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「言葉の対局室・別館」リレー将棋対局室

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[3407] ポカ・妙手選(別館) -6-
まるしお (/) - 2014年06月14日 (土) 17時58分

詰将棋・次の一手などを一緒に楽しみましょう。

当別館で再開以来そろそろ十ヶ月、今回で vol.6 となりました。
引き続き解答とコメントをよろしくお願いします。

さて、次なる出題に、いざチャレンジ!

Pass

[3408] 小林敏樹 作(7手詰)
まるしお (/) - 2014年06月14日 (土) 18時00分

 

 小林敏樹さんは知る人ぞ知る短編詰将棋の名手。
 「空間に描いた構想作」という副題の作品集が「将棋世界」の付録になったこともある。
 本作はその中の一作。

 いやはや苦労させられた。
 挙げ句の果てに最後で間違えてしまう。
 暗算でこれを解くは凄い人だと思います。

 PC上で駒を動かして解きたい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

―――――――――――――――――――――――――――――――――
小林敏樹 作(7手詰)
「詰将棋パラダイス」1987年8月号

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[3409] 御礼と訂正ほか
24ヘボ五段 (/) - 2014年06月14日 (土) 19時15分

 まるしおさん、武市ー羽生戦の棋譜リンク提供、別館6スレ開設、小林さん作紹介と、いろいろありがとうございます。
 棋譜をみると、以前の私の書き込みの間違いがいくつか判明しました。私の貼った羽生ー武市戦の図面は先後逆に書いてあって、羽生さん(手前)は実は後手。そして(先後逆の表記で)羽生12歩、武市85歩、羽生27香、武市86歩、で貼った図面になったのですね、訂正いたします。

 それにしてもさっちんさん、あの図を「17手」とあっさり詰ますとは強いなあ。

 小林敏樹さんの作品は、短手数なのにさんざん苦労するものが多く「手数が短くても難しいものは難しい」と思い知らされました。ただ、今回はあっさり正解が見えました。将棋世界の付録は持っているので、たぶん、覚えてたのかな。

Pass

[3412] やったぜ
さっちん (/) - 2014年06月15日 (日) 07時55分

おはようごぜー升田 

 ありゃ ますだ弁が・・

さて 散歩のあとは頭の体操でござる
 しかし おいら 中段玉と入玉ものは苦手なのよね
と 思いつつもついつい図を眺めてしまう 

ん? 逃げ道は一箇所だけじゃん ▲4七飛車に△同とでこのルートをふさぎ 開き王手であっさり解決だぜ ふふふ
ん? 今度は4六から5七の逃げ道が・・
だから 中段ものは嫌いじゃ がっ このとき閃きました 2四桂さえなけりゃ・・

>暗算でこれを解くは凄い人だと思います

 へへへ \(^o^)/

>それにしてもさっちんさん、あの図を「17手」とあっさり詰ますとは強いなあ

強い人に褒められちゃうと 嬉しいにゃ〜 
 木に登っちゃうぞ!

Pass

[3417] グーの音も出ない
まるしお (/) - 2014年06月15日 (日) 16時55分

 24ヘボ五段さん、さっちんさん、早くも攻略ですか。

 いやいや、当方グーの音も出ません。
 (私、数日考えてしかも最後で間違えている)

 さあさあ、このお二人に続く強者は有りや無しや?

Pass

[3448] ヒント
まるしお (/) - 2014年06月20日 (金) 05時16分

小林敏樹 作(7手詰)
「詰将棋パラダイス」1987年8月号

 

 そろそろ出題から一週間ですね。
 お二人が即座に解答されましたが、一般的にはやはり難しい問題だと思います。

 ではヒントを。

 ・持駒は上部脱出を防ぐために捨てる。
 ・開き王手がポイント
 ・空中浮遊のような独特の詰め上がり

 これでだいぶ手が絞られると思います。
 ご健闘下さい。

 PC上で駒を動かして解きたい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

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[3472] 小林敏樹 作(7手詰) 解説@
まるしお (/) - 2014年06月24日 (火) 18時40分

 小林敏樹 作(7手詰)「詰将棋パラダイス」1987年8月号
 

 遅くなりました。
 では解いていきます。

 この王様、よく見ると意外に狭い。4六からの脱出路のみ。
 そこでまず思い浮かぶのは▲4七飛。
 合駒すれば▲3五金の両王手がぴったり。
 そこで▽同とと取ることになるのだが、実はこの後どうしても詰まない。
 ▲4七飛の着想は良いのだが、その前に一工夫必要で、それが、

 ▲3六銀

 ちょっと意味が分かりづらいが、これが伏線となり、後で効いてくる。
 即ち、▲3六銀▽同桂(▽4六玉は▲2四馬まで)としてから▲4七飛。
 そしてこれを▽同とと応じた局面が次図。

 

 なんだか上部が余計に広くなってしまったようで心許ないが、この不安感が作者の狙い。
 ここからの三手詰が何とも憎たらしいのである。

 実は私、この図で▲4三金と指してしまった。
 以下▽4六玉に▲1三角成までの7手詰。

 「なるほどなるほど、金のソッポから間一髪の透かし詰め。最後の▲1三角が王手になるように初手で2四の桂を移動させておいた訳か、見事だな」

 ところがところが、▲4三金には▽3四桂合で詰まないのだ
 ああ、何たること、土壇場まで来てしくじった!

 どうも私と同じしくじりをした人がいるような気がするけれど、如何?

Pass

[3474] 落とし穴だらけ
さっちん (/) - 2014年06月25日 (水) 09時37分

おいらなんか 第一感が3五金引きでしたよ

 で、次が4三金

 で、最後にようやくたどり着きました もうこれしかないと

で、詰み形が面白い! 玉の空中浮揚じゃ

Pass

[3479] 小林敏樹 作(7手詰) 解説A
まるしお (/) - 2014年06月25日 (水) 17時02分

 

 ここからの三手、私は感心した。
 「三手詰」としても立派である。
 盲点を突いていて指しづらく、暗算ではなかなか浮かばない。
 そして何よりも詰め上がりが見事。

 で、次の一手(通算五手目)は、

 ▲3三金

 

 自らの角筋へ直進する金。
 どうですか、指しづらいでしょう。

 もしここで▽4六玉ならば▲1三角成。これが最初に▲4六銀▽同桂とさせておいた効果。(敵桂が移動していないと▲1三角成が王手にならない)
 また、▲3三金に代えて▲2四金や▲3五金引では自分の金が邪魔をして▽4六玉に▲1三角成がこれまた王手にならない。
 ここら辺のカラクリは誠に見事。
 そこで玉方は▲3三金に▽4四玉と要の銀を取る。

 この▽4四玉で銀を取られてしまうから直進▲3三金は抵抗感があるのだ。
 ▲3三金の瞬間に要所に配置されていた銀が宙ぶらりんになってしまう。
 案の定、▽4四玉とこの銀を取られてしまうのだが、
 ここで狙いの最終手。

 ▲4二金

 なんとなんと、驚くなかれ、このソッポ金で詰んでいるではありませんか!
 玉の周囲に駒が一枚もない詰め上がり、とくと御覧あれ。

 

 なお、初手▲4八飛という身も蓋もない王手がある。これで詰んでしまったら作品にならないのだが、▽4七との移動捨合で逃れ。(▽4七合は▲3三金以下詰む)
 こういうところにもセンスを感じます。

 PC上で駒を動かして鑑賞したい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

―――――――――――――――――――――――――――――――――
小林敏樹 作(7手詰)
「詰将棋パラダイス」1987年8月号

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[3483]
24ヘボ五段 (/) - 2014年06月26日 (木) 00時28分

なるほどねえ。初手48飛車は読んでいませんでした。
解説ありがとうございます。
 なお、私も5手目は43金を読み、34歩合は同角成で駒余り、、、と即断しかけて、一応、と読み進めると同玉、35金、23玉、33成銀、14玉、、あれれ?
 となりました。ただ、4手目までは正解だろうと思って
合駒の利かない33金を考え、銀を取られるが、、、42金で詰みか、と正解にたどりつきました。

Pass

[3488] お恥ずかしい
24ヘボ五段 (/) - 2014年06月26日 (木) 23時06分

 連投失礼します。34歩合は2歩ですね(^^;)
 おまけに33「成銀」も銀成のミス。
34桂合、同馬、同玉、35金、23玉、33角成、12玉、
24桂、13玉で逃れですか。

Pass

[3489] 私も…
まるしお (/) - 2014年06月27日 (金) 05時12分

 24ヘボ五段さん、私も二歩をうっかりしていました。ご指摘感謝。
 5手目は▲4三金は▽3四桂合で駄目なんですね。
 良くできています。

Pass

[3492] 小林敏樹 作(13手詰)看寿賞作品
まるしお (/) - 2014年06月27日 (金) 17時02分

 「空間に描く構想作」――その傑作を紹介します。
 1995年度の看寿賞短編賞を受賞した作品。

 

 さすがにちょっと手強いかもしれません。
 私は一時間くらいかかりました。

 しかし解後感は抜群です。
 ぜひ詰め上げて下さい。

 PC上で駒を動かして解きたい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

―――――――――――――――――――――――――――――――――
小林敏樹 作(13手詰)
「詰将棋パラダイス」1995年6月号

Pass

[3494] これは・・
さっちん (/) - 2014年06月27日 (金) 21時12分

ぱっと見 初手は10通り以上ですねぇ

 これは手強いわ

今日は その認識でおしまい 所要時間3分

 また 明日にでも

Pass

[3503] 難解じゃのぉ
さっちん (/) - 2014年06月29日 (日) 09時12分

さあ 解くぞ! とは思ってみたものの
やっぱり手が広い!
  しゃーない 一手一手潰していくかにゃ

まず ぱっと目に付く▲5九香からじゃ △5八合いは詰みだな
で、△6六玉か うーん これは詰まなさそう 仮に詰んでも詰め将棋らしくない したがって初手▲5九香は候補から外そう

 もっとも 詰め将棋は指しにくい手が正解になることが多い
平凡な▲5九香は読むまでもないか

で、気になるのが3五歩の存在 こやつは何故ここに居る?
解明は また明日じゃ

Pass

[3506]
柳雪 (/) - 2014年06月29日 (日) 11時57分

お久しぶりです、台北より帰ってからいろいろと忙しくしておりました、と見てみたら面白そうな問題が。。。

さっちんどのの順を追って見て、あーして、こーして、13手かと思ったら歩が一歩余っちょる。。。

なるほど。。。も、一回寝てから考えよっと。

Pass

[3511] 道遠し
さっちん (/) - 2014年06月29日 (日) 19時45分

さて 凡平な▲5九香では△6六玉で金を抜かれて詰みそうもない

ってことは 6六金を守りつつ王手を掛ける必要があるのか?

 ならば あれと これに限定されるじゃん

う〜む もしや これが本線かな?

しかし おいらの脳みそは5分が限界 また明日じゃ

でもって 柳雪どの ちと台湾通いが多すぎではないですかな
 小籠包を食す為とも思えず 目的はあれしか考えられませぬ
ふふふ 隅に置けないお人じゃのぉ

Pass

[3513]
柳雪 (/) - 2014年06月29日 (日) 22時25分

さっちんどの

>小籠包を食す為とも思えず 目的はあれしか考えられませぬ
>ふふふ 隅に置けないお人じゃのぉ

小籠包は大好物でござるよ、蟹ミソ入り、牡蠣入り等々非常においしゅうございました。

目的?は勿論故宮博物院でござるよ、今回は工房に来ている若い木彫家も同行。(自在置物 伊勢海老 とググれば彼の最近の作が見れますぞ)

翌日には台湾師範大学のL教授の研究室で拭き漆の実習。その後台湾支部で将棋を4局。

このような日程が毎日夜中まで。。。。うつつを抜かしている時間は全くありませんでした。で、疲れタベ〜〜。

で、どうにか解けたかも。。。

Pass

[3517] 初手が…
まるしお (/) - 2014年06月30日 (月) 04時45分

>気になるのが3五歩の存在 こやつは何故ここに居る?

 この歩の配置が作者唯一の心残りかもしれません。
 余詰防止ですね。
 (▲59香〜▲57角〜▲35角の筋を防いでいる)


>6六金を守りつつ王手を掛ける必要があるのか?

 さあさあここです。
 この線で行くのかどうか。
 私も随分と悩みました。
 とにかく初手が決まらない。

Pass

[3521] 難物じゃ〜
さっちん (/) - 2014年06月30日 (月) 09時20分

へへへ あれこれ呟いてみるものじゃ

 ヒントらしきものがゲット出来たわい

しかし 今なお 初手がおぼつかぬ

>目的?は勿論故宮博物院でござるよ

はいはい いかがわしいことでないことは重々承知しておりますよ 
勿論 勿論でございます 
そういえば、特別展 「台北 國立故宮博物院」を今やってますよね
 故宮博物院は一度だけ行った事がありますが もう記憶のはるか彼方でございます

でもって もう解けたのでござるか? あな恐ろしや〜〜

Pass

[3524]
柳雪 (/) - 2014年06月30日 (月) 15時16分

>でもって もう解けたのでござるか? あな恐ろしや〜〜

この問題手ごたえあり過ぎます〜〜。

まず、初手に気が付かない。そして、5手目から7手目の連携に驚かされ、桂馬が大活躍をする事に気が付かないとナカナカむずでござるよ。

解けたには解けましたが、頭の中がパニクりました。これを1時間で解いた教授はさすがとしか言えません。

難しすぎるから、ヒントを。1手目、5手目、は捨てるのじゃ。

Pass

[3528] 感動の幕切れあり
まるしお (/) - 2014年06月30日 (月) 16時59分

 大変な時間をかけさせてしまって申し訳ありません。
 しかし凄い作品です。
 難しいですが、初手が確定できればなんとかなるのではないか……。

 柳雪さんが重要なヒントを下さったので、さあ、もう一頑張り!

 小林敏樹 作(13手詰)看寿賞作品
 「詰将棋パラダイス」1995年6月号
 

 PC上で駒を動かして解きたい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

Pass

[3529]
柳雪 (/) - 2014年06月30日 (月) 21時47分

>しかし凄い作品です。

確かに凄い、素晴らしい作品です。一番感銘を受けたのは合い駒も中合いも全て効かない事でした。解いた後も、他に紛れがないのかを確かめる度にため息が出ました。

さすが看寿賞、傑作です。

Pass

[3531] う〜ん う〜ん う〜ん
さっちん (/) - 2014年06月30日 (月) 23時00分

>大変な時間をかけさせてしまって申し訳ありません

とんでもございません 時間がかかればかかるほど
詰み上がった時の気持ちよさがたまりません

 もっとも 詰めばの話ですが・・

>確かに凄い、素晴らしい作品です

くそ〜おいらを差し置いて二人で悦に入って居るな
いますぐ行くけんね〜

しかし 未だ初手が トホホ・・

Pass

[3537] もしかして もしかして
さっちん (/) - 2014年07月01日 (火) 19時09分

今 閃いたぞ〜

 もしかして 初手にこれを指すとカルーセル 麻紀になっちゃう?
はるか愛もそうだったかな?

 しかし 閃くまでに10分も使ったぞ

オーバーヒート寸前じゃ 続きは明日

Pass

[3542] もう一息
まるしお (/) - 2014年07月02日 (水) 17時21分

>閃いたぞ〜

 とうとう辿り着きましたか!
 まったくとんでもない初手です。

 私も考えて考えて、とうとう最後に、「この駒はひょっとして無い方が良いということもあり得るか?」と逆転思考をし、ようやく道が開けてきました。

 とはいえ、ここからの手順もまだ険しいことは険しい。
 しかし初手が分かれば七割は解けたと言っても良いかも。

Pass

[3544] 白旗
さっちん (/) - 2014年07月02日 (水) 20時26分

>初手が分かれば七割は解けたと言っても良いかも

おおっ〜 あと3割でっか

 それは俄然元気が出ますにゃ

揚げようと思ってましたが いったんしまいます

Pass

[3563] それでも 難解じゃ
さっちん (/) - 2014年07月04日 (金) 18時57分

最近 何かと気ぜわしく

 ゆっくりと盤面を眺めることが出来ませぬ

言い訳に聞こえるって?

 はい〜言い訳でございます なかなか詰まんのじゃ トホホ

明日はゆっくり出来るからな 小林どのしばし待たれよ

Pass

[3575]
柳雪 (/) - 2014年07月05日 (土) 19時11分

さっちんどの

王様は、勝手なお方なのですよ。同じところをぐるぐると行ったり来たり。で、馬に踏まれてオッチンダw。

Pass

[3577] ヒント一覧
まるしお (/) - 2014年07月05日 (土) 20時13分

 小林敏樹 作(13手詰)
 「詰将棋パラダイス」1995年6月号
 

 では今までのヒントをまとめてみましょう。

 @初手は捨駒
 A意外この上ない初手
 B桂馬が活躍
 C5手目は捨駒
 D中合の逃れ順は成立しない

 @とAから、すでにさっちんさんは6六にいる金に目を付けました。
 そうなんです、この金を…。

 Bの桂の活躍。これは持駒の桂を打つだけでは活躍になりません。ということは、打った桂が再度跳ねるということらしい…。で、その桂跳ねは実は最終手。

 Cの捨駒によって玉を天王山へ。

 Dはたぶん香車を打ったときのことでしょう。

 と、こんなものでどうでしょうか。
 この他のご質問も、なんなりとお申し付け下さい。

 では、正解手順に感激されることを祈って……。
 (ホント、素晴らしいです)

 PC上で駒を動かして解きたい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

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[3583] 残念じゃ
さっちん (/) - 2014年07月06日 (日) 20時02分

名解説を待ち升田

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[3594] 小林敏樹 作(13手詰)看寿賞作品 解説@
まるしお (/) - 2014年07月07日 (月) 20時18分

 では解説に移ります。
 相当に難しい作品です。
 そこで今回は、まず最初に詰め上がり図を示しましょう。

 

 最後は5八の桂を6六に跳ねて両王手。
 注目して欲しいのは、この両王手の道具(香と桂)が初形の盤面には無いということ。

 そのないものを手順の進行と共に盤面に据えていく。
 つまり、両王手の道具立て。
 両王手そのものよりも、「両王手の道具立て」――これが作者の狙いです。

 どうしてそんな器用なことができるのか?
 明日以降、その謎解きをしていきましょう。

Pass

[3595] さすが看寿賞
さっちん (/) - 2014年07月07日 (月) 22時35分

詰みあがりを見たら

 1分ほどで解けましたが

こんな手順は浮かばんぜよ 

 角捨てなんて気づくわけがない!

まったく とんでもない作意じゃ

Pass

[3607] 小林敏樹 作(13手詰)看寿賞作品 解説A
まるしお (/) - 2014年07月08日 (火) 20時19分

 小林敏樹 作(13手詰)
 「詰将棋パラダイス」1995年6月号
 

 この初形、5九から香を打つのが一目。しかし▽6六玉と要の金を取られて今一歩続かない。
 また、▲4八角という手も考えた。だがこれもスルスルとかわされて駄目。
 その後、なんやかや、あれこれと試行錯誤しながら、途中色々なところに角を打ってはみるものの、どうしても詰む形になにらない。

 そうして四十分ほど経過。ふと閃いた。

 盤上、王様の動きを制約している6六の金。しかし、もしこの金がそのまま消えてくれたら▲7五角で詰むということを発見。(▲7五角▽6六合▲5九香▽5八合▲6七金まで)
 なんと、重要な配置駒だと思っていた6六の金は無い方がよい!

 これでようやく道が開けてきた。
 「どうせいらない金なら、自ら捨ててしまおう」
 それが、

 ▲5六金!

 

 実は、切羽詰まったあげくの破れかぶれの手。
 なんとこれが正解だったとは!
 相当の強者でもこれはなかなか見抜けないでしょう。

 ▲5六金に▽同龍は▲7五角が実現。以下、▽6六合▲5九香▽5八合▲4六角▽同龍▲6七金まで。
 よって▲5六金には▽同玉と応じる。
 ここで▲7四角と打つ。これは限定打。玉が7五へ逃げてきたときの▲8五金を含みにしている。
 対して6五に合駒すると▲6七金まで。(5九の香と2八の角がよく効いている)
 従って▽6六玉とかわす。

 ここで英断の一手。

 ▲5五角!

 

 これは取るよりない。(▽7五玉は▲8五金、▽5七玉は▲5九香以下)
 ▲5五角▽同玉として、いよいよ両王手の舞台づくりに取りかかる。

Pass

[3622] 小林敏樹 作(13手詰)看寿賞作品 解説B
まるしお (/) - 2014年07月09日 (水) 20時13分

 ▲5六金▽同玉▲7四角▽6六玉▲5五角▽同玉と6手進め、7手目にようやく、▲5九香と据える。

 

 この▲5九香は色々な変化でいつも出てくるのだが、本手順では王様をわざわざ5五の天王山におびき出してから打つ。これが決定打となる。
 玉との距離を拡げた後の遠打、ここを味わっていただきたい。

 さてこの局面、5六や5七に合駒をすると、▲6七桂▽6六玉▲7七金まで。
 よって▽6六玉と逃げるが、ここで両王手の仕留め駒の桂馬を▲5八桂と据える。
 玉は再び▽5五玉と戻る。
 ここで軽妙手、▲5四金
 ▽同玉の一手に、待望の仕上げ、▲6六桂。

 見事に両王手が決まって詰め上がりとなりました。

 

 【詰手順】▲5六金▽同玉▲7四角▽6六玉▲5五角▽同玉▲5九香▽6六玉▲5八桂▽5五玉▲5四金▽同玉▲6六桂まで13手詰


 ところで、▲5九香と打った先の局面で、後に5八へ桂を打たせないために▽5八歩と合駒してはどうか。
 こういう中合で逃れということもよくある。

 ところが良くできたもので、▽5八歩合▲同香▽6六玉のときに▲6七歩と打って詰む。
 実は頭の丸い▽5八桂合が効けば詰まないのだが、これは禁じ手。

 ならば、▽5八歩合▲同香▽5七歩合と二段中合で応じたらどうか。(▽5七歩合▲同香▽6六玉▲6七歩に▽5七玉と逃げ出す意図)
 しかしこれは▽5七歩合を取らずに▲6七桂でぴったり。
 実にうまくできているのであります。(柳雪さんが感心した点)

 このように、変化・紛れが実に豊富であるにもかかわらず、盤面は九枚に収まっている。
 両王手の舞台装置を手順の進行と共につくってしまうという構想をこの形で実現してしまう手腕。これは驚愕に値する。

 看寿賞に相応しい傑作です。

 PC上で駒を動かして鑑賞したい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

―――――――――――――――――――――――――――――――――
小林敏樹 作(13手詰)1995年度看寿賞短編賞受賞作
「詰将棋パラダイス」1995年6月号

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[3623]
柳雪 (/) - 2014年07月09日 (水) 21時14分

まるしお教授

いや〜、この詰め将棋何回見てもため息が出ます。

今まで見てきた13手詰めで最高!いや、短編で最高の醍醐味を味あわせて頂きました。個人的に言わせて頂ければ、合い駒が利かない(3手目の角打ちも合い駒が利かず)事もさることながら、作者の意図が見えない(普通は逆算で作られると思うのですが)構図の広さの中で、玉の移動が広そうで狭くされている。

実に驚嘆の詰め将棋です。看寿賞に納得です。

出題、誠に有難うございました_(  )_。

Pass

[3626] 残念 無念 アーメン
さっちん (/) - 2014年07月10日 (木) 07時08分

五手目の角捨てに全く気づくことができず

 無念のリタイア

この角捨てさえ気づけば解けたのになあ

 しかし 要の駒と思える角を消し去り

桂、香の小駒でうまい収束でした 見事です

でも でも 自力で解きたかったにゃ

Pass

[3637] 武 紀之 作(7手詰)
まるしお (/) - 2014年07月11日 (金) 22時23分

 小林敏樹さんの短編にはまだまだメガトン級の難解作があるのですが、皆さん前作でさすがにお疲れでしょうから、今度は思わず微笑んでしまうユーモア作品を紹介しましょう。

 

 「やさしすぎる」という声が聞こえてきそうですが、解いた後にニコッと微笑んで貰えば作者冥利に尽きるというもの。
 お楽しみ下さい。

 PC上で駒を動かして解きたい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

―――――――――――――――――――――――――――――――――
武 紀之 作(7手詰)
「詰将棋パラダイス」2010年7月号

Pass

[3639]
柳雪 (/) - 2014年07月11日 (金) 23時31分

うん、蟹じゃ、それもシオマネキじゃ。

Pass

[3640] 易しすぎる?
さっちん (/) - 2014年07月12日 (土) 08時02分

おはようございます

 えっ? 易しいの?

またまた 初手が分からず トホホ

でもって 蟹ってなんじゃ 美味いってことか?

う〜ん ヒントすらわからん 

また 明日じゃ


Pass

[3646] へへへ 解けた(*^-^*)
さっちん (/) - 2014年07月13日 (日) 07時49分

おはようございます

 すっきり解けると 珈琲も美味いや
で 蟹とはうまいヒントじゃありませんか

最近 詰め将棋の初手はありえない手が多く
ついついそんな手から読むクセがついちゃって困る

詰めパラは難問作ばかりかと思っていましたが
こんな穏やかな作品もあるのですね

最終手は確かにニヤリですにゃ 
おら〜取れるものなら 取ってみろ!


Pass

[3647]
柳雪 (/) - 2014年07月13日 (日) 10時01分

蟹じゃろ、さっちんどの。

ただ、「潮まねき」ではなく、「死を招き」なんじゃが、なかなかユニークな作品でございますな〜。

Pass

[3650] 思わず微笑んでしまう
まるしお (/) - 2014年07月13日 (日) 18時28分

 はいはい、蟹でございます。
 一歩一歩玉を追いつめて「死を招く」。

 このユーモアはなかなかのもの。

 手自体は易しいので、他の皆さんも解いてみて下さいね。


 武 紀之 作(7手詰)
 「詰将棋パラダイス」2010年7月号
 

 PC上で駒を動かして解きたい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

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[3652] 浦野八段
ポン太 (/) - 2014年07月13日 (日) 21時03分

 息子に貰った浦野八段の三手詰めハンドブックを180手まで解いて、猛勉強した甲斐があって、なんとか解りました。
 私生活の多忙のため、じっくり考える暇もなかったのですが、いや本当は難しすぎたから、ひさびさの解答は嬉しいものです。
 蟹は、うまいのですが、食べ過ぎると腹を壊すようになったのはやはり歳のせいでしょうか。

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[3655] ポン太さんオメ
さっちん (/) - 2014年07月14日 (月) 13時11分

蟹といえば タラバ 松葉がまず浮かぶのだが

シオマネキなんて聞いたこと無いぞ

しかも 死を招くと掛けているとは やるじゃん!

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[3675] 武 紀之 作(7手詰)解説
まるしお (/) - 2014年07月19日 (土) 16時58分

 

 では正解手順です。

 【詰手順】▲3五龍▽5四玉▲4五龍6四玉▲5五龍7四玉▲6五龍まで7手詰

 龍の軌跡を御覧下さい。
 蟹の横這いです。
 大きく動ける強力駒をわざわざ一歩ずつ進める。
 そうしないと詰まない。
 このユーモア、解き終えて思わずニコッとしてしまいます。

 龍が横這いならば玉も一緒に横這い。
 二匹の蟹の動きが面白いですね。

 

 なお、初手▲3五龍に▽4三玉と逃げるのが唯一とも言える変化ですが、これには▲3二龍行くと突っ込んで、玉がどこに逃げても頭銀までの5手。

 最終手、わざわざ敵桂の効きに、「取ってみろ」と迫る詰め上がりも洒落ています。

 PC上で駒を動かして鑑賞したい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

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武 紀之 作(7手詰)
「詰将棋パラダイス」2010年7月号
左が初形。右が詰め上がりと龍の軌跡。

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[3685] 水上 仁 作(9手詰)
まるしお (/) - 2014年07月21日 (月) 21時09分

水上 仁 作(9手詰)1991年度看寿賞奨励賞作品
「詰将棋パラダイス」1991年1月号
 

 盤面わずか7枚の好形。
 1991年度の看寿賞奨励賞を獲得しました。

 水上仁さんは現在詰パラ編集長。
 その二十数年前の作品。

 難解度はほどほど。
 まさに「好短編」という感じですが、発表時に「名局」と評した人もわりといました。

 さて、どんな手順なのか、試してみて下さい。

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水上 仁 作(9手詰)1991年度看寿賞奨励賞
「詰将棋パラダイス」1991年1月号

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[3687] 気持ちよいぞえ
さっちん (/) - 2014年07月22日 (火) 00時23分

うわ〜 また入玉ものかい
 おいら 苦手なのよ その上 玉は広い

持ち駒には飛び道具がいっぱい
 はあぁ また苦労するだろうなあ 

しかし なんと言う幸運 初手に選んだ指し手がビンゴ
 久しぶりに上手く言ったぞい ふふふ

いちごが好物じゃなくて気前の良い好手でござる

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[3688]
柳雪 (/) - 2014年07月22日 (火) 13時32分

苦労させられました。

さっちんどのの「気前の良い好手」が良いヒントになりましたが、なるほどと感心させられた、佳作です。

Pass

[3691] 解答御礼申し上げます
まるしお (/) - 2014年07月22日 (火) 21時11分

 おおっ、さっちんさんは早かったですね。

 柳雪さんは苦労されましたか。

 私は、5手目が見えませんでした。

 このかたち、3手目までは十秒で予想。「作者のやりたいことは、まあこんなところだろう」てな感じで、深い読みの無い直感みたいなもの。
 ところがそう進めてみても5手目が分からない。
 最初に戻ってやり直し。
 これで時間を食いました。

 5手目は正に「英断の一手」ですね。

水上 仁 作(9手詰)1991年度看寿賞奨励賞作品
「詰将棋パラダイス」1991年1月号
 

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[3712] 水上 仁 作(9手詰)解説
まるしお (/) - 2014年08月09日 (土) 16時06分

水上 仁 作(9手詰)1991年度看寿賞奨励賞作品
「詰将棋パラダイス」1991年1月号
 

 詰手順解説をせぬままだいぶ経ってしまいました。
 申し訳なし。

 さて、本作、図を見ての直感は▲3六飛▽同香▲3四角。
 詰将棋ズレしてくると十秒ほどで頭に浮かぶ筋。ただし、深く読んでいるわけではない。「こんな手順なら面白いなあ」といったところ。
 ところがここで▽4六玉と逃げられ、その次の攻め方が分からなかった。

 

 「なんだ、俺の直感も大したことないな」――そう考え直して初手からやり直し。
 ところがところが、実は我が直感、正しかったのである。

 図から、思いがけぬ一手があった。

 ▲4七飛!

 まさに英断の飛車捨て。
 当然の▽同玉に、▲4八金と魯鈍な感じの金打ち。(こういうのがかえって見えない)
 ▽4六玉の一手に、

 ▲6八角

 

 なんとこれで詰んでいる。
 透かし詰めというヤツだ。
 見事に玉を捉えました。

 本作は現詰パラ編集長の二十数年前の作品。看寿賞そのものにはちょっと弱いということで、「奨励賞」となりました。
 初手の飛車打ち、三手目の角打ち共に限定打で、この地点以外では変化が詰まなくなる。
 盤面わずか七枚。推敲され尽くした好形というのもポイントです。
 秀作。

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水上 仁 作(9手詰)1991年度看寿賞奨励賞
「詰将棋パラダイス」1991年1月号

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[3744] 羽生名人に挑戦せよ!
まるしお (/) - 2014年08月26日 (火) 20時14分

 最近の「将棋世界」から。

 藤井憲郎 作(11手詰)「将棋世界」2014年8月号
 

 これ、羽生名人が一分で解いたという。

 ほほう。
 ならばこの私も挑戦してみようではないか。

 と、蛮勇を振るったまでは良かったが、結果は惨憺たるもの。
 ああ、正解を得るまでに五日ほど要してしまった!
 羽生名人の偉大さを改めて認識。
 無謀な挑戦でありました。

 さて、皆さんはいかがか。
 久々の出題、諸氏の健闘を祈る。

 PC上で駒を動かして解答したい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

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藤井憲郎 作(11手詰)「将棋世界」2014年8月号

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[3747] 待ってました!
さっちん (/) - 2014年08月27日 (水) 00時19分

まるしおさんが五日もかかったのですか
じゃあ おいらは一ヶ月 いや二ヶ月ぐらいはかかりそう

一目 ▲4一馬なのだが あとの変化は明日にしますだ
もう眠い 
ここまで3秒 羽生ちゃんに並ぶまであと57秒



Pass

[3748] 続きは今夜
さっちん (/) - 2014年08月27日 (水) 07時32分

おはようさんです

珈琲飲んで多少すっきりした眼で眺めてみると
初手▲4一馬は一目でダメでした

となると初手は桂か飛車だな?
 なんとなく桂のような気がしますが はたして・・

Pass

[3749]
柳雪 (/) - 2014年08月27日 (水) 18時05分

お!出ましたね!

なになに羽生さんが1分。。。。

ウフフ^^

Pass

[3751] さすが 柳雪どの
さっちん (/) - 2014年08月27日 (水) 19時46分

>ウフフ^^

なにやら意味深の含み笑い

 よもや1分未満とか?  柳雪どのならありうるなあ

しかし もそっと味わってほしいにゃ 

 でだ おいらは詰め将棋の才は無い! 悟りましただ
初手の発見にこれほど見当違いな所に目をつけるとは・・桂も飛車もダメじゃん

残るは銀か金 金はトドメに残せなんて事を考えたらドツボにはまるんだろうなぁ

きっと初手は金打ちだぜ そして 捨て桂かな?

Pass

[3763] 解けるとうれし詰め将棋
さっちん (/) - 2014年08月29日 (金) 08時15分

今日は出題から4日目?

 まるしおさんの記録を破るのは今日が最後ですよ 皆さん

チャレンジャーが少ないようなので では 僭越ながらヒントでも

 やはり 初手は金のようですねぇ(間違っていたらごめん)

Pass

[3770] ヒント1
まるしお (/) - 2014年08月30日 (土) 18時03分

>きっと初手は金打ちだぜ そして 捨て桂かな?

 ▲2二金▽同玉▲3四桂の筋は私も散々読みました。でももう一つ足りないんです。
 以下、▽3四同歩▲3三銀▽1三玉▲2四銀成▽1二玉▲3二飛。
 ここで▽2二歩とでもしてくれれば▲2三成銀〜▲3三馬があるんですが、▲3二飛に▽2一玉と下がられると届かない。

 これが駄目だとなると……。

 ヒントは2六歩の配置。これを生かして下さい。
 思い切った手も必要になるでしょう。

 藤井憲郎 作(11手詰)「将棋世界」2014年8月号
 

 PC上で駒を動かして解答したい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

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[3772] まいったにゃ
さっちん (/) - 2014年08月30日 (土) 22時36分

ひえええええ〜^

 初手金打ちじゃないの?

 すいません ごめんなさい
 
善良な皆様を騙すつもりなど毛頭なかったのですが 
読み直してみると桂合いがあるじゃないの トホホ

 かくなる上は如何様なるお仕置きでもお受けする所存
えっ シリアに島流しでございますか

 そ、それだけは何卒ご勘弁を・・

Pass

[3773] いろいろ読んでますね
まるしお (/) - 2014年08月31日 (日) 05時00分

 おはようございます。

>読み直してみると桂合いがあるじゃないの トホホ

 その筋をちょっと示してみて下さい。
 不詰手順も皆さんの参考になるでしょう。

Pass

[3775] 穴があったら入りたい
さっちん (/) - 2014年08月31日 (日) 18時46分

えっ おいらの読み抜けの手順を衆目に晒せと言われるか

あー恥ずかしや 恥ずかしや

 でもまあ 掲示板の恥は書き捨てじゃ

ってなことで ▲2二金△同玉▲3四桂△同歩▲5二飛車
△3二桂(図)▲3三銀△1三玉▲2四銀△同桂にて失敗

実は思い起こせば このとき相当出来上がっていて持ち駒を勘違いしてたのでございます

しかし この手順が参考になると思えませんが・・

それに、2六の歩を生かしてと言われてもさっぱりでございます
もう少しサービスして頂戴


Pass

[3777] ヒント2
まるしお (/) - 2014年09月01日 (月) 05時33分

 なるほど、私もさっちんさんも飛車を左から打って失敗したわけですね。
 実は、飛車は右から打ちます。

 これが大きなヒント。

Pass

[3778] なるほど 
さっちん (/) - 2014年09月01日 (月) 07時45分

おはようさんです

いや〜スッキリしました 

 成り繰り替える変化は想定してたんですが
組合せが難しかったでちゅね

しかし これを羽生の野郎 いや失礼しました
 羽生先生は1分ですか 

 ふん プロなら当然じゃ 

Pass

[3785] なにもかも 異常
さっちん (/) - 2014年09月02日 (火) 07時49分

おはようさんです

朝晩 めっきり涼しくなってきました
熱中症注意の季節からお風邪に注意でございます
あっ てんぐ熱にも警戒しましょう 
 
今年はあっという間に夏から秋へ 異常気象でございます
将棋界も異状棋象でしょうか 昇級候補の一番手と目された豊島が早くも2敗
A級では渡辺3連敗、佐藤3連勝 誰が予想できましょうや

さて 今日は糸谷六段の祈念すべき一日になるでしょうか 
穴の無い羽生名人をぎゃふんと言わせるか注目でございます

その羽生名人が1分で解いた詰め将棋 多大のヒントを頂いて
私めもようやく解けました
今度は間違いないでしょう 初手はフンドシに使う駒でございます 

 


Pass

[3799] そろそろ名解説かにゃ
さっちん (/) - 2014年09月03日 (水) 21時47分

実はですねぇ 初手の桂捨ては早くに読んだのですが

 3手目の強手が読めなかったのでございます

これを羽生さんは1分ですか 

 ふん ソフトは1秒でございますよ

Pass

[3800]
柳雪 (/) - 2014年09月03日 (水) 22時56分

>ふん ソフトは1秒でございますよ

そりゃ、ソフトは速いじゃろ〜な〜。

Pass

[3802] 藤井憲郎 作(11手詰) 解説@
まるしお (/) - 2014年09月04日 (木) 05時38分

 藤井憲郎 作(11手詰)「将棋世界」2014年8月号
 

 この図を見てまず思い浮かんだのは、▲2二金▽同玉▲3四桂▽同歩として3三地点から活路を見出そうとする順。
 ところが前述のようにもう一つ足りない。
 その足りないところをなんとか工夫できないかといろいろ考えたが駄目。

 で、その次に浮かんだのが、▲4二馬!
 いきなり要の馬を捨ててしまう手で、こんなのは実戦では絶対考えない。詰将棋だから、「あり得るかな」とやってみたまで。
 これは、▽同玉と取らせて▲2二飛と打てば案外玉が狭いのではないかという直感。(攻め方の2六歩があるので、打った飛車を▲2五飛成とする変化がありそうだという読みもある)

 しかしながら、これがギリギリ詰まない。
 ▲4二馬▽同玉▲2二飛▽3二合駒▲5三銀▽3一玉▲2一金▽4一玉で届かず。

 そこで今度は初手▲4一馬などという手を考えたりもした。
 そんなこんなで紆余曲折。
 正解を得るまでに五日を要してしまったというわけ。

 ああしかし、我が直感は半分当たっていたのである。
 ▲4二馬。この手には事前工作が必要だった。
 私はその手を重要視せず、深く考えぬまま捨ててしまっていたのだ。
 失敗であった。

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[3803]
柳雪 (/) - 2014年09月04日 (木) 10時08分

作者の方には申し訳ないですが、実はこの局面を実戦で見ております。

それも、46年前に負かされた局面で鮮明に覚えております。十代で一番指していた頃で、同い年の相手であり、当時の私にはどうしても越えなければならない相手でもあり、是が非でも勝ちたい1局で、「勝った」と思った瞬間に詰まされ、その才能を羨ましくもあり、妬ましくも感じたものです。

その後、彼は順調にプロとなりましたが、残念な事に数年前に亡くなられました。私にとっては一番の天才でした。

Pass

[3805] 藤井憲郎 作(11手詰) 解説A
まるしお (/) - 2014年09月04日 (木) 16時59分

 

 ▲4二馬決行の前の事前工作、それが▲4四桂。
 なんてことはない、実に普通の手である。
 当然私も読んだ。そしてすぐに捨てた。今後の展開になんの得も感じなかったからだ。

 これが最大の判断ミス。

 では正解手順を。

 【詰手順】▲4四桂▽同歩▲4二馬▽同玉▲2二飛▽3二合駒▲4三銀▽同玉▲5三金▽3四玉▲2五飛成まで11手詰

 3手目、主眼となる▲4二馬捨ての局面
 

 ▲4四桂▽同歩としたのは、後の▲4三銀打をつくるためだったのである。▲4四桂▽同歩を入れずに▲5三銀は3一へ逃げられて駄目。しかし▲4三銀と打てるなら▲3二銀成がある。
 簡単な理屈だが、これがなぜか盲点になってしまった。

 結局、玉の逃走路は4三から3四。まさかこんな経路で玉を吊り上げてから仕留めるとは!
 そこにはまってしまったわけです。

 本作、実に自然なかたちながら紛れ筋もけっこう多い。その中で、強手▲4二馬しか詰まないというのがミソ。まさに「この一手」という作品で、演出も効果的だと思います。

 しかし、考慮一分の羽生名人に挑戦するんなら、せめて十分以内に解かなければいけません。
 五日もかかってしまうとは、我ながらお粗末でした。

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 ところで、なになに、柳雪殿の実戦でこの局面が出てきたんですって?
 それも四十六年前の大事な一番に。

 これは奇遇。
 「なになに羽生さんが1分。。。。ウフフ^^」という意味深なコメントはこれだったのか!

 まあその頃の思い出話でも追々お聞かせ下さい。(「フリースベース」という雑談コーナーもありますので…)

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藤井憲郎 作(11手詰)「将棋世界」2014年8月号
左が初形。右が詰め上がり。

Pass

[3810] 森長宏明 作(7手詰)
まるしお (/) - 2014年09月05日 (金) 17時15分

 

 これはなんとも簡素なかたち!
 こんなので作品として成立しているのだろうかと疑問になったが、どうしてどうして、私は意外に手こずってしまった。

 さて、皆さんはどうでしょうか。

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森長宏明 作(7手詰)「将棋マガジン」1984年2月号

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[3812] 本当に七手詰み?
さっちん (/) - 2014年09月06日 (土) 11時42分

>私は意外に手こずってしまった。

たった七手なのに

 全く解けぬ 不完全作じゃないの?

掲載図が間違っているとか

 疑いたくなるほどに まったく 解けぬ ハァ・・


Pass

[3814] 本当です。
まるしお (/) - 2014年09月06日 (土) 22時18分

 あはははは。
 さすがのさっちんさんも一目というわけにはいきませんか。

 白状します。
 私は盤駒を使ってようやく詰みました。
 こんな簡素な図なのに暗算では見えなかった。

 作者にやられた! という感じです。

Pass

[3817] ムズイ
さっちん (/) - 2014年09月07日 (日) 10時01分

前回の11手詰めより難解でっせ

 わずか七手なのに 四回王手すればいいだけなのに

 糸口が分からぬ 

 う〜ん う〜ん・・

また 後で考えまっさ

Pass

[3820]
柳雪 (/) - 2014年09月07日 (日) 23時05分

う〜ん、詰んだんだけれど手数が違う。。。

どこを間違っているのか。。。

Pass

[3823] さあさあ、どなた様もこの7手詰を解いてみて下さい
まるしお (/) - 2014年09月08日 (月) 05時58分

 柳雪さんは7手以外で詰んだ?
 これはおかしいですねえ。

 余詰めはないはずだが……。

 とにかく、人間の盲点とは凄いものだと感じさせる作品。
 作者は長編の大作をいくつも発表している大作家ですが、短編もひと味違う?

 森長宏明 作(7手詰)「将棋マガジン」1984年2月号
 

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[3825] 思考回路の逆を行く
さっちん (/) - 2014年09月08日 (月) 08時01分

ふふふ 柳雪どのに先んじたかな

前の出題を1分で解いた羽生名人でも これは苦労するんじゃない?
一目の筋は角打ちでしょう が 上から打つと下に逃げられ 下から打つと上に逃げちゃう

一番有力そうなのが馬を作る角打ちだが これは限定打でないし僅かに詰まぬ
となると金打ちか? いやいや金はトドメだな じゃあ 初手は何じゃ?

Pass

[3826]
柳雪 (/) - 2014年09月08日 (月) 10時00分

>余詰めはないはずだが……。

そうですか。。。1六角から入ってみたのですが、今一度試してみます。

しかし、この問題簡素な形ながら駒が重複しすぎて難しい。。。

Pass

[3834] そろそろ・・
さっちん (/) - 2014年09月09日 (火) 08時09分

おはようございます

 柳雪どのがご苦労なさるとは 珍しいことでございますね

まあ 将棋が解ってらっしゃる方ほど 指し難い初手でございましょうか

ところで そろそろリレー将棋を再開しようかなあと考えておりますが
皆様いかがでございましょう 
参加される方のめどが付きましたらスレッドを立てましょうか?

Pass

[3835] 初手▲1六角について
まるしお (/) - 2014年09月09日 (火) 20時42分

 柳雪さんの初手▲1六角は▽2四玉▲3四金▽1三玉▲2五角▽2二玉で届きませんね。

 お好み対局、参加者の目途如何にかかわらず、「立ててしまう」のが好判断?
 私は中盤以降に参加します。

 

Pass

[3847] 大ヒント
まるしお (/) - 2014年09月10日 (水) 22時17分

 さて、そろそろ解説の日が近付いてきました。
 では最後のヒントを。

 ・初手の角打ちはどうもうまくいかない
 ・といって、金は止めに残しておきたい
 ・三手目はぼんやりした手(実戦風)
 ・五手目になってはじめての捨駒
 ・最後は頭金

 どうですか、ヒントの大盤振る舞いです。
 ぜひ味わってみて下さい。

 森長宏明 作(7手詰)「将棋マガジン」1984年2月号
 

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[3858] 森長宏明 作(7手詰)解説
まるしお (/) - 2014年09月12日 (金) 19時54分

 

 では解説していきましょう。

 ポイントは1八にいる飛車です。
 これが上部脱出を狙う玉を牽制している。玉の進入路を塞いで大きく立ちはだかっているというわけ。

 けれども、実は、そういう先入観があるからなかなか詰まない。これが本作の狙い。
 初手はなんと、

 ▲1五飛!

 

 玉の上部に張り巡らしていた制空権を放棄する一手。
 ああ、見えなかった。
 私も大いに苦労しました。

 さて、玉は当然▽2六玉と入ってくる。
 このときの継続手もちょっとした盲点。
 あまりにも平凡に、

 ▲4八角

 

 なんだか玉をどんどん逃がすような手。
 合駒すれば▲1七金までなので、玉方は喜んで▽2七玉。
 ついに入玉。
 ところがそこで、

 ▲3六銀

 

 これが気持よい決め手。
 さらに八段目へ入ってくれば▲3九金まで。
 止むなく▽同玉に▲3七金。
 奇麗に詰み上がりました。

 【詰手順】▲1五飛▽2六玉▲4八角▽2七玉▲3六銀▽同玉▲3七金まで7手詰

 この作品は初心者の方が簡単に詰ますかもしれません。
 初手も三手目もどうということはない手。しかし私のような半分すれっからしの詰将棋マニアには心理の逆を突かれて指し難い。
 まったく良いカモにされました。

 PC上で駒を動かして鑑賞したい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

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森長宏明 作(7手詰)「将棋マガジン」1984年2月号
左が初形 右が詰め上がり

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[3863]
柳雪 (/) - 2014年09月13日 (土) 10時03分

あ〜〜あ、カモがネギしょって鍋に入ってしまっただ。。。

Pass

[3871] 森長宏明 作(短編構想作)
まるしお (/) - 2014年09月14日 (日) 23時17分

 森長さんの作品をもう一つ。

 

 本作は詰将棋マニアには有名です。
 解答者の半数が誤解に陥ったといういわく付きの一品。
 年末の短編競作展で首位を射止めました。

 今回はあえて手数を伏せます。まあ7〜13手の間とでもしておきましょう。
 ご健闘を。

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―――――――――――――――――――――――――――――――――
森長宏明 作(短編)「詰将棋パラダイス」1985年12月号

Pass

[3873]
柳雪 (/) - 2014年09月15日 (月) 09時40分

なるほど、教授が詰め手数を示さない訳だ。

Pass

[3876] 森長作は味わい深い
さっちん (/) - 2014年09月15日 (月) 10時51分


チュー愛じゃなくて中合い 歩成りではなくて不成り 内婦にあらずして打ち歩

厄介な手筋のオンパレードですねぇ  

Pass

[3889] 9手解は誤答です
まるしお (/) - 2014年09月17日 (水) 18時40分

 森長宏明 作(短編)「詰将棋パラダイス」1985年12月号
 

 まず普通に攻めてみましょう。

 初手、▲3三飛。至極当然、真っ当な手。
 ▽2八玉に▲3八飛成。
 ▽1七玉の一手に▲2九桂。スラスラと進みます。
 ▽同とに▲1八歩。

 あら、打歩詰だ!

 ふむふむ、分かったぞ、こういうときは「不成」がセオリーだったな。

 そこで▲3八飛成のところを▲3八飛不成と訂正。
 以下同様に攻めて▲1八歩▽2七玉▲3七馬まで9手で詰みました。

 百数名の解答者のうち、この9手を書いてきた人が半数ほどいたそうです。
 これらは全て誤解答となりました。

 実はこの手順では詰まないのです。
 そのカラクリこそ本作品の主題。

 この絶妙な謎を解明して下さい。

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[3892] 態度打診のための中合
まるしお (/) - 2014年09月18日 (木) 18時41分

 森長宏明 作(短編)「詰将棋パラダイス」1985年12月号
 

 初手▲3三飛打でなぜ詰まないのか。
 それは、玉方に絶妙の凌ぎがあるからです。
 それが、

 ▽3四歩合!

 

 「はて、面妖なことをしてきた。まあおとなしくいただいておこう」と、▲3四同飛成などとすれば、その瞬間に、▽2八玉
 以下▲3八龍と引いても前述のような打歩詰に陥る。

 「おっとしまった、うっかりした。ここは▲3四同飛不成だった」
 そう考え直して不成で取ると、今度は▽2八玉とは逃げずに、▽4九玉
 不成だったので次に3八飛成とできない。これも逃れ。

 というわけで、初手▲3三飛には▽3四歩合で詰まないのです。
 つまり、「成るんですか、成らないんですか、態度を決めて下さい。それを見て玉の逃げ方を変えますから」というのが▽3四歩合の意味で、これは詰将棋マニアが「態度打診のための中合」と呼ぶ高等手筋。
 これに気付かずに9手で詰むと勘違いした人が解答者の半分に及びました。

 ではどうやってこの「逃れ順から逃れる」のか。
 その方法を明日示しましょう。

 PC上で駒を動かして解答したい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

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[3894] 11手が正解
まるしお (/) - 2014年09月19日 (金) 17時58分

 森長宏明 作(短編)「詰将棋パラダイス」1985年12月号
 

 本作の初手は、▲3八飛。
 ▽2九玉に、▲3三飛不成

 この図(右)と初手▲3三飛と打った失敗図(左)を比べてみよう。

 

 左は飛車による王手なので「態度打診のための中合」(▽3四歩)で逃れ。
 しかし右は馬による開き王手なのでこの中合ができない。
 よって玉は▽2八玉とするしかなく、以下、▲3八飛不成▽1七玉▲2九桂▽同と▲1八歩▽2七玉▲3七馬までの11手詰が正解。

 なお、上図右で▽3八歩と抵抗する手もあるが、これは▲同飛成▽1九玉▲1八金▽同玉▲1九歩以下の11手駒余り。
 また、上図右で▽1九玉には、▲3九飛成▽2九合駒(歩・桂は禁手)▲1八金▽同玉▲2九龍以下(これも11手駒余り)。

 【詰手順】▲3八飛▽2九玉▲3三飛不成▽2八玉▲3八飛不成▽1七玉▲2九桂▽同と▲1八歩▽2七玉▲3七馬まで11手詰

 「態度打診のための中合」で逃れる順を回避するために「▲3八飛〜▲3三飛不成〜▲3八飛不成」とするのがテーマ。
 簡単な構図で狙いを明確に表現した逸品です。

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森長宏明 作(短編)「詰将棋パラダイス」1985年12月号

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[3896] 詰め将棋ってすばらしい
さっちん (/) - 2014年09月20日 (土) 08時46分

二度の不成りだけならば まあそこそこの評価なんでしょうね
おいらから見たら すばらしいけれど

 隠された妙手「中合い」がなんとも味わい深い(初めて見ました)
こんなトリッキーな構想を実現させちゃう才能は凄いですね 羨ましいですねぇ

それにしても 膨大な作品の中から このような作品を拾い上げ
紹介していただいている選者まるしお殿には感謝でございます
 

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[3900] 詰将棋作家はわれわれとは頭の構造が違う?
まるしお (/) - 2014年09月20日 (土) 18時49分

 森長さんはどちらかというと中・長編に力を発揮する作家だと思います。「901手詰」なんてのもつくっています。

 しかしこういう短編構想作もなかなかのものですね、

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[3907] 森長宏明 作(9手の構想作)
まるしお (/) - 2014年09月25日 (木) 21時08分

 森長宏明さんの短編作品をもう一ついきましょう。

 

 どうですか、この初形。
 歩や金を動かして王手をすることはできますが、まあそれでは望みがありそうもない。
 となると、右下の龍。

 ところがその移動可能場所は十八通りもある。
 しかし詰むのはただ一ヶ所。
 他の十七ヶ所がなぜ詰まないのか、それを解明して下さい。

 PC上で駒を動かして解答したい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

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森長宏明 作(9手詰)「将棋マガジン」1983年12月号

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[3911] これもトリッキー
さっちん (/) - 2014年09月26日 (金) 19時56分

森長氏は中合いがお好きとみえますにゃ

 そのうえ ルールを逆手に取るとは・・


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[3923] 合い駒は?
さっちん (/) - 2014年09月30日 (火) 07時58分

いつも思うのですが詰め将棋作家の頭の中はどうなっているんでしょうね
こんな構想は思いつかないし ましてや作図しちゃうとは

詰ますとすれば開き王手をする一手ですが 
竜と角の利き筋にある駒を中合いされると詰まないのですねぇ


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[3927] 頭の構造が違う
まるしお (/) - 2014年10月01日 (水) 21時33分

 森長さんの創作は理論から入ってそれを具現化するという感じらしいですね。
 凄い頭です。

 本作は、伊藤看寿に一桁短編を依頼したらこんな感じのものを創るんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。

 森長宏明 作(9手詰)「将棋マガジン」1983年12月号
 

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[3936] 看寿の短編集があればなあ
さっちん (/) - 2014年10月03日 (金) 00時15分

>本作は、伊藤看寿に一桁短編を依頼したらこんな感じのものを創るんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。

いやいや さすがまるしおさん 看寿の作風に言及されるとは

で、どうでしょうかと仰られましても 将棋図巧なんて
解いたことも見たこともありませんので ニャンとも申せません
 

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[3941] 森長宏明 作(9手の構想作) 解説@
まるしお (/) - 2014年10月04日 (土) 16時27分

 森長宏明 作(9手詰)「将棋マガジン」1983年12月号
 

 この図だと、たとえば▲2一龍とか▲9八龍としたくなる。
 けれど▲2一龍なら▽9二玉、▲9八龍なら▽7一玉。
 つまり龍の移動位置を見極めてから玉を寄ったり引いたりして逃れるわけだ。

 そこで攻め方も工夫する。
 龍の開く場所を、
 ▽7一玉と引かれたときには龍を一段目に移動できるような場所。
 ▽9二玉と寄られたときには龍を9筋に移動できるような場所。
 そういう場所に開けばよい。
 すると候補位置は次の図のようになる。

 

 では試してみよう。
 たとえば、初手▲2五龍としてみる。
 玉が下がれば▲2一龍、玉が寄れば▲9五龍。
 詰んでいる。7三に合駒しても▲同歩成でよい。

 あれ? 簡単に詰んでるじゃん!
 そう思ってしまいそうだが、さにあらず。
 初手▲2五龍には、

 ▽5五歩合!

 

 ▲同角と取らしてから、▽9二玉。
 このとき自分の角が邪魔をしていて▲9五龍とできない。
 こんな逃れ方があるんですね!

 初手▲2五龍が駄目なら2七でも2六でも駄目。
 また、同じ理由で、▲1八龍は▽2八歩、▲1七龍も▽3七歩とされていけない。
 では何処へ行けばよいのだ?

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[3943] 森長宏明 作(9手の構想作) 解説A
まるしお (/) - 2014年10月05日 (日) 16時31分

 森長宏明 作(9手詰)「将棋マガジン」1983年12月号
 

 それでは今度は横へ▲5八龍とでもしてみよう。
 すると、なんと、

 ▽5五桂合!

 

 いやはや驚きます。
 ▲同角と取らしてから、▽7一玉。
 このとき自分の角が邪魔をしていて▲5一龍とできない。
 こんな逃れ方があるんです。

 この▽5五桂は限定合駒。
 もし歩の合駒なら、▲同角▽7一玉のときに▲8二角成という追撃手がある。
 以下、▽同玉(同歩と同角は▲5一龍まで)に▲8三歩で詰む。
 しかし桂合の場合は、▲同角▽7一玉▲8二角成▽同玉▲9四桂と追っても▽9二玉で届かない。

 さあ困りました。
 ▲5八龍が駄目だとすると、同じ理由で4八も3八も駄目。また▲3九龍も▲3八龍同様▽3七桂合で駄目。
 整理すると、

 

 おや? 一ヶ所だけ残ってますね。

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[3944] ご苦労さまです
さっちん (/) - 2014年10月06日 (月) 09時02分

まるしお解説

分かりやすいですね 上手いですね

 図面の工夫がすばらしい 手譜みたい

で 解説を読んでると おいらが正解にたどり着いた手順と一緒だ
まさに ん? ここに開けば?  おっ そっかー てな感じ 

Pass

[3946] 森長宏明 作(9手の構想作) 解説B
まるしお (/) - 2014年10月06日 (月) 16時56分

 龍の開き王手に対し、龍と角の交点に中合をし、同角と取らせて龍の効きを遮断するという構想。
 しかも龍が左横方向に移動したときは桂の限定中合で逃れているという仕組み。
 ところが一ヶ所だけ抜け穴があった。
 それが、

 ▲2九龍!

 

 なぜここの位置なのか?
 それは、玉側がここで▽2八桂合とできないから!
 玉側の目的は桂合により龍と角を縦筋に重複させること。
 即ち、▲3八龍なら▽3七桂、▲4八龍なら▽4六桂、▲5八龍なら▽5五桂。

 ところが▲2九龍に▽2八桂合は「行き所のない駒を打っては行けない」という禁じ手で不可。
 本作はこの禁じ手を利用した構想作だったというわけ。

 ▲2九龍には仕方なく▽2八歩合と応じることになるが、先に見たような手順(▲同角〜▲8二角成)で詰みとなる。

 【詰手順】▲2九龍▽2八歩合▲同角▽7一玉▲8二角成▽同玉▲8三歩▽9二玉▲9九龍まで9手詰

 ※ 8手目▽7一玉▲2一龍でも正解。また、2手目は香合でも正解(非限定)。

 いかがでしたか。解説稿を書いていて、私自身、ますますこの作品の凄さが身に沁みてきました。
 理論をすっきりと簡潔に具現化する作者の才能も凄いです。

 PC上で駒を動かして鑑賞したい方はこちらから(「ここから駒を並べる」をクリック)ただし、環境によって動作しない場合があるようです

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森長宏明 作(9手詰)「将棋マガジン」1983年12月号
左が初形 右が詰め上がり

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[3952] 詰将棋余話
まるしお (/) - 2014年10月09日 (木) 17時01分

 この「妙手選(6)」も残り少なくなってきました。
 次の出題は新スレッド「妙手選(7)」に譲って、詰将棋余話で残りを埋めてみます。


 看寿・宗看に勝るとも劣らない詰将棋作家
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「ミクロコスモス」と命名された詰将棋をご存知だろうか。
 この作品、なんと1525手詰。看寿の「寿(611手詰)」の約2.5倍というのだから驚く。

 この「ミクロコスモス」が「将棋世界」最新号(11月号)の「イメージと読みの将棋観」で取り上げられている。
 はたしてプロ棋士はこの作品を読み切れるのかという設問である。
 大変興味深かった。
 プロ棋士の詰将棋観というものも垣間見られた。

 加藤一二三九段などは、この作品の存在自体を知らなかったらしい。
 この「ミクロコスモス」はだいぶ前に「将棋世界」の付録にもなっているので、知らないというのはおかしいのではないかと思うのだが、興味のない人はすぐ忘れてしまうのかもしれない。将棋文化を推進していくプロ棋士なんだから、「史上最長手数の詰将棋は“ミクロコスモス”である」くらいのことは知識として持っていて欲しいのだが……。

 それに比べ、郷田真隆九段の回答には感激した。
 「ミクロコスモス」の作者・橋本孝治氏と、もう一人の現代を代表する作家・添川公司氏、この二人の名前を挙げ、「看寿・宗看に勝るとも劣らない」と称賛しているのである。
 詰将棋に対する深い理解がなければこのような発言はできない。
 私は郷田真隆を急に応援したくなった。

 橋本孝治「ミクロコスモス」1525手詰(詰将棋おもちゃ箱)

 添川公司「新桃花源」1205手詰(詰将棋おもちゃ箱)

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[3953] 詰将棋余話・続
まるしお (/) - 2014年10月10日 (金) 16時51分

 看寿の611手詰は史上何位?
 ━━━━━━━━━━━━━━

 「ミクロコスモス」(1525手詰)が史上第一位の長手数作品なら、伊藤看寿の「寿」(611手)は現在何位になるのか。

 看寿の記録は発表(宝暦5年)から二百年間破られることがなく、「寿」は詰将棋の神品であった。
 これに挑み、ついに記録を塗り替えたのは奥薗幸雄という人だった。
 彼の「新扇詰」(873手詰)はその後ほぼ四半世紀にわたり「史上最長手数作品」として輝き続け、またこれ以外に看寿の作品を越えるものも出てこなかったのである。

 久々に看寿の記録を超えたのが、森長宏明氏の「火の鳥」(679手、「詰パラ」1979年6月)だったが、これは余詰が発見され不完全作となってしまう。
 しかしこの頃から詰将棋作家の間で長手数実現のための新機構が開発され、現在では次のリストのように多くの作品が発表されている。

 看寿の「寿」は現在十六位ということになる。

―――――――――――――――――――――――――――――――――
 1 ミクロコスモス  橋本孝治 1525手 1995年12月 詰将棋探検隊(初出は「詰パラ」1986年6月)
 2 新桃花源     添川公司 1205手 2006年8月 詰パラ
 3 アトランティス  中村宜幹・芝勇輝 951手 2008年12月 詰パラ
 4 メタ新世界    山本昭一  941手 1982年7月 詰パラ
 5 新扇詰      奥薗幸雄  873手 1955年1月 近代将棋
 6 涛龍       井上徹也  849手 2012年7月 詰パラ
 7 イオニゼーション 橋本孝治  789手 1990年1月 饗宴(初出は「近代将棋」1985年12月)
 8 桃花源      添川公司  767手 1990年1月 饗宴(初出は「近代将棋」1985年12月)
 9 明日香      添川公司  703手 2002年12月 近代将棋
 10 ゴゴノソラ    今村 修  651手 1995年8月 近代将棋(初出は「近代将棋」1995年4月)
 11 阿吽       添川公司  647手 2008年11月 詰パラ
 12 無銭旅行     佐々木恭閑 645手 2002年3月 詰将棋おもちゃ箱
 13 アルカナ     橋本孝治  639手 1999年8月 詰パラ
 14 STARSHIP TROOPER 摩利支天  625手 2010年8月 詰パラ
 15 波乱万丈     駒場和男  615手 2006年6月 ゆめまぼろし百番
 16 寿        伊藤看寿  611手 1755年   将棋図巧
―――――――――――――――――――――――――――――――――

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[0] 最大レス件数を超えました
システムメッセージ (/) - 2025年01月29日 (水) 11時57分

最大レス件数「100」を超えましたので、これよりレスは出来ません。

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