それから、互いのミス・サイゴンとの出会いを尋ねられ、筧さんは、「12年前ニューヨークで見たときで、そのときはもちろん、自分がその役をやる日が来るなんて、思ってなかった」
対するソニンちゃんは、実はオーディションを受けたものの、CD盤を聞いているのみだった。
2004年版も観ておらず、筧さんに頭を下げるシーンも。
筧さん「いいよそりゃあたりまえだよ。おれだって、初演は見ていないんだから」とやさしく〜フォロー〜(惚)。
ソニンちゃん「それで、実はちゃんと見たのがプレビュー初日の本番だったんです!」
筧さん「あっ、そうなんだ!」
ソニンちゃん「でも、ほかのキムたちには、見てないほうが良かったよ、って言われてるんです。見てると、どうしても、新しいキムが生まれないから・・・って」
筧さん「そうなんだー」と感心。
いやたしかに!あとで本編レポも書きますが、今日ソニンキム初見なんですが、今まで見たことのないキムでかなりびっくりしました。声と歌い方はとてもステキでした。
それから、お互いに劇中で好きな曲はと尋ねられて、
ソニンちゃん「うーん・・・ぜんぶ・・・だから」」
というのに、筧さん、
「おまえあそこだろ!『コロス〜!』っていうところ!
あそこ、キムの中でおまえが一番銃のかまえ方がうまいぞ!」
ソニンちゃん「ええっ!」
筧さん「ほかのキムは不器用にかまえるけど、おまえはしっかり指をかけて、『チャカ』持ってます!って感じで、こわいぞー、あれじゃ死ぬわな、完全に!」
ソニンちゃん「あそこはあそこは、母の愛をあらわさなきゃいけないし、ナイフより強くなければだめですから〜〜〜」
筧さん「ナイフな!タムがじっとしてても下ろさない!というな」(笑)「ま、演劇はだんどりだから」(笑)
筧さんは、「おれは『アメリカン・ドリーム』の歌と踊りが終って、キャデラックの出を待っているところが、最近好きだな。あそこは、もうほんとに自由にやっていい場所なんだ。
それで、側転いれたり、そのときの気分のまま好きに動けて楽しい。
だって、今どき『キャデラック』っていっても、この日本ですごいと思う状況ではもうないだろ?
だから、おれとしては、キャデラックよりも、その後ろに観音さまみたいのがばーっといて!
(と観音さまポーズ??)
その手のひらの上で遊んでる、と」