6AL5をもう1本使って初速電流をキャンセルする方法は、経時変化を考えると、とても興味深い方法です。
12AU7などを使ったブリッジ回路のバイアスとするのは実績のある方法ですが、ダイレクトに使えないかと試してみました。
接続する部分のインピーダンスを上げられないので、検波出力が分配されてしまい、むつかしいだろうなとの
予想通り「ダメ」でした。完全に2乗領域に入ってしまいます。
ADCに渡すには検波出力をブリッジ回路に与え、インストルメント・アンプで取り出すか、
検波出力を正電圧で取り出し、負電圧で初速電流をキャンセル後、DCアンプで望みのレベルまで持ち上げるのがよさそうです。
このバイアス回路はインピーダンスが高いほど良いので、負電圧はなるべく高くした方がよいでしょう。
正負逆ですが、菊水の回路はB電圧から作り出していますので、100MΩのハイメグ抵抗を使っています。
それにしても100Mとか1Gとかのハイメグ抵抗は高価ですね。(RS onlineにあり)