籠千代田お針箱の応用で籠付きバッグを作りました 。 以前たまたま駅ビルでアタ製品のポップアップショップがあり、籠バッグにちょうど良さそうと思い買っておいたものでした。籠部分は実はカトラリー入れです。(約23cm×9cmの楕円形)
紐通しは籠千代田お針箱のように口を三つ折りにして紐を通すのではなく、つがり糸で打ち紐通しを作る型にしました。 先生のブログにもありました勝村左右治(かつむらそうじ)さんの本では「みやび籠」とありました。
http://rombako.hakoseko.mods.jp/?eid=982137
京阪では江戸後期から手提げ嚢物を使い始めたようですが、東京では明治20年代から信玄袋、千代田袋、三保袋、敷島袋、四季袋などの巾着式の手提げ袋が流行したようです。 (朝ドラの「あさが来た」で、あさの夫の新次郎さんは幕末に信玄袋をぶら下げて出掛けていましたが、大阪の話だったからでしょうかね。) 袋物店がこぞって手提げ袋の新デザインを考案して名前をつけて売り出したり、それを真似する店が現れたり、それを少し変えた型を出したり、商標を取ったり取らなかったり。厳密な定義は不明瞭です。
服飾史の学者さんの手提袋についての論文によると、つがりの打ち紐通しのものは、四季袋ともいうようです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/senshoshi1960/40/8/40_8_515/_pdf/-char/ja
東京ではそれまで女性の袋物は懐中物か袂落としのようなものだったので、手提げ袋が流行るようになると人力車に忘れる人が多かったそうです。
NN [722] 03/17/(火) 18:29:27
可愛い籠付きバックできましたね。 製図で苦労しましたが、やはり出来上がりは何とも可愛い。 この手の籠は色々な名称があって迷います。 どれが正解というのも無いので適当につけるしかない。 私の籠千代田お針箱も、初めは勝村先生のみやび籠を参考にしましたが、語呂の良さで変更したようなもにですし。 手提げ籠が流行って人力車に忘れる人が増えたという話は面白いですね。
rom筥 [724] 03/20/(金) 18:34:21
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