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[113] 世界樹の迷宮パロロロロ
神酒 - 2018年10月13日 (土) 23時50分

いろんなパーティーメンバーで世界樹パロだよ〜

主な登場メンバー

第一陣
*カイ(ナイトシーカー)
*アップル(プリンセス)
*パピー(ゾディアック)
*ミライ(パラディン)
*とも(リーパー)

第二陣
*竜夜(プリンス)
*戮(リーパー)
*とも(ナイトシーカー)
*飛翔狼(ミスティック)
*アース(ガンナー)

[114] ねむらないリーパーの話
神酒 - 2018年10月14日 (日) 00時44分

「おい、起きろ!敵襲だ」

四方を壁に囲まれた場所で魔物がいない事を確認してから仮眠を取っていたがここまで来ると魔物達も寝込みを襲うということを学習したらしく、寝る暇さえも与えてくれなくなった。

「オレ達の寝込みを襲うなんていい度胸してんじゃねぇか!」

皆が起きて武器を持つ前に彼女――リーパーであるともは真っ先に魔物に向かって行った。

そういえば彼女が寝ている姿を見たことがないな、と考えながらも武器を持ち、襲ってきた魔物達を一蹴する。

「気配は消えたな、もう一眠りするか」

「そうですね、せめてあと30分だけ……」

「敵は大したことないんだけど数が多くて嫌になるね……おやすみなさい」

魔物を蹴散らして早々に他の仲間達は眠りについてしまった。

「あぁ、おやすみ」

彼女だけは扉の方を向き、片膝を立てるように座って見張りの体制に入った。

「……君は寝ないのかい?」

自分も寝ようとは思ったがそれよりも彼女がいつ寝ているのかが気になってしょうがなくなってしまった。

すると彼女は少し不機嫌そうに返答する。

「眠くないからいいんだ、それよりさっさと寝とけって」

はぐらかされてしまった上に背を向けられてしまった。
これ以上何も聞くな、ということだろう。

しつこく追求したところで自分と彼女の仲を考えると喧嘩に発展しそうだなと思い、その日は大人しく仮眠の続きを取ることにした。

眠らない理由を聞けないまま数日が過ぎた。

僕達は状態異常を得意とした敵の群れと対峙していた。

「予防の号令です!皆さん、気をつけて下さい!」

まずは前列に状態異常を一度だけ無効化できる号令がかけられる。

次の行動で後列にも予防の号令がかけられるであろうと安心して次の攻撃に備えようとエーテル圧縮をしようとした時だった。

隣にいた彼女が視界からいなくなった。
否、膝から崩れ落ちるようにして倒れてしまったのだ。

前列の仲間達はまだ彼女の異常に気付いていない。

急いで彼女に駆け寄り、状態を確認する。
息はしている、怪我をした様子もない、それどころか――

「……すぅ」

寝息の音。
どうやら彼女は睡眠魔法をかけられたらしい。

「…普段から寝ないから君だけかかったんだな?観念してそのまま寝てるがいいさ!あのくらいの敵なら僕達だけで十分だからね」

状態異常を治す薬は切らしているし、僕も攻撃魔法ばかり優先して学んでいたのでそれ以外の魔法はほぼ使えない。

嫌味たっぷりに言ってはみたものの、彼女が自然と起きるまで待つしかないのだ。

不幸中の幸いか、敵があまり強くないのは事実であっという間に群れを全滅させ、戦闘は終了した。

戦闘が終わり、それからさらに時間が経過したというのに彼女は眠ったままだった。

「思い切り叩いてみるか」

「カイさん」

「……ごめん」

「ん〜、それにしても妙だよね、なんで起きないんだろう?」

揺すっても、軽く体を叩いてみても、声をかけてみても相変わらず彼女は眠り続けている。

「一旦宿に戻ろう、地図はもう書いたからまた此処に戻ってこれるだろうし」

「さすがパピーさんです!そうですね、この先休める保証もありませんし……」

「…チッ」

そんなあからさまに嫉妬してますみたいな顔で僕を見ないでくれ。
心配しなくても僕はミライにしか興味はないし、人の女に手を出す程落ちぶれちゃいないからさ。

「んじゃ糸使うよ、そーれっと」

糸を使い、街の宿屋へと戻ってきた。
そのままそれぞれが装備を外したり、荷物を置きに行ったり、色々済ました所で未だに眠り続ける彼女を囲むようにして話し始める。

「半日以上寝てますね」

「全然起きないな」

「こういうの昔絵本で読んだことあるよ、えーっと、確か眠れる森の美女っていうタイトルだったかな」

その流れはまずい。

「私も知ってま……ッ!!」

何かを察したのかアップルが顔を真っ赤にして布団に顔をうずめてしまう。

「状況は似てるな」

冷静に状況判断するな。お前とそのお前の彼女の温度差で風邪引くわ。

「王子様の口づけで王女様は目を覚ますんだよね」

「えっと、ミライ、なんでこっちを見てるんだい?」

「試してみたらどうかな?」

「………」

「あぁ、一回試すのもありかもな」

「…こ」

「こ?」

「――氷の星術!!!」

氷の槍が彼女に刺さらない程度にベッドに突き刺さる。
その瞬間、何をしても起きなかった彼女が飛び起きた。

「だあああああああああああ!!!!!!!!!さみい!!!!!!!!!??????何だ!?敵襲か!!!???」

「お、おはようございます……」

布団に顔をうずめていたアップルは危うく氷の槍が刺さりそうになったが槍が小さかったので当たらずに済んだ。
いや、魔法を使った僕が言うのもなんだけどそこは挨拶してる場合じゃないよね?

「あだっ!!」

アップルが挨拶したとほぼ同じタイミングで無言でカイに蹴られる。
いや元はといえばミライが……いや、僕が殴られておこう、それでいいんだ、うん。

「その……えっと、ごめんね?」

ミライが蹴られた背中を摩りながら慰めてくれた。
蹴られて得した。そういう趣味はないけれど。

「……?は、宿?さっきまで迷宮に……あっ」

このちょっとした地獄絵図を見て状況を飲み込めたのかは知らないが、彼女は呆れ笑いをしながらベッドに倒れ込んだ。

「よーく寝れたわ、サンキュ」

謝罪の言葉ではなく感謝の言葉を言われたので思わず言い返してやろうかと思ったが彼女の笑顔があんまりにもミライに似ていて何も言い返せなかった。

「このまま起きないのかと心配したんですよ?」

アップルの恋人はいけ好かないがアップル自身はいい奴だと思う。
ミライ程ではないけれど常識があって、優しくて、品もある。なのにどうしてあんな乱暴で無愛想な奴が恋人なのか時々疑問に思う。もっといい人がいただろうに。

「あぁ、それでミライが提案した事を試そうとしていたところだ」

余計なこと言うな。

「結局パピーが起こしてくれたね、ありがとう」

やっぱり君は天使だ、生きてて良かった。
ミライの為に治癒魔法も勉強しようと思った瞬間だった。

「へぇ、ミライの提案ねぇ」

反省の色なしの意地悪そうな顔で僕の方を見るな。

「ま、いっか。ここまで運んでくれてありがとう……というか爆睡しちゃってごめん、かこの場合」

さっきの態度が嘘のように心底申し訳なさそうな様子で皆に謝罪をしていた。
あれを聞くならこのタイミングしかない、と思った。

「何で君は迷宮内では決して寝ようとしないんだい?」

彼女はため息をつきながら訳を話し始めた。

「みんなが寝てる間に高く売れる素材を独り占めしてやろうって……」

「山分け、じゃ取り分が少なくなっちゃいますもんね……」

「ある程度独り占めはしてもいいが迷惑だけはかけるな」

「交代制にしなかった私達にも責任があるから今度から交代制にしようか!」

それなりに長い時間一緒にいた仲なので今更彼女を責める者はいなかった。
そしてそれは普段の彼女らしい答えでもあった。

しかし、僕は彼女が嘘をついているようにしか思えなかった。

「バレちゃったもんはしょうがないね、今度からはちゃんと仮眠を取ることにするよ」

外はすっかり日が暮れ、それぞれが夕飯の準備をする為に彼女の部屋から次々と出て行った。
僕はみんなが出て行ったのを確認してからもう一度彼女に聞くことにした。

「他にも理由があるんだろう?」

「話したくない」

「誰にも話さない、って約束する。というか話すまで僕はここから出て行かないつもりだけど」

「……しつこいなぁ」

彼女は天井に向かって独り言を呟くように話し始めた。

「ここのギルドに入る前、まだオレが冒険者になってから間もない頃な」

「魔物と連戦して疲れきったオレ達は魔物の気配がない場所で仮眠を取っていた、あとは分かるだろ?」

「皮肉なもんでね、オレは無事だったんだ、オレはな。起きたらそこは血の海だ、仲間は寝込みを襲われて死んだ」

「復讐するにももう既に魔物の姿はなかった。情けなく生き残っちまったオレはあの悲劇を繰り返さないように」

「……やめた、もういいだろ」

そういう彼女の表情は理由を聞いた事を後悔するくらい悲痛なものだった。

「ごめん」

「悪く思うんなら今度からはオレの傍で氷の星術唱えるんじゃねぇ、寒いのは嫌いだ」

「それは無理だけど」

「はぁ……」

さっきまでの悲痛な表情はどこへやらと疑問に思うくらい少し呆れ笑いながら深い溜息をつかれた。

「約束は約束だ、これは誰にも話さない けどね」

「何だ?」

「寝れる時はしっかりと寝ろよ」

「あー、はいはい、わーったわーった」

聞いてしまったからには出来るだけ彼女をサポートしてやるしかないと思ったが口に出すと彼女にどやされるのは確実なのでこれは言わずに自分の中だけにしまっておこう。


「……転生を拒絶して、私はもう転生も存在もできないはずなのに


パピー、いやパピエル お前は一体何をした――?」



ねむれ
永眠なかったリーパーとある神様の話。




[119] 永眠なかったリーパーとある神様の話の解説
神酒 - 2018年10月25日 (木) 22時37分

カイアル、パピミラと旅をするともは本編終了後のともと同一人物です。
記憶はしっかりとあるのでパピーの正体も知っているし、ミライがかつての自分という事も知っています。
つまり、死ぬ事ができなかったとものその後の話である。

パピーもミライももういないはずなのにしれっと存在していたり、自分の事を何も知らないしで何この世界……状態です。

ともがパピーにした昔話は作り話です。
パピーの反応を見る為に即興で適当に考えたもの。
そしてここのともはパピーがまだパピエルとして悪さをしているのでは?と疑っています。
眠らない本当の理由はパピーの監視とただ単に眠ったら何かされるかもしれないという漠然とした不安から。

だってミライと一緒に楽しそうにリア充生活してるんだもん……パピエルことパピーがかつて夢見た光景なんだもん……

カイアルが巻き込まれてるのも実は意味はある。
完全に無関係ではない。


これはきっと誰かが願った世界。
誰かの希望で満たされている世界。

それを暴いて、壊すことは本当に正しい事なのか?

希望で生かされ続ける命に何を思うのか?

[120] タイムカプセルの話
神酒 - 2018年11月04日 (日) 22時59分

樹海の探索中にふと、突き当たりの木の根元に光るものを見つけた。

「ん?」

どうやら木の根元に埋められたものが顔を出し、それが光を反射しているようだ。
それにいち早く気付いたアースが木の根元に跪き、埋まっているものを掘り出す。

慎重に掘り出すと姿を現したのは大きなガラス瓶だ。

10年や20年では利かないであろう長い間を地中で過ごしたその瓶の表面は曇っており、中はよく見えない。

「開けてみるか」

アース以外の仲間は後ろからそれを見守る形で立って見ていた。

長い時を地中で過ごしたであろうその瓶は、それ自体はしっかりとしているようだ。
アースは瓶の蓋に手をかけ、ゆっくりと回してみる。

ガラス同士のこすれる音が耳につく。
何度か、音を耐えていると、ふいにガラス瓶の蓋が外れた。

いったい、どんなお宝が入っているのか?
という期待を持ちつつもアースは中に手を入れた。

引き出されたアースの手には手紙の束があった。

「手紙……?」

見慣れぬ字で記されているので読めないがどうやら文通の結果のようだ。

「タイムカプセル、ってやつだな」

「何だそれ?」

「その時代のものを入れたりして地中に埋めて、数年後に取り出す……みたいなものかな」

他にはないかと、瓶を覗くとあるものが底に転がっている。
それは獣避けの鈴であった。

ふと、手紙に書かれていた日付を見た。
日付だけはこちらと共通の数字らしく、それだけは読み取れた。

「……これは持っていこう」

「いいのか?誰のものかわからないのに」

「あぁ、それならここに埋めた持ち主はもう―――」

アースは首を振った。
これは人であるアースだからこそ理解できた事だった。
忘れ去られた埋蔵物を埋め直し、鈴だけを手に取った。

「大事に使わせて貰うよ、ありがとう」

それだけ言うとアースは暫く黙祷した後、立ち上がり鈴を鳴らした。



[121] カイくんとパピーで布の話
神酒 - 2018年11月04日 (日) 23時29分

遺跡を探索中、開けた場所に出た。

その広場の中央には、これみよがしに、薬の瓶が置かれている。
一体誰が、何の目的で置いたのだろうか?

広場の中央には大きな緑の布がまるで絨毯のように敷かれており、薬瓶はその中央に置かれている。

「布をめくったらいいんじゃないか」

とカイは主張する。

しかしパピーは

「薬瓶が倒れたら中身がこぼれるだろう?」

と反論する。
その通り、よく見れば薬瓶には蓋がない。

「だったらそのまま近づいて取ればいいだろう」

「布の下に罠があったらどうするんだい?」

人を馬鹿にするような口調で反論してくるパピーに若干苛つきながらも負けじと反論し返すカイ。

「緑の部分だけゆっくり布をめくれば布の下も見られるし、瓶も倒れない」

「でももし罠が発動したらゆっくりとしためくり方じゃ反応しにくいんじゃないかい?」

「だったらさっさとめくってさっさと瓶を取ればいい」

「だからさっきも言っただろう?布の下に罠があって瓶が倒れたら元も子もないだろう?」

「棒で瓶を」

「棒で倒すだろう?却下」

「魔法でどうにかしろ」

「そんな都合のいい魔法はないよ、君はそんなことも分からないのかい?」

「瓶に蓋をつけてから」

「そもそもここから瓶に手が届かないだろう アホか?」

「……チッ」

段々と面倒になったカイはふいに布の上を歩き、薬瓶にたどり着き、乱暴に瓶を手に取って駆け戻った。

「ちょ、君」

パピーは慌ててカイを止めようとしたが特に何も起こらなかった。

「無駄な時間を過ごしたな」

カイに吐き捨てるように言われたパピーは表情こそ冷静そのものだったが足元に落ちていた石ころを力任せに思い切り蹴飛ばして、何事もなかったかのように探索に戻った。




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