| [138] ゼラルとダンドのとある対話 |
- 神酒 - 2019年07月14日 (日) 23時28分
「彼らはちょーーーーっと特殊でねぇ。もし君が選択肢を誤れば即座にデッドエンド! いやはやそれは面白くないつまらない。」
「だからこれはちょいとしたお節介さ。 この私が面白い結末を見たいという我儘でもある。」
「うん?私が誰かって?どうでもいいことを聞くねぇ。 …ある一つの可能性だったものだ。それだけだよ。」
「おっとまた頼むよ。」「いい加減にしたらどうだい?ここまでして君に得はないだろうに」 「得?」
「そんなものなくてもいいんだよ、俺にはね。」
「全てを知っているんだ、俺は。勿論君のことも知っている」
「僕は君のことなんかこれっぽっちも知らないけど ……とにかく僕の真似はしないでくれる?不愉快で仕方ないんだ」
「俺の存在は許されなかった。ただ一人を除いて」
「まるで僕の話聞いてないだろう君」
「このお節介は俺のお節介でもあり、それは同時に有り得たかもしれない“彼”のものでもある」
「……君は本当に誰なんだい?」
「さあね、俺は誰なんだろうな――?」
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