皆さんお元気ですか？新しくなった掲示板に書込まさせて頂きます。
昨日、茨城県のお客様と２人で、横浜市にある「スカパーJSAT(株)横浜管制所（YSCC）」を訪問しました。
皆さんご承知のBS有料放送をやっている会社です。
スカパーJSAT社は、衛星を１６機保有し放送以外に通信サービスもやっています。
今年度、当方の顧客がデータ通信の信頼性向上（強靭化）目的で、NTTビジネス回線と別に
衛星通信回線をバックアップ用に導入するため、中継施設のYSCCの現況調査を行う主旨に、
強靭化工事請負業者として同行しました。
既に現場では、３２箇所の衛星基地局を整備し、LPG非常用発電装置も設置し、非常時の衛星回線
への切替機能確認試験の真っ最中です。
調査の主旨は、バックアップ回線に相応しい設備の信頼性がある事の現地確認です。耐震性の基準、
非常用電源設備能力の最終確認です。
何故、茨城と横浜が関係するかというと、12GHzの無線を、茨城→(衛星)→横浜→(衛星)→茨城という
２ホップ形態で送受信するためです。
だから横浜の中継所がダウンすれば、例えば水戸市とひたちなか市の通信ができなくなるからです。
ちなみに、スカパーJSAT社のExBird(JCSAT-2A)通信サービスは、災害時の通信手段として各自治体が
導入し始めています。お値段はと言うと、例えば、和寒と札幌の２基地局を64kbps（常時接続型）で契約すると、
月額通信料は、約４０万円（年間約４８０万円）です。この他に設備費と工事費が導入時にかかります。
決して安くはありませんが、3.11の震災以来、安心安全は精神論ではなく、実体的インフラ整備論に変化しました。
なお、地上４万kmの静止衛星のため、1パスで約0.5秒の遅延や回線の揺らぎがあります。NTPの時刻同期では
上手く行かない場合があるので、基地局全局にGPSタイムサーバを導入し、データ通信の時刻管理を独立して行う
方式を採用しています。
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投稿日:2014年03月15日 (土) 16時04分 [