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ホントに残念
江◯島平八 (4539)投稿日:2024年11月20日 (水) 20時37分 返信ボタン

「国盗り物語 」1973 -OP- 戦国大河の名作 (火野正平さん追悼)https://youtube.com/watch?v=C84ZUMERgio&si=Sp6pJqqazVHRt6nL

火野正平さんが亡くなった。ホントに残念。
チャリで投稿者の代わりに日本各地を回る「にっぽん こころ旅」も、ブツクサ言いながらも飄々とこなして行くのが好きで、たまに視てた。

でもやはり、彼を好きになったのは、犬HK大河の数少ない贔屓番組だった「国盗り物語」に尽きる。
ワイは中学入試から解放された中2の頃だったけど、この大河ドラマのお蔭で、司馬遼太郎の同名原作や「尻啖え孫市」を買って、夏休みに遊びに行った飛騨高山でも草津でも、ずっと貪り読んでた。

政経のパヨ掛かった教師が、北杜夫の「楡家の人々」だの、井伏鱒二の「黒い雨」だの、どーでもイイ(とっても退屈だったし、申し訳ないが影響なんかされんワ(^.^))夏休みの読書感想文を3つも出しやがったので妨害されたケド、「国盗り」の原作の方が生き生きと、圧倒的に面白くて、無視、ムシ。

大河の方は青年、壮年の綺羅星のような俳優を集めた中で、勿論、平幹の斎藤道三も、高橋英樹の信長もヨカッたんだけど、双璧は誰がどう見ても、火野正平の秀吉と近藤正臣の光秀で、特に鮮烈だったのはやはり火野さん。
信長に光秀が金柑アタマと罵倒、張り倒されて、突っ伏した泥濘の中で握り締めた光秀の拳の指の間から、黒い泥水がドロドロと噴き出すアップもヤバかったけど、秀吉の、信長が好きで好きで堪らない笑顔と、赤子のような泣き顔にノックアウトされた。
軍馬の歩みのように軽快、かつ展開がドラマチックなオープニングを聴くだけで、当時の感動がまざまざと蘇る。
ワイの生涯初にして生涯最高の、大河ドラマだった。

後は、林隆三が演じた陽性の人誑しの雑賀孫市と、ワイが既に著作やエッセイを別途貪り読んでた伊丹十三が演じた陰湿な足利義昭が印象に残ってる。
この義昭が信長にくっついたり、陥れようと奸計を巡らせたり、実に、実に公家っぽさを醸し出すイヤらしいオトコとして描かれていて、伊丹十三って俳優としてもスゲえな、と後先ながら、思った。

でも、国盗り物語と言えば、アレコレあれど、やっぱりワイには火野正平さんだった。
まあ、ワイも火野さんの人誑しの術中にハマってたのかもしらんケド、ホントに残念。
合掌。




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