[8092] 四日の法語 潜在意識を“暗い暗示”から衞ること |
- 国士無双 - 2018年05月04日 (金) 00時55分
人間の中心體なる「最高の叡智者」を吾々は「實相」と称ぶのであ
る。しかし生命體がつくりられた後は、實相それみづからは「奥の
寶座」にましまして、陰・陽の意識を道具として外界に對應して人
對的な生活を營ましめることになってゐるのである。“陽の意識”
は“現在意識”とも称せられてゐて、表面にあらはれて外界の出来
事や情況に應對するのである。“陰の意識”は“潜在意識”とも称
せられてゐて、表面にあらはれてゐないで、専ら内部的な役割を果
すのである。即ち記憶の保存とか、人體内部の生理作用の調節とか
、直感によって内的に感受したことを“蟲の知らせ”などの形で
現在意識に報道するとか、要するに内的微妙なハタラキを營むので
あるが、“陽の意識”(現在意識)が男性的・主動的であるに反し
て“陰の意識”は女性的又は受身的であって、外界または現在意識
から發せられた暗示をそのまま受け容れて、それを心内に懐妊し
て、やがてそれを具體化して産み出すやうなハタラキを分擔するの
である。内部にあって生理作用を司ってゐる潜在意識が外界からの
暗示に感應してその暗示に左右せられ易いために、暗い暗示を潜在
意識が受けるならば、生理作用が陰気な影響を受けて活潑に働かな
くなり、病氣や虛弱状態をあらはすことになるのである。だから私
たちは常に潜在意識に對して明るい健全な暗示を輿へるやうに工夫
しなければならないのである。
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