[8119] 二十三日の法語 肉食生活を續ける限り世界に平和は來たらず |
- 国士無双 - 2018年05月23日 (水) 07時58分
私はアメリカへ行ったとき、立派な宗教家で尊敬に値する地位にあ
る米人と會食した際に、その米人が鶏肉を串に刺したやうに、大腿
部の肉から突き出てゐる骨を指先で握りながらその肉を貪り食って
ゐるその姿を見た時に、平和を唱へながら日本に原爆を落とし、ベ
トナムで血を流してゐる米人の性格の根元をみたやうな氣がしたの
である。「これでは世界に平和が來るのは未だし」といふ感を深う
した譯である。日本人の食生活が段々アメリカ化して肉食偏重に傾
いて來つつあるとき、「ヤンキー・ゴー・ホーム」などといっても
外部の米國人を追ひ払ふことができても、内臓の中までも侵入して
來て血液を、そして精神をも、肉食獣化して來つつある外來毒素を
一體どうするつもりであらうか。「ヤンキー・ゴー・ホーム」はそ
の米國的食生活を追放させなければ、精神までも「大和」から「好
戦的」に變へてしまひつゝあるのである。外部へ向かって國際的に
戦争するかはりに、毎日ゝゝ、賃上げ闘争、遵法闘争、學生闘争、
何々闘争・・・で開け暮れしてゐる現状の根元的原因の一つは、そ
の門歯が肉食獣化しつゝある原因と同じものであるのである。
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