[8127] 三十一日の法語 ~の子は~に抱かれ永遠に生きる |
- 国士無双 - 2018年05月31日 (木) 07時56分
マグナッセンの父の靈はその子に對して、つづいてこんな事を書い
てゐる。――『お前は父の死骸がかう云う風に横たはってゐるのを
見たときに、そこに突臥して泣けて泣けてしかたがなかった。父の
死に對してお前ははじめて大いなる悲しみを感じたのだった。死、
それはお前にとっては不可解な分解と消滅とに感じられてゐたの
だ。『だが、吾が愛する兒よ。生命といふものが、こんなに惨めな
何の高貴さもないやうな有様で終りを告げるものだとお前は信ずる
だらうか。・・・自分の内に宿ってゐた力は果してどうなったか。
私の心臓を鼓動させ、私の肺臓を呼吸させ、私の生命を生活させ、
私の手を働かせ、眼と口元とに微笑を湛へさせたその力は一體どう
なったか。・・・併し私はお前に告げる――人は~の子であるから
~は如何なる其の小さき子供たちにも祝福の微笑みを投げかけ給ふ
のである。その肉體を去って行く如何なる小さき魂にも微笑を投げ
かけ給ふのである。間もなく全世界の人類は、~の造り給へる此の
世界には人間自身が信念によって創作しない限りは何一つ醜いもの
は存在せず、何一つ悪なるものは存在せず、何ひとつ恐怖すべきも
のは存在しないことを悟るに到るであらう。すべての醜さ、すべて
の恐怖すべきものは何一つ實在ではないのである。それは實在する
かのやうな外見を示してゐるけれども本當は實在しないのである。
人間の眞性は(眞に實在する人間は)~の子たる靈性である。
~の子たる人間の靈は本來聖浄であって~は常にその上に祝福の微
笑を投げかけてゐ給ふのである。死するやうに見えようとも一切の
~の子は~に抱かれ~に導かれ、永遠に生きるのである。あらゆる
人は永遠に生き、~と偕に生きるのである。何處にも此の世界には
恐怖すべき何者も實在しないのである。・・・・』
まだこの靈界通信は長くつづいてゐるが、爰にはその一部しか書く
ことはできない。要するにマグナッセンの父の靈は高級靈であって
生長の家の教へる眞理と同様の眞理を悟って、それをその子を導く
ために語ってゐるのであった。
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