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生長の家・開祖の『御教え』全相復活
を目指す掲示板

「生命の實相」第14巻 <和解の倫理>

われわれは天地一切のもの(実在)と和解しなければなりませんけれども、
虚説に対して和解してはならないのであります。
虚説に和解したら実相をくらますことになります。
虚説を容れることをもって寛容と和解の徳があるように思うのも間違いであります。
虚説を排撃すること、いよいよ明瞭であればあるほど真説は明らかに照り、
それに照らされて救われる人間もまた多いのであります。

<新掲示板の概要について>

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[921] インターネット道場―――体験実話特集・平岡初枝先生「しあわせを見つめて」より(29)
信徒連合 - 2015年10月24日 (土) 10時12分



インターネット道場―――


体験実話特集


平岡初枝先生「しあわせを見つめて」より(29)




<勝つことと幸福とは別>


私がまだ生長の家本部の婦人部に勤めていた頃のことであった。ある日、40歳過ぎの美人で、豊かな身なりの奥さんの来訪を受けた。個人指導をしてほしいというのであった。中国地方の方で、ご主人は町の開業医、奥さんはその市の婦人会長で、お子さんは女ばかり三人ということであった。

「私の娘は三人とも女子大に入学させましたが、三人とも首席で、三番目が今年卒業したのです。これで私の母としての責任は終わりました。いよいよ長い間考えてきた、夫への復讐の時期が来たのです。

私の夫は、家で使っている看護婦につぎつぎに手をつけるのです。現在の相手は、そうした関係が三年あまりも続いています。私は口惜しくて、くやしくて、どうしてやったら気がすむだろうと、夫への復讐について、いろいろ考えました。

ともかく、現在ある家の財産のすべては、私達二人で作ったものですから、まず第一に土地も家も金品も、法律にかけても半分はたたかい取ることを決意しました。その決意を三人の娘達にも打ち明けましたところ、娘達も気持よく同意してくれました。

日頃の夫の仕打ちを知っている娘達としては、当然のことと思います。ところが、いざ決行となったこの夏、長女が『ちょっとまって下さい。私達はそれでよいと思うけれど、その前に一度、生長の家の飛田給練成道場(毎月一日から十日間、泊り込みの練成会が行われている)へ行って練成を受けてきて下さい。お話を聞いてよく考えて、それから決行してほしい』と言ったのです。

それで、飛田給の練成会に来たのです。さっそく個人指導をうけたいと申しましたら、『本部へ行って、平岡先生に指導を受けなさい』と言われまして、参りました」

私は、勝たねば承知ならぬ人達のブッかる壁は、なかなか大変なものだと思いながら問うてみた。
「奥さん、あなたの求めていられるのは、勝つことですか、それとも幸福ですか?」
私のこの一言がコッンと来たらしい。しばらくは、奥さんの下がった頭が上がらなかった。そのうちに、大粒の涙がポタポタと落ちてきたのである。
「先生、間違っていました。私は、娘たちの学校の成績を良くすることばかり考えてきましたが、幸福を約束してやることはできませんでした。私は子どもたちへの責任を果たしたと申しましたが、妻としての責任を果たしたとは言えません。私の40何年の生活は、間違っていました。すみませんでした。出直します。やり直します」

私のたった宣言で、これだけ悟ることができるのも、長い間の悩み苦しみが無駄ではなかった証拠である。そして、さすがに頭が良い奥さんであった。

「奥さん、あなたの半生は間違っていたかも知れません。しかし無駄ではなかったのです。これからのあなたの生活に期待します。何よりも、今のお気持を、そのままご主人と三人の娘さんに手紙でお伝えなさい。人間は生きること、愛すること、そして進歩することが、人生の目的と教えられています。進歩するために、人間は時に悩み苦しみ、あがくのです。あなたの苦悩も、一大飛躍の前提だったのです。ありがとう、ありがとう」

思わず、私たちは手をとりあって、一つ心になって涙したことであった。

気の弱さ気の強さ、どれが善くて、どれが悪いという程のものでもない。その弱さに徹し切れず、その強さに徹し切れない時に、間違いが起こるのである。心すべきである。

私は、話をききながら、この世は神のつくり給える世界、仏の慈悲の世界であるというのは本当だと、しみじみと思わせられた。

この奥さんの強気を支えてきたのは、三人の娘達の母への同情であったらしいが、いよいよという土壇場になって、娘達から反省の機会を与えられたことの有難さ。どうした縁で結ばれたか知らないが、強気の復讐心にもえていた奥さんが、娘達の言葉を素直にきいて、飛田給練成道場まで出かける気持になれたということの不思議。そして、長い苦悶のあとだったればこそ、私の短い言葉の中からでも、パッと閃めくものを掴んでもらえたということも、目に見えぬ大いなる力に守られているという外はない。

人それぞれに、学校の成績や順位、社会的地位や金儲けにあくせくする世界から一歩ずつ前進して、魂の充実と悦びこそが真の人生の目的であり、幸福への道であることを把握させて貰って、進歩向上していくのであろう。

つまり、気の弱いものは弱さを足場にして、気の強いものは強さを足場にしながら、磨かれ鍛えられて行くのである。大切なことは、今の立場を見極め、素直に受け入れて努力する中に悦びを見出し、魂の美と尊厳を花咲かせることであろう。




<お父さんはボクを抱きあげてくれた!>


善治君は、小学校5年生である。いつも成績は中の上で、悪い方ではない。その善治君が、ある日数学の成績で0点をとって来たのである。お母さんは、日頃から「口汚なく罵ったからとて成績がよくなるものではない。とがめる代わりに善いところを見つけて、讃めてやったら激励になる。失敗した時は、気前よく許してやんなさい」と教えられていて、その効果も知らないわけではなかった。

良くわかっているくせに、いざゼロ点の答案を目の前に見せられると、やっぱりムカッと来て「これは、どうしたの?」と、強い詰問の言葉が口を飛び出したというのである。

そこへ、一杯機嫌のお父さんが千鳥足よろしく御帰館になった。善治君が叱られて小さくなっているのを見て「どうしだ、どうした?」と、お父さんは、問題の答案用紙を取りあげて「何だ、これか?何だい、こんなもん」と言うや、その答案紙老吹き飛ばし、
「父さんは、善治がいてくれて嬉しいや!」
と両の手で抱きあげたというのである。

善治君は真赤になって、逃げ出したそうである。だが、その後の善治君の勉強ぶりの真剣になったことは、驚くほどであるとは、お母さんの述懐である。

私は思わず「素晴らしい、素晴らしい」と横手を打った。お父さんの言葉は、善治君の一生をつらぬく感激だったのだ。この感激は、お父さんの墓松が大木になった後までも、ことある毎に善治君の記憶に新しく甦って消えることはないであろう。

「お父さんは僕を抱きあげてくれた。お父さんは僕を限りなく愛してくれた」という感激は、その父を喜ばせたいという思いにつながる。この思いが、純粋な親孝行の種なのではなかろうか。この話を聞いたとき、私は思わず「一杯機嫌も好いものだなあ」と微笑ましかった。

それにしても、悪い成績を取って来たときは、親が叱らなくとも、先生からお小言をいただかなくとも、彼みずからもう叱られているのである。「これは困った。悪かった。勉強が足りなかった。この次は頑張らねばいけない」と思わずにはいられないのである。それが人間なのである。それなのに、父母や先生が、すでに反省して解り切っていることを、くどくどと口汚く説教し過ぎることが多い。そのために、せっかくの彼の自覚心が、反抗心に変貌してしまうのである。勿体ないことである。周りのものとしては、彼の「困った。すまなんだ。申しわけない」という純粋な気持を素直に、そのまま生かして、育ててやる方向に導くことが大切なのである。




<光をさえぎるもの>


光明の生活とは、神の光をまる開きに受ける生活である。神は常に光であり給う。智慧であり、愛であり、生命であり給う。その愛や智慧を、受けるか受けないかは、ただ受ける側の態度一つできまることである。

生長の家の「大調和の神示」の一行目には「汝ら天地一切のものと和解せよ」と、書いてある。私達は、頭が良いから、働き者だから、幸福になれるというのではない。地位が高いから、巨万の富をもっているから、幸福になれるというのでもないのである。
みんなと仲よくしているか。家族と本当に仲よく拝みあっているか。あの人は嫌い、こんな人は好かんと排撃しているようなことはないか。こうしたことが問題なのである。

本当に幸福になりたかったら、すべての人々と和解しなければならないのである。世の中の誰彼と仲が悪く、家族とさえも調和できないようでは、不幸になるのは止むを得ないわけである。

 近頃は、子供の入学試験で悩んでいる親が多い。高校や大学の入試試験は勿論、幼稚園に入れるのにさえ悩んでいる人が多いのである。

私はそれらの悩んでいる人達に、引きくるめて、
「あなたの心を平和にしなさい。あなたの周りと仲良くなきい」と、言うことにしている。

谷口雅春先生が『生命の實相』の30何巻かで 子供の成績についての父兄の質問に答えていられる項がある。

「うちの子供の成績が、この頃ひどく下がったのですが」という質問に対して、もっと子供を祝福することを教えられた末に、そんなに急に成績が下がるについては、親達が誰かと不調和になっているようなことがないかを、お尋ねになっていられる。案の定、質問者は、ある先輩との間に思いもかけぬ誤解を生じたために、気まずい間柄になっているというのであった。

谷口先生は、帰って、その先輩を訪ね、十分誤解を解くようにと教えていられろ。質問者は、谷口先生の御指導に従って、先輩との和解を実行して、軽い心になって帰ったが、その曰から子供の勉強が始まった、という記事がのっている。その記事に教えられて、「子供が勉強しない。子供が勉強ぎらいだ」と訴えられると、私は必ず次のようにいうのである。

「子供でも大人でも、みんな勉強が好きなのです。それが神の子なんです。それなのに、勉強が嫌いなように現われている。これは、ウソの姿なのです。お父さんとかお母さんと調和していないのではありませんか。家族に審き合いがあるのではありませんか。 親戚、隣り近所と本当に陸みあっていますか。子供を勉強させるためには、まず、みんなと仲よくすることが大切なのです」

この言葉に、間違いのあったことはないのである。そして、入学試験の場合にも、全く同じなのである。




<親の因果で子は落第>


 一昨年、高校の受験発表があってから間もなくであった。ある夫妻の来訪を受けた。

「私どもの長男は、学校の成績は二番か三番、たまには一番になったことさえある、優等生でした。息子より成績の下だった十番までの子が7、8人も揃って合格したというのに、息子は落第しました。ヤケクソになって、もう絶対に高校には行かないというのです。

父親は中学校の校長をしているので、理詰めで『この節、高校くらい出ないで、社会の役に立つか。学校をやめて、どうする気か』と責めると、就職すると言いだしたのです。そんなことから、双方の意地の突っぱり合いになってしまって、家の中に争いの波が高まり、息子はついに狂暴性を発揮して、戸障子は破る、道具類を叩き壊す。それを止める母親にまで手をかけ、撲ぐる、蹴る、髪の毛をもって引きずり廻すなどの狂態を演ずるので、母親は家に居ることもできず、親戚にかくれているという始末なのです」

何とも気の毒な話であった。私は、まず家族が互いに相手の身になって考え合う余裕を,もつこと、つまり愛で結び合った家庭の雰囲気をつくるように説いたのであるが、最後に間うてみた。

「それから、もう一つ、あなた方は誰かを憎み恨んでいるようなことはありませんか。誰からか、憎まれている、恨まれている、ということはありませんか。そうしたことがある場合は、思いもかけぬ番狂わせ、お宅の息子さんの失敗のようなことを起こすことがあるのですが……」

すると奥さんがご主人の顔を見て、
「あなた!」
と言われた。適中したのである。聞いてみると、昔は、村の大地主だったらしい。ところが学校に奉職していられたために、終戦直後の農地解放のために、たくさんの田地田畑が全部小作農の手に渡ったというのである。その時の恨みが、ご主人にはどうしても忘れられない。

今でも昔の小作人だった人々を見ると、「どろぼう奴、盗人奴」と、陰でのことではあろうが、口汚く罵られるのだそうである。奥さんは、それを聞くのがつらいので、時折は、「あなた、もう止めて下さい。あの人達も、自分から好き好んでしたことでなく、時の流れが、そうさせたのですから」と、とりなされるが、ご主人は、
「いや、俺は一生涯、奴等を恨んでやるのだ!」
と言って、きかないというのであった。

こうした父親の気持、が、息子の不合格、狂態につながるとは、一見思いがけいことのようでもあるが、争いは一切を暗黒に導くのが、心の法則なのである。

同じように、高校入学に思わぬ失敗をした子がいた。当人はもちろん、父兄も先生も、この子が落ちたら、入学する子がないとまで言われた子であった。受験当日に、お母さんが、お守りを差し出したら、「お母さん、僕は僕の力ではいります」といった位の自信満々であったのに、不合格だったのである。

私が例によって「誰かを憎むか恨むかしているでしょう」と聞いてみると、その通りであった。親たち兄弟が激しい財産争いをしていたことがわかったが、子供は犠牲になったわけである。

くれぐれも、幸福は一切大調和の中から生まれるものであることを、知ってもらいたいと思うのである。
「汝等天地一切のものと和解せよ」
これが、真理を実践するものの最高の道であり、神の光を丸開きに受ける道なのである。





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