トヨタにしろホンダにしろ、関税で保護貿易をして居なかったら今頃無かっただろう。
有りとあらゆる産業が、政府による助成、保護で成長して居る。

そして競争力が出来たら自由貿易にしろと言う。
技術力、規模に違いが有れば保護貿易は当然だろう。
賃金と物価に違いが有っても保護貿易は当然でしょう。

みんな自分の都合により弱い時は保護しろと言い、強く成ったら自由にしろと言う。
自由貿易とは強く成った大資本、大企業が創りだしたドグマです。

そりゃ賃金も物価も違うんだから、安い方へ安い方へと流れて行くよね。
従って賃金と物価の違う国同士の自由貿易はすべきでは無かった。

工場と雇用を奪われれば労働者の賃金が下落するので、需要が減り経済活力が無く成る。
せいぜいバブルで景気を浮揚させることくらいしか出来ない。

トランプはそれを保護貿易で取り戻すと言う。
ＮＡＦＴＡ離脱は確定だろう。メキシコの対米貿易黒字６００億ドル、これを無くすことなど合意出来る分けが無い。

日本も対米貿易黒字６，８兆円、これを無くす為に何をしろと言って来るか？
日本の対米自動車輸出、すべて米国生産に切り替えろとでも言って来るかな？

貿易ルールが変われば経済は激動する。
日本も農業保護と内需拡大を行わなければ更に更に不況に成る。耐えられないよｗ

保護貿易も取り入れなければ成らない。日本で競争力が有るのは自動車と精密機械くらいか。
家電、パソコンはもはや途上国製品に価格で太刀打ち出来ない。
自動車は大型産業で、まだ中国、インドで十分発達して居ないのと差別化が出来るので競争できる。
精密機械も技術力で勝っているうちは競争できる。

しかしいずれ賃金と物価の違う国とは競争できなく成る。
保護主義が当然だろう。
自由貿易が善、保護貿易は悪という新自由主義のドグマを終わらせなければ成らない。

アメリカで工場が稼働するとは、その分メキシコ、中国、日本の工場が止まるということです。

メキシコ何てメキシコ人に必要なものを生産し、メキシコ人を雇い、メキシコ人が買わなければ革命が起きるかも。
その為、否が応でも保護主義を取らざるを得なく成る。
これは世界的に連鎖して行きます。
ーーー

最低賃金時給１５００円に上げるのに、中小企業支援などと言いますが、中小零細企業はカスカスで営業して居るところが多い、事業利益が出て居ないものは減税では話に成らない。

政府が半額負担しても廃業、倒産が多発するでしょう。
政府による全額補助ということに成ります。
「中小企業支援」なんて人間は居ない。誰かが負担することに成ります。

自民党政権なら福祉削減、消費税増税にその財源を求めるでしょう。
野党でも消費税増税は間違いないでしょう。
間違っても閣僚、議員報酬の大幅削減、公務員給与の大幅削減で財源を出すとは言わないでしょうｗ
年金生活者や福祉対象者が苦しむことに成ります。

最低賃金を時給１５００円にするのと、雇用を増やして賃金を上げて行くのと、どちらが良いか、左翼、リベラルは理解できない。

市場価格を法律で決めるのは無理が有り、弊害が起きる。
こんな簡単なことも分からないのでは統制経済をやったって上手く行くわけが無いよねｗ
ーーーー

就任三日目に、トランプは既に一つの公約を守った
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-d4af.html

未だに地球が温暖化するのかしないのか決着がつかない。
２酸化炭素の単純な増加で温暖化するのか、大気循環などの地球システムで温暖化しないのか決着がつかない。

プーチンもトランプも地球は温暖化しないという説だ。
私も２酸化炭素が単に増えるから温暖化するというのは粗雑だと思う。

しかるにマスコミでは２酸化炭素による地球温暖化説が確定したもののように扱われる。
しかしトランプの環境対策は粗雑だ。
水は減らない、しかし汚染される。
ーーーー

トランプ政権が環境関連の政府機関にかん口令　意見封じ込めか
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170125-00000064-reut-n_ame
二酸化炭素地球温暖化脅威説
http://www.sukawa.jp/kankyou/ondan5.html

実物経済→金融市場→財政赤字→実物経済

お金はこう流れているのに、財政赤字を減らす、減らすと言う。
つまり実物経済のお金を減らしたい、減らしたいと言っている。
ーーーー

財政健全化目標の達成、石原再生相「やるしかない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170125-00000094-reut-bus_all
＜基礎的財政収支＞２０年度赤字８．３兆円　険しい財政再建
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170125-00000084-mai-bus_all

すべてはこの方針を元に決定する。
これはアメリカが何をするか見極めるのに、よく覚えておいた方が良いでしょう。

相互主義だから他国にアメリカのものを強引に買えとは言わない。
日本にアメ車を買えとは言わない（関税外障壁を無くしてくれくらいは言う）
米、牛肉を買えとは言わない。（もちろん要求はすると思うが断れば良いこと）
その代り自動車などに関税を掛けて来ることに成る。

日本は？困った。中国と対立しアメリカが保護貿易に入れば不況が更に深化する。
安倍ちゃんじゃ、内需拡大、出来そうも無いしな〜
労働者の賃金が下がるのを意に介しない安倍ちゃんでは内需拡大は出来ない。

中国は？アップルに罰金を掛けるとか言ってたけど、アップルに罰金を掛けてもアメリカの雇用は減らない。アップルが損失を出すだけ、痛くも痒くもない。
ユーラシアに目を向け、内需拡大をするしか無いでしょう。

東南アジアはより中国に接近することに成る。

アメリカモンロー主義
イスラエルやイラン、台湾に関わっては欲しく無い。
エルサレムに大使館を移転するのは地域紛争に関わることに成る。
イラン核合意破棄も地域紛争に関わることに成る。
台湾や南シナ海に関わるのも地域の紛争に関わることに成る。

アメリカは政権転覆を行わない。他国に干渉しない。
政府の手綱をよく取って、モンロー主義を貫き通して欲しい。

トランプははっきり保護貿易にすると言っている。
他国にも自国の国益を守る権利が有る。
つまり保護貿易を取っても良いですよということ。

そして他国にアメリカの方法を押し付けない。
つまり自由貿易でも保護貿易でも好きな方法を選んで下さいということ。
だからアメリカにも他国の方法、自由貿易を押し付けないで下さいということ。

しかしこれを理解出来て協調的保護主義を取れる国がどれだけ有るか。
世界中、自由貿易のドグマに汚染されている。
協調的保護主義では無く、貿易戦争に発展する危険が大きい。
それを解決出来るのは内需を増やすことだけだが、これも”財政赤字は悪”というドグマに世界中が汚染されて居るので難しい。

ナオミ・クライン何か、グローバリゼーションを先頭に立って批判していた筈なのにどうしちゃったのだろう？
まるで左翼、リベラルは熱病にかかってしまったようだ。
ーーーー
（news） ナオミ・クライン、アリシア・ガルザ、ラルフ・ネイダー　トランプ就任演説の「米国第一主義」にコメント http://tinyurl.com/z3d5n6j

「そうしながらも、すべての国々に、自分たちの利益を最優先にする権利があることを理解しています」

つまり他国に輸入を強制することは致しませんよということ。
お互いに重要な産業は護るのが当然という考え方。

トランプ氏がこの考え方の貿易政策を行うなら、世界の貿易ルールが変わる。

もちろん駆け引きは有る。１万円のものを２万円で売りたいという国は多い。２万円のものを１万円で買いたいという国も。
日本じゃ、せいぜい１万円のものを１万２千円で売りたい。２万円のものを１万８千円で買いたいというくらい。相手の本音を良く見極めないと。
でも日本の官僚じゃ、言い値で売買しちゃいそうだな〜ｗ

ルールが変わったということをはっきり認識し、相手の本音をよく見極めて交渉しないと。

大資本、大企業の為の自由貿易から、国民の為の協調的保護貿易に
でも貿易ルールを変えるには痛みが伴うから、内需の拡大は必要に成る。
世界的に財政政策に転換する必要が有る。