2回目見てきました。
実は、ショカツっ子さんより早かったのですが、今まで時間がなくて、出遅れてしまった。
でも、もともと内容的にも時間的にも後塵を拝してますから、当然といえば当然ですが。
それで、しつこいようですが、最前列でした!
かなり下手の方で、そこは筧さんがよくお立ちになるポジションだったのですが・・・、
あまり端すぎて、ははは、背中しか見えないこともしばしば。ガーーン。
そういう時は、わたくし、ええ、筧さんの右手を見ておりましたよ。
ちょっと外科医風の繊細そうな手の甲と、そこに浮かぶ脈の線。
なんて、最前列じゃなきゃ味わえないでしょ(何のフェチでしょうか)。
うーん、それから、最前列の特権。
筧さんの汗!いや、飛んでは来ませんでした。残念!
でも、額に浮かぶ粒の一つ一つまで見えるんです。
それで、恨一郎が舞台の中央で床に手をついて、じっと下を見ている場面があるんですが、
その間中、筧さんの額から汗がポタポタ。
絶え間なく、一度に5,6粒ずつ落ちていく汗。
とうとう彼が立ち上がった時には、足元に黒い水たまりができていました。
あの汗の一粒一粒が熱演の表れなんだなあと、雨粒の如き滴に見入ってしまったのでした。
それから、ショカツっ子さんも書いていらっしゃいましたが、眼差し。
キリッと思いを込めた目つきが素晴らしかった。
ライトの反射がきらきらと見えて、筧さんがキッと見据える度に、感動の嵐でした。
中盤の歌と踊り。私の真ん前で歌ってくれたので嬉しかった。
あんなに思いっきり歌って踊るんだなあと、ひたすら見つめる観客が一人。
そういえば、筧さんが、「お客さんが黙ってじっと見ている」と書いていらっしゃいました。
それって、まさか私じゃないよね・・・。
あらっ?私は芝居自体は見ていたんでしょうか???
うん、やはりまとまりがよくなっていました。
ショカツっ子さんが最初の潜水艦のセリフのことをおっしゃっていましたが、
私も同じことを感じました。最初の回では、聞き取れなかったんですよね。
でも、今度の方がずっとよくまとまっていました。
リサさんについても同意見。前より、ずっとのびのびしてきたかなと。
ただ「男運はついていなかった〜」の辺りがどうもはっきりしない。
早口でなくはっきり言うか、早口でも滑舌をよくできればいいとは思うんですが。
それでも、雰囲気は前よりずっと神秘性を帯びてきたように思います。
リアさんの日本語・・・。うーん?彼女が上手を向くと聞こえないんですよね。
ギャグのところは、とってつけたようだし。
最後の「みんな、McDonald’s食べるでしょ!」の辺りはいいんだけどなあ。
平沼さんのギャグは、前回より受けていましたね。緩急の付け方が前よりよかった。
馬場さんは熱演なんですが、納豆のあたりで、少し声が裏返るか、コミカルになるといいのにな(武田さん風に)。
ギャグなのに、すっきりイケメン顔の熱演なので、笑っていいか分からないんですよ。
浅香さんかな、恨一郎の部下の中で間抜けたことを言って、いつも殴られている役。
セリフが聞き取りにくい。がばっと身を起こして、がばっと喋るんで、割れちゃう感じ。
ギャグ言っているはずなんですが、笑えない。うーん。
山口さんは、前回にも増して、素晴らしかった。最後の「祈ろう」のセリフ。
本当に泣いていました。涙がつうっと伝わって、それでも声はぶれないで。
ああ、この女優さん、大好きになりました。
武田さん、山本さんは、いつもの安定感で。
不思議なんですが、武田さんって、ギャグが受けなくても何だか許せる。
ご本人に愛嬌があるんでしょうかね。つまらないギャグも多いような気がするんですが、
彼が言うと、皆笑いますしね。上官役で「犬子恨一郎くんに敬礼!」では泣ける。
すごい役者さんですねえ、やっぱり。
今回は誰もセリフを噛んでいませんでしたね。
筧さんも、最後の長台詞で止まったりしませんでした。
全体に練れてきたんだなというのを感じました。
カーテンコール。前回は、筧さんは歯を見せて、ニカッと笑っていたんですが、
今回は大人の微笑みでした。それって、どういう違いなんでしょう。
その日の出来を反映しているのか、余裕が出てきたという意味なのか。
もう一回行くので、次はどうかなと思っています。
さあ、最後の犬子恨一郎。心ゆくまで拝見しましょう。
そして、関西の皆様、もうすぐですよ。お待ちあれ!