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生長の家・開祖の『御教え』全相復活
を目指す掲示板

「生命の實相」第14巻 <和解の倫理>

われわれは天地一切のもの(実在)と和解しなければなりませんけれども、
虚説に対して和解してはならないのであります。
虚説に和解したら実相をくらますことになります。
虚説を容れることをもって寛容と和解の徳があるように思うのも間違いであります。
虚説を排撃すること、いよいよ明瞭であればあるほど真説は明らかに照り、
それに照らされて救われる人間もまた多いのであります。

<新掲示板の概要について>

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[676] インターネット道場―――体験実話特集・平岡初枝先生「しあわせを見つめて」より C
信徒連合 - 2015年09月28日 (月) 06時57分



インターネット道場―――


体験実話特集


平岡初枝先生「しあわせを見つめて」より C



<コトバは創り主>

 言葉は、すべてを創り出す。意識していう言葉はもちろん、たとえ無意識に、あるいは冗談に言ったことばでも、その悉くが実現の可能性を持っているというから素晴らしいことである。この未亡人の「大丈夫よ、大丈夫よ」にしても、最初からそう大した信念的なものではなかったかも知れない。

ただ最愛の夫、この世で一番たよりにしていた人が、最後の最後まで、残してくれ言葉を自分への贈りものとして、そう言わずにいられなかったのではないかと思う。

信念は、絶えず言っているうちに強くなる。言葉は宇宙の創化力、一切を作る力だからである。神が一切を造りだもうにも「粘土を用いたまわず、木材をもちい給わず、ただ心をもって作り給う」と『生命の實相』にも示されており、「心はすべての創り主……この心展開して言葉となれば一切の現象展開して万物成る」と、神様の宇宙創造、万物創造の過程についても訓えられているのである。同じく、われわれの自己運命の創造も、言葉が創り主なのであると教えられている。

そして、すべての人間が一番可愛いのは、自分である。では、真に自分を愛する道は何か、それは善い言葉を選ぶことである。いやしくも悪い言葉を使わないことである。

善い言葉と言っても、馬鹿丁寧な遊ばせ言葉を使うということではない。すべてに明るい、希望にみちた、自他を祝福する言葉を使うことが大切なのである。そして「もう駄目だ」「自分には、そんなことは出来ない」などと自己を限定する言葉や、「寒い風に会うと風邪を引く」とか「たくさん食べるとお腹が痛む」などと病気を予想する言葉を使わないことである。なぜなら、私たちが心で思うこと、言葉にあらわしたことは、宇宙の創化力を動員して、その心の傾向、その言葉の方向へと創作を始める。
これが真理だというのであるから愉快である。

男の子ばかり6人もいるので「男の子ばっかりで大へんだろう」とか「義務教育だけでも、6人では大へんだろう」と知人に言われると「男ばっかり6人、たのしいよ。一人は学者、一人は実業家、一人は飛行機のパイロットに育てようかと思ってね。アッハッハ……」と朗らかに笑いとばしていた人があった。

それが、もう息子たちの3人は大学を卒業して、長男は高校の英語の先生、二番目は国鉄職員、三番目はサラリーマン。明るい朗らかなお父さんの子として、助け合い励まし合って育っているが、たしかに幸運も、悪運も言葉が種だということがわかるのである。




<おかあさん大好き>

富山市西田地方婦人会の主催で 夜の8時頃から、家庭の調和について話をしたことがあった。話を終えたのがちょうど10時。
「さあ今曰はこれだけにしておきましょう」
と言葉を結ぶと、20歳過ぎと思われる娘さんが立ち上がった。

「平岡先生、質問させてください」
「では簡単に!」
「先生、私のお母さんは、まま母です。家へ来てからもう5年になりますが、私はこのお母さんと仲よくなれないのです。それで、どうしたら仲よくなれるか、それを教えてほしいのです」

「わーっ」
みんな笑ったが、娘さんの表情は真剣であった。もう遅かったので 私は簡単に話した。
「お母さんと仲よくしたいのなら、私の言う通りに実行しなさい。明日の朝眼がきめたら、寝床の上で姿勢正しく背筋をまつすぐにして坐り、瞑目合掌するのです。そして、お母さんのニコニコ顔を瞑目の中に描くのです。それから『お母さん、ありがとうございます。ありがとうございます』と5分間ぐらい続けるのです。

何もありがたいことは思い出せないかもしれない。しかし、そんなことはどうでも良いのです。ただ、お母さんの顔を描いて『お母さん、ありがとうどざいます』と感謝の言葉を続けるのです。それから次には『お母さん、大好き、大好き。お母さん、大すき大すき』と、しがみつきたい心を起こすように唱えるのです。10分ほど続けていると、必ずお母さんと仲よしになれるから、やりなさい。これで終わり」

一同は、また「わーっ」 と声を挙げて笑った。
寒い11月頃だったと思うが、翌々日の晩、再び娘さんの来訪を受けた。

「先生、ありがとうございました。先生の言われた通りにしたら、お母さんと仲よくなることができたので、今日はお礼に来ました」
というので、こっちがびっくりしたのであった。

「先生、10分間って、長いですね。先生に教えられたように『お母さん、ありがとうございます』を始めたのですが、初めはちっともありがたくない。面憎い気さえするのです。でもこれではいけないと、思いなおして『ありがとうございます』をつづけました。『大好き、大すき』も、『大きらい、大きらい』と言いたくなったのですが、これもいけないと思って『大好き、大好き』にかえました。

それでも、終わり頃には大分おちついて『大好き、大好き』の気持になることができました。でも10分がこんなに長いものとは知りませんでした。お祈りが終わってから室を出ると、廊下でお母さんに会いました。今の今まで『お母さん大好き、大好き』と言っていたので、思わずニッコリ笑いました。

すると、お母さんもニッコリと笑いました。そしたら、何だか嬉しくなってきました。
こんなわけで、昨夜は夕食のあとかたづけをした後で、炬燵にはいってお母さんと話しあいました。私の家は、お父さんと3人家族なのですが、お父さんは九州の方へ売薬に行っていられるのでいつもは母と2人きりなのです。2人しかいないのに気が合わないのですから、お互いにつらいのです。それで、あの晩お母さんに言いました。

『お母さん、今晩は、親だ子だという気持を捨てて、ただ一人の女と一人の女という気持で、お互いの悩みを打ち明けましょう』と話し出したのです。夜半の2時まで話しあっているうちに、お母さんの悩みもわかりました。

九州にいるお父さんに、好い人が出来たというのです。その人が妊娠中だというのです。ところが、お母さんは家へ来て5年になるのに、子供がいない。その新しい女性に父をとられはしないか、というのが母の悩みだったのです。

私は、お母さんの手を取って言いました。『お母さん、安心して下さい。私は絶対、お母さんの味方です。どんなことがあっても、お母さんを不幸にするようなことはしませんから』と、約束したのです。有難うございました。先生の言われたように、お母さんと仲よくなりました!」

まことに、はっきりした法則通りの話であった。
信じて行なえば、このように答えが出るのである。お母さん大好き、大好きといっていたら、お母さんの顔を見て自然にニッコリと笑いたくなった。宇宙の法則が、働いたのである。好きになるための努力というよりも、言葉のもつ神秘な働きである。言葉の神秘、その創化力を知って、これを善用するものは幸いなるかなである。




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