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生長の家・開祖の『御教え』全相復活
を目指す掲示板

「生命の實相」第14巻 <和解の倫理>

われわれは天地一切のもの(実在)と和解しなければなりませんけれども、
虚説に対して和解してはならないのであります。
虚説に和解したら実相をくらますことになります。
虚説を容れることをもって寛容と和解の徳があるように思うのも間違いであります。
虚説を排撃すること、いよいよ明瞭であればあるほど真説は明らかに照り、
それに照らされて救われる人間もまた多いのであります。

<新掲示板の概要について>

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[2067] インターネット道場―――もっと霊界の知識を持ち伝えよう。現象界の出来事は霊界でその雛形が刻々と出来上がりつつあり!(第三十四回)
信徒連合 - 2016年02月06日 (土) 13時17分




インターネット道場―――


もっと霊界の知識を持ち伝えよう。現象界の出来事は霊界でその雛形が刻々と出来上がりつつあり!


(第三十四回)





大宇宙ロマン人生への飛翔



『生命の實相』第9巻霊界篇上巻

<<スピリット自身の考えでは、彼ら自身は生命の胚芽が絶対界から生まれ出るほぼその瞬間において、生命の出現を見る事ができるのであると思っている。しかし、その「創造の太源」は彼らにとっても依然として謎なのである---------彼らは進化の行程をつづけながら不可解の神秘(第一原因)を後にのこして不可解な神秘(究極目的)へと進んで行くのである。>>(P.159)

<<われわれ霊界人(スピリット)にとっても、そのまた奥の世界には神秘ないっそう深い霊界ともいうべき世界があって、そこからスピリットが時々われわれを教導し、いっそう高い真理を啓示する使命をもってやって来るのだ――それはちょうどわれわれが人間を導くためにやって来るようなものだ。自分がこうしておしえられているところでは、これらの高きスピリットたちの究極的使命は宇宙力の方向を指導するためなのだそうである。世界の生成、新天体系の出現、それらの消滅、これらはこれら高き霊知者たちの決定するところであって、宇宙力とか普遍的法則とかはこれら高き霊知者たちの顕現様式たるにすぎないのだ>>(P.159−160)

<<霊魂の萌芽(めばえ)は全時間を通じて間断なく創造されつつあるということである。(著者注)各自の霊魂の発達の等差や、地上生活への生まれ変り度数の相異や、肉体の年齢にかかわらず、霊界通信で「あの霊魂はまだ若い」などと言われる事実から見ても、常に新しく現象界へ霊魂の萌芽が現顕(げんけん)されていることがわかる。>>(P.163)

<<地球やその他の天体は、人間の霊魂がそこにおいて修行し、向上し、内在無限の神性をより多く発揮するための「場」だということができるのである。・・・人間は決して肉体存続期間だけの存在でもなければ、その生活圏が地球上だけに関係しているのでもない。あらゆる天体はわれわれの生活の「場」であり、進化向上の「場」として造られたものであって、天体の運命と、個人の運命とは密接に関係せしめられているのである。・・・地球上の民族の霊魂は決して一時期に移植せしめられたものではなく、数次にわたって、数個の集団として、他の天体においてある程度修行せしめられたものが、遷移し来れるものであると、ヴェッテリニはその霊示において告げている。>>(P.2)

<<霊魂は同一遊星に生まれ変わって来る場合は、幾度生まれ変って来ても同一の霊体を備えている。そして進化するにつれてその同一の霊体が浄化されるのである。しかしながら、地球(他の遊星における場合も同様である)に属する最後の更生(うまれかわり)を経た上は、その霊魂はもはや物質的世界に生まれかわり出るべき必要のない進化の段階に到達する。その霊魂はもはやどの遊星にも、どの恒星にも属しない。この瞬間より、霊体なるものはもはやその霊魂にとって不必要のものとなってしまう。本来霊魂なるものは、精霊とその有機的器官とを結び合わす媒質だったのである。ここにおいて彼は永遠にこの媒質を放棄する――棄てられた媒質はその属する遊星において新しい結合体をつくるための材料となる。霊魂はこの時あらゆる繋縛(しばり)から解放されて、ただ精霊そのものとなる――この状態は人間の知性では理会しがたきものである。>>(P.172−173)




『生命の實相』第9巻霊界篇上巻

<<その後のヴェッテリニの霊示を聞くに、人間の霊魂が地上の進化の一段階を完了するには、普通四千年ないし六千年を要するのであって、その期間には三、四十回の地上への生まれかわりと、それにともなう更生前の休養期とが含まれているのである。他の星の生活から地上へ転生せる霊魂群の間には、互いに相関関係があるのである。白色人種として進化すべく、他の星より転生せる人間霊魂群がことごとく皆、地上の試練生活の一サイクルを修了するには二万五千六百年を経過しなければならないことになっている。現代地上に生を享けている霊魂たちは、一度に全部地上に生を享けに来たのではない。それは連続の周期波によって幾回にも分かれて地上に移住し来ったのであって、各自はかくして自己の受け持つ地上生活の舞台を完了しつつあるのである。

 フランス民族中には、この最初のころの地上転生の周波数に乗せられて地上に移住せる人間霊魂群がかなり多いのであって、これらの霊魂たちは、さらに重ねて地上生活を閲(けみ)する必要がないのであって、これらの古き移住霊魂は、今より三百年ほどの間に完全に霊界人としての生活に入り、新しく地上に生まれかわり来る霊魂たちを指導する役目をとることになる。だからこの周期の終末期に地上より姿を没するのは、必ずしもフランス民族またはフランス国民だけではない。――それがフランス民族だけのように取り次いだのはレイヌの誤達である。今より三百年前後を一周期の終末として地上生活を完了するのは、今より約五千年前、地上生活に白人種として転移し来れる移転霊魂の最初の一群である。

 この霊示が真なりとすれば、人間社会の進歩が不可解に遅々としている理由が説明されるのである。ある所要程度まで進歩せる霊魂は、(みずから進んで特殊の地上任務を尽くすために地上へ顕現(顕われ)る霊魂は別として、)地上に再び生まれ来たらず、まだ粗野なる未発達の霊魂のみが地上に移住し来るのであるから、その道徳性および人間性の進歩があるレベルをいつまでも超ええないのは当然である。しかし更生周期(サイクル)の度数が重なるにつれて、地上人間の霊魂の進歩がいっそうすみやかになる見込みはある。すなわち、後に来る霊魂は先の霊魂よりもいっそう教育的な条件を見いだす。換言すれば、その肉体器官は、いっそう精妙に進化せるものとなっており、個人的経験を通じておよび霊魂よりの指導を通じて、ヨリ多くを学びうることになるし、社会もまた個人の活動および創造をより自由に営みうるようになっているであろうから。>>(P.224−225)




『生命の實相』第10巻霊界篇下巻

<<わしは少しも霊界の秘密についてはお前に洩らすことはできない。またどんな霊でも人間には霊界の秘密をもらすものではないのだ。また人間に話してやっても霊界の秘密を理解するものではないのだ。人間の頭脳ではその神秘はわかるものではないのだ。>>(P.38)

<<下らない物理的心霊現象を起したり、当てにならない神託をしゃべったりするのが霊魂の本性ではないのである。人類は、美しい幾多の宗教をもっているけれども、人間はその死後の生活についてははなはだ下らぬ妄想をもっていたのである。・・・なぜって人間は、まだ神が朗らかな笑いであり、小鳥の囁きであり、バラの花の芳しい匂いであることを知らないからである。人類はこれらの明るい存在を、ひとり人生に属し、地上に属し、現実界に属しているものだと信じており、心霊界といったら影のように実在性の希薄なものであって、死者の霊とは淡(うす)暗い朦朧(もうろう)たる世界に、色のさめた百合の花を手にして淋しいオルガンのしらべを聴いているくらいにしか思っていないのだ。ところが、なんぞ計らんや、その反対こそ真実であって、“影とはむしろ現実界のことであるのだ。”>>(P.89)




『生命の實相』第10巻霊界篇下巻

<<真理の神仙譚(しんせんものがたり)の、いかにすばらしく美しいことであることよ。そして真理は、語れば神仙譚になるほかはないのである。われわれは全世界の悲しめる人たちに、この真理の神仙譚を語るために遣わされた使者であるのである。この世の悲しさに泣き濡れた者どもよ、眼をあげて真理を見よ。吾が囁く真理を悟れ――神はなんじたちの世界に光をかざして微笑(ほほえ)んでいたまうのだ。>>(P.117−118)




『實相金剛身の神示』

<<實相世界は一つの神に創造(つく)られ一つの神の叡智によって支配せられているから、秩序整然たる相(すがた)である。實相世界を空無の世界、虚無の世界、茫漠の世界だと思うものは誤りである。肉体の知恵にはわからぬ。悟ったつもりで間違っているから説いて聞かすのである。其処には山もあれば川もあり、植物もあれば動物もるある。獅子も羊もあるが皆な仲良く相戯れている。一切の人間、動物、諸霊悉く調和して相食むものはない。従って病気の人間は一人もない。山の形や、川の形や、植物の形や、乃至(ないし)動物の形なども、仮に現象界のそれに似ていると思へば好いが、一層精妙なのが実相世界の姿である。それは既に完成された世界であるが、完成したと言えば静止の世界のように思うかも知れぬが、不断の創造の世界である。不断の創造を続けながら完成した世界である。>>




『霊界の妻は語る』

<<幽界の光景はどんな流麗な筆致をもってしても描写し尽すことはできない程です。あまりにも素晴らしいので、言葉で形容することはできません。>>(P.328)




『霊供養入門』

<<人間は外面から観れば肉体であるけれども、内面からその本質を観るならば霊である。肉体には寿命というのがあって百歳を超える人は少ないけれども、人間の本質たるものを観るならば久遠不滅の霊であって滅びるということはないのである。されど、その霊がどんな心境にあるかによって、その存在状態が異なるのである>>(はしがき)。




『霊界の妻は語る』

<<あの大陸が沈下したのが、一時代の終末でした。すべての遊星はそれぞれの進化の体系(システム)を備えています。すべての生物が完全の発達の頂点に達するには八億年かかります。あなたは人間の生まれ変りを信じますか?・・・あなたはアトランティス時代に生まれておられました。人間は進化の法則の下に於いて、一層高い霊圏に入ることができるほどに霊的に発達する過程として地殻の変動が起こるのが何時であるかを知る段階に到達したのです。人類発達の一周期毎に先ず地球表面の変動がおこると云うことに気がおつきでしょう。氷河時代は人類の世界の完全なる解体を意味します。南極北極に於いては今でさえ表現の状態が変化しつつあります。あなた達の住んでいる地球の一劫は四億五千万年で完了することになっているのです。そんなに永く経たなければ人類はその進化の頂点に入ることはできないのです。およそ一劫とは時間で成り立っている一周期です。火星の人類が一層進化しているのは、地球よりも其の一劫の期間が長いからなのです。ストーンヘンジはドルイド時代の遺物ではありません。それはアトランティス時代に先立つルミナリアン時代の遺跡です。イースター・ランドも同じことです。それは此の“劫”に入ってから隆起して来たのです。地上にはこの種の遺跡をのこすところが沢山あります。たとえばタスマニアにあるホーパート山がそれです。人類が進歩してくるにつれて、そのような資源から知識を汲み取ることが出来るようになるでしょう。私たちが貴方に望みたいことが一つあります。地上に脚をつけて研究を続けて頂きたいと云うことです>>(P.305−306)。




<総括コメント>

=“おどろおどろしい”霊界観から“大宇宙ロマン溢れる”霊界観への大転換を!=


(1)洋の東西を問わず、人類歴史に於ける“霊界観”は、霊界とは何かおどろおどろしいもの、何か恐いものといったイメージの方が強かったのではないでしょうか?「幽霊、怨霊、悪霊、悪魔(サタン)、地獄、煉獄」と云う言葉が人類の潜在意識に何故か強く印象付けられております。そして、お芝居でも古典の世界でも、ドラマの世界でもこの様なまことに暗いイメージを伴ったテーマが扱われ、その方が一般大衆の関心を引いたわけであります。


(2)これに対し「善霊、高級霊、天国、浄土、」と云うことへの一般大衆の関心度は低く、これらのことを扱ったお芝居・ドラマ・小説も当然、世論の大きな関心と支持は得られなかったわけであります。


(3)原因結果の法則である「因果律」についても、「善因善果」は強調されず、因果の法則とは「悪因悪果の法則」であると一般的には理解されて来ていると言わなければならない状態が今まで続いて来ているのであります。


(4)人類社会全体が霊的に進化(実相顕現)してゆくためには、それこそ“日時計主義”で「善因善果の法則・善霊・高級霊・霊的進化向上」と云う言葉と話題が一般大衆の大いなる関心事となるような人類社会にしなければ、いくら世界平和を唱えても達成できるものではないのであります。唯物価値観をそのままにして幾ら平和論・環境論を唱えても効果は薄いものです。霊的価値観が全ての土台なのです。そのためには、宗教団体こそが先頭に立って、学校教育に“日時計主義的”霊的教育のカリキュラムを取り入れるような運動に取り組まねばならず、これこそが宗教団体としての第一最大の使命であるといっても過言ではないのであります。


(5)開祖・谷口雅春先生の御著書を拝読して私(筆者)が理解・自覚できた霊界観とは――

先ず、唯一創造神の生命の展開である完全円満完璧なる「実相世界」のみがあって、此の世界のみが本当にある唯一つの世界である。従って「実相世界」は「実在世界」とも云い、同じ意味であります。そして、神さまの自己実現としての「神の子人間」(個性生命)が自己内在の実相なるものを具体的に展開していく(実相顕現)ための舞台として造りだされたのが「現象世界」であり、この「現象世界」にも「肉体人間の住む物質としての地球世界」と「肉体を脱いだ霊魂がすむ霊界」があります。どちらの世界も「神の子人間」の完全に自由なる想念(心の想い)の反映として造りだされた世界であります。この様に、開祖・谷口雅春先生の霊界観では、「霊界」とはあくまでも「現象の世界」に属するものであり、「実相世界(実在世界)」とは明確に区別して認識しなければならないのであります。

生長の家の信徒さんの中には、ときたま「霊界」を「実相世界(実在世界)」と思っている人もあり、宗教界の「師」と言われている人の中にも「霊界」のことを「実在世界」と書いている人もおられますので注意が必要です。開祖・谷口雅春先生の“霊界観”は明確に「霊界は現象世界に属す」ということであり、実相世界のみが永遠不滅の唯一の実在世界であると云う完全な一元論であります。実相世界(実在世界)の他に霊界が並存して居る(二つの世界が同格として存在するという二元論)のではないということであります。


(6)現象世界の存在目的は、「神の子人間」(個性生命)の実相顕現の場(舞台)、即ち、「個性生命」の“進化向上”の場(舞台)であります。霊魂としての個生命は「神様の自己実現」でありますから永遠不滅でありますが、肉体と云う衣を着て地球上の三次元現象世界に誕生してきた肉体人間としての寿命は有限であります。今生の課題をマスターし終わった霊魂は、次の課題に取り組むために肉体の衣を脱いで霊界に帰ります。そして霊界での霊魂進化の課題に取り組み、次なる来世の霊魂進化のプログラムを自分で作成し、その課題達成の為に最も相応しい父母を選んで誕生してくるわけであります。

この過程が個性命の「輪廻転生・生まれかわり」と云う言葉で古来表現されている訳であります。地球霊界と地上世界との間の輪廻転生の全ての過程を卒業した個生命たる霊魂は、次は自己自身の希望または宇宙の経綸によって、地球以外の世界へ移りそこでの生命進化(実相顕現)の過程へと進んで行くわけであります。その意味で『生命の實相』の中では「宇宙のあらゆる天体は、生命進化のための場」であると書かれているのであります。このようにして個生命としての霊魂は無限の生き通しの実相顕現(無限の霊魂の進化向上)を目指して霊的飛翔を続けてゆくのであります。


(7)個生命としての霊魂の無限の霊的進化の修行と云う過程は、“苦行”という言葉であらわすのは適切な表現ではありません。“無限の霊的進化向上(無限の実相顕現)を目指して進む歓喜あふれる大宇宙の旅”であります。

しかし、大勢の霊魂の中には、悪因悪果の法則によって霊界の最下層の地獄・煉獄で魂の反省と悔悟の修行をして居る霊魂もあります。そして客観的に見れば“苦行”といわざるを得ない境涯を反省と悔悟の自覚がめばえるまで続けて行くのであります。


(8)個性生命としての霊魂が無限の進化向上を目指して永遠無限の旅を続けていくこの大宇宙全体に働いている法則は、想念実現の法則、類は類を呼ぶ・類でないものは反発する法則、無限進化(實相顕現)の法則、天地陰陽の法則、調和性原理の法則、原因結果の法則、感謝報恩の法則等々いわゆる「心の法則」であります。この法則に順応するものは栄え、反対の行為・行動を採るものは好むと好まざるを得ない一時的衰退の魂の状態に陥るわけでありましょう。


(9)この様な大宇宙の経綸を、今生の地上人生を生きているときに積極的に学び、やがて帰ってゆく霊界とはどういう処なのか、その精確な知識の概要を前以って知って置くことは、今後の輪廻転生のための計画を立てるためにも有意義な事であります。

(余談に成りますが、“千の風となって”の歌のごとく、肉体を脱げば(**(確認後掲載)ば)その霊魂は個性を消滅して大生命の海の水の一滴となって、あるいは大気の中に分解吸収されて風になって吹いて行くのではなく、人間はあくまでもそれまで努力して開発(実相顕現)した個性を維持しながら一個の独立した明確なる個性生命(個生命=霊魂)として霊界へと帰っていくのであります。したがって、歌の正しい言葉の表現は“(霊魂=個生命は)千の風に乗って”でなければなりません。歌謡曲の作詞家といえどもその歌詞にはそのひとの価値観がどのようなものかが表現されており、その価値観がその歌謡曲を聴く人の心の意識深く定着して行くのであります。この意味に於いては、作詞家といえどもその社会的責任は重大であります。


(10)物質で構成されている地上の三次元現象世界の波長は、四次元以上の霊界の精妙な波長に較べれば、想念の具象化に要する時間は長く掛かりますが、霊界のそれは極めて短く瞬間的と云えるほどに速い。従って、<想うこと=実現完了>と云っても過言ではありません。また、地上世界では「潜在意識」は文字通りの“潜在”ですが霊界では常に潜在意識が表面意識となって顕在化しているのであります。


(11)地上の現象世界はその居住範囲・行動範囲は有限でありますが、四次元以上の霊界は無限の高さ、深さ、広がりがあります。その無限のエリアのなかで霊魂は自己想念の内容に相応しい場所で生きて行きます。地上世界では、霊魂の進化(実相顕現)の度合いに関係なく主として物質的且つ精神的な方面での“類は類を呼ぶ”法則が優先的重点的に働いて、国家を形成し、民族を形成しています。

地域社会、団体や会社を形成しておりますがその構成人員の霊魂進化のレベルは千差万別であってそれが逆に霊魂同士の切磋琢磨、磨き合いによって霊界よりも霊魂進化のスピードを上げることになっています。此れに対して霊界の生活圏は無限でありますが、霊魂の進化(実相顕現)の同じレベルの者が類は類を呼ぶ法則に従って一つ一つの霊圏・霊層を形作っているのです。(霊界での居住場所=霊圏・霊層は完全なまでの“類は類を呼ぶ法則”が作用しており、類の違う魂同士の“磨き合いの生活”ではなく、同じ類の魂の“高め合いの生活”だと云えるのです。)

肉体から幽体離脱して霊界を探訪したスウェーデンボルグ氏やロンドン心霊大学学長のマッケンジー氏などの霊界研究によりますと、霊界は最下層の地獄界から最高層の天国まで凡そ九層内外に分かれているとのことですが、“無限の霊魂進化レベルに応じた無限の層”があると理解するのが至当ではないかと思われるのであります。幽体離脱して霊界を探訪した人といえども無限の高さ・深さ・広がりを持つ霊界の隅々までを探訪できたわけではなく、同じことがまた霊界から霊界の様子を知らせてくれる霊界通信についても云える訳で、その通信や報告内容の差があるのはその為(探訪または見聞範囲の違い)であると考えられます。そしてまた、宇宙の全ての天体の霊圏はすべて通じ合(融合)っていると考えることも可能となるのであります。


(12)地球の霊界と地上物質世界(正確に表現すれば四次元以上の地球霊界の中に三次元物質世界は包摂せられている)は想念の世界に於いては因果的にお互いに影響し合っていますが、どちらかといえば地上世界での事件、出来事は霊界に於いてその原型(雛形)が形作くられそれが地上世界に現れてくる、その間高級霊による修正が行なわれることが多いのであります。故に、予言があたらない事が多いのであります。

予言は霊界に於いて作られた原型を霊能者が読み取るわけですが、実際はその後の霊界での修正や地上の人間の想念の影響が色々と加味されていって、当初の霊界の原型が修正されて地上の実際の事件や出来事となって現れてくるからであります。


(13)個生命の存在目的は、輪廻転生によって無限の霊魂進化(自己の実相顕現)を目指すことにあるのでありますが、ある特定のレベルの高い共通の心を持った霊魂が宇宙の経綸に従って極めて高い形而上的目的を達成して人類全体の霊的レベルアップを図ることがあるのであります。

この端的なケースが日本民族による天皇国日本の実相顕現・真理国家日本の建設で、更にそれを地球世界全体に敷衍して実相の現象化をはかることであります。


(14)地上現象世界のある面悲惨な状況はその原型は霊界で形作られ、それは低級霊界の霊魂の想念と地球現象界の人類社会の唯物的想念の作用が大きい。従って現代世界の戦争や紛争や大地震、津波、ハリケーン(台風)、飢餓、大規模伝染病、環境問題、列車や航空機の大事故、そして小さくは現代日本で起こっている社会的諸問題、諸事件等すべての根本的原因は霊界と地上人間社会の想念の乱れの反映つまり積もり積もった“業(悪業)”の自壊現象であるのであります。霊界の浄化と人類の唯物価値観を生命的霊的価値観へと転換せしめてゆく、此れが開祖・谷口雅春先生が示された「人類光明化運動」であり「天皇国日本の実相顕現・真理国家日本の建設」であります。教団としても地球霊界の浄化を進めると共に、信徒個人に於いても自らの悟りを深め自分の家庭の霊的浄化(神想観と先祖供養・個別霊供養)の励行が大切となってくるのであります。


(15)斯くの如くにして、私たち個人は今生の地上世界での霊的使命を果たして(地球人生学校の課程を卒業し)霊界へ戻っていくわけであります。そして地球霊界で更なる上層霊界へ進んで行くコース、再び三次元の地球現象世界へ誕生するコース、他の宇宙天体の霊界へ進んで行くコースを自己自身の自由なる意志で決定し、時にはグレートサムシングの宇宙の経綸に沿った特定の目的のための使命の方向へ進ませられる場合もあるわけであります。

この様なコースの選択によって吾々個生命としての霊魂は無限向上進化(無限の実相顕現)の道を、苦行の霊魂進化ではなく、無限の希望と歓喜の生命進化の永遠の素晴らしき旅を続けて行く事ができるのであります。これすなわち、『神の子人間』としての個生命(一人一人としての霊魂)の持つ無限の可能性の久遠悠久宇宙人生――将に、『大宇宙ロマン人生』の展開であります。

この様な形而上的観点に立てば、将来の第二の地球の確保を目指して、火星等への移住計画を進めている現代科学者の考え方は間違いであり、物質科学の進歩によって火星等への移住が可能になったとしても唯物論の闘争侵奪環境破壊思想を宇宙の他の天体にまで拡散することになり、グレートサムシングの意志に完全に反する事になります。従って、人類社会は唯物的価値観を脱却して、開祖・谷口雅春先生の示された生命の実相・唯神実相の霊的価値観へと価値観の大変革を必要とするのであります。

ここにこそ生長の家の大宇宙的存在意義があることを私たち信徒は自覚を新たにしなければならないと思うのであります。




(4)
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