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がらくた標本箱

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大分のワンツとか
江◯島平八 (4479)投稿日:2024年11月04日 (月) 02時00分 返信ボタン

ワンツは、30年以上前、鳥栖市→大分市と仕事で回った時、翌日のオフにレンタカーで佐伯市某所まで行って、ナンボか拾った。
路傍のススキに居たのはさもありなんだが、不思議なことに採集場所にはホストが見当たらず。

車を流して林道徘徊して余禄もなく引き上げたが、途中に伐採やら倒木もあって、もし当時にカミキリやってたら、面白かったんだろうが、今はヤマビルの巣窟になったとも聞くから、もう訪れるコトはなかろう。

んで、その後、沖縄本島の恩納村やら国頭村でフラれて(亜種違いだが、実は既に絶滅してたのかな?)、屋久島や種子島で捲土重来を図ろうとしてたら、知り合いに行かれて、後は前回記した通り。
意気阻喪して、この2島は人生においても未だ、ドーテーのまま。

つい数年前に居たトコの直属部下が種子島出身で、ワイの趣味を知って、是非遊びに来て下さい!お好きなトコに連れて回りますから!々々と勧められたが、ソレも何だか悪いので、結局は果たせずじまい。
なお、もっと大昔には別んトコで直属部下が喜界島出身だったコトもある。
ワイの作為ではなく、人事の妙。

だから、ワイが箱に入れてるワンツは2頭しかいない。
貰った種子島や屋久島のワンツは、三角紙のまま冷凍庫で永遠の眠りに付いている。
その後、迷蝶に没入してた頃、与那国島の久部良から池(まだあるのか?)に上がる坂道の途中にある(タイワン?)コマツナギで、この島に居ない筈のツバメシジミがごく短期間だけ採れたコトがあった。
最初は、ワンツでは!?とみんなワクワクした(薩南諸島以北と亜種が違うから)が、結局、コレは台湾から飛来した正真正銘のツバメシジミのようであって、タイワンツバメシジミでは無かった。
途端に内地勢はややトーンダウンしたが、沖縄県内で採取種数を増やしたかったある御仁は頑張ってたみたい(ワンツは本島で採ったが、ツバメシジミはそもそも分布してない)。

これ以外にも、与那国島には、サツマシジミ、ヤクシマルリシジミ(♂前翅中室端にうっすら白斑が出る。某標本商が昔、与那国産をフェアに出してて、売れなかったらしくその後も何回も見掛けたが、タッパンだかホリシャルリ扱いになってたような記憶…)、モンキアゲハ、ミカドアゲハ、アオバセセリ等々、島に居ない種も台湾から飛んで来るので面白い。

クソ暑い6月下旬にぽつねんと、春型の可憐な小型ナミアゲハを採ったことがあるが、翅型がやや横長で、ワイは、コレも台湾の亜高山帯から飛来したんだと勝手に思ってる。

与那国にはそもそも、ナミアゲハはあまり居ない。
オナシアゲハの発生時に祖納の家を回ってお願いして、当時はまだ病気で壊滅してなかったミカンの木からオナシの幼虫を探したコトがある。
20数頭の怪しい幼虫を持ち帰って、飼育が大変だったが、うちオナシは目出度く5頭が羽化した。残りは殆どがシロオビだったが、ナミアゲハも2頭居た。
羽化したのは7月で、茶色混じり気味に汚れた黄色の、黒帯がゴン太の黒っぽいナミアゲハだった。全部夏型で大きく、翅型はやや横長。
コレも台湾由来の個体群なんだろうが、しかし、だとすると、6月下旬に可憐な春型が出るのはやはりおかしい。だから飛来でしょう。ナミアゲハが多い人里から離れた満田原の林道で、ハイビスカスに訪花してた。

台湾のナミアゲハには一時期、koxingaという亜種名が付いていた(白水先生の図鑑)。
近松門左衛門の「国性爺合戦」の「国性爺」、つまり鄭成功のコト。
平戸生まれで中国人父と日本人母との混血で、オランダ勢力を台湾から追い出した実在の英雄。
「とらとーら♪とーらとら」ってお座敷遊びで出て来る、槍の和唐内も彼のコト。

平戸とか台湾とか絡むから、ナミアゲハよりか、よっぽどワンツに相応しい名前のような気はする。
随分と話が逸れたナwww




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