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報告の前に・・・


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2.構造を意識してまとめる
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[189] 題名:2010年度夏合宿勉強総括 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2010年10月22日 (金) 04時24分

夏合宿の勉強総括をします。主に勉強のシステム面での反省です。
後期の勉強・来年度以降の夏合宿の勉強に生かしていきたいです。



[目次]
T.結果
U.コンセプト・目標〜何をしようとしたか〜
V.評価〜何ができたか、何ができなかったか〜
W.要因〜なぜできたか、なぜできなかったか〜
X.改善点〜どうすれば良くなるか〜
Y.感想


T.結果



[担当時間]


Seinoism担当   :約6時間
肉食主義担当    :約5時間
けいさん!!担当  :約3時間
コバストテレス担当 :約2時間半

※予定では均等に時間を割り振ったが、前半の2班の時間を延長してしまったため、後半の2班の時間が短くなってしまった。

[ポイント順位]


順位は
1位…Seinoism(清野、竹田、衛藤)    61.5P
2位…けいさん!!(近藤、小泉、勝又) 56.5P
3位…肉食主義(坂倉、守内、松井) 49P
4位…コバストテレス(小林、中村、市川) 39.5P

という結果になりました!!

[ポイント内訳]


@Seinoism
・レジュメポイント:3.5(大野さん)+7(先生)=10.5P
・「役割」ポイント:6(司会)+4(書記)=10P
・良い発言ポイント:6(竹田)=6P
・総発言ポイント:35P
(先生担当時間:9P,Seinoism担当時間:−,肉食主義担当時間:10P,けいさん!!担当時間:5P,コバストテレス担当時間:11P)
計61.5P

A肉食主義
レジュメポイント:2(大野さん)+5(先生)=7P
「役割」ポイント:7(司会)+10(書記)=17P
良い発言ポイント:なし
・総発言ポイント:25P
(先生担当時間:6P,Seinoism担当時間:9P,肉食主義担当時間:−,けいさん!!担当時間:5P,コバストテレス担当時間:5P)
計49P

Bけいさん!!
・レジュメポイント:2.5(大野さん)+7(先生)=9.5P
・「役割」ポイント:7.5(司会)+7.5(書記)=15P
・良い発言ポイント:3(勝又)+3(近藤)+2(小泉)=8P
・総発言ポイント:24P
(先生担当時間:6P,Seinoism担当時間:6P,肉食主義担当時間:3P,けいさん!!担当時間:−,コバストテレス担当時間:9P)
計56.5P

Cコバストテレス
レジュメポイント:1(大野さん)+1(先生)=2P
「役割」ポイント:4(司会)+2.5(書記)=6.5P
良い発言ポイント:3(中村)=3P
・総発言ポイント:28P
(先生担当時間:5P,Seinoism担当時間:10P,肉食主義担当時間:10P,けいさん!!担当:時間3P,コバストテレス担当時間:ー)
計39.5P



U.コンセプト・目標〜何をしようとしたか〜



[全体]

今年の夏合宿全体のコンセプトは「皆で創る」であった。
勉強においても、マイケル・サンデル「これからの「正義」の話をしよう」早川書房 の2、3、5,8章を4つの班で担当を決め、
担当班がそれぞれ担当する勉強の時間のプランを自由に設計するという形を取り、勉強にも夏合宿コンセプト「皆で創る」が表れていた。

勉強での大きな一つの目標は「議論をする」ことであった。前期までの勉強の時間では議論がほとんどできていなかった。
具体的には、@「発言数が少ない」A「議論を組み立てられない」といった状況であった。
その状況を夏合宿で変え、議論ができるようになることを目標としておいた。
※このコンセプト・目標の把握に問題があったことが勉強の失敗につながったと考えられる

[システム]

 システム面では、大きく(1)班担当制度(2)勉強体制(3)ポイント制度の3つを採用した。
(1)班担当制度
 テキストである「マイケル・サンデル「これからの「正義」の話をしよう」の4つの章(2、3、5、8章)を取り扱い、
それを4つの班に割り振り担当を決めた。そして各班に勉強の時間のプランの設計を任せた。
これを行った理由としては、
@「勉強の時間のマネジメントの勉強」
A「ビデオ学習(今までの(レジュメを使った)やり方から得た力を、普遍的な能力として別の新しい(ビデオなどを使った)やり方
に応用する勉強のため)
が考えられる。

(2)勉強体制
 去年の勉強に引き続き、「司会」「書記」「記録者」「評価」といった役割を設ける「勉強体制」を採用した。
これを行った理由は@効率的な時間管理A全員参加Bそれぞれの役割の勉強である。
 去年と変更したのは、@TK(タイムキーパー)をなくしたことAホワイトボードと書面上の書記を「書記」「記録者」と明確に分け、
「記録者」には議事録をとらせたことである。
@は去年TKが形骸化したことから、今年は司会を中心に班で時間管理をするやり方をとった。
Aは仕事内容の明確化のためである。

(3)ポイント制度

 今年は全体のポイントに対する勉強のポイントの比率を高くするために、去年よりも多くのポイント制度を採用した。
@発言ポイント{(1発言=1P)(※2年生は2P)}
A良い発言(3P〜5P)
B役割{(〜20P)(司会:〜10p,書記,:〜10p)
Cレジュメ(〜15P)
D減点対象{時間通りに始まらない(-3p)居眠り(-3p)}

@Aは「議論をする」のコンセプトを基に、活発な議論が行われ、全員が意見を言うために採用した。
BCは担当班の「運営」に対してのポイントとして採用した。
Dは、各班の「管理」に「厳しさ」を出すために採用した。


V.評価〜何ができたか、何ができなかったか〜



<できたこと>
[全体]

@勉強の内容
A議論

・「発言数」は通常のゼミよりも多かった。とにかく発言しようとする姿勢はいつもより感じられた。

[システム]

(1)班担当制度
@勉強の時間のマネジメント
・運営をする中で各班それぞれ問題点が見つかり、結果的に「勉強を進める側の勉強」にはなった。
Aビデオ学習

(2)勉強体制

@時間管理
A全員参加

・議事録を用意したことで書記と記録者の仕事を明確にできた。
Bそれぞれの役割の勉強
・議事録・評価用紙を用意したので、形としては行えた。

(3)ポイント制度
@活発な議論のための「発言ポイント」
・2年生の発言が多かったが、それが発言ポイントによるものかは微妙。
A厳しい管理のための「減点ポイント」


<できなかったこと>
[全体]

@勉強の内容
・勉強内容が「テキストの内容の理解」になってしまった。議論の内容も、「サンデルは〜と述べている」「カントは〜と述べている」
といったもので、自分は「〜に納得できない」といった意見は出てこなかった。
・批判的検討ができなかったため、結果的にテキストの内容の理解も薄くなった。

A議論

・「発言」はできたが、「議論を組み立てる」ことはできなかった。一つ出てきた意見に絡ませた意見というものが全体的に少なかった。
論点を明確にするような発言も全体的にできなかった。


[システム]

(1)班担当制度
@勉強の時間のマネジメント
・各班の勉強の時間のマネジメントが不十分であった。(時間オーバー、沈黙の時間など)

Aビデオ学習

・ビデオを使った班が一つもなかった。全てレジュメを使ったものであった。
「今までの(レジュメを使った)やり方から得た力を、普遍的な能力として別の新しい(ビデオなどを使った)やり方に応用する勉強」
ができなかった。

(2)勉強体制

@時間管理
・時間管理ができなかった。
A全員参加
・「記録係は担当者にとって勉強になるのか」という問題がある。
Bそれぞれの役割の勉強
・記録者が「発言数」を数える予定であったが、それができずに別の人(勉強幹事、総合幹事)が数えた。
・上手く評価できている者が少なかった。(3年生以下が「評価」の仕方を理解していなかった。)

(3)ポイント制度

@活発な議論のための「発言ポイント」
・発言ポイントによって、発言数が増えたとは言い難い。(先生から与えられる発言ポイントは誘因となったが)
A厳しい管理のための「減点ポイント」
・減点ができなかった。勉強中に居眠りをしている者を多数見かけたが、減点にできなかった。
フリスクを用意したが効果的に使えなかった。


W.要因〜なぜできたか、なぜできなかったか〜



<なぜできたか>
[全体]

@勉強の内容
A議論

・発言数が多かった理由は、
@「議論をする」というコンセプトが共有できていたことA発言ポイントが設定されたことB2年生の積極的な姿勢が考えられる。

<システム>

(1)班担当制度
@勉強の時間のマネジメント
・結果的に勉強にはなった。(大きな失敗をしたという意味で)
Aビデオ学習
(2)勉強体制
@時間管理
A全員参加

・役割の割り振りはある程度できていた。
Bそれぞれの役割の勉強
・議事録・評価用紙を用意した。
(3)ポイント制度
@活発な議論のための「発言ポイント」
・2年生の発言が多かったが、それが発言ポイントによるものかは微妙。
A厳しい管理のための「減点ポイント」


<なぜできなかったか>
[全体]

@勉強の内容
・「正義を勉強する」とはどういうことかを理解・共有できていなかった。
(テキストを批判的に読まずにそのまま受け入れて「テキストに何が書かれているか」を確認しても、「正義」を勉強したことにはならない。)
A議論
・担当班が「論点にしたいこと」を出し、議論の方向性を示さないと議論はできない。
(その場で論点を出せるほどの能力がない。その場で出てきたものをまとめる能力もない。)
・まだ意識面・能力面から、議論を「今、何が問題となっているか」を把握・共有しようとしない、できない。
・司会と書記の連携がうまくいっていない。
(そもそもなんのために「書記」を置いているのかを意識していない。小さいホワイトボードに書いても誰も見ない。)

<システム>

(1)班担当制度
@勉強の時間のマネジメント
・準備不足である。
担当班の準備不足であるとともに、担当班以外の準備不足でもある。
自分の担当班以外まで理解ができていれば、議論はもっと進展したはずである。
なぜ準備不足が起ってしまったのかは@夏合宿の勉強の目的に対する理解の甘さA準備段階での連絡・共有の甘さである。
Aビデオ学習
・ビデオを使う班がなかったのは、ビデオを使うことになっていた目的を理解していなかったことが理由である。
・「ビデオを使いたいと思ったかどうか」というアンケートをとった所、
「使いたいと思ったが、ビデオの入手時期が遅れて準備できなかった」という意見が大半であった。

(2)勉強体制

@時間管理
・時間管理ができなかったのは、担当班の司会に時間管理を任せるというやり方が機能しなかったためである。
なぜ機能しなかったのかというと、「外」からの「圧力」がなかったためであると考えられる。担当班の「責任感」に任せるだけでは時間管理を完璧に実行することはできない。
・TKが機能するためには、「与えられた仕事」はきちんとやるという自覚と場の空気が必要である。
・音が出る時計などを効果的に使っていなかった。
A全員参加
・発言ポイントを数える係は勉強にならない。
Bそれぞれの役割の勉強
・「発言数」を完璧に数えることができなかったのは、@勉強の議論以外での発言を数えるべきかA勉強以外での発言も数えるべきかが詰められておらず、
全体で共有できていなかったからである。もう一つの要因は各時間に変わる勉強の「記録係」にカウントを任せたからである。
・評価についての説明の時間をとっていなかった。とるべきであった。

(3)ポイント制度

@活発な議論のための「発言ポイント」
・ポイントの発表が随時行うことができずに、誰が何ポイントとっているのかが分からなかったため「誘因」にもならなかった。
・発言ポイントの集計を「記録係」(議事録担当)に任せたことが、ポイントの不明確さ、発表の遅れにつながった。
・「発言数を数える」役割は勉強にはならないのでゼミ生にやらせるべきではない、という問題もある。

A厳しい管理のための「減点ポイント」
・減点を誰が判断するかを明確にしていなかった。(寝ている人を名指しで指摘すると雰囲気が悪くなる。)
フリスクを班に渡しただけでそれ以上の工夫がなかった。


X.改善点〜どうすれば良くなるか〜



[全体]

@勉強の内容
・常に「その勉強の目的」を問いつづける。
・幹事は、先生や先輩に上が明らかになるまで相談する。そして全体にしっかりと共有させる。
A議論
・議論を組み立てる練習をする。一つ出てきた意見を無視せずに、何らかの形で処理する。
(「反論して納得させる」「重要だから後に残す」「次回までに課題としてやってくる」など)



[システム]

(1)班担当制度
@勉強の時間のマネジメント
・班の担当制にして具体的な勉強のプランを設計させたからには、勉強の「コンセプト」はしっかり話し合い共有する。
・班担当制度にした場合は、担当箇所以外の勉強もある程度全員がやった状態でないと勉強が円滑に進まない。
担当箇所以外の範囲も勉強するような全体の課題を作る。
Aビデオ学習
・ビデオを使って、「ハーバードの講義の様子から何かを皆で感じたい、共有したい」という意見があったので後期の勉強で行う。

(2)勉強体制

@時間管理
・時計を利用する。(時間がきたら、音が鳴るような時計を使う)
・「仕事はきちんと行う」という場の空気をゼミ全体で作っていく。
・時間管理は担当班以外に「外」から指摘するものとして、幹事・勉強幹事を時間管理係にする。
A全員参加
・できるだけ「役割」を担当している人が勉強になるようにする。発言数を単に数えるだけの「発言数係」は置かない。
Bそれぞれの役割の勉強
・「評価」の役割をつくったなら、良い「評価」ができるように「評価」をする意味を確認する。

(3)ポイント制度
@活発な議論のための「発言ポイント」
・発言数を数えるなら、その時間で「随時、誰が何ポイントとったか」を発表する。
・自己申告制をとっても良い。(「発言」を数えるのは勉強にならないので)
A厳しい管理のための「減点ポイント」
・「居眠りチェック係」を作る。(全体を見渡し、居眠りに対してフリスクなどを渡す係)
フリスクを渡された時点で、「居眠り」として減点する。名指しで指摘するのではなく、遊び的要素を入れて、居眠りを注意していく。


Y.感想


 夏合宿の勉強幹事として夏合宿勉強の総括を行い、後期第一回のゼミで共有しました。
その時に先生からご指摘を受けたのは「プランやルールを作ったが、当日その通りに実行しなかった。」ということでした。
まさに、その一言に集約されていると思います。例えば、「減点ポイント」を作っておきながら、
当日は「減点ポイントをカウントしよう!」と皆に呼び掛けることをしませんでした。
もちろん当日の雰囲気という問題もありますが、プランやルールを作ったからにはそれをまずはやってみないと
反省もできず得られることもありません。また「当日プラン通りに実行できなかった」ということは
準備段階でのプランの構想もそれまでだったということです。事前に立てたプランに甘さがありました。
 もう一つ勉強幹事として反省しなければいけないのは、合宿で一番問題となったのが勉強の目的に関するものであったことです。
ゼミ生のほとんどの間では「とにかく発言する」ということがコンセプトとして認識されており、自分が納得するかどうかを抜きにして
「とにかく発言させよう」という勉強の進め方になってしまいました。「「正義」を勉強する」意味を
勉強幹事が理解できていなかったこと、先生や先輩への相談が不十分であったことが最大の原因です。
 今回の自分の反省は次回の夏合宿の勉強幹事に伝えて、次回の夏合宿での勉強をよりよいものにしたいと思います。




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