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[31] 題名:報告の型を確認しよう その2 名前:18期生 大野裕喜 投稿日:2009年07月03日 (金) 04時40分
(下の書き込み「報告の型を確認しよう その1」の続きになります。)
3.〈記録〉と〈評価・感想〉を分けてまとめる
ゼミの勉強で、先生から「それが著者の意見なのか、それとも自分達の意見なのかをしっかり
と分けて考えなさい」、というお話を何度も聞いたことがあると思います。ゼミ報告もそれと同様
に、記録(実際に行われた事)と、評価・感想(自分が得たこと)は分けてまとめましょう。
2007年度の夏合宿の現役生のゼミレポートについて佐々木さんからアドバイスをいただいて
います。自分がその場で何を得、何を考えたのか(評価・感想)は重要な事ですが、それだけで
はその場に参加していない人は十分に理解できません。その場で何が行われたのか(記録)の側
面もしっかりとおさえ、その上で自分の評価・感想がはじめて相手に伝わるものになります。
記録と評価・感想を分けて考えると共に、記録の方もしっかりとまとめていきましょう。
○その日のゼミで学んだ事、考えた事を取り込む
ゼミの場で行われた議論、先生のお話だけではなく、自分がそれに対して「何を考えたのか」、
「何を学んだか」もゼミ報告に取り込もう。そうする事で、ゼミでの内容が自分の中に定着する
と共に、読み手に新たな視座を与える事に繋がります。
【過去の掲示板書き込み】
・岩切さん「Re: ソフトボールレポート添削の添削?」」(2006/10/24)
・太田さん「Re:スピーチ大会報告」(2007/02/01)
・佐々木さん「Re:夏合宿「レポート」について」(2007/10/02)4.エピソードに語らせる
報告の基本的な型は、上記の3つをしっかりとおさえる事ですが、昨年度のゼミ報告では、読
み物として面白い!と感じてもらえるよう、エピソードに語らせる事を意識していました。
スピーチ大会において、何度も「エピソード」についての話を聞いた事があると思います。そ
の人の紹介や、その場の雰囲気、臨場感は、多くの形容詞を並べたものよりも、1つのエピソー
ドに語らせた方が、確実に相手に伝わるものです。
まずは、記録的な側面をしっかりと押えるのが第一ですが、同時にその日のゼミの状況を、何
か1つエピソードに語らせれば、読み手の中に残るものになっていきますよ。(2008年のゼミ報
告を読み返してみれば、エピソードに語らせる事を意識している事がわかります。)
○3つの方法(以下の三つを上手く組み合わせる)
エピソードに語らせる事で、その場の状況が臨場感を持って読み手に訴えてきます。
エピソードを有効に活用して、ゼミ報告を「読み物」にする為に、次の方法を意識してみましょう。
@)その人がどのように振舞ったのか
A)それに対して先生がどのような評価、お話をされたのか
B)自分がどのように感じ、考えたのか
【過去の掲示板書き込み】
・太田さん「Re:紹介の極意はエピソードに在り。」(2007/06/16)
・佐々木さん「Re:エピソードに語らせよ!」(2008/01/13)
・三戸先生「お手本「タモリの弔辞」」(2008/08/09)
・三戸先生「タモリの弔辞(続き)」(2008/08/10)
(参考)大平将之【ゼミ報告】(2008/04/10)
*********************************
■ドラフト方式チーム決議
昨年度に引き続き本年度もゼミ内チーム制が採用された。まずチームリーダーを立候補によっ
て四名決定し、その後ドラフト方式にのっとりチーム決議が行われた。本年度のチームは以下の
通り。
(今村班)☆今村、藤井、守内、渡辺進一、渡邊謙太
(大平班)☆大平、大野、小泉、木戸
(片岡班)☆片岡、石井、原、酒巻、山崎
(後藤班)☆後藤、門脇、菊池、岩城、大美
※名前の前に☆があるものはチームリーダー。
指名された人間は一度だけ拒否権が行使できこれが毎回ドラマを生むのだが、今回のチーム決
議では同一人物に対して二回行使された!後藤である。「あなたが意中の人です!」との後藤の告
白に「いやぁ〜実はもう心に決めている人がいるんだよねぇ〜」とさらりとかわす守内。守内の
意中の人物は今村なのであった!ちなみにもう一人後藤に拒否権を行使したのは石井である。
**********************************5.タイトルを工夫する
最近の掲示板に、三戸先生が「タイトルの付け方」という題で掲示板に書き込まれています。
今年の十大ニュースや三戸ゼミ十大ニュースでも、どの班のタイトルとサブタイトルが最も良い
のかを考えていますよね。せっかくの機会ですから、ゼミ報告でもタイトル/サブタイトルを意
識して考えてみましょう。
例えば、昨年度のゼミ報告では、
・藤井くん「出た!年に三本の指に入る先生のお話」
・藤井くん「そうだった、自己紹介の三原則には○○があったんだ」
などは、まず読み手がそのタイトルに魅かれて、「読んでみたい!」と思わせるものでしょう。そ
して、その報告内容に何が書かれているのかを、そのタイトルから推察する事ができます。
タイトルをつける際には、相手に読んでみたいと思ってもらえる事、そしてそこに書かれてい
ることが掴める事を意識してみましょう。(普段のゼミでやっている「お菓子企画」にも通じるこ
とですね。)
○タイトルとサブタイトルの区別
タイトルとサブタイトルを付ける際には、読み手が思わず「読んでみたい」と思わせるものを
考えるだけではなく、その議論、その段落で結局何が言いたいのかを意識して考えてみましょう。
@)タ イ ト ル :伝える情報は結局何なのか
A)サブタイトル:その中で一番伝えたい・伝えるべき内容は何なのか
【過去の掲示板書き込み】
・佐々木さん「Re:エピソードに語らせよ!」(2008/01/13)
・三戸先生「タイトルの付け方」(2009/06/30)
最後に―掲示板から真似び、活かしていきましょう―
私が三年生の時は、今の三年生のゼミ報告の内容に到底及ぶものではなく、そしてゼミ報告の継
続すら行う事が出来ませんでした。
ゼミ報告の内容、まとめ方は(ゼミ報告だけに限定されるものではありませんが)、個人の力量と
いうよりも、上記の報告の型を意識しているかどうかが決定的に重要です。
今の私が、三年生のゼミ報告を読んで、何がしかのアドバイスが出来るようになったのは、これ
までの先生や先輩方のアドバイスをもとに、試行錯誤してきたからに他なりません。
ゼミ報告を行う際には、ぜひ報告の型を意識して欲しいなと思います。
それを何度かゼミ報告で実践する事で、間違いなく力がついてきた事を実感する事ができると思
います。(自分が三年生の時にゼミ報告を継続して行わなかったのは、実に勿体無い事でした)
そして報告の型については、【過去の掲示板書き込み】にて、リンク先を付けたように、
いずれも過去の掲示板で先輩方からアドバイスをいただいたものです。
過去の掲示板を読み返すことで、本当に多くの事を学ぶことが出来ます。
それは決してゼミ報告の型だけに留まるものではありません。
(【過去の掲示板書き込み】はその一例であり、それに関わる事や、その他に学べる事は沢山有ります。)
後期からは、二年生の22期生もゼミ報告を行います。
三戸ゼミHPの「三戸ゼミ掲示板の歴史」には、藤井君がまとめてくれた2008年のゼミ報告があります。
過去の先輩方のアドバイス、そしてゼミの場で先生からいただいたアドバイスをもとに、報告の
型をおさえ、読み物として面白いことを意識して書かれたゼミ報告です。
今一度、報告の型を確認すると共に、過去の掲示板から大いに真似び、
そして、2008年度以上のゼミ報告を目指して、お互い学んでいきましょう。