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[207] 題名:2010年度夏合宿勉強システム反省 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2010年11月07日 (日) 20時36分
はじめに
2010年度夏合宿勉強のシステムの反省を行います。
今回採用したシステムは以下の3つです。
1.班担当制度
2.勉強体制
3.ポイント制度
それぞれのシステムが目的通りに機能していたのか否か
を確認し、その原因、改善点を明らかにすることで、
後期以降の勉強のシステム、来年の夏合宿勉強のシステムを
より良いものにしていきたいです。
1.班担当制度について
テキストであるマイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』
の4つの章(第2章、第3章、第5章、第8章)を扱い、
それを4つの班に担当を振り分け、各班に勉強の時間のプラン設計を任せた。
これを行った理由としては、以下の2つが考えられる。
@「勉強の時間のマネジメントの勉強」
A「ビデオ学習(今までの(レジュメを使った)やり方から得た力を、
普遍的な能力として別の新しい(ビデオなどを使った)やり方に応用する勉強のため)
この2つが班担当制度の目的であったと考えられる。
≪反省点≫
反省点としては、以下の2点が挙げられる。
@沈黙の時間が多く、時間が延長した。
各班とも十分に割り当てられた時間のマネジメントができていなかったと言える。
これは準備不足が原因である。(担当班、担当班以外両方)
なぜ準備不足が起こったのかというと勉強の目的にたいする理解・共有の甘さが大きい。
勉強のプラン設計を各班に任せる時には特にそれを徹底しなければいけない。
また各班で担当箇所以外の勉強の理解が全くない状態では当日の議論が進まないので、
各班が担当箇所以外の範囲も勉強するような全体の課題をつくった方が良い。
Aビデオを使う班がなかった。
準備段階で「ビデオを使いたいと思ったかどうか」が一番重要であるので、
アンケートをとった所、半数が「ビデオを使いたいと思った」と答えた。
理由は「ハーバードの講義の様子から何かを皆で感じたい、共有したい」
といったものであった。
しかし、ビデオの配布の遅れのせいで、準備ができなかったということだった。
勉強に必要な資料は幹事がなるべく早く手配する。
また、「ビデオを使いたいと思った」という意見を放置してはいけない
のでビデオは後期のゼミで見ていく。
2.勉強体制について
去年の勉強に引き続き、「司会」「書記」「記録者」「評価者」の役割を設ける「勉強体制」を採用した。
これを行った理由は、以下の3点が挙げられる。
(@)効率的な時間管理
(A)全員参加
(B)役割の勉強
≪反省点≫
反省点としては以下の2点が挙げられる。
@時間管理ができなかった。(すべての時間において延長した。)
時間管理ができなかったのは、まず担当班に時間の管理を任せるやり方が
機能しなかったためである。担当班に完全に任せるのではなく、
「外」から勉強幹事、総合幹事が時間について厳しく呼びかけ指摘していくことが必要である。
また、TKという仕事を作るなら、
「与えられた仕事はきちんとやらなければいけない」という場の空気を作り、
できていないようなら皆で指摘しなければいけない。
道具を有効的に使えていなかったことも原因としてあるので、
これからは音の出る時計・皆が見える大きな時計を使う。
A記録係の発言数カウントが勉強にならなかった。
今回は記録係に議論の記録と並行して任せたが、上手くいかなかった。
発言数を数えるのはかなりの単純作業である。
しかし発言数のカウントは勉強にならないので、単独の「役割」を作ってはいけない。
基本的に勉強にならない役割は作ってはいけない。
発言数は自己申告制にした方が良い。
3.ポイント制度について
今年は全体のポイントに対する勉強のポイントを高くするために
去年よりも多くのポイント制度を採用した。以下がその一覧である。
(@)発言ポイント(1発言=1P)※2年生は2P
・記録係が集計した。
・とにかく何でも良いから発言してもらうために採用した。
(A)良い発言(3P〜5P)
・評価者が評価した。
・建設的な意見が言えるようになるために採用した。
(B)役割(〜20P)※司会〜10P、書記〜10P
・評価者が評価した。
・勉強の運営班に対するポイントとして採用した。
(C)レジュメ(〜15P)
・先生、大野さんに評価をして頂いた。
・勉強の運営班に対するポイントとして採用した。
(X)減点(開始時刻の遅れ、居眠り、それぞれ−3P)
・厳しさを出すために採用した。
≪反省点≫
反省点としては、以下の2点が挙げられる。
@発言ポイントが有効な「誘因」とならなかった。
2年生に「発言ポイント」によって発言が促されたかどうかのアンケートをとった所、
それが十分な「誘因」とはならなかったことが分かった。
原因は、ポイントの発表(「今の議論で誰が何ポイントとったか」)を
随時行っていなかったことである。時間がたってからのまとめての発表だと、
直ちにその議論についての反省ができず、「次に頑張ろう」という気持ちを起こさせない。
また自分の発言が本当にポイントになっているのかも分からない。
「誰が何ポイントとったのか」の発表は時間を空けずに細やかに行うことが重要である。
A一度も減点することができなかった。(自己申告の場合は減点したが)
勉強中に居眠りをしている者がいたが減点にできなかった。
また眠気覚ましのためのフリスクも用意したが各班に渡しただけで効果的に使えなかった。
誰がカウントするのか、どのようにカウントするのかが不明確だった。
減点ポイントを作るなら、勉強担当班に「居眠りチェック係」を作る。
また名指しで指摘するのではなく、チェック係にフリスクを渡された時点で
「居眠り」として減点するなどの工夫が必用だった。
最後に
夏合宿勉強の反省を第1回のゼミで行いました。その時に先生からご指摘を受けたのは
「プランやルールを作ったが、当日その通りに実行しようとしなかった。」
ということでした。まさにその一言に集約されていると思います。
「減点ポイント」を作っておきながら、当日は「減点ポイント」をカウントしよう
と皆に呼び掛けることをしませんでした。
時間管理も同じです。実際に忠実に決めた時間通りに管理していなかったように思います。
もちろん「当日の雰囲気がどうか」という問題もありますが、プランやルールを作ったからには
それに忠実に実行しようとしない限り、反省もできずそこから得られることもありません。
また当日実行できなかったということは準備段階にも詰めの甘さがあったということです。
今回の夏合宿の反省は次回の夏合宿勉強幹事にしっかり伝えることで、
来年の夏合宿の勉強で同じ失敗をしないようにしたいと思います。