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報告の前に・・・


@まずは、報告の「型」を確認しよう!
(該当ナンバーをクリックすれば、詳細が確認できます)
1.文献の表記の仕方
2.構造を意識してまとめる
3.記録と評価・感想を分けてまとめる
4.エピソードに語らせる
5.タイトルを工夫する


A投稿時の注意点
投稿する際は、初めに「削除キー」を設定してください(設定キーは自由)。
「削除キー」を設定すれば、投稿後、加筆、修正、削除が可能となります。

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[584] 題名:ゼミ生の諸君に 名前:三戸 投稿日:2015年11月27日 (金) 10時54分

ゼミの残り回数も、1桁になっている。
自分たちがやったゼミがどんなものだったのか、を書きとどめて置けれるのもあとわずかだ。
もう、どんなものかは、「記憶」と「記録」からしかわからないのだ。
「記憶」は不完全で、かつ日々刻々薄れてゆくのだ。
だからこそ「記録」が大事になる。
どれだけ、1回1回の「記録」が大切かわかってほしい、と心より思う。

@項目だけで内容が書かれていないものが結構ある。
A読んでも、よくわからない記述が目立つ。

「クイズ・面白い話」の記述は特に気になる。

「忘れないうちに」補っておこう!
「報告できるうちに、後で自分が"頷ける"記録"を書いてみようじゃないか!」
「一人では難しい。みんなで作り上げよう!」

 ⇒笹井(26期)
  「忘れないうちに補いたいです!」「みんなで作り上げます!」と、
  自信を持って断定できない自分が、情けないことに、います。

  それでも、記録が大事になること、
  自分たちがやったゼミがどんなものだったのか、書きとどめて置けれるのは もうわずかであること、
  を少しでも意識したいと思っています。
  なぜなら、大切なものは失ってから気付く、そんなことばかりだからです。

  現役生のあいだで、ゼミ翌日の昼から集まり、記録はみんなで作り上げよう、と決めました。
  後で自分が"頷ける"記録"を……、残していきたいと思っています。

【houkokunosikata】


[583] 題名:平成27年度第22回三戸ゼミナール〜アイデアをコンセプトに合わせて展開!そして型に当てはめる!〜 名前:佐藤樹(26期) 投稿日:2015年11月26日 (木) 01時34分

≪目次≫
T.基本情報
U.スピーチ大会
V. 本の交換会
W.今週のクイズ・面白い話
X.先生のお話
Y.次回の予定


T.基本情報


【日時】2015年11月24日(火) 16時30分〜22時10分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺
25期:(藤田)
26期:笹井、渡邊、佐藤、高橋
院生:中村

U.スピーチ大会


1.概要
 今回のテーマは”もし過去に戻れるなら”でした。

ルール
 制限時間は7分
 
評価項目
 1.話術    計10点
@強弱・メリハリ  5点
  A間のとり方    5点
2.コンセプト 計30点
 @構成    10点
 A納得・共感 10点
 B面白さ 10点
3.その他 計10点
合計50点

発表順
 1.渡邉諒太
 2.佐藤樹 
 3.橋篤史
 4.笹井純也
 5.石嶺佑騎


2.先生のお話
 スピーチ大会後、先生からよきスピーチをするためのお話を頂きました。

(1)話の軸を考えることで、新しい話を要素から考え出せる
 今回のスピーチ大会のテーマ(もし過去に戻れるなら)の軸は2つあった。
 その軸とは「テーマの軸」と、「聞き手に対しての軸」であり、
 この軸によって、あらゆる話を分類し、新しい話を要素から考え出すことができるだろう。

 (A)テーマの軸(何を話すか。)
   @自分の関心     →満足
   A自分の利害     →現在の変化
   B社会の「正義」   →現在の変化
 (B)聞き手に対しての軸(聞き手からどのような反応を得たいのか。)
   @聞き手をうなずかせる
   A聞き手を面白がらせる

 順番に説明していく。
 まず「(A)テーマの軸」とは、何を話すかの軸である。
 話をする内容は大きく、
  @「自分の関心」を相手に伝える話、
  A「自分の利害」の最大化させるための話、
  B「社会の「正義」」を相手に伝える話、
 の三つに分類できる。

 では、@〜Bの話とは、何を目的としたものなのだろうか。
 「@自分の関心」を伝えることによって、
 自分と相手の気持ちを満足させることができる。
 「A自分の利害」と「B社会の「正義」」を伝えることによって、
 現在(不満を抱いている現状、相手の不適切な行動など)を変化させることができる。
  (例えば、今回のスピーチ大会の話から考えると、
   ベートーベンが好きだからベートーベンに会いたい、は
   「@「自分の関心」を相手に伝える話」である。
   沖縄電力の中枢であったおじいちゃんを支え、御曹司として楽に生きていきたい、は
   「A「自分の利害」の最大化させるための話」である。

 (B)は「聞き手に対しての軸」であり、
 聞き手からどのような反応を得たいのか、ということである。
 その場合には、@聞き手をうなずかせる、A聞き手を面白がらせる、の二種類がある。
  (例えば、選挙に立候補したときの演説は「@聞き手をうなずかせる」ものであるべきだし、
   群馬県民での諍いは「A聞き手を面白がらせる」話である。

 では、この軸からどのように「新しい話を要素から考える」のだろうか。
 まず「(B)聞き手からどのような反応を得たいのか」を考え、
 次に自分がどのような「(A−右)話す目的」を持つのか、明確にする。
 (A−右)が明らかになれば、自然と(1−左)が明らかになる。
 そしてその後に、具体的に誰のために話すのか(どのような表現をすべきなのか)、
 を考えていくのである。

 これらの軸をきちんと意識した話は、きっと相手を動かせるだろう。

(2)スピーチ大会の三要素 〜”アイデア”と”コンセプト”と”型”〜
 スピーチ大会における要素は、三つだ。
  @コンセプト、
  Aアイデア、
  B型、である。
 コンセプトを基に、アイデアを展開し、それを型に当てはめていく、のである。

 コンセプトとは、「誰のために・何のために話すのか」である。
 狙いとも言い換えられるし、コンセプトには相手がいる。

 それに対して、どんな場面を想定するか、どのようなエピソードにするか、
 掴みと締めをどうするか、こういったものがアイデアだ。
 アイデアには他者がいない。
 だからこそ、コンセプトに立ち返ることで、
 アイデアを取捨選択することができるのである。

 そして型とは、具体的には構成や決まり文句のことである。
 結婚式のスピーチなら「ご結婚おめでとうございます」、
 年賀状なら「明けましておめでとうございます」。
 型を意識することで、相手に引っ掛からせたいところで引っ掛からせ、
 引っ掛からせたくないところでは引っ掛からないようになるだろう。

 この三要素はメタな概念であるため、スピーチ大会以外での話の場面でも、使うことが出来る。
 例えば、結婚式のスピーチ、子どもの入学式、卒業式、運動会での開式の辞。
 どの場面でも「コンセプトを基に、アイデアを展開し、それを型に当てはめていく」ことで、
 適切な話ができるのである。
 
(3)ありえない話のコツ
 あり得ない話をするときは、
  ・盛ること!
  ・細部にこだわること!
   (スターウォーズはありえない話だが、
    ライトセーバーや個別の宇宙人といった細部にまでこだわっているからこそ、リアリティがある。)


V.本の交換会



出品者(敬称略) /著者     / 作者             /出版社  /交換相手/評価 推薦の一言 
三戸先生    塩野七生    勝者の混迷 ローマ人の物語V 新潮社  佐藤   A  「このシリーズは、ヨーロッパ文明のルーツ」を教えてくれる"最良の一冊"じゃないだろうか?」 
三戸先生    宮城谷昌光   史記の風景          新潮文庫 笹井 B+  「東の"文明"なら中国。宮城谷は面白い!」
三戸先生 宮城谷昌光 晏子(1)〜(4) 新潮文庫 石嶺 A  「"文明・歴史"としては…、だが、この本は全員に読んでほしい!晏子親子のそれぞれの生き方から学ぼう!」
中村 吉村昭 三陸海岸大津波 文春文庫 石嶺 A-
石嶺 マージョリー・シェファー/胡椒 暴虐の世界史 白水社 佐藤 A
笹井 吉川英治 梅里先生行状記 講談社 橋 B+  「江戸という歴史を語るなら、この男なしでは語れません! 徳川光圀。」
橋 川勝平太 近代文明の誕生 日経ビジネス文庫/渡邉/B+ 「日本における近代文明の幕開けを、面白く学べます!」
渡邊 村上陽一郎 近代科学と聖俗革命 新曜社 中村 A+
佐藤 安田喜憲 森を守る文明・支配する文明 PHP新書 笹井 B+  「文明における森の必要性、そして人間が森をどう意味づけしてきたのか。現代を他の文明の在り方と比較でくる一冊だと思います。」


 今回は石嶺さんの持ってきた、マージョリー・シェファー『胡椒 暴虐の世界史』を全員が欲すという結果になりました。(他の本に何人が手を挙げたかも記録を残せば…)
 これはすごい!滅多にないことです!

⇒佐藤(26期)
 先生、推薦の一言を書き足していただきありがとうございます!
 これを残すことで、本をどういう意味づけで紹介したのか、かも記録に残り、この記録の意味合いが大きくなると思います。
 ご提案していただいたこととして、自分たちのためにも続けていきます。
 また手を挙げた数は、今まで記録していませんでした。
 しかしこれも記録することで、あとで交換会の様子を思い出せる記録になります。
 今後記録していきます。



W.今週のクイズ・面白い話


1.「今週のクイズ」
今週のクイズは、新聞記事の特集から新聞社を予想する、というものです!
なかなかに知的な遊びであり、「大学生らしい」クイズであると言えるでしょう。
【問題】
(1)環太平洋経済連携協定(TPP)特集の新聞記事から予想せよ!
(2)電子版トップページの特集記事から予想せよ!
 ※詳細な内容はこちら!
  「今週のクイズ 〜特集から新聞社を当てよ!〜」

【予想と解答】
参加者の予想と解答は以下の通りです!
(解答と小計は、忍者文字にしています。)
(1)環太平洋経済連携協定(TPP)特集の新聞記事から予想せよ!
          A    B    C    D    E    小計
心のビッグバン : 毎日  朝日  日経  産経 読売  1
ぼくらの秋学期 :産経  朝日  日経  読売  毎日  1
中村さん    :産経 毎日  読売 日経  朝日  3
三戸先生    :産経  朝日  日経  毎日 読売  2
正答      : 産経  毎日  朝日  日経  読売  5

(2)電子版トップページの特集記事から予想せよ!
          A    B    C    D    E   小計
心のビッグバン : 産経  日経  読売  毎日 朝日 1
ぼくらの秋学期 : 毎日  産経 日経  読売 朝日 2
中村さん    : 産経  朝日 日経  読売  毎日 1
三戸先生    : 産経  朝日  読売  日経  毎日 0
正答      : 読売  毎日  日経  産経  朝日 5

【合計得点】
         得点(10点満点)
心のビッグバン : 2pt
ぼくらの秋学期 : 3pt
中村さん    : 6pt(見事、日経の同社全問正解ボーナスの獲得!!(゚ロ゚ )ノノ)
三戸先生    : 2pt

【総評】
今回のクイズは難しかったですね…!
「新聞記事から新聞社を予想する」というテーマの難しさに加え、
出題者はそれを意識せず作ってしまいました。
その二つが重なり、「平均3.25ポイント(10点満点中)」となったのだと思います。

限られた情報から正答を予想するのは クイズの楽しみの一つですが、
今回は出題者側が、あまりに提供する情報を少なくしすぎてしまいました。
例えば、もっと参考となる記事タイトル(もしくは特集)の数を増やす、
記事の本文を一部紹介する、といった情報を増やすべきでした。

また、正答が発表されても、「あー、なるほど」といった声は上がりませんでした。
「正答が発表されたとき、納得感のある出題をする」、
これもクイズを出す上で注意すべき点だと、分かりました。
以上の二点、出題者が気を付ける事ができれば、より面白いクイズとなったことでしょう。

そんななかで中村さん、二位に大きく差をつけて6ポイントの獲得。
流石と言うべき、堂々たる一位です。
これはただ各新聞社の特徴を捉えているというだけでなく、
自分の「情報環境」をどれだけ強く意識しているか、ということの表れではないでしょうか。

このクイズを機に(今回は出題の難易度が不適当だったとはいえ、)
自らのメディアに対しての理解、そして情報環境について、今一度意識していきましょう!

2.「面白い話」
今回の担当は、佐藤でした。
 スピーチ大会だから服装から気合を入れようとした、佐藤。
 しかし彼は、自分の変化に気付いていなかった。。。

 10月の内定式には不自由なく着れたはずのスーツ…、が、入らない。
 ベルトの上に腹は乗っかり、Yシャツのボタンなんか破裂寸前。
 あぁ、太ってしまった。。

 …しかし、「更に」残念なことに、佐藤くんの面白い話はウケませんでした!!(>_<)
 がんばれ佐藤!! 自棄食いだったら付き合うよ!?(ごめん。by笹井)

X.先生のお話


 1.随所で主となれ〜主と客の違い〜
 ”客”は、主に導かれるもの。つまり、帰り際を見極めることくらいにしか自主性はない
 それに対して”主”は、自らと相手の関係性・会う目的・場の意味・季節(時)を考慮して自主的にふるまう
 
 導かれるだけの客には反省の余地がないが、主は例え失敗したとしても反省することができる
 だから次の成長につなげることができる

 2.”アイデア”と”コンセプト”
 今回のスピーチ大会のテーマ(もし過去に戻れるなら)の軸は2つある。
 1つは、何を話すか⇒(アイデア)
 @自分の関心で話す→満足
 A自分の利害     ↘
 B社会の「正義」   →現在の変化

 もう1つは、それを何のために話すのか⇒(コンセプト)
 @聞き手をうなずかせる
 A聞き手を面白がらせる

 例えば自分の関心からスピーチを作り始めたときに、自分がいかにそれを好きか、という話をして相手を笑わせることができる。
←この文で、「なぜ、相手を笑わせることができる」か、いなかった人がわかるだろうか?
       それ以上に、説明が「足りなさすぎる」。
       自分が、きちんと・十分に理解できていない時もあろう。その時は、みなに「助けを求めよ!」
       また、他のゼミ生も「書き足し、修正」をすること。
       それが「復習」だ!

 ←以上は、「良きスピーチのために」であり、
  このタイトルの、このコーナーか?
  もう少し「考えよう」じゃないか?
  もう少し「記録を大事にしよう」じゃないか?

  ⇒佐藤(26期)
  先生、ご指導ありがとうございます。
  記録として残すときになって、十分に理解できていないのだと分かりました。
  そのような状態のものも理解し自分のやったことを大切にするために、記録の厚みを増していきたいと思います。
  また先生がお話してくださったことを、どこに記録するか。
  今まで先生のお話として、このコーナーに書いていました。
  しかし、どこに書くのが適切か、ということを考えていませんでした。
  まだ、ただ記録するだけになっています。
  どうすればよい記録になるか、考えて、この記録から変えていきます。

Y.次回の予定


 来週は広井良典『ポスト資本主義』のまとめです!
 
 ★チームで準備しておくこと!!
 前回先生がまとめて下さったような要約を完成させ、
 色ペン等で関連しているところを繋げる。
 また分からないところが分かるようにしておく。

【記事No.583 編集キー:h27-22th】


[582] 題名:平成27年度第21回三戸ゼミナール活動報告〜ロジックを追うのではなく、全体像から関係性を捉えよ〜 名前:石嶺佑騎 投稿日:2015年11月18日 (水) 15時29分

≪目次≫
T.基本情報
U.卒業論文テーマ発表‹再›
V. 『ポスト資本主義』論点吟味
W.今週のクイズ・面白い話
X.先生のお話
Y.次回の予定


T.基本情報


【日時】2015年11月10日(火) 16時00分〜22時50分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺
25期:(藤田)
26期:笹井、渡邊、佐藤、(高橋)
院生:中村


U.卒業論文テーマ発表


○石嶺佑騎(24期)
・テーマ

「資本主義を超えた社会展望において、どのような社会が望ましいのか」

・テーマ説明
私たちは、水野のテキストから資本主義は終焉するだろうと同意し、
広井のテキストから次の社会像を見た。
しかし、広井の社会像には納得しきれていない。
では、次の社会は一体どのような社会になるのか。考えていきたい。

・目次
序 問題意識
第一章 どのようにして資本主義は終焉するのか
 第一節 基本となる終焉論の論理を確認
 第二節 それ以外の終焉論の提示
 第三節 一章の結論
第二章 近年の書籍から考える新たな社会
 第一節 文献から新たな社会をまとめる
 第二節 更に幾つかの文献の紹介
 第三節 結論
第三章 考察:新たな社会とはどうあるべきか
 第一節 二章でまとめたことが一章で確認した終焉論の論理に対して
     そこまで有効か
 第二節 有効でなかった問題点に対する考察
結 どこまで明らかになり、どこまで明らかでなかったのか。

先生のコメント
このままの形では、結論が表れにくい。
そのため、この論文を読んでも「へー、そうなんだ」程度で終えてしまうだろう。

そこで、このような論文にしたらどうか。
そもそもこの論文には、3の論点がある。
 (1)資本主義をどう捉えるか(資本主義の捉え方)
 (2)資本主義が限界に至るまでのロジック
 (3)次の社会はどうあるべきか
各論点に対して、それぞれの論者はどのように考えているのか、
という観点から整理していく。
そうすることで、より明確に整理できるようになるだろう。

また、「(3)次の社会はどうあるべきか」だけを集めて、
その一覧を作成していく、という論文にするのも良いだろう。
特に石嶺の場合は、提出まで時間に余裕がある。
例えば、来年一年間、ひと月に一冊のペースで
様々な論者の「(3)次の社会はどうあるべきか」をまとめていくという方法もある。
これをすることで、文章を読み込む力、次の社会に対する見方、
そういったものがきっと養われるはずである。

使用文献・参考文献
[第一章]
 ・水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書、2014)
 ・広井良典『定常化社会』(岩波新書、2001)
 ・トマ・ピケティ『21世紀の資本』(みすず書房、2014)
 ・塩田寛也『地方消滅』(中公新書、2014)
[第二章]
 ・広井良典『ポスト資本主義』
 ・佐伯啓思『経済学の犯罪』(講談社現代新書、2012)
 ・田坂広志『目に見えない資本主義』(東洋経済新報社、2012)
 ・藻谷浩介『里山資本主義』(角川書店、2013)

○渡邊諒太(26期)
・テーマ
「現在起こっている工学や情報技術などの著しい技術革新は、今後私たちの生活に何をもたらすのか?」

・テーマ説明
工学、情報技術の分野がここ数年著しい発展を遂げている。そして、これらの技術をビジネスに応用する
動きが出てきている。
このような技術革新と、ビジネス化によって私たちの生活が今まで以上に変化していると考えられる。
今起こり続けている技術革新がはたしてどの様にしてビジネスに取り入れられ、私たちの生活に影響を与えていく
のか、そしてそのような変化に対してどの様に向き合っていけばよいのかを考えていきたい。


・目次
序   かつてない技術革新の波
 
第1章 次々と生まれる新技術
 第1節 どの様な新技術が生まれてきているのか
 第2節 新技術開発の加速
第3節 新技術に対する社会の注目

第2章 新技術のビジネス化
 第1節 新技術の商業利用
 第2節 新技術の商品化

第3章 新技術のビジネス化による生活の変化
 第1節 消費者の行動の変化
 第2節 労働の形態の変化
 
結   新たな技術と私たちはどう向き合うのか


先生のコメント
扱うテーマが大きい。
新技術の意味、結果、影響を出そうとする論文だが、
二月までにどこまで論じることが出来るだろうか。

面白いテーマではあるので、このテーマに関する広がりを頭に入れながら
まずはどの様な新技術が出てきており、
どの様な方向性に向かっているのか、
開発者たちはなにを目指しているのかを徹底的に洗ってみること。
そして集めに集め、それを来年組み合わせてみたらどうか。

恐らくそれだけでもこのテーマでどの様なことになっているのかが、
凄いことになっていることが見えてくるだろう。

ただ、これらを全部論文に組み込んだら収集がつかなくなるだろう。
だから、論文は論文として一つ作るとして、
あとは調べたことを補や注として書き込んでいったらどうか。
卒業論文は誰かのために書くのではなく、自分の為に書くものである。
補、注を書き込めば書き込むほど、自分の為になり、豊かになる。

私が最初の本を書いたとき(修論の時も)ワープロがなかった35年くらい前、
200字詰原稿用紙で1500枚を手書きで書いた。章構成の変更なども容易ではなかった。
生産性=output/input … 上げるにはoutputを上げるか、inputを下げるか。
当時とoutputを同じにするか、inputを同じにするか、考えてご覧。

使用文献・参考文献
田中浩也『SFを実現する3Dプリンタの想像力』(講談社現代新書, 2014)
石黒 浩『ロボットとは何か ~人の心を映す鏡』(講談社現代新書, 2009)
新井紀子『コンピュータが仕事を奪う』(日本経済新聞社, 2010)

○笹井純也(26期)
 ・テーマ
  〜株式会社ハローデイはなぜ増収増益を続けられるのか〜

 ・テーマ説明
  北九州に20年連続で増収増益を続ける地方スーパーがある。
  その名は株式会社ハローデイ。
  増収増益だけでなく、ハローデイは従業員満足と顧客満足も高い。
  なぜハローデイはそのような結果を出せるのだろうか、その原因を探りたい。

 ・目次
  序 問題と方法
   第一章 スーパーマーケット業界はどのような現状にあるのか
    第一節 スーパーマーケット業界とは
    第二節 スーパーマーケット業界の歴史
    第三節 スーパーマーケット業界の主な取り組み
   第二章 ハローデイはなぜ増収増益を続けられるのか
    第一節 株式会社ハローデイの取り組み
    第二節 企業文化
    第三節 従業員満足と顧客満足
   第三章 他店との比較
    第一節 西友
    第二節 福島屋
    第三節 北野スーパー
  結 どのようにハローデイを参考にすべきか

 先生のコメント
  この論文は、
   @企業番組の内容に収まってしまうのか、
   A企業番組の内容から一歩踏み込む事ができるのか、
  どちらになるだろうか。 
  その結果により「笹井がどれほど力を付けたのか」が分かるだろう。

  1.第一章の重要性
   この論文は、これまでに学んだ、
   『資本主義の危機と歴史の終焉』や『ポスト資本主義』と構造的に同じである。
 
   第一章でスーパー業界全体の枠組みを示し、
   第二章以降で枠組みに基づきハローデイの特殊性に言及している。
   つまり第一章の枠組みは、
   水野にとっての資本主義サイクル、広井にとっての人類史のサイクルである。

   このことから、第一章の枠組み(法則追求)が決定的に重要だと分かる。

  2.第一章の枠組みを見つける方法
   第一章の枠組みが決定的に重要であるとは分かった。
   では、作業は具体的にどのように進めるべきなのだろうか。 

   まず、作業は第二章や第三章から進めるべきである。
   ハローデイの秘密を探る(第二章)、
   もしくは、各スーパーを比較した(第三章)うえで、 
   法則性を見つけて枠組みを示す(第一章)。
   そうすることによって、
   第一章と第二章を結びつけることができるだろう。
   (本やネット記事の多くは、その枠組みと具体例が結びついていない。)

   また、同時並行で、スーパーマーケットの年表も作るべきだ。
   スーパーマーケット業界全体の年表と、 
   個別の各スーパーマーケットの年表をそれぞれ作る。
   そして年表同士を比較し、対応関係を見る。
   これにより、枠組みがどれほど正確なのかを確かめることが出来る。

   ここまでで枠組みが決定的に重要性と、その枠組みを見つける方法が分かった。

  3.枠組みは収集するサンプルにより変わる
   その枠組みを見つける方法が分かったが、
   そもそも収集するサンプル(データ)が変われば、その枠組み(法則性)も変わる。

   つまり、第三章に選ばれるサンプルによって、第一章の枠組みはいくらでも変わる。
   例えば、「スーパーの栄枯盛衰」という観点から三社を選ぶなら、
   ダイエー、イトーヨーカドー、イオンの三社になる。
   その他「地方スーパー」、「高級スーパー」など観点はいくらでも考えられる。

   よって、第三章のサンプルは「なぜそのスーパーを選ぶのか」「何のためにそのスーパーを選ぶのか」を
   明確に意識しなければならない。

  4.最後に
   結論が「株式会社ハローデイはなぜ増収増益を続けられるのか」ではつまらない。 
   結論にするのではなく、これをきっかけにして、
   「スーパーの栄枯盛衰」といったテーマにすると、面白くなるだろう。

 使用文献・参考文献
   [スーパーマーケット関連]
   ・水元均『スーパーマーケットの新常識』(エルパカブックス、2008)
   [ハローデイの事例]
   ・曲沼美恵「経営プロフェッショナル 加治敬通 ハローデイ社長--「経営者は孤独」と思ったら負け 社員と一緒に大笑いする会社を作る」(日経BP社、2009)
   ・「ハローデイの理念経営の実践とそのための理念教育の実際」(Value creator、2009)
   [経営管理]
   ・飯野春樹編『バーナード 経営者の役割』(有斐閣新書、1979)
   ・日本経済新聞社編『やさしい経営学』(日経ビジネス人文庫、2002)
   ・バーナード,C.I.(山本安次郎・田杉競・飯野春樹訳)『新訳 経営者の役割』(ダイヤモンド社、1968)
   ・三戸公『管理とは何か――テイラー,フォレット,バーナード,ドラッカーを超えて』(文眞堂、2002)

○木田

従業員の満足と顧客満足の循環という観点では、ネッツトヨタ南国もハローデイに近い気がします。
こちらもチェックしてみたら面白いかもしれません。
ネッツトヨタ南国における従業員満足度要因の研究

 ⇒笹井(26期)
  木田さん、返信大変遅くなりましたが、
  アドバイスありがとうございます!
  紹介を受けた論文、読みました。
  ネッツトヨタは採用方法にその組織文化形成の鍵があるようですが、
  ハローデイの採用方法はどうなっているのだろうか、
  また、ハローデイの組織文化を作り出す要因は何なのだろうか、
  という疑問が浮かびました。
  木田さんにお見せできるような論文に、していきたいです!


○佐藤樹(26期)
・テーマ

「小売業界における地域スーパーの位置付けと今後の役割」

・テーマ説明
近年の小売業界の変化はめまぐるしい。
小売と流通が一体となったコンビニ、スーパーでの高品質な総菜、ネットスーパーの誕生……、
このように複雑化しているなかで、地域スーパーはどのような役割を果たすべきなのだろうか。

この論文は、小売業界の各ビジネスモデルを比較し、小売業界の全体像を描くことにより、
地域スーパーの位置づけを明らかにしていくものである。

・目次
序章
 第一章 小売業界におけるモデルの把握
  第一節 商店街
  第二節 スーパーマーケット
  第三節 コンビニエンスストア
  第四節 ディスカウントストア
  第五節 通信販売
 第二章 モデルの比較
  第一節 商店街vsスーパーマーケット
  第二節 スーパーマーケットvsコンビニエンスストア
  第三節 スーパーマーケットvsディスカウントストア
  第四節 スーパーマーケットvs通信販売
  第五節 ディスカウントストアvs通信販売
 第三章 地域スーパーの位置づけと今後の果たすべき役割
  第一節 業界全体の構造図と地域スーパーの位置づけ
  第二節 顧客のニーズはどのように変化してきているか
  第三節 地域スーパーに求められる役割とは何か


先生のコメント
(1)地域スーパーの有力なライバルとは?
地域スーパーの有力なライバルとは、どの業態だろうか。
それは、(1)コンビニエンスストアと、(2)通信販売である。
※以下、コンビニエンスストア:コンビニ、通信販売:通販と省略します。

まず、地域においてコンビニはスーパーと同じ役割を果たしている。
たしかに敷地はスーパーの方が広いが、ネットワークという点ではコンビニの方がまさっている。
コンビニは敷地こそ小さくとも、(他地域や過去の情報の蓄積から)顧客に合わせた品揃えがあり、
店舗数がスーパーより多いために、家からの距離はコンビニの方が近い。

通販もスーパーにとっての有力なライバルである。
地域スーパーの場合、店舗に到達するまでの距離が大きい場合がある。
それに対して、通販は自分で動かずとも購入することができる。
「距離を無にした」という点で、通販はスーパーのライバルになるだろう。

しかし、コンビニと通販のどちらにもなく、地域スーパーにはあるものがある。
それこそが、「会話」である。

(2)第二章に関するアドバイス
@「第二章 第五節 ディスカウントストアvs通信販売」のみ、
 スーパーマーケットとの比較ではない。
 スーパー以外の業態同士を比較しようとすると、
 比較のケースが多すぎてしまう。

A「スーパーマーケット」とひとくくりにしているが、
 地域スーパーに焦点を当てるならば、全国スーパーも比較の対象になるだろう。

B軸を設定して、その軸から比較することもできる。
 例えば、
 (1)全国スーパー  ⇔ 地域スーパー
 (2)スーパー    ⇔ スーパー以外の業態
 (3)対話あり    ⇔ 対話なし
 (4)社会的機能あり ⇔ 社会的機能なし
  (社会的機能…防犯効果、老人たちへの場の提供など)

使用文献・参考文献
・満薗勇『商店街はいま必要なのか、「日本型流通」の近現代史』(講談社現代新書、2015)

V. 『ポスト資本主義』論点吟味


今回もまだまだ広井義則『ポスト資本主義』』(岩波新書、2015年)(以下、テキスト)を
やっていきます!!

1.今回の課題
(1)全員が納得できるテキストの要約を完成させてくる。
(2)そこからテキストを理解するために必要な論点を持ってくる。

2.議論
各々が持ち寄った議論テーマを発表し、それぞれお質疑応答するという進め方でした。
(1)報告・質疑応答
 (@)石嶺
 (A)笹井
 (B)渡邊
 (C)佐藤
(2)先生の話


W.今週のクイズ・面白い話


1.「今週のクイズ」
佐藤君がゼミ生皆の地元のナンバーワンを探ってきてくれました! 
期限が11月20日なので書き込み忘れの無いようにb

平成27年度第21回三戸ゼミナール クイズ!地元のナンバー1!!へGO!!

2.「面白い話」
本日は渡邊君が話をしてくれました!!渡邊君がブックオフのトイレに入った際の出来事…。
そこで発見したものはなんと一風変わったトイレのマークでした!!
気になる方は以下のリンクをチェック(^∇^)

トイレの使い方?

X.先生のお話


「人類を脅かす機械の存在」

ロボットと自動運転というのは「自動化」という意味で本質的に同じだ。
ドローンも自動化するだろう。ではPepperと自動運転が組み合わさったらどうなる?
これを考えるだけでもこのテーマの難しさが分かるはずだ。

卒論案で書かれている素材を整理するだけでも、
(A)ロボット(化)…「自動化」
   自動運転(車)…  〃
(B)3Dプリンタ …(A)の「自己再生・進化」
(C)ビッグデータ …(A)「適応・イノベーション」
という繋がりが考えられるだろう。
さらに、(B)と(C)が結びついたらどうなるのか、
もうどうなるかわからなくないか。

個々の技術は「便利」で良いかもしれないが、
これらが結びついた時の凄さ、恐ろしさが見えてくる。
同じ素材を使っても、結び付け方で全く見え方が異なる。これが社会科学だ。

卒論案に無く、あまり注目もされていないが
(D)IoT
が絡んだら、もっと凄いことになる。
少なくとも「流通」は完全に人の手を離れる。
(A)と(D)が絡むことで、流通の工程が完全に自動化するだろう。
Cf.工場内のベルトコンベア。
   かつては材料を加工して運んでいくことは人の仕事だったが、
   今は加工・運搬は完全に自動化されている。
   人の仕事と言えば原材料の投入と検品くらいになっている。
   この様な事が既に起こっているのに、流通の自動化は起こらないと思うだろうか。

A.I.と(C)、(D)が絡んだら?
A.I.が「価値前提」、(C)が「事実前提」を担う可能性が大きいのではないか。
その時、人に便利さを与える為にロボットはその存在の規定を変えないと言えるだろうか。
(ルンバはより高性能に進化、あるいは掃除機以外の部品を付けるかもしれない。
 果たして、冷蔵庫は人の便利さの為、冷蔵庫であり続けるだろうか。)

反復肉体労働はどんどん自動化した(ATM,ETC,自動改札)。
更に、センサーによって状況判断が出来るようになった。
あとは最終的にプログラムで出来てしまうだろう。

そもそも、人間も価値前提は外から与えられたものであり、
それを経験から微調整しているに過ぎない。
だから、機械が価値前提の領域に入ってきたらもう人間に勝ち目はないのだ。

いま人間は、技術によって神を作ろうとしている。

神 全知全能、不老不死「超越的存在」…今、機械はどうだ?
| ↑とするのが、{科学・技術}…だから「神を殺した後」急速に発達した。
   神を理解するための科学は、理解したならば神は作れてしまうのだ。
人 有限な知性、寿命を持つ…「人間にしかできないことは人間で」
| 
獣 ―
|  |→反復肉体労働…「機械ができることは機械で」
モノ―

この図においては「エネルギー」という視点が欠けている。
しかし、これについても原理的には出来るようになっている(水素電池、太陽光)。

さて、このような社会で人間が居る意味はなにか?
果たして、「人間のみが出来る事」とはなにか?

音楽、芸術…「美」に関わることはどうか。
果たして一個人の主観的な「美」より、
(C)から「美しさ」というものを導いた「美」の方が
よほど深みのある理解になるのではないだろうか。
そして、技術的には作曲も絵画もコンピュータで出来る様になっている。
ならば、これは機械が出来る仕事ではないだろうか?
⇔今の人間が作り出す、流行りのJ−popや現代アート

サービスはどうか。
自分のお客さんに関する情報をすべてインプットされた状態から相手が最も喜ぶ方法を選択し、
「より喜ぶ方法」を試験し改善していくようになるのではないのか。
これは果たして人間に出来る事なのだろうか?
⇔お客というものに配慮しないレストランの従業員

子育てはどうか。
この子は自分が居なければ、生きていけない。
だからこの子に寄り添おうとする献身的な判断・行動が求められるとすれば、
むしろ子育てロボットの方が優れた居るのではないだろうか?
⇔自分の子供を、愛でたいが自分の障害(ペットと同等)とみなす親

「人間の仕事」と考えられる分野は、すべて機械で代替可能になったのではないのか。

Y.次回の予定


1.スピーチ大会「もしも過去に戻れるなら」
2.本の交換会「歴史・文明」

(そして再来週は論文まとめです!)
今回先生がまとめて下さったように、テキストの要約を完成させ、色ペンなどで関連しているところを
繋げる・また分からない点をチェックしておきましょう。

【記事No.582 編集キー:h27-21th】


[581] 題名:平成27年度第21回三戸ゼミナール クイズ!地元のナンバー1!! 名前:佐藤樹(26期) 投稿日:2015年11月18日 (水) 14時46分

以下の項目は、現役生の地元(沖縄 /青森 /神奈川 神奈川 /群馬 /秋田)のいずれかで一位になっています。
県ごとに分けてみください!!
(各県1〜3個です /※2008 年のデータです)


  三戸先生/石嶺(24期)/笹井(26期)/渡邊(26期)/藤田(25期)/橋(26期)/正解
1, 公衆浴場数(人口10,000人あたり)    群馬 / 青森  / 神奈川 /神奈川  / 青森  / 群馬   /青森 
2,理容・美室数 (同上)          神奈川/ 神奈川 / 神奈川 /神奈川  / 神奈川 / 神奈川  /秋田
3, 保有自動車数 (100人当たり)     神奈川/ 沖縄  / 秋田  /青森   / 秋田 / 群馬   /群馬
4, 10歳以上のスポーツをしている人の割合 群馬 / 群馬  / 群馬  /群馬   / 秋田 / 群馬   /神奈川
5, 鉄道運賃(安い)            青森 / 群馬  / 群馬  /群馬   / 神奈川 / 沖縄   /神奈川
6, 灯油代 (安い)             青森 / 青森  / 群馬  /青森 / 青森  / 青森   /青森
7, 睡眠・食事等にかける時間(多い)    沖縄 / 沖縄  / 沖縄  /沖縄 / 沖縄 / 沖縄   /秋田
8, 旅行・行楽の年間動者比率(多い)    秋田 / 神奈川 / 神奈川 /神奈川  / 神奈川 / 神奈川  /神奈川
9, 1戸建て住宅比率(高い)        秋田 / 秋田  / 青森  /群馬  / 秋田 / 秋田   /秋田
10, 畑の割合 (県の土地面積に対する比率) 沖縄 / 秋田  / 秋田  /秋田  / 青森 / 秋田  /沖縄
11. 飲食店数(人口1万人当たり)     神奈川/ 神奈川 / 沖縄  /沖縄  / 沖縄 / 沖縄   /沖縄


【ボーナス】
(A)同県全問正解ボーナス…+2p
(B)速答ボーナス
  11/18以内に回答…合計得点×1.5
  11/19以内に回答…合計得点×1.3

【締切時刻】11/20の夜に発表します!!!

【的中報酬】正答一問につき、1pt

結果発表!!



1st.藤田(25期)…10.4pt【正答数6,同県全問正解ボーナス(青森)2,速答ボーナス1.3倍】
2ns.高橋(26期)… 9.1pt【正答数5,同県全問正解ボーナス(群馬)2,速答ボーナス1.3倍】
3rd.石嶺(24期)… 9.0pt【正答数4,同県全問正解ボーナス(青森)2,速答ボーナス1.5倍】
  三戸先生 … 4.5pt【正答数3,速答ボーナス1.5倍】
  渡邊(26期)… 4.5pt【正答数3,速答ボーナス1.5倍】
  笹井(26期)… 3.0pt【正答数2,速答ボーナス1.5倍】



参考URL
NetRICOH とことん県民性
ページ下部の県民性コラムより、各都道府県のページを見ることができます。


○渡邊 諒太(26期, 11/18, 3:31)
佐藤、場立てありがとう!
紙での提出をしそびれたので、こちらに回答します。m(_ _)m
やはりスポーツ経験がないからか、10歳以上のスポーツをしている人の割合を
予想するのに随分と悩んでしまいました・・・。

〇笹井純也(26期 11/18 12:00)
佐藤、場立てありがとう!

タイトルや書き方を少しずつ追記しました。
ちなみに、削除キーの「quiz"u"」の「u」は「prefect"u"re」の「u」だと予想しました。


〇高橋(26期 11/19 23:10)
全問正解目指してます。。


○佐藤(26期,11/21 4:30)
集計終わりました。
藤田さんと高橋は、見事に自分の出身を押さえていますね!
今回のこのクイズから、
@なぜその県が1位なのか
Aなぜその県が1位だと思ったのか
という問が生まれてきそうです。
例えば、10.畑の割合の1位は沖縄ですが、
回答には秋田/青森が多いです。
畑のイメージと関東や沖縄が結びつかなかったのだと思います。
しかし、秋田/青森の県面積のうち、森林が多かったり田んぼが多かったりと、
畑は実は少ないようです。
沖縄はむしろ、森林等は少なく、さとうきび畑等が多い!
このように考えると納得の1位です。

仮説が外れたところを分析してみると、なかなか面白いですよ!!

【記事581,削除キー 1117quizu】


[578] 題名:平成27年度第20回三戸ゼミナール活動報告〜論文を書くことは仕事と同じ〜 名前:藤田航平(25期) 投稿日:2015年11月13日 (金) 20時43分

≪目次≫
T.基本情報
U.卒業論文テーマ発表
V. DVD視聴
W.本の交換会
X.今週のクイズ・面白い話
Y.先生のお話
Z.次回の予定


T.基本情報


【日時】2015年11月10日(火) 16時00分〜22時50分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:(石嶺)
25期:藤田
26期:橋、笹井、渡邊、佐藤
院生:中村、(阪本、木田)


U.卒業論文テーマ発表


秋学期は夏休みから継続して
広井良典『ポスト資本主義 科学・人間・社会の未来』(岩波新書、2015年)の勉強を進めてきましたが
そちらに力を入れ過ぎたばかりに(?)その影でないがしろにされてきた存在が...

そう、卒業論文
気がつけば提出締切まであと2ヶ月と少々...

今年度の浩友会勉強会にて、「論文を読み、書く事」すなわち
「対象の構造を理解し、問題を発見し、対処方法を考え実行し、検証すること」は、仕事と同じであるというお話がありました。

もうすぐ社会に出る4年生たち
三戸ゼミで学んできたことの集大成として、さあ、論文を書きましょう。

という訳で今回は急遽予定を変更し、
4年生が各自の卒論テーマ案を発表しました。


○佐藤樹(26期)
 ・テーマ
  「小売業は今後どう変化していくか」

 ・テーマ説明
  1. 近年、インターネットの普及や流通網の整備により、
    個人間での売買が行えたり、通信販売が普及してきたりしている。
    またTPPの影響を受けることも考えられる。
    このような変化に応じて、小売業はどのように環境適応していくべきか。
  
  2. 近年、資本主義を超えた新たな社会像を考える論者が増えてきている。
    今後の社会と、そこにおける小売業の役割・ありかたはどう変化するか。

 ・目次
  序章
  第一節 歴史の変遷とそこにおける小売業の変遷
  第二節 今後の社会像とそこにおける小売業の役割・あり方
  結

 先生のコメント
先生のコメント
 1.小売業では広すぎる。時間的に考えてもやりきれないだろう。
 対象にしたいのは、例えば商店街なのか、大手企業なのか、もしくは地域の生活を支えるという機能なのか。
 
 2.小売業は、オンライン化で大きく変容した。
 かつては流通業(サービス業)と小売業(商業)で分かれていた。
 しかしコンビニは独自の流通網を持つし、ネットショッピングでは小売と流通が強く結びついている。
 また、例えば、惣菜と飲食店は競合ではないのか。
 上記のように現状業界が複雑になってきており、流通とは何か、小売とは何かを論じることは難しい。
 よって、
 @商店街vsスーパー、スーパーvsコンビニ、スーパーvsディスカウントストア、ディスカウントストアvs通販、
 のように比較して業界全体の構造図を描いてみる。
 そうすることで、対象の位置付けができるだろう。
 A商店街⇒スーパー⇒コンビニ/ディスカウントストア⇒ネット通販という流れの中で、
 機能がどのように変わってきたかを見ていき、位置付けを行う。



○高橋篤史(26期)
 ・テーマ
  「これからの雇用について」  

 ・テーマ説明
  市場縮小や非正規雇用化などで、「会社の利益≠従業員の利益」な社会が到来しており、
  一方でロボット化よって人間がこれまで行ってきた仕事の代替が進んでいる。
  今、人々が働く意義、そして働きがいを問い直す必要があるのではないか。
  そのような状況下における人々の雇用の在り方を、経営者、従業員の両面から考えたい。

 ・目次
  はじめに
  第一章 現状認識
  第二章 従業員側から
  第三章 経営側から
  おわりに

 先生のコメント
 このテーマは「学生生活何を学んだのかのまとめ」になっている。
 習ったテキストを一つの図にまとめることも勉強になるが、
 論文は「自分で問いを立て考えるものである」ため、この中の一つテーマに絞った方がよい。
 


○渡邊諒太(26期)
 ・テーマ
  「A.I.の発達と生産性の向上により、雇用はどの様になるのか」

 ・テーマ説明
  最近、ロボット工学、情報技術の発展が目覚しい。
  「機械ができる仕事は機械が、人間にしかできない仕事は人間が行う。」ということが
  機械が生産の現場に入っていくことへの正当な理由であったと思う。
  しかし、機械による膨大な情報の処理と、独自の学習が可能になるとともに
  人とのコミュニケーションすら機械で代用可能な未来が見えてきている。
  このような時代の中で、雇用はどのようになっていくのか。
  はたして「人間にしかできない仕事」があるのだろうか。

 ・目次
  序
  第一章 現在の機械の発展
  第二章 機械はどのようにして人の仕事を奪うか?
  第三章 「人間にしかできない仕事」とは?
  結

 先生のコメント
  今回の論文には三つテーマがあるのではないか。

  一つ目は「技術の発展」
  二つ目は「人間とは?労働とは?機械とは?」
  三つ目は「未来予想」

  そしてこの論文に示されている問いは、かなり哲学的な問いになっている。

  哲学的な問いは、真正面から解くものではない。
  常にその問いを持ち続け、知識と情報を集め続けることである。
  (まずいのは、「問い」を無くしてしまうことだ。)
  そして、20代、30代、40代…。それぞれの年代にそれぞれの答えがあるはずだ。

  「人間にしかできない仕事とは何か」というのは
  人間観、労働観、機械観を考えなければならない。
  このような哲学的な問いを安易に出せると思ってしまっていては、
  問題の意義がわかっていないということになる。

  今回論文を書くにあたって、まずは今の技術の発展に対して素直に驚くことであり、
  それがどうビジネス化し、その結果どうなるのかを考えるという方向がいいのではないか。

V.DVD視聴


当初の予定では卒論テーマの発表と本の交換会だけで終わる予定でしたが、
卒論テーマ発表を終えた時点で時計を見ると、なんとまだ18時。

まだまだ勉強する時間がある!なんと幸せなことであろうか。
そこで先生からご提案して頂いたDVD視聴を行うことに。

視聴用のスピーカーを借りるため走り出したゼミ幹Wナベ。その横顔の嬉しそうなこと。

三戸ゼミの夜は長い...。


という訳で急遽予定を変更し、
同じテーマを扱った複数の番組を比較することで学びを引き出す、という目的のもと、
3本の企業・経済番組DVDを視聴しました。


1.テーマ
 今回のテーマは、「お、ねだん以上。」でお馴染みの家具小売業大手『株式会社ニトリ』
 そして、同社創業者であり株式会社ニトリホールディングス代表取締役社長の似鳥昭雄氏です。


2.視聴番組(視聴順)

 テレビ東京 『ソロモン流』 「賢人 似鳥昭雄」 2014年3月2日
  札幌の小さな家具店だった「ニトリ」を、
  今や日本を代表する家具・ホームファッションの一大企業へと成長させた似鳥社長の成功術とは。
  さらに、これまであまり知られる事の無かったプライベートにも初密着!
  1944年樺太生まれ。子供の頃から成績は常に下位、いわゆる落ちこぼれ。
  どん底から似鳥社長はどうやって巨大企業を作り上げたのか?
  その秘密を初めてカメラの前で語った…、「家族の支え」。
  そして、世界を見据え似鳥社長が心血を注いだ春の目玉商品、その舞台裏に密着。
  (番組HPより)


 テレビ東京 『日経プラス』 「社長交代直前、ニトリ社長に聞く今後の戦略」 2014年5月5日
  家具・インテリア製造小売りの最大手、ニトリホールディングスの2014年2月期の経常利益は634億円。
  27期連続で増収増益を達成した。
  事業会社ニトリの社長を専務の白井氏に譲り、創業以来社を率いてきた似鳥氏は会長に就く。
  現在300以上ある店舗の9割が国内。今後は500店をめざし、海外への進出を加速させる。
  世界でホーム総合専門店を目指す戦略を伺う。
  (番組HPより)


 テレビ東京 『カンブリア宮殿』 「10周年記念1.5h拡大版 波乱万丈スペシャル〜あの時があるから今がある〜」 2015年9月24日
  波乱万丈の人生を歩んできた経営者達は、どこで何を掴み、そして生き残ってきたのか…。
  全国に367店舗を展開する家具・インテリアの「ニトリ」。年商4173億円の巨大企業を一代で築きあげた似鳥昭雄。
  波乱万丈の経営者人生を経て、今や日本を代表する大チェーンを築いた似鳥はかく言う。
  「人生は冒険であり、アドベンチャーだ。」と。
  (番組HPより)


3.番組感想

 ○藤田航平(25期)
 ニトリ社長の家にはニトリの家具が無い。というのが一番の衝撃でした。
 番組を通して、商品の品質にこだわっていることが謳われていましたが、
 その品質も、あくまでコストカット優先の商品開発に合わせたものだったと思います。
 商品の価値を「価格の安さ」に見出すのか、それとも「品質の良さ」に見出すのか。
 少子高齢化によって、大量生産・大量消費の社会が崩れつつある日本において、
 ポスト資本主義の議論とも重なるものだと感じました。

 ○渡邊諒太(26期)
 ニトリの社員教育は商品の知識を確実にし、自分の将来像を描かせることで
 目的意識を育てるという点でありだなぁと思っていました。
 それが、社長を主軸に見ていくと「えぇ?」と思ってしまう事が多々ありました。
 
 ある一つの情報が入れられたときには良いと判断したものが、
 また別の方向から情報が入ったときにその印象がガラッと変わってしまう事にとても驚きました。
 一つの情報を鵜呑みにせず、複数の情報から判断する大切さを身をもって感じました。
 
 疑問に思ったこと…何故、日本⇒世界、という様にどんどん拡大する方向へ進もうとするのか?
 これはニトリに限った話ではないのですが、ニトリは何故アメリカへ拠点を拡大するのか、
 その先にいったい何があるのだろうかと考えてしまいました。

 〇笹井純也(26期)
 「直感的にこの社長の下で働きたいか」を考えながら『カンブリア宮殿』を見ました。
 視聴から数日後、気付いたことがあります。

 『カンブリア宮殿』では、ニトリホールディングスの似鳥昭雄氏のほかに、
 ハイデイ日高の神田正氏、壱番屋の宗次徳二・直美夫妻らが登場しました。
 企業番組での短い時間での直感的な判断ですが、
 私は似鳥氏、宗次直美氏よりも、神田氏、宗次徳二氏の下で働きたいと感じました。

 しかし数日後、
 あまり好印象ではなかった、似鳥氏や宗次直美氏の顔は浮かぶのに対して、
 神田氏や宗次徳二氏の顔は思い出せませんでした。
 好印象の人は思い出せず、そうでない印象を持った人は頭に残る、ということです。

 このことから、
 相手に(良い印象を持って)覚えてもらう難しさ、を感じました。
 悪い印象は残りやすいならば、相手に好印象を抱いてもらう事はより難しくなります。
 これから、その難しさを踏まえた行動をしていきたいです。

○佐藤樹(26期)
 似鳥社長のもとでは働きたくない、と感じました。
 何故かを考えると、おそらく共感できないからだと思います。
 
 @安さによって人気⇒いいものをつくろうとはしていない。
 材料もより安いものを求めることが第一で、その材料がどういうものかを考えていない。
 Aエアドーム店舗の失敗⇒もし客がいるときにつぶれたら、と考えなかったのか。
 傷物を売ろうとすることに抵抗はなかったのか。
 
 似鳥社長の考え方は、利益を大きくすることに尽きていて、その手段を問うことはしていません。
 だから共感できないのだと思います。
 似鳥社長の印象として、自分がいい思いをできればいいという印象を受け、
 他人の気持ちとかは察してくれなさそうでした。


4.番組関連情報
 (1)「あの嘘つきには死ぬまで会わない」母親に言われたニトリ似鳥昭雄社長「履歴書」**(確認後掲載)部分
 > コトの発端は4月に1か月間、日本経済新聞の「私の履歴書」に似鳥氏が連載したことだ。
  その中で似鳥氏は、(中略)赤裸々に告白したから大変な評判になった。
 > だが、それに対して実母から「内容に偽りあり」とクレームがついたのである。

⇒やっぱりなぁ…。
 だが、本人は「嘘を言っている」とは思っていないのじゃないか?
 「ウソ=かくありたし」を「ホント」と思い込める人種であろう。
 それくらいじゃないと…。
 (「関連情報」ありがとう)
 
 (2)なあなあで済ませる男は退場せよ! −壱番屋 相談役 宗次直美
 >「ぐずぐずするな! 四の五の言わずに東京へ行って、現場を見てこい!」
 >私は「ノー」という答えが一番嫌いです。
  「できる方法を考えろ、人間なんだから知恵を使え」と指導します。
 >部下たちが自分の職責をきちっとまっとうしない、いつまでもやらないでいる。
  そういうときに私は怒り狂い、「月給泥棒」と言うこともあります。
 >私にとって、従業員は“子ども”なんです。
  いろんな分野で私の代わりに仕事をしてくれる子どもたちです。

⇒「自分の子供」に「月給泥棒」と言えるだろうか?
 従業員に給料を払っている。それを「金をやっている自分の方が偉い」と思い込む。
 対等な関係である、ことがわからないから、「怒鳴る」。
 似鳥といい、宗次といい、渡邊美樹といい、みな「勘違い」ができ「思い込める」人たちだな。
(「関連情報」ありがとう)

 (3)高話と講話の違い
 高話:他人を敬って、その話をいう語。
    「御―を拝聴する」
 講話:ある題目について、大勢の人にわかりやすく講義をすること。また、その話。
    「憲法について講話する」
 ※いずれもコトバンクより


W.本の交換会


今回のテーマは「中公新書」です。


1.出品リスト


2.選んだ3冊とそこに共通するテーマ



X.今週のクイズ・面白い話



今週は出席者が少なかったため、
今週のクイズは掲示板上にて、面白い話は次週のゼミにて行うこととしました。

今週のクイズ@掲示板

(出題者:26期 渡邊)


現在、社会的な課題として少子・高齢化が長いこと叫ばれています。
日本の合計特殊出生率(女性が子供を出産する数)を参照すると、
夫婦の間に子供がおよそ一人しかいない状況が多いという状況です。

しかし、果たして全ての地域でそうなのでしょうか。
都市部と農村部、北海道・本州・四国・九州・沖縄といった地域での差はないのでしょうか。
そしてあるとすれば、何が違っているのでしょうか。

そこで今回は、日本の出生率に纏わるクイズを掲示板上で出題します。
これももちろん、クイズのポイントに加算しようと思います。
各チーム、この報告上に奮って書き込んでいってください!

期限は、11/16(月) 23:59です!

【問1】2014年、日本の合計特殊出生率はいくつか予想せよ。
 数字が一番近いチームに1p進呈。

心のビッグバン:1.6
ぼくらの秋学期:1.5

正解は1.42でした!
ぼくらの秋学期に1p進呈します!


【問2】都道府県別の合計特殊出生率のトップ5とワースト5を予想せよ
 順位+都道府県名…2p
  都道府県名のみ…1p進呈。

心のビッグバン:
トップ5(1-5位):沖縄-秋田-山形-富山-石川
ワースト5(47-43位):東京-大阪-京都-福岡-兵庫

ぼくらの秋学期:
トップ5 沖縄、秋田、新潟、石川、山形
ワースト5 東京、神奈川、愛知、大阪、福岡

正解は
 トップ5… 1.沖縄 2.宮崎 3.島根 4.長崎   5.熊本
ワースト5…47.東京 46.京都 44.奈良 44.北海道 43.宮城 (44位は同列)
でした!
ぼくらの秋学期に4p
心のビッグバンに5p進呈します!


【問3】都道府県別の合計特殊出生率のトップ1とワースト1の数字を予想せよ
 数字が一番近いチームに1p進呈。

心のビッグバン:トップ2.3 ワースト1.1
ぼくらの秋学期:トップ2.5 ワースト0.7

正解は
 トップが1.86
ワーストが1.15でした!
心のビッグバンに2p進呈します!


【結果発表】

心のビッグバン…合計7p
ぼくらの秋学期…合計5p

今回のクイズは心のビッグバンの勝利です!!

【参考情報】
「合計特殊出生率 本当の都道府県ランキング」−厚生労働省による計算方法の問題点を改善−より

Y.先生のお話


1.「まこと」について
 真、誠、実、信...「まこと」と読む字は様々ある。
 
 キリスト教の世界観の上に成り立ち、
 「唯一」「絶対」という概念が存在する欧米においては、「まこと」とは「真」であり、
 「真(実)」であることが「信(頼)」に結びつく。

 対して日本においては、「まこと」とは「誠」であり、
 「誠(実)」であることが「信(頼)」に結びつく。
 
 これは日本には「唯一」「絶対」といった概念が存在せず、
 日本人は自分と相手との関係性を大切にし、「恥」という概念を持つからである。
 

2.成功する経営者に共通する要素
 番組に登場した経営者に共通するものとして以下の3つがあるのではないか。
 ・運       … 時代の読み、人との巡り合わせ。
 ・人       … 相手に対して誠実であること。
 ・プラス思考 … 困難な状況でも諦めないこと。
 
 (※「運」「人」と並べる際に適当な「プラス思考」を表す言葉はないだろうか...。)


3.「この本から何を得られるのか」を押すべし
 本の交換会、新書シリーズでは、
 「食」や「スポーツ」など「自分の身近なテーマ」の本が人気を集める傾向にある。
 とっつきにくく難しそうなテーマの本を紹介する場合には
 本の中身を説明するのではなく
 「この本を読むと何を得られるのか」「このテーマがなぜ大切なのか」を強く押し出すべきである。
 

Z.次回の予定


1.卒論テーマの再発表
 今回先生から頂いたご指摘をもとに、再考した卒論テーマの再発表を行います。
 テーマ、目次、材料(参考文献)、執筆スケジュール(各章・節をいつまでに書くのか)を明記しましょう。

2.『ポスト資本主義』の論点議論
 作成したテキストの要約をもとに、テキストを理解する上で重要となる論点は何か考えます。
 各自論点・疑問点を用意しましょう。


<コメント>

◯木田世界(25期 11/14 0:46)

ゼミに参加することができず申し訳ありません。
『ポスト資本主義』を考えていく上で、
やはり共同体と生態系という二つの視点、およびその二つに根差した「地域」という視点が必要だと思いますので、
以下の3冊を紹介します。

佐倉統『現代思想としての環境問題』(中公新書、1992年) A
稲葉陽二『ソーシャルキャピタル入門』(中公新書、2011年) B+
神野直彦『地域再生の経済学』(中公新書、2002年) B+

欲しい人がいたら、本を一冊持ってきてくれたら交換します!

⇒笹井純也(26期)
 木田さん、本の交換ありがとうございました!
 (メールにて連絡を取り合ったため、
  こちらには交換の報告のみ残しておきます。)

【記事No.578 編集キー:h27-20th】


[577] 題名:平成27年度第19回三戸ゼミナール活動報告〜Don't see. READ!〜 名前:高橋篤史(26期) 投稿日:2015年10月30日 (金) 00時16分

≪目次≫
T.基本情報
U.『ポスト資本主義』議論
V.先生による高校生対象の講義
W.今週のクイズ・面白い話
X.先生のお話
Y.次回の予定


T.基本情報


【日時】2015年10月27日(火) 16時30分〜23時00分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:藤田
26期:渡邊、笹井、佐藤、橋
院生:中村、木田、(坂倉、阪本)


U.『ポスト資本主義』議論


今回も引き続き、広井良典『ポスト資本主義 科学・人間・社会の未来』(岩波新書、2015年)(以下、テキスト)について議論をしました。

1.今回の課題
(1)テキストの各章を数行でまとめてくる。
(2)その要約を受け、前回出た4つの論点(下記)がテキストのどの位置にあるか、を考える。
 @内的限界−外的限界の関係性はどうなっているか
 A外的限界は資本主義の限界といえるのか、経済成長の限界なの  ではないか
 B個人的な領域と共同体的な領域の現状はどうなっているか
 C定常化社会の実現のための政策論
(3)その上で、論点の意味や重要性を明確にする。


2.議論
各チームが順番に報告・質疑応答し終わったあと、議論という進め方でした。

(1)報告・質疑応答
(@)ぼくらの秋学期
テキストを、「拡大・成長の限界」と
「(その限界を踏まえた上で)どのような社会を目指すのか」
の2つの段落に分け要約。
論点の関連付けも、1(2)@Aは前者に、1(2)BCは後者に位置づけた。

(A)心のビッグバン
テキストの各章を2〜3行で要約。
そこからテキストを、現状認識(第T部・第U部)と将来像(第V部)の2つに分けた。
その上で論点1(2)@Aは前者に、1(2)BCは後者に位置づけた。

(3)ゼミ生の議論
(@)要約の仕方
要約のまとめ方が異なっていることに関して、どちらがより適切か議論した。
「論点がテキストのどの位置にあるか」を明確にするには、一度論点を考慮せずにテキストそのものの理解をする、
心のビッグバンチームの方が良いのではないか?

(A)図表の使い方
両チームとも、図表を挿入してレジュメを書いてきた。
しかし、その図表が効果的ではなく、相手に何を伝えたいのかが伝わらなかった。
ぼくらの秋学期のテキスト理解図と心のビッグバンの論点図を混ぜて、
論点がテキストのどの位置にあるかがより分かりやすい図を新しく作ってみるのはどうか?
主に上記の二点について議論が交わされました。
しかしこれはあくまでレジュメの書き方の問題にすぎず、そのレジュメを理解し、
目的を達成するための話し合いではなかったように感じます。

(4)先生の講評
(@)課題の共有について
そもそも要約の仕方が両チームで統一されていないことについて、
何故この課題をやるのか目的が共有されていなかったことが原因である。

(A)議論の仕方について〜レジュメを”見る”のではなく”読む〜
レジュメを”書いて持ってくる”と”読んで書き直してから持ってくる”は異なる。
また、レジュメを”見る”と”読む”も異なる。
レジュメと議論から判断するに”読んで書き直してから持ってきた”レジュメとは思えず、
相手チームのレジュメを”読んで”議論しているとは思えない。
まずテキストの論理展開を追っていくために、両者の要約の「方法」を比較するのではなく、
両者の要約の「中身の差異」(どの要素が入っていて、どの要素を入れていないか)について
確認することが必要であろう。

(B)先生が、我々のレジュメを”読んで”抱いた疑問点
・心のビッグバン
@拡大・成長と定常化のサイクル、それが人類史において三回、現代は三回目の限界
このフレームワークは適切か

A資本主義=市場経済+拡大・成長を志向するシステム
市場経済なくして拡大・成長なし。この二つを分ける意味はあるのか。

Bパイの総量↑⇒私利=公益⇒受容
これには、三つの変数がある。この論理展開に納得できるか。
また、第一・第二のサイクルではどうだったのか。

C資本主義と科学のパラレルな発展
科学技術の発展→市場経済。確かにその通りだが、
資本主義のもう一つの重大な要素である「株式会社」はどこに行ったのだろうか。

D「外的限界」と「内的限界」
外的限界と内的限界を並列に書いているが、どちらが先で、どちらが決定的なのか。

E第三の定常と第四の拡大・成長
限界→科学→ポスト資本主義 第三の定常
     ↘超資本主義   第四の拡大・成長
第三の定常を迎えずして、第四のサイクルが来るならば、フレームワークが間違っている。

F近年の科学の方向性
近年 「社会的関係性」→「自然の内発性」→?
近代科学 「個人-共同体」「人間-自然」の分離→再結合→(その後は?)

Gポスト資本主義に向かうための政策論
資本主義の問題…「過剰による貧困」、←抑制するための時間政策、労働集約的産業化+富の再分配
(手段としての機会の平等。ストックの社会保障、資産の再分配)
富、資産、ストックが入り混じっているのは分かり辛い。

H地球倫理(新しい形の人類の幸福)
人々がチャンスをつかむことを幸せとしている限り、定常化社会は不幸ではないか?

・僕らの秋学期
@第三のサイクルにおける内的限界
内的限界は第三のサイクルで初めて現れた。
内的限界による変化とこれまでのような外的限界による変化は同じなのだろうか。

A限界と「過剰による貧困」の関係性
この関係性を捕捉しなければ、第一部と第三部がつながらない。

B市場経済とコミュニティ・自然の関係性
市場経済はコミュニティや自然を土台としていると述べているが、
アメリカや日本では市場経済は独立して存在しているのではないか。

C自然
自然ではなく、生態系ではないか。

(C)来週の課題
ざっとレジュメを”読んだ”だけでもこれだけの疑問点・論点を引き出すことが可能である。
次回までに、このように論理展開をより整理したうえで、矛盾なども確認してくる。
その上で、次回は論点がどこにあるのかを考える。


V.高校生対象の講義


三戸先生は近々、長崎県内の高校生達に向け講義をされます。
講義の目的は、高校生の進路選択を助けること。
加えて、長崎県立大学に経営学部が新設されるに当たり、
経営学が面白く役に立つことを知ってもらい、同学部をアピールするためでもあります。
今回先生の二通りの講義を拝聴し、高校生により近い私たちが感想を述べました。

講義1.成長産業・成長企業と衰退産業・衰退企業
経営学の特徴や成り立ちに加えて、
長崎県にちなんで、重厚長大型の造船業を営む佐世保重工業と
軽薄短小型のサービス業を営むハウステンボスやジャパネットたかた
の比較等にも焦点を当てた講義。

<ゼミ生の感想>
先に経営学の成り立ちや理論などの難しい話をするよりも
事例を先に紹介してから理論などの話につなげた方が、
高校生は興味を持って聴きやすいのではないか。


講義2.現代の学、経営学の魅力
パワ―ポイントを使用した講義。
経営学の特徴や成り立ちに加えて、
図表を挿みながら、身近な商品(ゲームやお菓子など)にも
経営学の理論が使われている(役に立っている)ことを紹介していく講義。

<ゼミ生の感想>
・スマホゲームの例はパズドラやモンストの方がいいのではないか。
・FFの画像は]Xより既に発売されたナンバリングの方が良いのではないか。
(といったように、ゲームのところに意見が集中。みんなのゲーム好きが垣間見えました。)


W.今週のクイズ・面白い話


1.「今週のクイズ」
前回から始まった「今週のクイズ」。
『ポスト資本主義』議論と先生の講義の間の時間に行いました。

今回の出題者は、心のビッグバンの佐藤くん。
2014年度の新生児に付けられた名前に関する出題でした。
想像の遥か上を行く名前を聴き、ゼミ生からは驚きの声が続出しました。

<クイズの問題と解答 〜2014年の名前の傾向を予想せよ!〜>
問1.名前に使われた漢字の1位〜3位を予想せよ!
出題方法:男女別に名前に使われた漢字ベスト10から1〜3位を予想する

選択肢
男の子:馬、斗、大、太、悠、陽、真、人、琉、翔
女の子:音、咲、莉、愛、美、菜、奈、花、結、心

得点
順位、漢字が一致で2pt
順位不一致で、1〜3位の漢字が入っていれば1pt

各チームの回答
        男の子1位 2位 3位/女の子1位 2位 3位
心のビックバン  翔 太 陽/ 結 菜 音
ぼくらの秋学期  人 太 悠/ 愛 美 結
先生・院生チーム 太 大 翔/ 愛 美 咲
<正解>     太 翔 大/ 愛 菜 美


問2.名前に使われた読み方の1位を男女別に予想せよ!
出題方法:問1の答えを基に男女別に一位の名前の読み、およびその名前が全体に占める割合1つずつ予想する

得点
読み方の順位が上位の順に、2pt,1pt,0pt
割合が最も近いチームに2pt

各チームの回答
        男の子    /女の子
心のビックバン   しょうた(3.1%)/ゆい(2.8%)
ぼくらの秋学期   しょうた(2.7%)/まなみ(2.2%)
先生・院生チーム  しょうた(5.0%)/えみ(2.3%)
<正解>      はると (2.5%)/めい(1.6%)


上記の2問とは別におまけ問題もありました。
こちらは個人回答にして、あった人の数がそのままポイントになるようにしました。
1.大正時代もっとも1位になった名前は?(漢字1文字)⇒正解:清
2.1960年代〜1970年代にもっとも1位になった名前は?(漢字1文字)⇒正解:誠
残念ながらおまけ問題は正答者がいませんでした。

<参考>
明治安田生命 名前ランキング
ぜひ見てください!
おすすめは、
@読み方ベスト3の漢字名
問2の読み方をどんな漢字で”読ませているか”わかります。
A生まれ年別名前ベスト10
時代ごとに流行があって、なぜこれが?ということを考えると面白いです。

>高橋
同姓同名探しと名前ランキング
今回のクイズで名前に興味を持ち調べていたら、このようなサイトを見つけました。
都道府県ごとの「姓名」「名字」「名前」ランキングが載ってます。
「名字」には地域による違いが見られものの、「名前」のほうでは見られないことに面白みを感じます。
興味を持ったら覗いてみてください。



<チームポイント>
@今回のポイント
今回の結果は、
心のビックバン  6pt
ぼくらの秋学期  8pt
先生・院生チーム 7pt

と大接戦!!
ここからさらに、先生からの提案で、
先生・院生チームに勝つと1.5倍!!
しかし負けると0.5倍。。。
よって今回の最終得点は
心のビッグバン …6×0.5=3pt.
ぼくらの秋学期 …8×1.5=12pt.
先生・院生チーム…7pt.


A累計
前回分と合わせると
心のビックバン 13pt
ぼくらの秋学期 15pt


先生から、クイズは選択肢から選ばせる方が回答者の受けがより良く、
多くのゼミ生を参加させたいと思うのなら選択制にするべき、というご指摘がありました。
今後クイズは選択制をメインに考えてくる事にしましょう。
(ベッテッィングにも同様のことが言えます。)


2.「面白い話」
今回から始まった「面白い話」。
本来は、ゼミの最初に行い楽しい気持ちで始めよう、ということでしたが
今回は時間の都合上、クイズ企画の直後に行いました。

今回の話者は、ぼくらの秋学期の石嶺さん。
最近耳にした、あるチームメイトの驚くべき遅刻理由について話してくれました。
トップバッターという重責の中でも見事笑いを誘ったのは流石です。


X.先生のお話


1.人生を充実させるために
(1)テキストを学ぶ意義
今回も現役生は「何のためにやるのか」、が抜けていた。
その理由は「最終的な目標が不明確」だからである。
今回の課題、前回の課題、前々回の課題はそれぞれブツ切りになってしまっている。
言い換えれば、「広井の本を読んで何をするか?」がないのである。
「資本主義を生き方とどう結びつけるか?」、
「自分はなぜ水野や広井のテキストを読むのか?」を
自分なりに考え、文章化することで「何のためにやるのか」を常に意識できるようになるだろう。
そうして意識したことは、「人生をこれからどう過ごすか」を考えることにもつながってくる。

(2)一年間で嬉しかったこと/悪かったこと
先日の浩友会の近況報告で、この一年間で最も嬉しかったこと/悪かったことを一点づつ話すように言った。
この二つを話すことは非常に重要である。その二つを話した後、
それが本当に自分にとって大きなことなのだろうか考えてみる。
非常に難しいことだが何度も何度も考える。
それを行うことで、自分の生き方というものをより意識するようになる。
どうやって生きたいか。「個人の欲求」だけでなく「個人と社会の関係」からも自分の生き方に
ついて考えられるようになる。


2.掲示板を書く
(1)報告+α
ただその日のゼミで行ったこと・学んだこと・先生が話したことなどを書き込むのではなく、
それらの中で関心を持ったことを自ら調べてみる。その調べた事を掲示板に追記していく、
すなわち報告に+αをしていくことで、掲示板の報告が「すべき」から「したい」ものに変わっていく。

(2)制度化
報告にもポイント制を導入してみてはどうか。
例えば「報告の完成度」や「加筆修正の順番」などなどをポイントで評価することが
掲示板を盛り上げていく方法として考えられる。
このように、掲示板のみならず課題を楽しくする方法はいくらでも考えられ、実行することができる。


3.本の読み方
本には、「目的・テーマ」「論理展開」「結」の三つがある。
以下の手順を踏むことで、より本の内容を理解することができるだろう。

 本の目的・テーマ … A
    │
    │論理展開  … B
    ↓
   結論       … @

最初におおまかに内容を読んでから、
@結論の是非を考える。
(しかしその後のために、その是非は一度括弧に入れる。)
A「目的・テーマ」を明確にする。
(先に結論を読んでおくことで、「なぜ自分がこの本を読むのか」を考えやすくなる)
B論理展開を確認する。
(どのように材料が配置・結合されているのかを確認する、
とも言い換えられる。確認のために概念図や図、データを使う。)
C本全体をセクション(章、節、段落など。)に分け、
 @〜Bの手順を繰り返す。
以上の手順を踏むことで、自分の理解になるだろう。
自分の理解になれば、誰かに伝えたくなるはずである。


Y.次回の予定


来週11月3日(火)は文化の日のため、大学が休みです。
次回のゼミナールは、2週間後の11月10日(火)に行われます。

@『ポスト資本主義』の続き
テキストの結論・論理展開に対する理解を深め、もう一度このテキストを何故やるのか
という目的も考えたうえで、論点や疑問点を持ってくる。
A「社会的企業論」の感想ディスカッション
ゼミナール開始前に実施。
「社会的企業論」について議論し、挙げられた感想は鎌倉投信へメールで送信する。
B本の交換会 「中公新書」
C今週のクイズ   担当:ぼくらの秋学期 から1人
 今週の面白い話 担当:心のビッグバン から1人


○佐藤樹(10/30 17:49)
取り急ぎ、気付いた誤字の修正とクイズの追記をしました。
また確認して修正したり、疑問を書きます。


【記事No.577 編集キー:h27-19th】


[576] 題名:平成27年度第18回三戸ゼミナール活動報告〜論点の関係性、論点とテキストの関係性〜 名前:佐藤樹(26期) 投稿日:2015年10月25日 (日) 18時20分

≪目次≫
T.基本情報
U.『ポスト資本主義』議論
V.本の交換会
W.新企画について
X.今週のクイズ・チームポイント
Y.先生のお話
Z.次回の予定


T.基本情報


【日時】2015年10月20日(火) 16時30分〜23時00分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:(藤田)
26期:笹井、佐藤、橋、渡邊
院生:中村、(坂倉、阪本、木田)

U.『ポスト資本主義』議論


前回(10月20日)の発表を受け、
今回は、各自で持ち寄った『ポスト資本主義』に関する議論テーマを位置づけました。

各自が議論テーマにおいて、
(1)そのテーマは何を問題としているのか?
  何が得られるのか?(関連性)
(2)どの順番で取り上げるべきか?(順序)
を考えました。

その結果、以下のように位置づけました。
 1.拡大・成長はどのように限界を迎えるのか?
  (1)内的ー外的限界の関係性はどうなっているか(橋)
  (2)外的限界は資本主義の限界といえるのか、経済成長の限界なのではないか(渡邉)
 2.1を踏まえたうえでどのような社会を目指すのか?
  (1)個人的な領域と共同体的な領域の現状はどうなっているか(佐藤)
  (2)定常化社会の実現のための政策論(石嶺・笹井)

しかしこのままでは、元のテキストとどのように関連するのかが分かりません。
元のテキストと関連付ける事によって、
より正確に自分達の論点を相手に伝えることができるようになるでしょう。

V.本の交換会


今回のテーマは「岩波新書」でした。

1.出品リスト
出品者(敬称略) 著者         題名             出版社   交換相手 評価  「推薦の一言」

三戸先生     筒井康隆     短編小説講義       岩波新書  笹井 A  『文学部只野教授』を書いた鬼才筒井康隆の小説論!
三戸先生     井波律子     中国の五大小説(下)   岩波新書  佐藤 A  いつの間にか伊波律子は中国文学の第一人者となり、翻訳・啓蒙書で活躍している。中国の「小説」は面白い!
三戸先生     池上嘉彦     記号論への招待      岩波新書  渡邉   A+ これは「定番」読んで(理解して)いるのといないのでは、「認識力」に大きな差が!!
中村       木場久雄     社会科学における人間   岩波新書  佐藤   A+
石嶺       今野真二     百年前の日本語      岩波新書  橋   B+
笹井       中村雄二郎    哲学の現在        岩波新書  中村   A
佐藤       田口晃      ウィーン―都市の近代―  岩波新書  笹井   B+
橋       斉藤貴男     安心のファシズム     岩波新書  渡邉   B+ タイトルのインパクトと現代日本へのリンク
渡邊       服部茂幸     アベノミクスの終焉    岩波新書  石嶺   B+


2.3冊を選んだ理由
三戸先生  言語と記号
中村    社会科学の根源を問う
石嶺    言葉
笹井    哲学入門
佐藤    資本主義による社会への影響
高橋    自由主義
渡邉    市場主義の終焉


W.新企画について


今後のゼミをより楽しくするために、先生から以下の提案を頂きました!
その企画とは、
 @毎週ゼミの始まりに面白い話をする
 A毎週ゼミの途中にクイズを1問行う
の2つです。

1.面白い話について
ゼミの最初にゼミ生の一人が、面白い話をして、
ゼミの場にいる方々を笑わせる、というものです。

ゼミは本気で勉学に励む場ですが、
自分たちで楽しく作っていく場でもあります。
それを忘れず、ゼミを楽しんでいくためにも、
ゼミの最初に皆で笑ってスタートしようというのがこの企画の意図です。

この企画は、ハローデイの笑う朝礼から由来します。
(>なんといっても目玉は「笑いの練習」というコーナーだ。
 >参加する数十人の社員は全員が「わっはっはっ」と発声する。)
しかし、ただ脈絡もなく笑うだけでは面白くありません。
そこで毎週ゼミ生の一人が面白い話をすることにより、
その場にいる方々を笑わせるという企画、となりました。

この「最初の面白い話」を取り入れることによって、
これから始まるゼミの雰囲気を明るくし、
より楽しいゼミにしていきましょう!


2.チーム対抗クイズ
この企画は、チーム同士でクイズを出しあい、
チーム間でのポイントを競い合うという企画です。
獲得ポイントは年度末まで集計され、
何らかのペナルティ(もしくはプライズ)を予定しています。

クイズはゼミの途中、休憩の際に行ないます。
クイズを通じて一度頭を休め、
そこから改めてゼミ後半も集中し学んでいきましょう!


X.今週のクイズ・チームポイント


今週は初めてということで、先生が出題して下さりました。

1.問題
【NHKの受信料の納付率クイズ】
トップ5・ワースト5の県を当て、トップとワーストの件についてはの納付率まで当てよ。


2.回答と正解
     <ぼくらの秋学期>    <心のビッグバン>    <正解>
[トップ5]
1位  徳島(97%)        秋田(87%)        秋田(97%)
2位  高知          富山          島根
3位  愛媛          福井          新潟
4位  香川          宮崎          鳥取
5位  沖縄          石川          山形

[ワースト5]
47位  大阪(30%)        大阪(31%)        沖縄(47%)
46位  兵庫          東京          大阪
45位  滋賀          神奈川         東京
44位  群馬          兵庫          北海道
43位  埼玉          京都          京都



3.獲得ポイント
心のビッグバン … 8p(+ボーナス2p)
ぼくらの秋学期 … 3p
 ※点数配分…
   順位・都道府県一致         ⇒ 2p
   順位不一致・都道府県一致      ⇒ 1p
   納付率はベスト/ワーストへの近似値 ⇒ 2p

(ボーナスポイントとして、ベスト5の共通点「日本海」、おすすめの大学「科研費の多寡」を
当てたことにより、心のビッグバンに2p加算)
   
初回から大きく差が開いてしまいました…!
来週、ぼくらの秋学期は巻き返しを図ります!!


4.先生の考察
秋田は官軍であり、佐竹氏が伝統的に治めていたために保守的
故に東京についていく性格があり、納付率が1位なのではないか

西⇒商業化によって発展が進むと同時に個人化が進んだ
東⇒伝統的な家にべったり、真面目 

沖縄は帰化が遅いから低いのではないか


Y.先生のお話


1.安倍首相の危険性
安倍首相は常に自分が正しいと考えている。
だからこそ、決めないことが無責任だとして、今まで宙に浮いていた問題に取り組む。

しかし、その考え方はドラッカーの自由論に反する。
ドラッカーの自由論とは、キリスト教人間観に基づくものであり、
「人間は常に間違える」という前提(知的限界性)を持ち行動することである。

このまま安倍首相が「自分が正しい」としたまま行動すれば、
安倍首相は「日本の三大独裁者」に数え上げられるだろう。
(織田信長、大久保利通、安倍晋三
 cf. 東条英機は憲法の枠内での行動)

また、放送法を盾にして、マスコミ支配、しいては世論の操作を行っている。
民主主義は「法律」と「世論」が支えているのであり、
現在安倍首相はその二つを抑えているのである。

これはヒトラー(独裁)とどう違うのか。
ヒトラーのときと同じで、安部首相を選んだのは国民であるが。。


2.VWの不祥事の社会的な意味
二度の大戦を通して、ヨーロッパは軍事による支配力を失った。
また産業国としてはアメリカ・日本に及ばず、経済的な支配力も失った。
⇒文化を握り支配(⇔近代以前は血縁による支配だった)
【ECからEUへ:ルール統一で統合、世界へ・・・】

VWの問題は、ルール・環境に違反
⇒VWがやった、ドイツがやった・・・世界的な信頼感ダウン
⇒ヨーロッパの経済に果たすドイツの影響を考えると、”ヨーロッパ”に打撃


3.旭化成不祥事とシンドラー・エレベーター事故の共通性
旭化成の不祥事が取り沙汰されているが、
その取引関係はどのようなものだったのか。

企業間の取引関係は以下の通りになる。

 三井住友不動産レジデンシャル
       │
     三井住友建設
       │
  日立ハイテクノロジーズ
       │
     旭化成建材

この図をみると、「企業系列」と「市場競争」が併存していると分かる。
系列とは、@長期継続取引(信頼関係)A親子関係(家名・プライド)に基づく取引関係である。
「三井住友不動産レジデンシャル」と「三井住友建設」は系列の関係にある。
(旭化成はみずほグループの一員だが、住友グループとも親密。)

その一方で「日立ハイテクノロジーズ」と「旭化成建材」は明らかに系列ではなく、
市場競争の取引関係にあると予測できる。

では、なぜ「日立ハイテクノロジーズ」と「旭化成建材」が取引関係にあるのか。
この取引関係の場合は、系列のほうがコストを抑えられるはずである。
信頼でもコスト競争でもなく、よく分からない。
しかし一見すると不可解なこの関係は、
「系列批判→市場競争」の流れからから生まれたものではないか。

上記のような取引関係がなるならば、
不祥事の原因が取引先の企業にある可能性も考えられる。
しかしメディアはその原因を究明することなく、
旭化成ばかりを取り上げる。
なぜ旭化成ばかりが取り上げられるのか?

そして、このような取引関係とメディアの姿勢は、
シンドラー・エレベーター事故とその報道と共通しているだろう。


4.グローバル化の広がり
グローバル化とは、経済だけの話ではない。
近代の流れの中では仕事や家族等が分離(―系列の崩れ)していき、
経済に従属していく(―安倍の政策は近代に特化)
                        
このような流れの中で自分だけが大事になり、全体を考えることができなくなっていく。


5.健康の二側面
健康には、二つの側面がある。
一つは「マネジメント」、もう一つは「コントロール」である。

「マネジメント」とは環境適応であり、
例えば、寒く感じたら重ね着をして風邪を予防する、
体調不良の時には休養を取る、などである。
それに対して「コントロール」とは欲求の制御である。
例えば、夜更かしをしたいと思っても休むべき時には休む、
食べ過ぎない、などである。

マネジメントとコントロールの両方を意識することで、
健康は維持できるだろう。
                                        

Z.次回の予定


@広井良典『ポスト資本主義』の議論の続き
(課題:チーム毎に各章の内容を1〜2行でまとめる/
今回出た論点と上記を結びつけ、どのように議論を進めていくか考えてくる)
Aクイズ:心のビックバン
 面白い話:ぼくらの秋学期

⇒三戸(15/10/26,10:41)
ゼミ活動の記録だが、何のために残すのか?
今回の記録で3点の問題が目についた。
@なぜ、最初に「笑える話」、途中で「クイズ」をやるのだ?
 「なぜ"笑える話""クイズ"をやり、なぜ最初・途中にやるのか?」
 理由を書かなくてもいいのだろうか?
 説明がないのは、時間などのせいで、書き残したからだろう、で済むだろうか?
 そもそも、「笑える話」という表現が誤っている。
 あえて、書かない。
 誰かの加筆・修正を待つ。
A上は「適切ではない」のだが、「間違っている」のではないが、
 「三菱建設」は明らかな誤りだ。
 ゼミの時に話した時は、「正確に覚えていなくてすまないのだが…」と言った後で、
 「系列(親子関係)ではない」ことを指摘し、
 それが「系列批判→市場競争」の流れからから生まれたもので、
 シンドラー・エレベーター事故などと共通していないか?という意図の話をしたと思う。
 論旨は誤りではないが、事例分析としては誤りとなる。
 記録として残すなら、話した時の注意に立って、確認して書いてほしい。
 ※「下請け」の指摘をしていた記事を見つけた。
  マンション傾斜問題の謎 〜 何故1次下請会社が出てこないのか? 見に行くことをゼヒ勧める。
Bほとんどの人が気づく誤りもあった。「旭化成寝材→建材」と修正しておいた。

3点のミスを指摘した。
各ミスはなぜまずいのか?
ミスをしたままでいいのか?
この「報告板」をゼミ生はみな見ているのか?
前回の報告(やったこと)を確認しなくて、次のゼミをするのか?

佐藤君に謝まってほしいから書いたのではない。
みなに向かって言っている。
明日のゼミに「期待している」。

 ⇒佐藤(26期)はじめ現役生(10/27 4:12)
 先生、ご指導ありがとうございます。
 報告を課題として捉えてしまっているのだと改めて痛感しました。
 
 報告の意味は、
 1.学んだことを振り返り、次や将来につなげること
 2.来れなかった人と内容を共有すること
 が、あると考えます。

 @について。
 これには2つ問題があると考えます。
 一つは説明を省くことで、
 ゼミの公式の場で行う活動の意味をないがしろにしている点。
 もう一つは、表現がその活動の目的に適していないという点です。
 このミスによって、
 活動の意味が曖昧になってしまう、
 来られなかった人は何故やるのかを共有できない、
 ということが起きてしまいます。  

 Aについて。
 これは、学んだことを大事にしていないことです。
 ただの記録ではなく、次に繋げるものだという意識に立ったとき、
 残るものになっていないと考えます。  

 Bについて。 
 誰もが分かる誤りが残っているということは、
 誰も確認していない、ということです。
 三戸ゼミ皆の活動報告として考えたとき、
 誰もそのように認識しておらず、誰か1人がやる課題だと看做してしまっています。

 報告の意味に立ち、
 ただするだけの報告にならないように
 留意するとともに、
 全員で報告を作り上げるための制度を考え、
 良い報告を残せるようにします。
 
【記事No.576 編集キー:h27-18th】


[575] 題名:平成27年度第17回三戸ゼミナール活動報告〜資本主義とは何か? まず定義から考える〜 名前:笹井純也(26期) 投稿日:2015年10月17日 (土) 04時20分

≪目次≫
T.基本情報
U.『ポスト資本主義』議論
V.本の交換会
W.先生のお話
X.次回の予定


T.基本情報


【日時】2015年10月14日(火) 16時30分〜22時20分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:藤田
26期:橋、笹井、(渡邊、佐藤)
院生:中村、(坂倉、阪本、木田)


U.『ポスト資本主義』議論


今回は、『ポスト資本主義』には結局何が書いてあるのか、を
図を用いながら議論しました。

チームは、心のビッグバンチーム(藤田、高橋、佐藤)と、
ぼくらの秋学期(石嶺、笹井、渡邊)の二つに分かれました。
そして今回は当初の予定通りの時間に終えました!
とても珍しいため、この通り報告します。

以下、議論の内容と先生からのご指摘を報告します。

1.内容に関して
(1)資本主義とは何か 〜広井の論は経済成長論〜
そもそも広井の「資本主義の定義」を理解し、納得できるのか、を確かめるべきだ。

なぜなら、「資本主義が終焉する」と主張する人が、
資本主義の定義が曖昧にしているのなら、その人の主張を聞く価値はない。
「資本主義とは何か」が分からなければ、
その人が「資本主義の終焉」を分かっているはずが無いからだ。
(これは「資本主義」というテーマに限らず、「愛」など他のことにも言える。)

以上を踏まえて広井の論を確認すると、広井は「資本主義の定義」が曖昧である。
資本主義が「資本増大を価値とするシステム」であるなら、
 @人類史規模のサイクルが、資本主義と関係がなくなってしまう。
 A株式会社(企業)という視点が抜けている。
  (資本主義が成立するには、市場だけではなく、市場に参加する株式会社が欠かせない。)

そして、
 @人類史規模のサイクルで資本主義を捉えていること、
 A企業という視点が抜けていること、を考えると、
広井の論は「資本主義論」ではなく「経済成長論」なのではないか。

(2)資本主義誕生の背景とは何か 〜物的現実と価値信条の概念図〜
資本主義誕生の背景とは何だろうか。
その要因が複数あるのであれば、
「どちらが先に起きたのか」は考える必要があるだろう。
「どちらが先に起きたのか」を考えるための方法には、
「論理的に考えていく方法」と「歴史事実的に考えていく方法」の二通りが存在する。

さて、『ポスト資本主義』によれば、
資本主義が誕生した背景には、
 @共同体の解体    =物的現実
 Aイデオロギーの変化 =価値信条
の二つがある。
その内容は以下の概念図によって説明できる。

[物的現実] 「人間−社会(集団)」関係  : 共同体の一員  ―(解体)―――→ 自立した個人 =工場(企業)+技術
      自然との関係        : 支配される   ―(科学⇒技術)→ 支配する   =市場
[価値信条] 私利と公益の関係      : 私利⇔公益   ―――――――→ 私利=公益  =資本主義イデオロギー
                      (成長しない)         (成長する)

では、この二つの要因は「どちらが先に起きた」のだろうか。
おおまかには「物的現実が先で、それに伴い価値信条が変化した」と分かる。

しかし実際には、物的現実と価値信条が関連し合う。
そのため必ずしも明確に順序が分かれて説明できる訳では無い。
実際には、
 @ニュートンなどの科学・技術の発展、
 A自然との関係が「支配する」へと変化
 B人間と - 社会関係の変化
 (「共同体の一員      ⇒ 自立した個人     」ではなく、
  「神・共同体>人間(個人) ⇒ 神・共同体<人間(個人)」ではないか。)
 C価値信条の変化

このように考えていくことで、
植民地主義の背景や、
聖俗革命との関連も見えてくるだろう。
(有神論 ― 汎神論 ― 無神論
  │   (理神論)   │
 「聖」         「俗」 )


(3)イデオロギー、社会、技術はそれぞれ同じ構造か?
広井によれば、
民主主義(イデオロギー)、産業化(社会)、科学技術(技術)は全て同じ構造である。

しかし、以上はすべて第三のサイクルでの内容であり、
広井は第一、第二のサイクルに触れていない。
第一、第二のサイクルでも同様に、
イデオロギー、社会、技術はそれぞれ同じ構造であるのか、考える必要があるだろう。

(4)文化定常と経済発展は分けられるのか?
人類史規模のサイクルを見ると、文化定常と経済発展は明確に分けられている。

しかし、そのようなことは有り得るのだろうか。
例えば、平安時代。
紫式部は定常状態だったろうが、貧民は貧しさにあえぎ経済発展を求めていただろう。
江戸時代でも、町人は定常状態でも、農民は経済発展を求めていたのではないか。


(5)物質的生産増加と精神文化的発展の二分法はありうるか?
物質的生産増加 : 発展成長 =身体
精神文化的発展 : 定常状態 =大脳

はたしてこの二分法はあり得るのだろうか。
物質的生産増加と精神文化的発展は、身体と脳の関係であるため、
不可分なのではないだろうか。
例えば、ファッションは「物質的生産増加を通じた、精神文化的発展」である。
旅行にしても、両者は密接に関わっている。
旅行そのものの目的は精神文化的発展かもしれないが、
飛行機や電車で遠出ができるのは、物質的生産増加の影響を受けている。

ただし、「物質的生産増加」「精神文化的発展」とはなにか、
はまだ明確には分かっていない。
物質とは何か、生産とは何か、などそれぞれ明らかにしていくことで、
本当に上記の二分法が成立するのか、が分かるだろう。

(6)市場経済と成長
広井は拡大・成長を否定するが、市場経済への吟味はしない。
市場経済と拡大・成長を分けて考えている。

しかしながら実際には、市場によって「個人」が結びついているため、
市場経済と拡大・成長は不可分の関係にある。
近代の限界とは、市場経済の限界である。
ポランニーは、市場経済そのものを問うた。
それに対して広井は、共同体的な話をしながらも、市場経済は問うていない。
市場経済が存在する限り、共同体は存在しないという事実を見逃している。

本来共同体の議論をするならば、
「商品化をどこまでするのか」が決定的に重要となるはずである。


2.その他の部分(レジメの書き方など)に関して
(1)レジメは「何を明らかにしようとしているか」を明確にする
レジメは「何を明らかにしようとしているか」が明確でなければならない。

今回のレジメは「何を明らかにしようとしているか」が不明確であり、
自分たちの問題意識が不明確であることが表れている。

(2)テキスト理解の方法
@とりあえずまとめて、全体像をつかむ。
A全体像をつかむと、不明点が見えてくるので、
 その部分を詳細に詰めていく。

(3)図表を描く目的
図表とは、文章の代わりではない。
多くの学生やビジネスパーソンは、図表を作成する所で満足するが本来そうではない。
図表にして、「そこから得られる結論」が重要なのである。

図表によって構造が分かり、
 @どういうものかが理解でき、
 Aどこに問題があるかを知ることが出来るのである。
 

V.本の交換会


今回のテーマは「自然」でした。
春学期に引き続き、
「テーマから3冊を紹介し、その中の1冊を交換する」というやり方で行ないました。

1.出品リスト
出品者   著者   題名          出版社   交換相手 評価  推薦の一言
三戸先生  藤倉良  エコ論争の真贋     新潮新書  笹井   B+    正直、「環境問題の話はもういい…」という人は多いのじゃないだろうか?一方的な「正論」を聞かされ続けるとそうなろう。だが、「環境問題」は現代最重要問題だ。こういうものも読んで、「あらためて」考えてみよう。
三戸先生  吉村昭  高熱隧道        新潮文庫  高橋   A     吉村昭の「人間vs自然」を描いた作品を読んで、彼の作品を次々に読みたくならない奴と、語りたくはないなぁ…。彼のtop3に入ると思う。    中村    大塚久雄 共同体の基礎理論    岩波書店  高橋   A+
石嶺    堀辰雄  風立ちぬ・美しい村   新潮文庫  中村   A
藤田    井上雄彦 バカボンド       講談社   笹井   A- 
高橋    村山斉  宇宙は何でできているか 幻冬舎新書 石嶺   A 宇宙という果てしなく”大きく、小さい”世界を面白く学べますよ!!
笹井    田中修  植物はすごい      中公新書  藤田   B+

2.3冊を選んだ理由
3冊を紹介するならば、「なぜその3冊を選んだのか」も重要です。
以下、各ゼミ生がどのような理由で3冊を選んだのか、も報告します。

中村  自然と共同体
石嶺  日本文学における自然の表現
藤田  脳と身体(人工と自然)
高橋  自然の大きさ(自然は10の何乗で表されるのか?)
笹井  植物はどのような生存戦略を持つのか

W.先生のお話


1.自然への様々な見方
このように、「自然」には様々な捉え方が存在している。

・生物  (動・静)
・自然環境(風土・山河)
・身体  (⇔脳)
・前近代 (⇔近代)
・生活文化

2.昆虫・植物が注目される、そこから考えること
昨今、昆虫・植物に焦点を当てた本が良く売れている。

それはなぜだろうか。
本で売れるまでには、
 @ある編集者がそのテーマに注目したこと
 A読者が興味をもち購入したこと、
の二つの段階を超えていることになる。
その背景までをも、考える。

3.喪失感を抱く人に対する行動
喪失感を抱く人に対して、我々はどのように励ますことができるのだろうか。
 @「喪失感を抱く自分に配慮してくれている」という事実は、それだけで励ましになる。
 A失ったものに対して、埋め合わせるような何かに引っ張り出す。
  (映画や食事を紹介することで、失ったものばかりに目を向けないようにさせる。)

4.オススメの経営学の本
「物事の本質がわかる本」と「おおざっぱに分かる本」、
その両輪で学んでいくほうが良いだろう。
普段先生が紹介する本は「本質がわかる本」であるため、
今回は経営学について「おおざっぱに分かる本」を紹介する。

 @日本経済新聞出版社『やさしい経営学』   ⇒ 「とりあえず、読みやすい、の2点でお薦め。」
 A日本経済新聞出版社『仕事に役立つ経営学』 ⇒ 同上。
 B井上達彦『模倣の経営学』         ⇒ 事例が豊富。

X.次回の予定


@『ポスト資本主義』の議論
(今回の先生のお話を意識しながら、『ポスト資本主義』を読み返し、
 議論のネタを一人ひとつ持ってくる。)

A本の交換会 「岩波新書」

【記事No.575 編集キー:h27-17th】


[574] 題名:平成27年度第16回三戸ゼミナール活動報告〜最後の半年、どう過ごすか/エリジウムは名映画?迷映画?〜 名前:渡邊諒太(26期) 投稿日:2015年10月07日 (水) 14時09分

≪目次≫
T.基本情報
U.秋学期の予定
V.DVD鑑賞
W.先生のお話
X.次回の予定


T.基本情報


【日時】2015年7月21日(火) 16時30分〜22時30分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:(藤田)
26期:渡邊、橋、(笹井)、(佐藤)
院生:中村、(坂倉)、(阪本)、(木田)


U.秋学期の予定


1.全体スケジュール
A,従来のゼミ論文プラン
B,三戸先生の提案1
C,三戸先生の提案2

10月13日 テキスト理解@(現状把握)
  20日 テキスト理解@※B,C案では各自もう一冊テキスト選択
  27日 テキスト理解A(将来・展望)
11月10日 テキスト検証
  17日 検証の吟味
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
       A           B             C
  24日 スピーチ大会A 24日 スピーチ大会A   24日 スピーチ大会
12月 1日 里山資本主義@  1日 選択テキスト報告@  1日 映画視聴「テーマ@」
   8日    〃   A  8日     〃    A  8日   〃  「テーマA」
  15日    〃   B 15日     〃    B 15日   〃  「テーマB」
  22日 忘年会     22日 まとめ・論点整理  22日   〃  「世界の映画@」
冬季休暇            忘・新年会        忘・新年会
1月 5日 新年会      5日 討論@        5日 映画視聴「世界の映画A」
  12日 里山資本主義C 12日 〃 A       12日   〃  「世界の映画B」
  19日    〃   D 19日 〃 B       19日 卒論報告@
  26日 スピーチ大会  26日 スピーチ大会    26日   〃  A
2月 2日    〃   E  2日 ゼミ論文完成     2日   〃  B


先生のコメント:
里山資本主義はそもそも検討するほどの中身があるだろうか。
(「里山資本主義」という言葉が出てきた背景が面白い、
内山の『半市場論』とセットにすると分かりやすい。)
各自テキストともう一冊選びそれぞれ報告したものを合わせて
ゼミ論文にするという手があるではないか。・・・B案


(映画視聴後)今まで二年間やってきた勉強とは別のやり方で進めた方が面白くないか。
三戸ゼミのコンセプトは@「知」で遊ぶ、A理論を我が物とする、
B他者とのコミュニケーションの力をつける、だったと思う。
社会人になった後に本を読むというのが難しくなるとするならば、
他のメディアから情報を引き出す能力というのがかなり重要になるということからも、
テーマを決めて3回、世界の映画・アニメ3回という感じで、映画鑑賞をしないか。・・・C案

2.本の交換会

10月13日 自然
  20日 岩波新書
11月10日 中公新書
  24日 古典→歴史・文明
12月 8日 講談社現代新書
  22日 その他の新書
1月12日 小説
  26日 今まで貰った本


先生のコメント:
「古典」はどのようなものがあるかを知るという点で意味はあるが、
果たして交換した本を読むのだろうか。その点から本の交換会で行うのは不適ではないか。
(「読みたくなる/読みやすい古典」としてもいいと思うが・・・。
「自分が読むべき古典」として、@日本A西洋B学術のジャンルからリスト化したらどうか。)
むしろ、今までの勉強でやってきたことは「歴史・文明」を学ぶということだったろう。
ならば、これを本の交換会のテーマにし、4〜5冊の中から紹介するのはどうだろうか。


3.スピーチ大会
第二回案と先生のコメント
「もしも映画を撮るならば・・・」
⇒このテーマは「面白い話・感動する話・役に立つ話」のどれを狙っているのか?
 理屈ばっかりのスピーチになってしまうのではないだろうか。
 むしろ「私の好きな映画」とした方が、いい話にしやすいのではないか。

「もしもプロデューサーだったら・・・」
何のプロデューサーかを明確にすることが必要だろう。
 プロデュースする「○○」とはどういうものかという規定があって
 初めてどうプロデュースするかが決まってくるはずだ。

「私の地域を紹介します」
⇒過去に2度ほどやったテーマだが、単純な自慢ではあまり受けが良くなかろう。
 「自分の地域の良いところ・残念なところ」としたらいい話になるのではないか?

「もしも過去に戻れるならば・・・」
⇒「自分の」か「歴史の」か?
 20代、まだ未来がある人間が自分の過去を語るのはナルシズムな気がする。
 1期のOBが50代位になったときにテーマにしてはどうか?
 今回はどちらかと言えば「歴史上の過去に戻れるとすれば・・・」
 としたほうがかなり面白い話になると思うぞ。


V.DVD鑑賞


今回は広井の言う「超(スーパー)資本主義」を理解することを目的として映画鑑賞を行いました。
用意した映画は二つで、一つが「エリジウム」、もう一つが「トライセンデンス」です。
前者は、人格をネット上にアップロードする「意識の無限化」を扱い、
後者は、宇宙空間への進出と格差社会を扱っています。

今回は「エリジウム」だけを視聴しました。

「エリジウム」
ニール=ブロムカンプ監督・脚本 マット=デイモン主演  2013年公開 アメリカ

舞台は2154年。富裕層は宇宙に築かれたエリジウムという豊かなスペースコロニーに住み、
一方スラム化した地球に残された人々は貧しい生活を送り、極端な格差が広がっていた。
地球に人々は、豊かなエリジウムに憧れ、度々移住を試みるも、厳しく取り締まられ強制送還させられていた。
地球に住む貧しい主人公マックスは、職場の工場で致死量の照射線を浴び余命5日となってしまう。
彼が生き残るにはエリジウムで高度な治療を受けるしか道がない。
そうしてマックスのエリジウムに行くための闘いが始まる!!

《DVD感想》
○高橋篤史(26期 10/07 2:22)
フロンティアが宇宙に移ったとしても、水野の言うような中心/周辺構造が
相も変わらず存在していることを描いた作品でした。
地球ではロボットに置き換えられているのが、警備兵、警官、あとは工場のオペレーターくらいでしたが、
私は140年後では`生産の場のほとんどは、管理、オペレーションからなにまで置き換わっていると考えます。
そういった場合も含めて、今後の科学技術のの発展がもたらす資本主義そして社会の未来について考えていきたいと思います。

○渡邊諒太(26期, 10/07, 3:15)
先生のコメントを聞きながら今回の映画を見ることによって、
未来はどうなっているかを自分で想像力を働かせて見ることができました。
普段考えるようなことはあまりないので、この機会に考えられて楽しかったです。

今回、格差がテーマとなっているということで視聴しましたが、エリジウム側の描写が少ないため、
漠然と地球とエリジウムに何か差があるな、程度の印象しか持てなかったのが残念でした。

テーマから少し離れて単純に未来予測として観てみると、
あのエリジウム自体が私企業によって創られたものだとしたら、
別の企業によって創られた第二第三のエリジウムがあっても不思議ではないのかなと感じます。
エリジウム―地球という二つの世界で未来が描かれていましたが、
そうすると単純にアーマイン社エリジウムによる地球の支配という構図にはならず、
それぞれの関係性が少し変わり、最後のオチにはなっていかないような気がします。

またこの映画全体を見て、視聴者に「刺激を与える」描写が多用されていたなと感じました。
手術中のグロテスクな描写や、画面の激しい点滅、銃撃・格闘シーンなど、
観ている人をそういった刺激のみで「ドキドキ」させる、
そもそもストーリーで納得させるという感じの映画ではなかったのかな、とも思いました。

○石嶺佑騎(24期 10/07 3:45)
今回、エリジウムを見て、一本の映画においてもこれまでのDVD視聴と同様に様々な視点を
持つことができるのだと学びました。先生に「これは突っ込みながら観るといい、百年後の
社会を考えるきっかけになるだろう」と言われ、映画においても作品によって「見方」がある
のだと教えていただきました。
今回のDVD1つとっても、SFとして、映画産業として、アメリカの映画として、また難民問題
やテロ活動といったところまで、様々な分野と繋げて考えることができるのだと分かりました。

その映画の題材は勿論、時代設定、世界観、どこの国で作られたのか、売上、産業など、
今回沢山の視点で見ることを学びました。映像作品としては正直作りが雑な映画でしたが、
それはそれで学べることがこんなにあるのだ、と気づくことができて良かったです。


W.先生のお話


ディーゼルとグローバル化ーフォルクスワーゲンに見る日本企業のリスク
電気自動車(EV)は自動車単体では環境に配慮しているが、発電に使うエネルギー等の観点からは
従来のガソリンよりも燃費が悪く、EVを支えるインフラもないため売れない。
その点燃費が良く、従来のインフラを活用できる(その為売れる)ディーゼル車を選択した
マツダの選択は良かっただろう。

しかし一方で、同じディーゼルエンジンを選択していたフォルクスワーゲンは
不正ソフトを使用した結果今回の問題を起こしてしまった。

日本企業の多くは一番厳しい基準に合わせて車を作っているが、
フォルクスワーゲンはコストを鑑みて基準を採択した。
そして厳しいところにはソフトで対応するという手段をとってしまったのだ。

ディーゼルを選択したのはグローバル化の中で「どこの世界でも売れるように」したからだ。
そうしてどこでも売れるようにした結果、車は均一化してしまい、現状どこの国も
同じような車が出ている(最近のデザインを見るとどれも同じようなものばかりだ)。

そうしたとき日本もコスト競争に巻き込まれることとなり、
フォルクスワーゲンのような問題を起こす可能性があるだろう。


X.次回の予定


テキスト理解
・概要
・概念図
・語句の定義

本の交換会「自然」


【記事No.574 編集キー:h27-16th】


[573] 題名:平成27年度第2回夏休みゼミ活動報告 名前:橋篤史(26期) 投稿日:2015年09月27日 (日) 21時53分

≪目次≫
T.基本情報
U.映画鑑賞から研究室でのゲーム大会に変わった経緯
V.ゲーム大会
W. 晩飯
X.先生のお話


T.基本情報


【日時】2015年9月26日(土) 13時00分〜23時00分
【場所】三戸先生の研究室
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:(藤田)
26期:渡邊、橋、笹井、佐藤
院生:中村、(坂倉)、(阪本)、(木田)

U.映画鑑賞会から研究室でのゲーム大会に変わった経緯


元々は、「民主主義」をテーマにした映画鑑賞会をする予定であった。
だがしかし、夏季休業中の土曜日で学務が開いておらず、ゼミ室の鍵を手に入れることができなかった。
(木曜日に鍵を返してしまい、金曜までに確認していなかったことを反省しなければならない。)
そのため急遽予定を変更し、先生の研究室でかつてゼミの先輩方が熱中した遊びに講じることになった。

V.ゲーム大会


今回はゲームゼミーが見当たらなかったため、先生からお借りした通常のゼミーで勝負した。

1.ツージー

山札の上から1人一枚ずつ順番に引き、その札で競うゲーム。
札には、三戸ゼミにちなんだ人名や書名等の単語とポイントが書かれている。

特殊ルール
・札に色が付いていれば、皆から50ゼミーもらえる。
・札に先生の名前が書かれていれば、皆から100ゼミーもらえる。
・札にツージーの文字があれば、皆に100ゼミー払う。

2.三国志 札取り

二つのサイコロを振って出た数に応じて、山札から札を引き、札に書いてあるポイントを競うゲーム。
札には三国志の登場人物が書かれており、その人に応じたポイントの正負、大小が割り当てられている。

3.競馬

三つのサイコロを振って出た目に応じて、自分の馬を進め競争するゲーム。
二ゾロに挟まれ数だけ、馬を進めることができる。
三ゾロしたものは、「落馬」判定されそのレースをそれ以上続けられないという悲劇。

三つのゲームを通じて、
大損し屈辱的な借用書を書くはめになった者。
大儲けしその借用書を悪魔のような笑顔で掲げる者。
悲喜交々の思い出に残る時間となった!!
(なおその悲喜交々の様子を収めた写真は三戸ゼミ写真館にアップされています。)

ポイント結果


最終獲得ポイント  
優勝  笹井    + 3470   

第2位  中村    + 2010

第3位  佐藤    +  700

第4位  高橋    -  440

第5位  渡邊    - 2240

最下位 石嶺 - 3970




W.晩飯


先生の研究室で、晩飯をいただくことになった。
各々がコンビニで買ってきた食料(特におでん)に加え、ゼミ生が食べ比べ用に持ってきたものも
一緒につまんで食べた。
実家が秋田の米農家である佐藤が持ってきたのは、三種(実家のあきたこまち、ササニシキ、サガピリカ)のお米で作ったおにぎり。
小田原出身の笹井が持ってきたのは、小田原の高級梅と和歌山の普通の梅。
魚が大好きな石嶺さんが持ってきたのは、マグロのツナ缶とカツオのツナ缶。
餃子が大好きな高橋が持ってきたのは、崎陽軒のシウマイとスパーで買ったチルドのシウマイ。

先生の研究室で取る食事は、ゼミ生にとって初めての経験であり、とても楽しいものとなった。

X.先生のお話


1.なぜ『ポスト資本主義』をやるのか
これまで、資本主義の二つの側面を学んできた。
・「組織」:ドラッカー 平成25年度 
・「市場」:水野和夫  平成26年度
今の世の中は、ドラッカーが論じた組織中心の「産業社会」から、水野が問題だと論じた「市場経済」にシフトしている。
現在では、この「市場原理化」に加え「軍事力増強」も進んでおり、この流れは世界大戦前期である19cの状況によく似ている。
このままいくと、またしても世界的な市場・資源の奪い合いが展開され、世界大戦が引き起こされてしまう可能性がある。
これは多くの人々にとって良くない状況捉えられるのではないか。

そして、その対抗軸に資本主義よりも今の時代に合った「ポスト資本主義」という新たな経済・社会システムという方向性もあるのではないか。
この「ポスト資本主義」を考える上で広井の著書は一助になるはずであるため、読んだ方がよい。

2.「情報化」と「グローバル化」
ヒト / モノ / カネ / 情報
という四つの経営資源がある。

グローバル化は、情報化が進むことによって実現した。
ヒト・モノ・カネ全てが情報化に結びつくことで、地理的・資源的制約を超えて瞬時に移動できるようになった。
例えば製造業において、より人件費の安い国や地域でへのヒト/モノ/カネ/情報の移動が促進され、
結果的に、製造業におけるグローバルな体系が形成される。
情報化のさらなる進展と共にグローバル化も進行していくだろう。


Y.秋学期第一回の予定


・秋学期のスケジュール決め
・広井良典『ポスト資本主義』 夏休みに理解したことの報告
・本の交換会「自然」


○中村貴治(20期,2015.10.06 11:40)
・せっかくあんなに盛り上がったんだから、個人の獲得ポイントは挙げよう!
・写真館のリンクも貼ろう。
・企画を報告する場合は、獲得ポイントなど結果の「記録」はもちろん、
 参加した人、できなかった人がどちらもイメージを共有できる、
 「光景(エピソード)」がむしろ大切じゃないかな。
 エピソードは「三戸ゼミ掲示板」の方に力を入れているなら、
 コピペするか、掲示板の該当書き込みへのリンクを貼りましょう。

夏合宿の“代わり”に行ったのだから、終わった後にどうするかが大切!

>高橋
反応が遅くなりすみません。
自分達のために頑張ります。



【記事No.573 編集キー:natsu2】




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