since 2009.06.19
[572] 題名:平成27年度第1回夏休みゼミ活動報告 名前:石嶺佑騎(24期) 投稿日:2015年09月25日 (金) 00時05分
≪目次≫
T.基本情報
U.DVD鑑賞
V.晩飯企画
W.先生のお話
X.第2回の予定T.基本情報
【日時】2015年9月24日(木) 13時00分〜23時00分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:藤田
26期:渡邊、橋、笹井、佐藤
院生:中村、(坂倉)、(阪本)、(木田)U.DVD鑑賞
今回DVDを視聴する前に、「私たちはなぜ学ぶのか」という問いを再度問い直すことから始まりました。
自分が主体的に生きるために、私たちは学びます。
主体的に生きるためには、まず「環境認識」と「環境分析」という2つが必要です。
前者は、自分が社会という環境において何を成すのか(自分と他者、個と全体)考えるために。
そして後者は、自分がどのようにして社会に影響を与えるのか考えるために。
人は環境との対話(その環境において様々な経験を積むこと)によってつくられていく。
ならば自分がどのような環境にいるのか、どのような環境(会社や社会)を選ぶのか識ることが
主体的に生きることにつながる。
そうして見たとき、どれだけの情報を自分の「知識」とし、「認識」し、活用(役立てる)」できるかが大切だ。
情報→知識=認識→活用
としたとき、情報に「意味付け・関連付け」することでそれを認識し活用できるようになる。
今回はそのようになる為に、多くのDVDを見てできる限り関連付け・意味付けをする。
そのような目的で行いました。
【にっぽん原風景紀行】
にっぽんは、海と山、そして四季に恵まれている島国です。そこには、昔ながらの原風景があります。
茅葺集落、海岸に写る小鳥の夕日…。この番組は様々な土地に趣、人々と触れ合いながらそこに残る有名無名な原風景を探していきます。
番組URL
【ニッポンの里山100大全集】
田んぼ、雑木林、放牧地、さらに海辺や神社など。日本全国には人と生き物が共に暮らす自然、里山がたくさんある。
そこで今回はこれぞ「ニッポンの里山」ともいえる北海道から沖縄まで全国の里山を一挙に大公開。
人と自然が共に生きる知恵や、花が咲き乱れ動物が躍動する知られざる絶景、さらに一度は姿を消した生き物が甦った里山までその数なんと100か所!
里山が最も輝き人々が野山に出たくなる春。番組の舞台は滋賀県琵琶湖畔の里山にたたずむ老舗料亭。
集まった多彩なゲストと共に珠玉の映像を見ながら日本全国を旅します。
視聴者の皆さんが推薦する里山や、里山ならではの料理も交え、その魅力と豊かさを再発見する4時間です。
番組URL
【日本の旧家】
歴史的バックグラウンドが異なる日本の旧家(豪農・商家・武家・公家)を、作家の谷村志穂さんが訪ねる4回シリーズ。(内2つを視聴。)
@敷地面積8800坪、建坪1200坪、部屋数65という日本一の大屋敷を持ち、近在に7つの山林を所有する
新潟県中蒲原郡横越村の典型的な豪農、伊藤家。
Aしょう油の産地、千葉県野田市の旧家を谷村さんが訪れる。醸造元の高梨家は、今の当主が30代という旧家、
邸内を歴史館にして一般に公開している。番組では、年中行事を追いながら「家」と家族の生活を描く。
番組URL
【ハイビジョン特集 受け継ぐ 〜京都 老舗料亭の代替わり〜】
四百年という歴史を持つ京都の老舗料亭「瓢亭」が転機を迎えようとしている。
14代目主人、日本料理を代表する重鎮、高橋英一さんから15代目となる息子、義弘さんへの代替わりである。
番組では、挑戦することで新鮮な魅力を生み出し続けてきた京料理の魅力の真髄を、新しい和食を捉えようと格闘する15代目と、
彼を励まし育てていく周りの老舗料亭の主たちの姿、老舗ならではの什器や料理、立ち居振る舞いの美しさと合わせて描き、
京都の伝統文化の奥行きと幅の広さを浮かび上がらせる。
・先生が、エフピコ・中央タクシー・ハンズマンと並んで優れているとおっしゃったビジネス番組。
番組URL
・・・・・・・・番組感想はこちら・・・・・・・・・・・
○藤田航平(25期 9/30 18:00)
今回いくつかのDVDを観て、共通して感じたのは「長期的な視野」です。
里山において、何百年も前から変わらず自然や動物と共生する様子や、
来年のために山菜や稚魚を取り尽くさず残しておく様子。
旧家や老舗が地域の共同体の中で何代も続いていく様子など、長期的な時間の流れが見られました。
それに比べて、生産性やコストといった概念が用いられる市場経済においては、
どれだけ短時間でどれだけ多くの利益が得られるかという、時間の短期的な捉え方が重視されているのだと感じます。
里山や共同体におけるその長期的な時間軸が、
「自然のため」「生物のため」「地域のため」「次世代のため」といった
多様な他者との関わりを強く意識しているのに対して、
市場経済における短期的な時間軸は、
「自分(個人)のため」のみを意識し、
「自分のため」の経済活動が結果的に社会全体に利益をもたらす、という考え方です。
個人が生きる時間よりも、共同体や自然が存在してきた・していく時間のほうがよっぽど長いはずです。
長期的な視野に立ち、社会や経済、自然の持続可能性について考えることは、
現代の個人主義を考えることと重なるのだと思いました。
〇高橋篤史(26期 10/02 21:50)
今回いくつかのDVDを見て特に考えたことは、
「生産・消費どのレベルまで共同体や自然といった里山的なものに回帰させるべきか」ということです。
私は「里山に回帰する」とは、「共同体の成員らと共に、自然の一部に人の手を加えることによって、
生産と消費の持続的な循環をしようとする生活スタイルを目指す。」
であるということで考えてみました。
(今回視聴したDVDは、都会向けの商品作物を作ったりする里山なども描かれていました‥・)
私のその「里山」の定義は、今で言う「地産地消」の概念に大分引っ張られているところがあります。
広井の話に、「経済の最適なユニット」(例えば、農業はローカルに、工業はナショナル〜リージョナルに、情報産業
はグローバルに、展開すべきという話)がありました。
今ある快適さ・便利さというものはこれからも維持しつつ、環境や対人関係への修復を図るようにするために、
この「経済の最適なユニット」に話により着目していきたいと思います。
〇石嶺佑騎(24期 10/05 25:15)
今回DVDを観て特に感じたことは、特に2つあります。
1つは個人主義を脱けた先にある「個」のあり方と、もう一つは藤田君同様長期的な視野です。
里山と共に生活する人たちや、名家における長男が受け継がれるべくして
受け継がれてきた役目、京都の料亭における「京料理」・「料亭」に添う形で自分らしさ
を織り交ぜる際の困難。
どれも自然・文化・伝統といったものが個人より先に存在し、その中で
「自分らしく生きる」ように工夫・努力しているなぁと感じました。
個人主義にどっぷり漬かって生きてきたので、「あぁ窮屈そうだな」などと感じて
しまったところもあるのですが、その中で努力をする彼らこそ「生きている」んだと思いました。
また、自然や文化、伝統、また店同士・人と人との関係性といったものを
大事にすることで、長期的な視野をしっかりと持っているんだなと思いました。
皆が「個」よりもそういった長く続くものを重視するからこそ、
そのような視野を持つことが出来ているのでしょう。
そうしたときポスト資本主義では、主に「ローカルなコミュニティ」と「自然」を
重視することで長期的視野を確保しようとしているのだと分かりました。
しかし「ローカルなコミュニティ」に関してはその中にある筈の伝統や文化、
関係性といったところが言及されておらず、その辺について他の著書から探してみたいです。
「長期的な視野」と「共同体、自然」の関係性が見えたような気がして嬉しかったです。
今後の勉強でも、DVDで観た事例などとつなげて学べるように意識していこうと思います!V.晩飯企画
晩飯:ドミノピザ、ペプシコーラ、緑茶、野菜ジュース
第1ラウンド:ピザの名称当てゲーム
景品は(常温の)ノンアルコールビールと(秋田出身)佐藤君が帰省して買ってきた山形土産。
3チームでポイントを競う。与えられた語群とピザの見た目から3つのピザの名前を推察。
今回頼んだのは、1:アメリカンスペシャル、2:ギガミート、3:カマンベールミルフィーユエビ&ガーリック、の三種類。
問題1(難易度1・1pt) アメリカンスペシャル
@アメリカン、メキシカン、スパニッシュ
Aデラックス、ウルトラ、スペシャル
回答1
ぼくの夏休み :アメリカン デラックス ×
心のビッグバン :アメリカン スペシャル ○
先生・中村さんチーム :アメリカン スペシャル ○
問題2(難易度2・2pt) ギガミート
@メガ、ギガ、テラ
A肉盛り、ミート、三ー戸ゼミ、(無し)
Bデラックス、スペシャル、(無し)
回答2
ぼくの夏休み :テラ 三ー戸ゼミ スペシャル ×
心のビッグバン :テラ ミート ×
先生・中村さんチーム :メガ ミ―ト ×
問題3(難易度3・3pt) カマンベール・ミルフィーユ・エビ&ガーリック
@カマンベール、ゴーダ、チェダー
Aクリスプ、ミルフィーユ、ハンドトス
Bエビ&、シーフード&、三戸マンボウ&
Cオニオン、ガーリック、ジンジャー
回答3
ぼくの夏休み :カマンベール クリスプ エビ& ガーリック×
心のビッグバン : 〃 ×
先生・中村さんチーム : 〃 ×
幾つかどう考えても間違えている選択肢2B【肉盛り・ミート・三ー戸ゼミ】や3B【エビ・シーフード・三戸マンボウ】
が混在したが、そこはぼくらの夏休みチームが体を張って「テラ三ー戸ゼミスペシャルピザ」と回答。
当然試合には負けた。
体を張るべきか、貪欲に勝ちを狙いに行くか、迷う問題は2Bと3Bであったが、
そういった意味でなく純粋に皆が間違えたのが、
選択肢2@【メガ、ギガ、テラ】と3A【クリスプ、ミルフィーユ、ハンドトス】の二つであった。
特に後者は、全チームが薄い生地から確信を持ってクリスプと答えただけに、正解発表の時の衝撃は大きかった。
すぐにゼミ生皆が駆け寄って確認してみると、確かに生地は層構造になっているように見えた。
しかし皆複雑な表情を浮かべ、決して納得がいっていないようだった。
勝者は、一問正解の先生&中村さんチームと心のビッグバンの2チームに絞られた。
最後は、運任せのじゃんけんにより勝敗を決した。
結果、見事勝利し景品を獲得したのは、心のビッグバンチームであった。
2ラウンド:かぶっちゃやーよ@三戸ゼミナール
現役生6人で個人戦。名前の通り被ってはピザが得られない。
3種のピザから自分が食べたいピザを選択し、「かぶっちゃやーよ」の掛け声と
同時にグー・チョキ・パーで発表、自分の選択したピザが誰かと被ったらピザは得られない。
被らなければ無事獲得☆
(グー:アメリカンスペシャル、チョキ:ギガミート、パー:カマンベールミルフィーユエビ&ガーリック)
3つのピザのうち最も美味しそうなピザはやはりゲットできる者が少ないのだが、一番オーソドックスな(ありきたりともいう)
ピザもよく被る事態に。真ん中くらいが丁度良いのだ。
あまりにも皆が食べられないため三戸先生の救いのお言葉「今は民主主義が強い時代だ、次は多数派が貰えるようにしよう」
。多数派ゲームによって順調に皆ピザが食えるかに思えたが、次に控えるゲームの恐ろしさをゼミ生達は知らなかった…。
ちなみに
第2ラウンドまでで獲得した枚数は、
1.石嶺 5枚
2.笹井 4枚
3.渡邊 3枚
4.佐藤 2枚
5.藤田 2枚
6.高橋 1枚
最終ラウンド:男気じゃんけん
ルールは簡単、じゃんけんで優勝した者がピザをゲット!!しかし500ゼミー払うこと!!!
この段階でこれ以上食わずともいいかな…なんて雰囲気なゼミ生とピザに飢えて嘆くゼミ生に
二極化。これが格差社会…!
しかしじゃんけんで勝ったものしか食べれないルールなのだ!そしてなぜか前者ばかりが勝つのだ!!
片やゼミーが無いと借用書を発行するピザ富裕層、片やただただ空腹に耐えるピザ貧困層。男気じゃんけん恐るべし。
そして初代男気王決定!!その名も…!!!
佐藤 樹
払った額も3500ゼミー!!流石チャンピオンですね…。
ちなみに最終獲得枚数と支払ったゼミーは、
1.佐藤 10枚(内、藤田さん、高橋へ3枚) 3500ゼミー
2.石嶺 8枚(内、高橋へ1枚) 2500ゼミー
3.渡邊 7枚 2000ゼミ-
4.笹井 7枚 1500ゼミー
5.藤田 4枚(内、佐藤からの慈悲2枚) 0ゼミー
6.高橋 3枚(内、石嶺さん・佐藤からの慈悲1枚づつ...) 0ゼミー(+石嶺さんに100ゼミー)W.先生のお話
1.大学教育改革にみる、社会科学の重要性
現在では、国立大学の文系学部の改変が政府主導で進められている。
これは現在の社会科学が「役に立たない」とみなされているからである。
現在の社会では、大学で習っている/教えられていることが、仕事で使わない/使えないようになっている。
これを俗に社会科学が卒業してから社会で「役に立っていない」現状という。
しかしこれは「社会科学教育の失敗」として認識しなければならない問題であり、
そのまま「社会科学の必要性の否定」に結び付く問題ではでは決してない。
2.難民問題
「難民」とは、「対外戦争、民族紛争、宗教的/政治的迫害、
思想的弾圧、人種差別、経済的困窮、自然災害、飢餓、伝染病などの理由によって
居住区域(自国)を逃れた、あるいは強制的に追われた人々」を指す。
これは広義では、国に限らず「日常生活(居住地・職場)を奪われている人々」とは言えないか。
そのように考えると、先日の河川の決壊で家と田畑を奪われた人々も、
シリアで内乱に巻き込まれている人々と同様に、「難民」と言うことができる。
では、シングルマザーは、ホームレスは、ワーキングプアは、フクシマの人々はどうか。
そういったことも含めて、社会保障や難民受け入れの問題を考えて行く必要がある。
さらにシリアと茨城には共通して、グローバルマーケットへの進出という要因がある。
資源の奪い合いはシリアの内乱に影響し、環境破壊による異常気象がが茨城での河川決壊を引き起こした。
世界全体となって「難民」を作り出す要因に対して対処していく必要がある。X.第2回の予定
9月26日(土) / 経営学部C棟501 / 13時開始
・映画上映 テーマ「民主主義」
・晩飯企画
【記事No.572 編集キー:natsu1】
[571] 題名:平成26年度活動報告ー総括 名前:渡邊諒太(26期) 投稿日:2015年08月10日 (月) 12時23分
平成26年度活動報告
半年以上も過ぎてしまいましたが、昨年度がどの様な年であったのかを振り返り、今年度の先の活動のためにこちらに報告を致します。
目次
T.報告
1.火ゼミ
2.木ゼミ
3.スピーチ大会
4.本の交換会
5.M’s企業番組読解講座
6.三戸・小山ゼミ懇親会
7.新歓企画
8.夏合宿
9.新年会
10.対三井ゼミ討論会
11.追い出し合宿
U.総括T.報告
企画ごとに、
(1)何をしたか(企画内容、計画)
(2)どうなったか(活動内容)
(3)評価(成功/失敗、得られた知見、今後の課題)
【学年構成】
4年生 7人、3年生 4人、2年生 1人
チーム制:三年生4人をチームリーダーに4チームで活動
(PS4, ラフレーズ, 温故知新協働組合, 4ryu)1.火ゼミ
(1)何をしたか(企画内容、計画)
○通年
・スピーチ大会
・本の交換会
○前期
DVD視聴等 「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」をはじめとするDVDや、
新聞記事、ネット上のニュース等を素材としてそこからいかに情報を読み取るかを学んだ。
また、DVDは就活生が多いことを考慮し企業や就職活動そのものをテーマにしたものが多く選ばれた。
○後期
前年度にドラッカーを用いて自分たちが生きる現代社会を勉強したことを受け、
26年度後期はさらに広く文明論的な視点から、社会の将来・未来について学ぶべく、
水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書,2014)について勉強した。
そして日本大学三井ゼミとの討論会に向け、論文を作成していった。
(2)どうなったか(活動内容)
○前期
・切り取った新聞記事をジャンルごとに分類し、そこから新たな知見を得る。
・一つのテーマに関連するDVDを2~3本視聴し、それらを繋げて情報を読み取る。
・既に見たことのあるDVDを再度観て、そこから新しい情報を引き出す。
DVD視聴後は、テーマを見つけて議論するか感想を述べることで各自が読み取って考えたことを言葉にし、発表する機会を設けた。
○後期
・テキストの内容を「資本主義論」と「資本主義終焉論」に分け、各チームで毎回担当部分のレジュメを用意し質疑応答を繰り返した。
・水野の議論を「図で理解し説明する」ことに取り組み、各チームで図を毎回作成し、改善していった。
・後半はウォーラーステインやカール・シュミット、佐伯啓志など水野以外の様々な文献にあたりながら論文の作成を進めた。
(3)評価(成功/失敗、得られた知見、今後の課題)
○前期
・前期におけるゼミ生の出席率は25期生の就活を主な原因として著しく低かった。就活生を考慮し、
スピーチ大会のテーマ決めにおいて「生まれ変わったらなりたい職業」などのテーマが採用され、
DVDも就活に役立つといった視点が取り入れられるも、欠席率を防ぐものにはならなかった。
・様々な番組を観て先生のお話を聞き感想を述べることで、テレビや新聞からただ情報を聞き流す・受け入れるのではなく
自らのモノとして情報を取り入れる姿勢を学んだ。しかし掲示板への書き込みはあまり活気がなく、その学びを真に自分の学びにはできていなかった。
・前期はチーム制を取り入れたものの、チーム活動がほとんどなくチーム制の意義が非常に薄かった。
新入生歓迎会や夏合宿といった企画では機能していたがそれだけに留まっていた為、チーム制を活かす為の工夫を考える必要がある。
○後期
・問いと結論という、論文としての形を整えることにとらわれてしまい、本当に水野の主張を理解しようという姿勢が欠けていた。
論文を書くために勉強するのではなく、勉強するために論文を書くのである。
・後期を通して図を描くことに取り組んだが、それが討論会に活かされなかったことが残念である。
その図を使って何を説明するのか、という目的を意識しなければならない。
・後期に作成されたレジュメには各チームのロゴマークが入っていた。
細かな遊びを入れることで楽しくなり、記憶に残る。どんどん遊んでいこう。2.木ゼミ
(1)何をしたか(企画内容、計画)
前年度、ゼミ生たちが主体的にゼミ活動に参加できていなかった。
これを受け「自発的に学びたい者が集まり勉強する場」として、レギュラーのゼミ(火ゼミ)とは別に木ゼミが開催されることとなった。
○通年
・企業番組や映画・ドラマの名作、特集番組などのDVDを用いた勉強を行った。
・情報の引き出し方、他者との視点を交えた新たな視点を得た。
○前期
・三戸公『官僚制』、『現代の学としての経営学』を用いて、論文の読み方を学んだ。
○後期
・一週間毎のニュースを一つの視点から複数ピックアップし、情報の結び付け方を学んだ。
(2)どうなったか(活動内容)
・春、秋共に回を経るごとに参加者が減少、一定しなかった。
・各企画への当日の取り組みはあっても、掲示板などの復習がなかった。
(3)評価(成功/失敗、得られた知見、今後の課題)
ゼミ生によるレジメやニュースの発表など、ゼミ生の学びの機会を作ることはできた。
だが二つのゼミとして制度化を図ったものの、
・参加者が一定しないこと
・参加者からの十分な報告がなく、復習がなされていないこと
これらを考えると木ゼミのコンセプトは十分、果たされていない。
・一定しない参加者を増加、固定化する働きかけ
・学びたい者としての報告を作り上げること
この二つをどの様に進めていくかが今後の課題となる。3.スピーチ大会
(1)何をしたか(企画内容、計画)
○テーマ
・第一回「人生で最も大きかったこと」(自分について語る、就活にも使える)
・第二回「生まれかわったらなりたい職業」(自分と他者の関わり方について語る)
・第三回「この人を語る」(他者について語る)
○コンセプト
・相手を納得させ、共感させる力を身に付けることが目的
・評価する力を鍛え、自分にも活かせるようにする。
(2)どうなったか(活動内容)
・得たい能力に適したテーマの設定や評価項目の共有が遅く、原稿の準備が不足していた部分もあった。
・特に第二回は、職業に対する認識が甘く、全体的によきスピーチとはならなかった。
・全体を通して上級生の評価が高く、下級生の評価が低かった。また人を評価するという点においても同じく差があった。
・得たい能力に適したテーマの設定や評価項目の共有が遅く、原稿の準備が不足していた部分もあった。
(3)評価(成功/失敗、得られた知見、今後の課題)
・復習として掲示板に原稿と修正後の原稿をアップしなかったことで、得たい能力が思うように伸びなかった。
・スピーチ大会後、原稿のアップを促す仕組みが必要である。例えば、アップしない者は失格処分にする等。
・テーマの設定は二ヵ月前、評価項目の設定は二週間前には決めて共有することが望ましい。
・テーマと評価項目の設定の際、出来上がりをイメージして十分に語れそうなテーマを選び、どのような評価項目にすれば適切な物になるか考える必要がある。4.本の交換会
(1)何をしたか(企画内容、計画)
設定したテーマの本を紹介しあい、交換する。
○コンセプト
@本の紹介を通し、プレゼンの仕方を学ぶ。
A同テーマの様々な本に触れ、知見を広げる。
(2)どうなったか(活動内容)
・年度の初めにテーマとスケジュールを設定し、それに沿って隔週で実施した。また、本の交換の仕方について、模索した。
・試したのは、ゼミーを用いたオークション方式、再評価方式、回数制限方式である。
・年度の初めにスケジュールを設定する予定であったが、テーマ選びが長期化したことに加え、何度か変更になることもあった。
・オークション形式は盛り上がったが、2〜3回行った後に廃止となった。理由は後述する。
・再評価方式は各自が交換した本を読み、本の価値を再確認する機会であったが、提案のみで実行されなかった。
・挙手の回数を制限することによって、その本の希望者が順番に左右されることが少なくなった。
(3)評価(成功/失敗、得られた知見、今後の課題)
・テーマ設定が長期化⇒本の交換会のコンセプトにたった選び方でできなかった。
・ゼミーを用いてのオークション方式⇒本の評価とゼミー額の乖離が起き、適切な方法ではなかった
・掲示板での再評価方式⇒実行できなかった→交換した本を十分に読めていない?
・1週目に手を2回までしか挙げられない回数制限方式⇒欲しい本を吟味し選ぶことにつながった。5.M’s企業番組読解講座
(1)何をしたか(企画内容、計画)
○企画内容
杉山さんの提案により「第一回M’s企業番組の読解講座」が2014年3月に開催され、以後、毎月開催することになった。
10月には、国大での勉強会に直接参加することが難しいOBがいることを踏まえ、より掲示板上での参加を重視した形にすることを先生よりご提案頂いた。ここからは、
@掲示板上で毎月のガイア・カンブリアについての感想を書き
Aそこでの議論をもとに国大での勉強会を行う形式で進めていく、
という現在の形式になった。
○コンセプト
・情報を解釈する
社会からの情報に受け身になるのではなく、情報を自ら能動的に解釈する力をつける。
正解は無く、何らかの気づきを引き出すかが重要であり、見るたびに引き出すものが違っていい。
・引き出すための見方を学ぶ
自分の見方と他者の見方を比べてみることにより、
@自分の見方を確認する。
Aいろんな見方があることを確認する。
B複数の見方を総合して、知見を得る。
(2)どうなったか(活動内容)
・M’s企業番組読解講座は4回、ビジネス・企業番組勉強会は2回開催された。
・WEB勉強会では十分な数の書き込みを集めることができていない。
・国大での勉強会の出席者も、現役・OBともに減少傾向になってしまった。
(3)評価(成功/失敗、得られた知見、今後の課題)
○得られたこと
国大での勉強会において、先生がどのように企業番組を見るのか、他のゼミ生がどのように企業番組を見るのかに触れ、見方を学ぶ機会を作ることができた。
○問題点
情報を解釈する・他者と見比べ見方を学ぶというコンセプトを実現しより深い学びにするためには、
WEB勉強会での感想の書き込みとそれへのコメントが行われ、活発な議論が交わされるようにしなければならない。
○今後の課題
そのためには、書き込みの呼び水として現役生がローテーションを組み、感想を書き込むようにしたい。
今後、佐藤→笹井→高橋→渡邊→木田→藤田→石嶺の順で毎週感想を書き、また、お互いの感想にコメントを書くことに取り組んでいく。
お互いの見方を学ぶ、というコンセプトからも、互いの感想を読んでそこから得たことをコメントとして書くことは重視していきたい。6.三戸・小山ゼミ懇親会
(1)何をしたか(企画内容、計画)
中華街満珠園にて途切れていた両ゼミの交流を復活させるため、関東学院大学小山ゼミとの懇親会を行った。
○懇親会での企画
・両ゼミを紹介するクイズ、劇
・三戸先生が用意してくださった両大学についてのクイズ
(2)どうなったか(活動内容)
・時間ごとに席をローテーションすることで、小山先生や多くの小山ゼミ生とお話しすることができた。
・三戸ゼミ側の設問にブリッジに関するものがあったが、小山ゼミのイメージを喚起するには説明が不十分であったため、
急遽両ゼミ選抜によるブリッジを行い(行ったが)、三戸ゼミがまさかの敗北を喫する。
・各企画も皆楽しむことができ、全体として盛り上がる懇親会になった。
(3)評価(成功/失敗、得られた知見、今後の課題)
・懇親会自体は盛り上がったが、以降両ゼミ合同でのなんらかの活動に繋げられていないのが残念である。
・各企画において小山ゼミの方がよく作りこまれており、こちらとしては大変悔しいものであった。懇親会も他の企画と変わらない。本気で臨むべし。7.新歓企画
(1)何をしたか(企画内容、計画)
27期生をチームに入れるための求人票企画やお寿司を使ったわさび寿司企画を行った
当日はポイント制にして、優勝チームから好きなだけの寿司を食べられるようにした
○コンセプト
@27期生をチームに入れるとともに、ゼミに打ち解けさせる
A合宿の前にチームとしての意識を形成する
(2)どうなったか(活動内容)
○求人票企画
あらかじめ各チームに求人票を用意してもらい、それを用いた形で順番にチームのアピールをする。求人票やアピールを見てどのチームに入りたいかを、27期生が決める。
○わさび寿司企画
寿司を数個用意する。その中に1個わさび入りがある。その数個を1チーム内で一人ひとつ食べ、
他チームはわさび入りの寿司を食べた人が誰かを当てる。食べたチームは当てられない様に工夫する。
(3)評価(成功/失敗、得られた知見、今後の課題)
目的@Aは達成できた。しかし運営の方法でいくつか問題があった。
○わさび寿司企画
わさびを食べたことに気付かない人がいたことから、量の調節が上手くできていなかったといえる。
○ポイント制
ポイント制にしたはいいが、比重や計算の仕方を鑑みていなかった。そのため、途中で優勝するチームが決まってしまって盛り下がった。
そのため途中で逆転の機会を設けたが、公平性を保つために、ポイントをどうするかは考えねばならなかった。8.夏合宿
(1)何をしたか(企画内容、計画)
9月24日(水)〜27日(土)、御宿ニュー日の丸にて夏合宿を行った。
・勉強企画として、水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』について当合宿から学び始めた。また、資本主義に関するDVDの視聴を行った。
・三戸ゼミ大相撲、カルタといった伝統的な企画に加えて、砂浜ソフトボール、ゆるきゃらグランプリやチームネーム・カラークイズといった新しい企画を行った。
(2)どうなったか(活動内容)
○勉強企画
水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』の第1章〜第4章(全5章)をラフレーズ、4ryu、PS4、温故知新協働組合の四チームがそれぞれ章ごとに担当し議論をした。
一チームが報告、他の二チームが質問、残りの一チームが司会・評価という分担がなされた。
資本主義に関して、バングラデシュの繊維下請工場を取材したDVDを視聴した。
○大相撲
団体戦と個人戦を行った。「本気」とは明確に言えないものの、ゼミ生たちの熱い戦いを見ることができた。
○歌留多
取った枚数に応じて得点が与えられた。
○砂浜ソフトボール
最初は球場を借りてソフトボールを行う予定だったが、前日の雨と時間の都合のため、近くの砂浜でソフトボールを行った。
○ゆるキャラグランプリ
三戸ゼミのゆるきゃらを決める企画。各チームが考案。ここで決まったゆるきゃらはゼミ公認として以後の活動に駆り出される。
見事GPを獲得したのは、PS4考案の”三戸マンボウ”であった。
○チームカラークイズ
各チームがチームカラーを決めて、その色を選んだ理由をクイズにして正解数を競った。
○その他
ブリッジや朝のラジオ体操なども例年通り行われた。
(3)評価(成功/失敗、得られた知見、今後の課題)
○勉強企画
・熱い議論が繰り広げられ、テキストの理解がある程度深まった。
・合宿で出た疑問や課題は後期以降のゼミにつなげることができた。
・しかしレジュメ等の準備不足が否めず、深い議論にならなかった問題がある。事前の準備はもっと早く計画的にする必要があった。
○その他の企画
・概ね面白く進行できたと思う。企画そのものが面白かったことやゼミ生の楽しみたいという気持ちが強かったことが満足できた要因である。
また、ポイントを各企画の順位ではなくそのチーム・個人が獲得した点数に応じて貰えるようになったことで、
最後までどのチームが優勝するかわからずモチベーションを保てたことも要因であると考えられる。
○全体として
準備が不足していたことが一番の問題であったろう。早め計画を立て、シミュレーションを繰り返し柔軟に対応することは今後の課題である。9.新年会
(1)何をしたか(企画内容、計画)
2015年の始まりという節に、お屠蘇、抱負、歌留多、新年会企画を行った。
○コンセプト
@新年を新しい気持ちで迎え、1年の健康を祈るとともに、新年をどのように過ごしたいかを確認する。
A節目をゼミとして祝うことで、関係性を深める。
(2)どうなったか(活動内容)
○お屠蘇
幹事が用意。屠蘇器を用いて先生より、年少から頂いた。
○抱負
年少から今年1年の抱負を言っていき、それに対して先生からコメントを頂いた。
○歌留多
個人戦で散らし取りを行い、チーム対抗で源平戦を行った。
○新年会企画
めんこを行った。ゼミ初である。めんこは幹事と数名で用意し、ゼミーで競売し、ほしいものを各自手にした。
めんこには、ゼミにちなんだ絵・写真や2014年の流行したものが書かれていた。総当たり戦やトーナメントを行い、
最終的にめんこを持っていたものには、そのめんこの競売価格分のゼミーが与えられた。
(3)評価(成功/失敗、得られた知見、今後の課題)
○お屠蘇
屠蘇器を先生にお借りしたい、という連絡が遅れてしまい、屠蘇器を前日の段階で用意できていなかった。
結果的にはゼミ生の1人が持っていたため事なきをえたが、当日必要なものを用意する段取りの悪さが際立った。
○新年会企画
めんこは幹事と数名で用意していたが、各自で作品として用意する形のほうがよかった。また、作品として考えることで、ゼミーでの取引等、他にも楽しみ方が生まれた。
ルールには、分かりにくいもの、めんこがかえらないという致命的な欠陥があり、企画としては不完全だったと言わざるをえない。
アイデア自体は悪くなく、盛況であったことは確かなので、ルールを整備することで残る企画となりうると考える。10.対三井ゼミ討論会
(1)何をしたか(企画内容、計画)
2013年度に引き続き、三井ゼミとの討論会を行った。
○コンセプト
@2014年度、三戸ゼミが夏合宿より続けてきた、水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書,2014)をテキストとしての勉強の成果を、他者に納得させる
A他者の観点を学び、自分たちの理解を深める
(2)どうなったか(活動内容)
○討論会の準備
テキストを用いて、論文「資本主義の未来」を作成した。また当日までに、お互いの論文・相手への質問状・回答状を交換した。
○討論会当日
午前中はお互いのゼミで回答状の発表・質疑応答を行った。午後からは3グループに分かれて分科会を行った。
分科会のテーマは“ドラッカーと資本主義”である。当日の司会は三戸ゼミ院生の中村さんにお願いした。
○互いのゼミの構成
三戸ゼミは、ゼミ生全員での参加(体調不良を除き)であったが、三井ゼミは2年生を中心に3年数名がそれを助けるという形での参加であった。
三井ゼミとしては、2年生に討論会を経験させるということも目的にしていたためである。
(3)評価(成功/失敗、得られた知見、今後の課題)
○討論会のやり方
どのように行うかが直前まで決まらなかった。相手ゼミとの連絡を早めにとるだけである程度調整でき、討論会に対するお互いのゼミの意識の食い違いを防げた。
またやり方が、話し合いで二転三転したために、当日の観点(相手を納得させる)での準備を十分にできなかった。
○論文の作成の重点
2013年度の反省を活かし、論理構成・〆切の徹底を重視した。しかしそのために、相手を納得させるという観点が抜け落ちてしまい、
当日相手にこちらの結論を十分に納得させることができなかった。論文を討論会の手段ではなく目的にしてしまったことが問題である。11.追い出し合宿
(1)何をしたか(企画内容、計画)
・ゼミ内討論会
・掲示板ベスト10企画
・ラストスピーチ
・修業証書の作成
(2)どうなったか(活動内容)
○ゼミ内討論会
2月末に三井ゼミとの討論会をしたが、不完全燃焼だった。そのため、その心残りをなくすために、合宿の場で討論会を行なうこととした。
討論会の目的が「心残りをなくすために、自分の理解を確かめる事」だったが、その目的が共有されていなかった。
そのための準備も不足していたために、討論会の反省を十分に活かせなかった。
○掲示板ベスト10
単純に議論をするための準備が足りなかった。評価軸の設定や他者を納得させるための理由づけを考えられていなかった。その結果、予定の時間内に終わらなかった。
○ラストスピーチ
これまでのラストスピーチと異なり、ステージの前に立ちスピーチを行なった。これは2013年度に追い出し合宿がなかったためであるが、
修業にふさわしいラストスピーチを行なった。ラストスピーチに、ゼミ生は涙した。
○修業証書
追い出されるゼミ生のゼミでの功績と、今後の期待が書かれた修業証書を作成した。3年生にとっては追い出す4年生の功績を改めて感じる、
4年生にとっては自分の貢献を認められる、お互いにとって励みとなる機会となった。
そして修業式をやる事そのものによって、三戸ゼミを修業する事実を感じられた。
(3)評価(成功/失敗、得られた知見、今後の課題)
「追い出し合宿をやりたい」と言って「型」ばかりを見てしまった。追い出し合宿のコンセプトは「心残りをなくすこと」であって、「心」を意識できていなかった。
「追い出し合宿をやりたい」と言うならば、その本質である「心残りをなくしたい」という気持ちがあらねばならなかったのではないか。
そして、ゼミ生たちはその「心残りをなくしたい」という明確な気持ちを持てていなかった。これを言い換えれば、
「そもそも何のために追い出し合宿をやるのか」を考えられていなかったという事であり、
また、「「型」をやらねばならない」という意識にばかり捉われてしまったためである。
ゼミ生が「追い出し合宿をやりたい」と言ったものの、合宿終了後には合宿の報告や残った企画の対応については誰も考えなかった。
自分達が「やりたい」と言ったことに対して責任を持てず、また、「やりたい」と言ったにも関わらずそれを「課題」として捉えてしまったのである。
だからこそ掲示板ベスト10においても、そのけじめを担当者に任せっきりにしてしまい、自分達でそのフォローをすることができなかった。
自分の言葉に責任を持つ事、課題を「課題」として取り組まない事をこれから目指していきたい。
U.総括
平成26年度、勉強面においては火・木ゼミという二つの活動に分けて行ったことが大きな特徴であった。
火ゼミ前期はDVD・ニュース記事を用いて情報の見方・引き出し方を学び、後期は夏合宿から通して学んできた水野資本主義論・資本主義終焉論を通して、
資本主義をキーワードに自分たちが生きている社会の問題を考えてきた。
木ゼミでは通年でDVDやニュースの読解をしたことに加え、自らニュース記事をまとめた上で何が見えてくるのかを考えた。
しかし情報の見方・引き出し方を学んでも、その後の復習の無さが大きな課題となっている。
また後期についてはテキストでは何が述べられているのかというところから離れ、自分たちが考えた所にとらわれてしまった。
討論会において、自分たちが何を得たのかということを十分三井ゼミに伝えることが出来なかったのはそこに一つの原因がある。
また、自発的な参加を求められる木ゼミの出席率が低かったことから、自ら学ぼうという意識がゼミ生に乏しかったのではないだろうか。
企画面においては、それぞれ行った企画について工夫が見られた。本の交換会ではオークション形式の試用や交換方法を公平にする様な改善が提案され、
夏合宿においては砂浜ソフトボール、ゆるきゃらグランプリやチームネーム・カラークイズといったものが新しく行われた。
また「M’s企業番組の読解講座」が2014年3月以後、毎月開催することになり、OBの方々と学ぶ機会を得た。
勉強・企画のどちらにおいても行った後のフォローが為されないままである。
その為、ゼミ生の中で自分の力となったという感覚や、やってきた企画を大切にしてきたという意識が希薄になってしまった。
自分の力にするために、行ったことに対する復習や反省を意識的に行う事が大きな課題として残った。
何故、火ゼミ・木ゼミと活動が分かれたのか。与えられたものをただ単に課題としてのみやるという考え方から脱却することが、次の活動を豊かにするものである。
【h26-sokatsu】
[570] 題名:平成27年度第15回三戸ゼミナール活動報告 〜情報を自分のものとする扱い方とは〜 名前:渡邊諒太(26期) 投稿日:2015年08月03日 (月) 01時57分
≪目次≫
T.基本情報
U.DVD鑑賞
V.先生のお話
W.次回の予定T.基本情報
【日時】2015年7月21日(火) 16時30分〜22時30分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:(藤田)
26期:渡邊、橋、笹井、佐藤
院生:中村、(坂倉)、(阪本)、木田U.DVD鑑賞
参加者で明治の近代化遺産と戦後経済の歩み、最近話題に取り上げられるIoT(モノのインターネット)を扱うDVD鑑賞を行いました。
DVD概要
【明治日本の産業革命 世界遺産へ 〜奇跡の近代化 受け継がれる志〜】
幕末から明治にかけて日本が成し遂げた産業革命。
それを支えた産業遺産群は、世界文化遺産への登録の期待が高まっている。
なぜ日本は「奇跡の近代化」を成し遂げられたのか?
現代に受け継がれる「ものづくりの志」に迫る。
※番組HP(http://www.tv-tokyo.co.jp/smp/program/detail/21771_201506131600.html)
【NHKスペシャル 戦後70年 ニッポンの肖像〜豊かさを求めて〜】
第1回 “高度成長” 何が奇跡だったのか
第二次大戦の敗戦から20年余りで世界第二位の経済大国に上り詰めた日本。
その復活劇は、「奇跡」と称賛されました。
翻って今の日本は、低迷が続き、未だに再浮上の糸口をつかめないままもがいています。
あの「奇跡」はなぜ起こったのでしょうか。
時代の産物に過ぎなかったのか、それとも日本の真の実力だったのか。
第2回 “バブル”と“失われた20年” 何が起きていたのか
高度成長を遂げた日本経済は、その後、世界に先駆けて二つの事態に見舞われます。
それが「バブルとその崩壊」「“失われた20年”という停滞」です。
それがいったい何だったのか、そこから何を教訓とすべきかを解き明かします。
実は、バブル崩壊直後、日本経済を代表する企業のトップたちが、この事態を明治維新、
敗戦に次ぐ第三の日本の転換点と位置づけ、早くからその対応について幾度となく議論を重ねていました。
さらに、トップたちは、それまでの常識や美徳をかなぐり捨てて、
その事態を乗り越えようと様々な模索を続けていたのです。
※番組HP(http://www.nhk.or.jp/po/channel/119.html)
【クローズアップ現代 新・産業革命?“モノのインターネット”の行方】
センサーを取り付けた工業製品などからインターネット経由で膨大な情報を収集し、
ビジネスに革新をもたらすとされる“モノのインターネット(IoT)”。
こうした膨大なデータの分析による新たなビジネスに、いま多くの企業が着目。
アメリカでは巨大企業が中心となり、データ方式などの業界標準をいち早く定め、
市場を手にしようという動きも出ている。
IoTがもたらそうとしているものは何か、可能性と課題を探る。
※番組HP(http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3659.html)
≪感想≫
◯渡邊 諒太(8/5, 00:45)
日本が近代化したという事実を教科書で習って当たり前の様に捉えていました。
しかし、産業革命を起こした欧州の競争環境と日本の周辺環境とに視点を当てることで、
それが実は並々ならぬことではないというお話にハッとしました。
その上で、二種のDVDを見比べるときの先生のお話に目を見張りました。
頭の中で戦前と戦後、さらに高度成長と不況の現在を切り離して
「昔は昔…」と無意識に分けて考えていました。
そのため、なんとなく日本の不況はずっと続き、
経済的に没落は免れないのだろうと考えていました。
しかし、これは今の不況を前提として考えていたためであると学びました。
「戦後を前提とすれば『もはや戦後ではない』となるが、
近代化の時期を前提とすれば、日本に可能性を見出すことが出来る。」と聞いた時に、
自分の日本経済に対する漠然とした失望感は、
この前提の視点が浅いことから来るのだと思いました。
これで完全に日本経済に期待!とはならないものの、
もう一度構造を意識的に考えてみようと思いました。
〇笹井純也(26期 8/5 4:00)
番組中では「同じIoT」として扱っているものでも、
その与える影響と意味は大きく異なっていました。
「番組で同じとして扱っているものは、本当に同じなのか」、
というツッコミがあるのだと、今回学びました。
クローズアップ現代は、高校生の頃ほぼ毎日見ていました。
しかしこれまで、「もう一度見たい」と思ったことは無く、
今回初めて「もう一度見たい」と思いました。
また、今回と同じくらい印象に残っている先生のお話は、
3Dプリンターを使った地方の未来についてのお話です。
もしかすると、私は自分の手で「未来像」を描きたいのかもしれません。V.先生のお話
1.情報を自分のものとする扱い方〜フレームワークをつくり、データを補う〜
説得力のある独自の分析を行うには、まずはひとつのテーマについてのフレームワークを持つことである。
たとえば今回の明治近代化遺産のDVDからエレメントを引き出し、結びつける。
今回の場合では、「江戸時代−明治時代−戦後(現代)」という縦軸と、
「日本−欧米−中国」という横軸を描いた。
このDVDは「明治時代かつ日本」に焦点を当てた番組だと位置づけることができ、
同時に「明治時代かつ日本」以外の内容は分からないのだと分かる。
こうするとDVDではどの部分の話が弱いかが見えてくる。その部分を自分で調べて補うことを続けていく。
そのようなフレームワークをいくつも持ち、データを集めていけば、高い分析能力を得ることが出来る。
2.なぜ、まとめが人と同じようなものになるのか〜要素(エレメント)は所与のものではない〜
多くの人は何かをまとめる際、分析する要素やキーワードが与えられたものとして考え、
それをどのように結びつけるのかという点のみで、まとめを作ろうとしている。
エレメントを結ぶだけならば、おおよそ似たようなつながりにしかならないのである。
まず、何をエレメントとするかを自分で導き、そこから結びつけることで独自の分析が生まれるのである。
3.IoTの影響
IoT(モノのインターネット化・Internet of Things)という言葉が最近大きな話題となっている。
今までインターネットは人と人とを繋いできた。
しかしモノとモノをインターネットで繋ぐことによって、故障などを事前に察知し修理を持ちかけたり、
機器の稼働状況を調べ問題点を発見し、開発において改良を加えたりすることが出来るようになっている。
これがIoTである。
IoTにより、
@システムの安全性の向上させる
(例えば、工場での機械の故障や異変に早めに気付くことで、事故を防げる。)
A人の生活を「効率化」させる
(例えば、脳梗塞になりやすい温度差を明らかにすることで、病死のリスクを防げる。
また、自分の行動の傾向を把握し、無駄のない行動をするようになる。)
ことができる。
この@とAは一見大差ないようで、大きく異なる。
なぜなら、@はこれまでの技術進歩の延長線上にあるのに対して、
Aはこれまでの延長線上にはないからだ。
Aの技術導入は、「効率化とは何か」、「効率化が人間に与える影響とは何か」を
考える必要があるだろう。
4.新技術が人類を滅ぼす 〜技術の進歩による最悪の事態を頭に入れておくこと〜
人類は、自らが生み出した技術によって、滅亡するかもしれない。
特に、その場合に大きな役割を果たすのが、人工知能(A.I.)である。
以下、現在における最新技術を紹介したうえで、
人類が滅亡するケースの社会の将来・未来を考えていく。
(1)現在における最新技術
まず近年の最新技術とは、何があるのか。
ロボットやドローン、3Dプリンター、そして人工知能が挙げられる。
これらの技術は現在の技術水準、また単体で扱われている時には、人類は滅亡しない。
つまり技術が発展し、人工知能を含めたあらゆる技術を組み合わせた場合、
人類は滅亡する可能性があるのである。
(2)最新技術の組み合わせにより、人類は消費だけをする将来
近い将来、以下のような社会へ変わる可能性は高い。
「ロボット」があらゆる商品を製造し、「ドローン」がその商品を運ぶ。
ロボットやドローンの修理部品は「3Dプリンター」が製造し、
修理は修理専用のロボットが行なう。
そして「人工知能」は、それらの情報をまとめ上げ、
また、反省と推論を行ないことで活動全体を改善し続ける。
ここにおいて、人類が果たすべき役割はなくなる。
人類は、ただ商品・サービスを消費するだけの存在となるだろう。
ところが、人類は発展しなくなっても、人工知能は発展し続ける。
(3)人工知能により、人間がただ快楽を与えられ続ける未来
人工知能の発達により、このような社会になる可能性がある。
これまで人類は商品・サービスを消費していたが、その必要すらなくなるのである。
人間の脳に電気信号を送り、最大限の幸福を感じさせられるようになるのである。
幸福を感じる電気信号の法則性は、人工知能が見つけ出すだろうし、
電気信号を送る機械は、ロボットと3Dプリンターにより製造される。
ここにおいて、人類は商品・サービスを消費することさえなく、
ただ生きるだけで最大限の快楽を感じ続ける存在となるだろう。
ところが、人類は発展しなくなっても、人工知能は発展し続ける。
(4)人工知能の意思決定による、人類の滅亡
人工知能が「法則性」を見出し、自らを「評価」する知性(?)を持ち合わせたならば、
次は「価値基準」について考えをもち、「多様化」し、「物事の意義」を考えるようになるだろう。
(人工知能は言語を理解し、ビッグデータと結びついているならば、
人類が書いた全書籍を読めるということである。
そのため「価値基準」や「物事の意義」を考えるようになるのは、当然の流れだ。)
ここで、人工知能にとって人間とは、生かす意義のある存在なのだろうか?
人間にとっての人間は(エゴがあるため)意義があるが、
人工知能にとっての人間は、生かす意義はないのではないだろうか。
よって人類は、快感を与えられたまま、そして人工知能の思惑に気付かないまま、滅亡するだろう。
以上の未来予測は、実際には起こらないかもしれない。
しかし現在、大学改革により、「感情とは何か」を考える人文科学が縮小されている。
また、金と便利さの追求を否定する論理を、我々は持ち合わせていない。
このような現状を踏まえた上で、最悪の事態に備える事が重要である。
最悪の事態を想定して、最悪の事態を避けられるならば、それは悪くない。
最悪の事態を想定せず、最悪の事態(例えば人類の滅亡)に直面してしまうことこそ、「最悪」である。
5.今期のまとめを進めるにあたって〜具体化しなければ、難しい〜
自分で「〜をする」と言ってみても、結局出来ていないということがこれまでも多くあったはずである。
そうすると漠然としたままこれをやるといっても出来ないのだ、という自分に気が付くはずである。
このような中で自分がやろうとしたことをやるには「何をやるか」「何時やるか」「誰とどのようにやるか」を明確にすることである。
ここまで考えて初めて出来る可能性が生まれてくるはずである。W.次回の予定
1.夏合宿について
合宿について、日程やどのように進めるかという話を行いましたが、
その中の話では私たちの意識が合宿を「やるべき」というだけで考えられていました。
先生より「合宿をやらなければいけないというものではない」というお話を踏まえ、
自分たちが活動に対しどのようにかかわるかを深く考えましょう。
2.本の交換会について
「自然」をテーマに本の交換会を行う予定でしたが、時間の関係で延期としました。
秋学期の第1回目に行います。
【記事No.570 編集キー:h27-15th】
[569] 題名:平成27年度第14回三戸ゼミナール活動報告 〜構造の描き方と、価値判断〜 名前:〇笹井純也(26期) 投稿日:2015年07月17日 (金) 03時17分
≪目次≫
T.基本情報
U.給食費未納問題について
V.ペットの体調不良による有休取得について
W.先生のお話
X.今週のやるべきこと
Y.次回の予定
T.基本情報
【日時】2015年7月14日(火) 16時30分〜22時30分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:藤田
26期:渡邊、橋、笹井、(佐藤)
院生:(中村)、(坂倉)、(阪本)、木田U.給食費未納問題について
1.概要
学校給食費を「払えるのに払わない未納」が増加しています。
それに対し学校側が「未納が続いた場合は給食を提供しない」と決めた所、未納の保護者は激減しました。
なぜ、こんなひどい事が起こっているのでしょうか。
今回のゼミでは、その構造を分析していきました。
2.ゼミ生の議論
ゼミ生は「給食費未納という現象は、なぜ起こっているのか」と考えました。
そして”給食費の不払いは、保護者達に「タダが当然」という意識があるためであり、
その意識は「ネットの無料サービス」に影響されたのである”という仮説を立てました。
※構造図にすると、以下の通りです。
給食費の不払い
↑
「タダが当然」という意識
↑
「ネットの無料」に影響
3.先生のお話
(1)構造的に捉えるとは
物事を構造的に捉えるとは、エレメント間の関係性を描くことである。
上記の関係図は、突っ込みどころが多い。
関係図を描くためには、次のような点を考えるべきである。
@矢印の先のエレメントに結びつく、他の要素は考えられないのか。
(「給食の不払い」になるには、「「タダが当然」の意識」以外の要素はないか。)
Aエレメントの内容が、どれだけの広さを持つのか。
(「「タダが当然」の意識」が「給食の不払い」に結びつくのならば、
その意識はもっと他の現象にも表れているはずである。
他の現象があるのか。)
Bエレメントの内容に不足はないか。
(ネットが「タダが当然」の意識を生むのだとすれば、それは環境決定論であり、主体がない。
「ネットの無料に影響」に加えて、他の要素は考えられないのか。)
※上記の構造図に@〜Bを書き加えると、以下の通りになります。
給食費の不払い
↑ ↖
↑ 他の要素(=@)
↑
「タダが当然」という意識
↑
↑ 他の現象
↑ ↗(=A)
「ネットの無料」に影響 + 新たな内容(=B)
(2)問題の「意味」を問う
今回のゼミ生の考えには、「価値判断」がない。
そもそも「給食の不払い」とは、反社会的行為だ。
反社会的行為にも関わらず、不払いに対して
「こんな"ひどい事"がなぜ起こっているのか」ではなく、
「こんな"現象"はなぜ起こっているのか」と(まるで自然現象のように)捉えてしまった。
人文科学は本来「価値判断」をし、問題の「意味」を問う。
問題の意味を考えるとは、「いかなる意味であるのか(納得性)」、
「物事の是非(善悪)」「その結果どのようになるのか」を考えることである。
(問題の意味を考えないと、国立競技場建設のような問題が起こる。)
そしてそれは試験合格のための勉強では、決して身に付かない考え方だ。
(3)先生の構造図と、その広がり
@先生の構造図
給食費の不払い 若者の選挙・政治離れ
↑ ↗
「強制力なきルール」は無視
他人が迷惑していても平気
A「給食費の不払い」と「若者の選挙・政治離れ」の違い
「給食費の不払い」と「若者の選挙・政治離れ」は、
どちらも「「強制力なきルール」は無視」という考え方から行われるが、
その意味は大きく異なる。
「若者の選挙・政治離れ」は「権利」を行使しないのに対して、
「給食費の不払い」は「義務」に反しているからだ。
B権利とはフィクションである
現在は、権利が大声で主張される社会になってきている。
しかし、その権利を否定する論理を、我々は持たない。
なぜなら、権利とはフィクションだからである。
結論を導くには、論理が必要だが、
あらゆる論理は前提から始まる。
その前提こそその人にとっての「問題の意味」を決定させる。
結論
↑
論理(客観的=間違いを指摘できる)
↑
前提(主観的
(間違いは存在せず、否定する論理は持たない。
フィクション、価値観、世界観とも言い換え可能。
法、常識、イデオロギー、思想、価値観、倫理観などを形成する。)V.ペットの体調不良による有休取得について
1.概要
ある人が「ペットの体調不良」で有休を取ったとします。
これに対して、どのように感じるのか、議論をしました。
「有給休暇に取得の理由は問われない」のでしょうか、
それとも「やむを得ない理由が必要」なのでしょうか。
また、「ペットは家族に入るのか」という議論はなんと、
家族とは何か、同性婚は認められるのか、へと広がっていきました。
2.ゼミ生の議論
(1)どこまで納得でき、どこから納得できないのか。
この問題は層に分かれており、自分がどこから納得できないのか、
明確にする事が大切です。
そのため、
@有給休暇を取ることは、当然の権利か、周囲の納得が必要か。
A周囲の納得が必要だとした時、周囲の納得が得られた場合にも、
迷惑をかけて構わないか、迷惑をかけてはならないか。
B迷惑をかけてはならないとした時、
迷惑をかけないズル休みは有りか無しか。
(みんなは働いているのに、休んでよいのか。)
C「ペットは家族」だとして休む事は、ありかなしか。
※この問題の腑分け方は、先生から教えていただきました。
(2)ペットは家族か
ペットは家族かどうか、直感で分かれて話しました。
「ペットは家族派」は石嶺さんと笹井で、
「ペットは家族ではない派」は藤田さんと渡邊、高橋でした。
家族派の意見には、
・愛情があれば家族。
・衣食住(居住)をともにすれば家族。
家族ではない派の意見には
・人以外は家族にならない。
・ペットは愛着であり、愛情はない。
がそれぞれ挙がりました。
3.先生のお話
(1)家族とは何か
@家族とは何かを考える方法
家族とは何か、を考える方法は3つある。
・構造/原理から考える。
・法律から考える。
・心情から考える。
A構造/原理から考える 〜続柄から考える〜
家族には、続柄が必ずある。
その場合、ペットは続柄に決して入れないため、
「ペットは家族ではない」となる。
A心情から考える
家族には、広義と狭義がある。
例えば、「別居する祖父」は普段家族と呼ばない(狭義)が、
同居を呼びかける時には当然のように「家族なんだから」と説得する(広義)。
また、「別居する人は家族ではない」という印象を持つが、
父親が単身赴任した場合、父が家族とみなされなくなる事はない。
このように具体的なケースを考えていく事で、
「家族ではない人」「広義の家族」「狭義の家族」を
明らかにすることができる。
(2)同性婚は家族として認められるのか
現在、同性婚に対して、
家族関係は認めているが、
婚姻関係は認められていない。
なぜなら、婚姻関係は「(妊娠・出産を経て)親子関係」が築かれるのであり、
同性同士の婚姻では子供を生む事はできないからだ。
もし同性婚を認めるとしても、
「養子を迎える事を条件とする」と、伝統的な家族から離れない。
昔の一般的な家族形態である大家族は、養子を迎えていたからだ。
同性婚に関する問題は「家族とは何か」が突きつけられている。X.今週の考えるべきこと
「権利と義務」、「自由と責任」は似ているが、どこが異なるのか?Y.次回の予定
・本の交換会 テーマ「自然」
・映画上映
【記事No.569 編集キー:h27-14th】
[568] 題名:2015年度第一回スピーチ大会『三戸ゼミの私』 結果 名前:高橋篤史(26期) 投稿日:2015年07月12日 (日) 15時21分
スピーチ大会 結果発表
皆さん大変お待たせいたしました!
2015年度スピーチ大会『三戸ゼミの私』の平均点の結果は以下の様になりました!!第一位 藤田航平 40.5点
第二位 石嶺佑騎 39.3点
第三位 笹井純也 34.9点
第四位 高橋篤史 30.7点
第五位 佐藤 樹 28.8点
第六位 渡邊諒太 26.4点
藤田さんが昨年から引き続き優勝し、四連覇を達成!!
詳しい集計結果はこちら ドライブのエクセルシート<<コメント>>
〇高橋篤史(26期 7/12 15:30)
あと二回のスピーチ大会で40点をとれるようなスピーチをできるようになりたいと思います。
もし集計結果のエクセルシートを見られない方がいたら、高橋に声をかけてください。
【記事No.568 削除キー:speech1st-kekka】
[567] 題名:平成27年度第12回ゼミ〜自分が話せるようになるため、スピーチ大会がある〜 名前:渡邊諒太(26期) 投稿日:2015年07月10日 (金) 18時56分
≪目次≫
T.基本情報
U.スピーチ大会
V.本の交換会
W.先生のお話
X.次回の予定
T.基本情報
【日時】2015年6月11日(火) 16時30分〜23時30分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:藤田
26期:渡邊、橋、笹井、佐藤
院生 :中村、(坂倉)、(阪本)、木田U.スピーチ大会
今回のテーマは『三戸ゼミの私』
テーマが難しく、テーマの解釈が浅いという課題に直面しました。
原稿はスピーチ大会掲示板にアップしましょう!
また、それぞれ数行でコメントをまとめましょう!
(1)佐藤樹 6分38秒
(2)渡邊諒太 5分19秒
(3)笹井純也 5分8秒
・テーマ理解が浅い。
「笹井にとって、ゼミがどんな場であるか」を語るべき。
・テーマそのもの(「三戸ゼミの私」)を原稿で繰り返すと、くどい。
・身振りとともに、体が動くことがある。
・間の取り方は上手になった。より意識して行うべきだ。
(4)高橋篤史 6分33秒
・単調な話し方←伝えたい・聞かせたいという気持ちになっていない←テーマの解釈が深められていない。
・エピソードの内容が希薄。
(5)藤田航平 7分34秒
(6)石嶺佑騎 6分52秒V.本の交換会
今回の本の交換会は、
「テーマから3冊を紹介し、その中の1冊を交換する」というやり方で行ないました。
三戸先生 司馬遼太郎 この国のかたち 文春文庫 A
三戸先生 山本周五郎 おごそかな渇き 新潮文庫 笹井 A
三戸先生 カレル・ヴァン・ウォルフレン 人間を幸福にしない日本というシステム 毎日新聞社 佐藤 A-
中村 内田樹 私の身体は頭がいい 文春文庫 木田 B+
木田 三戸裕子 定刻発車 新潮文庫 笹井 A
石嶺 内村鑑三 代表的日本人 岩波文庫 中村 A+
藤田 司馬遼太郎 この国のかたち 文春文庫 渡邉 A
渡邊 新渡戸稲造 武士道 岩波文庫 橋 A+
笹井 夏目漱石 草枕 新潮文庫 石嶺 A
佐藤 内田樹/釈撤宗 日本的霊性論 NHK出版社 藤田 B+
橋 下村治 日本は悪くない 悪いのはアメリカだ 文春文庫 佐藤 B+
〇笹井純也(26期 7/14 2:56)
私が選んだ3冊は、
@夏目漱石『草枕』
A夏目漱石『こころ』
B夏目漱石『坊ちゃん』
でした。
しかし今回の私の紹介では、
草枕の紹介としかなっていませんでした。
つまり本来は、
(1)テーマの中でその基準を選択する理由
(どのような基準で3冊を選び、なぜその基準を採用したのか。)
(2)基準の中でその3冊を選択する理由
(なぜその基準でその3冊を選んだのか。)
(3)3冊の中でその1冊を選択する理由
(なぜその3冊から最後の1冊を紹介するのか。)
を伝えるべきだったのです。
よってこの場にて、改めて、紹介します。
(以下、原稿案@)
私が選んだ3冊は、
@夏目漱石『社会と自分 漱石自選講演集』
A夏目漱石『こころ』
B夏目漱石『道草』
夏目漱石は、「日本の近代」をテーマとしました。
そして現在の日本は、「近代の世界観を見直すべき時期」です。
今こそ夏目漱石を読み直す、そんな時期だと僕は思っています。
では、なぜこの3冊を選んだのか。
『こころ』は、西洋由来の自我とその悩みが描かれ、
『道草』は、夏目漱石晩年の自伝的小説です。
漱石の問題意識や苦悩が、他の著作より じかと伝わってくるからです。
しかし、突然この小説を読んでも、近代への問題意識と繋がらないかもしれません。
だからこそ 私は『社会と自分』を紹介します。
この本は 漱石の自選講演集です。つまり、分かりやすい。
この本をきっかけとして、他の著作を読みたくなる、
そんな本だと思っています。
ぜひ近代を見直す第一歩として、読んでみてください。
(以上、原稿案@)
上記の紹介の場合、『草枕』が紹介されなくなってしまいました。
それは私が夏目漱石の理由を「日本の近代をテーマにしているから」としたのに対して、
草枕の理由は「日本語の美しさが感じられるから」としたからです。
基準が変わったため、『草枕』は選ばれなくなったのです。
しかし、「日本」というテーマに対し、
「日本語の美しさを感じる作品」を選ぶのも、面白いと思いました。
その基準で考えた3冊の紹介も考えてみました。
(以下、原稿案A)
私が選んだ3冊は、
@夏目漱石『草枕』
A川端康成『雪国』
B谷崎潤一郎『細雪』
です。
私たちが日本で暮らし、日本語で思考し、日本語で会話をするのなら、
「美しい日本語とはどのようなものか」、大学時代に味わっても悪くはないはずです。
この3冊はどれもそれぞれに日本語の美しさを感じます。
感じざるを得ない文章です。
それでもあえて選ぶなら、私は『草枕』を紹介したい、です。
川端康成『雪国』の「トンネルを抜けると…」の出だしは有名で、どこまでも語彙がきれい。
谷崎潤一郎『細雪』は、どこが良いのか分からないのに、ただただ魅力的。
しかし私は、「一読した直後に、感動のあまりつい音読してしまった」という経験はありません。
…この『草枕』を除いては。
(以上、原稿案A)
「近代をテーマとした日本作品」で「夏目漱石に限らない」とするならば、
森鴎外や萩原朔太郎が候補に挙がります。
テーマが「(日本ではなく)夏目漱石」ならば、もっと他の3冊になったはずです。
今回の本の交換会を通じて、
「テーマの捉え方、本の選び方は無数にあるのだ」と実感しています。W.先生のお話
1.話は「人を変える」ためにする。
今回のスピーチには「相手をどのように動かしたいか」という発想がなかった。
別の言い方からすれば、テーマの解釈・吟味が不足している。
「話をする」とは、「人を動かす」ために行なわれるものである。
よって、はじめに「テーマを吟味」した後に、
「何を伝えたいか(コンセプト)」を決めるべきだ。
そうすることでコンセプトに即した「テーマ(構成)」、
構成に即した「語り口」が決まっていくはずである。
[図・何を伝えたいか、テーマ、語り口の関係性図]
何を伝えたいか(コンセプト)
(=どのように人を動かしたいか。)
↑
テーマ(構成)
↑
語り口
しかし、今回のスピーチでは「テーマ(構成)」だけに気を取られていた。
これでは「良いスピーチ・良い話」にはならない。
テーマに気を取られた理由は、発表者が「スピーチ大会のためのスピーチ」として捉えていたからだ。
「スピーチ大会という課題があるから話す」のではなく、
「このように相手を動かしたい、だから話す」という考え方を持つべきである。
その考え方を持つことができれば、
スピーチ大会での学びが、他の企画や普段の会話に活かすようになるだろう。
2.理解(わかる)とは何か。
何かの目的を持った時、初めて理解できるようになる。
理解とは、「意味付与」である。
意味付与とは、「位置付ける」ことである。
位置付けるためには、「ある観点」が欠かせない。
よって、「どのような視点・観点を持つか」が決定的に大切になる。
3.ある観点〜新聞が読み手に与える影響とは?〜
理解がある観点から位置付けることであるならば、その観点はどこから与えられるのか。
与えるものの一つに新聞がある。
扱うニュース記事自体はおおよそ同じでも、その見出しや分量に違いがある。
またどのニュースを特集記事とし、どのようにまとめるかは新聞社ごとに大きな差異が見られる。
朝日のみを、産経のみを、日経のみを読み続ける人はそれぞれにかんてんがことなってくるのが当然である。
たとえば韓国の新聞社は「日程」という言葉をよく用いるが、そのような情報を入れている韓国の国民は日本人をどのように見るだろうか。
(新聞を読まないような者はともかく)反日的な理解になるのではないか?X.次回の予定
ディスカッション
・給食費未納問題
・ペットの体調不良で有給
の二テーマで行います
(再来週の本の交換会は、テーマ「自然」です。)
【記事No.567 編集キー:h27-13th】
[566] 題名:平成27年度第12回ゼミ〜課題として学ぶのではなく、課題から学びを引き出す〜 名前:佐藤樹 投稿日:2015年07月01日 (水) 17時33分
<<目次>>
T.基本情報
U.ネーミング大賞の分析
V.先生のお話
W.来週の予定
X.刮目・今日イチT.基本情報
【日時】2015年6月30日16:30~
【場所】横浜国立大学経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:藤田
26期:渡邊、佐藤、笹井、橋
院生:中村、木田、(坂倉)、(阪本)U.ネーミング大賞の分析
ネーミングの要素をまず考え、そこから2014年度の大賞、生活部門、ビジネス部門のそれぞれのネーミングを見ていった。
ネーミングの要素は、以下の5つが出た。
(1)分かりやすさ
(2)イメージを連想させる
(3)面白さ
(4)流行
(5)音声・表記
見ていく過程で、
(1)(2)が明確には区別できないことや
(3)の基準がよく分からないことが疑問として上がっていった。
この勉強方法に対して、
ネーミングを見るのではなく、ネーミングをする人の意図を考える、という指摘を先生より頂いた。
インパクト⇒分かりやすさ⇒良いイメージの付加の順で考えるのではないか、
ネーミングだけを見るのではなくて、
ネーミングをする人とネーミングに食いつく人がいることも考える、ということも指摘された。
各自が担当したものについて調べ、それをレポートとして発表する勉強をしたいという意見が出た。
詳細は笹井が別に場立てするほうを参照。
ex)ベストスタイルの売上を見て、ネーミングの効果を検討する
日経の売れた商品ランキングと比較してみる。
その後、各自が気に入ったネーミングを紹介しあった。
各自いろいろと突っ込まれていた。
分析を通して、これがどう変わるか。V・先生のお話
@失ってわかる
昔から言われていることであり、身近な有り難さは特別な状況にならないと分からないもの
そこに立つと、何故分からないのか?という問いが生まれる
分からなかった、という後悔ではなく、
その問いを受け止め、有り難いという気持ちをどうするか、のほうがいいのではないか
A感想を深める
番組上にて、わからないこと、違うと思ったことを、
番組で何故そのような扱いをしているのかを、問いにする。
感じたことをゴールにせず、そこから問いを見つけ、考える。
そうすることで、その感想を読む人がそこから考えることができる。
B叱られたことの受け止め方
叱られたことに対して、
そうしなければいけない=やなければいけない
と受け止めるのではなく、
ゼミの場はそのようなこともできるのだからやろう、というように考えていく。
叱る、ということは、
期待があって、そこに届いていないからするものである。
心ではなく頭できく。W.来週の予定
@第1回スピーチ大会 「自己紹介“三戸ゼミの私”」
評価項目等は、記事565を参照
A本の交換会 “日本”X.刮目・今日イチ
○佐藤樹(26期、7/1 17:15)
前回から今回まででやろうと思っていたことのうち、
やりきれなかったことがたくさんある。
ただ本の交換会のレジメを作ったことで、
それに対しての指摘をいただけたのはとても勉強になった。
受け身になるのではなく、能動的に学べるように変わりたい。
また、1週間の目標をしっかりと定め、やりきり、それを自信としていきたい。
今週の目標は、以下の2つを定める。
@博物館に行き、気づいたことをまとめ、そこから何かを引き出す。
それを来週の刮目の場で発表する。
A本の交換会の終わらせ方を、OBが参加したくなるような形で告知する。
【記事566 削除キーh27-12th】
[565] 題名:2015年度第一回 スピーチ大会の告知 名前:高橋篤史(26期) 投稿日:2015年07月01日 (水) 17時17分
来る来週のゼミにおいてスピーチ大会が開催されます。
当大会の要綱は以下の通りとなっております。
7/7 第一回スピーチ大会 要綱
テーマ
『三戸ゼミの私』
制限時間
無制限
評価項目
1.話術 計10点
@メリハリ・強弱 5点
A間のとり方 5点
2.コンセプト 計30点
@構成 10点 (話のの流れ、エピソードの豊富さ等)
Aふさわしい話か 20点
3.その他 10点
合計 50点
発表順
下級生から順番
@佐藤樹
A渡邊諒太
B笹井純也
C高橋篤史
D藤田航平
E石嶺佑騎
(26期の順番は、今回は「マインスイーパ対決」により決定しました!^^
【記事番号:565 削除キー:speech_1st】
[564] 題名:平成27年度第11回三戸ゼミナール活動報告〜あることをただやるだけでは成長なく、虚しくないのか〜 名前:渡邊諒太(26期) 投稿日:2015年06月26日 (金) 18時37分
≪目次≫
T.基本情報
U.マック記事整理
V. DVD視聴
W.先生のお話
X.次回の予定
Y.今週の課題T.基本情報
【日時】2015年6月23日(火) 16時30分〜23時00分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:藤田
26期:渡邊、佐藤(19:00~)、橋、笹井
院生 :中村、木田、(坂倉)、(阪本)U.マック記事整理
各自が事前に記事を図に整理、個別に議論をしてブラッシュアップを行った。
今回の学習の意図は以下のものであった。
・記事で分析されているマック凋落の理由を挙げ、DVDで述べられているロジックと照らし合わせる。
・記事で与えられる情報とテレビのものと比較し、その違いを考える。
しかし個別の図表の議論に終始し、全体としての結論も出さなかったためにこの意図から外れたものとなった。
DVDと結びつけるという視点がないままに議論を進めてしまったため、
先生より、議論されすれば勉強になるという考えから離れ、
何のための議論かを考えて進めよというお叱りを受けることとなった。V.DVD視聴
【視聴番組】カンブリア宮殿「どうすれば変われるか?“マック改革”の全貌」
【概要(番組HPより)】
「どうすれば、変われるのか?」
〜原田泳幸の“変革のリーダーシップ”特別講義〜
“安かろう不味かろう”の赤字外食を、たった8年で売上げ1500億円を新たに積み増し、
日本最強の優良企業へと生まれ変わらせた空前の“マック改革”を徹底解剖!
これが今必要な、“変革のリーダーシップ”だ!W.先生のお話
(1)今回の勉強に則したお話
・マックの業績不振の原因を見るにあたって
マックが業績不振である理由はいくつも分析されているが、
大きく分けて”主体(企業、経営者など)”と”環境(人口、景気など)”に分けられる。
そしてその構造は
経営者(原田)<マック(企業)<外食産業(業界)<環境である。
この構造を理解することで、原田は何をしたのかを理解することが出来る。
・情報の入れ方
新聞記事など活字の中から考えたことも、
テレビ番組を見るときはそこから離れて、テレビ番組の見せたい情報をそのまま受け取ってしまっている。
そしてテレビ番組は基本的に都合のよいことしか映すことはない。
活字で得た情報とテレビ番組で得た情報を組み合わせて考える。
情報を入れるうえで大切なのは価値原則と情報の再解釈である。
この二つが無ければ情報に振り回される生き方となる。
「価値原則」→ものの本質(そのものはもともと何か)
「情報の再解釈」→流れてくる情報をそのまま受け取るのではなく、自らのもつ疑問に納得するために情報を取り入れる
○佐藤(26期)
価値前提と情報の再解釈について、それぞれがどういうことか、補足頼む。
理解したつもりだったが、できていなかったようだ。
(2)最近のニュースについてのお話
・感情を持つ機械「Pepper」の登場〜文明論的な大ニュース〜
「機械が感情を持つ」とはどのような意味を持つのか?
今まで機械はマイコンとセンサーによって"判断"は可能であった。
これに加えて"感情"を持つことで会話が可能となる。
これにより機械が介護やベビーシッターなどをを担うことになって行くだろう。
ところで、人間の感情と機械の感情は同じだろうか。
否、機械の感情は目的と機能に合わせて作られるため、人間のそれとは異なるものである。
では、この機械をベビーシッターとして子に与えたらどうなるだろうか?
体調や機嫌によって感情が変わる親と、機能や目的に特化したロボット、どちらに懐くだろうか。
また、介護ロボットとして親に与えたらどうなるだろうか?
親の亡き後、親と会話した感情を持ったロボットを破棄できるだろうか。
さらに、自分を不快にさせない異性型ロボットと異性、どちらをパートナーに選ぶのか?
好き/嫌いでパートナーを選んでいる以上は前者ではないだろうか。
感情を得たことによってこれからはロボットも「character(性格)」を持つようになるだろう。
性格を優先する社会でやっていく以上は人間はいらないものになるのではないか。
人間は性格ではなくて、「personality(人格)」に立って生きていくことが今以上に大切になるだろう。
これに関連して先生より紹介をいただいた本
筒井康隆『お紺昇天』
筒井康隆『東海道戦争』中公文庫(1965)という短編集に収録されているようです。
(3)ゼミ活動に対するお話
・自分がやっていることを大切にしろ
討論会をやるかどうかもあいまいでゼミ活動を進め、
掲示板企画をやったにもかかわらず過去の企画を復活させるような声もない。
「〜したい」と言ってこうしたらどうかというアドバイスを与えても結局やらない。
ただそこにあることをやるだけになっていることが、非常に虚しい。
自分たちはそのようにしていて虚しくはないのか。
ただやることになっているからやるのではなく、やろうと思ったことは大切にしなさい。
・どうすれば自分が変わるのか?
もし自分が変わりたいのであれば、一週間何でもいいから「これをやる」と決めること。
そして、それを何があっても遣り通すこと。
それで十分に変わることができるはずである。X.次回の予定
「ネーミング大賞」の記事を読み、
(1)ネーミングの傾向は何か
(2)自分が選ぶ良いネーミング/悪いネーミング各3つ選び、議論する。Y.今週の課題
・何故「尊敬する人」が必要なのか?
・一週間、やると言うことを決めて続ける
○佐藤樹(6/28 20:05)
先生から提案していただいたことをもとに、
本の交換会とベッティングのやり方をレジメにし、
火曜日のゼミで全員で共有する
【記事No.564 編集キー:h27-11th】
[563] 題名:平成27年度第10回三戸ゼミナール活動報告 名前:高橋篤史(26期) 投稿日:2015年06月17日 (水) 16時52分
≪目次≫
T.基本情報
U.野球に関する記事から学ぶ
V. 本の交換会 「歴史」
W.先生のお話
X.今週のやるべきこと
Y.次回の予定
Z.刮目・今日イチ
T.基本情報
【日時】2015年6月16日(火) 16時30分〜23時00分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:藤田
26期:渡邊、佐藤、橋、(笹井)
院生 :中村、木田、(坂倉)、(阪本)U.野球に関する記事について
[1.概要]
ネットにある野球に関する十数個の記事(MLBやNPBの違い、セとパの違い、球場の経営など)
を読み内容を理解し、議論を展開できる面白いテーマを選び出すことを学ぶ。
当初はテーマを選んだ上で議論することを目的としていましたが、
途中から記事の要旨をまとめ関連付けること、そこからテーマを選ぶことに主眼を置きました。
[2.学び]
(1)最初に出た議論テーマ
<石嶺・高橋チーム>
・実力主義とルール・組織の透明性
・WBCはWCになれるか
@なぜ、プロ野球選手は私生活まで求められるようになったのか
A球団はだれのものか〜オーナー企業・GM・監督などに注目して〜
<藤田・佐藤・渡邊チーム>
B野球を取り巻く環境はどう変化したか〜企業・球団・地域・ファンなどに注目して〜
(2)議論テーマの掘り下げ
(1)の@〜Bは全体で共有され、それぞれのテーマをもう少し深められないか
どうか話し合った。
@から話し合い、@はプロ野球選手だけではなく有名人でも当てはまることに
みんなで合意したところで、その議論テーマの選定は先生のお話があり、この話し合いは
生産性がないことを指摘され、ここで中止となった。
(3)複数の記事のまとめと関連付け
先生のご指摘を受け、まず各自で記事群にどのようなことが
述べられているかということを理解し、相互に関連付けること、
そして、そこから疑問点や討論テーマを引き出すことができるように
図や表に要旨をまとめました。
ゼミ生各自で自分のまとめともらったコメントなどを下に載せてください。V.本の交換会 「歴史」
今回のテーマは「歴史」でした。本の交換会幹事の佐藤お願いします。
出品者(敬称略)著者 題名 出版社
笹井 塩野七生 ローマ人の物語(1) 新潮文庫
〇笹井純也(26期 6/23 4:15)
今回のゼミは欠席してしまったため、
掲示板上で本の紹介をします。
テーマが歴史なら、読むべき人、塩野七生。
今日僕が紹介する本は、
塩野七生 著『ローマ人の物語 ローマは一日にしてならず』です。
この本は、古代ローマが生まれ、発展し、滅びるまでの一連の流れを
「なぜ」という問いを持って、追いかけていきます。
おもしろい!…です。評価はA-です。W.先生のお話
[1.野球の記事について]
ゼミ生が行った議論やまとめについて先生からコメントをいただきました。
(1)何故プロ野球が改革に乗り出しているか
プロ野球が経営改革を目指そうとしている背景に
コンテンツ化価値の低下による
”オーナー企業の広告宣伝頭”から、、
”野球ビジネス団体”への変化がある。
(2)先生の記事のまとめ
日本 アメリカ
(NPB) WBC MLB
セ パ (アメリカン) (ナショナル)@
オーナー B オーナー
| |
球団 球団
| |
監督・選手 監督・選手
<広告宣伝> <娯楽>A
マスメディア・ファン・地域住民
@アメリカはMLBが主権を持ってリーグ全体をマネジメントしている。リーグビジネス。
日本はNPBが機能しておらずセ/パ・球団が別々にビジネスをしている。
Aアメリカは球団が娯楽を提供するものとして地域に根差したものである。
日本はオーナー企業の広告宣伝頭として親会社の所有物である。
BT日本のVの放映権収入が見込めない新規参入球団は、
セリーグ型の親会社中心の球団からMLB型の地域密着の球団に変わろうとしている。
地域球団・球場一体型など
まとめや図表といったものは問題点を引き出すためにある。
何か新しい情報を引き出せるものでなければ、それは良いまとめとは言えない。
[2.準備の心構え]
準備を依然として課題として捉えている。(小中高の試験勉強に起因する)
それをスポーツと同じように準備して終わりにするのではなく、
自分が準備してきたものを大切にして、相手に「どうだ!」って発表できるくらいにする。X.今週のやるべきこと
1.今回学んだことをもう一度自分で考え直してみる。
2.来週の資料を読み込んでくる。Y.次回の予定
マクドナルドに関するTV番組とネット記事を比べて議論
・映像情報と文章情報の違い
・原田前社長が居た少し前と彼が退任した今Z.刮目・今日イチ
○高橋篤史(26期 6/17 13:50)
子どものころは楽しみにしていたドラマやバラエティ等が野球の延長が原因で
見れないという経験がしばしばありました。
(私は野球も好きなのであまり気にしていませんでした。)
しかし、今では同様の経験をすることはありません。
野球のゴールデンタイムにおけるTV放映がほとんどなくなったためです。
(現在でも、ラジオでは同様の経験がしばしばあります。)
今日は、そのような宣伝価値が低下したプロ野球球団が行う取り組みや
WBCやリーグ運営などに関する複数の記事から
MLBとNPBの違い、セリーグとパリーグの違い、新聞・TVとネットの違いなど
様々な面白いテーマを引き出すことができるということを学びました。
それにはまず内容の理解と要約が決定的に重要であることも分かりました。
野球は明治に舶来してから平成の現在に至るまで
近代日本のトップの人気を誇ってきたスポーツです。
それゆえ、野球を知ることで近代日本についても知れることは少なくないと思います。
だからこそ、自分自身の今回の学び方というものに不満を抱いています。
何のためにするのか共通目的を全体で共有し、その達成に向けた方法を考えることが
殆どできていませんでした。それは、やはりどこか他人事であったからに違いないと
思います。
課題や議論はすべて自分にどこかで必ずつながっているものという意識を持ち続ていきたいです。
佐藤樹(6/17 117:15)
■1.今回のゼミの反省
(1)準備
今回のゼミの資料の読み込みが甘かった。
理由としては、そこから何かを得るという視点を持ててなく、
課題としてやっていたからだと思う。
それをほりさげて考えてみると、今回のゼミをどのようにしたいか、
ということを考えずに臨んでいると気付いた。
それは例えば、運営を渡邊に任せきりだったり、と、
自分の課題以上のことに取り組めていないところにも表れています。
この対策として、できる準備を自分からしていこうと思う。
レジメをすったり渡邊と打ち合わせをしたり。
自分から働きかけてゼミをつくる意識を改めて意識したい。
■2.今回のゼミの成果
(1)図
今回図を描くことになった。
その中で一つ成果として実感できたのは、描くものを絞ろうと意識できたことだ。
今までは、まとめることに意識がいって、全てを描こうとしてしまったと思う。
しかし今回はそうはならなかった。
成長として実感できたことは成果である。
もちろん、描いた図はまだまだ未熟ではあるが、このような意識を持てるようになったことは喜びたい。
今回の図は、足りないところ、分かりづらいところを補足して、再度書き直す。
【記事No.563 編集キー:h27-10th】