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[562] 題名:平成27年度第9回三戸ゼミナール活動報告 〜「他人事」では、議論もテーマも決まらない。〜 名前:笹井純也(26期) 投稿日:2015年06月10日 (水) 06時12分
≪目次≫
T.基本情報
U.為末論の炎上について
V.先生のお話
W.今週のやるべきこと
X.次回の予定
Y.刮目・今日イチ
T.基本情報
【日時】2015年6月10日(火) 16時30分〜22時30分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:藤田
26期:渡邊、橋、笹井、佐藤
院生 :中村、(坂倉)、(阪本)、木田U.為末論の炎上について
[1.概要と狙い]
前回に引き続き、為末の発言と炎上について議論を行ないました。
為末は、「努力すれば成功する、は間違っている」という発言が炎上した事に対して、
再度「誰かを貶めても自分の人生は変わらない」と反論をしました。
前半では、この為末の再反論・ネット住民の再々反論の内容は納得できるのか、
このような炎上が起きる構造はどのようなものであるのか、議論していきました。
また為末の論の炎上に乗じ、海外就職研究家の森本たつをは
「21世紀に合った努力と才能の組み合わせ方」を提案しています。
後半では、その森本の現状把握は納得できるのか、森本の意見に賛成か反対か、
為末の論とどのように関連するのか、を議論をしていきました。
この学びの狙いは、
@問題の引き出せるようにする、
A論評を言えるようになる、
です。
[2.学び]
今回私たちはネット記事を通じて、
そのネット記事が納得できるかを考え、
要約し、問題を引き出していきました。
では、その経過の中でどのような事を学んだのでしょうか。
以下、順を追って紹介していきます。
(1)納得できないときは、その根拠を明確に。
まず、私たちは為末の主張を「あまり納得できない」、としました。
しかし、どこが納得できてどこが納得できないのか、
また、納得できない根拠となる反証や論理構造を示していませんでした。
これでは相手を納得させることはできません。
ある主張に納得できないのならば、
「反証」か「論理構造の間違い」を示すことが重要です。
(今回は再度読んだ結果、為末の論に「納得ができる」と意見が変わりました。)
(2)その反論がなされる構造(背景・メカニズム)を考える
ネット記事「「誰かを貶しめても自分の人生は変わらない」(中略)またまたネットで批判」は、
以下のように要約しました。
[為末(再反論)]
(A-1) 自尊心が満たされていないと、他者を貶める。
(A-2) 他者を貶めたところで、自分の人生は変わらない。
[ネット住民(再々反論)]
(a-2) 他者を貶めることは楽しい。
(a-2) 他者を貶めることは人生を豊かにする。
(a-1) 他者を貶めること自体が人生の目的である。
上記の要約を読めば分かるように、
ネット住民の反論は「まともな」反論ではありません。
この場合、通常通り意見を検討していくのではなく、
「なぜそのような反論をするのか」、その構造(背景・メカニズム)を考えていくべきです。
ただし、その構造とは唯一の正解がある訳ではなく、様々な把握があり得ます。
そのため、存在するのは、
@どちらの把握のほうが他の事象をより説明できるのか、
Aどちらの把握のほうがより面白いのか、
という違いのみです。
(3)「他人事」だから議論は停滞する
最後に、今回も議論が円滑に進みませんでした。
前半・後半の議論の両方とも、
議論の進め方に迷う時間が少なくなかったのです。
その理由は「他人事」として捉えていたから、に尽きます。
参加者が「自分の意見を納得させたい!」という気持ちで
議論に臨めば、自然と議論は活発になったはずです。
司会を 議論のまとめだけの役と考えるのではなく、
司会自身が意見を持っていれば進め方は自ずと決まったはずです。
「他人事」と捉えるために起こる弊害は、議論だけではありません。
本の交換会、スピーチ大会のテーマも、テーマ決めを
「他人事」だと捉えているからこそ、なかなか決まらないのです。
もし「自分の事」として捉えれば、毎週の書店通いや何気ない行動から
それらの企画のヒントが得られると分かるはずであり、
テーマを早くから決めたくならない訳がありません。
ぜひ「他人事」だと捉えず、
「随所に主となる」よう、意識していきましょう。
[3.参考 ※前回と同じ]
(1)為末大「努力すれば成功する、は間違っている」 「正論」なのに「炎上」してしまうのはなぜ
http://www.j-cast.com/2013/10/28187448.html?p=all
(2)「誰かを貶しめても自分の人生は変わらない」 為末大「正論発言」にまたまたネットで批判
http://www.j-cast.com/2014/01/17194441.html
(3)「為末努力論が炎上」に思う 「21世紀の日本」に合った努力と才能の組みあわせ方
http://www.j-cast.com/kaisha/2013/11/05188082.html?p=allV.先生のお話
1.ネット住民の持つ価値観とその構造 〜ネット記事から文明論へ〜
為末の「他者を貶めたところで、自分の人生は変わらない」との"正論"に対して、
ネット住民は「他者を貶めることは楽しい」、
「他者を貶めること自体が人生の目的である」と主張する。
ネット住民が自分の意見を本気で信じているとするのなら、
その背景にはどのような構造があり、その構造とはどのようなものなのか。
そして、その構造はどのような広がりを持つのだろうか。
(1)一般社会の"正論"がネット住民に通用しないのはなぜか
ネット住民は、為末の"正論"に対して 反論を行なっている。
私たちにとって為末の主張は"正論"であっても、
ネット住民からすると"正論"ではないようだ。
そのため、「正論とは何か」を考えなくてはならない。
そもそも「正論」とは、「共有する価値前提から
論理的矛盾がなく到達する言明のこと」をいう。
(図)正論とは:
言明(正論)
↑論理的整合性
共有する価値観(前提)
つまり、価値観が共有されていなければ、
「自分の正論」は、「相手の正論」と異なってしまうのである。
よって、一般社会の住民の"正論"が ネット住民に通用しない理由は、
その両者が異なる価値観を持っているのからだと説明できる。
※補足:「正論」は唯一のものだ、という印象を持ちやすいが、実際はそうではない。
例えば、日本の正論と韓国の正論、中国の正論はそれぞれ異なる。
この事からも「正論」が唯一のものではないと分かるだろう。
ここまでで、一般社会の住民とネット住民の価値観が異なることがわかった。
では、ネット住民の共有する価値観とは、どのようなものであり、
どのような特徴を持つのだろうか。
(2)ネット住民が共有する価値観の危険性
ネット住民が共有する価値観は、危険性も含んでいる。
まず、この価値観に所属する人とは、
「特定集団内のネットでつながっている者同士」である。
そのようなつながりであるため、一般社会から異常だとされる事を、
つながっている者同士で見せ合うつもりでネット上に投稿してしまう。
(バイトテロやいじめ現場の動画などは、これにあたる。)
そして、ある意見が自分達の価値観に反していると判断されれば、
徹底的にその価値観を否定する。
相手を否定することによって、相対的に自分達の価値観が肯定されるからだ。
(その例として、炎上が挙げられる。)
このように、特定集団内でいるために自分たちの価値観が
絶対的に正しいと思ってしまいがちで、
自分の価値観のために相手を徹底的に否定することがある。
※補足:ネット住民が共有する価値観が具体的にどのようなものなのか、を
知りためには「ネチズム」などを調べると良いだろう。
(参考…安田浩一「ネチズム(ネット・ファシズム)は拡散する」
http://g2.kodansha.co.jp/14299/14320.html
※前文表示は無料会員登録が必要です。)
(3)ネット住民の構造の広がり
このような、特定集団内での価値観を絶対視する傾向は、
様々な場所で見られる。
例えば、イスラム過激派ボコ・ハラム、徹底的な反日感情を持つ(一部の)韓国国民、
一部のキリスト教の宗派、EUの判断を不条理だと発言するギリシャなども
自分達の価値観を絶対視するという点では、今回のネット住民と共通している。
2.ネットの恐ろしさ
ネットは、関連したサイトを見ていくために、影響を受けやすい。
新聞は各社の立ち位置を意識しやすいが、ネットは適切な距離をとりにくい。
そのため、様々なメディアに触れる事や、友人と価値観とずれがないか確認する事が重要である。
3.情報化社会、だからこそ自分の頭で考えよう
伝聞推定による情報は簡単に信じてはならない、これは一般的に言われている。
しかし、情報化社会となった途端に、
ネットにある多くの情報は伝聞推定にも関わらず、その危険性を気にしなくなりがちである。
つまり、情報化社会では「みんながその情報で動いているから動く」のであって、
その情報そのものの正しさが軽視されるようになってしまった。W.今週のやるべきこと
「「為末努力論が炎上」に思う 「21世紀の日本」に合った努力と才能の組み合わせ方」について、
(1)その論理構造のおかしさを指摘せよ。
(2)修正して論じよ。X.次回の予定
1.ネット記事に関する議論
(ネット記事のテーマについては、今週中に決定します。)
2.本の交換会 テーマ「歴史」Y.刮目・今日イチ
〇笹井純也(26期 6/10 6:13)
■1. 他人事の脱却も、具体的な一歩から
前半の議論では、司会をしました。
後半の議論では、発言者でした。
しかしどちらにしても、円滑に議論が進みませんでした。
それは自分が他人事だったから、と今日学ぶことができました。
もし自分の事として捉えていれば、
事前に頭の中で意見を考えておくのではなく、
自分の意見を 相手を納得させる表現まで考えたはずです。
自分の意見が明確にあれば、司会でも進むべき方向性は分かっていたはずです。
そして何より、もっと具体的な準備をしたはずです。
(準備の時間も決して退屈なものでは無く、楽しいものです。)
「これをすれば、自分事にできる」
――そんな条件はありません、あるはずが無いです。
しかしそれでも、まずは(姿勢への意識で収まらないように、)
私は具体的な行動から変えていきたいと思います。
■2. 他者を巻き込み、力を身に付けよう
春学期の四分の一が終わってしまいました。
私たちの在学期間は短くなっています。
私は今年度のここまでのゼミを振り返って、
「〇〇のやり方を学んだ」とは言えても、
「〇〇が身に着いた」とは言えません。
このままでは、格好悪いです。勿体無いです。
新聞記事のデータベース集めや、
番組に対してツッコミを入れる事など、
そのゼミで習って1〜2週間は意識しても、
その後はいつの間にか三日坊主となっていました。
新聞記事のデータベース集めは週3回以上行なう、
ゼミ生と新聞記事を見せ合う、など、
自ら準則を立て、それと同時に、
ゼミ生や友人を巻き込む事で三日坊主を防げるのではないかと考えました。
上手に他者を巻き込みつつ、
自分で自分をマネジメントできるようになっていきたいです。
⇒佐藤(26期)
ゼミで習ったすぐあとはやる、けどそのあとは。。。
というのは僕も同じです。
1人だとやっぱり、モチベーションが保てないと思う。
どうにかして続けられる形にしたい。
何か形を考えようぜ!
○渡邊諒太(26期, 6/10, 10:40)
■1.ヒトゴトと自分事
ヒトゴトとは自分が行なっていることを仕事、させられているものだと捉えることであり、自分がその行為を通して何をしたいのかに立って進めることであると改めてではありますが教えて頂きました。
初めは、幹事として昨年度やり残したことがある!だからやりたい!という思いから精力をかけて行く様にしていましたが、いつの間にか、「やらなければいけないからこなす」という姿勢になっていた自分に気がつきました。
まずは自分のやりたいことに立ち、その上でどの様に周りと調整してするかという思考に切り替えて行くことを目標とし、これからまた引き締めて活動に参加して行きます。
■2.記事をセットで考える、文脈から議論を理解する。
今回の議論では、一つ一つの記事に何を書いているのかにとらわれてしまい、一連の議論の文脈から今扱っている記事はどの様な位置づけかを考えていませんでした。
過去にも何度か記事をセットで読解する勉強を行なって来ましたが、「記事をセットで理解する」という中身を理解していなかったんだなぁと気がつきました。
それぞれの記事が「何をいっているのか」を理解するとともに、それらについて納得する上で、どの様な議論の文脈にあるのかという観点から次回は見て行きたいと思います。
■3.今回想定しておくべきだったこと、それを次回に活かすこと。
今回の議論では、その途中で停滞してしまう事態が度々起こってしまいました。
これは議論の進行や想定できる事態について用意がなかったという、司会の不備によるものが原因でした。
議論をどの様な形で進めるのか、停滞を起こさない様にどうするか、起こってしまったら?という司会として想定を持ち、次回はそれが適切であったかを確認出来る様に用意して行きます。
⇒佐藤
これは僕にも言えることです。
おそらくほかの人にも。
自分じゃ気付かないこともあるし、忘れている場合もあると思う。
だから、声掛けや協力をして、充実した時間になるようにしよう!(^O^)
また、少し早く集まって、進行の打ち合わせをするとか、しようぜ。
■4.今年度の終わり、どうなっていたいのか?
残りのゼミの時間は20回あまり、最終年度がおよそ三分の一が終わってしまいました。
「ゼミの最終日、どの様な気持ちで迎えたいのか?」と先生に問われた時、そのイメージが自分になくどの様なゼミにしたいのかという問いが自身に抜け落ちていたことを知りました。
正直、これを書いている今もどの様に迎えたいだろうか、と考えがまとまっておりません。
まずは「自分は昨年と比べてどの様な力を伸ばすのか」「他のゼミ生とどんな関係になっていたいのか」という二点を考えてみようと思います。
佐藤樹(6/10 12:18)
■1.今週の反省
(1)今週の過ごし方について
先週風邪をひき、ゼミを休んでしまいました。
2015年度、26期としては初の欠席で、悔しいです。
風邪をひき体調的にもしんどかったが、それ以上に精神的に堪えました。
風邪で寝込んでいると、就活への不安等が一気におしよせてきたからです。
この精神の不健康は、風邪が治り、会社説明会に行っても治りはしなかったです。
理由としては、自分で考えるだけでは不安が増して、視野がせまくなるばかりだからだと思います。
今回のことで精神的に不健康なときは、誰とも関わりを持てていなくて、
自分の殻に閉じこもっているときだと感じました。
積極的に誰かと関わることを、自分からはたらきかけていきます。
具体的には、掲示板での応答から入っていきます。
(2)今回のゼミにおいて
本の交換会のテーマを今まで、一人で決めることは避けてきました。
しかし、幹事としての責任を考えると、テーマを設定することはするべきことであり、
結局僕は、決めるのを伸ばしていただけで責任は果たせていなかった。
テーマ選定における、責任ある選択ができていなかったんだなあ、と感じました。
やはり幹事を仕事として捉えていて、自分がやりたいと思っていなかったことが大きいと思います。
決めなければ、ではなく、これをやりたい、という観点を持つことが必要でした。
他人事ではなく、自分のこととして捉える、
笹井・渡邊が書いていることに対して、自分も同じことを感じました。
そしてこれを感じることは今回が初めてではないはずです。
同じことを感じている人がいるならば、お互いに気を付けて直していけると思います。
この姿勢をすぐに直せるとは思いませんが、自分のものにして卒業したいです。
■2.今回のゼミにおける成果
(1)価値前提
街中、大声で騒いでいる人等を見るたびに、僕は顔をしかめていたと思います。
あの人たちはなんであんなことをできるのだろうか、と。
帰り、最寄駅の改札を出たところでもそのような集団がいました。
今回、先生の価値前提の話を聞いて、その違いという観点を得ました。
彼らの価値前提は理解できませんが、何故あの行動をするかに対しては納得しました。
しかし価値前提とは何かと考え出したら、まだ理解できていないように思います。
それはこの先も考え続け、自分の観方の一つとして身に着けたいです。
一つ考えたのは、言葉と、価値前提ないし価値前提を共有している集団は密接に結びついているのだということです。
各国の国の言葉がどのように世界を切り取っているか、ということも
その国の価値前提によるものだと思います。
また若者の言葉が乱れている等の話はよく聞きますが、
その言葉も若者が属する集団内では十分通じているということは、
その集団には共有された認識(価値前提と呼べるのではないか)があるということです。
だとすれば、価値前提の違う集団に言葉(伝えたいこと)を正しく伝えることはできるのか、ということが疑問です。
人は一つの集団だけに属しているわけではなく(会社・友達・社会・ネット等)、
一つでも共通の集団に属していれば、まだ伝えられるとは思います。
しかし人によって、集団の慶長は違うはずですし、
今回の記事のように、ネットの価値前提を最優先とする人もいます。
為末はどう伝えればよかったのか。
そもそも1つの価値観に立ったことを別の価値前提を持った人に伝えることはできないのか。
この2点を考えたいです。
○高橋篤史(26期 6/14 13:00)
今日のゼミでは、共有された価値前提は集団によって異なることが分かりました。
それに関して、ゼミ内の刮目では自分でもこれは間違っているなと思うことを
口に出してしまい、案の定先生からお叱りとも取れる言葉をいただきました。
しっかりとその言葉を受け止めなければならないと思います。
私はこれまで、炎上は匿名性を盾にしたストレス発散によって引き起こされ、
本気で常識はずれなことを書いている人はいないだろうと思っていました。
けれども今回、炎上は価値前提を異とする人々が引き起こしうることを学びました。
宗教戦争や文化闘争などを考えれば、多くの紛争(炎上)の類は
価値前提は所属する集団ごとに異なってために起こる物であるため、
炎上もそれが要因であることが容易に想像できます。
それでは、なぜ私が炎上と共有された価値前提を結びつけられなかったのかを考えると、
その理由も自分自身の価値前提を絶対化させていたからであると思います。
まさか、同じ日本で暮らす人々にそこまで差はないのだろうと錯覚していました。
私は、自分の所属する集団の価値観を相対的なものとして今後捉えていきます。
そして、他人・他集団との価値観を尊重しつつ、納得できるもの/できないものを
見分けられるようになっていきたいです。
【記事No.562 編集キー:h27-9th】
[561] 題名:平成27年度第8回三戸ゼミナール活動報告 〜社会の断面の描き方。為末努力論 炎上から学ぶ。〜 名前:笹井純也(26期) 投稿日:2015年06月03日 (水) 23時40分
≪目次≫
T.基本情報
U.為末努力論の炎上について
V.本の交換会 〜「経営者」〜
W.先生のお話
X.次回の予定
Y.刮目・今日イチ
T.基本情報
【日時】2015年5月12日(火) 16時30分〜23時00分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:(石嶺、新山)
25期:藤田
26期:渡邊、橋、笹井、(佐藤)
院生 :中村、(坂倉)、(阪本)、木田U.為末努力論の炎上について
[1.概要と狙い]
為末大はtwitterで「努力すれば成功する、は間違っている」と発言し、
その発言はネット上で議論を呼びました(いわゆる炎上)。
今回のゼミでは、これについてのネット記事の要約と関係性を考え、
為末論は正しいのか、また炎上が起きた背景には何があるのか、を考えていきました。
この学びの狙いは、(この記事から正解を探すのではなく)
@問題の引き出せるようにする、
A論評を言えるようになる、
です。
[2.学び]
今回私たちは、3本のネット記事を要約して、
記事それぞれの関係性を考える議論を行ないました。
しかし、その要約は分かりやすいものではなく、
関係性を考える議論は活発になりませんでした。
では、どのようにすれば 明快な要約・活発な議論ができたのでしょうか。
以下、先生からの教えていただいた学びを書いていきます。
(1)要約はテーマと主張を明確に
要約は、「テーマと主張が分かること」が重要です。
別の言い方からすれば、誰が何を言っているかが分かること、が重要です。
今回のネット記事の議論で言うならば、
@為末の主張
Aそれに対する主張(反論)
B分析者の主張
があり、
この三者の主張は明確に分けて 要約しなくてはなりません。
また、「A為末の主張に対する反論」は二種類存在します。
@為末の主張そのものに対する反論
A為末が発言したという事実に対する批判
この二つが異なるものだと分かるように要約しましょう。
つまり、今回の場合では、以下のようにすべきでした。
このように書くことで、一目で構造を把握でき、
為末論そのものへの批判はないとも分かります。
[為末] (A)「"努力⇒成果論"批判」
(B1,2)その(功)罪
[反論] (b1)立場論
(b2)感情的反発・開き直り
[その他] (X)為末論を一部踏まえた提案
(2)個別の内容に入る
議論が活発にならなかったのは、個別の内容に入っていかなかったからでした。
そもそも為末の主張は正しいのか、自分は納得できるのか、という観点がありませんでした。
この議論は要約・関係性を考える課題として捉えなければ、
「そもそも為末の主張は正しいのか」、を考えることをしたはずです。
そして為末の主張が正しかったのなら、正しいなぜ炎上したのか
間違っていたのなら、なぜ為末はそのような間違った発言をしたのか、
を議論することができて、若者の意識構造を描くことができたはずでした。
また、自分が納得するかを考えるためには、タイトルから意識していきます。
今回のタイトルは『為末大「努力すれば成功する、は間違っている」
「正論」なのに「炎上」してしまうのはなぜ』ですが、
タイトルは本文を表しているか、本当に為末の主張は「正論」なのか、などに
引っ掛かりを覚えれば、納得できるかという観点から進めることができます。
[3.参考]
(1)為末大「努力すれば成功する、は間違っている」 「正論」なのに「炎上」してしまうのはなぜ
http://www.j-cast.com/2013/10/28187448.html?p=all
(2)「誰かを貶しめても自分の人生は変わらない」 為末大「正論発言」にまたまたネットで批判
http://www.j-cast.com/2014/01/17194441.html
(3)「為末努力論が炎上」に思う 「21世紀の日本」に合った努力と才能の組みあわせ方
http://www.j-cast.com/kaisha/2013/11/05188082.html?p=allV.本の交換会 〜「経営者」〜
今回は、本の交換会幹事代理を務めた渡邊、報告お願いします。W.先生のお話
1.正解を求める社会
現在日本は、自分の頭で考えず、「正解」に従いたがる社会になっている。
(例@ 大学生とその親)
大学生の多くは国内で働きたいと思っており、
大企業が安定につながる訳ではないと知っている。
その親たちも子供は親元にいてほしいと思っている。
しかし、その親たちは子供を東京に行かせ、
大学生は海外へ働せる大企業を選んでゆく。
地元で働かせよう、地元の企業で働こう、とは親子どちらも考えない。
(例A 原発再稼働)
今は、政府の安全審査で安全だと判断されたら
再稼働をする、となっている。
しかし、東日本大震災と原子力発電所事故での教訓は、
想定外は起きるということであるはずだ。
安全審査に通っても想定外は起きるかもしれない、とは考えない。
(例B 火山に関する質問攻め)
火山が噴火すれば、予知はできなかったのかと質問攻めをする。
自分で火山について調べるわけでもなく、
火山の予知はできないのはなぜだ、と問い詰める。
質問する前に火山について調べよう、
予知ができていればその情報を発表するだろう、とは考えない。
これらに共通する構造は、「正解」に従おうとしている事だ。
親は東京に行くことが正解だと思い、
子供は大企業に就職することが正解だと思い、
政府から安全であると言ってくれれば、それでいい。
(原発を廃止すると、対応策を自分で考えなければならなくなる。
本当に安全かどうかは気にしない。)
火山も予知できないと分かれば、それでいい。
(次に活かされる検証は求めない。)
どの例も全て、正解から外れることを恐れるが、
誰かが「正解」を提示してくれさえすれば それに従うという姿勢は共通している。
この姿勢は非常に危険である。
「これまでの正解」が通用しない時代が来ている。
現在の日本の状況は、非常に稀有な期間である。
それにも関わらず、自分で自分なりの回答を考えることをせず、
現在が稀有な期間であることを認めようとしないのならば、
この姿勢が幸福につながるはずがない。
しかし、現在日本は、マニュアル・パターン化の社会になっている。
2.言葉への意識で表現力は養われる
言葉は毎日意識せずに発しがちだが、
適切な表現をするよう気を付けるべきである。
日々の心がけにより、表現力は養われる。
伝わればいいや、という姿勢でいる限り、表現力は伸びない。
(「正しいか」「適当か」「正論か」「納得できるか」など、
似た表現はたくさんあるが、その場面に応じて適切な表現をしていくべき。
とっさに言葉が出てこないのは、表現を意識していないから。)
3.反論できなければ、納得する。
相手がなぜそう主張するのか(相手の論理展開)を追って、
反論できないのならば納得すべきである。
そうしなければ、今回のネットの反論者たちと同じ意識構造となるだろう。
4.知の在り方
@テレビ・新聞で大まかなニュースの流れを知っておく。
Aその中で気になるテーマを、雑誌のなかから探して読む。
B雑誌で学んだ観点から新書や選書を読む。
こうする事により、その選んだテーマにおいての選択は誤らなくなるだろう。
5.今の時代は選択はあっても、納得はない。
相手と意見が違った時、相手を納得させようという気がない。
自分の意見は求められれば話すが、相手の意見と異なっていても気にしない。
自分は相手に恋をしたが、相手は自分を嫌っている。
その際は仕方がないと諦める。
そんな意識構造となってしまっている。
6.就活生へのアドバイス
「大企業からの括弧付きの逃避」は良くない。
明確に「自分はどのように生きたいか」を考えるのは良いが、
「自分はこのように生きたくないから、この選択肢を選ぶ」は
ネガティブな選択であり、危険である。
ネガティブな選択をする限り、積極的になれず、
企業は消極的な人間を採用したいとは思わない。
よって、「このように生きたい」「こんな会社で働きたい」
「どんな仕事をしたい」かを明確に考えるべきである。X.次回の予定
〇為末論の議論の続き
1.今回の学びを活かし、次の記事を読み解く。
「「誰かを貶しめても自分の人生は変わらない」 為末大「正論発言」にまたまたネットで批判」
2.為末の主張は普遍的か否か、論じよ。
「「為末努力論が炎上」に思う 「21世紀の日本」に合った努力と才能の組みあわせ方」は
為末の主張は普遍的でないとする立場をとる。Y.刮目・今日イチ
〇笹井純也(26期 6/3 23:33)
■1. 要約のちから
今回は、議論の要約の仕方を学びましたが、
先生が板書した要約の分かりやすさ、衝撃的でした。
ゼミ生が要約した板書では、
「要約を"読"めば、記事の内容が分かる」程度でした。
しかし先生の板書では、
「要約を"見"れば、記事の内容以上のことに気付き」ます。
「誰が何を言っているのか」を明確にすることで、
何がテーマになっているのかだけでなく、
どのような反論があるのか、
その反論が反論として成り立っているのか、まで分かるようになります。
要約の仕方一つで こんなにも得られる事が変わるのか、と衝撃を受けました。
議論の要約が必要になる場面は、ゼミや就活で多くあります。
そんな時には今日の学びを活かし、「ただの要約」ではなく
「議論が活発になる要約」を目指していきたいです。
■2. 「納得」の比率
選択はあっても納得はない、本当にその通りだと感じました。
僕は相手と意見が違っても、議論の時でさえ、
「相手を納得させたい!」という気概はめったに生まれません。
しかし同時に、このままでは嫌だな、とも思っています。
なぜなら僕は「選択」より「納得(納得する・納得させる)」の方が
気持ち良いと知ってしまったからです。(このゼミで。)
自分が納得したとき、もしくは相手を納得させたとき、
それまでの会話が全て有意義であったような、
自分の人生が肯定されたような、そんな気持ち良さを感じると思います。
その感覚が、「選択」による意見の平行線より、僕は好きなのです。
もし今のまま学生生活を送れば、「選択」ばかりの人生となるでしょう。
しかし「納得」の比率が高められれば、人生はより豊かになるはずです。
少しでも「納得」の比率を高めるため、
まず自分がどのような時に「選択」しているのか、探す事から始めていこうと思います。
○高橋篤史(26期 6/8 20:00)
■1.「他人は他人、自分は自分」は良くない?
「他人は他人、自分は自分」であるという考え方が
自分に染みついていることを今回のゼミで強く実感しました。
他の人の意見を聴いたとき「ふーん。そういう考え方もあるのか。」
までしか考えず、たとえ自分の意見とは大きく異なっていたとしても
その意見に”納得できるか否か”の思考を停止してしまう節が多々あります。
この危険な兆候は、ゼミに入るまでは自覚できませんでしたし、
もしできたとしても良くないこととは思わず、決して変えるために
努力しようとは思わなかったでしょう。
この「納得」を増やすことはは笹井も言っていますが、
人生を豊かにするはずであるということを今後は肝に銘に銘じようと思います。
そのためにも私は自分の意見をより大切にし、相手との意見の関係性を図ることを
心がけていきます。
■2.「逃避」しない生き方
ゼミ内の刮目で先生から就活に対する助言をいただきました。
”自分はどう生きたくないか”という消極的な形ではなく、
”自分がどう生きたいか”という積極的な形で就活を進める必要がある。
私は、もう一度”これまで”と”これから”について
真剣に考えたいと思います。
○渡邊諒太(26期, 6/9, 16:15)
◼︎反論がなければ、まず納得すること。
今回の「為末の論は正論か否か」という議論において、反論することが目的化してしまいました。
為末がどのような人物であり、どのような意図を持って発言をしたのを踏まえなかったことが大きな反省です。
今回の為末の記事に限らず、人の話をその意図を汲み取れるよう、「何故このような書き方(発言)をするのか?」と問うた上で主張を整理していきたいです。
◼︎何故、為末の論を一般化してしまったのか?
為末の主張は、トップアスリートの世界に向けて発せられたものでしたが、この論の反論はその様な観点でなされたものではありませんでした。
もし、この発言がスポーツ誌によって、アスリート向けという意図を十分に伝えられる形で発信されていたら、この反響やそれに付随するズレた反論は出てこなかったのではないでしょうか。
この様な主張が反響を呼び、日常生活にもあたかも適用されると誤解されたのは、発言の媒体がTwitterという、極めて大衆的な、表現が著しく限定されたツールであったからではないでしょうか。
◼︎天皇の料理番episode6から引き出そうとしたこと
あらすじ
主人公が高級レストラン追い出され、下町の定食屋で働き始める。
お客さんを呼び込む工夫として、高級レストランの時に出していた野菜を溶かし込んだ、さらさらとしたカレーを売り出す。
最初は話題になったが、客層に合わず客足遠のく。
体力仕事をする人たちはもたれるくらいがっつりとしたカレーが食べたい。
→下町の市場にとって需要はなかった。
壁に突き当たった時に、一人ひとりの客を観察。
体力仕事をしているように見える人にははいつもより塩分を効かせたものを、
硬い肉が食べづらそうにしている人を見ては、その人の為にひき肉のステーキを提案、とても喜ばれた。
今回の話から、市場の声とお客の声の関係性が見えました。
市場の声はその客層のニーズを平均したものであり、お店を切り盛りする為にはまず押さえておかなければならないものです。
ただ、それだけでは来てくれるお客さんのニーズに応えたことにはあまりなっておらず、
また来たいと思えるようなお店にする為には、来てくれるお客さんがどうすればより満足してくれるかというお客の声に耳を傾けなければならないのだろうと考えました。
【記事No.561 編集キー:h27-8th】
[560] 題名:2015年度第7回三戸ゼミナール活動報告〜地域とは何か?人口、生活、人間の結びつきから考える。〜 名前:渡邊諒太(26期) 投稿日:2015年05月28日 (木) 00時23分
今回は第四回におこなった「地域」について、再びDVDを使って勉強しました。
以前は行政による地方再生がテーマでしたが、今回は人口・生活の場として・人間の結びつきの視点から地域(地方)を考えました。
≪目次≫
T.基本情報
U.DVD視聴
V.本の交換会〜テーマ「経営」〜
V.先生のお話
W.次回の予定
X.刮目・今日イチ
T.基本情報
【日時】2015年5月26日(火) 16時45分〜22時00分
【場所】経営学部C棟501、B棟206
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:(藤田/就活中)
26期:佐藤(19:30~)、渡邊、橋、笹井
院生 :中村、(坂倉)、(阪本)、木田U.DVD視聴
1.番組の概要
【番組名】
日経プラス10 シリーズ地方創生 〜消滅可能性都市から脱却へ ニッポンの宿題〜
【番組概要】
2014年5月に日本創生会議の報告書、通称「増田レポート」が発表された。
そこに書かれていた、近い将来に現在の市町村の半数にあたる900近くもの地方自治体が消滅するというデータが話題を呼んでいる。
その一方で、経済活性化、少子高齢化対策による「地方創生」が日本における政治的なテーマとなってきている。
今地方で何が起きているのか、そして迫りくる問題にどの様に対処していくのか、
増田寛也氏をコメンテータに迎え、その現状と課題を考えていく。
【関連HP】
BS Japan 日経プラス10
【番組名】
ニッポンの里山 〜ヒバリが巣立つレンゲ畑〜小さなネズミがすむカヤ場〜
【番組概要】
京都府明日香村のレンゲ畑には毎年ヒバリの子育てが行われ、美山町のカヤ場ではカヤバネズミが営巣をしている。
都会にはない情景がここにある。人間と自然とがどの様な関係性を保ちつつ、生活の場としているのか、
一体里山とはどの様な場所なのかが映し出されている。
【関連HP】
NHK ニッポンの里山
【番組名】
日経スペシャル ガイアの夜明け 〜売れる地域スーパー!驚きの新戦略〜
【番組概要】
大手スーパーやコンビニとの競争で苦境に立たされてきた地域の中小スーパー。
去年も約60のスーパーが倒産するなど、中小スーパーの倒産件数はここ数年右肩上がりで増え続けている。
しかし一方で独自の商品開発やサービスで、地域住民の熱烈な支持を得ているスーパーも少なくない。
そして苦しんでいる地域のスーパーからの要望を受け、積極的に成功のノウハウを伝授しているところも現れ始めた。
手に手を携え、ともに生き残ろうと奮闘する地域スーパーの闘いの舞台裏を追った。(番組HP放送概要より)
【関連HP】
テレビ東京 ガイアの夜明け
【番組名】
日経スペシャル ガイアの夜明け 〜こうしてふるさと°~います! ―地方再生の新たな手法〜
【番組概要】
今年5月、「消滅可能性都市」というリストが公開され、全国1800(2014年4月時点1741)の自治体のうち約半分の896が「2040年までに消滅する」と名指しされた。
安倍内閣は地方創生≠叫ぶが、窮状は簡単に変えられない。そうした中、民間の独自の力で地方再生を目指す地域があった。
関西の限界集落で海外の人気野菜を生産し、特産品にしようというのだ。
また中国地方の過疎の町が、地元に育つ幻の果物≠原料に新しい名産品を作り出そうと、その資金を一般の人たちから小口投資で募って集めた。
アイデアと発想でふるさと≠救う...その新たな取り組みを追う。(番組HP放送概要より、一部加筆)
【関連HP】
テレビ東京 ガイアの夜明け
2.やってみよう
・4つのDVDを見た後で、これらがどの様な関係性を持っているのかを考えてみる。
(ガイアの夜明けDVD2本の対応関係)
【DVDタイトル(略)】地域スーパー ― “ふるさと”を救え
【活動の目的】スーパーの生き残りの為 ― 地域の為
【活動の主体】中小が動いている ― 個人が働いている
【顧客に訴えるもの】買い物の楽しさ ― 地域に貢献している楽しさ
<<コメント欄>>V.本の交換会〜テーマ「経営」〜
交換会幹事、報告をよろしくお願いします。W.先生のお話
1.DVD(動画)を一つのテーマにつき二本以上をセットで視聴する意味
一つのテーマを学ぶ際にそれについてある程度知識が無ければ、一本の動画を見ただけではまんま受け入れざるを得なくなる。
これを二本以上にすることによって初めてそのテーマでは何が論じられているのかが見えるようになってくる。
そして同時に何が論じられていないか、詰められていないかが自分の中で問いとなってくるのである。
2.「地方創生」論には何が足りないのか
現在地方創生に関して論じられているのはどうやって流出を食い止めるのか、どうやって人を呼び込むかといった人口減少の問題のみである。
かつては「田舎は飽きる、ダサくて嫌だ、都会がいい」という風潮が根強かったが、現在は都会への憧れが薄れ「田舎がいいね」という考えも多いだろう。
考えるべき問題は「雇用」、地方が生活の場だという視点を持って、いかに生活環境を整えるかを考えなければならないだろう。
3.市場の声を聞く、お客の声を聞く
市場の声とは需要と供給、その価格と数量、賃金といった数字があるのみであり、そこに人はいない。
労働についても労働者が居るわけではなくただ労働力が数字としてあるのみである。
それを聞くとはただ売れるかどうかを懸念し、その数字に合わせて品物を並べておしまい、工夫も為されないことである。
お客の声とはお客として来てくれた人の要望や発言であり、その背景で同様に考えている人たちの声である。
それを聞くとは、どれだけの人が同様に考えているのかを読み取ると共に、どうすればその希望に添えるかを考えることである。
そこに工夫を凝らそうとして初めて、経営者が経営者となりえるのである。
4.地域全体の趨勢―里山と市場化
かつて里山は生活の場であり生きる場だった。現金が無くてもお米があれば何とかなった。
しかし人々はそのうち出荷するために作るようになった、市場化することで里山は見捨てられ、地方から若者が消えていった。
また地域も市場化することによって、必需品を買わねばならなくなったから、地域を循環するスーパーがありネットがあり、その競争関係が生まれてきているのだろう。
5.市場の中で生きるのか?生態系の中で生きるのか?
「自然」とはすなわち生態系の事であり、「里山」とはそこに人間が加わった形での生態系である。そして地球もまた巨大な生態系という事が出来る。
この21世紀において分かったことは、人間とは生態系から完全に切り離されて生きていくことは出来ないのだという事である。
生態系の中で生きるという事について、人間には好みがあるのも確かだが、これを好―嫌で考えるような世界ではない。
欧米は完全に都市化しておりながらも、バカンスには生態系の中で過ごすことをしている。日本もそのうちその様になっていくだろう。
自分の生きる場所は市場の中なのか、生態系の中なのかは考えておかなければならない問題である。
(都市…全てを制御下におく環境、プログラムによって成り立っており再生能力はない。 自然…システムとして成り立っており再生能力を持つ。)X.次回の予定
【やっておくこと】
視聴したDVDの感想を掲示板上でコメントする。
【次回の予定】
地域に関するDVDを使った勉強/WEB上の議論を基にしたディスカッション
本の交換会 テーマ「経営者」Y.刮目・今日イチ
○渡邊諒太(26期, 5/28, 0:20)
■1.生態系の中で生きるということ
里山の暮らしを見て、自分のみで考えればこんな暮らしもアリかと思いつつ、共に暮らす人や自分に関係する者がどう思うかという点を懸念していました。
しかし、生態系の中から切り離されて人間が生きていくことが出来ないというお話を伺ったことで好―嫌でなく、そのような生き方を考えに入れておかなければならないのだと考えました。
市場の中で生きることは日本の人口減やグローバル市場化によって難しくなってくるのではと感じています。どの様にして生態系と切り離されないような生き方を取れるかを考えていきたいです。
■2.今回の進行について
今回、DVDを視聴する際に自分のPCが不具合を起こし、その対応や教室移動などによって実際は大幅に遅れての開始となりました。
機械類には調子がいい時や悪い時などが必ずあるということを考慮に入れず、2の手、3の手を予備として持っていなかったことが問題でした。
使う機器の調子やDVDを予め確認しておく、他の視聴手段を考慮しておくなどの対応によってトラブルで開始が遅れるようなことを避けていきます。
佐藤樹(5/28 9:31)
■1.反省
(1)前回の目標を受けて
先週立てた目標は、今週あった最終面接に向けて、以下のことに取り組むことであった。
@相手が、喜ぶ話は何か、ということをHPやパンフレットから読み取り、
それを基に自分の意見をまとめる
A行きたい企業の魅力を他の人に伝えられるようになる
面接の結果はゼミでの刮目で述べたように満足いくものではなかった。
@Aがともに詰め切れてなかったところがある。
そして、企業の立場から、面接が何のためのものか、ということを考えきれていなかった。
そのため面接の質問に答える際に自分に立ちすぎていて、相手の求めている答えとかけはなれてしまっている、ということを感じた。
今回の面接を通してゼミで学んだことをまだ自分のものにできていなかったのだと実感したし、
それを補うための準備も十分ではなかった。
結果に対してショックではある。
しかし自分の成長につなげるために、この経験は活かす。
具体的には、企業の視点から自分を分析してみようと思う。
また消費者の視点から企業を評価し、さらにその評価を上げるためにはどうすべきか、ということを考えることで、
企業にとって欲しいと思える、魅力的な人材となるようにし、企業に振り回されないようにしたい。
(2)今回のゼミにおいて
@本の交換会
今回僕が選んだ本は、菊澤研宗『ビジネススクールでは教えてくれないドラッカー』であった。
この本は僕自身が菊澤先生の著作ということに関心をもって買った本であり、
ある程度本の紹介の仕方をどうするか、買った時点で考えていた。
しかし紹介した際に先生からいただいたコメントで、関心を集めることと欲しいと思わせることは違う、ということに気付いた。
そして本の交換会では、どちらも重要なのだと思う。
話の枕で興味を持たせることができれば、それだけ聞き手の注目を集められるが、
そこで相手に欲しいと思わせられなければ意味はない。
また逆に、どんなに欲しいと思わせられる本でも、関心を引けなければ魅力が十分に伝わらないのではないか。
紹介が上手い人の紹介は、どちらも満たしていると思う。
今後はその2つの観点を意識する。
またこれは、何にでも使える技術だと改めて感じた。
■2.成果
(1)今回のゼミにおいて
@DVDを見て
“とくし丸”の例を見て、サービスは、選択肢がいくらでもあると感じた。
それだけ企業が拾えていないニーズがあるということだと思う。
そして、企業が顧客を創造するための機会はあるということになる。
なのになぜ企業は対応できなかったのか。
そもそも移動スーパーの発想はスーパーではでなかったのか、出ても実行できなかったのか。
ニーズは顕在的だったのか潜在的だったのか。
もう一度見て、分析してみようと思う。
また自分の周りにこのような起業の機会があるのではないか、と思った。
■3.課題
今回の面接の失敗があったため、企業をもっと広く見てみようと思う。
そのために、
@自分がどのように働きたいかをもう一度詰め、それを達成できる企業
A企業が求める人材と現状の自分を照らし合わせ、自分と企業がともに満足できるような企業
以上の2つの観点を以て、企業をまた探して行く。
○高橋篤史(26期 5/30/8:30)
地元に帰って就職をしようと思っている私にとって一番のハードルは、
募集企業の少なさ、すなわち”雇用”機会の少なさである。
東京に本拠を置く企業に比べると、業界、業種、業態や業績のバリエーションは遥かに少ない。
田舎・地方では急激に就活の選択肢が狭まるのである。(私の調べ方が甘いのかもしれない。)
そのような経験から”雇用”機会の幅の狭さが、若者を都会・中央に流出させている
ということはTVやニュースが明確に伝えていなくても、私個人の実感としてあった。
一本目のDVDを見ていても、雇用の問題は最重要なものとして語られていなかったと思う。
地方で雇用を生み出そうとする取り組みは、テレビ局や政治家の有識者たちが言及しないほど、
非常に難しく、成果が見込めないものなのだと自分自身考えていた節があった。
しかし三・四本目のDVDを視聴して、地方で”雇用”を作り出す取り組みは、
地方の行政や企業の努力によって、まだまだ余地があると感じた。
「京都のハバネロ」の様に地元の特産品の供給量を増やし事業規模を拡大することや
「とくし丸」の様に高齢者向けのサービスを新たに事業化することになどが
その取り組みに当たる。
この様に成功例が複数存在するのだから、全ての地方が同様に雇用を生み出すことは
困難であると思うが可能性はあると思う。
また、雇用機会の確保は企業の命題であり、地方は雇用がないからこそ衰退の一途をたどっている。
ならば、その衰退中の地方にあって雇用を生み出している企業は
まさしく”社会的企業”と言えるのではないだろうか。
私は、いつかは地元に戻って働きたいと考えていて、どうせ働くなら
そのような社会的企業に従事したいという意識がある。
私は今後、地方でイノベーションを起こし、雇用を生み出す社会的企業に
更に焦点を当てて企業や地方の活動といったものを見ていき糧としたい。
【記事No.560 編集キー:h27-7th】
[559] 題名:掲示板書き込みベスト10(続) 報告 名前:木田世界(25期)と現役生一同 投稿日:2015年05月26日 (火) 23時04分
三戸ゼミナール掲示板書き込みベスト10!!
追い出し合宿にて行った、三戸ゼミナール掲示板書き込みベスト⒑企画の続きを行いましたので、
結果を発表致します!!!
<<目次>>
1.基本情報
2.順位・評価
3.評価理由
4.評価基準
5.選定手順
6.選定を終えて<1.基本情報>
ベスト10選定@追い出し合宿
【日時】3月18日(合宿2日目):20時30分〜27時00分
3月19日(合宿3日目):09時00分〜12時00分
【場所】千葉県夷隅郡御宿町 民宿「御宿ニュー日の丸」
【参加者】(敬称略)
<進行・記録>
司会:中村貴治(院生)
書記:阪本夏美(院生)
<チーム>
要石:三厨昌平(25期)、木田世界(25期)、{浦林幸輝(25期)}、{馬辰卿(25期)}
発言しないで委員会:笹井純也(26期)、坂本恵理奈(25期)、高橋篤史(26期)、{石嶺佑騎(24期)}、{新山公太(24期)}
奪たすき隊:佐藤樹(26期)、渡邊諒太(26期)、{藤田航平(25期、18日午後まで合宿に参加)}、{安藤陽介(25期)}
ベスト10選定@第6回三戸ゼミナール
(※追い出し合宿時に評価できなかった書き込みの評価を行った)
【日時】2015年5月19日(火) 14時40分〜23時10分
【場所】経営学部C棟501
【参加者】(敬称略)
要石:木田世界(25期、司会)、笹井純也(26期)
発言しないで委員会:高橋篤史(26期)、石嶺佑騎(24期)、
奪たすき隊:佐藤樹(26期)、藤田航平(25期)、渡邊諒太(26期、書記)<2.順位・評価>
投稿者:岩切尚弥(4期) 投稿日:2013/12/04
<評価>
総合:A○(各項目A+以上) 役に立つ:A○(10p) 面白い:A +(9p) 心に残る:A+ (9p)第2位:No.4378-80「中島大輔君 披露宴スピーチ紹介その1−3」
「中島大輔君 披露宴スピーチ紹介その1」
「中島大輔君 披露宴スピーチ紹介その2」
「中島大輔君 披露宴スピーチ紹介その3」
投稿者:太田健一(3期) 投稿日:2012/09/17
<評価>
総合:A+ (9p) 役に立つ:A°(10p) 面白い:A (8p) 心に残る:A+ (9p)
第3位:No.2336-2388、2483「「偽善は善か」をめぐる一連の書き込み」
投稿者:今村達朗(6)、池田健太郎(1)、中島大輔(2)、大野裕喜(3)、佐々木真光(2)、太田健一(5)、
中村貴治(1)、石井宏通(1)、中川 篤(2)、杉山浩二(2)、岩切尚弥(1)、小泉篤史(1)
投稿日:2009/05/19-7/25
(特にNo.2338、2359、2382、2388、2843など)
<評価>
総合: A(8p) 役に立つ: A+(9p) 面白い: A(8p) 心に残る: A-(7p)
第4位タイ:No.2306
「ご卒業おめでとうございます。」
投稿者:太田 健一(3期生) 投稿日:2009/03/15
<評価>
総合:A−(7.3p) 役に立つ:A- (7p) 面白い: A-(7p) 心に残る: A(8p)
第4位タイ:No.2976
「一緒に楽しみながら、教えてくれる親父や兄貴はかっクイイ。」
投稿者:片岡ケンヨウ(20期) 投稿日:2010/03/29
※関連記事:
No.2978 「片岡さん、大切なことを思い出させてくれて有難う。」
投稿者:太田健一(3期) 投稿日:2010/03/31
<評価>
総合:A−(7.3p) 役に立つ:B+(6p) 面白い:A (8p) 心に残る:A (8p)
第6位:No.4295
「近況報告」
投稿者:佐々木(16期) 投稿日:2012/05/03
<評価>
総合: A-(6.7p) 役に立つ: A(8p) 面白い: B(5p) 心に残る: A-(7p)
第7位:No:403-407
「討論会を終えて思う その1−その5」
討論会を終えて思う その1
討論会を終えて思う その2
討論会を終えて思う その3
討論会を終えて思う その4
討論会を終えて思う その5
投稿者:佐々木真光(16期) 投稿日:2004/12/18
<評価>
総合: A-(6.7p) 役に立つ: B+(6p) 面白い: A-(7p) 心に残る: A-(7p)
第8位タイ:No.2197
「討論会の前に 」
投稿者:論文仮面 投稿日:2008/12/04
と、その後の一連の書き込み
2197(論文仮面) 2198(太田さん) 2201(通りすがりの探偵さん)(参考:2192) 2202(岩切さん) 2203(太田さん) 2236(論文仮面)
<評価>
総合: B+(6.3p) 役に立つ: B+(6p) 面白い: A(7p) 心に残る: B(5p)
第8位タイ:No.1022
「真心の結集」
投稿者:中島大輔(8期)投稿日:2006/12/13
<評価>
総合: B+(6.3p) 役に立つ: B(5p) 面白い: B+(6p) 心に残る: A(8p)
第10位:No.3292
「「魂なき専門人」になりかけている自分に気付きました。」
投稿者:太田 健一(3期生) 投稿日:2010/10/24
<評価>
総合:B+(6.3p) 役に立つ:A− (7p) 面白い:B+ (6p) 心に残る:B+ (6p)<選外>
※二次ノミネートされたもののうち、惜しくもベスト10に入らなかった書き込み
No.1517
「良き三戸ゼミ生」
投稿者:中島大輔(8期生)投稿日:2007/10/06
<評価>
総合:B+(6p) 役に立つ: B+(6p) 面白い:B+(6p) 心に残る:B+(6p)
No.2400,2401など
「「現役生・活動報告板」を読んで思う。」と『整理』なくして真の『蓄積』なし」と、その後の一連の書き込み」
(Lot No.2400、2401、2404、2405、2408、2410、2413、2488、2489、2563など。)
投稿者:太田 健一(3期生) など 投稿日:2009/07/06頃
<評価>
総合:B+(6p) 役に立つ:B+ (6p) 面白い:B(5p) 心に残る:A-(7p)
No.3959
「学び生きることの喜び〜浩友会に参加して〜」
投稿者:岩切尚弥(4期) 投稿日:2011/10/23
<評価>
総合:B+(6p) 役に立つ: B+(6p) 面白い:B+(6p) 心に残る:B+(6p)
No.4173
「日々一言 〜 学問 〜 P15」
投稿者:新山公太(24期) 投稿日:2011/12/02
<評価>
総合:B+(5.7p) 役に立つ:B+ (6p) 面白い:B(5p) 心に残る:B+(6p)
No:1054
「飛雄馬よ、狙い球を絞り込め! 」
投稿者:太田健一(3期生) 投稿日:2006/12/23
<評価>
総合:B+(5.7p) 役に立つ:B+ (6p) 面白い:B+(6p) 心に残る:B(5p)<3.評価理由>
第1位:No.4663
「岩切が見た25周年記念合宿 」
投稿者:岩切尚弥(4期) 投稿日:2013/12/04
<評価>
総合:A゜(※三項目ともA+以上 9.3p) 役に立つ:A°(10p) 面白い:A (8p) 心に残る:A+ (9p)
<評価理由>
〇役に立つ:A°(10p)
25周年記念合宿というゼミの節目の行事の貴重な資料である。
合宿の様子が詳細に書かれており、記念合宿を振り返る上で、また、次回の合宿の為にも、
おおいに貢献する記録であると言える。
さらに、どのような姿勢で合宿に臨むべきか、合宿で何を学び何に気づいたかが書かれており、学ぶべきことは多い。
〇面白い:A (8p)
数々のエピソードが生き生きと描写されており、合宿のイメージがありありと目に浮かんでくる。
まさについつい読み入ってしまう、何度も読み返したくなる報告である。
ブリッジのエピソード等、思わずクスリとさせられるものもあれば、先生のお話からの気づきなど、
岩切さんの視点の高さを感じさせられ、非常に面白い書き込みだと言える。
〇心に残る:A+ (9p)
このレポートを読むと、記念合宿に参加した時の喜び・高揚感や、うまくできなくて悔しく思った気持ちが蘇ってくる。そして、岩切さんのような姿勢で合宿に臨みたいと思わされた。
記念合宿に参加できなかったゼミ生は、このレポートを読んで参加できればよかったと後悔させられるのではないだろうか。
また、25周年記念合宿に参加したゼミ生にとしても、これを読んで次の記念合宿が待ち遠しく思わされる。
第2位:No.4378-80
「中島大輔君 披露宴スピーチ紹介その1−3」
「中島大輔君 披露宴スピーチ紹介その1」
「中島大輔君 披露宴スピーチ紹介その2」
「中島大輔君 披露宴スピーチ紹介その3」
投稿者:太田健一(3期) 投稿日:2012/09/17
<評価>
総合:A+ (9p) 役に立つ:A°(10p) 面白い:A (8p) 心に残る:A+ (9p)
<評価理由>
〇役に立つ:A°(10p)
この書き込みでは、中島さんの結婚式での先生のスピーチの原稿が載せられている。
さらに、先生のスピーチに対して、先生ご自身とOBの方々が感想を述べ分析を加えており、
スピーチをどのように組み立てていくのか、良いスピーチとは何かを学ぶ絶好の教材である。
〇面白い:A (8p)
和やかな雰囲気の結婚式場のテーブルで、三戸ゼミ生のテーブルだけ、スピーチを真剣に聞き、
それに評価を加えているところを想像するのも面白い。
加えて、いつでもどこでも学ぼうとするゼミ生の姿勢を知ることができる。
〇心に残る:A+ (9p)
この書き込みを読んで、中島さんやご家族、会社の上司など皆さんが喜ぶスピーチだったのだろうなぁ、と想像させられる。
そのような素晴らしいスピーチをしてもらったことを、とても羨ましく感じた。
また、ここには、先生のスピーチに加え、太田さんのスピーチも紹介されている。
スピーチ大会で学んだゼミ生が、卒業後もその教えを実践しているところを知ることができて、学んでいく際の励みになる。
第3位:No.2336-2388、2483
「「偽善は善か」をめぐる一連の書き込み」
投稿者:今村達朗(6)、池田健太郎(1)、中島大輔(2)、大野裕喜(3)、佐々木真光(2)、太田健一(5)、
中村貴治(1)、石井宏通(1)、中川 篤(2)、杉山浩二(2)、岩切尚弥(1)、小泉篤史(1)
投稿日:2009/05/19-7/25
(特にNo.2338、2359、2382、2388、2843など)
<評価>
総合: A(8p) 役に立つ: A+(9p) 面白い: A(8p) 心に残る: A-(7p)
<評価理由>
〇役に立つ: A+(9p)
「偽善」という言葉を巡って、どの様にして概念の関係性を考えるのかを学ぶことができる書き込みである。
加えて、多くのゼミ生の意見と、そのまとめにより多様な観点での見方を学ぶことが出来る。
大野さんによる先生のお話のまとめでは、日本社会論までに言及されており、学びの広がりもある。
〇面白い:A(8p)
参加者が各々の考え方をどんどん書き込んでいることによって書き込みに熱気と勢いがこもっており、
臨場感が伝わる書き込みになっている。まるで、ゼミ室でゼミ生たちが議論を繰り広げているかのようであり、
掲示板の真髄が発揮されている。
〇心に残る:A-(7p)
参加者たちが自主的にそれぞれの意見を出していっており、学びを楽しんでいる様が伝わってくる。
現役生の全員が口をそろえて、「自分もこの書き込みに参加したかった」、「自分も掲示板上でこの様な議論ができるゼミ生になりたい」と唸った書き込みである。
第4位タイ:No.2306
「ご卒業おめでとうございます。」
投稿者:太田 健一(3期生) 投稿日:2009/03/15
<評価>
総合:A- (7.3p) 役に立つ:A- (7p) 面白い: A-(7p) 心に残る: A(8p)
<評価理由>
〇役に立つ:A-(7p)
「正直と誠実の違い」「対象に対する謙虚さ」など、自分の生き方・姿勢を振り返り自戒する上で役に立つ概念が示されている。
加えて、二人の性格を分析し適確なアドバイスを選択することを可能にする太田さんの高い視点にも頷かされる。
〇面白い:A-(7p)
卒業生二人を端的に表すエピソードが、臨場感を抱かせるように取捨選択され、明確に理解しやすい
筆致で描かれており、ついつい話に惹きこまれる。
〇心に残る:A(8p)
ゼミにおいて脈々と紡がれてきた先輩と後輩の関係性の中で、気にかけ、評価し、忠告してくれることの有難さが伝わってくる。
また、一度しかお会いしていない近本さんに対しても卒業に際して厳しく優しいアドバイスを贈る太田さんの誠実さと心遣いを感じることができる。
第4位タイ:No.2976
「一緒に楽しみながら、教えてくれる親父や兄貴はかっクイイ。」
投稿者:片岡ケンヨウ(20期) 投稿日:2010/03/29
※関連記事:
No.2978 「片岡さん、大切なことを思い出させてくれて有難う。」
投稿者:太田健一(3期) 投稿日:2010/03/31
<評価>
総合:A−(7.3p) 役に立つ:B+(6p) 面白い:A (8p) 心に残る:A (8p)
<評価理由>
〇役に立つ:B+(6p)
この書き込みでは、太田さんをはじめ先輩のゼミ生と片岡さんとの間でエピソードが数多く紹介されている。
その中からゼミにおいて先輩方とどのような関係性を作り上げていくかを学ぶことができるが、
役に立たせる観点で整理した書き込みではないだろう。面白い・心に残るという側面に注目したい。
〇面白い:A (8p)
興味深い掴み、多くのエピソードによる臨場感、工夫された独自の言葉遣いにより
「読ませようという意図」が伝わってくる書き込みであり、作者の卓越した文章力を感じさせる。
しかし、エピソードが羅列されてしまっており、わずかながら読みにくさを感じさせてしまっている。
〇心に残る:A (8p)
OBの先輩方のとエピソードを多く持ち、深い関係性を結んでご指導して頂いていたことがうらやましい。
そして、自分がこのような関係性をOBや先輩と持てなかったこという口惜しさが込み上げてきた。
議論の中では、A+として評価すべきとの声も多かった。
この書き込みがストーリーとして組み立てられ、一つ一つのエピソードを描き切ったのならば、
読者を引き込みより強い共感が得られたであろう。
第6位:No.4295
「近況報告」
投稿者:佐々木(16期) 投稿日:2012/05/03
<評価>
総合: A-(6.7p) 役に立つ: A(8p) 面白い: B(5p) 心に残る: A-(7p)
<評価理由>
〇役に立つ:A(8p)
佐々木さんの書き込みと先生のコメントのやり取りから、
掲示板とは(単なる"社員")ではなく「”人”として生きる」ための
世界・社会を見る窓である、という掲示板の意義を知ることができる。
〇面白い:B(5p)
文体を柔らかくし、タイトルを「近況報告」ではなく意味づけを加えたものにすると、
さらに読み手を引き込む投稿となったのではないか。
〇心に残る:A-(7p)
社会人として過ごしていく中で、三戸ゼミで育った自分と仕事で育ちゆく自分の間での佐々木さんの葛藤が伝わってくる。
現役生たちが読み、自分たちもこのような迷いを経験することになるのだろうなと、
未来の自分について考えさせられる。
第7位:No:403-407
「討論会を終えて思う その1−その5」
討論会を終えて思う その1
討論会を終えて思う その2
討論会を終えて思う その3
討論会を終えて思う その4
討論会を終えて思う その5
投稿者:佐々木真光(16期) 投稿日:2004/12/18
<評価>
総合: A-(6.7p) 役に立つ: B+(6p) 面白い: A-(7p) 心に残る: A-(7p)
<評価理由>
〇役に立つ:B+(6p)
どこまでも「本気」を目指すという姿勢のもとで討論会での反省点が書かれており、
討論会や勉強に臨む上でぜひ参考にしたい書き込みである。
しかし、資料(手引き)となるように意図して書かれている訳ではないので、この評価となった。
〇面白い:A-(7p)
片岡さんの書き込みは、工夫された文章によって読ませることを意図している。
それに対してこの書き込みは、思った心をそのまま文章として表現することにより読ませようとしたと言えるのではないだろうか。
〇心に残る:A-(7p)
投稿者の口惜しさ伝わる。討論会経験者が経験を振り返ったとき、
佐々木さんほど、討論会の準備をし、悔しい思いをした人がいるだろうか。
他の作品に喜び・嬉しさが書かれていたのに対し、この作品は口惜しさが書かれていたため、評価が難しかった。
しかし、討論会への口惜しさを次にどうしたら良いのかをより整理して書き展望を見せる書き込みであったならば、
より高い評価を得たのではないだろうか。
第8位タイ:No.1022
「真心の結集」
投稿者:中島大輔(8期)投稿日:2006/12/13
<評価>
総合: B+(6.3p) 役に立つ: B(5p) 面白い: B+(6p) 心に残る: A(8p)
<評価理由>
〇役に立つ:B(5p)
心を伝える挨拶、心を温める挨拶のお手本として参考になる挨拶である。
しかし、役に立たせようという趣旨で書いた書き込みではないと言える。
〇面白い:B+(6p)
数多くのエピソードが描かれているが、その一つ一つについて情景が浮かぶような立ちいった描写がなされてはいない。
そのような描写があれば、誰もが何度も読みたくなる書き込みになったのではないだろうか。
〇心に残る:A(8p)
一人一人に言葉を尽くして感謝を伝える中島さんの誠実さが心に残る。
感謝を述べられた者に限らず、この投稿は読み手の心に残らないはずが無い。
第8位タイ:No.2197
「討論会の前に 」
投稿者:論文仮面 投稿日:2008/12/04
と、その後の一連の書き込み
2197(論文仮面) 2198(太田さん) 2201(通りすがりの探偵さん)(参考:2192) 2202(岩切さん) 2203(太田さん) 2236(論文仮面)
<評価>
総合: B+(6.3p) 役に立つ: B+(6p) 面白い: A(7p) 心に残る: B(5p)
<評価理由>
〇役に立つ:B+(6p)
「自分たちが主張したいことは何か、その意味は何か」を明確にするなど、
討論会の長年の経験を生かしたアドバイスがなされている。
〇面白い: A(7p)
掲示板に突如として現れた、論文仮面。彼は討論会に臨む現役生へアドバイスを残し、忽然と姿を消す。
その正体を巡って、三戸ゼミきっての名探偵たちが推理を繰り広げる…!!
〇心に残る:B(5p)
遊び心あふれる、忘れることのできない書き込みだが、心を揺さぶるような書き込みとは言えないのではないか。
しかしだからこそ成し得たユニークさではないだろうか。
投稿者:太田 健一(3期生) 投稿日:2010/10/24
<評価>
総合:B+(6.3p) 役に立つ:A− (7p) 面白い:B+ (6p) 心に残る:B+ (6p)
<評価理由>
〇役に立つ:A− (7p)
問―論理展開―結論という報告の形についての話から、「なぜ」を問う生き方の話へと議論が広がっている。
Howや「できる・できない」ではなく、Whyを問うことの重要性と難しさを、
社会人としての実感をもって伝えている書き込みである。
〇面白い:B+ (6p)
タイトルのインパクトがあり、どのような事が書かれているのか引きこまれる。
内容の持つ緊張感が読み手を引き込んでいると言える。
〇心に残る:B+ (6p)
浩友会に参加しての衝撃と反省がそのまま伝わってくる。
社会に出て働くにあたって、「自分は魂なき専門人になっていないか?」という問いを投げかけている。【選外】
No.1517
「良き三戸ゼミ生」
投稿者:中島大輔(8期生)投稿日:2007/10/06
<評価>
総合:B+(6p) 役に立つ: B+(6p) 面白い:B+(6p) 心に残る:B+(6p)
<評価理由>
〇役に立つ:B+(6p)
「型」の意義深さと、良き三戸ゼミ生になるにはどうすべきかという指針を与えてくれる書き込みである。
もし中島さん自身の経験をもとに、三戸ゼミの伝統を示したならば、
より三戸ゼミの伝統を受け継げられる投稿となっただろう。
〇面白い:B+(6p)
冒頭と締めに読ませる工夫がなされていて、すっと投稿を読み、楽しい気持ちで読み終えることが出来る。
また、投稿の端々から、合宿を楽しみにする中島さんの気持ちが感じ取れる。
〇心に残る:B+(6p)
合宿を楽しみにしている中島さんの想いが伝わってきて、読み手も思いがけず参加したくなってしまう。
中島さん自身が、ゼミで「型」に心を込めることを学び、それを社会人になっても実践している
「良き三戸ゼミ生」だからこそ書きえる文章だと思うと、中島さんのことを「真似」したくなってくる。
No.2400,2401など
「「現役生・活動報告板」を読んで思う。」と『整理』なくして真の『蓄積』なし」と、その後の一連の書き込み」
(Lot No.2400、2401、2404、2405、2408、2410、2413、2488、2489、2563など。)
投稿者:太田 健一(3期生) など 投稿日:2009/07/06頃
<評価>
総合:B+(6p) 役に立つ:B+ (6p) 面白い:B(5p) 心に残る:A-(7p)
<評価理由>
〇役に立つ:B+ (6p)
一方で報告の問題点という具体的な内容を指摘し、もう一方では報告の問題点を放置してしまう。
先輩の姿勢という広がり持つ内容を指摘する。このように、具体性と広がりの両方を兼ねそろえた書き込みである。
ただし、これらは活動報告掲示板(今回、評価対象外)にもまたがっているため、その評価はB+にとどまった。
〇面白い:B(5p)
掲示板を「神田の古本屋さん」、ホームページを「図書館」と表現するなどの言葉遣いに表現の工夫がみられる。
しかし、この書き込みの真髄は、「役に立つ」「心に残る」という面にあるのではないか。
〇心に残る:A-(7p)
この書き込みでは、当時の現役生がOBから受けたアドバイスを真摯に受け止め、
自らをより良き者に変えていこうとする姿を目の当たりにでき、我々もそのようにあろうと思わされる。
また大学を卒業しても掲示板を確認し、ゼミの活動に対して興味を持ち続けるOBの方々の姿勢に感化される。
No.3959
「学び生きることの喜び〜浩友会に参加して〜」
投稿者:岩切尚弥(4期) 投稿日:2011/10/23
<評価>
総合:B+(6p) 役に立つ: B+(6p) 面白い:B+(6p) 心に残る:B+(6p)
<評価理由>
〇役に立つ:B+(6p)
浩友会での学びを記憶が新鮮なままに記録し、自分の経験と結び付けて知見を引き出している。
テーマがより明確に示されていたら、この書き込みはより素晴らしいものとなるであろう。
〇面白い:B+(6p)
語りかけるような口調により、読み入らせる文章になっている。
ストーリーラインを明確にする事で、さらに読み入ることの出来る書き込みになったのではないか。
〇心に残る:B+(6p)
締めの「やっぱり三戸ゼミは良いですねぇ!」という言葉から、浩友会に参加しての満足した気持ちがひしひしと伝わってくる。
No.4173
「日々一言 〜 学問 〜 P15」
投稿者:新山公太(24期) 投稿日:2011/12/02
<評価>
総合:B+(5.7p) 役に立つ:B+ (6p) 面白い:B(5p) 心に残る:B+(6p)
<評価理由>
〇役に立つ:B+ (6p)
「学問とは、文字通り「問うて学ぶ」こと」である、という当然であるからこそ、
時に忘れがちで非常に重要なことについて述べられている書き込みである。
疑問を持つ姿勢、学びに向かう姿勢、この書き込みから学べることは多い。
〇面白い:B(5p)
冒頭の書き出しや引用といった、人に読ませる工夫がなされている。
もしこれに加え、独自の視点による解釈を述べ、分かりやすい表現を心がければ、
さらに読み手を惹きつけたのではないだろうか。
〇心に残る:B+(6p)
自分が漠然と持っている考えが”わかった”瞬間の喜びが率直に伝わってくる。
ゼミ生なら誰しもが、この感覚を一度は味わったことがあるのではないだろうか。
こちらに感動をより具体的なものとして想起させ、共感させるために、
より何を分かったのかを明確に表現したほうが良い投稿となったのであろう。
No:1054
「飛雄馬よ、狙い球を絞り込め! 」
投稿者:太田健一(3期生) 投稿日:2006/12/23
<評価>
総合:B+(5.7p) 役に立つ:B+ (6p) 面白い:B+(6p) 心に残る:B(5p)
<評価理由>
〇役に立つ:B+ (6p)
情報とはどのように伝えるべきか、思わず納得させられる記事である。
具体性は高いものの、本の紹介だけでなく、社会に出た自分の経験等、もう少し広がりを持たせることができれば、より役立つ投稿となったであろう。
〇面白い:B+(6p)
誰もが惹きつけられるタイトルと共感できる子供の作文の例によってついつい話に惹きこまれる。
他にも魅力的な例やエピソードを以て述べられているが、その一つ一つにより厚みを持たせられれば
さらに何度も読みたい投稿となるだろう。
〇心に残る:B(5p)
方法を伝授するに留まっている。上手な紹介ができた時の達成感や楽しさを語る事で、
読み手の心を「そのように紹介したい!」と動かすことができるのではないか。<4.評価基準>
◯役に立つ
記録性(何がなぜどのようになされたか)、資料性(どのようにすれば良い・良かったかの提示・示唆)
その他、学べることの多さなどを評価した。具体的には、
各企画に参加する際の心がけなどを教えてくれるか?
なぜ、何がだめで何をどうすれば良かったのかが整理して書いてあるか?
などの点を評価した。
◯面白い
臨場感がありイメージを湧かせるか、思わず読み入ってしまうか、ついつい何度も読んでしまう書き込みか、という点を評価した。
具体的には、文章の構成、エピソードの質・量・描きかた、その他読ませるための工夫・配慮などについて評価した。
◯心に残る
書き手や登場人物への共感性、書き込みを読み心や気持ちがどれだけ動かされるか、を評価した。
具体的には、書き込みを読んで、その場に参加していた人がその時の気持ち(喜びや悔しさ)
を蘇らせることができたか、「参加して良かった」等と思わせられたか、
参加していなかった人にも、「その場にいたかった、さぞかし◯◯だったのだろうなぁ」
と思わせる書き込みであったか、を評価した。<5.選定手順>
追い出し合宿で評価した四つの書き込み以外を評価し選定するため、以下の作業を行った。
@二次ノミネートとチームごとの評価
まず、各チームが、(No.4902「三戸ゼミナール掲示板書き込みベスト10」ノミネート作品 から、
「役に立つ」「面白い」「心に残る」という三基準を合わせてベストと思われるもの10個を選んで持ち寄り、
ベスト10候補の二次ノミネートを行った。
その二次ノミネートの書き込み15個について、各チームが三基準でA+(9p)〜C−(1p)をつけて評価した。
A評価のすり合わせと順位付け
@の後、議論により各チームの評価をすり合わせ、各書き込みの評価を確定した。
そして、確定した評価における総合評価のポイントによって、順位付けを行った。
総合評価のポイントが同じ時は、その書き込みの特長が一番表れている部分に着目して評価するため、
「役に立つ」「面白い」「心に残る」のうち、その書き込みにおける一番高い要素(斜体で表記)に注目し、そのポイントが高いものを上位にした。<6.選定を終えて>
(1)評価プロセスから
今回私たちは、自分達が既に学んでいる3つの軸、「役に立つ」「面白い」「心に残る」に分けて評価を行なった。
この評価軸では、ほとんどの書き込みが違和感なく評価できる。
また、ゼミ生がその評価軸に慣れ親しんでいたため、比較的スムーズに評価することができた。
しかし、ベスト10を決定する上で、難しさも発見した。
この評価軸では低い順位となってしまうが、「ぜひ評価したい!」と思わされる、いい書き込みもあったのである。
例えば、No.2197「討論会の前に」は非常にユーモラスな書き込みである。
しかし「役に立つ」「心に残る」という点では評点は低く、更に今回我々が考えた「面白い」の中でも、
「ユーモラスであること」は重きを置いていなかっため、低い順位となってしまい、若干の違和感が残った。
この評価軸に基づけば、三つの軸のうち一つでも欠けてしまうと、
必然的に順位が低くなってしまう。このことから、私たちが評価軸を設定する際に、
「三つの評価軸におけるそれぞれの比重」や「書き込みの狙いと、狙い通りに書けているか」、
そして「評価軸そのものの妥当性」に対する検討が必要だと分かった。
先生がかつて、「論文を評価・批判するには、その論文が何を言おうとしているのか、それを言うためには何が必要かを
理解せねばならない」と仰っていたが、書き込みの評価においても同じことが言えるのではないだろうか。
しかし、評価基準の比重や、書き込みの狙いを考慮した上での評価という問題を
どう解決していけばいいのかは分からなかった。
また同時に、これら以外に問題はないのかという点も不明確である。
これらについて、今後ぜひ検討していきたいと考えている。
(2)選定結果から
2002年3月24日から始まった掲示板の投稿数は、13年の歳月を経た2015年5月21日現在において4936にも及ぶ。
私たちは今回の企画を通じて、掲示板を初めの投稿から振り返り、全ての投稿に目を通してきた。
これら数多くの書き込みは、どれも読み応えがあった。それゆえ、評価は難航した。
OBの方々の書き込みの評価を行うのは、やはり畏れ多いことである。
ベスト10を決めるその長い過程の中で、改めて先輩方に対する尊敬の念を感じると同時に、
自分たちが良い書き込みをできていない悔しさを感じた。
もちろん、私たち現役生が現時点においてまだ先輩方と同じレベルの書き込みをできるとは思っていないし、
先輩方は卒業後の学びを通して、現役時代よりもさらにレベルの高い書き込みをされているのだろうと実感している。
しかし、OBの方々は現役時代に学ぶ姿勢を身につけており、社会人となってもその姿勢を実践してきたからこそ
良い書き込みができているのであって、我々もそのような学びの姿勢を持たなければ、
きっと将来、このようなすばらしい書き込みをすることはできない。
現役生として学べる時間は、あと1年もない。
尊敬する先輩を真似び、私たちも書き込みを通じて人を動かせるようになってゆく。
そして、次に行われる掲示板ベスト10は、私たちで上位を埋め尽くす。<コメント欄>
〇木田世界 (5/25 20:00)
新年に三厨が提案し、春合宿にかけてノミネートと選定(途中まで)を行った、
ベスト10をようやくひと段落させることができました。
前回の報告ではこの企画の位置づけを明確にお伝えできていなかったのですが、
あくまでこの企画は、評価の練習として行ったものですので、
これはゼミとして公的に出すものではないです。
幹事としてこの企画に参加した中で、評価基準をどう具体化し共有していくのか、
各チームの評価をどうやってすり合わせていくのかを考え、評価の難しさを学ぶことができました。
複数の人が集まって評価を行うにあたって、明示的な、統一された評価基準が無いと評価はできませんが、
特定の評価基準のみでは捉えきれないものがあるというのが評価の難しさだと思います。
そして、「選定を終えて」にも書かれていますが、
この中に自分たちの書き込みがないことが恥ずかしいです。
今回の成果を糧に、ゼミ掲示板の歴史にこれを残した!という書き込みを目指していきたいです。
【記事No:559 編集キー:Best10repo】
[558] 題名:平成27年度第6回三戸ゼミナール活動報告 名前:笹井純也(26期) 投稿日:2015年05月20日 (水) 04時56分
≪目次≫
T.基本情報
U.掲示板書き込みベスト10
V.本の交換会
W.先生のお話
X.今週のやるべきこと
Y.来週の予定
Z.刮目・今日イチ
T.基本情報
【日時】2015年5月19日(火) 14時40分〜23時10分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:藤田
26期:佐藤、渡邊、橋、笹井
院生 :中村、坂倉、(阪本)、木田U.掲示板書き込みベスト10
決定しました!!
近日中にゼミ掲示板と同時に場立ていたします。
お楽しみに!!V.本の交換会
本の交換会幹事の佐藤、報告お願いします。W.先生のお話
1.概念から考える 〜マイノリティとは何か〜
「マイノリティとは何か」を考えることから始まり、
「イクメンの社会的地位上昇のための戦略案」へと話が及びます。
このお話を通じて、
先生がどのように発想し、どのように学ぶのか、
(社会科学の知の楽しさ)を感じ取っていきましょう。
社会的企業論の講義にて、社会的課題の四つの区分に対して
生徒に手を挙げてもらった。
その結果、自分の関心の高い社会的課題を
「マイノリティ」だとする生徒は少なかった。
ここで、なぜマイノリティに手を挙げる生徒が少ないのか、を考える。
その理由としては、@関心がないから、Aイメージがないから、
B違和感を持つから、があるだろう。
また、具体的にマイノリティにあたる人々とは、
障害者や少数民族、セクシャルマイノリティを持つ人々である。
マイノリティに手を挙げるのが少ない理由と
具体的に誰を指すのかを考えることによって、
日本語の「マイノリティ」とは「少数者」の意だけでなく、
「少数者であり被差別者」というニュアンスを持つとわかる。
そのため人々は、「マイノリティは自分と遠い存在だ」と
捉えるが、実はそうではない。
なぜなら、女性は企業において少数派であり、
男性は育児・PTAのおいて少数派であるからだ。
つまり、マイノリティとは誰にとっても身近な問題なのである。
しかし、企業における女性はマイノリティの印象が強いにも関わらず、
PTAにおける男性はマイノリティの印象が弱い。
この差はどこから生まれるのだろうか。
その差は、「権利が奪われたと認められているか」の差ではないか。
女性は「仕事にはやりがいがあるのに、
その権利が不当に奪われている!」と主張するが、
男性は「子育てにはやりがいがあるのに、
その権利が不当に奪われている!」と主張はしない。
ここから導き出される結果とは、
イクメンの社会的地位上昇のための戦略は、自分の権利を主張することである。
「マイノリティ」とは概念であるが、
概念を理解することは重要である。
2.就活生へのアドバイス
@就職説明会では、人(企業側と、就活生)を見る。
その際に持つ意識することは、大きく2つある。
(1)自分の気付きに、「なぜ」と「意味」の問いを持つ。
例えば、説明会参加者の多くが農業に関心を持っていたとする。
その際、「この参加者たちはなぜ農業への関心が高いのか」を考える。
観察した結果、
流行に流され農業への関心が高い人が多いなら、
その会社の先行きはない(流行に流される人が集まることを意味するため。)
反対に、時代に関係なく本当に農業に関心の高い人が多いなら、
真剣な人が集まる会社である可能性が高くなる。
(2)自分より凄い奴がどれほどいるか、確認する
自分より上の人が多い場合:がんばって入れ!
(会社は組織で成果を挙げるため。
また、自分より凄い奴から多くのことを吸収できるため。)
自分より下の人が多い場合:先行きは怪しい。
A「面接でとってもらう」ではなく、
「面接で人を動かす」という気持ちで面接に臨む。X.今週のやるべきこと
今週の宿題キーワードは「学習能力」です。
学習能力とは何か、考えながら一週間を過ごしていきましょう。Y.来週の予定
(5月26日(火)のゼミ活動)
・本の交換会 テーマ「経営」
※他の内容は未定です。
(来週のいつか、ゼミ生間の行動)
・5月26-29日開催の、2015NEW環境展(N-EXPO 2015 TOKYO)へ行く。
https://www.nippo.co.jp/n-expo015/ne15_b.htm
(詳細日程はゼミ生間で調整中です。)Z.刮目・今日イチ
〇笹井純也(26期 5/20 4:57)
掲示板書き込みベスト10が決定しました。
結果について今この場で言及できないのは残念ですが、
決めることができて良かったです。
さて、この掲示板企画の過程で学べることは多かったです。
意見とは常に、相手を納得させるため(人を動かすため)に
発せられるべきです。そうであるはずです。
そして、相手を納得させるためには、
「なぜ相手の評価に納得できないか」、を伝えなければなりません。
どちらも当たり前なことかもしれませんが、
実際に相手と議論をすると 僕はその意識をしばしば見失いがちです。
議論のときに 相手の立場に立った発言ができていないということは、
日常生活ではもっとズレた発言をしているのだと思います。
一回一回の自分の気付きを大切にして、
掲示板企画という枠を超え、自分の力にしていきたいです。
(前々回の刮目でも、同じことを書きましたが。)
○佐藤樹(26期,5/20 3:07)
■1.反省
(1)前回の目標を受けて
・本の交換会のテーマ決め
・野球ベッティングの5月分
以上の2つの場立てをすることを目標とした。
改めて考えてみると、これはやることであって、目標とは違うと思う。
また場立てをしたことにはしたが、しただけであるのが現状である。
よって、今後、加筆・修正を加えて、掲示板に貢献できるものとなるようにしていく。
少し逸れるが、ベッティングには日々野さんが参加して下さっていた。
早いレスポンスはとても嬉しい、と感じる。
自分は早いレスポンスをあまりできていないため、今後意識していきたい。
それが掲示板を活気づけることにもつながっていくと考える。
(2)今回のゼミにおいて
@掲示板企画の評価について
今回準備の段階で、相手を納得させる、という観点を意識できていなかった。
十分な時間をとることができなかったこともあるが、
やはり課題として取り組んでしまっていたことが大きいと思う。
何故その評価をつけたのかを明確に説明できないのは、
何をもって評価をつけるのか、ということを詰められていなかったということだ。
考えてみれば、本の交換会やスピーチ大会の評価も、同じではないか、と思う。
今後、評価の基準をより意識する。
A本の交換会について
今回の本の交換会での紹介はうまくいかなかった。
一番の理由としては、言いたいことをただ言っただけであるからだ、と考える。
いいたいことを全て言ってしまったために、
どの要素を言えば相手により伝わるのか、まで考えられていなかった。
そのため、アピールしたいことがぼやけてしまい、
結果、本の良さが伝わらない紹介になった。
失敗した、と思うときはこのようなことが多い気がする。
紹介の論理構成をしっかりと練ること、それがしばらくの課題となると思う。
そのうえで余裕があれば、枕と締めやユーモアを工夫として入れていきたい。
■2.成果
(1)今回のゼミにおいて
@評価
今回の評価の勉強で、なるほど、と思ったことがある。
A−は、Aから何かが引かれている。
B+は、Bに加算がある。
今まで、そのように考えることはできていなかった。
具体的には、今回の評価のように、A−は7点、B+は6点のように、ただ順位のように考えていた。
これが絶対に正しいというわけではないと思うが、今後評価する際にはこのことを意識できるだろう。
また、掲示板企画の評価の3つの基準において、何を以てAとするのか、Bとするのか、その違いは何か、
ということが準備の段階から引っかかっていた。
準備の段階ではそこに納得のいく答えを出せなかったが、
他チームの意見や今回の議論を通して、少し分かった気がする。
特にそれぞれの基準について要素をいくつか考え、それがどれだけ満たされているか、というやり方は、
AがAである理由を相手に納得させやすいものに感じた。
判断の軸を増やして、客観性を持たせているからだろうか。
ただし、このやり方だけでいいのか、とうことには疑問がある。
議論の最後に出てきた、目的への合致等、評価において重視する点はまだありそうな気がするからである。
難しい。
A話すこと
先生のお話の中に、話は人を動かすもの=社会的行為である、というものがあった。
普段、それを意識できているか、と言われれば、できていない。
そしてそのような観点がないから、余計なひと言を言ったり逆に言葉足らずになってしまったりするのではないか。
相手に伝えるために必要な言葉、むしろ伝えることを阻害する必要ない言葉。
話をするときに何を伝えたいのか、相手をどのように動かしたいのか、を考えれば、
自ずとわかる気がする。
しかし、意味のない会話、ただ話すだけでは、それを分かる必要がない。
もっと話すこと、を意識する必要がある、と改めて気づかされた。
■3.課題
・今週の目標
来週の火曜日、現在受けている企業の最終面接がある。
それに向けて準備をする1週間となると思う。
@相手が、喜ぶ話は何か、ということをHPやパンフレットから読み取り、
それを基に自分の意見をまとめる
A行きたい企業の魅力を他の人に伝えられるようになる
この2点を突き詰めておきたい。
特にAについては、何故そこに行きたいと思ったのかをゼミで納得させられることを目標にしたい。
○藤田(25期)
何かしらのものを評価する際に難しいのは「評価基準は何か」という点です。
今回のトップ10では、「役に立つ」「面白い」「心に残る」という3つの基準があらかじめ決まっていました。
評価基準がしっかりと定まっているのるのだから、スムーズに評価をつけられるはず、だったのですが
各チームの評価はバラバラで、なかなか納得を得られない。基準が決まっていても、なぜこうもまとまらないのか。
今回のゼミではその2つの理由を感じました。
1つは、やはりまだ評価基準が不明確であったのだと思います。
それぞれの基準は具体的にはどういう点を評価し、またしないのか。3つの基準の関係はどうなっているのか。
もっと評価基準を吟味し、それ全体で共有する必要があったのだと思います。
「評価基準」というものの重要性を改めて学びました。
2つ目は、その評価にした理由を相手に納得させる力が足りなかったことではないでしょうか。
人間が評価する以上、そこには絶対に主観が入るものです。
評価基準がどれだけ明確でも、全員が全く同じ評価をすることはありません。
そうである以上、重要なのは、その評価理由を説明し、納得させる力です。
もちろんそのためにはそもそもその評価が基準に沿った適切なものでなければいけません。
今回のゼミでは各チームの評価理由の説明が、今ひとつ説得力に欠けていたと感じます。
ゼミでは本の交換会やスピーチ大会など、「評価する」機会に恵まれています。
単純に点数を付けるだけではなく、評価基準を吟味し、説得力ある評価を行えるように取り組んでいきます。
○高橋篤史(26期 5/26 13:00)
掲示板書き込みベスト10が遂に決定しました。
春休みから始めて、ようやく決定に至り感慨深く思います。
掲示板の歴史を振り返るためと評価の練習をするためという二つを目的として
行われたこの企画ですが、非常に得るものは多かったです。
掲示板で学ぶ意義や重要性、普遍性を持った評価基準の設定の難しさ
などが特に今後積極的に活かしていきたいと思いました。
社会人となって掲示板にあまり時間をさけなくなってしまった先輩方と同じように、
私もついつい就活だけに目が行きがちになってしまっている今日この頃ですが、
「余裕」を持って、ゼミをできる「有難さ」を噛みしめたいです。
○渡邊諒太(26期, 5/26, 15:40)
◼︎評価を行うことの難しさ
春合宿と今回の勉強によってお願いランキングや○○に強い大学ランキングみたいな、当たり前のように行われる「評価すること」が実はとても難しいのだということがわかりました。
軸を立て、それぞれの書き込みを理由と共に位置づけ、他の人と議論することで参加者が納得したbest10ですが、参加していない人や評価を受けた人がどう見るのかが気になります。
今回のみならず今後「評価する」ということはゼミの活動に留まらず何度も経験することになると考えられるので、適切な軸と意味付けが出来るような力をつけて行きたいです。
【記事No.558 編集キー:h27-6th】
[557] 題名:三戸ゼミナール掲示板書込ベスト10企画 各チームベスト10候補紹介 名前:木田世界(25期) 投稿日:2015年05月15日 (金) 09時13分
春合宿の際に行われた掲示板書き込みベスト10企画について、
から選んできて、「役に立つ」「面白い」「心に残る」の三点についてA+(9ポイント)〜C−(1ポイント)で評価し、
残念ながら合宿の期間中には一位・二位を決めるところまでしか行うことができませんでした。
そこで、日が空いてしまったのですが、ベスト10の残りの選定を行っていきましょう!
<1.手順・予定>
(1) 〜5/15(金)
学部生たちには既に連絡しましたが、各チーム、ベスト10の残り8つに入るものを
その平均を元に総合評価(同じくA+〜C−とポイント)を算出してきてください。
5月15日(金)までに各チームの候補と評価を活動報告板にアップするようにお願いします。
(2) 〜5/19(火)
5月15日にアップされた他チームの候補のうち、自分のチームの候補に含まれていなかったものに関して、19日(火)までに評価をしましょう。
「他チームがベスト10候補に選んできたが、自チームが選んでいない書きこみ」についての評価は、
こちらのファイルに書いてください。評価一覧
19日には、
@三チームが挙げたベスト10候補すべてについて自分たちのチームの評価
Aその中から、ベスト10に推したい8つの書き込み
を印刷してきてください。
※修正OKです。〔(1)の時点で選んだ8つの書き込みと(2)のAで選ぶ8つの書き込みが異なってもかまいません。また、評価も修正してかまいません。〕
(3)5/19(火)当日
各チーム、(2)の@、Aを印刷して持ってくるようにお願いします。その後、
@各チームの総合評価の値が異なっているものに関して、
「役に立つ」「面白い」「心に残る」三基準それぞれでの評価を統一するために、
チーム間で議論を行う。
A議論の後に出された総合評価の値の高いもの8つを選び、前回決まった2つと合わせて最終的なベスト10とする。
<2.コンセプトと留意点>
(1)コンセプト
@書き込みの評価を通して、評価とは何か・どうやるのかを学ぶ。
A三戸ゼミ・ゼミ掲示板の総括とする。
B過去の書き込みから、ゼミでの学びの姿勢を学ぶ。
(2)留意点
これら三つのコンセプトを踏まえ、
(a)しっかりとした基準と理由をもって評価を行うこと
…春合宿のベスト10企画の報告に、評価基準の説明と、四つの書き込みの評価があるので、一つの参考資料になると思います。
(b) 書き込みを読んでいく中で気づいたことをメモしておくこと
…「三戸ゼミ(掲示板)とはこのような場だと分かった」、「今後こういうことを意識してゼミに参加したい」、
「これを自分たちもやってみたい」等、書き込みを読んでいて感じることがあると思うのですが、
そういったことをメモしておきましょう。
報告の際には、各参加者の感想も寄せてもらいたいと思います…!
<各チームのベスト10候補 記入欄>評価一覧 ⇚各自記入願います....!!!
<確定分>
1位:No.4663「岩切が見た25周年記念合宿 」!!!
投稿者:岩切(4期) 投稿日:2013/12/04
<評価>
総合:A°(すべてA+以上) 役に立つ:A+ (9p) 面白い:A+ (9p) 心に残る:A°(10p)
2位:No.4378-80「中島大輔君 披露宴スピーチ紹介その1 -その3」!!
投稿者:太田健一(3期) 投稿日:2000/01/01
その2
その3
<評価>
総合:A+ (9.3p) 役に立つ:A°(10p) 面白い:A (8p) 心に残る:A+ (9p)
○要石チーム(5/15 21:20 木田、笹井)
同率3位:No.2976「一緒に楽しみながら、教えてくれる親父や兄貴はかっクイイ。」
投稿者:片岡ケンヨウ 投稿日:2010/03/29
(これも要参照:No.2978「片岡さん、大切なことを思い出させてくれて有難う。」)
<評価>
総合:A−(7.3p) 役に立つ:B+(6p) 面白い:A (8p) 心に残る:A (8p)
<評価理由>
⇒ゼミ掲示板No.4927参照
同率3位:No.2306「ご卒業おめでとうございます。」
投稿者:太田 健一(3期) 投稿日:2009/03/15
<評価>
総合:A−(7.3p) 役に立つ:A−(6p) 面白い:A (8p) 心に残る:A− (8p)
<評価理由>
役に立つ:誠実と正直の違い、対象に対する謙虚さなど太田さんの視点の高さを感じさせる深い内容だと言える。
面白い:状況の説明とアドバイスを重ねる巧みな書き方であり、手紙のような語り掛ける口調である。
見識の深みに触れるためにも何度も読みたくなる。
心に残る:一度しかお会いしていない近本さんに対しても卒業に際して厳しく優しいアドバイスを贈る太田さんの心遣いを感じさせる。
同率5位:No:403-407「討論会を終えて思う」 その1 その2 その3 その4 その5
投稿者:佐々木真光(16期) 投稿日:2004/12/18
<評価>
総合:A− (6.7p) 役に立つ:B+ (6p) 面白い:A− (7p) 心に残る:A− (7p)
<評価理由>
⇒ゼミ掲示板No.4927参照
同率5位:No.2338など「「偽善は善か」を巡る一連の書き込み」
(No.2336-2388、特に2338、2359、2382、2388など)
前後の書き込み
投稿者:池田健太郎(16期)など 投稿日:2009/05/20頃
<評価>
総合:A− (6.7p) 役に立つ:A+ (9p) 面白い:B+ (6p) 心に残る:B (5p)
<評価理由>
役に立つ:多くの参加者の多様な視点の中から、概念間の関係性をどう考えていくのか学ぶことができる。
大野さんの見事に整理されたまとめにおいては、日本社会論までに議論が広がっており学ぶべきことが多い。
面白い:一覧性は低いが、ゼミ室で議論しているような臨場感がある。
心に残る:ゼミ生たちの学びへの思いが表れている。
7位No.3292「「魂なき専門人」になりかけている自分に気付きました。」
投稿者:太田 健一(3期生) 投稿日:2010/10/24
No.3335「「10年後の業界を語る」から得たこと 」
投稿者:佐々木(16期) 投稿日:2010/10/26
<評価>
総合:B+ (6.3p) 役に立つ:B+ (6p) 面白い:B+ (6p) 心に残る:A− (7p)
<評価理由>
役に立つ:生き方とレジメの目次の話が結び付けられており、構造的な理解を教えてくれている。
魂なき専門人にならないために心がけるべきことがより具体的であればさらに良いものとなったのではないか。
面白い:文章と内容の持つ緊張感が読み手を引き込んでいると言える。
心に残る:就活や学問の道を歩むゼミ生たちに、「自分も魂なき専門人」になっていないか?という問いを投げかけさせる。
同率8位:No.4173「日々一言 〜 学問 〜 P15」
投稿者:新山公太(24期) 投稿日:2011/12/02
<評価>
総合:B+ (6p) 役に立つ:B+ (6p) 面白い:B (5p) 心に残る:A− (7p)
<評価理由>
役に立つ:学ぶとは何か、という三戸ゼミ生にとっての重要な問題への立派な考察だと言える。
面白い:より独自の視点を感じさせればさらに高い評価となったのではないだろうか。
心に残る:物事を考えて、「わかった…!」という瞬間の学生の喜びがそのまま描かれている。
同率8位:No:1517「良き三戸ゼミ生」
投稿者:中島大輔(8期生)投稿日:2007/10/06
<評価>
総合:B+(6p) 役に立つ:A− (7p) 面白い:B (5p) 心に残る:B+ (6p)
<評価理由>
役に立つ:伝統・型から学ぶとはどういうことか、学生なら知らない訳にはいかないであろう。
面白い:丁寧で分かりやすい文章だが、自身の学びのエピソードも紹介して書いたとしたら、さらなるおもしろい書き込みになったであろう。
心に残る:ゼミの伝統から学び続けてきた中島さんの学びの意欲を感じさせる。
同率10位:No.2401など「「現役生・活動報告板」を読んで思う。」からの一連の書き込み」
(他にLot No.★2400、★2401、2404、2405、2408、2410、2413、2488、2489、2563など。★は特に!のもの。)
投稿者:太田 健一(3期生) など 投稿日:2009/07/06頃
<評価>
総合:B (5.7p) 役に立つ:B+ (6p) 面白い:B− (4p) 心に残る:A− (7p)
<評価理由>
役に立つ:報告の具体的な問題点と直し方、報告の問題点を放置してしまう先輩の姿勢という具体性と広がりを兼ねた学びができる。
面白い:この書き込みは、面白さというよりは心に残る・役に立つという観点で評価するべきものだと言える。
心に残る:ゼミを卒業してもゼミの報告を毎週読み、ゼミの伝統が受け継がれているかチェックしているところに、ゼミを大事にする心が伝わってくる。
同率10位:No.2197「討論会の前に 」
投稿者:論文仮面 投稿日:2008/12/04
と、その後の一連の書き込み
2197(論文仮面) 2198(大田さん) 2201(通りすがりの探偵さん)(参考:2192) 2202(岩切さん) 2203(太田さん) 2236(論文仮面)
<評価>
総合:B(5.7p) 役に立つ:B (5p) 面白い:A− (7p) 心に残る:B (5p)
<評価理由>
役に立つ:討論会の毎年の反省を踏まえた的確なアドバイスがなされている。
面白い:他の書き込みとは違った軸の面白さを評価したい。高度に知的なやりとりの中に、書き手それぞれのユーモアが込められている。問答仮面さんの豪快な笑い声にも注目。
心に残る:この書き込みに関しては面白さ・役に立つという面に注目したい
※書き込みは原則的には以下のような基準で評価した。大筋はNo.4927の評価基準を踏襲している。
○役に立つ
・資料性(コンセプトを考えて、どのようにすれば良い・良かったかの提示・示唆)
−各企画に参加する際の心がけなどを教えてくれるか?
−なぜ、何がだめで何をどうすれば良かったのかが整理して書いてあるか?
・記録性(何がどのようになされたか)、
・その他、学べることの多さ
―具体的には、その書き込みからどのような問いと答えが出されているのか、書き手の視点の高さ等
などの点も評価した。"
企画に関するタイプの書き込みでは、心持ち資料性・記録性の方に重点を置いて評価し、
それ以外のタイプの書き込みでは若干、「その他学べることの多さ・深さ」を重視して評価した。
ランク付けにあたっては、似たタイプの書き込み――企画関係であれば「岩切の見た25周年記念合宿」
「討論会を終えて」等、その他のタイプであれば、「一緒に楽しみながら...」など――を参考に決定した。
○面白い
ついつい何度も読んでしまう書き込みか、臨場感がありイメージを湧かせるか、思わず読み入ってしまうか、
という点を評価した。
具体的には、文章の構成、表現、エピソードの質・量・描きかた、
その他読ませるための工夫・配慮などについて評価した。
○心に残る
書き手や登場人物への共感性、書き込みを読み心や気持ちがどれだけ動かされるか、
(特定の人に向けたメッセージの時)それを受けた人の気持ちがどれだけ動かされそうか、を評価した。
具体的には、書き込みを読んでその場に参加していた人がその時の気持ち(喜びや悔しさ)
を蘇らせることができたか、参加していなかった人にも、「その場にいたかった、きっと◯◯だったのだろうなぁ」
と思わせる書き込みであったか等、を評価した。
この三基準について見た後に、この書き込みで一番高い要素は何かを考えて評価を確認した。
○発言しないで委員会(5/16 22:20 石嶺、高橋)
3位:No.2338 「なるほど企画」など「「偽善は善か」を巡る一連の書き込み」
(No.2336-2388、特に2338、2359、2382、2388など)
投稿者:池田健太郎(16期)など 投稿日:2009/05/20頃
<評価>
総合:A+(8.6p) 役に立つ:A+(9p) 面白い:A+(9p) 心に残る:A (8p)
<評価理由>
役に立つ:「概念の位置づけ」のやり方、そして議論のまとめ方など参考になることばかり。偽善を分かるだけでなく多くの言葉を考えられる。
面白さ:沢山の意見が様々な視点から述べられていて非常に面白い。偽善とは何か、少しずつ議論が進んで行く様子は目を惹き付けられる。
心に残る:勉強の楽しさを実感させてくれる、この企画に挑むOBの姿勢はとても熱く、読んだ後「いいなぁ」と感じさせる。
4位:No.2306「ご卒業おめでとうございます。」
投稿者:太田 健一(3期) 投稿日:2009/03/15
<評価>
総合:A (7.6p) 役に立つ: A(8p) 面白さ:A-(7p) 心に残る:A(8p)
<評価理由>
役に立つ:縁を結びなおす際、どのように言葉を紡ぐのかを教えてくれる。
面白さ:3期生の太田さんが18、19期生の二人に祝辞を述べるという、三戸ゼミならではの投稿。
心に残る:誰かが自分のことを気にかけ、評価し、忠告をくれることの有難さを教えてくれる。
また、縁を結び直す際の太田さんの「誠実さ」に気づかされるとともに、その「誠実さ」こそが大事だと感じる。
5位:No.2976 「一緒に楽しみながら、教えてくれる親父や兄貴はかっクイイ。」!
投稿者:片岡ケンヨウ 投稿日:2010/03/29
(これも要参照:No.2978 「片岡さん、大切なことを思い出させてくれて有難う。」)
<評価>
総合:A-(7.3p) 役に立つ: B+(6p) 面白さ:A(8p) 心に残る:A(8p)
<評価理由>
⇒ゼミ掲示板No.4927参照
同率6位:No.1022 「真心の結集」
投稿者:中島大輔(8期)投稿日:2006/12/13
<評価>
総合:A- (7p) 役に立つ: B+(6p) 面白さ:A−(7p) 心に残る:A(8p)
<評価理由>
役に立つ:中島さんがどのように浩友会幹事を務めたのかを文章の端々から感じ取れる。
面白さ:社会人になって様々なところで活躍しているOBの皆さんが、各々力をあわせて浩友会を作っていることを改めて実感する。
心に残る:一人一人に言葉を尽くして感謝を述べる中島さんの誠実さに感じ入るとともに、そのような関係を築けていることに羨ましさを感じる。
同率6位:No.4295「近況報告」
投稿者:佐々木(16期) 投稿日:2012/05/03
<評価>
総合:A- (7p) 役に立つ:A-(7p) 面白さ:B+(6p) 心に残る:A(8p)
<評価理由>
役に立つ:佐々木さんが三戸ゼミで学んだことが文章の端々に顕れている。また、社会人になった三戸ゼミ生の生活を知ることが出来る。
面白さ:卒業しても三戸ゼミが終わらないということがそこから強く感じ取れる。
心に残る:社会人になることで「別人」になりつつある佐々木さんの葛藤が心に残る。良くも悪くも変わっていく自分に対して考えさせられる。
同率8位:No:403-407「討論会を終えて思う」 その1 その2 その3 その4 その5
投稿者:佐々木真光(16期) 投稿日:2004/12/18
<評価>
総合:A- (6.6p) 役に立つ:B+(6p) 面白さ:A-(7p) 心に残る:A-(7p)
<評価理由>
⇒ゼミ掲示板No.4927参照
同率8位:No.3959「学び生きることの喜び〜浩友会に参加して〜」
投稿者:岩切尚弥(4期) 投稿日:2011/10/23
<評価>
総合:A- (6.6p) 役に立つ:A-(7p) 面白さ:B+(6p) 心に残る:A-(7p)
<評価理由>
役に立つ:勉強会を通して岩切さんが学んだことを、自身の会社での姿勢に繋げている。「岩切さんが三戸ゼミで学んだこと」を学べる!
面白さ:岩切さんは人に読ませる文章を書く。「頭を使ってくたくたに疲れる疲労感の心地よさ」はゼミ生なら誰もが共感できるはず。
心に残る:『やっぱり三戸ゼミは良いですねぇ!』。心の底からそう思っているのが伝わってくる。
同率10位:No.2197「討論会の前に 」
投稿者:論文仮面 投稿日:2008/12/04
と、その後の一連の書き込み
2197(論文仮面) 2198(大田さん) 2201(通りすがりの探偵さん)(参考:2192) 2202(岩切さん) 2203(太田さん) 2236(論文仮面)
<評価>
総合:B+ (6.3p) 役に立つ:B+(6p) 面白さ:A+(9p) 心に残る:B(5p)
<評価理由>
役に立つ:討論会で「何が言いたいのか」分かっていることが大事。それは討論会の反省会で定番のフレーズであり、それをしっかりこなすことの難しさをも汲み取れる。
面白さ:掲示板に突如として現れ、討論会を迎える現役生にアドバイスを残し忽然と消え去った論文仮面。その正体を巡って、三戸ゼミきっての名探偵達が推理を繰り広げる・・・!!
心に残る:非常に愉快な文章であるため、その後の一連の書き込み含めて非常に面白い。しかしそのユニークさに焦点が当たっていて心に残るとは少し違う投稿である(だからこそこんなにも笑えるのかもしれない。)
同率10位:No.1517「良き三戸ゼミ生」
投稿者:中島大輔(8期生)投稿日:2007/10/06
<評価>
総合:B+ (6.3p) 役に立つ:B+ (6) 面白さ:A- (7p) 心に残る:B+ (6p)
<評価理由>
役に立つ:「型」を見るためにキーワード、「意味を問う力」、「伝統を体現するには」を学ぶためのヒントが見られる。
面白さ:合宿を非常に楽しみにしている中島さんの姿が容易に想像できて、読んでいるとこちらまでとても楽しい気持ちになる。
心に残る:一つの投稿に「型」や「意味を問う力」、「伝統と記念合宿」など様々なことが詰め込められていて、どれも別々の投稿として見たいと思っていしまうほど魅力的なテーマであるために、そこにおける言葉がもっと聞きたかったなぁと思ってしまう。
○奪たすき隊(5/17, 13:27, 佐藤、藤田、渡邊)
3位タイ:No.2976「一緒に楽しみながら、教えてくれる親父や兄貴はかっクイイ。」
投稿者:片岡ケンヨウ 投稿日:2010/03/29
(参照:No.2978「片岡さん、大切なことを思い出させてくれて有難う。」)
<評価>
総合:A−(7.3p) 役に立つ:B+(6p) 面白い:A (8p) 心に残る:A (8p)
<評価理由>
⇒ゼミ掲示板No.4927参照
3位タイ:No.2306「ご卒業おめでとうございます。」
投稿者:太田 健一(3期生) 投稿日:2009/03/15
<評価>
合:(7.3p) 役に立つ:A(8p) 面白い:A-(7p) 心に残る:A-(7p)
<評価理由>
役に立つ:誠実と正直の違いや謙虚さについて、藤井さんへの評価は我々に役立つものになっている。
面白い:エピソードを交えることで、思わず読みやすく、文章になっている。
心に残る:あまり接することの無い後輩にも届くメッセージであった。
5位:No.2338など「「偽善は善か」を巡る一連の書き込み」(No.2336-2388)
投稿者:池田健太郎(16期)など 投稿日:2009/05/20頃
<評価>
総合:(7p) 役に立つ:A(8p) 面白い:A-(7p) 心に残る:B+(6p)
<評価理由>
役に立つ:学ぶ姿勢を読み取れる。概念の考え方を得られる。
面白さ:先輩方のそれぞれの視点、別の場所なのに、同じゼミ室で学んでいるようである。
心に残る:自分のその議論に参加してみたいと思わされた。
6位:No:403-407「討論会を終えて思う」
投稿者:佐々木真光(16期) 投稿日:2004/12/18
<評価>
総合:A− (6.7p) 役に立つ:B+ (6p) 面白い:A− (7p) 心に残る:A− (7p)
<評価理由>
⇒ゼミ掲示板No.4927参照
7位:No:1054「飛雄馬よ、狙い球を絞り込め! 」
投稿者:太田健一(3期生) 投稿日:2006/12/23
<評価>
総合:(6.7p) 役に立つ:A-(7p) 面白い:A-(7p) 心に残る:B+(6p)
<評価理由>
役に立つ:情報を伝えるときに気を付ける点をアドバイスしてくれている
面白い:タイトルで引き込まれ、具体例を交えた本文、結果的に最後まで読み進めてしまう文章になっている。
心に残る:心に残るという基準で書かれているものではない為、他の基準に注目したい。
8位:No.3292「「魂なき専門人」になりかけている自分に気付きました。」
投稿者:太田 健一(3期生) 投稿日:2010/10/24
<評価>
総合:(6.3p) 役に立つ:A-(7p) 面白い:B+(6p) 心に残る:B+(6p)
<評価理由>
役に立つ:問いを立てる重要性をゼミ生は知っているが、それを実践する難しさを読み取ることが出来る
面白い:学生時代学んだ魂無き専門人という言葉を自身に当てはめて内省している点
心に残る:学生時代に学んだはずのことを「学べていなかったんだなぁ」という一言が、読み手にも問いかけてくる。
9位:No.2197「討論会の前に 」
投稿者:論文仮面 投稿日:2008/12/04
<評価>
総合:(6.3p) 役に立つ:B+(6p) 面白い:A(8p) 心に残る:B(5p)
<評価理由>
役に立つ:経験を踏まえ、討論会に関するをアドバイスを与えてくれる。
面白い:論文仮面や探偵などの登場人物が出ることによって一つのショウが出来上がっており、「遊び」を感じる。
心に残る:「遊び」を交え、楽しそうに学んでいる様子が印象的である。
10位:No:1517「良き三戸ゼミ生」
投稿者:中島大輔(8期生) 投稿日:2007/10/06
<評価>
総合:(5.7p) 役に立つ:B+(6p) 面白い:B(5p) 心に残る:B+(6p)
<評価理由>
役に立つ:『型』についてどう考えるか、そして良き三戸ゼミ生になるにはどうすればよいかという指針を与えてくれる書き込みである。
面白い:この書き込みは夏合宿にかんする報告であり、『型』という点でコメントを絞り込んでいるところに絞り込むことで読み手の注意を惹いていると感じる。
心に残る:現役生の報告への自らの視点を踏まえてレスポンスする姿に先輩らしさを感じる書き込みである。
【Best10pre】
[556] 題名:2015年度第5回三戸ゼミナール活動報告 名前:笹井純也(26期) 投稿日:2015年05月13日 (水) 06時08分
5月12日夜から13日未明にかけて、台風第6号が接近しました。
そのため、今週のゼミは21時30分に終了しました。
≪目次≫
T.基本情報
U.DVD視聴
V.先生のお話
W.次回の予定
X.刮目・今日イチ
T.基本情報
【日時】2015年5月12日(火) 16時30分〜21時30分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:藤田
26期:佐藤、渡邊、橋、笹井
院生 :中村、(坂倉)、(阪本)、木田U.DVD視聴
今回われわれは「リーダーシップ白熱教室(NHK Eテレ)」の視聴を通じて、
ある情報から知見を引き出すことを学んでいきました。
1.番組の概要
[番組名]
リーダーシップ白熱教室
[番組概要]
この番組は、ハーバード大学のロナルド・ハイフェッツ教授の講義を放送するものであり、
この講義を通じて、リーダーシップについて学んでいきます。
第一回目のテーマは「リーダーシップとは何だ?」です。
ハイフェッツ教授は、リーダーシップとは 一般的に権威と混同されるが、
リーダーシップと権威は異なるものである、と結論付けます。
[関連ホームページ]
NHK リーダーシップ白熱教室
2.番組の指摘すべき点
・「人々はリーダーシップと権威を混同している」は本当か?
混同していないのならば、なぜそのような勘違いをしたのか?
・キーコンセプトは信頼・リーダーシップ・権威であるが、
なぜリーダーシップを論じるために「信頼」から講義を始めたのか?
(もしくは なぜ後半から「信頼」の概念が使われなくなったのか?)
つまり、この番組の欠点は、以下の二点にまとめられる。
@概念の定義があいまいである事。
A概念間の関係性があいまいである事。
(先生が明確に話せる理由は、概念の定義と関係性、
そして何の概念で語るべきかを分かっているから。)
3.先生のお話
ハイフェッツ教授は「人々はリーダーシップと権威を混同している」とするが、
実際には、人々は混同していない。
教授の問題意識はリーダーシップと権威ではなく、
リーダーシップと地位との混同なのではないか。
また、ハイフェッツ教授は「権威」をサービスと交換の関係で表している。
しかしこの定義では、近代の枠組みしか適用できない。
例えば、ナポレオン以前の国王の権威は 国民とのサービスの関係にあるはずはない。
宗教における神の権威も同様である。一般的にベビーシッターに権威はない。
(そもそもハイフェッツ教授は「サービスとは何か」を定義していない。)
つまり、「権威」の概念が明確ではないのである。
更に、この教授は「権威」を公式と非公式に分けて考えるが、これも違う。
公式 な権威とは、組織的なものであり、地位に付随する力であると推察できる。
非公式な権威とは、個人的なものであり、個人の実績に左右される。
つまり公式と非公式としながらも、対概念になっていないのである。
ここまでで、
リーダーシップと非公式な権威、
公式な権威と権力、
権力と支配力、
のそれぞれの関係が強そうだと分かってくる。V.先生のお話
1.DVDの見方
番組を見るときには常に、
「この話は何が言いたかったのか」、
「問題点はどこにあるか」を考える。
そして、情報から知見を引き出すためには、
以下のことを意識していく。
@キーコンセプトを探す。
Aキーコンセプトをストーリーにする。
Bそのストーリーに納得できるか考える。
このようにDVDは「常にチェックしていく形」で見ていくのである。
この方法は、本や論文を読むときも同じだ。
その情報における「ずさんな部分」を腑分けして、
本当に必要な部分を捉えていくのである。
2.就活生へのアドバイス
@面接では「企業のかたが聞いてちょっといい話」をする。
A会社説明会は「人」を見に行く。
B表情豊かに話す(朝、鏡を見て自分に声をかける。)
C将来の生きたい生き方を考えるために、ロールモデルを探す。W.次回の予定
・本の交換会 テーマ「企業」
※他の内容は未定です。X.刮目・今日イチ
〇笹井純也(26期 5/13 6:07)
■ 分かりたい気持ち
今回のゼミは短かったです。
台風接近により、9時30分に終わりました。
普段より短かったせいもあるのか、
「あと少しでわかりそうなのに…。(まだピンと来ない)」
という気持ちが強いです。
ここで私は、自分の分かりたい気持ちの存在に気付きました。
学びには、この分かりたい気持ちが大切です。
「情報を取り入れた後にどこまで自分なりに補えるのか、
それが情報リテラシーである」と先生はおっしゃっていました。
ただし情報を取り入れても、もし分かりたい気持ちがなければ、
(=課題として捉えていれば、)自分なりに補うことはしません。
学びには情報リテラシーが大切であり、
情報リテラシーを実行するには分かりたい気持ちがなければなりません。
私は物事を「課題」として捉えがちで、その傾向は脱却できずにいますが、
今回自分の分かりたい気持ちに気付けました。その点においては、
台風第6号に感謝したいと思います。
○三戸(15.5.13)
昨日は、激しい風雨終了を早くしようと思っていたが、9時半を過ぎてしまった。
みんな無事帰っただろうか?
ずいぶんと濡れただろうな。
本当に申し訳ない。
何が大切か?
今、どうなっているか?
今、どうすればいいか?
難しい。
→○佐藤(26期,5/15,1:21)
先生お気遣いありがとうございます。
何が大切か、今何をどうすればいいいのか、ということを意識するようになってから、
その難しさに頭を抱えています。
しかしそれを意識できるようになったことは、以前の自分からの進歩なので、
嬉しくも思います。
今後とも意識していきます。
○佐藤樹(5/14,23:350)
■1.反省
(1)
自分の中で、ゼミが終わってからすぐ刮目を書くというルールを決めていたが、今回それを実行できなかった。
理由はあるが、それによってできなかったわけではなく、
理由というよりも言い訳のようなものだと思う。
だからこうして、振り返ると残念なことをしたと感じる。
自分のために。
そして笹井がすぐに場立てしてくれていることに応えるためにも。
もう一度、意識していく。
ただ、今回時間をおいたおかげで見えてきたこともある。
最近刮目を書く際、自分で型を作ってやってきたが、それを見つめなおすことができた。
早く書くことと並行して、自分が書いたことを、それでいいのか、と確認する必要性に気付けた。
(2)
前回立てた目標は以下の3つ。
@何のためにやるのか、を意識する。また成果についても、満足するのではなく、目的と照らし合わせ適切な形へと改善する。
A伝えたい日常の気付きを、相手のためになるように、また相手に伝わるように伝える。
Bゼミへの関わり方を考えて、ゼミ生であり続ける
全て、達成できていない。
この目標のゴールはどこか、何をもって達成したと言えるのか、も分からない。
目標を立てることが目的になっていたと感じる。
もちろん、上記の@〜Bは目標ではあるが、簡単に達成できるものではない。
1週間でできるようになることはまずありえない。
意識は今後もしていくが、1週間の目標としてこの場に書くのは、
達成できるもの、そしてその達成を通じて自信にできるものが適切だと考える。
その観点で今後の目標を立てていく。
■2.成果
(1)今回のゼミでの学び
@DVDの見方
今回のDVDを見て、正直よく分からないと感じた。
論理的に引っかかるところがあったこと、内容に納得できないことが大きな理由である。
そして分からないことをそこで思考停止しているということを、先生のコメントを聞いて感じた。
自分が分からないことや納得できないことを、なぜかと問い直すことの大事さ、は
今回初めて聞いたわけではないが、意識から抜けていたと思う。
このような思考を鍛えていくことで、インプットはもちろん、
アウトプットにおいても大いに役立つ。
A言葉
DVDに出てきた権威・権限・権力・リーダーシップ、自分は使い分けができていない、と感じた。
同様に本の交換会のテーマにしても、企業・経営と決めたが、それの意味までは考えられておらず、
抽象的なテーマだと、言われて気付いた。
難しい。
しかし、以前何かで読んだ(と思う)、言葉によって世界を切り取る、ということを実感した。
普段何気なく口にしている言葉、それをもっと深く考えようとか思う。
B姿勢
今回台風の影響で、いつもより早く終わった。
何か、物足りないと感じた。
しかし考えてみれば、ゼミの時間はふつう90分。
これでも長い方である。
だけども、やはり物足りない。
ゼミの時間が貴重だと改めて感じ、また自分が恵まれた環境にいるのだと実感した。
と同時に、そのゼミの時間を十分に活かせているのか、という疑問がやはり付きまとう。
もうすでに1月半、ゼミにして5回が終わった。
ゼミの時間も、学生としていられる時間も有限で、終わりが見えてきている。
時間を活用するため。学ぶため。振り返ったときに心残りがないようにするため。
自分の姿勢は見つめなおす。
(2)今週気付いたこと
バイトをしているときに、歩きの客に道を聞かれた。
“京急線はどこにあるか”と。
よく聞いてみると京急線沿いの家に帰りたいとのことだった。
しかし既に電車は止まっている時間で、近くには京急線の駅もない。
なので、最初、素直に最寄りの駅(8kmくらい先)を伝えた。
しかしよく考えてみると、その客の意図に沿った答えではないと気付いた。
その客は帰るために京急線の駅への道を聞いてきた。
しかしもう電車は止まっているため、駅に行ったとして意味はない。
むしろ教えた駅に向かうと家までは遠回りになる。
ちょうどバイトが終わる時間でもあったので、自転車でその客を追いかけて、
最短の道のりを伝えなおしたところすごく感謝された。
相手の質問に立った答えはやはり難しい。
けれども、質問そのものではなく相手の状況を考えると多少は答えに近づけると気付けた。
また、相手が自分の意図に沿った答えを答えられるような質問をすることの難しさも同時に感じた。
■3.次回までの目標
・本の交換会のテーマ決め
・野球ベッティングの5月分
以上の2つの場立てをする。
今後も続けていきたい企画であるため、参加したいと思える誘因、また参加のしやすさを意識する。
○高橋篤史(26期 5/17 12:15)
「リーダーシップ」。よく聞く言葉である。
企業の求める人材で言及しないところはほとんどないし、
テレビやニュースや書店でも本当によく見聞きする。
最近は、リーダーシップを育てるための「フォロワーシップ」
なるものも耳に入ってくるようになった。
そんな中、今回は「リーダーシップとは何か」に迫るDVDを視聴した。
視聴した正直な感想は、良く分からんだった。
おかしいと感じるところだらけにもかかわらず、
何が問題なのか、どこが納得できないのかも含めて良く分からん状態。
この番組の核となる、ハイフェッツ教授が提示した
「リーダーシップ」と「権威」の混同という問題についても
その違いをただただ考えるのみで、結果としてうまく分類できなかった。
しかし、先生の話を聴いて、そもそもなぜその混同が起きているかには
入って考えていなかったことが分かった。
問いに直接答えることは大事であるが、なぜその問いなのか、何を意識して
その問いが立てられているのかを考えることも大切なことであり、学ぶうえで
大切な姿勢であることに気づくことができた。
一方、「権威」や「権力」「権限」の明確に区分されずに、
番組が構成されていることには気付いた。
これは、普段から言葉の違いを意識しているからこそできたことであり、
ゼミで学び始める前はおそらくできなかったことでしあろう。
学んできてよかったと実感でき、今後とも言葉の違いに気づけるよう
もっと意識しようと思う。
「信頼」という概念も今回のDVDでは焦点が当たっていた。
就活では、実績や経験に裏打ちされる「能力への信頼」というものが
非常に重要であるのではないかと最近よく感じる。
必ず訊かれる「学生時代で力を入れていたこと」は、
能力と意図どちらも問うている質問であるが、
数回きりの面接で評価するには、「能力への信頼」の方が分かりやすいのだと思う。
私は、正直言って信頼を得るに足るほどの能力については自信がないので、
少しでも「意図への信頼」を勝ち取ろうと工夫しなければならない。
今後、自分がその企業にかける想い、意図を少しでもわかってもらう術を磨いてきたい。
○藤田(25期 5/19 13:00)
今回DVDを観てその内容をまとめようとした際、
「リーダーシップと権威は異なるものである」という結論にばかり注目し
その論理展開を追うことだけに気を取られてしまい、
なぜその結論を言う必要があるのか、というそもそもの問いを理解できていませんでした。
なぜリーダーシップを理解するために権威を理解しなければならないのか、
なぜその2つが異なるものだと強調する必要があるのか。
「なぜその問いを立てるのか」という視点が抜けていました。
この視点はDVDに限らず、本や論文を読むとき、書くときの「はじめに」に相当するものであり、
その大切さは今まで何度も何度も学んだことであるのに
まだ、自分のものにできていないのだと思います。
なぜ、なぜ、なぜ、3回繰り返します。
【記事No.556 編集キー:h27-5th】
[555] 題名:2015年度第4回三戸ゼミナール活動報告 名前:笹井純也(26期) 投稿日:2015年04月29日 (水) 09時00分
≪目次≫
T.基本情報
U.ニュース見出し評価
V.DVD視聴
W.先生のお話
X.やるべきこと
Y.来週の予定
Z.刮目・今日イチ
T.基本情報
【日時】2015年4月28日(火) 16時30分〜22時30分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:(石嶺)、(新山)
25期:藤田
26期:佐藤、渡邊、橋、笹井
院生 :中村、(坂倉)、(阪本)、木田U.ニュース見出し評価
(1)結果発表
前回の「ニュース記事議論A」の書き込みを踏まえ、
ゼミ生全体でニュース見出しの評価を行ないました。
その結果、評価軸は、
(a)「ニュースの本質をとらえているのか」と、
(b)「その他+α(見出しとして読みやすいか、端的か、ゴロが良い、など)」の2軸とし、
最終的な順位は「B⇒D⇒@⇒A⇒C」の順で適切である、
と決定しました。
(2)順位決定までの過程
最終的な順位を決めるまでに、5段階に分けて行ないました。
(1) 評価軸の検討
(2) 評価軸の優先順位の決定
(3) 評価軸に基づき、各ゼミ生が点数評価(10点満点)
(4) お互いの点数に対しての議論
(5) 最終的な順位の決定
おもな争点とその結論は以下の通りです。
1. 評価軸候補の「見出しと本文の一致」という表現は適切か?
⇒やや不適切。見出しと本文が一致しても、
その情報が正確でない場合が考えられるため。
2. 「見出しとして読みやすいか」や「短く表しているか」はどのように扱うか?
⇒「その他」としてまとめる。
「ニュースの本質をとらえているのか」の評価軸と比べると重要性が低く、
また、点数に大きく差が開かないため。
3. 「(4) お互いの点数に対しての議論」は、どのような流れであったか?
⇒まず、最高評価の見出しが各ゼミ生で同じかどうかを確認し、
次に、合格点(6点)以上であることに納得できるかを議論した。
ちなみに、ゼミ生間での順位の並びはほぼ同じであった。
(3)先生のお話
この取り組みの狙いは、「適切な言葉遣い」への意識にある。
今回のニュース見出しで「適切な言葉遣い」について考える点は2点だ。
一点目は、「皇居内」と「警視庁」、どちらか一か所にすべきか、
それとも二か所とも書くべきか。その選択にどのような意味があるのか。
二点目は、「誤表示」、「ナゾ表記」、「改ざん」という表現のうち、
どれがより正確であるのか。
この2点を考えることを通じて、「適切な言葉遣い」を意識していこう。
特に、新聞には「正確さ」と「的確さ」が求められる。
自分が新聞を読むときも、文章を書くときも、
どちらでも「適切な言葉遣い」を意識していくべきだ。
※新聞の評価基準に「本文を読みたくなるか」は不必要。
雑誌は求める情報が「曖昧」であるため 「惹き付ける力」が求められるが、
新聞は求める情報が「的確」であるため 「正確性」が求められる。
つまり、新聞と雑誌では求める情報が異なっているのである。V.DVD視聴
今回われわれは「人口減少」と「ふるさと再生」についてのDVD視聴を通じて、
生活・人生を過ごす場から、社会を考えていきました。
(1)「人口減少」のDVDについて(一本目)
[テーマ]
「人口減少」
[番組名]
グローバル・ディベート・ウィズダム
(この番組の流れは、さまざまな国・分野の専門家をスタジオに招き、
その専門家たちが人口減少の事例に対して意見を述べていく、というもの。)
[番組内容]
現在日本は、人口減少の時代を迎えています。
日本総人口の減少により経済は停滞し、労働人口が減少すれば年齢構成はいびつです。
そして何より、地方から都市への人口流入も起きつづけています。
このような状況において、課題先進国 日本はどのような行動をとるべきなのでしょうか。
この番組では、移民の受け入れや、起業家精神の促進などが提案されますが、
最後に「(この問題においては)"とりあえずやってみさせる"姿勢が大切である」と、まとめます。
(2)「ふるさと再生」のDVDについて(二本目)
[テーマ]
「ふるさと再生」
[番組名]
ガイアの夜明け
[番組内容]
現在、地方自治体の財政事情が深刻な状況となっています。
そこで番組では、大阪・泉佐野市と北海道・夕張市を取り上げます。
大阪・泉佐野市は、近年外国に押されている「泉州タオル」の復活や、
ふるさと納税制度、地元高校生を活用する事によって、解決策を探します。その一方で、
北海道・夕張市は、2007年に353億円の赤字を抱えて事実上の財政破綻となりましたが、
現在は夕張市のコンパクトシティ化を目指しており、企業誘致も行なっています。
どちらの市も市長が率先して動いており、これらの市の「ふるさと再生」が期待されます。
(3)関連ホームページ
@今回視聴した番組の公式HP
一本目:グローバル・ディベート・ウィズダム「”地方が消える”人口減少の衝撃」(NHK BS1)
(http://www.nhk.or.jp/wisdom/150131/theme.html)
二本目:ガイアの夜明け「ふるさと再生に懸ける!」(テレビ東京)
(http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber3/preview_20130129.html)
A泉佐野市について
泉佐野市公式ホームページ
(http://www.city.izumisano.lg.jp/)
割烹 松屋 ※ここのカニ飯が、泉佐野市のふるさと納税のお礼品の一つ。
(http://www.kappo-matsuya.com/fcblog/)
B夕張市について
夕張市公式ホームページ
(http://www.city.yubari.lg.jp/contents/mayor/index.html)
←ちなみに鈴木市長は、2期目の当選をしたようです。W.先生のお話
1.番組の見方
ここでは、番組を見るときに意識すべき点、番組の見方について書いていく。
(1)見ながら考える
自分の感想は、(番組が終了した後ではなく)「見ている最中に」考える。
番組のはじめに問いを考え、その問いを追っていくのである。
もし番組が終了した後に考えたならば、頭が整理できず、面倒になってしまうだろう。
(2)自分なりの問いと答えを持っておく
番組の最初の段階で、「自分の認識・自分なりの答え」を持っておくべきである。
そして、自分の認識を持ちながら番組を追っていくべきである。
こうすることで、番組を自分のものとして見れるようになる。
(3)表は「読み取れることは何か」と意識する
番組で表やグラフが紹介されたなら、番組の流れに流されてはいけない。
必ず「読み取れることは何か」という意識を持つべきである。
では、読み取れることはどこに注目すればよいのか。
「なぜ?」と引っかかりを覚えるところを、見つければよい。
たとえば、
人口減少した地域を赤色、増加した地域を白色とした地図があったとき、
秋田や青森の赤色(減少)、東京や神奈川の白色(増加)、は気にしないでよい。
しかしもし、人口減少地域のイメージがある 群馬や沖縄が白色であるなら、ここに注目すべきだ。
ここから「その地域がほかの地域となぜ異なるのか」という問いが生まれ、
この問いへの答えは 赤色(人口減少)地域を救うカギとなるからである。
(4)3つの気付きを持つ
その番組を通じて 自分が得られたことを、少なくとも3つ持つ。
3つ持てれば、「この番組を見てよかった」といえる。
2.記事をまとめると、得られること
自分が気になったトピックに対して、
そのトピックに関連する記事を、コピー&ペーストでまとめる。
これをする事により、
自分が知っている事を「意識下に定着させる」事ができる。
「意識下に定着させる」事で、次にほかの情報に触れたときに
その視点から物事を見れるようになる。
つまり、このデータベースを作ることそれ自体に価値があるのである。X.やるべきこと
・今回視聴したDVDの感想を書き込む。Y.次回の予定
5月6日(火/祝)はゼミ室でのゼミ活動はありません。
よって、次回は5月13日(火)となります。
@DVD視聴 テーマ「行政」
A本の交換会 テーマ「企業・経営」Z.刮目・今日イチ
〇笹井純也(26期 4/29 9:00)
今回のゼミでは 前半はニュース見出しの評価をし、
先生から「適切な言葉遣い」について学びました。
「適切な言葉遣い」への意識は難しく、
そして おもしろいと僕は感じました。
その理由は、身近だから、ではないでしょうか。
普段「身近」で気にしないことを 意識するには、
よほど意識しなければなりません。難しいです。
しかし、「身近」ならば何度も考えることができます。
その人が意識すれば意識する分だけ その言動は変わっていきます。
だからこそ、僕は「適切な言葉遣い」が難しく、
そしておもしろいと感じたのだと思います。
さて、
今回のゼミの後半では DVDを視聴し「番組の見方」を学びました。
これも、とても「身近」です。
前回のゼミでは新聞記事から 多くを学びました。
新聞記事も、「身近」です。
ドラッカーも、水野の資本主義論も、
実はとても「身近」なのだろうと、思います。
きっと、ゼミでの学びは遠いことではなく、
身の回りに活かせることがたくさんあるのだと感じました。
しかしながら、今の僕はその「身近さ」に気付けていません。
もし これまでの学びの「身近さ」に気付ければ、
そして 日常を学びの場とすることができれば、
たくさんの成長があるのではないか、そう感じたゼミでした。
周りを豊かにする人間に、なりたいです。
→○佐藤(4/29,14:36)
身近さに気づく、方法には自分のいる環境を変えることが一つあると思う。
就活をやって、今まで全く関わらなかった人や場所に行って、気付けたことが多いので。
身近なものは、あって当たり前のものだから本当に意識しなければわからないと僕も思う。
○佐藤樹(4/29,3:20)
■1.今週の反省
前回立てた目標は以下の2つ。
@何のためにやるのか、を意識する。また成果についても、満足するのではなく、目的と照らし合わせ適切な形へと改善する。
A伝えたい日常の気付きを、相手のためになるように、また相手に伝わるように伝える。
@について。
前回のゼミが終わってから忙しく、心身、特に心がすり減っていた。
そのため、やるべきことに向かい合えない状態が続いていた。
行動に移すためのモチベーションがない状態では何も手につかず、
手についたとしても、やって、これでいいや、となってしまった。
だから、目標を達成できたとはいえない。
@は引き続き意識し、できたという状態を続けられるようになるまでは目標としていきたい。
Aについて。
ゼミの勉強が役に立ったという実感を得た。
そのことから、ゼミの今までの勉強を少しでも自分のものにできていると気付いた。
今回の刮目を文章にするとこうなる。
しかし相手のためになるという観点は盛り込まれていなかった。
また言うことに意識がいってしまい伝えることを意識していなかった。
Aも引き続き意識していきたい。
■2.今週の成果
刮目で言えなかった気付きがあるのでこの場に残しておきたい。
忘れると忙しいは、どちらも心を亡くすと書く。
忘れるは、対象に対して残心しなくなることで、ある意味自分の問題だと思う。
しかし忙しいはそうではないと考える。
忙しいときに失う心とは、他者への心遣いで、
つまり忙しさとは、行動によって他者に配慮や気遣いをすることが難しくなる、ことだと思う。
またそれだけでなく、自分のやりたいことをできなくなり、
何かに対する意欲も時間とともに失われて、むしろマイナスになることもある。
自分の気概や熱意を失うという点でも心を失う、のだと考える。
そして厄介なことに、“忙しい”の要因は自分にもあるが、環境も大きい。
だから、仕方ないと諦めるしかない場合もある。
忙しさは心の健康を喪失させる。
今週、実際に心の健康を崩していたと感じている。
ただ、ゼミに出て、就活等しか見えていなかった視野が広がったこと、
そしてゼミ生と会って話したことで元気が出た。
熱意も。
忙しさで心を失わないようにするためには、一つだけを見がちな視野を広げること、
そして仲間と会って話し、目標への熱意を維持することなのかなと考える。
ゼミの時間がただの勉強の時間ではなく、いかに自分にとって重要であるか、再認識した。
■3.次回までの目標
@何のためにやるのか、を意識する。また成果についても、満足するのではなく、目的と照らし合わせ適切な形へと改善する。
A伝えたい日常の気付きを、相手のためになるように、また相手に伝わるように伝える。
Bゼミへの関わり方を考えて、ゼミ生であり続ける
○渡邊諒太(26期, 4/29, 19:20)
◼︎1.問いは適切か、出て来た答えは適当か。
今回のニュース見出し評価は割とよく出来たのではないかなという自信があり、議論もその自信をもって望んでいました。
しかし「見出し」ということに囚われ、「ニュースの見出し」であることを見落としてしまいました。
問いが適切か、答えは適当かという視点を持ち、意識的に準備して来た自信のみならず、出来た!という自信をつけていきたいです。
◼︎2.番組を活用した勉強を自らの力にすること。
DVDを使った勉強の方法を教えて頂いても、自分でやってみると思ったよりもずっと難しいという感覚が、笹井のみならず僕もありました。
番組の流れや出て来た情報を書き留めることに追われて、自分の思考を整理するということがほとんど出来ませんでした。
教えていただいた勉強方法をDVDを見る時のみならず、TVを見る時にもやってみるという先生のアドバイスを僕も実践していきたいと思います。
○高橋篤史(26期 5/6 20:00)
1.地方創生を考える
昨年、消滅可能性都市を特集した中央公論を読んでからというもの
地方消滅、地方創生という問題が頭から離れない。
今回、DVDの視聴と先生の話から、地方における人口減少と
それに伴うインフラの破たんが重要な問題であることが分かった。
そんな困難な状況においてインフラを維持するために多くの地方自治体が
「コンパクトシティ」構想を打ち立てていることも分かった。
地方自治体の取り組みは試行錯誤の繰り返しとなるだろう。
私がおじいさんになった時、地元自治体が消滅しているかどうかは
これからの取り組み次第なので、これからも策を考えていきたい。
2.話すときの「型」
中村さんが刮目でおしゃっていた、話すときの手の位置という話が目から鱗だった。
今まで名スピーカーと呼ばれる人の演説やプレゼンを見てきたが、
手の位置については全く気にしてこなかった。
思い返すと確かに彼らには特有の手の位置がある。すなわち独自の「型」を持っている。
私も話すときの自分なりの「型」というものを、彼らを参考にしながら磨いていきたい。
とりあえず両手は腹の前。
【記事No.555 編集キー:h27-4th】
[554] 題名:2015年度第3回三戸ゼミナール活動報告 名前:笹井純也(26期) 投稿日:2015年04月22日 (水) 05時58分
≪目次≫
T.基本情報
U.ニュース記事議論@
V.ニュース記事議論A
W.本の交換会
X.先生のお話
Y.今週のやるべきこと
Z.来週の予定
[.刮目・今日イチ
T.基本情報
【日時】2015年4月21日(火) 16時30分〜23時30分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:藤田(早退)
26期:佐藤、渡邊、橋、笹井
院生 :中村、(坂倉)、(阪本)、木田U.ニュース記事議論@
今回のテーマは「いかに情報を取り扱うか」です。
先生がいくつかの新聞記事をまとめて下さったプリントを基に、
情報の取り扱いについて考えていきました。
ゼミの時間では、そのうちの「検索サイト:「削除」に腐心
「表現の自由」VS「忘れられる権利」 仮処分グーグル、別件争う姿勢(毎日新聞)」
(http://mainichi.jp/shimen/news/20141114ddm041040081000c.html)
を取り上げ、
(1)「表現の自由」と「忘れられる権利」、どちらに賛同するか?
(2)この問題の意味とは何か?
を議論しました。
その結果、このニュース記事から表れる概念が、
(ニュース記事の2つから)5つになりました。
@表現の自由 A忘れられる権利 B知る権利
Cプライバシー D伝える義務
しかし概念間の整理ができていませんでした。
これでは、「表現の自由」と「忘れられる権利」の対立構造がわからないままです。
そのため、改めて3チームに分かれて各概念の関係性を考えていきました。
※チーム名は、発表者を前に名前を書いています。
〇佐藤&木田チーム
「情報の性質とキーワードの関係図」というベン図を作成し、
公と私の関係図を書いた。
しかし、各概念の「意味」を理解しておらず、
意味を理解しないままに議論を広げてしまった。
また、「表現の自由VS忘れられる権利」の対立図式をどのようにとらえるのか、
という「問いへの答え」も意識できていなかった
よって、意味のある図となることはならなかった。
〇渡邊&石嶺チーム
2*3のマトリックスを作成し、
情報の種類(縦軸)を「個人」と「利害」に、
情報の取り扱い(横軸)を「記録⇒伝達⇒認知」の段階に分けて、
各概念間を整理した。
しかし、「個人」と「利害」ではすべての情報を網羅できないため、
「表の項目が不明確」であった。項目が不明確なまま 図に納得することはできない。
また、当初は「横軸を活かさない発表」をしていた。
しかし縦軸と横軸に修正を加える事により、
「問題となっている理由(ネットにより問題が顕在化した理由)」を
明らかにすることができると分かった。
〇高橋&笹井チーム
この新聞記事の内容は「表現の自由はどこまで認められるのか」であるとし、
縦軸を表現の自由度、横軸を公共性としたグラフを作った。そして、
「公共性が高いほど、B知る権利が重要視され、
公共性が低いほど、A忘れられる権利が重要視されるべきである」、と主張した。
しかし、「公共性が高いほど……べきである」は、
作成したグラフを使う必要はなく主張できるものである。
また、表現の自由度が高いのは私的情報で、
低いのは公的情報であるはずなのに、逆に書いていた。
そして何より、「表現の自由VS忘れられる権利」の対立図式を明らかにするためには、
グラフ上に存在する変数の数を制限する必要があった。
しかし、3チームの中では、最も問いに答える形で図を書いている。
これらのゼミ生の発表を終えた後、先生からお話をいただきました。
〇先生のお話
まずこの問題は、
「@表現の自由」VS「A忘れられる権利」ではなく、
「A忘れられる権利」VS「B知る権利」の対立構造である。
この点で、毎日新聞のタイトルは不適切である。
次に、D伝える義務とは、存在しないのではないか。
仮に伝える義務があるとして、その義務を担うのは私企業だ。
義務であるのなら、担うのは役所の役割である。
更に言えば、伝える義務の根拠は「知る権利を保護するため」となり、
「権利」を保護するために「義務」が表れるのは、おかしい。
そして5つの概念の構造を整理すると、以下の通りになる。
A忘れられる権利 VS B知る権利
↑ ↑(支持する根拠)
Cプライバシー ⇔ @表現の自由 ← D伝える義務
概念間の腑分けをすることで、問題の構造を理解することができる。
腑分けのためには、発言者を理解し、発言者の観点に立たねばならない。
これは、昨年度の討論会におけるテキストの理解と全く同じである。V.ニュース記事議論A
「グーグルマップで特定のキーワードで検索すると、警視庁本部に「恒心教警視庁サティアン」、
近くにある皇居の敷地内にある建物が「オウム真理教皇居支部道場」などと
誤った名称が表示されることが分かった。」
(「グーグルマップ:「警視庁」を「サティアン」など誤表示(毎日新聞)」より抜粋
http://mainichi.jp/select/news/20150421k0000m040116000c.html)
この記事に関して、以下の四つのうち、どの見出しが適切だと思いますか?
自分が良いと思う順に並べ、その理由を記述しましょう。
@<グーグルマップ>「警視庁」を「サティアン」など誤表示
A皇居内にオウム?グーグルマップにナゾ表記(日本テレビ系(NNN))
Bグーグルマップ、一時改ざん、警視庁がサティアンに……(朝日新聞デジタル)
C皇居内や警視庁に「オウム施設」グーグルマップ上に表示(TBS系(JNN))
D皇居内に突如「オウム真理教道場」「恒心教 総本山」が出現
googleマップでいたずら(ねとらぼ)
※この勉強を通じて、
@ニュースの見出しから意味づけを読み取り、ふさわしいか考える力
A自分達がタイトルを付ける力
を身に付けます。
【回答欄】
〇笹井純也(26期 4/22 3:22)
私は、「B⇒A⇒D⇒C」の順で適切だと思いました。
良い見出しかどうかの判断基準に、
(1)見出しと本文が一致しているか(誤解を与えない見出しとなっているか)、
(2)本文を読みたくなるか
があると考えました。
また、私は(2)より(1)のほうを重要視しています。
(2)は「いかに読みたくなる記事にするか」という表現レベルであるのに対して、
(1)は「情報をより正確に伝えられるか」という情報そのものの価値に関わるからです。
この判断基準から考えると、
CとDは、「実際に皇居内にオウム真理教関連施設が建てられた」かと思わせる記事であり、
誤解を与えやすい見出しです。
特にCは「ナゾ表記」「改ざん」「いたずら」にあたる言葉がなく、
グーグルマップ上に存在しているから現実にも存在するのではないか、との誤解を与えかねません。
AとBはどちらも誤解を与える可能性はないですが、Aがよりふさわしい見出しだと私は考えます。
「一時改ざん」と先に示しておけば、「警視庁がサディアンに」はネット上であるとわかりながらも、
「本文を読みたくなる」見出しとすることができます。
よって、「B⇒A⇒D⇒C」の順で適切だと私は考えます。
〇石嶺佑騎(24期 4/22 17:15)
私は、「A⇒@⇒C⇒D⇒B」の順で良い見出しだと感じました。
私も笹井君同様に自分なりの何が良い見出しの基準になるか考えたところ、
(1)情報を正確に伝えている(見出しと本文の合致)
(2)本文を読みたくなる
に加え
(3)文章として読みやすいか
があるんじゃないかと考えました。
その上で見出しとしては大事だと考えた(1)(2)の配点を10点満点、(3)を5点満点で点数
をつけて順位付けをしました結果、上の順位になりました。点数は以下の通りです。
@(5+3.5+4=12.5) A(6+7+4=16) B(0+5+2=7) C(4+3.5+3=10.5) D(3+3.5+2=8.5)
(1)において「一時改ざん」や「イタズラ」など確定していないことを記述しているB,D
(中でも「改ざん」はグーグルに対して悪影響を及ぼす為より0点にしました)、また警視庁に
は「恒心教」なのにオウムと表記したCを低評価に、間違ってはいないものの誤解を与えそう
だと感じた@を5点、少なくとも間違いも誤解も与えそうにないAを6点としました。
(2)において@,C,Dは見出しを読んだ時点でこれ以上読む必要をあまり感じなかったため
3.5点、Bは時間があるならば・・と感じ5点、Aは目に着けば読むと思い7点にしました。
(3)においては文章が長すぎると感じたD、記号ばかりで見たとき気持ち悪さを感じたBを
2点に、普通だと感じたCを3点、短くまとまっていて読みやすかった@,Aを4点としました。
恒心教が分からず検索したページに「D:ねとらぼ」の記事が1ページ目に出てきました。
Dは単語が多く長ったらしい文章だなぁ・・・と感じていたのですが、ねとらぼはあえて
長くしているのではないでしょうか。ネットに挙げる記事だからこそ検索ワードになる
キーワードを多く詰め込み、その結果あのような見出しになったんじゃないかと思いました。
すると今回私は(1)~(3)の基準を考えましたが、その記事がどのようにして読者に「伝達」
されるのか、という基準も加えると良いんじゃないかと感じます。(先日のネットの検索
のし易さや、私と渡邊で話し合った伝達にまで繋がるとは・・!)次回のゼミまでにもう少し
考えを深めて臨みたいです!
○高橋篤史(26期 4/23 23:30)
私は、「B⇒A⇒C⇒D⇒@」の順でよい見出しだと思います。
私も上の二人と同じく
(1)情報を正確に伝えているか
(2)本文を読みたくなるか
を基準として考えました。
加えて、ニュースを伝えるプロであるならば
(1)においては、その事件の表面的な事実だけではなく
深刻さ、社会的影響などを考慮したタイトルを付けるべきではないでしょうか。
(もちろん長くならない程度に)
・標的となったのは皇居や警視庁に加えて姫路城や出雲大社など
日本を代表するところであること。
・広島の原爆ドームでは核実験場という表示がなされたこと。
・グーグルマップという利用者が非常に多いサイトが被害にあったこと。
を考慮すると、決して「ナゾ」や「いたずら」で済まされないと思います。
一番は、情報が正確で、改ざん(竄ぐらい漢字でいいのでは…)という強い言葉を使ったCです。
皇居を入れなかったのは複雑な問題なので避けたのでしょう。
次点は、Aです。AとDはどちらも正しく内容は伝えていますが
ナゾ、いたずらといったところがマイナスです。
またDは情報量が多すぎてタイトルの意味がありません。
その点で情報が少し間違っているCにも劣ります。よって三番目はD、四番目が@です。
最後に@ですが、この書き方だとグーグル側に非があると受け取れます。
それを考えると@は最も適切ではないと思います。
○佐藤(26期,4/28,1:30)
評価軸としては、上記3人と共通です。
すなわち、
(1)情報を正確に、短く表しているか
(2)本文を読みたくなるか
です。
そして(1)をより重要だと考えています。
見出しとは、情報が何を表すかを一目見て分かるように表すものであると考えるので、
(2)を重視するあまり事実から離れてしまったり
一瞥して理解できないほど長くなってしまったりしては、
見出しの意味がなくなると考えるからです。
僕は「B⇒@⇒C⇒A⇒D」の順で適切だと思いました。
まず事実がグーグルマップ上での問題だということを先に書くか、後に書くかという点で
@BとACDは明らかに違います。
情報を正確に伝えるという点では、あまり変わりがないかもしれません。
しかし一瞥して理解しやすいのは前者だと考えます。
そして@では誤表示、Bでは一時改ざんとなっていますが、
グーグルマップが被害にあったということをより正確に伝えるのは、Bの表現だと思います。
CとAを比べるとCのほうが正確に伝わると感じました。
Aの表現は、信徒が皇居内に押し入った等、一瞥したときに誤解を受けやすいと感じたためです。
Dは長すぎてタイトルとしての意味を成していないと感じたため、一番評価が低いです。
○藤田(25期 4/28 13:20)
私は「B⇒D⇒@⇒A⇒C」の順で適切だと考えます。
三戸ゼミでも毎年10大ニュースを決める際、
各ニュースにタイトルとサブタイトルをつけます。
タイトルは事実として何が起こったのか、
サブタイトルにはそのニュースにはどのような意味があったのか、という観点で付けられます。
今回のニュースの見出しについても同様で、
「そのニュースにどのような意味があるのか」を適切に表しているものが良い見出しだと考えます。
今回のニュースにおいては、
誰もがアクセスでき、更新することができるネットサービスの脆弱性が明らかになった。という意味があると思います。
誰もがアクセスし更新できるが故に便利なネット上のサービスですが、
それ故にその情報の信頼性には気をつけなければいけません。
今回はいたずら程度で済んだかもしれませんが、
場合によっては何らかの被害が出ていた可能性もあります。
そういった意味を最も表せているのが、
「改ざん」という言葉を使ったBです。Dの「いたずら」では弱いし、@の「誤表示」やAの「ナゾ表記」では不十分です。
Cの書き方では、事実しか伝えられていない為、最下位としました。W.本の交換会
今回のテーマは「SF」でした。
本の交換会幹事、報告お願いします。
○佐藤(26期,4/28,2:24)
ただ今、手が回っていません。
GW中には書きます。X.先生のお話
1.表面の議論と、内部の構造
表面の議論は、その内部に隠された構造と異なっている場合がある。
その構造を理解するためには、複数の情報から判断しなければならない。
例1:原発事故後の「正しい情報」
原発事故後、「政府(東電)は正しい情報を開示しろ」という主張が多くなされた。
しかし、ほとんどの人々は「正しい情報を与えられても、その情報が正しいのか判断できない」。
つまり実際には、人々は正しい情報を知りたいのではなく、
「国と東電が何かを隠しているのではないか」という気持ちがあるだけである。
人々が本当に正しい情報を求めて、本当に安全を求めるのならば、
西日本や海外に移住するという選択肢があるはずだからである。
例2:沖縄の基地問題
安倍は沖縄問題を、「国防の正当性とカネ」の問題として表面的に捉えている。
しかし実際には、「国と地域」の対立図式の問題である。
そう認識したならば、「国が(地理的事情があるとはいえ)一つの県に
過剰な負担を求めることを是とするのか」が問題となり、
政府は沖縄の負担について「謝罪と感謝」を持つべきという考えが生まれてくるはずだ。
2.新聞各社の立場と価値観
原発に関する新聞各社の評価は、それぞれ大きく異なる。
そのため原発に関しての記事を比較することは、
@日本のメディアの立場の理解につながる。
A根拠を理解するためのトレーニングになる。
ここで、@とAを読んでもわかるように、
実際には、新聞社は「原発が本当に安全であるか」を重要視していない。
よって、「自分の価値観を共有している新聞」を見つけ、それを購読するべきである。
また、自分の価値観と異なる新聞は、異なるその観点を意識しながら読む。Y.今週のやるべきこと
今週のやるべきことは以下の2つです。
@「V.ニュース記事議論A」への書き込み
A『現代の学としての経営学』p.3-4のパラグラフにそれぞれタイトルをつけ、
更に複数のパラグラフをまとめた意味段落に分ける。Z.来週の予定
『現代の学としての経営学』の読解Z.刮目・今日イチ
〇笹井純也(26期 4/22 5:55)
今回は一つの新聞記事を読み、その記事について議論しました。
まず新聞記事を読み、つぎに主張とその根拠を把握し、
更にカギとなる概念を抜き出し、理解し、そして関係性を描き、
そこまでして初めて、結論へとたどり着きました。
毎日目を通す新聞記事にしっかりと向き合うことで、
こんなにも多くの学びがあるとは、僕は驚きました。
これは刮目の際 渡邊も話しており、
僕と渡邊以外のゼミ生も そう感じているのではないでしょうか。
また、「概念間の関係性」を描く難しさも、今回感じた事の一つです。
「この概念の意味は何なのか」、「この図を通じて何を伝えるのか」、
「二つの概念はどのように繋がっているのか」、
関係性を描くために 意識しなければならない事は多く、
分からないままに図は描けません。難しかったです。
しかし今回、「対立図式とその根拠の図」を学びました。
新聞を読む時・ラジオを聴く時など、日常生活のうちから意識していくことで、
今日学んだ考え方を我が物としていきたいです。
○佐藤樹(26期,4/22,2:06)
■1.前回の反省を受けて(今週の反省)
前回、今回の目標として、
@ゼミで何をやるかを全体で木曜日までには確認し、そのための準備等をしたうえで、ゼミに臨む
Aまず書き、それを必ず「文章」「目的」で確認する
B相手に何を伝えたいか
相手に伝わる構成になっているか
相手に伝える価値のあるものになっているか、という3点を意識する。
@について。
前回のゼミが終わってすぐに、来週何をやるか、ということを確認し、
木曜日までには何とか全体で情報を共有できた。
今回のゼミが終わったあとも、来週何をやるかということの確認と、
そのための準備の確認をすることができた。
このような姿勢は、今後も持ち続けていく。
Aについて。
達成できなかった。
これは総括を書くために設定した目標であったが、
今回作成した図の反省もふまえると、できていないと言わざるをえない。
自分が何故それをやるのか、ということをまだまだ意識できていない。
ただいきなり目的まで意識して実行するのは難しいから、
まずたたき台をつくり、そこから目的に沿った形の答えを出す、という手順を踏みたい。
今回のように自己満足に陥ってしまうことがないように気をつける。
Bについて。
今回刮目の用意をすることができていなかった。
ゼミの場で伝えたいこと、相手に伝える価値のあるものか、という2点で、
何を話すべきか分からなかったためである。
ただ、観点を変えるだけでも、新しい気付きは生まれるのではないかと今回感じた。
図は全チーム全く違うものだったが、それは着目点が違ったからであるし、
知っていることでも、知らない切り口から語ると別のものになる。
いい刮目をするために、物事に対する観点、そして日常の気付きを大切にしたい。
■2.来週の目標
@何のためにやるのか、を意識する。また成果についても、満足するのではなく、目的と照らし合わせ適切な形へと改善する。
A伝えたい日常の気付きを、相手のためになるように、また相手に伝わるように伝える。
○渡邊諒太(26期, 4/22, 16:50)
◼︎1.ロジックを組み立てることの難しさ
概念を整理し、一つのロジックを作ることの難しさを再確認しました。
作った図について自分の中で割と整理出来たな、と感じていましたがそれがどの様に結論と結びつくのかを問わなかったため、聞く人を納得させるものになっていませんでした。
図をブラッシュアップするとともに、どの様にすれば見た時に人にに納得してもらえる図を描けるかを考えたいと思います。
◼︎2.自分が話していること、相手が聞いていること
今回石嶺さんと概念の整理をしている際に、「渡邊は言っていることの結論が見えない、言葉が多い割に言葉足らずだよ。」という指摘をもらいました。
人と話す際に、時に考えながら話してしまい、自分の中ではまとまったと思い込んでいても相手にはぼやけて聞こえていることを意識していませんでした。
「自分が言うことを三行でまとめて書いておく」「相手が言っていることは何かをノート上で整理する」という二点のアドバイスを実践して、相手に伝わる話し方が出来るよう頑張ります!
○高橋篤史(26期 4/23 21:00)
インターネットの普及によって最も大きく変わったことは、電子機器とネット環境さえあれば
誰でも、どこでも、いつでも莫大な量の情報にアクセスできることだと思います。
我々が知っている・知ることのできる情報はスマホやパソコンが普及する前とは
比較になりません。その結果、人々は情報の扱い方により重点が置かれるようになったが
私も含めて多くの人々は情報量の増加のスピードに追い付いておらず、情報の扱い方が
拙い状況にあります。
今回、新聞記事を読んでいて、事実からどのような情報を引き出すか、その引き出した情報を
どのように伝えるか、という能力がまだまだ自分に足りていないと強く思いました。
記事の内容から考えると「忘れられる権利」VS「表現の自由」ではタイトルが不適切であり、
「忘れられる権利」VS「知る権利」の方がより適切であることは分かりました。
しかし、自分が素の事実の中から必要な情報を抜き取って適切なタイトルを付けるには
鍛錬が足りていません。
私は、最近、テレビや文章、人事の説明を見たり読んだり聴いたりしては、
自分だったらどのように話すか書くかということを考えるようにしています。
その人の地位や機能、取り巻く環境、他者との関係、その他様々なことを
頭に浮かべながら自分なりの情報の発信を妄想するのがとても面白くなってきています。
この妄想はまだ実験段階ですが、情報の引き出し方、伝え方を鍛えるうえで効力を発揮する
のではないかと確かな実感があります。今後もこの鍛錬方法を継続していきたいです。
【記事:554 削除キー:h27-3rd】
[553] 題名:2015年度第2回三戸ゼミナール活動報告 名前:笹井純也(26期) 投稿日:2015年04月15日 (水) 03時15分
≪目次≫
T.基本情報
U.昨年度の総括
V.DVD鑑賞
W.先生のお話
X.今週のやるべきこと
Y.来週の予定
Z.刮目・今日イチ
T.基本情報
【日時】2015年4月14日(火) 16時30分〜23時45分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
24期:石嶺、(新山)
25期:藤田
26期:佐藤、渡邊、橋、笹井
院生 :中村、坂倉、阪本、木田U.昨年度の総括
以下の順序で、総括をまとめていくと決定しました。
@総括の認識と書き方の統一をする。(4月14日(火)中)
A各担当者が書き、各自が書いたものはgoogleドライブで
共有する。(4月16日(木)まで)
Bゼミ生全員が、それぞれ抜けている点がないか指摘し合う。(4月17日(金))
C抜けている点の追記と、2014年度の全体総括を書く。
Dゼミ生が集合し、書くべきことが書かれているのか、
再度確認・検討する。(4月19日(日))V.DVD観賞
「グローバルリーダー・グローバル人材とは何か」をテーマとして、
二本のDVDを見て議論を行ないました。
一本目は、グローバルリーダーを育成するための京都大学 思修館の試み(NHK)、
二本目は、グローバル人材とは何かについての討論番組(ニュースの深層)でした。
【感想】
○佐藤樹(26期,4/15,12:47)
(1)グローバル化は国が奨励するべきか
スーパーグローバル大学やグローバル牽引大学には公金から補助を出すとのことだった。
しかし世界で活躍する人材を養成することに日本の公金を費やすのか、に疑問をもった。
グローバル人材⇒企業に入りグローバル市場で勝つ=日本の経済発展という構図は分かったが、それは国の在り方として間違っていると思った。
国家がやるべきことは国民の幸福の追求であると考える。
企業を成長させることではない。
グローバル化によって企業が国内にとどまる必要がなく、企業が自社の利潤だけを求めているような状況では、
企業の成長≠国内の幸福ではなくなっているためなおさらだ。
だからどうしても、グローバル化を国が奨励している、ということに疑念をもった。
○追記(4/17, 1:56)
自分が引っかかっているのは、
競争に勝つことによる経済成長のためにグローバル化を奨励することであるのだと認識したので追記する。
(2)自分の価値観にたってしまうこと―評価の難しさ
学生がコンゴ共和国でごみ拾いをしているシーンがあり、そこで、「環境破壊ですよ」と言っていたことに疑問をもった。
この人は、先進国の現状をどう考えているのか。
コンゴ共和国のごみを拾って、環境破壊だ、と嘆く前に、自分の足元から見るべきなのではないかと思ってしまった。
この人が許せなかったのは、自然豊かできれいなところが汚されていることに対してであって、
環境破壊に対してではないと感じる。
この人は、自分の価値観にそぐわないものに対して嘆いたのではないかと思う。
また、貧困ですが笑顔にあふれています、というフレーズもあった。
貧困=不幸というのは、先進国の価値観であって、それを他の国にあてはめるのは、先進国の傲慢なのではないかと思う。
これらのことから、人間は自分の価値観からなかなか抜け出せないと感じた。
他者・異文化を自分の尺度で判断し、評価してしまう。
だから適切な評価をするというのは本当に難しい。
評価の仕方を考えると、科学は、数値を尺度にして評価する。
それに対して哲学は、対象を理解するために適切な尺度を構成するのではないか、と先生のお話し聞いて考えた。
近代=科学であり、現在のグローバル化における異文化理解の本質は、
先進国の尺度で後進国を見ることであって、
それは理解と呼べないのではないか、と引っかかっている。W.先生のお話
1.何故、大学で学ぶとリーダーになれるのか?
今回のゼミのテーマは「グローバルリーダー・グローバル人材とは何か」であった。
我々はその題材として、グローバルリーダーを育成するための試みを行なう大学と、
その大学の生徒についての番組を視聴した。
ここで、「(大学における)グローバルリーダーの育成」を考えるためには、
そもそも「何故、大学で学ぶとリーダーになれるのか?」
という問いについて考える必要があるだろう。
その問いに答えるために、「リーダーに求められる力とは何か」、
「大学とはどのような場であるのか(何故大学はリーダーを育成できるのか)」、
「「リーダーに求められる力」と「大学」の関係性はどのようなものであるのか」、
これらを順を追って考えていく。
(1)リーダーに求められる力とは何か
ここではリーダーの役割を考えて、そこからリーダーに求められる力を考える。
リーダーに求められる役割とは、
まず「物事の全体像をトータルに捉え、問題を解決する方向性を示す事」、
これが第一に来るであろう。(メンバーを惹きつける力も必要であるが。)
よって、リーダーに求められる力とは、「広い視野」から物事を見る力である。
それは、主体(自分)と環境を 時間と空間の中で位置づけ関係性を描く力、
もしくは 物事をトータルに見る力、と言い換えることもできる。
ここまでで、リーダーに求められる力とは、「広い視野」であると分かった。
では次に、「大学とはどのような場であるのか」を考えていく。
(2)大学とはどのような場であるのか
大学は、高校までと異なり、答えが明確な一つのものになるとは限らない。
大学生は答えのない問題にも取り組む。
つまり、大学は「広い視野(広い時間と空間のとらえ方)」を学ぶ場なのである。
(3)「リーダーに求められる力」と「大学」の関係性はどのようなものであるのか
大学は、「広い視野」を学ぶ場である。
「広い視野」は、リーダーに求められる力である。
これにより、大学で学ぶことはリーダーに求められる力を伸ばす事につながる。
以上より、
「何故、大学で学ぶとリーダーになれるのか?」という問いに対する答えは、
「大学では「広い視野」を学べるから」となる。
※リーダーの役割は「広い視野(物事をトータルに見る力)」であるが、
人はいきなりトータルに見ることは出来ない。
まず一つの専門分野を自らのものとして、
その専門分野との違いを照らし合わせ明らかにしていかなければならない。
2.グローバルとは何か
Global;球
@世界
A全体:哲学的思考・考察(対象の意味を総体として考える。)
意味とは、ある方そのものを考える事、なぜ存在するかを考える事である。
意味(哲学)⇔機能・法則(科学)
3.グローバル人材はなぜ必要なのか?
グローバル人材はなぜ必要になったのだろうか。
(グローバル化したから、は回答にならない。)
これには2つの理由がある。
(A)グローバル「市場」の中で「競争」するため。
(B)グローバル「社会」の中で「協力」するため。
4.グローバルリーダー育成に必要となる3つの学問の視点
(1) 哲学…トータルに物事を見る力を養う。
(2)歴史学…「時間」のとらえ方を広げる。
(3)科学論…既存の科学を超えるため、科学の有用性と限界を問う。
5.番組のコメンテーターをどのようにとらえるか
この番組でのコメンテーターは誰なのか、どのようなコメントをしているかに着目すると、
世の中がどのように問題をとらえ、どう対応しようとしているのかが分かる。X.今週のやるべきこと
1.テキストの読み込み
2.本の交換会の用意Y.来週の予定
1.テキストの読み方を学ぶ
三戸公『現代の学としての経営学』(文眞堂選書 1998)
「T.経営学の転生を求めて」を扱います。
2.本の交換会
第一回テーマは「SF」です。Z.刮目・今日イチ
〇笹井純也(26期 4/15 3:11)
■1. グローバル人材について
これまで、「グローバル人材」という言葉に触れる機会は、何度もありました。
しかし「グローバル人材とは何か」と考えたことはなく、
今回のゼミでは多くを学ぶことができました。
特に、自分が「なりたい」と思うのは、
「(B)グローバル「社会」の中で「協力」するため。」ですが、
企業説明会やテレビ番組では、
「(A)グローバル「市場」の中で「競争」するため。」
のほうが多く見かけます。
「グローバルリーダー」のみならず、「リーダー」・「生存」も同様です。
日々触れる言葉でも、その意味を考えたことがないものが多く、
少しでもその意味を考えていきたいと感じました。
○渡邊諒太(26期, 4/15, 3:38)
■1.ゼミのタイムマネジメントについて
また今回の時間も、予定が押すことによって12時近くまでの活動となりました。
DVDを用いた勉強など、以前にも行ったことのある予定であればそれを参考に予定を立て、
総括の時間や方針決めの時間、それらをどの様に区切りをつけていくかを事前に検討していく必要があると確認しました。
■2.グローバル化とは、「グローバル市場/競争」と「グローバル社会/協力」である。
「グローバル化」だから「世界と競争出来る人材になれ」、「英語(&中国語)を学べ」と言われ続けて「グローバル」という言葉にずっと引っかかってきました。
そもそも競争というものに対してある種の抵抗感のようなものさえ感じていますが、グローバル化は事実であり、この環境下でどの様に適応していくのかという問題は残り続けます。
「グローバル化」という環境に対し、「競争」という形を出来るだけ避ける為にも、どの様にして「協力」の関係を作り上げて行くのかを問いたいと思います。
■3.本を読む意義の再確認
「グローバルリーダー」には「哲学」「歴史学」「科学論」の視点が必要であり、「広い視点」を持つという点からすればゼミ生にも当てはまるものということを教わりました。
仮に哲学、歴史、科学といった本を経営学の学生がなぜ読むのかと問われたとして、その答え方の一つとして「グローバルなリーダーには必要な条件である」と答えられるでしょう。
本を読み、自らの知を豊かにすることは「グローバル化」に対する環境適応という文脈においても非常に重要なのだと再確認することが出来ました。
佐藤樹(26期,4/15,2:17)
■1.前回の反省を受けて
前回の反省の解決方法を以下の2つを書いた。
@幹事から十分な情報を引き出し、それをゼミが始まる前に全体で共有すること
A準備の段階から、何をやるかではなく、何故やるかを考えること。
前回から今回までこれらを達成できたかというと、できていない。
@について。
渡邉のアナウンスで分からないことを聞き、何をするのかの理解はしようとした。
しかしその姿勢がふさわしかったとは思えない。
なぜなら、それは結局、渡邊1人に責任を押し付けることになるからである。
確かに幹事として渡邊が先生にコンタクトを取り、ゼミの内容が決まるが、
そもそも来週何をやるのか、ということをゼミ生内で確認する/考えるのが先である。
なので今週は、
ゼミで何をやるかを全体で木曜日までには確認し、そのための準備等をしたうえで、ゼミに臨む
ことをやる。
考えてみればこれは当たり前のことだが、それができていないからしっかりとやるべきである。
Aについて。
今回のゼミで、総括を何故やるかを考えていたのか、というと考えられていなかった。
期限がさしせまると、形として書くことになってしまい、“やる”ことだけを考えてしまう。
そして何故やるか、まで考える余裕がなくなる。
自分の書いたものを確認する余裕も。(論文の誤字等も根本は同じだろう)
何故やるかを考えるためにどうすればいいか、はまだ分からない。
なので今週は、まず書き、それを必ず「文章」「目的」で確認することをやる。
■2.今回の成果
最後の刮目に対する先生のコメントは、なるほど、と思うと同時に、
三戸ゼミで学んできたのに自分の考え方はまだまだだな、と恥ずかしく思った。
先生から頂いたコメントは以下の通りだ。(先生のお話の項にも書く。)
社会とは人と人とのつながり
⇒@自分が誰とどのように関わりたいか
A自分が働くことで社会にどのような影響を与えたいか
以上の2つについて考えた。
@について。
誰と、と言われてすぐ思いつくのは家族だ。
家族とのつながりを社会人になっても大事にしたい、それが自分の中で大きな気持ちだ。
しかしそれだけでなく、もっと広くいろいろな人と関わり、多くの人に必要とされたいと思う。
そのために、利害のつながりでなく、他者のために価値を提供し相手を幸せにすることによって自分も満たされる、そのような関係を築くのが理想である。
Aについて。
自分が働くことで、地元を元気にしたい。
発展させたいという意味ではない。
地元は正直閉塞としているため、少しでも活気を取り戻したい。
以上が自分の働く動機/目的である。これを達成する手段として、会社を考えていきたい。
そして、過去と未来の長期間で対象を捉え、悔いのない就活にしたい。
■3.今週の反省
前回の反省を受けての反省はしたが、今週はゼミ内での刮目についても反省がある。
今週の刮目を言った学部生は、渡邊、佐藤、藤田さんの3人であったが、自分の刮目が一番拙かったと考える。
渡邉は、ゼミ幹事としての刮目を意識していた。しゃべりかたも、早くなりすぎないように注意していたように感じる。
藤田さんは、さすがという感じであるが、言いたいことをしぼり、それを分かりやすく伝えていた。
自分はというと、何がいいたいのか/何を伝えたいのか、がはっきりとしていなかったし、
何かの立場から行ってもいなかった。
3人しか刮目できない状況で行うべき刮目だったとは思えない。
何が原因かというと、伝えたいことを伝えるための道筋を上手く作れていないのではないかと考える。
論理構成ともいえるだろう。
思いついたことを言っているようでは4年の刮目としてふさわしくない。
そのため来週は、あらかじめ刮目のネタとその伝え方を考えておこうと思う。
そして相手に何を伝えたいかということと、
相手に伝わる構成になっているか、
そして相手に伝える価値のあるものになっているかという3点を意識する。
○これくらい、早く報告が上がり、しかも「追記します」がないと
大いに褒めたくなるな。
○高橋篤史(26期 4/16 19:00)
私は就活生として15以上の企業説明会に参加したが、ほぼ全ての会社がグローバル人材が欲しがっている。
その中には、市場が縮小している日本の課題(少子化・高齢化)をなおざりにして成長途中の
海外で利益を上げることや新興国の資源・市場を他国の企業と競争して奪うことがグローバル人材を求める
理由であるように考えられた企業も複数存在していた。
グローバル化は現代の日本で最も重視すべき変化であるため、それについて触れるのは環境適応という意味で
好感を持てる。しかし、グローバル人材を求める企業の思惑が卑しいものと思えて、グローバル人材を胡散臭い
ネガティブなものとして捉えるようになっていた。
そんな想いを持っていた中、今回「グローバル人材」をテーマにしたDVD2番組を見た。
一つは、京大がグローバルリーダー育成のために教えている「総合生存学」について取材したドキュメンタリー。
もう一つは、大学のグローバル化を進める政治家と懐疑的な大学教授をコメンテーターに迎えたNEWS番組。
両方見終わった後、先生がグローバル人材が求められている2つの可能性を示唆された。
(A)グローバルな市場で勝ち抜くこと
(B)グローバルな社会で協力すること
以上の二通りである。私は、この先生の話を聴いて恥ずかしくなった。
テレビや新聞で語られる政府や企業の話を聴いている内に頭の中からすっかり(B)が抜け落ち、
(A)の方にしか考えが向いていなかったからだ。政府や企業を批判的に見ておきながら、(B)まで考えが至らなかった
自分の愚かさを思い知った。
そして同時に、先に見た京大が新しく生み出した「総合生存学」の”生存”と(A)(B)の”勝ち抜く””協力する”
ということが繋がったような気がした。
現在人類の生存を脅かしている環境や経済格差、テロの問題は全世界で協働して対処せねば絶対に解決しない
問題であるし、日本が世界で初めて直面している少子高齢化といった問題を解決する手がかりが外国にあるかも
しれない。その時に日本と諸外国を結ぶ異文化コミュニケーションを得意とするグローバル人材は無くてはなら
ない存在である。あれほどネガティブな印象を持っていたグローバル人材が自分の中で自分のあるべき理想の姿
として変わっていった。(その変化っぷりに自分自身驚いている。)
また、京大をはじめとする大学、すなわち学問の場では”協力する”ことで生存することが目的である。
一方、企業や政府は、”勝ち抜く”ことで生存しようとしている。現在の社会でどちらがより求められているか
問われれば、私は”勝ち抜く”ことよりも”協力する”ことが重要であると考える。
社会のあらぬ方向への傾倒を防ぐことが可能である学問の重要性を改めて認識できた。
そして、そのような学問の意義を気付かせてくれ、支障なく学問を学ぶことのできるゼミ最後のこの1年を
有難いものとして大切に過ごそうと思った。
今後就活に際して、海外と協力し社会的な問題の解決をするためにグローバル人材を求めていることを
企業選択の軸にしたい。
→○佐藤(26期,4/17,1:33)
橋の刮目を読んで、今回勉強したことがどういうものだったかが再認識できた。
人が同じ内容をどう理解しているか、というのはとても参考になると感じた。
→○渡邊(26期, 4/17, 2:28)
>グローバル人材を求める企業の思惑が卑しいものと思えて、グローバル人材を胡散臭い
>ネガティブなものとして捉えるようになっていた。
感じていた違和感を端的に表現してくれていて「なるほど」と思った。
僕も「グローバル」という言葉を聞くたびにこのように思っていたけれど、
グローバルという言葉を肯定的に捉えれ、(B)の様な意味でこの言葉を捉える会社であれば、
海外で働くのもありじゃないかと思えるようになった。
→○佐藤(26期,4/17,13;24)
グローバル化に対するイメージが変わったから海外で働くのもありか、というのはどうなのかと。
軸としては、僕が先生からいただいたコメントがしっくりときた。
社会とは人と人とのつながり
⇒ @自分が誰とどのように関わりたいか
A自分が働くことで社会にどのような影響を与えたいか
グローバルで協力して社会問題を解決したいというのはAだけど、
@も忘れてはいけない基準だと思う。
○石嶺佑騎(24期 4/18 14:05)
今回は「グローバルリーダー」「グローバル人材」を深く考えることができた。
私もテレビなどでグローバルという言葉ばかり耳にするものの、なんだか九官鳥が
ただそれを繰り返しているように感じてグローバルにネガティブな印象を持っていた。
それが今回のゼミで、ビジネスの為の方便としてグローバル人材という言葉が使われていると
聞いて成程、と自分が何故グローバルに対してそのような印象を抱いていたのか分かった。
そして三戸先生から「グローバル社会の中で協力」するグローバル人材もあるだろう、と
教えられ、そのようなグローバル人材を育成する企業ならばとても魅力的だと感じた。
今回2つのDVDを観て、京都大学の目指す「グローバル」と政府の「グローバル」は若干
異なるものだと感じた。政府が「競争に打ち勝てる人材」寄りならば京都大学は「世界で活躍
できる人材」ではないか。活躍できることは競争に勝てることにも繋がるものの、活躍はそれだけではないだろう。
また、中村さんの刮目では「グローバル人材というのは異なる価値観を持った人々と
コミュニケーションして協力する」という言葉を聞けた。「グローバル○○」という
言葉は使用者によってその意味が異なるのだ。だから先生のいう「グローバル社会の中で協力」
を目指す企業を見つけて、その企業はどのようにしてグローバルな人材の育成をしているのか
是非見ていきたい。
また、今回刮目を聞いていて阪本さんと藤田の刮目が良いと感じた。
2人はゼミでの学びとゼミ外での体験を結びつけて話すことで、自分の学びとして取り
入れていると強く感じた。また、阪本さんは妹の話から「競争と協力」を話し妹が競争に
シフトしていると述べ、そこから原因は妹も「自己有用感」を重視しているのだ
と繋げた。つまり自分の話とゼミでの二つの学びを関連付けて話している。これは本当に
凄いと感じた。きっと妹さんのことがずっと頭の中にあり、考えていた阪本さんだからこそ
できたことじゃないかと思う。私も自分の現実をただ流し続けて生きるのでなく、一つ一つ
の出来事をしっかりと受け止め考えて、良い刮目をしたい。
○藤田航平(25期 4/21 7:30)
今回のテーマである「グローバル人材」に限らず、
我々はその言葉自体の意味をよく考えないままに使用してしまいがちです。
しかしその意味や、どのような文脈・意図で使われているのかによって、その後の議論への理解、賛否に大きく影響を与えます。
先生からグローバル人材について、
・グローバル市場の中で競争するための人材
・グローバル社会の中で協力するための人材
という2つの意味を教えていただきましたが、今回視聴した番組の中にはその2つの意味が混在していたのだと思います。
「これからの大学にはグローバル人材の育性が求められている」という1つのテーマの中に2つの意味が混在しており、
それらが整理されていなかったために、結果としてグローバル人材とは何なのか、なぜ必要なのかがわかりにくくなっていたのだと思います。
昨年度のゼミで水野について勉強した際も、
資本主義、蒐集、フロンティア、空間、自己増殖など多くのキーワードがありましたが、
それらの言葉の意味を水野が意図する文脈のなかで理解しなければ、
本当にその議論を理解し、納得できるかどうか検討することはできないということを学びました。
今年度もまたいくつかの文献を勉強し、討論会に向けて論文の作成を行います。
今年こそ、本当に理解できたと満足できるよう、
言葉一つ一つを大切にし、その意味を考えることからスタートしたいと思います。
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