since 2009.06.19
[522] 題名:2014年度秋期第9回三戸ゼミナール 名前:佐藤樹 投稿日:2014年12月03日 (水) 01時32分
≪目次≫
T.基本情報
U.討論会へ向けての勉強
V.先生のお話
W.来週の予定
X.刮目・今日イチ
T.基本情報
【日時】2014年12月2日(火) 16時30分〜22時30分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
4ryu :渡邊、安藤、馬、(新山)
ラフレーズ :笹井、三厨、木田
PS4 :佐藤、浦林、石嶺、(飛田)
温故知新協働組合 :高橋、坂本、藤田
院生 :中村、阪本、陳U.討論会へ向けての勉強
レジュメに対していただいたアドバイス等を記録しておきましょう。
4ryu
1.資本主義の定義
・水野の本から文章を引いただけで定義をさだめるのではなく、
チームの中で吟味をし、どのような言葉を使って定義をするのか
考えてレジュメに反映させること。
・「蒐集」は資本主義を理解する上で重要な概念である。
記述が少なく、三井ゼミが読み込んだ際にわかるものになっていない。
・水野の資本主義論を理解させる上で、キーワードは十分だろうか。
次のレジュメを作る際には定義を煮詰めるだけでなく、
キーワードがちゃんと揃っているか確認した方が良い。
2.資本主義サイクル論
・中心周辺構造の成立から、空間革命まで、関係性の説明が無い。
各キーワードの定義だけでなく、その関係性を示す事で、
サイクルとしての理解をさせることができるはず。
・各キーワードの説明書きがバラバラになっている。
定義、長い16世紀、長い21世紀という形で整理すること。
3.レジュメ全体を通して
・「水野のは〜述べている」という言葉がくどい。
この言葉をあえて使うのは、水野の述べることが
一般的な意味と離れて居る場合か、
自分たちの考えと異なる場合のみである。
・水野の資本主義論の項が持つ役割は、
資本主義論を理解させることと、
テキストがどのようなものであるかを相手に理解させることである。
そのような書き方を意識した構成を練ること。
(夜に改めて整理し、加筆します。)
PS4
1.全体について
目的をはっきりさせる。
→資本主義論の何をどこまで検討し、明らかにするのか
2.中心/周辺構造から見る資本主義について
抽象度が一貫していない
右の文章の重要度について検証し、分かりやすく書き直したほうが良い
中心/周辺の組み替えは空間革命であるのに、空間革命の前後以外でも組み換えが起きている
この図は何を表しているのか
→テキストでグローバルレベルで話をしているので、個人レベルの中心/周辺は省いてよいのではないか
3.資本主義のサイクル論の検討について
特に21世紀の図について明らかにした方がよい
→16世紀を踏まえて21世紀を考える
PS4の今後の方針
1.目的を明確にする
2.全体の論文で使える三戸ゼミの「サイクル」を作り上げる
3.目的に沿う「中心/周辺構造から見る資本主義」の仕立て
4.21世紀の空間革命についての吟味(電子・金融空間革命は空間革命たり得るのか)
温故知新協同組合
1)来週までに考える3点
@ドラッカーとの絡み・結論を考える。
Aサイクル論・中心周辺構造について、レジュメに組み込む。
Bもっと先へのイデオロギー側面から考察する。
2)ゼミ生からの質問・コメント
1.バブルが生成するのは本当か?
「バブルの生成崩壊を繰り返すだけでは成長できない」は本当なのか?
⇒本当にそうなっているのか、成長できているのか、を検討する。
水野の他の本やネット上での水野の批判に当たる。
2.「T.実物投資空間における限界」において、限界を迎えていないのなら、
実物投資空間が限界を迎えたから創造したはずの「電子・金融空間の創造」の必要はなくなるのではないか?
このレジュメ全体として、どのように進めていくつもりなのか。
⇒実物投資空間が本当に限界を迎えるのか、今後社会がどうなるのか、断言はできない。
実物投資空間の限界とともに、電子・金融空間を検討する必要はあるだろう。
3.イデオロギー的側面からの考察が必要ではないか。
「もっと先へ」には、「中心・周辺、フロンティア」的な側面と「イデオロギー(進歩?)」的な側面がある。
「資本”主義”」も”主義”である以上、イデオロギーである。
4.グラフを使う。
5.交易条件の変化はラフレーズの夏合宿のレジュメにある。
温協だけでなく、各チームは自分以外のチームのレジュメを読み直してほしい。
6.温協のレジュメにだけ、空間革命とサイクル論が触れられていない。
論文を合わせた時に違和感が生じる。
⇒触れたい。
逆に、近代資本主義の二条件(「もっと先へ」「エネルギーコストの不変性」)をだしているのは、温協のみ。
他のチームも二条件を使ってほしい。
7.近代資本主義の二条件
Tの@「もっと先へ」とA「エネルギーコストの不変性」は関連しているのか?8.実物投資空間とは?
Tが「近代資本主義は限界を迎えているのか?」だったら違和感がないのではないか?
→実物投資空間は、地理的・物的空間
・=近代資本主義なのか?
<先生から>
◯新たなフロンティアはないのか、もう成長はできないのか?
(「「地球規模では資源がない」と水野はしていたのではないか?」
というゼミ生から温協への質問に対して、以下、先生からのお話)
水野は「宇宙には人がおらず、需要がない」としている。
しかし、昔のアメリカ・オーストラリアには(先住民族を除くと)人がいなかった。
南アメリカの国は鉱山として成立する。
同様にして、海中都市は鉱山から成立する可能性はある。
つまり、人や需要がある・ないに関わらず、金が回る構造をつくれば良い。
資本「主義」である限り、成長できなくても成長しようとする。
できる・できないをある程度詰めた後は、資本主義を存続させるべきかどうかという議論に入るべきでは?
(水野の問題意識;成長できなくなってくる状況で成長信仰にしがみつくと、危機を拡大させてしまう。→序か一章に)
ラ・フレーズ
1)ゼミ生からの質問・コメント
1.マネー資本主義(電子・金融空間)とグローバル資本主義の関係は?
ラフレーズ:電子金融空間により中間層が没落し、グローバル資本主義が成立する(状態)。
他のチーム:グローバル資本主義が中間層を没落させる。グローバル資本主義は没落を生み出すシステムではないか。
→関係の理解を深める。
日本とアメリカの話。
日本はバブルが起き、外国人株主が株を買い、株主主導になった。
ここで、PS4の図に移る。
アメリカはサブプライムローンの影響。
ここで、PS4の図に移る。
2.なぜ中間層が没落すると資本主義が終わるのか?
中間層が没落して、どうして資本主義が終焉すると言えるのか?
中間層を搾取し続けることで成長を続けるかもしれない。
→先生のいう会社の視点から考える。
中間層に対して低賃金しか払わなくなる。中間層の消費者が低賃金になれば、物が売れなくなる。
物が売れなくなれば、企業はつぶれる。このようにして、資本主義は終焉を迎えるのではないか。
また、資本主義への反発とは、具体的にはどのような事を指すのか?
今水野の論を読み進める私たちも、資本主義へ反発しているといえるのではないか。
資本主義にたいして反発する議論をネットで調べよう。
(空間革命は中心が"起こした"のか?)
(周辺の「創造」はおかしい。組み替えに直す。)
3.長い16世紀とグローバル資本主義
「長い16世紀の価格革命の後」とは、具体的にどこを指すのか?
→実際には、長い16世紀の最中かもしれない。
価格革命の直前は「労働者の黄金時代」であるため、平均値より高かったのかもしれない。
もっと前を調べなければ、わからないのではないか。p.68に。
4.資本主義のサイクル論の検討
利子率革命の原因として、フロンティアの消滅という言葉に触れられていない。
価格革命から利子率革命への因果関係は?
長い16世紀、長い21世紀のそれぞれを説明してほしい。
長い21世紀では、水野はフロンティアの消滅を強調している。
価格革命は経済圏の統合だから、フロンティアの消滅と利潤率のところでずれがある。
もし、価格革命と利子率革命の原因が両方ともフロンティアの消滅だとすれば、「サイクル」といえない。
2)先生のコメント
1.バブル生産型資本主義とは?
単発型資本主義:合資会社・合弁会社
永続型資本主義:株式会社
バブル清算型資本主義 → バブル清算型資本主義だけ、対応関係にない。
最初株式会社は単発的株式会社の担い手だったが、近代的になるにつれて、永続的になっていった。
出資者と株式会社の財産が切り離されているため、株式会社が永続的にお金を集める仕組みとなった。
何世紀にも渡る資本主義を支えてきたのは、株式会社だった。
(単発型・永続型は会社制度の内容なのに対して、バブル清算型資本主義は一国経済)
2.資本主義の「資本」、サブプライムローンは資本なのか?
サブプライムローンは博打ではないか?
「資本」と捉えるか、貨幣でとらえるか。
価格革命の理解が大切。価格革命を理解するために、
@ヴェトナム戦争
A経済圏の統合
B水野がフロンティアの消滅を強調することと価格革命の関係
3.空間とは?
「ヴェトナム戦争は〜象徴的に表している」
この意味を理解する。
ドミノ理論からの敗戦が、経済とどう結びつくのか。
これを理解するには、空間とは何なのかを考える必要がある。
水野は、どのような意味で「空間」と使用しているのか。
定義レベルではなく、水野の理論を納得するために調べる。
4.価格革命の理解が大切。
価格革命を理解するために、
@ヴェトナム戦争
A経済圏の統合
B水野がフロンティアの消滅を強調することと価格革命の関係
を考察する。
温イチゴ(温故知新協働組合・ラフレーズ合同チーム)
来週までの課題
@(i)グローバル資本主義の定義
(A)価格革命、利子率革命、経済圏の統合、フロンティアの関係を明らかにすること。
モデルはPS4と4ryuに任せる。ラフレーズは長い21世紀での事実確認。長い21世紀におけるそれぞれの事象は何だったのか。
サイクル論・中心周辺構造について、レジュメに組み込む。
⇨藤田・坂本?(+三年生s、木田)
A資本主義の終焉の原因は、消費者。欲望を喚起することができなくなったことが、
なぜ欲望を喚起することができなくなったのか?
(「もっと先へ」というイデオロギーは変わりつつあるのか?成長信仰と絡めて)
・『欲望と資本主義』も参考に
⇨高橋、三厨
Bドラッカーとの絡み・結論を考える
⇨笹井、木田V.先生のお話
1.和食の秘密と、世界遺産登録の関係 〜流通により豊富な材料が届く〜
和食の特徴は食材の豊富さだ。
日本は四季があり、たくさんの材料が調達できた。
近年では、流通の発達により、日本の状態と世界の状態が一致してきている。
世界でもたくさんの材料を料理に使えるようになってきたからこそ、
和食は世界遺産として認められ始めた。
2.洗練させる日本人と、グルメなフランス人・中国人 〜和食は洗練されているが、格別おいしくもない〜
和食は洗練されているからといって、おいしいとは限らない。
中国人やフランスのブリア=サヴァランと比べると、
日本人はグルメではない。中国人には探究心がある。おいしい。
日本人は突き詰めるのだが、探究心がない。
※ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%A2%EF%BC%9D%E3%82%B5%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%A9%E3%83%B3
3.中華料理が生まれた要因 〜どうして中国料理はおいしいのか?〜
中華料理が生まれた要因
@中国人はエピキュリアン(享楽主義者・快楽主義者)だから。
A中国人は中華鍋と包丁のみを持って逃げたため、食を追求した。
B火力の高い石炭の使用により、料理の幅が広がった。
(一つの調理過程にかかる時間が短縮されたため、手間のかかる料理を作った。)
C商人と庶民、南北の関係性から。
(※こんなサイトがありました。「食事文化史からみた中国の南北」
http://repository.musashi.ac.jp/dspace/bitstream/11149/709/1/jinbun_2004n036_009.pdf)
4.日本の酒 〜税収を考え、品質は低下〜
日本の酒の管轄は、農水省ではなく、大蔵省だった。
日本の酒はおいしさではなく、税の収益ばかり考えた。
だから、日本の酒の品質は低下した。
5.おいしいスパゲッティ 〜飽きない理由は食感の違い〜
オリーブジンジャーのスパゲッティ
1. 牛肉
2. ピーマン
3. ソーセージ
4. トマト
→それぞれ食感が違うため、味に飽きない。
最後の先生の言葉をしっかり残しましょう。
最近、「ありのままの自己肯定」と同時に「見たくないなものは見ないようにする」風潮を感じています。
「見たくないもの」というより「すぐに解決することが難しいがために目をそらしたいもの」と
言った方がいいかもしれません。
私はそのような風潮が大学に、ゼミにまで及ぶことを、特に恐れています。
その姿勢は、問うべきことを問わないことを意味し、「学ぶ」姿勢からは最も遠いものだからです。
しかし、残念ながら、現在のゼミにもその風潮は見られます。(実は数年前からですが…)
この場はゼミ活動の記録を行っていますが、ここに書かれなかったことは「無かったこと」でしょうか?
最後の先生の言葉は、活動として記録しなくていいほど軽いものでしょうか?
事が重大であるからこそ、受け止め、咀嚼して記すのが難しいかもしれません。
しかし、それを今出来る限りのかたちで記し、そこから学ぼうと努力することこそが、
学生としての姿勢であり、先生に対する誠意ではないでしょうか。
あまり書きたくありませんでしたが、
ゼミ生には最後まで、学生としての姿勢をもつべく抗ってくれることを期待します。
※書き込みがあり次第、忍者文字にします。(中村貴治 20期生 12/09, 10:35)
6.ゼミとは”このようにしたい”というもの”
ゼミとは本来このようにしたい、とゼミ生が考え、作っていくもの、です。
しかし、ゼミ生にとってゼミは”したい”ではなく”すべき”になっているのではないでしょうか。
そして、そのために、先生が提案してくださっていることまで、”すべき”にして課題としています。
ゼミに入ったのは、三戸ゼミで学びたい(したい)という気持ちからです。
しかし、
ゼミ生になる→ずっとゼミ生としてふるまう
ゼミで学ぶ →ゼミで課題をやる
この2つには大きな差があります。W.刮目
○佐藤樹(26期 12/3 1:30)
とり急ぎ場立てしました。
今日、各項目については追記します。
刮目のとき言おうとしていた、夢の話なのですが、
最近よく昔の夢を見ます。
主に中学のときの部活の夢ですね。
しかし、まあ、いい夢ではないです。
野球部でしたが、努力するということを一切せず、
いかに楽に過ごすかばかりを考えていました。
そのことを今では後悔しています。
もっと有意義に、自分のためになるように過ごせたと思います。
さて今、自分が、将来振り返って後悔しないように生きているか、
いや、生きていません。
楽に楽に、と過ごしてしまっていると思います。
もっと自分の生き方、そしてこの一瞬を大事にしていきます。
(今回の勉強については追記します。)
追記
今回のPS4のレジュメは、今までよりもいいものを作りたい、と思い、
この2週間、何回も集まりました。
それに見合うだけの成果はあげられた、と思います。
さて、集まって議論して、今までわからなかったこと、
そして分からないと気付かなかったことに気づき、
レジュメを作るのがだんだんと楽しくなってきました。
ただ報告の際に、うまく説明できなかったことが悔しいです。
わからせるという気持ちを持てていなかったこと、
そして自分が思っている以上に理解ができていなかったためです。
誰かに説明できるだけの理解と、
それを伝えるための論理構成・話し方を今後は意識したいです。
また討論会までの流れを考えておらず、
三戸ゼミとしてのレジュメがどのくらいまで進んでいるのか、
わからない状態です。
チームリーダーとしてチームのレジュメをどう進めるか、
だけに気を取られていましたが、
今後は、三戸ゼミとしての一つの論文として考え、
PS4のレジュメの位置づけ、
そして全体の統合も視野に入れていきたいと思います。
〇笹井純也(26期 12/4 1:18)
1.報告の仕方は誰が一番わかりやすいか、の意識。
どの分野では誰が一番か、ということを意識して各チームの報告を聞きました。
今回のゼミ内では一番 坂本さんの報告が聞きやすく、わかりやすかったです。
内容が複雑になった時に作る間と、文章の流れの中での自然な区切り方がとても上手でした。
内容をしっかりと理解しているからこそ、自然に区切れるのだと思いました。
一方で坂本さんは話すスピードが少し速く、
話す速度の点では、三厨さんが一番だと感じました。
スピーチ大会や普段のしゃべりよりも ゆっくり話しており、
三厨さんはレジュメを理解させる・質問を引き出すための速度を意識しています。
また、自分の報告で話し方について意識することで、気付く点もありました。
「第一節」やタイトル、「(1)」をどのように自然な流れで話すのか、
これまで意識したことがありませんでした。
一文一文の話し方や、章の中でどの部分を一番強調すべきか にも意識して
次回の報告に臨みたいと思います。
来週の報告の時間は、レジュメの内容だけでなく、
先輩や同期がどのような話し方で報告をするのか、今から楽しみになっています。
たくさんのことに注目して、参考にしていきたいです。
>佐藤(26期)
他のチームの報告の際に、
その報告の仕方には意識してなかったと思う。
そこにも学びの機会があると、笹井のおかげで気づいた。
そして、誰の報告がうまいか、もだけれど、
なぜこの報告には納得できないか、を考えること、
そしてそれを伝えることができるともっと勉強になるなと思う。
>佐藤(26期)へ 笹井(26期)より
佐藤、コメントありがとう!
来週の報告から「なぜその報告に納得できないのか(できるのか)」を意識して聞きたい。
来週の掲示板の刮目で少なくとも、@誰の報告が一番わかりやすいか、
Aなぜこの報告に納得できないのか(できるのか)、の2点を僕は書く。
ぜひ自分と佐藤の視点を比べてみたいので、来週の佐藤の気付きを掲示板で読みたい、と思っている。
佐藤、僕は、来週の報告だけでなく、佐藤の来週の掲示板の刮目を楽しみにしても良いのでしょうか。 笹井(26期)
>佐藤
OK
お互いに成長できるようにこの場を活かそう。
○安藤陽介(25期,2014/12/04,2:00)
素早い場立てをありがとう。
今回のゼミでの先生のお話の中で、「言論の自由」についてのお話が印象に残りました。
陳さんが、「中国にも言論の自由はある」と述べたのに対し、
先生が「言論の自由だけでは意味がなく、『思想の自由』『結社の自由』がそれに基づかなければならない」
という解答をしました。
一瞬、陳さんの言葉に、「へえ。なるほど。」と思ってしまったのですが、先生の話をきいたあとに、
確かに団体で行動したり、政治的な主張をしたりという権利がなければ、いくら言葉だけ自由でも意味が無いな
と強く感じました。
日本ではいずれの自由も憲法によって保証されますが、特定秘密保護法などによって
それらはどのように変わっていくのでしょうか。「言論の自由」という観点だけでは、
知らない間に「結社の自由」「思想の自由」が奪われた時に、気づかないかもしれません。
しっかりと自らの自由に関して考えていきたいと思います。
○渡邊諒太(26期, 12/5, 12:45)
論文のなかで僕らが担当する項は他のチームが作る項の寄る辺となるべきものである。
水野の資本主義論がどのようなものであるかを明らかに、相手に分かる様に論文を作らなければ、
他の章へ読み進めることが出来ず、討論会においても、議論が混乱することになる。
僕自身の中でそのような意識が希薄でした。
故に、三戸ゼミ論文の柱としての役割を意識したつくりになっておらず、定義レベルの議論が相次いでしまいました。
他の項ももちろん大切ですが、とりわけ自分たちの担当部分は大切であり、重要であるということを意識を持たねばと感じ、思いました。
僕たちのチームが資本主義論を読み、わかりやすく作っていくことと同時に、
他のチームがどのように論の検証を進めて行くのかをレジュメや発表を元に考え、
どの様な書き方をすれば、次の資本主義論の検証、終焉論、終焉論の検証という
各チームのテーマにスムーズに入って行くことができるかということを頭に置いて、
今後の討論会への活動を進めていきます。
○高橋篤史(26期 12/6 8:20)
今回の報告では、結論をどこに持っていくかという視点が
欠けていたことが一番の問題でした。
私たちのチームが担当する資本主義終焉論の検討と概要には、
テキストのタイトル『資本主義の終焉と歴史の危機』でもわかるように
水野がこの本を書いた意味、結論を考察していく重要な役割があるといえます。
また、私たちの将来の社会がどうなっていくのか、その中で私たちは
どのように生きていけばいいのか、という難問を解くためのヒントを得るための
物でもあります。
次からはもっと、自分たちはこのレジュメをどうしたいのか、を
頭に浮かべながら書き上げていきます。
○藤田(25期 12/6 22:00)
高橋が書いているように、
今回我々のレジュメでは、「何のために論文を書くのか」、という点が抜け落ちていました。
コンセプトコンセプトと毎回毎回言っていますが、
やはりそれを最初から最後まで一貫して持ち続けることは難しいことなのだと感じます。
最初はコンセプトを意識して始めたはずが、
途中から目の前の問題にとらわれすぎて全体が見えなくなり、結果コンセプトを見失ってしまう。
そして、論文全体で何をしたいのかが今ひとつ伝わらなくなってしまいました。
個別の問題にそれぞれ対応しながらも、全体像を見る、ということを常に意識しようと思います。
◯坂本恵理奈(25期 12/6 22:48)
今回久しぶりにチームのレジュメ報告をしました。笹井君が私の報告がわかりやすかったと言ってくれていて嬉しいです。
しかし、笹井君が指摘してくれているように、やはり話す速度が早くなってしまいました。
前半は気をつけたのですが、後半に速くなってしまいました。
先週の本の交換会で先生からご指摘されていたにも関わらず速くなってしまい、まだまだ意識が足りないことを痛感しています。
毎回の本の交換会など、話す機会を十分活用して直していきたいと思います。
また、レジュメについて高橋君や藤田君が述べているように、結論を考えずにレジュメを作ってしまいました。
討論会が近くなってきている中、今後それを意識しながらレジュメを書くことが重要になってきます。
情報集めをして論をつめつつ、結論をどうするか、その方向性も考えていきます。
○三厨昌平(25期、2014/12/06、21:59)
最後に先生にお話しいただいたときに、ゼミに入った時の気持ちを思い出しました。
確かにベッティングや、キリ番や、白熱教室など、
先生や中村さんが「参加」するべきものだ、とおっしゃっていたところから「すべき」ものであるという認識を押し付けられたところから始まったものではあります。
しかしそのように社会を観察して自分の学びにするという姿勢、見る視点を求めてゼミに入った以上、
いくら一方的に与えられたとしても、自分の中に取り込み、能動的に動いて自分の力にしたかったです。
全ての「すべき」ことは自分が「したい」と望んだことなのに、それを全うできておらず、自分を十分に大切にできていないなあ、と感じてしまいました。
あと4か月弱のゼミ生生活ですが、初心を思い出して、
自分の姿勢で学びに行きます。
ゼミ生として生きる学生生活だった、と思えるように過ごします。
また今回のゼミで、今後やるべき(今回もやるべきだった)ことを中村さんにご指摘をいただきました。
<討論会の準備について>
1.全体の目次を各チームの発表に組み込むこと。
そのためには全体で目次を決定していくこと。
2.序章と結章を考えていくこと
(加えて)
3.定義の違いを統合した方がよい。
しっかり準備して、より良い論文に仕上げましょう。
◯浦林幸輝(25期 12/7 1:40)
同じチームのメンバーでずっと話し合っていると、どうしても意見や考えに
偏りができてしまいます。今回は特にそのことを強く感じさせられました。
今回のレジュメを作るに当たって、いつも以上に時間と労力をかけ、何回も
集まっては話し合ったのですが、その分自分達のチームの特徴の強いレジュメに
なってしまったように思います。だからこそ、チーム外の人からの意見が必要で、
ゼミという場でレジュメを発表することが大切ですし、今回提案されたチームの
人事異動・チーム間の交流に、どこか行き詰まっているような議論に新たな突破口を
開けてくれるのではないかという期待をしています。
あと、最近、佐伯啓思の『貨幣と欲望 資本主義の精神解剖学』(ちくま学芸文庫)
という本を読み始めました。みなさんご存知『「欲望」と資本主義』を書いた著者による、
別の資本主義論の著書です。まだほんの最初しか読めてないのですが、目次を見る限り、
資本主義について、かなり緻密な歴史的背景から、精神解剖という独自のメスを用いて
論じているようです。発行が昨年6月とごく最近のもので(とは言っても、2000年の彼
の著書に補論を加えて改題したものなので、新しいのは一部の内容なのでしょうが…)、
アップデートされた彼独特の観点による資本主義の解体が面白そうで読み進めていますし、
先生が今回のゼミでおっしゃっていた、「資本主義の、人間の意識構造からの理解」
の手助けになると思います。
なかなかページ数の多い本ですので消化し切るのには時間がかかりそうですが、
皆にも読むことをオススメします!
○石嶺佑騎(24期 12/8 13:45)
今回の発表を終えて、PS4のレジュメは目的や結末、「何のためのレジュメか」がとても足りていないな
と感じました。今までは図の中身や、自分たちが検討してきたことを更に深く検討していくことに
焦点が当てられていて、「これがどういう結論に結び付くのか」という視点が失われていることに気づきました。
それを考えることが近くを見ながら遠くを見るということである、「何のためにするのか」考えることに繋がる
んじゃないかと思うとと同時に、本当に難しいなぁと感じました。
新たにチームメンバーの入れ替えや合同などの案が出ていますが、他チームのメンバーたちは「遠くから」
見るのにすごく役立つアドバイスができると思うので、そのチームの中に取り込まれて一緒に作業するのでは
なく、是非広い視点をもってアドバイスして欲しいなと思います。チームの勉強内容だけに留まらず、チーム活動
の日程の決め方やリーダー・そしてメンバーの振舞いなどにも目を向けてアドバイスし、より良いゼミを作って
いきましょう!
【記事番号:522 削除キー:522】
[521] 題名:第七回木ゼミ活動報告 名前:馬辰卿(25期) 投稿日:2014年12月02日 (火) 10時02分
《目次》
T.基本情報
U.勉強・先生のお話し
V.今日イチ・刮目T.基本情報
【日時】2014年11月22日(木) 17時15分〜21時50分
【場所】経営学部B棟204
【出席情報】(敬称略)
25期:木田、馬
院生 :中村、黄、阪本U.勉強・先生のお話
(作成中...)
〇木田 世界(25期 12/04 14:36 )
【「国」や「国民」という概念の揺らぎ】
「国」について
今、イスラム国(ISIS)、スコットランド、香港、フラマンなど、世界各地で独立運動や政治運動が活発化してきている。
その原因として、主権を構成する三つの要素(※)が乖離してきていることがあるのではないか。
<※主権の三要素>
・領域性
・政府の秩序形成能力
・決定権
「国民」について
日本人はアイデンティティを血統よりもむしろ日本人であることに求めてきた。だからしばしば….「日本人は….である」と、
自分よりも「日本人」という単位でものごとを考えてきた。
しかし、最近、日本人がどこから来たのかに関して、従来の見解を覆す新たな研究成果が出てきている。
このような研究によって、「日本人」という概念が揺らいでくるのではないだろうか。
21世紀は、そろぞれの国においてアイデンティティが揺らぎ、問われてくる時代である。
国際的に活躍する日本人のスポーツ選手の日本における人気は、日本人のアイデンティティが揺らいでいることを背景にしているのではないか。
そのような時代において、日本人は血統や民族よりも、文化や価値観をもとに日本人であることを求めるべきではないだろうか。V.刮目
【記事番号:521 削除キー:iloveu】
[519] 題名:秋学期第8回三戸ゼミナール活動報告 名前:渡邊 諒太(26期) 投稿日:2014年11月26日 (水) 01時06分
スピーチ大会掲示板に原稿をアップロードしましょう!
また、ネット上でも評価シートは確認できます!
≪目次≫
T.基本情報
U.スピーチ大会
V.本の交換会
W.先生のお話
X.来週の予定
Y.刮目・今日イチ
T.基本情報
【日時】2014年11月25日(火) 16時30分〜21時30分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
4ryu :渡邊、安藤、馬、(新山)
ラフレーズ :笹井、三厨、木田、
PS4 :佐藤、浦林、石嶺、(飛田)
温故知新協働組合 :高橋、坂本、藤田
院生 :中村、阪本、陳U.スピーチ大会
安藤 陽介(タイム…6:10)
藤田 航平(タイム…5:49)
三厨 昌平(タイム…7:02)
馬 辰卿 (タイム…3:09)
石嶺 佑騎(タイム…6:16)
陳 媛 (タイム…6:14)
阪本 夏美(タイム…6:22)
中村 貴治(タイム…6:06)V.本の交換会
テーマ その他の新書
出品者(敬称略) 著者 題名 出版社 交換相手 評価
三戸先生 内田樹 街場のメディア論 光文社新書 石嶺 B+
三戸先生 武田邦彦 偽善エコロジー 幻冬舎新書 橋 B+
三戸先生 『日本の論点』編集部 常識 日本の論点 文春新書 渡邊 B
三戸先生 文春新書編集部 論争 若者論 文春新書 笹井 B
中村 佐伯啓思 現代文明論抗議 ちくま新書 佐藤 B+
阪本 藤原正彦 国家の品格 新潮新書 橋 B+
陳 関永次 蒋介石が愛した日本 PHP新書 安藤 B+
石嶺 磯田道史 武士の家計簿 新潮新書 浦林 A-
浦林 養老孟司 「バカ」の壁 新潮新書 坂本 A-
木田 内山節 文明の災禍 新潮新書 陳 A
坂本 古田博司 ヨーロッパ思想を読み解く ちくま新書 石嶺 B+
藤田 武田いさみ 世界史をつくった海賊 ちくま新書 三厨 B+
馬 山鳥重 「わかる」とはどういうことか ちくま新書 笹井 B+
三厨 渋沢栄一 渋沢栄一の「論語講義」 平凡社新書 木田 A-
笹井 遠藤哲夫 大衆めしー激動の戦後史ー ちくま新書 藤田 A-
佐藤 養老孟司 「自分」の壁 新潮新書 阪本 A-
橋 水野和夫 超マクロ展望 世界経済の真実 集英社新書 渡邊 B
渡邊 小出裕章 原発のウソ 扶桑社新書 馬 B+
○渡邊(26期, 12/2, 04:04)
【紹介】
この本は、誰もが持っておくべき本の一冊でしょう。
先日、衆議院が解散されました。この解散に疑問を呈す者は多い、
でも自民党は勝てると思いこんで踏み切ったのでしょう。
・・・では、果たして勝たせて良いのでしょうか?
原発を再稼働し、それどころか国外へ輸出しようとしている。
小出氏が原発に対する憤怒を込めて書いたこの本を読み、
改めて考えるべきではないでしょうか。日本人は、必読です。
【先生からいただいたコメント】
政治的な話で紹介する事もナシではない。
しかし、この本は原子力の世界に入っていったにもかかわらず、
そこにある問題に対し迎合もせず、そして逃げもせず
苦しみながらも戦った人間が書いたものである。
その点において、他の反原発本より本物である。
どの様に本を紹介すれば、著者が喜ぶだろうか?
そのような視点を持ってもいいはずである。W.先生のお話
1.良いスピーチを作るには 〜聞き手と狙い・コンセプトを意識する〜
(1)まずは結論を考える。
(2)その結論に持っていくためのネタ・論理を持ってくる。
@説得性と共感性…説得性はなるほどと考えさせるロジック、共感性はロジックではなく「この人は本当にこの様に思っているのだ」と思わせる。
→聞き手を動かす、変える話はこの二つが揃った話である。
A良い話の三要素…役に立つ・面白い・感動する話
→仮に@を作りこめなくても、こちらで「良い話」を作りこむことができる。
(3)聞き手を掴む出だしや、「この人の話だった」と覚えてもらえるシメ・オチを作る。
(4)「タイトル〜サブタイトル〜」を付け、自分のスピーチ原稿を検証する。
→不必要な“使いたい”という我儘や欲を抑えることができる。またこれを付けられない場合、狙いやコンセプトがないと考えられる。
(5)話し方、メリハリや強弱を加えていく。
2.適切な言葉の表現〜断言をする・しない〜
断言をする・しないを、使い分ける。
例えば、予定されていたスピーチ大会を開始する際は、
「スピーチ大会を始めたいと思います」ではなく、
「スピーチ大会を始めます」が適切。
少しずつでも、言葉の使い方は意識すべきである。
3.ここ数十年の社会の流れ〜信じる信じない、どう受け止めるか〜
ここ数十年の社会の流れとして、
・国際化(グローバル化など)
・情報化(IT、電子書籍など)
・環境化(エコ化。地球温暖化、環境問題など)
が重要視されている。
4.三大新書の見識〜その他の新書との比較〜
その他の新書は、せいぜいB+〜A-の評価どまり。
中公・岩波・講談社には、嫌韓をテーマとした本がない。
その他の新書に比べて、その3社は見識を持っている。
その他の新書、特にその中の養老と内田は、専門知識を使わずにものの見方を示す。
3大新書はものの見方に加えて、更に一歩進んだ専門知識が得られる。
5.あえて話し、あえて書こう〜自分の言葉の状態変化〜
頭に考えているだけでは気体、
それを人前で口に出せば液体になる。
更に圧力をかけ、文章にすれば固体となり、
いつまでも形を維持することができる。
よって、考えがまとまっていなくとも、
人前で話し文章にすることは大切である。
6.この分野ではこの先輩学ぶ、を持つ〜チャンスを漫然と過ごさない〜
この分野はこの先輩から学ぶ、という意識を持つ。
例えば、本の交換会では、
誰が一番 良い本を持ってくるのか、
誰が一番 紹介の仕方が上手いのか、
の観点で見る。
7.他者からの評価と自己評価を一致させる〜適切なチャレンジをするために〜
他者からの評価と自己評価を一致させることを、目標とする。
現在自分が他者からどう評価されているかが分かれば、
適切なタイミングで適切な方法のチャレンジができる。
8.反省するからこそ、人間が成長できる〜自己評価の三つの観点〜
自己評価には、
・準備が不十分
・能力(才能)の不足
・テーマへの理解が浅い
の3つの観点がある。
自己評価をし、反省するからこそ、人間が経験から成長できる。
その姿勢を養えれば、大学を卒業しても学び続けることができる。
9.タイトル付けでコンセプトを明確に〜テーマを意識しよう〜
スピーチ大会の原稿にも、タイトルを付ける。
タイトルを付けることにより、テーマにおぼれないようになるからだ。
(自分が話したくなることに対して、禁欲的になれる。)
タイトルを付けるタイミングは原稿を書いた後であり、以下の順序だ。
@原稿を書く→Aタイトルを付ける→B原稿の内容がタイトルに沿ったものか、確認する。
特に、「タイトル(コンセプト・狙い)〜サブタイトル〜」の形でつけるべきだ。
タイトルを付ける事で、狙いやコンセプトをはっきりさせられる。
その意識を忘れない。
10.良い本とダメ本、それぞれの読み方〜あらゆる本から自分を豊かにしよう〜
良い本:まんま受け取るしかない。
ダメ本:どうしてダメなのか考えて、自分の足しにする。
ダメ本はダメ本なりの読み方・使い方がある。
11.良い話とは〜狙いと聴き手を意識しよう〜
大きな基盤として、
@ねらい
A聴き手
を意識した話であれば、良い話になるX.来週の予定
・討論会準備〜レジュメの精査〜Y.今日イチ・刮目
○渡邊 諒太(26期 11/26 1:00)
今日、先輩方のスピーチを聞いて、原稿の練り方や話し方が、
自分のそれとは全然違うのだなと改めて感じました。
まず、十分な準備によって話し方からは自信が感じ取れ、
人が聞いても楽しめるように原稿を作りこんできていると思いました。
来年のこの時期には先輩方と同じような、またそれ以上のスピーチができるように、
今日先生から教えていただいたスピーチの組み立て方や、
先週受けたご指摘を元に原稿を書きなおしています。
僕も出来上がり次第、スピーチ大会掲示板へ原稿を挙げます。
また、この一週間の生活の中で健康を維持するために、
前に浦林さんが仰っていたように、部屋を綺麗にすることが非常に大切であると感じました。
部屋が汚いと気持ちが沈み、さらに何かをしようという気力が失われます。
母は「部屋が自分の頭、脳と同じ姿をしている」と常日頃僕に言います。
気力についてももちろん、勉強する際にも頭の中が散らかってしまい、
正常な思考ができなくなることも、ここしばらくの生活から感じました。
やはり、日頃から気付いたところからでも掃除をしていくことは、
身体的に、精神的に健康を維持していくことなのだな、と考えています。
○中村貴治(20期 11/28 3:00)
高橋君(?)評価シートのアップロードを有難う!
時折画像に映り込む高橋君の影に努力の跡を感じ、有難いなという気持ちが増しました。
(【12/02追記】高橋君ではなく笹井君の貢献だったようで、失礼しました。
200枚以上の評価シートを写す作業は大変だったと思います…。素早い作業、どうも有難う!)
まさかこのような形になるとは思っていなかったので、驚いてもいます。
(これまでは1対1のメッセージのつもりで書いていましたが、※コメントとして言うときは若干別のことを言ったりします。
第三者の目が入ることを考えると、書き方も変わってくるように思います。
いい面もあると思いますが、個人的なメッセージは裏面に書くことになりそうですね。)
さて、今回は自分も参加をしたため、正直、かなり言いにくい面がありますが、
みんなの評価シートを見ていて感じたのは、「いいスピーチとは何か」ということです。
各自がスピーチを評価するときには、自ずと自分が良いと思うスピーチ、
「理想のスピーチ像」に照らし合わせながら評価、点数づけを行うと思いますが、
「その『像』が話術に偏りすぎているんじゃないか」、という印象を受けました。
今回、先生からスピーチとは何なのか、というお話をいただきましたが、
敢えて人前で話をするのは、人を動かすためというのが最も根源的な目的でしょう。
別の言い方をすれば、スピーチをした前後で、聞き手の感情・行動にBefore-Afterの変化を生じさせていなければなりません。
特に今回のようなテーマでは、‶ああ、面白かったな‶というだけでは不十分、あえてスピーチをする意義はあまりありません。
私たちはスピーチ大会のためにスピーチをしているのではなく、社会で人を動かすためにスピーチのトレーニングをしています。
人を動かすための最も重要なことが、話し手と聞き手で最も共有されているコンテクストである、
「『テーマ』を如何に理解するか」ということであり、テーマに適ったスピーチをすることが、
人を動かすことにつながるのだと思います。
この「スピーチとは何ぞや」という理解が、
二十五周年記念合宿でのOB(あえて言えば"社会人")との差のように感じたので、
最後のスピーチ大会の前にもう一度考えてほしく、記しました。
最後に、今年度最後のスピーチ大会は「この人を語る」ですが、具体的な例としてはタモリの赤塚不二夫への弔辞が挙げられます。
弔辞というと、重く暗いイメージがあると思いますが、人生において「この人を語る」上で、結婚式のスピーチと並んで代表的で重要なものでしょう。
検索すればすぐに動画も出てくるので、ノーカット版を見てみてください。(そして、なぜ良いのかを考えてみてください)
そして、タモリの弔辞は「三戸ゼミナール掲示板」で扱われたことがあります。
この頃の記事を見てみてください。何より、三戸先生がNo:1885「お手本『タモリの弔辞』」以下に評価を書いてくださっています。
また、個人的にですが、上岡龍太郎の横山ノックへの弔辞(献杯の挨拶)もおすすめです。
次回一月のスピーチ大会が、心に残る、いいスピーチ大会になることを楽しみにしています。
>中村さんへ
○高橋篤史(26期 11/28 19:15)
今回、画像をアップロードしてくれたのは、自分ではなく笹井です。
笹井はゼミの後、我が家に泊まったのですが、その時にすぐにしてくれました。
○安藤陽介(25期,2014/11/29,0:04)
笹井、評価シートのアップロードありがとう!
今回のスピーチ大会では、最後の刮目でも述べたように
@「評価されている」という前提から抜け出せなかった
A「どう伝わるのか」という聞き手目線で原稿を作れなかった
という2つの反省が残りました。
また、どのようないい話(=役に立つ・面白い・感動)をするかという戦略を込めた
原稿を作ることもできませんでした。
中村さんが書いてくださっているように、
「スピーチとは何か」という理解からもう一度始めたいと思います。
そのためにまずは良いスピーチを徹底的に研究する。
私はスピーチ大会は将来どこかでスピーチをするためにやっているとは思っていません。
スピーチを使って人を動かすという営みが、スピーチ意外で人を動かしたり
社会を動かしたりすることにつなげるために、スピーチ大会という形でその練習をしているのだと思っています。
スピーチをただのスピーチ、話術で終わらせるのではなく、人を動かすとはどういうことなのか、というところに立ち返って復習します。
>高橋
中村さんに笹井がアップロードした旨を素早く伝えるのはいいことだと思うけど
「有難うは笹井に言ってください」という表現は、先輩に対するコミュニケーションとしてまずいので
もう少し考えてみたほうがいいと思うよ。
>中村さん、安藤さん
安藤さんのおっしゃる通り、表現が不適切だった思います。
すみませんでした。
>高橋君、ここに書いても私がここを見るかどうかはわからないんだから、
きちんと謝りたい相手に伝わるような場所に書きましょう。
そして、謝るときは誰が謝るのかも重要ですから、名前も添えるようにしましょう。
また、安藤君には指摘してもらったお礼を言うべきで、
私へのメッセージとひとまとめにすべきではないんじゃないかな?
色々言いましたが、こういう時はフォローが非常に大切なので、
伝えるべき相手に、伝えるべきことを伝えることを意識していきましょう。(中村,12/02,11:40)
〇佐藤樹(26期 12/1 17:10)
スピーチ大会で、いつも、いいスピーチをする、
ということばかり考えています。
しかし、できません。
いいスピーチというのが、まだ自分の中で分かっていないからです。
今回の先生のお話で、いい話の3条件というものがありました。
@役に立つ
A面白い
B感動する
今までこれらに意識を向けられていませんでした。
スピーチは人を動かす手段です。
どのような話が人を動かすのか、
どのような話し方が人をゆさぶるのか。
今後のスピーチ大会では意識していきたいです。
まだ今回のスピーチの原稿の改良ができていません。
こちらも今週中には終わらせたいです。
次のスピーチ大会は、今の4年のほとんどの方には最後ですが、
聞いてもらえるという点では、残る方にとっても最後です。
刮目させるスピーチにしたいです。
“します。”
○浦林幸輝(25期 12/1)
今回のゼミで、自分の考えを形にすることの大切さを改めて強く実感しました。普段頭の中でいろいろなことを考えているのですが、それだけではとりとめのないもので、言葉として形にすることではっきりとようやく自分が何を考えていたのか理解できます。今まで僕はあまりそういうことをやらないでいたので、考えているつもりになっているだけで、自己完結していたなと反省しました。
渡邉がゼミの最後の刮目で、僕が昔言っていた掃除論(?)のことを覚えていてくれて、それによって自分の部屋を掃除した、と言ってくれました。そのことが嬉しかったですし、自分の考えたことが誰かに影響を与えて行動してもらうことができるんだ、という実感が得られて、もっとそういう風に他人に自分の考えを伝えて影響を与えてみたいと思いました。そしてそのためには、自分の考えに圧力をかけて話し言葉・書き言葉にしていくようにしようと思いました。そのためにも、今回のスピーチを復習して、自分の話術に磨きをかけていこうと思います。
○石嶺佑騎(24期 12/1)
今回のスピーチでは、正直失敗してしまったと感じました。今回スピーチのテーマを考えるにあたり、自分の確固たる「職業感」の無さから「面白い」スピーチをしようとしました。しかし結果として「ゼミ生としてどうか」と思われるようなスピーチになってしまいました。 先生から「聞き手をどう変えるか」というお話を聞いて、今回の私のスピーツは「ねらい」が無かったから失敗してしまったのだと分かりました。
また、はじめてパソコンを用いたスピーチをしたのですが、LINEの着信や動画再生、画像の切り替えなどの作業・アクシデントを具体的にシュミレーションできていなかったため、次は同じことのない様スムーズなスピーチをしたいと思います。
どちらも「話したいこと・ネタ」に振り回された結果だと思うので、次回は、「コンセプト」だけでなく、「聞き手」と「コンセプト」の両方を備えたスピーチをしてみせます!
○藤田(25期)
人を動かすためにスピーチをする。分かっていても、実行できない。
今回こそ「いい話」をしようと思っても、どうしても毎回話術やユーモアに逃げてしまう。
できないことに挑戦しようとするのではなく、できることでその場をしのごうとしていまいます。
学び成長する機会に本気で取り組んでいなかったのだと反省しています。
どうすれば人は動くのか、人を動かすスピーチとはどんなものなのか、
名人や名スピーチを聞き、そこからじっくり考えていきます。
◯坂本恵理奈(25期 12/2)
今回のスピーチは「テーマの理解の浅さ」が決定的だったと感じました。
このテーマでどういう話をしたら「いい話」になるか、ということを考えきれなかったのだと思います。
また、「いい話」とは何かということももう1度考え直さなければいけないと感じました。
話術についても先生からご指摘がありましたが、原稿レベルではなく、聴き手とコンセプトに合わせた話し方ができるよう
研究したいと思います。次回は最後のスピーチ大会です。「いい話」とは何か、しっかり考え望みたいと思います。
〇笹井純也(26期 12/2 7:10)
人を動かす話しができるようになるためには、
@ねらいとA聴き手を意識した話をするためには、
目の前の学びの機会に取り組むことしかないと思います。
先週学んだこと、今週学んだことを忘れず欠かさず実行していきたいです。
始めは理解が浅くとも、何度も繰り返すことで成長していきたいです。
〇阪本夏美(12/2 7:40)
今年度2回目のスピーチ大会が終わりました。
今回「生まれ変わったらなりたい職業」は、テーマとして難しかったと思います。
@役に立つA面白いB感動する
のうち、自分の話がどれにあたるのかをあまり意識せず原稿を書いていました。
感動させるようなネタが思いつかない場合には、@とAで補っていかなければいけないにもかかわらず、
それができていませんでした。
また、テーマは「生まれ変わったらなりたい職業」ですが、原稿にタイトルとサブタイトルをつけていませんでした。
原稿を書き終わった後で、タイトルとサブタイトルをつけることによって、
このスピーチで何を伝えたいかがもっとクリアになったと思います。
今回、私のスピーチは、テーマからずれていました
タイトルとサブタイトルをつけることによって、そのズレを防げたのではないかと思います。
○高橋篤史(26期 12/2 8:10)
今回のスピーチでは、テーマに沿って、相手に何を伝えたいのか、自分は何を話したいのか、
ということが曖昧になってしまい結果として失敗だった気がします。
面白い、役立つ、感動する、スピーチのどれにするのか、流れやバランスを考えるなどの
工夫が必要だと感じます。その工夫は、すぐに身に着けることはできないので、
何気ない会話なども相手がどう受け取るかをイメージしながら、行います。
〇三厨昌平(25期 2014/12/02 8:02)
昨日の夕方に書き込んだのですが、消えてしまっていたので。
久々に中村さんに書き込みを頂きました。
タモリの弔辞、私もプリントアウトして声に出して読んでみました。
三戸先生のコメント、
「弔辞・祝辞は、相手と自分との関係を語に立って相手のことを語るものであろう。勿論、相手と自分との関係も語るのであるが、何よりも「相手のこと」を語るものであり、葬儀・婚儀の主人公の存在を際だたせるために語るものであろう。」
を読んで、
「スピーチは何のためにするのか」
「スピーチ大会とは何のためにあるのか」
という問い、そして
「人を動かすため」
「人を動かすスピーチを学ぶ、真似ぶため」
という答えが今までの自分に欠けていたこと、持たねばならないことをはっきりと自覚しました。
今回のスピーチ大会で私は、タモリに比べて随分独りよがりな原稿を書いてしまいました。
タモリの弔辞原稿を読んだ感想は、
・一つ一つの分が短いので聴きやすく、
・エピソードに語らせているので分かりやすく、
・文章の量と質が一定なので、段落ごとのボリュームを無意識的に予想でき、
・自分の原稿ではないのに、読みやすい(当然伝わりやすい)
ということです。
私の感想には、
その職業に生まれ変わってまで就きたいということを他人に伝えられる原稿ではありませんでした。
自分と音楽との関係を(職業の方向で)
音楽をやっていない第三者に(その魅力を経験していない第三者に)
分かりやすく伝える
ことができていませんでした。
しかし例えばそれが今回のスピーチテーマであろうと次回であろうと
「自分しか知らないその人/物の良さを、それを知らない人に分かりやすく伝える」
ことができなければ、人を動かすスピーチには少なくともならないのだと思わされました。
分かりやすく、って難しい!
○馬 辰卿(25期) 12.2 10:52
スピーチについての反省です。
内容わかりやすくする為に簡潔な原稿をつくりましたが、それが逆にそれが
説得性の欠ける物になってしまいました。
また小道具の使い方も問題があり、準備不足でした。
聴衆のことを考え、自分が何を伝えたいのか、どういう風に伝えるのかを考えて原稿作るのが
心がけたつもりでしたが、やっぱり自分の想像と実際の相手の感覚とずれがありました。
【記事番号:519 削除キー:518】
[518] 題名:第六回木ゼミ活動報告 名前:木田世界(25期) 投稿日:2014年11月22日 (土) 23時04分
《目次》
T.基本情報
U.勉強・先生のお話し
V.今日イチ・刮目T.基本情報
【日時】2014年11月22日(木) 17時15分〜21時50分
【場所】経営学部B棟204
【出席情報】(敬称略)
25期:木田、馬、、(藤田)、(坂本)、(安藤)
26期:高橋、(渡邊)
院生 :中村、黄、(阪本)U.勉強・先生のお話
1.<「”道””理”」とは何か?>
【コンテクスト】
レポートに、「理論通りにやったから成功した」ということを書く学生が多い。彼らは理論とは何かを十分に理解していないのではないか。
理論とは何か
―技術論(How to)
(広義の)理論 ―理論 (What is) どこに問題があるのかの発見=対象の見方を提供
―規範 (ought to be)
理論とはハウツーを教えるものではなく、診断を行うためのものである。
理論が違えば、対象の見方が違う。
たとえば、西洋医学では、体を臓器という部分の集合と捉えるのに対し、中医では体を気の循環で捉えている。
そして、それぞれの理論による診断に合わせて対処法も異なってくる。
理の二つの意味
理とは、「すじめ」のことである。
だから、理論や理屈という時の「理」とは、論理的であることを指す。
しかし、「無理が通れば道理が引っ込む」という時の理は、理論の「理」と同じではない。
現実がどうであろうと理論は理論として存在する。だから、理論は引っ込みようがない。
「道理」の理は「あるべき姿を」を指す。
西洋の「神」、東洋の「道」
欧米人にとってのあるべき姿とは、真理であり、神である。
人間には、絶対に正しいことは何か、そもそも絶対に正しいことがあるのかは知りようがない。
だから、真理は全知全能であり、不老不死(無限の時間を持つ)である神とセットである。
欧米人は、神のようになることを目指し、科学技術を発展させ、自分たちの欲望を充足させた。
それに対し、東洋人にとってのあるべき姿は「道」である。
欲望や感情に囚われて「あちらに行きたい、こちらに行きたい」と思えば、道は見えず、道から外れてしまう。
ただ、虚心坦懐に素直な心で物事を見据えれば、「道」を見ることができるであろう。
あらゆる方向に行ってよいとする「自由」は、ただ一本のすじめである「道」の対外念と言える。
欧米の「神」は自然を作り出した存在であり、自然の外にある存在である。
東洋の「道」は、自然の中に流れているものである。
生態系が危機を迎える今、西洋の「神」から東洋の「道」へと大きく思想を転換させなければならない。
2.<西欧のまこと・東洋のまこと>
「まこと」は「真」「誠」「信」「実」など様々な漢字で書き表すことができる。
西洋人にとっては、「真」、すなわち「真理」こそまことである。だから、科学を発展させ様々な理論を構築してきた。
また、様々なルールを作り、それに一致することこそ正しいと考え、契約社会を作ってきた。
日本人にとっては、「誠」、すなわち「他者を思いやる心」こそまことである。
だからこそ、先義後利、徳は得なり、などの言葉は、「誠」実さが「信」頼を生み、人々と良い関係性を作り、自分も利益を得ることが出来るという考え方を持ち、
関係性を重視する社会を作り上げた。
それに対し中国人は、社会全体というよりも、自分の親類や先生、友人など直接関わりあう人を大事にし、
強い信頼関係を作り出すことで生き残ってきた。
3.<日本では「不言」が重要>
有言実行、有言不実行、不言実行、不言不実行のうち、一番良いのはどれか?
日本人以外は、「有言実行」が一、「不言実行」が二となるであろう。
日本人にとって良いのは順に、「不言実行、不言不実行、有言実行、有言不実行」である。
(↑小学生の遠足のとき、クラスの会議の時を思い起こしてみよう!)
日本では「不言」こそが良いのである。
意見を「言う」ことは、「我を張る」ことであり「わがまま」とされるのである。
非難されたときも、まずは申し訳ございませんと言い、言い訳をしないで、
後で機を見て事情を話すということが求められる。
4.<一文字の言葉の重要さ>
最初に出来た言葉は、木・火・男(お)・女(め)など、一文字の言葉である。
生物としての人間はエネルギーを節約するので、最初は一文字で言葉を作る。
だから、一文字の言葉は基本的であり重要である。
「間」「場」など一文字の言葉は、日本人にとってはきわめて重要なものと言え、
単に「timing」や「place」に還元できない意味の含みを持つ。V.刮目
○ 木田世界(25期 11/22 22:48)
今回は出席者が四人と人数が少なく、教室がやや寂しかったのですが、先生のお話しをしっかりまとめたので、
欠席した人たちも読んで、ぜひ感想を聞かせて欲しいと思います!!!
〇 木田世界 (25期 11/24 15:31追記)
今回の先生のお話を聞いて、「道」とは何かをもっと考えたいと思いました。
最近、ひさしぶりに碁を打ってみたのですが、これも「道」に通じるものがあると思います。
この石を攻めよう、とか、ここを地にしよう、という意識に囚われすぎると、
柔軟に打って石をうまく働かせることが出来ません。
かといって、何の狙いも持たずに打つこともできないです。
自分の意識的な思考と身体的な直感をどのようにうまく組み合わせるか、が鍵となりそうです。
これは剣道や柔道など、日本の武「道」一般に通じるものがあると思います。
どうしても三日坊主になりがちな僕ですが、機会を作って「道」を習ってみたいと思います。
○佐藤(26期 12/1 14:40)
>木田さん
僕は木ゼミには参加していませんが、
今回の報告を読ませていただいて、
とても勉強になりました。
報告は大事なのだと実感しました。
東洋の道、という概念は今後意識していきたいです。
自分がどうしたい、ではなく
自分がどうあるべきなのかを。
【記事番号:518 削除キー:6th 】
[517] 題名:2014年度秋学期 第7回三戸ゼミナール 名前:佐藤 樹(26期)投稿者の欄等の入力が誤っていた様なので修正しました。11/23,W邊 投稿日:2014年11月19日 (水) 02時29分
スピーチ大会掲示板に原稿をアップロードしましょう!
また、ネット上でも評価シートは確認できます!
≪目次≫
T.基本情報
U.スピーチ大会
V.にゃらまち&猫島・地域猫についての議論
W.本の交換会
X.先生のお話
Y.来週の予定
Z.刮目・今日イチT.基本情報
【日時】2014年11月18日(火) 16時30分〜22時30分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
4ryu :渡邊、安藤、馬、(新山)
ラフレーズ :笹井、三厨、木田、
PS4 :佐藤、浦林、石嶺、(飛田)
温故知新協働組合:高橋、坂本、藤田
院生 :中村、阪本、陳U.スピーチ大会
渡邊諒太
タイム6:02
1.話術
・大きな声―小さな声、間をとる―間を取らない
という話し方を話す内容に合わせて意識的に使うこと。
・文語と口語が混ざってしまっている。
よほど特別な意図がなければちゃんとそろえること。
・擬音や身振り手振りは良いが、話し方にわざとらしさを感じる。
2.内容・コンセプト
○構成
・テーマの表明が無く、何が言いたいのかなかなか出てこないし、伝わらない。
「シルクロードの商人」という言葉をキーワードとして2,3度織り込むなど、
「何が言いたいのか」という原稿を回避すること。
・2014年―1273年―2014年という構成は面白味がある。
ただし、その移り変わり方には注意。もう少し2014年を膨らませる必要があったし、
1273年の描写も「もっと聞きたい」と聞き手に思わせながら話を展開するなどの
構成を活かした工夫が必要。
○内容
・構成の問題もあるが、「なりたい」という欲が伝わってくるような原稿ではなかった。
・その職業が社会でどの様な役割を果たしているのか、その職業に就く人は
どの様な生き方をし、何が「良い」のかを聞き手に届けることが
説得性の鍵ではないか。後者の話を組み込んでいくことが必要ではないか。
3.その他
・ループタイの装着
その場ではどの様な恰好が求められているのかを意識することは重要である。
・原稿の扱い方
手に持つというのは不自然、またその様子は「目に付く」。
・目くばせ
聞き手がどの様な表情で聞いているのかを意識した。
佐藤樹
タイム3:25
・段落ごとの見出しをつけると、内容を膨らませることができる
→スピーチで伝えたいこと、そしてそれを導くための展開も考えていく。
・ヒーローという分かりやすいテーマから逸れたために、分かりにくくなった。
→逸れたことに対する説明がなかったために聞き手を置いて行った。
・自分の理解と相手の理解が一致しているとは限らない
→ずれがありそうなところは、一言付け加えることも大事
ただし、それをどのように付け加えるかもスピーチの流れに関わる
笹井純也
タイム8:00~(タイムアップ)
1.話術
・話術が下手になった。原稿の完成度が低いときこそ、話術で挽回すべき。
・表情に自信を持ってスピーチをすべき。
・素直っぽく演技っぽくない、気持ちが伝わりやすい話し方だった。
・「嬉しかった」の嬉しさを、身振り・手振り・笑顔など体全体で表現すべき。
2.コンセプト
〇構成
・重い話は、重い話だからこそ、最後まで話せるようにする。
・テーマ、構成、コンセプトのそれぞれが難しい。面白い話と心に残る話が混ざっている。原稿はシンプルにすべき。
・構成と時間配分に注意すべき。
・前半のドラえもん部分と過去の話の部分だけの方が良かった。ゼミの話はカットすべきだった。
・ゼミの話が長すぎる。共有事項は手短に話す。
・ドラえもんが好きな理由→目指す理由の順で述べたが、好きな理由の部分(前半)を削った方が良い。
・ドラえもんのややブラックな待遇→重い話の流れはうまい。
〇説得性・共感性
・話の最後に、「笹井流ドラえもん」を言うべき。
@こんな職業になりたい(現実にある・具体的な職業名)。
Aこんな努力をしている。
・話だけでは共感できなかったが、小道具であるボロボロの漫画は共感性を引き出せた。
・理想と現実の差を、個性で結び付けられていた。
・「ジャイアン」の比喩は分かりやすい。
3.その他
・ドラえもんは、笹井の心の中にきっといる。それぞれ一人ひとりの心の中にドラえもんはいて、お互いを支え合っている。
・台本はテーブルの上に置く。
橋篤史
タイム6:48
1.話術
・どこで息継ぎをするか、どこで言葉を区切るか、しっかりと決めたほうがいい。
・声のメリハリにもっと意識ををする。
・情景が浮かべられるような、身振り手振りを交えるべき。
・話の展開が変わる部分は重要なので、しっかりと暗記をしてはっきりと話せるようにする。
2.コンセプト
・なぜ、じぶんが現世で職人になれないかの説得性がほとんどなかった。
・「生まれ変わったら」「仕事・職業」の意味について改めて考える。
・漠然とした職人ではなく、その生き方や働き方についてもう少し説明すべき。
坂本恵理奈
タイム3:40
1.話術
・出だしはよかったが、すぐに早くなってしまった
・聴きやすいが自信がなさそう。もっと自信を持って話す
2.コンセプト
◯構成
・3つのエピソードが簡潔でわかりやすかった
・「困難」という軸でまとまっていたのがよかった
◯説得性・共感性
・エピソードに具体性が乏しい。歌詞を入れたり、具体的に助けられたはなしを盛り込んだ方が、
共感できるものになった
3.その他
・笑顔がよかった
・勢いがあり、面白い話ではあった
・自分を脚色して夢見る少女を演じるくらいでもよかった
・台本を置く
木田世界
タイム4:14
1.話術
(自己評価)
練習のときより短い時間で話し終わった。全体的に、思っていたより早口になっていたのだろうか。
(ただし、評価を聞く中では早口で聞き取りづらかったという感想は無かった。
コミカルな話だったので、早口でテンポよく語って良かったのかも知れない。)
特に、話の前半部であまり変化が付けられていなかった。強調したい語句だけでなく、文レベルで強調箇所を作ればよかったと思う。
また、ゆっくり、小さな声で喋る場所ももう少し作れたはず。
(コメントから)
・生き生きと話せていたのは良かった。
・全体的にもっと変化をつけるべき。
・話し方を工夫しているのを、意識的でなく自然に見えるようにする。普段話すときも、良い話し方ができるぐらいにスピーチの技術を自分のものとするべき。
・普段話すときも、自信をもって話すべき!
2.内容・コンセプト
(自己評価)
・説得性・共感性にかけると思った。
もともと、瓢箪というテーマがニッチなうえ、なんで瓢箪を育てたいのか、その魅力は何かを語っていなかった。
「面白い」話であったかもしれないが、「心に残る」「役に立つ」の要素はゼロだった。
・農家になった後、どのようなことをしたいのかをあまり語れていなかった。
・瓢箪を育てることを中心に語っていたので、「なりたい職業」よりも「やりたい事」になっていた。職業、という要素が薄かった。
・生まれ変わらなくてもできると思った。
(コメントから)
・「前中半までエピソードで語る」のが出来ていて良かった。
・前中半部分のロジックが弱い
・後半がロジックがいくつも重なり、くどい。「うまれかわったら農家になりたい」の後すぐ終わっても良かったのではないか。
・清兵衛と瓢箪の話は、「お金を儲けた」話ではなく、「他の人が見抜けない価値を見抜いた」という話だったのでは?
その解釈の上で後半の生まれ変わったら…という部分を作ったほうが魅力的・共感性のあるスピーチになったはず。
例えば、「生徒の価値が見抜ける先生になりたい」と言って、「生まれ変われなくてもなれますね、そのような先生になれるよう努力を重ねたい」と続けても良かった。
3.その他
(コメントから)
・瓢箪を持ってくるのは良いが、出しておきっぱなしでは間抜け。いくつかのグッズをもってきて、
順々に出す。瓢箪を掲げて見せびらかす、等もっと工夫を。
・原稿をもってはいけない。スピーチの基本中の基本。過去注意されたことを生かさねばならない。
浦林幸輝
タイム7:46V.にゃらまち&猫島・地域猫についての議論
@猫を観光資源としてまちおこしに成功した「にゃらまち」の記事と、
A猫が大繁殖し、住民が困っている瀬戸内海の「猫島」および
地域の猫の問題を解決するボランティア活動の「地域猫」の記事を見たチームが、
それぞれどんな印象を受けるかを比べてみようというための議論です。
チーム分け
@PS4 対 Aラフレーズ
@4ryu 対 A温協
<PS4とラフレーズの議論>
こちらの議論は、まずPS4が記事についてどう考えているかを述べ、
そこにラフレーズが反論するという形で始まった。
◯PS4の意見
・まちおこしに成功している
・猫という動物、種にとってもいいことだ
というように、猫と人間の関係に肯定的な意見を持った。
◯ラフレーズの反論
・果たして住民は本当に喜んでいるのか?
・猫を放し飼いにしているが、糞尿などの獣害はどうなっている?
というように、否定的な意見が出てきた。
<今回のこの議論で学んだこと>
@人はある情報が提示されれば、ああナルホドな、と納得してしまいがちである。
特に自分の評価軸を持っていない人ほど、情報の発信者を鵜呑みにするしかない。
→情報を見聞きした際に、それだけでいいのか?という感覚を持つべし
A討論会においても、自分達の準備してきた議論・論理の枠にのめり込み過ぎると、
相手の理解が得られないときに、なぜ理解してくれないのかを理解できなくなる。
・「にゃらまち」の記事
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/140819/lif14081910480005-n2.html
・「猫島」の記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141110-00000536-san-soci
・「地域猫」の記事
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/140320/lif14032013100004-n2.htmlW.本の交換会
テーマ 講談社現代新書
出品者 著者 題名 出版社 交換相手 評価
(敬称略)
三戸先生 西尾幹二 ヨーロッパの個人主義 講談社現代新書 三厨 A
三戸先生 貝塚茂樹 論語 講談社現代新書 三厨 A
中村 平川克美 経済成長という病 講談社現代新書 坂元 B+
阪本 橋爪大三郎 不思議なキリスト教 講談社現代新書 渡邊 B+
陳 菊池英博 日本を滅ぼす消費税増税 講談社現代新書 阪本 B
浦林 佐伯啓思 「欲望」と「資本主義」 講談社現代新書 藤田 A-
木田 佐伯啓思 「欲望」と「資本主義」 講談社現代新書 佐藤 A
坂本 入江昭 歴史家が見る現代社会 講談社現代新書 中村 B+
藤田 河北稔 イギリス近代史講義 講談社現代新書 浦林 B+
三厨 佐伯啓思 「欲望」と「資本主義」 講談社現代新書 陳 A
笹井 井上寿一 戦前昭和の社会 講談社現代新書 三厨 B+
佐藤 立花隆 「知」のソフトウェア 講談社現代新書 橋 A-
橋 岡崎勝世 科学vsキリスト教 講談社現代新書 笹井 B+
渡邊 福岡伸一 生物と無生物の間 講談社現代新書 木田 A-
【紹介】
・自分の身体・生命というものを、生物学の視点で捉えることの出来る面白い一冊。
・資本主義の「自己増殖するシステム」を生物になぞらえることで資本主義の終焉を理解するヒントになる。
→MainではなくSubの理由ではないか。その紹介で他の新書よりも選ぼうとするだろうか。
講談社現代新書の中で、恐らく10位の中には入るだろうベストセラーの紹介なのか?
本当に読んだのか?と思わせる。
「交換する本と現在学んでいるものとを関連させて持ってくる」という事が前提にあり、
その様に持ってきていなかったが故に、そこに気を取られてしまいました。
まず、その本がどの様な価値を持っているかが先に立ち、
その上でどうしたら人に選んでもらえる本の紹介になるかを考えるという基本を改めて見直します。
本の交換会のやり方について
今後、
@ 先生の出品に対しては1人1回まで
A 学生の出品に対しては、1人2回まで
手を挙げられることにします。
B Aで2回手を挙げたが本をもらっていない人は、じゃんけんをし、
勝った順で、もらわれていない本から選び取っていく
というやり方でしばらくやっていこうと思います。X.先生のお話
(1)話し方で人に聞かせる姿勢を持たせる
自信を持って話す、ということは、
相手にその話を聞くという姿勢をもたせることにつながる。
↕
(前回)話す前に言い訳をすることは、聞くという姿勢を損なわせる。
(2)快・不快
人間は、快(ゼロ)にいこうとするもの。
また現在の風潮では、不快(マイナス)を無くそうとしている。
しかし、人間の成長には不快・苦痛はつきもので、
それをなくそうとばかりする生き方ではいずれ後悔することになる。
(3)幸せ
幸せは、状況か行動か。
少なくとも、周りから与えられることばかりを期待している限り、幸せにはなれない。
もっと、もっと、となり満足できないからである。
人を幸せにしようとすることが、結果的に自分も幸せにするのではないだろうか。
(4)かっこよさ
かっこよさとは、
我慢=自分の欲求をコントロールすることであり、
尊敬心へとつながるものである。
このような禁欲主義(ストイシズム)は近年失われつつあり、
先日亡くなった高倉健はそのような「かっこよさ」を体現していた最後の人間かもしれない。
(5)「生まれ変わったらなりたい職業」
社会人になる前である大学生の時に、改めて人生を振り返る。
仕事とは、”人のため・役に立つ・感謝される”ものである。
その観点から仕事を見れば、興味が湧いてくる仕事はたくさんあるはずだ。
(6)点数について
大学では、6割取れれば「可」はもらえる。
これを一つの基準として評価のイメージをすると、
10割:(ほとんどない)
9割:これを経験しなければ、一生の損!
8割:ぜひもう一度!
7割:もう一遍 経験してもいい。
6割:後悔はない。食事で言えば、まずくはない。
5割~:(以下、段々 下がる。)
ファミレスは5~7割の品質。8割や9割である必要はない。
(7)よりスピーチ大会を活かすために
以下の@〜Bを実行することで、仮想のパーフェクトができる。
仮想のパーフェクトを作ることで、次回に向けて上達する。
@ その場で忘れないうちに、自分で反省する。
A 評価表と@の反省を照らし合わせ、比べてみる。
B もう一度スピーチをするなら何を語るか、改善した原稿を書く。
(8)どういう立場で情報をみるのか
人は明確な価値基準がない限り、記事のストーリーに流される。
(9)講談社現代新書の特徴
@ スポーツ関係の本が充実。
A ヨーロッパの近代・現代をテーマとする本が充実。
※長い十六世紀を補強するためのサブテキストに適している。
(10)ハウツー本について
その時代に好まれる言葉や流行で売る。時間が経てばすぐに廃れる。
そのため、売れたからと言って良い本とは限らない。
また、新書のハウツー本は珍しい。
(11)献立をたてたくなる本
献立を立てたくなる本、玉村豊男『男子厨房学(メンズ・クッキング)入門』Y.来週の予定
・スピーチ大会 「生まれ変わったらなりたい職業」 part2
・本の交換会 テーマ「その他の新書」Y.今日イチ・刮目
○佐藤樹(26期 11/19 2:30)
今回のスピーチ大会の反省点は、
(1)テーマ理解ができていなかった
(2)伝えたいがなかった
の2点に尽きると思います。
(1)テーマ理解ができていなかった
今回、テーマのうち、生まれ変わったら、ということに固執しすぎて、
職業や働き方まで考えられませんでした。
でも実際には、後半のほうが大事な部分だったと、
笹井君や4年生のスピーチを聞いて気づきました。
(2)伝えたいがなかった
先生がおっしゃっていた、
スピーチを通じて伝えたいこと/話したいことが見えない、
という言葉から、そのことを考えましたが、
それが自分でも分かりません。
伝えたいことが先にあったのではなく、
テーマが先にあり、
そこからスタートしたために、
自分の心からの思いではなく、
後付けした上っ面だけのスピーチになってしまったと思います。
正直、不完全燃焼です。
もっと上手くやって、他の人をアッとさせたいです。
そのためにも、中村さんが言っていたように、
ゼミの最後の刮目もですが、
本の交換会や勉強の報告でも話術を磨き、
4年生からも技術を盗んでいきたいです。
また、人前に出ると頭が真っ白になって
早口になってしまうことも
慣れて、直していきたいです。
〇渡邊 諒太(26期, 11/19, 03:30)
今回のスピーチ大会は、「生まれ変わったら、なりたい職業」
というテーマで語ることになっていましたが、
「生まれ変わったら」という言葉にばかり目を向けてしまい、
自分の「なりたい職業」とは何か、そもそも「職業」とは如何なるものか。
その様なことを詰めないままに、ただ作文をしてしまったことで、
聞き手に対して、説得性も共感性も無い話となってしまい、
先生から強く叱責を受ける事となりました。
今日先輩方からいただいたアドバイスや、先生からのお叱りを受け、
「リベンジをする」という事も考えましたが、原稿の構成を変えたとしても、
同じ話をもう一度するという事は、今後、社会の場ではありえません。
なので、今回リベンジという選択肢を取るのではなく、
どの様に今回のテーマを理解し、深めるかという点で自分の原稿を考え直すと同時に、
佐藤が書いてくれている通り、刮目や本の交換会の中で先輩方の話術を盗み、
とりわけ本の交換会ではその本の良さをどの様な視点で語るのか、
という感覚を磨いていきたいです。
〇笹井純也(26期 11/21 3:30)
制限時間を超えてしまいました。
今までのスピーチ大会の中で、一番悔しいです。
“相手のために話す”・”伝える”気持ちが薄かったことの表れでした。
話は相手のためにすること、相手のための話とはどのようなものなのか、
それを友人や家族との日常会話でも意識していきます。
スピーチが下手な笹井 のままで、先輩方を追い出したくありません。
練習・自分の癖・原稿の書き方の3つそれぞれに問題があり、
制限時間を守るための工夫ができると思いました。
まず練習の際、聞き手が笑うあいだに経過する時間を考慮しませんでした。
本番では言葉がうまく出てこない場合もやり直せず、時間は経過し続けます。
本番のような練習は大切です。相手の反応の予測や失敗した際の対応ができなければ、
相手に伝えられません。
次に、自分の緊張した癖も考慮すべきでした。
吹奏楽部の合奏練習で、「笹井は緊張すると遅くなる」、
「うたいすぎ(=表現を意識しすぎて テンポがおろそかになること。声を使う”歌”ではありません。)」
と、よく指摘されていました。
演奏とスピーチ、演奏会とスピーチ大会は似ていると感じていたにも関わらず、
演奏する際に気を付けていたことを、スピーチへ応用できませんでした。
緊張しても遅くなり過ぎないように(なおかつ早口にはならないように)、
癖を意識し、理想の速度を維持したいと思います。
そして、原稿の書き方にも時間の意識が欠けていました。
抑揚のメモに比べて、速度のメモは少ないことに表れています。
木田さんのスピーチ原稿は、間の取り方を「〜1,2〜」と秒数で示し、
合計文字数もあります。これから真似します。
また、交響曲の各楽章は何分かCDに書かれているように、
スピーチ原稿でも区切りごとに何分かかるかをメモします。
タイムキーパーの合図を見た後の時間調節がやりやすくなるはずです。
方法に気を取られすぎ、”伝える”気持ちを置き去りにしないように、気を付けます。
今回の準則は、
1. 笑わせること。
2. 自分の気持ちを伝えるように話すこと(特に抑揚を意識する)。
3. 原稿を楽譜のように書くこと。
でした。
(追記)
準則の@、笑わせることは成功しました。
今までは「ここは笑うところなのか?」という雰囲気や失笑という形でしか
笑わせられなかったので、とても嬉しいです。
これまでは「〜〜です。」と必ず述語で文章を終わらせていました。
しかし、今回は「低賃金」「寝床は押入れ」と、単語で終わる文章を挟みました。
言葉のリズムやおかしみが増すと思えたからです。
また、言葉の選び方(単身赴任・極め付きなど)や順番を意識しました。
口調は練習通りとはいきませんでした。しかし逆に、話術に多少失敗しても、
原稿の工夫で一定以上 笑わせられるのだ、ともわかりました。
次回のスピーチを面白い話にする可能性は低いですが、面白い話を語れる人にはなりたいです。
Aについて意識をするあまり、悪い面が出てしまいました。
時間への意識がなくなってしまったことと、
「自分の気持ち」をイメージすることに注力しすぎて「伝える」意識にかけてしまいました。
自分のために話すのではなく、相手に伝えるために話すのだという事を、
常に意識しなければ、私は内面にこもりがちになってしまうと思いました。
Bの原稿を楽譜のように書くことは、今までよりはもっとも楽譜のようにかけました。
しかし、本番を意識した練習をしなければ意味がありません。
また、楽譜で言えば音楽記号のうち強弱記号と発想記号に偏っており、
速度記号はすくなかったです。
「ただ単に楽譜のように書く」、のではなく、
「自分にとって一番満足できる演奏をするための楽譜のように書く」と考えるべきでした。
ここで私は、手段を意識するあまり目的を見失いがちだと気付きました。
スピーチ大会のみならず、他の活動でも大きな目的・目標を見失わないように気を付けたいと思います。
◯浦林幸輝 (11/21 13:17)
今回のスピーチ大会では、少々内容を理屈っぽくしすぎてしまいましたし、
いろいろと詰め込みすぎてしまいました。特に、自分は内容を詰め込みすぎて
しまう傾向にあることを忘れていて、原稿を書いているときに文章として
ないようが充実しているということで満足していました。
文章を作るのと、原稿を作るのは違うのだと気付かされました。
〇 木田 世界 (25期 11/22 20:05)
今回も原稿の完成が遅れ、十分に練習できていなかった。
テーマの発表時から色々考えていたが、やはり単語レベルでメモを作っていてもあまり深まらないので、
早めに文章で考え始めたほうが良いと思った。
文章にして自分の原稿を読んで、それになぜ違和感を感じるのかを考えていくとはじめてテーマのコンセプトがわかって来ると思う。
今回のスピーチでは、説得性と共感性を持ってその職の魅力を語ることが必要だということをテーマから見抜かなければならなかった。
「自分はどのように生きていくのか」を改めて考えるためにこのスピーチ大会があったはずだ。
こちらのテーマに手を上げたとき、自分の人生に関して今ある制約を取り払って考えるチャンスだと思っていたのに、
原稿を書く段階で余裕を失い、その意識が無くなってしまったことが非常に残念だ。
次回からは、「聞き手をどう動かしたいか、何を感じてもらいたいか」に関して具体的な目標を立ててスピーチに望むとともに、
「このテーマではどんな評価シートを作るべきか」も予想しておきたい。
スピーチを書いているときは、後半部分がくどくなってしまっていることに気付いていなかったが、今読んでみるとたしかにくどいように思える。
以前のスピーチでも「いつ終わるのだろうか、と後半部分を冗長に感じた」と言われてしまったことがあるので、
スピーチのコンセプトをよく考え蛇足をつけないようにしたい。今回も、終盤部分は前半と上手く結び付けられていなかったと思う。
また、原稿がなくても喋れるように最低三日前には原稿を固め、もっと練習の時間を作りたい。
本の交換会は残り4回となってしまったが、交換会に向けても原稿を作ってスピーチを鍛えたい。
残り8回のゼミにおいても刮目等の機会で練習したいと思う。
○三厨昌平(25期 2014/11/25 12:46)
1.今回はスピーチ大会前半の回でしたが、
ほぼ全員、話すことに困った内容は話してはいけないと思います。
それによって聞き手の注意が削がれてしまうからです。
テーマと順番(ステージ)が決まったら、何が何でも成果を求めて話にいく姿勢が必要です。
2.坂本が話していた、人生の3困難に
バスケ部の存続、大学受験、就活
を挙げていましたが、そう来たら「先生」で話すのが筋。
本当ではないかもしれなくても、「嘘ではない」話として、
自分を高めながら年少者を高めていく職業について考えることはできると思います。
「自分を高めながら年少者を高めていく」のはどんな職業でも組織に入れば必ず行うことなので
教職に限った話ではないですが。
3.スピーチ大会前の
高橋 「中村さんとか院生の方々からコメントを頂きたいので、、、」
中村さん「中村さん「とか」?」
高橋 「」(スルー)
のくだりが面白かったです。
中村さんが前におっしゃっていた、「ゼミ生とは少し違うように見られている様に感じる」
という把握がそのまま出た形になったのではないかと思います。
○高橋篤史(26期 11/25 15:00)
実力不足でした。圧倒的に練習と経験が足りないと思わされた
今回のスピーチ大会でした。
自分のスピーチに説得性を持たせられることができなかった。
説得性が少なく、原稿に難があることは発表前からわかっていた。
満足いく結果を得られることはないだろうと事前に気づいていた。
私が生まれ変わったらなりたいといった「職人」は、決してそのような自分が
満足できないものを自分の名前を冠した作品として世に出すことはありません。
そういった意味でも、自分は「職人」としての生き様を見習っていかなくてならない
と感じました。
【記事番号:517 削除キー:517】
[516] 題名:三戸ゼミナール掲示板、盛り上がってますよ! 名前:木田 投稿日:2014年11月17日 (月) 17時07分
年末に向け、三戸ゼミナール掲示板も盛り上がっているので、現役生もどんどん参加しましょう!
第一回ビジネス・企業番組DVD視聴会 日程調整
↑最近火ゼミでDVD見ていませんね。この機会を逃さないように!
三戸ゼミ年末企画第一弾---2014年ヒット商品を分析してみよう(part2)
二つのグランプリ 〜「三戸ゼミ年末企画」関連〜
↑今、分析しているところなのですが、地方出身者の声が聞きたいです!青森の八戸せんべい汁、栃木のさのまる、群馬のぐんまちゃん、静岡の出世大名家康くんなどなどが紹介されています。
ビジネス・企業番組DVD勉強会のお誘い 番組感想へのコメント募集中!
【2014】
[515] 題名:第四回木ゼミ活動報告 名前:高橋篤史(26期) 投稿日:2014年11月17日 (月) 12時28分
《目次》
T.基本情報
U.勉強・先生のお話し
V.今日イチ・刮目T.基本情報
【日時】2014年11月13日(木) 16時30分〜21時00分
【場所】経営学部B棟204
【出席情報】(敬称略)
25期:木田、馬
26期:高橋
院生 :中村、阪本U.勉強・先生のお話
議論 「人の眼を気にする」のはなぜ悪いのか
1.なぜ悪いのか
2.なぜ悪いと言われるようにになったのか
1.自分のやりたいことができないから
2.主体性がない
そもそも主体性とは、「個人」という人間観の上に成り立っている。
しかし、自分の言動が必ずしも正しいとは限らない。(⇒民主主義の正と独裁の悪)
個人(限定された合理性・知性)≠神(全知全能・不老不死)
西欧の伝統的な世界観 → 近代以降 ⇒個人という概念の誕生
(神―人間) (神は死んだ)
DVD視聴
輸入品に負けない日本の職人技 和風総本家
先生のお話
資本主義拡大再生産の図
G-W契約型である欧米人は、自分たちの給料はAr(労働力=賃金)からくると思っている。
しかし、所属型である日本人は、給料はG'(利潤)から支払われると思っている。
(実際には、賃金はArであり、G'は株主のものであり、ボーナスに還元されるぐらいのものである。)
だからこそ日本人は、G'を増やすために勤務時間と職務内容の無限定を許容するのである。V.刮目
○高橋篤史(26期 11/17 11:40)
今回の学びは自分ではっとさせられることが多くありました。
DVDでみた日本の職人たちのたくみな技によってできた製品。
自分は、輸入品との差を見分ける眼を持たないであろう消費者の一人で
高い値段を払ってわざわざ買いません。
そんな自分がこのような職人の商品を購入するときは、人に何かを贈るとき
すなわち、贈答用ぐらいだと思います。
そのとき、贈答という行為そのものが「人の眼を気にする」ことと直結していると
気づきました。
贈答用となればいい物を買う人は、自分だけじゃないはずです。
贈答、つまり人の眼を気にするということについて、これから注目していきたいです。
【記事番号・削除キー:515】
[514] 題名:2014年度秋学期 第5回ゼミ活動報告 名前:ラ・フレーズ 投稿日:2014年11月12日 (水) 23時23分
≪目次≫
T.基本情報
U.討論会に向けた勉強
V.先生のお話
W.来週までの課題・予定
X.今日イチ・刮目T.基本情報
【日時】2014年11月11日(火) 16時30分〜22時40分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
4ryu :安藤、(馬)、(渡邊)、(新山)
ラフレーズ :笹井、三厨、木田、
PS4 :佐藤、浦林、(石嶺)、(飛田)
温故知新協働組合:高橋、坂本、藤田
院生 :中村、阪本、陳U.討論会に向けた勉強
1.討論会用レジュメ目次の報告
第一章第一節 水野の資本主義論の概要 (4Ryu)
1)ゼミ生からの質問・コメント
〇「1. 水野にとっての資本主義」
・「資本主義と資本主義のサイクルで説明できる」といって良いのか?
・『蒐集』に著者名を書く。
・3つの革命をそれぞれ説明すべき。
〇「2. 水野が述べる資本主義のサイクル構造」
・「サイクル構造」という名前の意図は?
・もともと物を自由にやりとりしているなら、経済圏統合の前後の意味はあるのか?
→経済圏の統合により、自由貿易が可能になるのではないか。
〇図1 拡大再生産の概略図に関して
・GとWが中心。PmとArが周辺。
・この図を通じて、何を示したいのか?
→資本が自己増殖するとの主張を拡大再生産の図で示したかった。
2)先生のコメント
・何のために一章をやるのか、を考える。
序章:テーマと自分と社会の関係を示す。
1章:テーマを書く。
2,3章:自分の意見、水野の主張に納得できるかどうか。
→2,3章を聞きたくなるかどうか左右するのは、1章の役割が決定的。
・誰に向けて書くのか。
(「利潤」は「蒐集」するのか? 一般的には、「生み出す」ものだ。
拡大再生産の論理を知らない人もいることを考慮し、説明する。)
・中心と周辺はセットで説明する。切り離すなら、パラレルで説明する。
・補うとは、原典までさかのぼる。
レジュメとは、質問を引き出すもの。
・一つのことから二本の矢印が出ている。その場合、論理構造に一貫性で語ることができなくなる。図は、説明するためにあると意識する。
・利子率革命は自然法則、価格革命は価格変更・価格崩壊ではないか?
・@今の資本主義をどう見るか。
A水野の資本主義を理解する。
Bキーコンセプトの理解。
C原典にあたる。
第一章第二節 水野の資本主義論の検討 (PS4)
1)ゼミ生からの質問・コメント
○全体の構成に関して
・「2.中心/周辺構造の検討」より前に「3.資本主義サイクルの検討」を置いた方が良いのではないか。
○「1.資本主義論と中心―周辺構造」に関して
・資本主義の定義という項目を立てて最初に置いた方が良いのではないか。いきなり中心―周辺構造に入って良いのか。
○「2.中心/周辺構造の検討」
・何が全段階までと異なるのか、何は共通しているのかわかるように図を書いてほしい。
・この項目では何が言いたいのか?Eが今までの資本主義が異なるということか?
・Eは中心―周辺構造で見られない、Eは付加価値をつけていないというのは、本当にEの段階のみのことか?
・利潤とは何か
○「3.資本主義サイクルの検討」
・もう少し具体例をあげて欲しい。
・「異なる価格体系を持つ共同体が統合」するとはどういうことか?
2).先生のコメント
・「はじめに」を書く。
それによって、論文の中でのこの節の役割が明確化され何をどこまでやればいいか分かってくる(中村さんから)
・図をただ書くだけでなく、図を通して何らかの知見を引き出す姿勢を持つ。
そのために、図の書き方をそろえて比較しやすくするなどの工夫を行う。
・水野が使いきれていない概念を腑分けし、より深く理解する。
水野の概念の用い方のどの部分がどのようにおかしいのか、具体例に当てはめたり、図にしたりして考える。
著者以上に理解し著者になるほどと言わせる。
例)「海の時代」・「陸の時代」とは? 「中心」と「覇権」はどう違うのか?
・原典にあたってチェックする。(シュミット、ウォーラーステインなど)
・「中心と周辺が関係性を持つ」ことと「技術と資本が周辺に流入する」ことと、「経済圏の統合」はそれぞれどう違うのか
、具体例を挙げて説明する。
3.第二章第一節、第二節 水野の資本主義終焉論の概要と検討 (温協)
1)ゼミ生からの質問・コメント
・中間層の没落で本当に需要は減るのか?富裕層の消費でカバーできるのでは?
(先生のコメント:食糧等の生活必需品の需要は金持ちになったからといって増えない。
一部の奢侈品の産業は儲かるかもしれないが、産業全体は維持できない。)
2).先生のコメント
・「もっと先へ」と「エネルギーコストの普遍性」のうち、前者はイデオロギー、
後者は(解決可能な)経済・技術的問題で単純に並列できない。
「もっと先へ」の次にはどのようなイデオロギーが来るのか?
・長期的かつ柔軟に考え、「想像力」を持つこと
例)地球環境が本当に壊れてくれば、宇宙や海底に住むことはあり得るのでは? 昔のSFを思い起こしてみよ!
・労働分配率の低下には、経済的原因のみならず、イデオロギーの変化もある。イデオロギーにも着目すること。
4.第二章第一節、第二節 水野の資本主義終焉論の概要と検討 (ラフレーズ)
1)ゼミ生からの質問・コメント
〇p.5-6の「第二節 4. 資本主義の終焉はどのレベルで起きているのか」について
・Dの「実物経済で利潤を生みだせなくなった」ならば、次の「新たな周辺とすることで利潤を得られる」とする文章はおかしい。違いがわからない。
・@の地域差の価格差は少なく、Dの価格差が大きい。@とDは本当に似ていると言えるのか?
→@の当時にとって農作物の出来高の差や他国へ行くことは、Dの投機と同じくらい不安定な要素であった。
・<@〜Cとの比較>において、CからDへ移行したにも関わらず、「(Dは)Cのように〜なることは難しいのではないか。」とするのはおかしい。
・<@〜Cとの比較>において、「@が行き詰まり」とあるが、@からDのそれぞれは必ずしも行き詰ったから移行したわけではない。
・「永続型資本主義」はテキスト引用のページ数を書く。
・「社会にも存在し続ける」のか? 方法論として、確認できないはずだ。
2)先生のコメント
・これから起きる世界観の変容とは、全く違う社会になる。
確かめるために、サイクルモデルに当てはめる。
・近代資本主義のきっかけは空間革命である。では、空間革命はどのようにして生まれたのか?
(人間は単純な富のためだけに命は賭けない。自己顕示欲や名誉のために命を賭ける。
コロンブスもそうだったはずだ。世界観の変容は経済システム外から生まれる。)
・電子・金融革命は、長い16世紀 当時の利子率革命と一致するのではないか?
(「マネーがマネーを生むのは 延命策でしかなく、システムとなりえない」としている。)
・国家がなくとも通貨になるビットマネーは十分に革命的だ。
それにもかかわらず失敗しつつある理由は、使い方が悪いのではないか?
・一般的な意味でのグローバル資本主義とは、国境を超える資本主義。
「国境を超える」と「貧富の差」の因果が書いていない。
・世界史の知識を動員して、自分の頭で考える。V.先生のお話
(1)世界観の変容は、経済システム外で生まれる
@日本企業のリストラのありなし
A資本主義はなぜヨーロッパで生まれたか
(鎌倉時代の無常観と凶作の関係)
(2)健康を保つ
健康を保つには、以下の3点を保つことが重要になる。
T.生物としての健康
@食事、A睡眠、B労働(体を酷使しない・働き過ぎない)
U.精神の健全性
社会にとって、自分が必要とされていると感じること。他者との関係性を保つ。
(複数の関係性を維持しておくと、崩れにくくなる。)
V.将来への展望・希望
これらを保ち、自分なり「型」を持つようにする。
健康を保てなければ、友人や家族が健康を損なった時に助けられなくなる。
だからこそ、自分の健康は大切である。
(3)大学生が健康を損ないがちな理由
大学からは、自分で自分の健康を管理しなければならなくなるからだ。
実は、生まれた時から高校まで、親や学校は子どもの健康を保つ管理をしていた。
大学生は、その管理から初めて外れる時期だ。
まず親元を離れる(こともある)。下宿を始めれば、
食事・睡眠・労働(=生物としての健康)を自分で管理しなければならない。
また、大学では毎日 出席確認をする訳ではなく、授業の席も決まっていない。
そのため自分が必要だとされる意識(=精神の健全性)が薄くなりかねない。
このように大学生は、健康を損ないやすい要因に囲まれている。
(4)言い訳は、相手の聞く姿勢をそぐ
本論の前に話すことは、本論をスムーズにさせるために話す。
先に言い訳をしてしまうと、相手の聞く姿勢を著しく そいでしまう。
ここで謝っているのは相手のためではなく、自分のために謝っているからだ。
どうしても謝る必要があると感じた場合は、「簡潔にうまくまとめて謝る。」
それでも量として足りない場合は、「話の最後に再度謝る。」
(5)良いコミュニケーションとは
良いコミュニケーションとは、
引っ掛かってほしい所に引っ掛からせ、
引っ掛からないでほしい所には引っ掛からせないことをいう。X.来週までの課題・来週の予定
予定
・スピーチ大会 「生まれ変わったらなりたい職業」
・本の交換会 テーマ「講談社現代新書」
・ミニ討論
<課題>
先生に配って頂いた記事を読んで、そこから引き出したことを書く。
※ゼミ生たちで集まって、討論会論文をどう進めるか・どう分担するかを話し合いましょう!【課題記入欄】
○佐藤樹(26期 11/16 20:30)
1枚は日本人のマナーについての表記で、
おおむね、日本人のマナーは素晴らしい、という内容でした。
ただ、礼賛するだけで、その理由までは考えておらず、
日本はいいところだ、ということだけをいうための記事だと感じました。
一種のプロパガンダといいますか。
対比として中国を出しているのもその印象を強めたと思います。
僕は日本人がマナーを気にするのは、世間の目があったことが一因だと思います。
どこでだれが見ているか分からないから、行いはよくしよう、と。
日本人はマナーがいいというならば、その理由まで書いてこそ意味があると思いました。
〇 木田(11/16 23:25)
「周囲の人は利己的か、利他的か」のグラフについて
大学院ゼミでの先生のお話しも思い出しながらもう一度考えてみました。
やはり、実際に日本人が利他的になっているというより、
利他的か利己的かを判断する基準の変化があったのだと思いました。
利他的評価増の原因として、大震災の後のボランティア活動が広く伝えられたことがあげられていますが、
昔の日本人であれば、「困った時に助け合うのはお互い様、助けるのは当然」と思ったかもしれません。
今は、昔は利他的とは思わなかったことを利他的だと思うようになった言えるでしょう。
また、このグラフで昭和53年(1978年)から一貫して利他的のパーセンテージが殆ど一定の傾きで上昇していること
が印象的でした。
78年から現代まで、冷戦の終結、バブルの生成と崩壊、阪神淡路大震災など様々な出来事がありましたが、
このような一つ一つの出来事によって利己的・利他的%に何らかの影響が与えられなかったのか、興味深いです。
〇笹井純也(26期 11/18 5:55)
・『マナー 国民性が如実に表れる「マナー」』
記事の考え方・書き方そのものがマナー違反です。
マナーの”悪い中国”と”良い日本”とを比較して、中国を見下すような文章の書き方では、品がありません。
建設的な意見でもないこの記事を中国の方が読めば、きっと嫌な思いをします。
ここでは、あえて見下すような文章で書く必要はないと思います。
記事の視点にマナーが必要だと感じました。
また、マナーを国民性で比較するなら「現在の中国」と「現在の日本」ではなく、
「現在の(経済発展が続く)中国」と「過去の(経済発展が著しかった時の)日本」を比べるべきではないでしょうか。
・『「生まれ変わるなら日本」が8割超 20代で急増』『日本人が「日本人」を好きになり始めた?』
東関東大震災では、日本の秩序ある行動が称賛された一方で、福島第一原子力発電所事故が起きてしまった事実も忘れてはなりません。
原子力発電所事故は世界規模で、なおかつ未来にまで影響を残します。
この事故を思い出した時、私は(日本人として?)申し訳なさと肩身の狭さを感じます。
本当に「震災時の秩序だった行動が国民意識に反映」されたのでしょうか。
災害ボランティアは忘れず、原発事故の影響を忘れたのだとしたら、それは都合の良い利己的な考えなのだと思います。
○三厨昌平 (25期 11/18 13:46)
≪日本人についての日本人による意識について≫
・生まれ変わるなら日本に生まれたい、と日本人に生まれたいは別だが、
日本人の感覚や、美意識を生まれ変わっても持ちたいという方向性があることは読み取れる。
より評価されている他国の人間に生まれ変わりたいと願うことはありえるし、
評価されているからまた生まれ変わりたいと(無意識的に)思うこともありえる。
日本人をイエローモンキーと差別さる人もいるが、評価をしている国の人も多い。
これを考えると、少なくとも日本人以外になりたいと純粋に思う人は減ったのだと思う。
・また日本人/外国人が評価する日本人の長所は何か?その違いは何か?が気になりました。
・そして本当に「心の豊かさ」を自民族に感じているのだろうか。
どんな時にそう思うか、というクエスチョンも用意してあればよかったと思います。
・日本国籍取得(帰化)要件に比べて米国市民権取得要件が大きく異なる点は両親ともに米国籍を持っていなくても米国領内で生まれれば米国人になれる点だ、ということも頭に浮かびました。
≪日本人のマナーについて、中国人のマナーについて≫
・笹井の投稿について
>・『マナー 国民性が如実に表れる「マナー」』
>記事の考え方・書き方そのものがマナー違反です。
>マナーの”悪い中国”と”良い日本”とを比較して、中国を見下すような文章の書き方では、品がありません。
>建設的な意見でもないこの記事を中国の方が読めば、きっと嫌な思いをします。
>ここでは、あえて見下すような文章で書く必要はないと思います。
>記事の視点にマナーが必要だと感じました。
という投稿は、もちろんその通りで偏っている思う。
しかし笹井が書いているほどに、筆者は恣意的に書いているわけではないと思う。
一番強く思ったのは、記事やニュースで見ていると自分とは遠いことのように感じられるが、
まさに外国人と個人間で付き合う一瞬一瞬がこのような意見に集約されるということ。
日々、自分は誰なのか、どこの国の人間として思われているのか考えながら生きようと思った。
・右のページ、中国人のマナーについて
中国政府がマナーを明文化の方向に動いていて、日本は明文化しようとしていないということは
日本は国民性やマナー・社会規範が統一されている。
理由は歴史上、社会を支配してきた民族がずっと一つであるので同質性を保っており、
明文化が必要なく、同じ精神が保たれているからではないか。
逆に中国は王朝が変わるたびに、その社会を支配する民族が変わってきた。
変わるたびに、人民はどう対応すればわからなくなるし、
例え王朝が2回変わる時代に生きても適応は難しいのではないかと思う。Y.今日イチ・刮目
○木田 世界 (25期 11/16 18:25)
今まで何度もご指摘を受けてしまっていることなのですが、
まだまだ自分たちの生き方と関わる問題と捉え、
ここは納得できるけどここは納得できないから自分たちでもっと考えてみたという姿勢で読み、学ぶことができていません。
資本主義というとても大きなテーマであるため、自分たちの生き方と結びつけるのが、難しいということもあると思います。
学んでいることを自分たちの生き方に結び付けられてないということと、
自分の生き方を考える上で、どのような選択をするべきかを、学んだことに立って行う(例えば、就職先を考える上で、資本主義の問題点を解決する業界を選ぶ)というのは、セットになることだと思います。
より良く生きるために学ぶ、学んだことを生かすということをもっと意識していきたいです。
○佐藤樹(26期 11/16 20:30)
今回のレジュメへの質問やアドバイスを受けて、
また先生のお話を聞き、
自分の仕事への誇りを持てていないことを感じました。
もっというとレジュメを、
このくらいでいいか、と思って作っていたのではないか、
と疑問を持ちました。
また、自分で納得したと思ったところを相手には納得させることができず、
自分の理解のレベルがまだまだ低いのだと思いました。
幸い(?)にも今回は、レジュメ作りに今までの3倍の時間を割けます。
次の報告のとき、みんなに納得させて、
自分たちが達成感をえることができるレジュメを作っていけるように
取り組んでいきます。
あと、最近、藤田さんの刮目が楽しみです。
話の内容もいいのですが、聞かせ方が、とても勉強になります。
今のうちに少しでも盗めるようにしたいです。
〇笹井純也(26期 11/18 6:26)
この数か月、健康の大切さを実感しました。
これまで私は、「U.精神の健全性」の自分が必要とされていると感じることを求めすぎ、
「T.生物としての健康」を軽く見ていました。
そして、頭ではわかっていたつもりになって、「健康を保てなければ
友人や家族が健康を損なった時に助けられなくなる」ことの重要性を全然 理解していませんでした。
健康を損なった時間を元にもどすことはできません。
逃してしまった学びの機会は多く、大きいです。先輩や同期にも迷惑をかけてしまいました。
いかに学びの機会を取り戻すのか、健康を損なった失敗からどう反省し今後に活かすのかが、
後になって「今年も頑張った」と振り返れる大学生活を送れるかどうかを決めるのだ、と思っています。
○高橋篤史(26期 11/18 8:02)
学べば学ぶほどまた新たな疑問が出てくるということを、最近改めて実感しています。
際限なく出てくる疑問にたいして、自分はある程度のところで妥協するしかない。
その妥協点はどこかというと自分の納得できる点、達成感を得ることのできる点だと思います。
自分はまだそこまで行けたことがないので、今回の討論会・レジュメでは、ぜひとも到達したいと思います。
そのためにも、自分の能力・時間の限界を迎えるまで、論点。疑問点をとことん突き詰めることが
必要であると感じます。
○石嶺佑騎(24期 11/18 13:25)
今回「先生のお話」に健康についてのお話を読んだのですが、自分がいかに「生物としての健康」のレベルから
健康でなかったのかを自覚しました。私がひきこもりだった頃、食事はよくて1日1食か2食、それもお菓子だったり
して、またやはり昼夜逆転していることがよくありました。労働はありませんでしたが笑 他者との関係性について
も引きこもっていた引け目から積極的に誰かと関わることがなく、やはり不健康で危ない状態だったと思います。
今期に入ってからというもの、私は今生物としての健康、それも食事という部分において、ある工夫を
しています。それは献立表です。先生からアドバイス頂いたことなのですが、献立表を作ることによって
自らの食生活を計画することで、無理なく1日2、3食食べられるようになるんです!本当にそれだけで変わるもの?
と思うかもしれませんが、私は今のところ順調に学校に通い、1日最低でも2食は食べられています(^^)
しかしたまに体が非常に重く感じる時もあって、これをどうにか直したいと考えていたところ、今回のお話を読んで、
あぁまだ睡眠と精神的健康が十分でないだな、と把握しました。特に睡眠についてはなかなか難しく、どうにも寝つき
が悪かったり、起きても動けないことが多々あります。今現在している工夫としては、スマートフォンの充電を離れた
机で充電するようにし、複数のアラームを設置しているのですが、まだあまり効果が表れていません。献立表を
作ることで食生活を充実できたように、また新たな工夫を考え続け、今期は自身の健康を確保していきたいです!
○三厨昌平(25期 11/18 14:39)
@木田の刮目について私も考えてみました。
課題として考えない、ということは責任感を持って臨むのではないのではなく、
自分の好奇心の中に持つということをするのだと考え、次回の本の交換会に出品する本を
興味の対象として読んでみました。
課題として「やらねばならない」という少し苦しい気持ちで取り組んでいた前回のゼミと比べると
幾分やりやすくなった気がします。
そもそもが自分が興味を持って、取り組みたいと思った勉強なので
もっとリラックスした気持ちも持ちながら勉強しようと思います。
A今回までで藤田が少なくとも3回連続でしっかり準備をした上で話していること、大きな刺激になっています。
私は毎回話すことを準備しているわけではないので、自分の1週間を振り返って「話せる=聴ける」内容に
準備しようと思います。
「自分の1週間は話すことが全くないような1週間だったのか、いやそんなことはない」(藤田)
Bまた、先生が最後におっしゃっていた、
「会社で働き始め、目いっぱい働こうとすると、危うくどっぷり浸かってしまう。
会社に対して意識的に距離感を取って健康や学習を維持するのは難しい。
だから、仕事以外で情報を入れたり、自分が動く場を確保しておくことが重要である。
ゼミは卒業し、掲示板が主な場となるが、学生時代に合ったゼミに代わるものを見つけることが大事である。
これからは会社が信頼できなくなる時代なので、会社に自分を認めさせつつ、
会社を信頼しない姿勢をもって、自分の心身をどのように守っていくか考えなければならない。」
ということ、5か月後からの新生活を考える上で大きな勉強になりました。
【記事番号:514 削除キー:514】
[513] 題名:2014年度秋学期 第3回木ゼミ 名前:藤田航平(25期) 投稿日:2014年11月10日 (月) 00時46分
《目次》
T.基本情報
U.勉強・先生のお話し
V.今日イチ・刮目T.基本情報
【日時】2014年11月6日(木) 16時30分〜21時00分
【場所】経営学部B棟204
【出席情報】(敬称略)
25期:木田、坂本、藤田
26期:高橋
院生 :中村、阪本、黄U.DVD鑑賞・先生のお話
DVD:ガイアの夜明け『”接客革命”始まる!』
○DVDの内容
現在様々な業界が「接客」に力を入れている。
・ローソン
アルバイト店員に覇気が無く、ほとんど接客が出来ていなかった店舗が、
他店や居酒屋の接客から学び、店舗一丸でチームとして取り組むことで接客力向上に成功
店員のセールストークや、お客一人々に対応したサービス(いつも買う商品の取り置きなど)で売上アップ
・近畿タクシー
神戸市内の飲食店やホテルと提携し、「スイーツタクシー」や、「ジャズタクシー」、「ブレッドタクシー」など、
テーマに沿って神戸市内のお店を巡る貸切タクシーのサービスを展開
タクシー運転手がスイーツ店やパン屋を取材し、その情報をもとに接客し、お客を店まで送り届ける。
・病院
コンシェルジュがお世話してくれるホテルのような病院
受付でのお茶とおしぼり、患者を待たせない予約システム、入院患者の買い物代行などのサービスを提供
医師、看護師、介護士、調理師など、全職種の従業員に、高級ホテルでの接客研修を受けさせる。
○先生のお話
日本の労働問題の根本には、「職務内容・勤務時間の無限定」がある。
・ローソンのアルバイトが変われた理由の一つも「職務内容・勤務時間が無限定」だからである
・しかし、ローソンのようなバイト店員による接客サービスはいずれ、
ロボットやインターネットを使った機械化が進んでいくのではないだろうか。
・タクシードライバーは単なる運転手ではなく、「その街を一番良く知っている」のである。
近畿タクシーのサービスは、そもそもタクシーとは何なのか、
何を提供するものなのかを考えたからこそ生まれたのである。
・単純な産業分類として捉えてはいけない「事業規定」
コンビニとは何か、タクシーとは何か、病院とは何か…
・病院において、医師に接客は必要ない。
医師は病気を診て、看護師は患者を看る。それぞれが補完しあう。
「職務内容・勤務時間が無限定」な日本では、「プロフェッショナル」という概念の理解が乏しい。V.今日イチ・刮目
○藤田航平(25期 11/10 1:00)
今学期火ゼミでは、資本主義、近代、ヨーロッパの歴史などなど壮大なテーマに取り組んでいるため、
こういった現代の企業を扱った番組をじっくりと観て考え、
みんなの意見を聞くことができるのはとても貴重なことだと感じています。
テキストで資本主義の限界を考えながらも、その資本主義の中でどう行動するべきか考えることも忘れない。
それぞれの勉強を分離させたままで終わるのではなく、
両方の視点を持ちそれぞれを関連させて学んでいくよう心がけていきます。
[記事番号・削除キー:513]
[512] 題名:2014年度秋学期 第5回ゼミ活動報告 名前:高橋篤史(26期) 投稿日:2014年11月05日 (水) 15時14分
≪目次≫
T.基本情報
U.討論会に向けた勉強
V.スピーチ大会
W.各年末企画について
X. 先生のお話
Y.来週までの課題・予定
Z. 今日イチ・刮目T.基本情報
【日時】2014年11月4日(火) 16時30分〜22時00分
【場所】経営学部C棟501
【出席情報】(敬称略)
4ryu :安藤、馬、(渡邊)、(新山)
ラフレーズ :三厨、木田、(笹井)
PS4 :佐藤、石嶺、(浦林)、(飛田)
温故知新協働組合:高橋、坂本、藤田
院生 :中村、阪本、(陳)U.討論会に向けた勉強
討論会用レジュメの作成の続きをしました。
各章、各節をそれぞれの担当チームが
項目、その項目に具体的に何を書いてくるか、検討項目の解法と現段階での結論
について考えてきたものを報告しました。
1.討論会用レジュメ目次の報告
○ラフレーズ(11/5 21:45)
1.第一章第一節 水野の資本主義論の概要 (4Ryu)
1)ホワイトボードに書いた内容
(1)水野にとって資本主義とは
資本主義=自己増殖システム(拡大再生産)
→中心-周辺構造の説明(蒐集という概念を使用)
(2)水野が述べる資本主義のサイクル
・(PS4の)図の挿入
・図の用語と流れの説明
→用語:空間革命、周辺の盛衰、価格革命、利子率革命
・経済圏統合が価格革命を引き起こす理由
・価格革命と利子率革命の関係
2)ゼミ生からの質問・コメント
単なる課題としてではなく、討論会の論文を作り上げるための共同作業であるということを意識して欲しいし、
自分たちの考えてきたことをしっかりとレジメに文字でまとめて他チームを納得させるという視点を持たなければならない。
3)先生のコメント
「こんなものか...」とがっかりさせてしまうような発表はやらないこと。
2.第一章第二節 水野の資本主義論の検討 (PS4)
1)ゼミ生からの質問・コメント
・資本主義の定義をせずにいきなり中心―周辺構造の定義から入って良いのか?資本の自己増殖や蒐集という概念に触れなくてよいのか。
・中心―周辺構造で資本主義を捉えるという前提そのものの妥当性も検討した方が良いのではないか。
・図に関して
@資本主義が終わったら中心―周辺構造も終わるのか。
A資本主義は各段階ごとに発展しているのか別のものに変質しているのか、各段階はお互いにどのような関係を持つのか。
・三つの革命はどのような順序で起こったのか?空間革命と利子率革命の順序は?
長い16世紀と長い21世紀にそれぞれの革命が起こった年代は?
2.先生のコメント
@自分たちで考え考察できているが、テキストの理解が浅い。テキストを何度も何度も何度も読み込んで、
できるだけ正確に把握し、一つ一つの言葉の意味に注意すること
例)・p1.1.(2)A 中心=お金を貸す人なのか? 資本=金なのか?
・p4.2.@ 「貿易等の関係性を持つ」と「経済圏に統合される」ことは違うのか?
A資本主義の時代区分を考える際に、その自分たちが行った方法で分ける意味は何であるのか、段階ごとにどのような違いがあるのか考えること。
例)p2.B<陸の時代><海の時代>Cの三期の間にどのような変化があったのか?
3.第二章第一節、第二節 水野の資本主義終焉論の概要と検討 (温協)
1)ゼミ生からの質問・コメント
・T(1)において、三つの革命の順番と関係性はどのようなものなのか?
・U終焉論の概要の(1)と(4)で考察することの違いは何か?
(1)における「フロンティア」と(4)における「周辺」とはどのような意味の違いがあるのか?
・U(3)において、中間層の没落と民主主義と資本主義の三者の関係性は何か?
2.先生のコメント
⓪相手の時間を取って謝罪しているのだから、それで謝ることができていなければ最悪だ。謝るならしっかり謝ること。
@著者の書いていることをしっかりと読んで、一つ一つに納得/否定することができるように読むこと。
何度も何度も何度も何度も読むしかない。
今ゼミ生がしている報告は全部、それまでの報告をつまみ食いしたような感がある。
A終焉論の吟味に関しては、反論調の議論が多い、反論して代案を出すのは難しいので、そうではなくて水野の論の確認と、
その論拠を考えるべき。
B民主主義論に関しては深追いしないで水野の議論の問題点だけを列挙すればよい
4.第二章第一節、第二節 水野の資本主義終焉論の概要と検討 (ラフレーズ)
1)ゼミ生からの質問・コメント
<周辺の消滅>に関して
現代において周辺は「先進国にとっての輸出先市場であり資源の供給地」のことなのか。
産業発展しても、他の先進国から輸入することはあるのではないか。
<資本主義の歴史>
資本主義の発展段階モデルは、第一章二節でPS4が提案した発展段階のモデルと統合して、論文全体の中でどこに置くのかを考えるべき
2)先生のコメント
<原則>
@水野の本を読んでいない他のゼミ生を納得させるという視点で詰める。
A水野の論に論理的整合性があるかだけではなく、知識を総動員して水野の論を現実の状況に照らし合わせて考える。視野を広くして、
著者のシナリオ以外の様々な可能性についても考えてみる。
<具体的な問題点>
@に関しては、レジメP.1のT-2.「グローバル資本主義と「電子・金融空間」における資本主義の限界」の@〜Dに関して
データを集めること。(特に@AC)
P.2のU-2.「グローバル資本主義と「電子・金融空間」における資本主義は本当に限界が来ているのか」では、
一般的な意味でのグローバル資本主義についても言及しておく必要がある。
Aに関しては、再生可能エネルギーによる原油の価格革命の克服の可能性や、コモディティではなく、
高付加価値の製品や文化、観光による資本主義など新たな資本主義の誕生の可能性なども考慮すべきであった。
また、前近代の要素が残るヨーロッパの資本主義と大量生産とマネーによるアメリカの資本主義、
日本の資本主義は異質なものであり、資本主義一般のみではなく個別の資本主義も考察すべきである。
加えて、中心ー周辺の定義や、p4@ヨーロッパ文明の誕生などの項目も詰めておく。
2.反省
<温協>
水野の資本主義論・資本主義終焉論に対して
どこまで納得できるか、どこから疑問が残るかを明確化し、
今回の討論会では水野のロジックを批判などではなく
理解するためのレジュメを作成するように考慮する。V.スピーチ大会
11/18,25に行われる第二回スピーチ大会のテーマ
「生まれかわったら、なりたい職業」
制限時間は、8分まで。道具は自由。発表順は、来週決めます。W.各年末企画について(三厨追記)
1.各年末企画幹事の決定
新年会幹事:佐藤樹
10大ニュース幹事:三厨昌平
「今年の漢字」幹事:安藤陽介
「ヒット商品番付」幹事:安藤陽介
流行語大賞幹事:橋篤史
ゼミ忘年会企画幹事:藤田航平
2.「今年の顔」については先生が場立てしてくださることになりました。ありがとうございます。
3.以上の企画を以上の幹事が進めることについて、ゼミ掲示板で報告する。(報告担当:佐藤樹)X.先生のお話
○ラフレーズ(11/5 21:45)
(1)価格革命によって本当に資本主義が終わるのか?
空間革命が問題と言っているが、問題なのは資源。資源があれば生産はできる。
資源の中でも鉄はセラミックなどがあって代替が可能。
しかしエネルギーは代替できない。20世紀の大量生産のために最も決定的だったのは石油である。
石炭を燃やして船を動かしていた日露戦争の時代(ロシア海軍は石炭船で世界一周した)から、
石油が出てきてから飛行機ができ、これが第二次世界大戦に繋がった。
(蒸気機関で飛行機を作ろうとはしない。それは宮崎駿の世界である。彼は近代への憧憬を書く。
そして舞台は必ず地中海のヨーロッパである。)
現代において、価格革命は石油について決定的に問題になっており、代替ができていない。
であれば石油に代わる新しいエネルギー源が出てくれば良いのではないか。
それが新しい「空間革命」になりうる。 原発は代わりになるとは思えないが、原子力を繋ぎに再生エネルギーの議論をすることは可能だ。
(2)各国の宗教や歴史も考慮して資本主義を論じるべき
ヨーロッパ危機はギリシャ、イタリア、スペイン、アイルランド、ポルトガルと、カトリックの国で起こっている。
カトリックは現世が基本の宗教であって、来世を信じるものではないから、来世で頑張ろうとは思わない。
だからカトリックは資本主義のエートスを持っていなかった。
資本主義はプロテスタントの文化から生まれた。イギリス、ドイツなどは食習慣を見ればもともと貧しい土地だったことがわかる。
この世が貧しいから、あの世で幸せになろう。現在ではなく、質素な生活と勤勉さから生まれる来世=未来に良いものがあるのだ。
そのために、神の元に一歩でも進歩していこう、という考え方から資本をできるだけ増やそうとする資本主義につながった。
ヨーロッパはカトリックとプロテスタントが混在していたが、アメリカはプロテスタントが移住してできた、
純粋なプロテスタントの国なので、資本主義も純粋に追及された。
無限に進歩するという概念が共有され、そこで高々100年程度で生まれた電子・金融空間の限界に、水野は資本主義の限界を見ている。
また「電子・金融空間」はほとんどアメリカと日本だけで運用している。
だから「電子・金融空間」が終わるからと言って世界経済が終わるとは言い切れない。
今度は欧州危機について考えてみることだ。日米欧、悩んでいる問題はそれぞれ別であり、それらを比較すると新しい問題が見える。
資本主義とともに盛り上がってきた業界でなく、資本主義の限界とそれに伴う社会的弊害を克服しようとする産業に今後のビジネスチャンスがある。
(3)終わるのは資本主義ではなく近代
資本主義ではなく、近代が終わっているのではないか。人間は共同体が必要な存在であり、一人では生きていけない。それに対し、
民主化や産業化はコミュニティを解体して個人の社会を作ろうとしてきている。いま社会では仲間を求める動きが活発になっているが、
それらはやはりこれまでの「個人化」への動きの限界に達していることの表れであろう。現在においてどちらの方向への動きも
存在していることには矛盾が生じているが、環境やエネルギーのことを考えれば個人の限りない欲望を叶える時代には限界が来ているだろう。
水野は中間層の没落に関しても、エネルギーの問題に関しても非常に場当たり的に議論を展開していて一つ一つを完全に議論しないまま遮断している。これがこの本の可能性を示している。
(4)水野の三つの革命論のもったいなさ
水野は長い16世紀を長い21世紀に当てはめ、利子率や蒐集を持ち出して分析しようとしたことは評価できる。
しかし長い16世紀の終焉が長い16世紀の限界性を克服し、次の資本主義である近代資本主義を産んだことを加味しておらず、
同様に長い21世紀が次の資本主義を産む可能性を検討していない。革命論を使って、長い21世紀が説明されていない。
(5)討論会に向けての準備に優先順位を
今回のゼミでは、データを確かめたり文献に当たるべきものがたくさんできた。勉強して、
残りが終わったと思ったらどんどん増えてしまってしんどい状態である。
しかしやっていけばいくほど増えていくのが勉強である。増えたことを全て手を付ける時間は無いので、
やる必要があるものと無いものに分けねばならない。
問題点を明らかにして、答えを出すか出さないかを決める。
相手に「これはやる必要があったんじゃないですか?」と言わせるポイントを作らないことがとにかく重要だ。
(6)進歩が資本主義と結びついている。
進歩という形ではなく、いかなる価値を付与するかを考えて出たのが、「洗練」。
洗練は数字では表せない、感覚的な良さを表す状態。
(7)日本の伝統だったもので、一度は廃れかけたものが見直されている。
それが宿・旅館(仲居さん:パートのおばちゃんの都合で部屋に上がり込んで強制的に飯を食わせて、布団を敷く)
と、
おせち(もともと手作りでも一つ一つの料理はおいしくないのに、注文する形になって再び勢いが出ている)
であったが、
近年は日本伝統でないにもかかわらずコーヒーに関心が強まっている。町の喫茶店などで成熟しきったのに、である。
これ非常に興味深い。
ちなみにローソン、セブン、マック、ドトール、スタバのコーヒーのおいしさの順位を付けたらどうなるか?
1位、2位、5位を当てよ!!!
答えはこちら!
○安藤陽介
1.セブンイレブン 2.ローソン 3.ドトールコーヒー 4.スターバックス 5.マクドナルド
と予想しましたが、最後だけ間違えてました。
セブンイレブンのコーヒーは万人受けする味で美味しいです。研究開発に何十年もかかってますからね。
セブンカフェ成功の裏にあった「30年戦争」 ただひたすらに、市場の声を聞け! | コーヒーで読み解くビジネス戦略 - 東洋経済オンライン
ローソンはアイスコーヒーしか飲んだことありませんが、香りがよかった覚えがあります。
ドトールもよく飲みますが、可もなく不可もなくという感じです。
スターバックスは結構な頻度で飲みますが豆が古いんじゃないかなといつも思います。味ほどの香りがないので。
豆を買って自分で挽いて淹れたらおいしいのですが。
マクドナルドは2回くらい飲んで不味かったり、おなか壊したりしたので最近飲んでいませんでした。Y.来週までの課題・来週の予定
課題
チームごとの課題
各自のレジメについて、今週指摘されたところ・詰めきれなかったところを改善してくる。
全ゼミ生の課題
「価格革命」「利子率革命」「空間革命」の三つの革命はシュミット、ブローデルの用語を引っ張ってきているので、巻末の参考文献に載っている原典にあたってそれぞれの概念を確認しておく。
そして、この三つの革命について、初めて聞く人にもわかるように説明する。
また、この三つの革命で長い16世紀、長い21世紀に起きた実際の出来事を説明してみて、その際の問題点や疑問点を整理する。
討論会の論文を書くために必要なことは何かを各自で考えてやって来ましょう。
予定
・レジュメ作成の続き
・本の交換会 テーマ「講談社現代新書」Z.今日イチ・刮目
○高橋篤史(26期 11/05 14:55)
相手に聞かせる、納得させる話しをすることは難しいと
改めて思いました。
またあとで追記します。
○安藤陽介(25期,2014/11/05,22:43)
今回のゼミは大いに反省のあるゼミでした。
さまざまな反省があるのですが、根本的な原因を突き詰めるとそれは
「本を何度も読んでいない」ということに尽きます。
今回の担当の目次を作成にあたり、これまでと何も変わらない理解のまま
目次作成を作業としてこなしていました。
我々の作った目次は他のチームに何かを与えるものではなく、単なる議論の焼き直しにすぎませんでした。
その目次が「概要」という項目であろうと、これまでの見方でのテキストの理解をそのまま掲載するのではなく、何度もテキストを読んだ発見をそこに記していくということができたのではないかと思います。
「水野資本主義論の概要」という項目でどれだけ、自分たちの解釈を詰めていいのかは迷いましたが、
テキストを何度も読み直していないことが結果的にアウトプットを誰でも作成できるような
価値のないものにしてしまいました。
もっと「私たちにしかできないこと」という観点で課題に誇りを持ち、作業ではなく楽しみながらできるようにしていきたいと思います。
〇三厨昌平(25期、2014/11/07、21:33)
今回は活動報告を木田を巻き込んでまとめてみました。今回はゼミ後に図書館と我が家でまとめました。(笑)
場立てをしてくれた高橋を始めとして、これが後輩が掲示板に報告する参考になってほしいです。
また、非常に興味深いウィキペディアの記事を木田が見つけてくれたので報告します。
これはいまの勉強に関わる資料なので、ゼミ生のみなさん要チェックです。
今回の刮目は、また追って書きます。
◯木田 世界 (25期 11/9 23:09)
今回のゼミでは、先生のお話しの中で新たな形の資本主義が出てくる可能性や、
地域別の資本主義などについて学ぶことができました。
今後の考察にどんどん取り込んでいきたいと思います。
実はこの土日、親戚の結婚式で福岡までいってきたのですが、ちょっと足をのばして九州国立博物館に行くことができました。
そこで故宮博物院の特別展が開かれていたのですが、
多宝格や永楽大典・四庫全書などを見ていると、
かつての中国の皇帝が有り余るほどの宝物や情報を、所有し分類し保存しようとしたのだろうと思わされます。
そうすると、西欧だけでなく中国にも「蒐集」は存在したのではないかと思えてしまいます。
ではなぜ、「蒐集」は西欧のものとされたのか?西欧の蒐集と他の文明の蒐集は、何が違うのだろうか?という疑問を持ちました。
【記事番号:512 削除キー:512】