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[234] 題名:2010年度三戸ゼミ10大ニュースを完成させ、ゼミを深めよう‼ 名前:松井 敬祐(23期生) 投稿日:2011年02月06日 (日) 01時09分
2010年度ゼミ10大ニュース投稿管理者を務めさせていただく
松井敬祐(23期生)
です。
2/1(火)に三戸ゼミ10大ニュースを行い、
1位から10位まで発表したわけでありますが、
1位から3位までのサブタイトルは決定したものの、
それ以降の順位についてはまだ決まっていません。
そこでこの掲示板を活かし、4位〜10位のサブタイトルの
決定と1位〜10位の解説を行っていきたいと思います。
2/1のゼミで担当を決めましたので、再度確認のために整理しておきます。
[解説の担当者] [1年間のタイトル]
○1位・2位⇒小林 竹田、小林
○3位・4位⇒松井
○5位・6位⇒市川 [総合担当]
○7位・8位⇒衛藤 近藤、坂倉
○9位・10位⇒清野
サブタイトルについては各個人、あるいは各チームで話し合って
投稿していただくようにお願いします。また、書き込む際は
削除キーを確認の上、この書き込みに随時投稿していただくようお願いします。文書の最後に(書き込み日時、名前)を記入することを忘れないように‼
削除キー 【enjoy】
※ちなみに、サブタイトルを考える際の参照として、
ゼミ報告提示板の[233]に各チームが考えてきたランキング表を
載せているので、そちらを参照するようお願いします。
各々が書き込みを行うごとに先生よりポイントがいただけるので、
みなさん積極的に書き込みよろしくお願いします。
なぜ、タイトル・サブタイトルを考えることをするのかを考え、
楽しんでやっていきましょう。
=============================
一年間のタイトル
≪2010年度三戸ゼミナール「三戸ゼミ大転換の兆し」≫
他、タイトル候補(ゼミとは何かを問わねばならない、三戸ゼミ新たな方向性の模索)
2011/2/11 18:35 竹田
≪新学習と問われる「学び」≫
2019/2/19 18:36 小林☆1位 セミナーハウスで菊澤ゼミとの初インゼミ
〜4年 もっと討論を
2年・3年 得ること多し!!〜
(解説) 十年ぶりに八王子のセミナーハウスでインゼミが行われ、
しかも相手は慶応大学の菊澤ゼミとで、初めて行った。
4年生以上の中には初めて討論会に参加するものもおり、
“納得させるまで”ということが意識されていた。
(2011/2/11 4:29 松井)☆2位 滞るゼミ報告
〜何のために、誰のために〜
(解説) 三戸ゼミナール提示板において伝統的に続いてきたゼミ活動の
報告の書き込みが部分的に行われていない。
ゼミ活動報告の作成の「型」まで作られていて、
それが継承されず、ストップしつつあるのはダメではないか!?
三戸ゼミの“記憶”を残していかなければならない!!
(2011/2/10 23:13 松井)☆3位 CSRを正義で問うた!!
〜トピックスからテーマと方法〜
(解説) 難解で旬なテーマを取り上げ、
誰も行ったことのない正義の観点からのCSR理論であった。
これは今までにない新たな方法であり、
その検討にチャレンジした2010年度の論文は書いたと
いうことだけでは言い表せないものであった。
(2011/2/11 4:35 松井)☆4位 三戸ゼミweb、新たな展開
〜書き込み募集中〜
(解説) 三戸ゼミ新ホームページや三戸ゼミの活動を
リアルタイムでつぶやくTwitterを通して
OBの方や欠席している人のためにゼミの楽しさを伝えるのだ!!
Webを通して先生をはじめ、OBの方や現ゼミ生たちと
コミュニケーションしていこう!!
(2011/2/10 23:30 松井)☆5位 企画盛りだくさんの夏合宿
〜豊作の夏、から、不作の秋へ〜
(解説) 楽しかったという声が多く、企画が例年以上に多かったが、
「正義」という考えが難しく勉強の成果はいまひとつであった。
その後の夏合宿の報告では学んだことが報告されず、
継続的に「本気」であったのではなく、一時的なもので燃焼してしまい、
いわゆる「その気」であったのでは…
(2011/2/11 4:41 松井)
みんなで創るをテーマに、企画も盛りだくさんで、
勉強面では少し不安は残るものの、得るものはたくさんあった。
しかし、夏合宿での得られた問題点はあまり解決することなく
活かすことができなかった。
(2011/2/12 14:23 市川)☆6位 コーナイ炎治らず
〜コミュニケーションを大切に!仲良くしようぜ!〜
(解説) スピーチ大会3回できたが、参加者は少なかった。
だが、1日だけ三戸ゼミ“七人の侍”が結成された。
(2011/2/11 4:46 松井)
ゼミの開始の時の集まりの悪さや、連絡がとれないなど、
さまざまな問題が勃発。今一度、ゼミに対するゼミ生一人一人の
意識が問い直される必要がある。
(2011/2/12 14:03 市川)☆7位 DVD学習の導入
〜モノの見方を学ぶ新しい方法〜
(解説) これまでにない勉強法を行い、
それから得た情報をどのように捉え、
どのように意味づけるかが問われた。
(2011/2/11 4:49 松井)☆8位 最先端の流行を吸収
〜もしドラ、お願いランキングから学ぶ〜
(解説) 話題の『もしドラ』や『お願いランキング』を学ぶ題材
として導入しただけでなく、合宿ではTwitterを新しく
導入した。また2010年度後期、先生の講義「企業と社会」
において、大学のSNS「Y-career」も開始したが、利用者
は増えず…
(2011/2/11:19:20 衛藤)☆9位 消えた野毛町興しプロジェクト
〜夏のアルバイトで活動終了〜
(解説) ついに野毛の町興しに取り組め、
アンケートの作成を行っていたが、
実際は体制が変わって我々はバイトさせられる程度で終わった。
(2011/2/11 4:53 松井)
アルバイトで終わる結果となったのは本当に残念だったが、
実際に現場と関り合いながら取り組んだことや、独自に進めていた
アンケートの作成は決して無駄な学びではなかった。
我々が作成したアンケートの方が現場で使用されていたものよりも
出来がよかったと言っても過大評価ではないと思われる。
(2011/2/11 18:10 清野)☆10位 オープンゼミは大失敗!?
〜創意工夫を尽くすも結果は6人 惨敗に終わる〜
(解説) Twitterやパワーポイントで工夫を凝らしたが、
参加したのはたったの6人であった。
(2011/2/11 4:58 松井)
さらに、今年はゼミの時間を大幅に使って話し合いを行い、
当日は参加型の企画として本の交換会を行ったのだが、
授業の関係で二年生は全員が途中退室してしまった。
参加者が例年にないほど少なく、時間の関係で目玉企画が
上手く行えなかったのはやはり残念であった。
(2011/2/11 17:53 清野)
総括〜10大ニュースの選定の基準について〜(2011/2/20 2:51 坂倉)
この10大ニュースは、基本的には
タイトルにその「出来事」を、サブタイトルにその「意味づけ」を
書くことになっています。
ゼミ全体としても、個人的にも、
サブタイトルに込められる「意味付け」の部分が詰められていなかった
という印象を受けました。
サブタイトルに込められる「意味付け」はおそらくランキングを決定した「基準」が表れるものであり、
そこが明確化していなければ、当然、実のある議論もできません。
先生から10大ニュースを選ぶ「基準」について「出来」「満足度」「意義」があるというお話がありました。
それを振り返り、自分なりに解釈し直してみることで総括としたいと思います。
(10大ニュースが終わった後に、自分で考えた範囲が大きいので、先生の意図とは外れているかもしれません。)
それらの「基準」は(大まかにですが)以下のように分けられるのではないでしょうか。
出来事の種類 評価基準
(@)「毎年行っている企画・行事」⇒その「出来」と「満足度」の大きさ
(A)「新しい出来事・取り組み」⇒その「意義」と「満足度」の大きさ
・「出来」というのは、
その企画の「コンセプト」(何のために)にそって測られるものだと思います。
例えば、夏合宿の場合、「本気を学ぶ」といったある程度、例年に共通している「コンセプト」があり、
その「コンセプト」が十分に達成されたのならば、点数も大きくなります。
(この場合は当然「満足度」も高くなると思います。)
大野さんからは、今回、この「コンセプト」から評価するという観点が薄かったというご指摘を頂きました。
・「満足度」というのは、
毎年行っている企画の「コンセプト」を意識的に変えた場合や、
結果的に「コンセプト」にはあまりそっていなかったという場合に、
ゼミ生が「満足した」「満足しなかった」というようなことが考えられます。
例えば、今年の討論会は、例年とは違った討論会になりました。
サブタイトルの「4年 もっと討論を、2年・3年得ること多し!!」
は各学年の「満足度」を表したものになっていると思います。
(おそらく、その「出来」や「意義」がはっきり掴みきれない時に、ゼミ生の「満足度」という基準を持ち出すのではないでしょうか。)
・「意義」というのは、
主に「新しい出来事・企画」を測る基準になると思います。
例えば、今年の3位「CSRを正義で問うた!〜トピックスからテーマと方法を〜」がそれに当ります。
この「意義」に関して、それぞれの認識が違っていることは多いと思います。
実際の議論の場では
「トピックスからテーマと方法を」という「意義」の他に
「論文だけで終わらない一生涯かけられる大切なテーマを得た」
「かなりレベルの高い論文に取り組んだ」といったことに
「意義」を見出したゼミ生もいました。
そのどこに「意義」を見出すかによってランキングも大きく変動します。
これらの「基準」(「出来」「満足度」「意義」)を念頭におきニュースを選べば、
そのランク付けについて論理的な説明ができるようになるでしょうし、
他人の評価と自分の評価を比較することに楽しみを見出せるのではないか、と思います。
この三戸ゼミ10大ニュースは多くを学べる貴重な場であると共に、やり方が分かればもっと楽しめる場であることに気づきました。
この(皆で書きこむ式の)「報告」の場でも、そのような場を作れたはずです。
報告が遅れてしましましい本当に情けないですが、
今年一年の活動を振り返ることはまだできますし、その必要性が残っていると思いますので、
この報告を皆にとって意味のあるものに仕上げていきたいと思います。
[233] 題名:2010年度ゼミ室での最後のゼミ報告〜三戸ゼミ10大ニュース〜 名前:松井 敬祐(23期生) 投稿日:2011年02月04日 (金) 22時30分
今回が4年生にとってゼミ室でやる最後のゼミとなりました。
今日の中心内容は三戸ゼミ10大ニュースであり、2010年度を振り返って
我々に最も影響があったのは何か、何を得たのかを議論し、ランキングを作成しました。
個人的なことですが、4年生のゼミ室での最後のゼミにおいて久しぶりに2年生が3人揃ったことがうれしく感じました。
まだまだ寒い時期が続き、もうすぐ期末テスト期間に入っていくと思いますが、
ボディマネジメントをしっかりし、大学講義もゼミ活動も楽しく、のっていきましょう!!
それではゼミ報告に入っていきたいと思います。
(目次)
T.基本情報
U.三戸ゼミ10大ニュース
V.本の交換会
W.刮目T.基本情報
[場所] 経営学部B棟334号室
[日時] 2011年2月1日(火)16:30〜00:30
[出席状況] (カッコ内は欠席者)
大野さん
SeinoIsm:清野、衛藤、竹田(高松)
けいさん!!:近藤(小泉、勝又)
肉食主義:坂倉、松井、守内(長濱)
コバストテレス:小林、市川、安齋、中村
11/15 (73%)
今回はコバストテレスのみなさん全員集まりましたね。
中村さんの刮目の内容にもあったように、コバストテレスというチームとしてもっと活動したかったと言っていました。
しかし、まだ卒論報告会や追い出し合宿があります。
その他にもお互いに会う機会も作れます。そこで“仲間”という存在を実感し、思い出を作っていきましょう。U.三戸ゼミ10大ニュース
まず、各チームが黒板にそれぞれの10大ニュースのランキングを列挙してもらった。
その上で、各チームに共通する内容やチーム独自の内容などに分類し、
1位〜10位まで全体のランキングを作成していった。
その際、1位〜3位までは各チームから1人代表者を決め、15分間で討論し、
順位を決定していき、4位〜10位は抜粋して多数決で決定していった。
その際も意味づけやランキングの基準を考慮し、
タイトルとサブタイトルはどれが最も適しているか考えた。
ここで、各チームの1位〜10位のランキングを列挙する。【SeinoIsmのランキング】
☆1位 セミナーハウスで菊澤ゼミとの初インゼミ 〜スタンス違えど、得るもの多し〜
☆2位 史上最難?三戸ゼミ論文 〜社会的責任とは? 問われる本気と自分の正義〜
☆3位 報告の停滞とHP存続危機 〜三戸ゼミの蓄積に対処せよ!!〜
☆4位 企画充実の夏合宿 〜皆で創れたか? 貴重な学びを我が物に〜
☆5位 ゼミの雰囲気を変える 〜沈黙するゼミ生、コミュニケション大切に〜
☆6位 新たなる挑戦 〜DVDやTwitterの導入〜
☆7位 掲示板革命 〜新企画と編集機能の革新〜
☆8位 3回できたスピーチ大会 〜しかし、人は少ない〜
☆9位 消えた野毛 〜町興し試みるもバイト断念〜
☆10位 オープンゼミは大失敗!? 〜わずか6人の参加〜
次点:最先端の流行を吸収 〜もしドラ、お願いランキングから学ぶ〜
SeinoIsmチームでは基準として1年スパンの比重、三戸ゼミの過去の歴史、
今年度初めての企画かどうかを考えた。【コバストテレスのランキング】
☆1位 慶応菊澤ゼミとの討論会 〜優秀な学生、しかし「発表会」に〜
☆2位 ゼミ報告の停滞 〜三戸ゼミの転機、それでいいのか〜
☆3位 現代社会の正義を学ぶ 〜最難関の論文に挑む〜
☆4位 2年生大活躍の夏合宿 〜楽しい合宿、しかし勉強は〜
☆5位 ビデオ学習の導入 〜勉強方法の変革、モノの見かたを学ぶとは〜
☆6位 三戸ゼミ本企画始動 〜更なる蓄積へ〜
☆7位 工夫を凝らせたオープンゼミ 〜Twitterからパワーポイントまで〜
☆8位 浩友会により、掲示板過去最高の盛り上がり 〜しかし、現役生引き継げず〜
☆9位 久しぶりのセミナーハウス 〜「場」と「空気」、学びの施設〜
☆10位 スピーチ大会年3回開催定着化 〜話すのは更なる涵養へ〜
SeinoIsmとは違い、今年度初は意識しておらず、過去において、
ここは明らかに違ったか、あるいは自分達にとって影響あるもので
あったかを基準としていた。【肉食主義のランキング】
☆1位 掲示板の衰退 〜上がらないゼミ報告、問われるゼミ生の態度〜
☆2位 慶応菊澤ゼミの討論会 〜「討論会」と「発表会」、久しぶりのセミナーハウス〜
☆3位 三戸ゼミweb、新たな展開 〜新HP、Twitter、wiki〜
☆4位 企画盛りだくさんの夏合宿 〜2年生企画、深夜かくれんぼ、美食アカデミー、パウル君〜
☆5位 コーナン炎治らず 〜ゼミの形態を変えなければならないのか〜
☆6位 三戸ゼミの「正義」の話をしよう 〜話題のベストセラーをメインテキストに〜
☆7位 浩友会の日、閲覧数“0” 〜OBのための掲示板か〜
☆8位 ビデオ学習の導入 〜新たな勉強方法の開拓〜
☆9位 短くなったゼミの時間 〜これからの「タイムマネジメント」を考えよう〜
☆10位 集まらなかったソフト大会 〜野球は何人でやるものか〜
肉食主義では三戸ゼミの歴史、1年スパンの比重、可能性という
基準でランキングを作成した。他にない基準は可能性であり、
今後のゼミ活動においてどうすれば維持できるかを考慮した。
黒板に列挙された内容以外に先生からの案も挙げられ、
英語でスピーチしよう!! 来年度に持ち越しか。
ゼミ生かるた存続危うし。
大野さんの別格的存在。
の3点であった。
3チームの列挙されたランキング内容の共通点を比較したとき8点共通するものがあった。
(討論会、論文、HPの停滞、夏合宿、DVD、スピーチ大会、オープンゼミ、掲示板)
これらの8点を考慮し、それぞれの意味付けを考えていった。
○掲示板活動の衰退
⇒23年間続いてきたことが、ここで止まってしまうことは
三戸ゼミの歴史という基準の観点から考えるとこれからの
掲示板活動を見直す必要があるし、OBの方が作ってくださった
「型」を現役生が継承していかなければならないという話になり、
これは重要だということになった。掲示板衰退とともに先生の
コメントに対するレスポンスの悪さも取り上げられた。
○今年のゼミ論文
⇒「正義」とは何か、という概念から始まった。
去年の家の理論との質が違い、家の理論では議論がしやすいものであったが、
「正義」では議論がしにくく、結論が明確ではなかったという指摘がありつつも、
この哲学の問題にチャレンジしたことが良かったという意見も出た。
4位以降は多数決であったので、
ここで最終的に決まった三戸ゼミ10大ニュースを発表する。【全体でのランキング】
☆1位 討論会 9.5点
☆2位 ゼミ報告 9.4点
☆3位 正義でCSRを問うた論文 9点
☆4位 Web
☆5位 夏合宿
☆6位 コーナイ炎
☆7位 DVD学習
☆8位 流行
☆9位 野毛
☆10位 オープンゼミ
そして、1位、2位、3位のタイトルとサブタイトルが決定した。
(1位)ゼミナーハウスで菊澤ゼミとの初インゼミ
〜4年生 もっと討論したかった
3年生・2年生 来年もやりたいと得るもの多し!!〜
(2位)ゼミ報告の停滞 〜活動報告がされていない、それでいいのか〜
(3位)CSRを正義で問うた!! 〜トピックスからテーマと方法〜
4位〜10位のサブタイトル、1位〜10位までの解説は
掲示板でゼミ生が投稿する形で決定することになった。
役割分担は以下の通りである。
[解説の担当者] [1年間のタイトル]
○1位・2位⇒小林 竹田、小林
○3位・4位⇒松井
○5位・6位⇒市川 [総合担当]
○7位・8位⇒衛藤 近藤、坂倉
○9位・10位⇒清野
投稿し、自分の役割を達成することで先生よりMPをいただけるというシステムとなる。V.本の交換会
今回の本の交換会のテーマは「この人を語る」であり、前回のスピーチ大会のテーマを引き継ぎ、
スピーチ大会で自分が語った人に本を渡すものであった。一年間で最高の本を渡すもので、
相手に“この本を本当に渡したい”のだという心のこもったものを渡さなければならない。
先生のお話によると、本を選ぶ基準は2つあり、
「相手に対するマッチング度を大切にするか」、
「それとも自分が良いと思う本を選ぶか」である。
またこういった基準から本を選ぼうと思うと、日頃から本から知を追求する必要があり、
また相手をどれだけ観察しているかが重要となってくる。
「この人を語る」という企画にはそこに深さを感じることができる。
他にも、本を紹介する時にはただ紹介するだけではなく、本に下線を引いたりして、
自分で工夫することで相手は理解しやすくなり、思いをより一層届けることができるのである。
私の紹介した本は『ガイアの夜明け 〜戦う100人』で100人の変革者が1人3ページに渡って、
経営論を語っているものであるにだが、先生からのご指摘にあったように、
その類の本は内容が一つ一つあさく、読みにくいということであった。
私が本を読むとき、その本から何かを得よう、知ろうと読むので、
その本の評価をしようとはあまり意識していなかった。
本の内容からこのタイトル名で本当に良いのかと考えることは非常に大事であり、
だから10大ニュースのタイトル、サブタイトルを考えることに意味があるのである。
それは顧客に手に取ってもらうために企業が行うことと同じ考えである。W.刮目
4年生のゼミ室での最後のゼミでの刮目で何を喋ったら良いのか迷ってしまった。
それは自分が準備をしていなかったことがいけなかったのであるが、先生からのご指摘があったように
「一番楽しかったこと」「一番辛かったこと」あるいは「私のNo.1」
を語ったら良いのではないかということであった。
その中で最も印象に残ったことは「総括をする意味は何か?」であった。
このことはこれからゼミを行う上で非常に大事なことであるとともに、
それを考えることは物事を意味付けする理由を学べると思い、ノートにメモしたのであるが、
ただ単に“何が起こったのか”、“何をやったのか”を述べるだけでは意味をなさず、
それらを意味付けることで自分のものになり、記憶に残るのである。
これは人生についても考えることができ、“どう生きたか”ではなく、
人生において“どのように理解し、自分にどうおさめていくか”が大事なのである。
自分を大切にしていくためにもこれからの自分の行動を考えていきたい。
[232] 題名:後期第6回本の交換会報告テーマ「仕事・働く」〜三戸ゼミ生にとっての「就職」〜 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2011年02月01日 (火) 15時50分
12/21日(火)に行われた後期第6回の本の交換会報告をします。
テーマは「仕事、働く」です。
(私の報告の遅れのため、第7回報告と前後しております。)
●○●紹介本リスト●○●
■先生、OB
出品者
著者名『本のタイトル』出版社 評価 購入者
―紹介コメント
三戸先生
ロナルド・ドーア『働くということ‐グローバル化と労働の新しい意味‐』中公新書 A− 大野さん
‐本当に「市場原理」で良いのか?これほど日本企業のことを良く理解しているドーアが
「働くこと」について書いているのだから読まないわけにはいかない!
安田雪『大学生の就職活動』中公新書 B+ 小泉
−就活のためのハウツー本などではなく「就活」に対する分析がしっかりとされている。
「就活とは何か」が一番良く分かる解説書。
津田眞澂『企業は人を捨て国を棄てる』単行本 B+ 竹田
‐経営学部にいて、津田の本を読んだことのない奴の知的レベルは信用できない!それほどの著者。
B-ing編集部『プロ論』単行本 B+ 坂倉
‐「いろんなジャンルから有名人をよくこんなに集めたなぁ。」
これからの日本で仕事をする上で、「プロフェッショナル」という観点が重要になるだろう。
大野さん
山本七平『帝王学−「貞観政要」の読み方』文春文庫 勝又
‐「創業」か「守成」のどちらが困難であるか。「組織」とは何か、ということを考えさせてくれる一冊。
■現役生
[評価]
出品者 著者名『本のタイトル』出版社 購入者
―紹介コメント
[A−]
小泉 ロナルド・ドーア『働くということ‐グローバル化と労働の新しい意味』中公新書 坂倉
‐今年「正義」の勉強をしてから読み返すと、全く別の本のように感じられた!
読んだことがある人ももう一度読んでほしい!
守内 ロナルド・ドーア『働くということ‐グローバル化と労働の新しい意味』中公新書 安齋
‐本日、三戸先生を含めて3人目のご紹介!グローバル化により日本の企業変化が生じている。
もう一度「働く」意味を考えなければならない。
[B+]
竹田 森清『会社で働くということ』岩波ジュニア新書 松井
‐ドーアよりも簡単で分かりやすい!「働く」ということを考えるための入門書。
清野 吉岡秀子『セブン‐イレブンおでん部会‐ヒット商品開発の裏側−』大野さん
‐おでん、おにぎり、メロンパン。コンビニが開発したヒット商品達。
それらがどのような過程を経て作られているのかは興味深く、面白い!
近藤 小笹芳央『会社の品格』幻冬舎新書 小林
‐将来、会社で働く上で「正義」を大切にしていくなら、会社の「品格」を考えなければいけない。
社員の視点から、企業体質を見抜き、会社を評価するための一冊。
[B]
近藤 デイビット・シールズ『イチローUSA語録』集英社新書 竹田
‐あれだけストイックに野球に対して望み、結果を出すイチロー。将来の自分が仕事をしていく上で、
イチローの言葉を聞いて損はない。
安齋 高橋俊介『キャリアショック』ソフトバンク文庫 衛藤
−仕事での「自己実現」が叫ばれる現代だが、そもそもいつ会社がつぶれるかも分からないこの時代に
「キャリア」を作ることは難しい。本当の意味でキャリアを考えるための一冊。
坂倉 稲盛和夫『成功への情熱』PHP文庫 近藤
‐JALの再建のために無給で「働く」といった人物の、仕事をする上での哲学とは
一体どういうものか知りたくないですか!
中村 畑村洋太郎『失敗を生かす仕事術』講談社現代新書 坂倉
‐三戸ゼミには、失敗してもそれを生かして成長する場がたくさんある。この本を読んで、
失敗を恐れず挑戦し、学んで欲しい!
衛藤 西村英俊『会社は毎日つぶれている』日経プレミアシリーズ 小泉
‐双日初代社長である著者。タイトルにハッとさせられた。自分が本当に社長になったような気持ちで読める一冊。
長濱 染谷和巳『上司が「鬼」とならねば部下は動かず』プレジデント社 竹田
‐新入社員が上司の考えを理解する時にも、また自分が将来上司になった時にも読みたい一冊。
勝又 前川孝雄『頭痛のタネは新入社員』新潮新書 安齋
‐就活戦線を勝ち抜いた新入社員に上司が頭を悩ます。就活に対する学生の態度を考えさせられる一冊。
[B−]
小林 山本ケイイチ『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』幻冬舎新書 竹田
‐タイトルに引きつけられませんか?このタイトルを見ると、自分も筋トレをしなきゃいかんのか、
と気になります。
松井 柴田昌治『なぜ会社は変われないのか』日経ビジネス 小泉
‐「変革」を目標に掲げても、なかなか変われない企業。そんな日本企業の変革の実現を
ドラマ仕立てにしてあり、面白く読める一冊。
▲▽▲本日の人気本▲▽▲
本日、人気本ランキングは…
1位 大野さんご紹介 山本七平『帝王学−「貞観政要」の読み方』文春文庫 7人
2位 三戸先生ご紹介 津田眞澂『企業は人を捨て国を棄てる』単行本 6人
3位 三戸先生ご紹介 安田雪『大学生の就職活動』中公新書 3人
小泉さんご紹介 ロナルド・ドーア『働くということ‐グローバル化と労働の新しい意味』中公新書 3人
小林くんご紹介 山本ケイイチ『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』幻冬舎新書 3人
という結果になりました!現役生の苦難が続いています。
小泉さん紹介のドーアは三冊紹介された中での見事なランクイン!
小林君の紹介本はよく本屋に平積みにされていますね!
■□■感想■□■
テーマが「働く・仕事」となると、やはり自分がこれから「就職」する上で、という観点で本が選ばれます。
でも、三戸ゼミに入っていなかったら「就職」についての本を読むといっても、いわゆる「就活」で企業にとってもらうための
ハウツー本のようなものしか読まなかったことも、十分あり得ただろうと思います。
少し考えてみたら、あらゆること、少なくとも企業に関することなら、自分の「就職」に大いに関わってくることぐらい分かるのに…。
改めて、三戸ゼミ生の「就職」について考えさせられるテーマでした。
[231] 題名:後期第6回本の交換会報告テーマ「食」〜美味しそうな本、不味そうな本〜 名前:清野彩奈(22期生) 投稿日:2011年02月01日 (火) 00時44分
報告が遅くなりまして申し訳ありません。
1/11(火)に行われた本の交換会報告をします。テーマは「食」です。
●○●紹介本リスト●○●
■先生、OB
出品者
著者名『本のタイトル』出版社 評価 購入者
―紹介コメント
三戸先生
小泉武夫『不味い』新潮文庫 B+
―美味しいを集めた本は数多くあれども、“不味い”について書かれた本は難しく、そこが面白いと思う。
農学博士にして「食の冒険家」を自称する著者が、あらゆる場所で体験した不味い食べ物に関して、
ユーモアたっぷりにつづったエッセイ集。
池波正太郎『剣客商法』新潮文庫 A 守内
池波正太郎『鬼平犯科帳』12巻 文春文庫 A 竹田
―現代の料理好き人の代表!話は『剣客商法』、料理ならば『鬼平犯科帳』がオススメ!!
本当はセットで出されたが、多くの手が上がったので二冊に分けてじゃんけんをした競争率の
高かった本。
ハリー・クレッシング『料理人』ハヤカワ文庫 A 中村
―小説として面白い一冊。「これ面白いって言わないような奴はもう一遍生まれ変われよぉ」
と先生のオススメ!今なら\819(アマゾン価格)で自分が転生すべきかどうかが試せます!
大野さん
玉村豊男『男子厨房学入門』中公文庫 A 市川
―レシピ本を超えたレシピ本である。小泉武夫と池波正太郎に並ぶ料理好き人間。料理を楽しむ、
興奮するという新しい発見がある一冊。私も以前、先生から食について玉村豊男の本を紹介していただき、
男子厨房学入門とは違う本ですが一冊持っています。読んでいるとこの玉村豊男という人間が
羨ましくなりますよ!
■現役生
[評価]
出品者 著者名『本のタイトル』出版社 購入者
―紹介コメント
[A−]
中村 鶴野良行『バナナと日本人―フィリピン農園と食卓のあいだ』岩波新書 衛藤
―「岩波新書の食の本といえば三戸ゼミ内では『エビと日本人』が有名ですが、その岩波新書の
食の本です」と言いきった中村さん。バナナにまつわる背景がこの一冊に記されています。
守内 ハリー・クレッシング『料理人』早川書房 近藤
―食の深淵に触れるベストセラーです。三戸先生のハリー・クレッシングが獲得できなかった人が
守内さんの『料理人』を求めてじゃんけんを4回もした人気の高かった本です。
壮絶なじゃんけん合戦の勝者は…近藤でした!
[B+]
衛藤 子安大輔『「お通し」はなぜ必ず出るのか―ビジネスは飲食店に学べ』新潮新書 清野
―「自分は外食派です!そんな自分がオススメする本です!」と内容の分かりやすさと読みやすさから
紹介されました。あらゆるビジネスに通じる「繁盛のセオリー」が明快にわかる一冊。実際に読んでみると
「なるほど、これは確かに読みやすい」と思いました。
清野 中村靖彦『コンビニ ファミレス 回転寿司』文春新書 衛藤
―食の問題が良く分かる本です。書名の通りコンビニなどの身近な場における食と農を通じて
食料自給率等の社会問題を捉えています。総合的な視点で食の問題を解説しており、一読の価値があります。
だいぶ前の本ですが見劣りはしません。
長濱 河岸宏和『“食の安全”はどこまで信用できるのか―現場から見た品質管理の真実』アスキー新書 近藤
―自分の一番好きなテーマで、今までの本の交換会の中で一番本が選びやすかったと語りました。
この本は現職の食品品質管理のプロ、しかもメーカー、工場、スーパーなどの流通までと、食の現場を
川上から川下まで経験している著者が初めて一般読者向けに書き下ろしたものです。
就職先が飲食業の長濱さんらしい一冊です。
[B]
近藤 有本香『なぜ、中国は「毒食」を作り続けるのか』祥伝社新書 安齋
―「値が張る肉(国内産)と安い肉(外国産)だったら、自分は高い肉を選びます!」と豪語した近藤の紹介に、
私は正直なところ「本当か!?」と思いました。中国の某毒入り食品をはじめ、どうして中国では
これほど途方もない毒食事例が頻発するのか。この本では体験を基に史実や現在の体制、世相を絡めて
毒食発生のメカニズムを読み解いていく。
竹田 丸元淑生『豊かさの栄養学』新潮文庫 安齋
―衝撃的な紹介を披露した竹田さんはゼミ生の偏った食生活を心配しての一冊です。「食べる」とは
どういうことなのか、わかりにくい栄養学上の問題点を、図解によってわかりやすく説き、飽食の時代の、
正しい食事のありかたを示す、新しい栄養学ハンドブック。
[B−]
松井 向笠千恵子『食の街道を行く』平凡社新書 竹田
―司馬遼太郎の顰に倣い、日本に数ある「鯖街道」や「塩の道」など食の流通交流に関連する道を
丹念に辿り、日本の食文化の原点を探る一冊。鯖や塩などの海産物から醤油や唐辛子などの調味料まで、
さまざまな食品・食材が伝わってきた道をたどり、日本の食文化の流れを学べます。
安齋 岡本一南『村上レシピ』ゴマ文庫 竹田
―安齋さんが大好きな村上春樹の本に描写された料理が一冊の本になりました。『風の歌を聴け』
『ノルウェイの森』から『ねじまき鳥クロニクル』『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』まで。
村上春樹の小説は、手軽でおいしい料理の宝庫。村上春樹ワールドから35品を厳選していますが、
安齋さん曰く「ノルウェイの森は描写がちょっと…残念です」とのことです。
市川 関口雄祐『イルカを食べちゃダメですか?―科学者の追い込み漁体験記』光文社新書 大野
―「皆さん、デートはどこに行きますか?」から独特のつかみを披露した市川くん。イルカショーを
見ながらイルカは何故食べていけないのかうんちくの一つでも語れた方がいいと言っておきながら、
「でもこのうんちくのせいで好感度が下がって嫌われる可能性があるので評価はB−です!」と
ゼミ室に笑いをもたらしてくれました。
▼△▼先生のおすすめ本▼△▼
長尾真『電子図書館 新装版』岩波書店
…著者である長尾真とは、現職は国立国会図書館の館長を務めている方です。「そんな人間が
“本とは何か”について書いている本…。どう書いているのか気になるだろう?」と、先生から
人推しで紹介していただいた本です。
<内容紹介>
既存の図書や資料をデジタル化すれば、それで電子図書館が実現するのではない。デジタル化された情報を
縦横に使いこなし、新しい知的空間を創造するための知識やツールを提供するのが電子図書館である。
そのために何が必要かを説く本書の構想は、挑戦的かつ刺激的な未来の設計図だ。具体的な展望を示した
「まえがき」を加えて、新装版として刊行。
▼△▼本日のエピソード▼△▼
今回は竹田さんの紹介が印象的でした。竹田さんの紹介した本は丸元淑生『豊かさの栄養学』新潮文庫です。
「 近藤は肉まんばっかり!衛藤はカップラーメンばっかり!清野はお菓子ばっかり!
中村さんはガストキングバーガーばっかり!
…ゼミ生は栄養が偏っている!栄養失調にならないようにこの本を紹介します」
もうこの紹介で「…竹田さんにしてやられた!」と思いました。ゼミ生をよく見ている竹田さんだからこそ
できる紹介の仕方です。まさか自分の食生活を本の交換会という場で暴露されるとは思ってもいなかったので、
私にはかなり衝撃的な紹介でした。
ゼミ生だからこそ分かる内輪ネタをここで活かす紹介方法も、一つの手であるなと学びました。
ちなみに、今回の本の交換会で安齋さんがじゃんけんで全く勝てないという絶不調が裏では
起こっていました。何かと手を挙げて果敢に挑むのですが負けるわ、負けるわ…。
後半ではじゃんけんに負けると「また負けた!やっぱり今日はダメだー!」と嘆く姿が目撃されていました。
結果的に安齋さんの手元には2冊の本が残ったそうな…。
次回の本の交換会テーマは「この人に贈る」です。
[230] 題名:後期第5回本の交換会報告テーマ「学校」〜皆の思い描く「学校」という場〜 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2011年01月30日 (日) 04時13分
12/14日(火)に行われた後期第5回の本の交換会報告をします。
テーマは「学校」です。
●○●紹介本リスト●○●
■先生、OB
出品者
著者名『本のタイトル』出版社 評価 購入者
‐紹介コメント
三戸先生
河合隼雄,梅原猛『小学生に授業』小学館文庫 A 勝又
‐「大学生」に向けた最終講義を扱った本があるが、この「小学生」に向けた授業の方が
はるかに良い。「分かりやすさ」とは何かが分かる本。
甲野善紀『古武術からの発想』PHP文庫 A 竹田
‐現代のスポーツは近代の体育学からきているが、この甲野の体術はそこから明らかに離
れている。「術」とは普通の人間ができないことを可能にするものである。
斎藤孝『理想の国語の教科書』単行本 B
清水義範『国語入試問題必勝法』講談社文庫 A 小泉(セット)
‐上は三戸ゼミでも度々紹介される齊藤孝が良いと思う文章を選んで作った国語教科書。
下はパスティーシュという技法を使って、国語教育をネタにした本。とにかく面白い。
清水義範『どうころんでも社会科』A− 講談社文庫 竹田
‐池上彰よりも前に、「分かりやすい」と言われていた清水義範。「現代社会を分かりやすく」
が池上で、「教科書を分かりやすく」が清水である。
清水義範『目からウロコの教育を考えるヒント』講談社文庫 大野さん
‐本日は清水義範を三冊ご紹介!その清水義範の考える「教育」とは、が書かれたエッセイ集。
大野さん
北壮夫『どくとるマンボウ青春期』中公文庫 A 安齋さん
‐三戸ゼミでこの本抜きには「学校」を考えられない。先生、仲間の関係に暖かみがある。
ちなみに大野さんは3冊所有しているとのこと。
■現役生
[評価]
出品者 著者名『本のタイトル』出版社 購入者
‐紹介コメント
[A−]
安齋 内田樹『下流志向−学ばない子供たち 働かない若者たち』講談社文庫 大野さん
‐「市場原理」が現代社会、学校にもたらしている問題がよく分かる本。著者は安齋さん一推しの内田樹。
竹田 小倉昌男『経営はロマンだ!』日経ビジネス人文庫
‐小倉昌男は能力が高くて、心も豊かで、倫理性も高い、日本で有数の経営者である。
学校の「教科書」として読んでほしい!
[B+]
坂倉 岡本薫『日本を滅ぼす教育論議』講談社現代新書 安齋さん
‐今までの教育の議論が実行性を持たないのはマネジメントの観点からの議論がされていないからである。
経営学部のゼミ生に薦める一冊。
[B]
勝又 義家弘助『不良少年の夢―ヤンキー先生の熱き挑戦―』坂倉
‐ドラマ「ヤンキー先生母校に帰る」の元になった本。不良の生徒と戦う元不良の教師の
奮闘を描いた一冊。
近藤 川島誠『800』角川文庫
‐高校時代陸上部であった近藤が薦める「陸上小説」。部活をやっていた頃の熱い思いを思い出しませんか!
[C]
小泉 谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』角川書店 竹田
‐現代の草食系男子やオタクが送れなかった理想の恋愛が描かれていると紹介。
ゼミ生の苦笑を誘ったが、実はアマゾンレビュー200件以上を超える人気作!
▲▽▲本日の人気本▲▽▲
本日、一番手が挙がった本は…
三戸先生ご紹介 河合隼雄,梅原猛『小学生に授業』小学館文庫 A
でした。
なんと、6人が手を挙げました!
6人/7人は今年の最高確率でしょう。
そのジャンケンの激戦を勝ち抜いたのは勝又さんでした。
------報告の遅れについて--------
12月に行った本の交換会の報告をこの1月末に挙げました。その遅れによって報告の質も以前より下がっています。
全て私の怠慢によって起こったものです。
三戸ゼミの先輩達が築き上げてきたゼミ活動掲示板の歴史の存続を
危ぶませるような事態になっていることを重く受け止めなければいけないと思っています。
何度も同じ失敗をして恥ずかしいことこの上ないですが、
掲示板を読んでくださっている方々にゼミのホットな情報をお届けできるように
報告を挙げるスピードに気をつけていきます。
[229] 題名:分科会報告 グループA〜企業の社会的責任(CSR)について〜 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2011年01月18日 (火) 12時04分
分科会グループAの報告をします。
[分科会テーマ]
(1)正義は複数存在しても最低ラインのCSRはあるのではないか
(2)CSRが重要ならすべて法制化すべきではないか
(3)企業は正義ではなく、外部環境に依存して行動しているのではないか
我々は以上3つのテーマを取り扱った。このグループのテーマは主にCSRに関するテーマであった。
これらのテーマは菊澤ゼミとの勉強内容とも関わるものであり、
特にAの質問は菊澤ゼミの考え方を応用した意見であったと考えられる。
三戸ゼミは当初、「菊澤ゼミの意見に対してどう答えるか」という議論を予想していたが、
菊澤ゼミのスタンスが、ゼミの立場にあまり関係なく、各個人がどう考えるか、といったものであったため、
実際の議論は、ゼミの立場にあまり関係なく、全員で具体例を出していきながら、
問題について考えていった。
1.各テーマの議論内容
(1)正義は複数存在しても最低ラインのCSRはあるのではないか
[結論]
法律を守ること。また、具体的な社会貢献を最低ラインとして統一させることはできないが、
倫理的責任は各企業負うべきである。
[議論の流れ]
このテーマに対する把握が一致していないまま議論が進んでしまったため、
何度か議論が振り出しに戻ってしまうような場面があり、時間が大幅にかかった。
また、(菊澤先生のご講評にもあったように)「社会の実態としてそうあるのか」「このグループでこうあるべきと考えるのか」
があやふやなまま議論をしてしまった。
この問題は基本的に、公害を例にして考えた。公害は現在では「公害対策基本法」という法律があるため、
法律的にも公害に対して企業は守らなければならないものがあるが、公害発生当初にはそのような法律は存在せず、
そんな場合に「法律」が最低ラインであると、社会的に大きな問題が発生するため、倫理的な責任も最低ラインとしてあるべき、
という結論になった。
また、三戸ゼミが(キャロルの)経済的責任の理解があやふやだったため、法的責任の下位の段階に位置付けている
経済的責任が無視された結論になってしまった。
(2)CSRが重要ならすべて法制化すべきではないか
[結論]
法制化だけでなく、倫理的な責任も負うべきである。
[議論の流れ]
@で倫理的責任が最低ラインとしてある(べき)、という結論になったため、
ここでも「法制化だけでなく倫理的責任を負うべき」という結論になった。
主に、議論では「自発性」が問題になり、「法律を守る」だけでは「自発性」が損なわれるため、
「法制化」だけでなくそれ以上の責任が企業に求められるという結論になった。
(3)企業は正義ではなく、外部環境に依存して活動するのではないか
[結論]
企業は、通常外部環境に適応しながら、自己利益のために活動していると考えられる。
しかし、日本理化学工業が障害者を雇用しているという例があるように、
自己利益でなく、明確な正義に基づいて行動している場合も考えられる。
[議論の流れ]
前半の議論に時間をかけ過ぎたため十分に議論できなかった。
一応この結論に落ち着いたものの、
そもそも「正義」と「外部環境」が明確に分けられるものでないのでは、
という疑問点が残った。
「正義」は社会に共有されている価値でもあるので、「外部環境」であるとも
言えるのではないか、ということである。
2.感想
菊澤ゼミとの分科会では、普段の三戸ゼミ内の議論の数倍、議論の難しさを感じました。
議論がかみ合うことも少なく、結論も比較的内容の薄いものになり、悔しさの残る分科会になりました。
個人的にも、同じグループであった、大野さん、安齋さんに比べて、
自分はそれまでの議論の流れに沿っていない発言を何度もしてしまい、先輩との差を感じました。
これが「コンテキスト」か、ということを議論中に度々感じました。
菊澤ゼミとの議論がいつものゼミより難しかったのは「コンテキストの共有」がされていないからであり、
先輩との差は「コンテキストの把握」の差ではないか、との印象を受けました。
具体的にどうしたら自分が「コンテキスト」の把握や共有ができるようになるのか、
ということはまだ見えてはいませんが、
「コンテキスト」という言葉に対してこれから意識的になっていこうと思います。
学問的にも自分の中で興味・関心のわく課題が見つかりました。
@Aの結論に対して、三戸先生から「Business Ethics」の議論をしたんだな、とのご講評を頂きました。
そのグループのメンバーがどれほど「Business Ethics」のことを分かり議論をしていたかは定かではないですが、
そこにいた20代の学生は皆、全ての企業に「倫理的責任」「Business Ethics」が必要であるということに同意しました。
この「Business Ethics」がどういったものか、というレベルから、これから本を読み考えていこうと思います。
[228] 題名:分科会報告 グループD〜各「正義」の関係について〜 名前:近藤祐太朗(22期) 投稿日:2011年01月11日 (火) 13時09分
私が担当した分科会のグループの報告をします。
【分科会テーマ】
(1)現代企業の位置付けについて
(ex.経営破綻時の公的資金注入について)
(2)正義の正当性について
(ex.正義は対立するか)
※テーマが2つ設定されていたのですが、後者の正義の対立に関する論点が主となり、
前者についてはしっかりと扱うことができませんでした。
1.議論内容
我々のグループでは、正義が対立するかという論点で討論するにあたって、
まず正義の3つの観点「功利主義」「自由主義」「共同体主義」とはどういう考え方か
ということのグループ内での共有に時間を使い、両ゼミの意見を出し、主張していった。
両ゼミの意見は以下の通りである。
○三戸ゼミの主張
・・・正義は複数存在し、それらの優劣をつけることはできない
(=正義が問われる問題に対し、絶対の答えはない)
○菊澤ゼミの主張
・・・絶対の正義として功利主義が考えられる
(他の正義は存在するが、功利主義が最も優先される)
三戸ゼミでは、正義が複数存在するからこそCSRの方向性が定まらないといった、
論文の結論に関わる点を主張した。個人の中にも一方で功利主義、一方で自由主義というような
考え方の相違があるのに、社会となるとさらに複雑になる。単一の正義で語ることは到底
できない、という説明をした。
それに対し、菊澤ゼミは、人間は様々なインセンティブを求めるものであるから、
功利主義こそが最も重視されると主張する。正義が対立することはあっても、
功利主義に立つ正義を優先されるため、功利主義による判断によれば、正義の問題は
解決できるとした。
議論は、功利主義が最優先だと主張する菊澤ゼミと、
正義の序列などできないと主張する三戸ゼミで明確に分かれた。
互いの意見は理解を深めるために有益ではあったものの、最終的に双方意見は変わらず、
討論の時間を終えた。
2.感想
議論を終えても、両ゼミ共通の「答え」を出すことはできませんでした。
そこで考えたのが、なぜこのような違いが生じるのかということです。
私は、少なからず学問の違いがあると思いました。
経済学は合理的な人間像を前提とした学問であるから、功利主義が最優先であるという考えに
なるのではないかと考えました。
また、他グループの発表を聞いて、正義の問題に関して全員が納得することがどれだけ難しいか
ということを感じました。
正義を、「人が正しいと考える根拠」と考えれば、それはいくらでも考え方は存在し、
やはり単一の正義で物事を考えることは人間には不可能に近いとわかります。
これは、発表に対する三戸先生のご講評にもあったように
(もちろんゼミでもおっしゃられていたように)、正義をどのように考えるかということに大きく
左右されます。具体的には、以下のように3つ挙げられます。
@right(正しい、権利)
Afair(公平、公正)
Bjustice(適正)
これらのどの理解に立つかによって、正義という言葉の捉え方、考え方が異なるという意味だと
把握しています。「正義」という言葉だけでも、本当に難しいと感じます。
今回の分科会、またインゼミ全体を通して、自分たちが扱った「正義」というテーマの難しさを
感じることができました。人生において決定的というまでに重要な意味を持ち、これまでの人生で
深くは考えたことのないことでした。
このような「答え」のない(と私は思っています)問いを持ちつつ、今後の人生の
役に立たせられる人間になりたいです。
[227] 題名:2010年度討論会 懇親会の風景 〜三戸ゼミのサンデルと戦場カメラマン〜 名前:松井敬祐(23期) 投稿日:2011年01月09日 (日) 18時35分
初めての討論会で緊張していた私は、この一日目の夜の懇親会でお互いを知ることができ、
相手と様々な話を交わすことで、相手から知識を引き出すことができました。
他大学のゼミと交流することで何か新鮮さを感じました。それでは風景へ…
この懇親会において、2年生ながらも自分をアピールしようという意気込みの中始まった。
まず、各ゼミの幹事が乾杯の音頭をとり、ゼミ生たちはビールを飲み、
そこから菊澤ゼミ生と絡んで話すわけだが、
こういうときは積極的に話しかけていく人とそうでない人に分かれるのが一般的だ。
案の定、午後の討論で輝いていた、国大のマイケル・サンデルこと小泉さんが真っ先に話しかけていた。
さすがです!!と思いつつも、私も積極的に話しかけていった。
時が経つにつれ、アルコールが回り出したのか、両ゼミ生がかなり仲良くなって、
私はそれを見ながら、楽しそうだな〜と思っていたが、そうゆったりしていられない。
なぜなら、我々はコントをしなければならないからだ!!
コントを行なうメンバーは、3年生の近藤さんと坂倉さんと小林さん、それに2年生の衛藤と私である。
内容は2010年にブレイクしたキャラクターのモノマネを劇の流れで行うというものだった。
近藤さんがナレーターを務め、担当は、
小林さんがマツコ・デラックス、坂倉さんが渡部陽一、衛藤が元早稲田大学野球部・斎藤投手、
そして私がWコロンのねずっちであった。
お酒のせいで正常に役を演じることができるのか、と心配しつつも結果的には成功と言える劇になった。
(あれを劇と呼んで良いのか…。劇の内容は後日付け加えます)
成功の要因となったのは、坂倉さんの戦場カメラマンである。
観客に笑いのビッグ・ウェーブが起こった。
普段坂倉さんはおとなしい性格なのだが、完璧に役を演じたのだ。
その普段とのギャップから私も驚かされた!!
その劇の幕切れと同時に懇親会も終わり、ゼミ生はそれぞれの部屋に帰り、2日目の討論に向けて就寝したのである。
編集キー:matui
[226] 題名:2010年度討論会 概要報告〜三戸ゼミ久々のセミナーハウスでのインゼミ!〜 名前:近藤祐太朗(22期) 投稿日:2010年12月29日 (水) 12時24分
今年度は慶應義塾大学、菊澤ゼミとインゼミを行いました。
まず、全体で行ったことを報告します。
1.基本情報
【日時】2010年12月18日(土)9時〜19日(日)19時(1泊2日)
【場所】八王子セミナーハウス
【参加者】
三戸先生、大野さん
《19期》小泉篤史
《20期》中村貴治、守内彩子
《21期》安齊悠太、勝又友大、竹田俊亮
《22期》小林裕生、近藤祐太朗、坂倉尚道
《23期》衛藤雄介、松井敬祐
(全体では、菊澤先生、菊澤ゼミ生を合わせ、約50名。)
三戸ゼミが八王子セミナーハウスでインゼミを行うのは、相当久しぶりのようです。
現役ゼミ生全員、初のセミナーハウス…。
いつか先生が、「学生としてセミナーハウスは経験しておくべきだ」とお話しされていたことを
思い出します。
2.内容
【1日目】
9:00- 自己紹介・挨拶
…三戸ゼミ、菊澤ゼミの全ゼミ生から自己紹介や挨拶、そして抱負を述べていった。
最後に菊澤先生から、研究している方法は異なるが、だからこそ面白い議論ができるのではないか
というお話をいただき、その後の発表・質疑応答に入った。
9:30- 菊澤ゼミ論文「環境政策の取引コスト理論分析」発表・質疑応答
10:50- 菊澤ゼミ論文「空港民営化政策のエージェンシー理論分析」発表・質疑応答
13:00- 菊澤ゼミ卒業論文「プロクター・アンド・ギャンブル社のCGS分析」発表・質疑応答
14:15- 三戸ゼミ論文「企業の社会的責任検討−正義論による論拠考察−」発表・質疑応答
…複数の質問が上がり、今後検討が必要な論点を、翌日の分科会のテーマとして設定し、
1日目を終えた。また、このコマから三戸先生が到着された。
学ぶことは変わること、この討論会が終わった後に変わったと言えるように、というお話を
していただいた。
19:00- 懇親会
21:00 1日目終了
【2日目】
10:00- 菊澤ゼミ論文「製品アーキテクチャ戦略の取引コスト理論分析」発表・質疑応答
11:30- 菊澤ゼミ論文「韓国ドラマのCGSアプローチ」発表・質疑応答
13:30- 菊澤ゼミ卒業論文「ごみをめぐる新制度派経済分析」発表・質疑応答
15:00- 三戸ゼミ分科会
…1日目に設定したテーマした3つのテーマに関して、5グループに分かれ、討論を行った。
最後は全体に向けて各グループからの報告、先生からのご講評という形で終えた。
19:00- 反省・総括・先生方のお話
…最後に、菊澤ゼミから代表の内堀さん、三戸ゼミから近藤が全体で反省・最後の挨拶を述べ、
先生方からお話をいただき、インゼミ全体を締めた。
今回はまず、全体で行った流れの報告をしました。
詳しい議論については、以下のように改めて別に報告します。
○1日目(坂倉、近藤)
○分科会グループ@(衛藤)
○分科会グループA(坂倉)
○分科会グループB(小林)
○分科会グループC(松井)
○分科会グループD(近藤)
[225] 題名:後期第4回本の交換会報告テーマ「その他新書」〜その紹介で何人に手を挙げさせようと考えているのか〜 名前:清野彩奈(22期生) 投稿日:2010年12月13日 (月) 09時55分
12/7(火)に行われた本の交換会報告をします。テーマは「その他新書」です。
●○●紹介本リスト●○●
■先生、OB
出品者
著者名『本のタイトル』出版社 評価 購入者
―紹介コメント
三戸先生
岡田英弘『歴史とは何か』文春新書 A 中村
―“何か”とは哲学である。“歴史”を概念として教えてくれた本であり、読んでみて
「ほう」と思った本。大学では哲学を教えなくなってしまったので、“何か”を問う本として
読んでみてはどうか。
飯田史彦『日本経営の論点―名著から探る成功原則』PHP新書 A 松井
―日本的経営をこれほど整理して書いてある本はない。学でありつつも現実に即している
内容になっています。日本的経営のガイド本とも言える一冊。
安田喜憲『森と文明の物語―環境考古学は語る』ちくま新書 A+ 竹田
―環境問題を考慮しなければ政治もしていけなくなりました。ポイントはタイトル通り、
“森”にあります。ちなみに現在は絶版となっているので入手はブックオフで!
池田清彦『環境問題のウソ』ちくまプリマー新書
武田邦彦『偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する』幻冬舎新書 B+ 市川
―本当に我々は環境問題に取り組んでいるのだろうか。この二冊は徹底的に今ある環境問題の
情報に対して批判的に述べています。環境問題の実態はどうなっているのかを今一度向き合って
考えてみてはどうだろうか。
大野さん
内田樹『街場のメディア論』光文社新書 A− 安齋
―「新書と言えば内田樹です」と著者押しで紹介されました。去年ゼミでも注目を浴びた
『日本辺境論』の著者、内田樹がメディア論について書き、内容は現代社会が如何にして
動いているのかまで踏み込んでいます。
■現役生
[評価]
出品者 著者名『本のタイトル』出版社 購入者
―紹介コメント
[A−]
中村 堺屋太一『日本を創った12人 前編』PHP新書 竹田
―日本と日本人の歴史の流れを見ることで、日本社会が如何にして形成されてきたのかが
分かる。そこで歴史上の人物を紹介し、その人物の行動を現代の出来事にあてはめるなど、
非常にユーモアあふれる本です。
松井 伊藤真『続ける力―仕事・勉強で成功する力』幻冬舎新書 竹田
―目標に向かって続けるのは難しいことである。そして、人生において一番難しいことは
「生き続けること」である。本書では続ける力を発揮するコツを伝授しています。
[B+]
市川 苫米地英人『テレビは見てはいけない』PHP新書 清野
―「“天才”と聞いて誰を思い浮かべますか。…僕は三戸先生だと思います」この紹介から
後に記述しますが、“天才とは何か”について先生からの考察をお聞きします。
天才の奇抜さを感じたい人にオススメの作品!
近藤 志澤秀一『ディズニーに学ぶ満足循環力―「お客様満足」+「社員満足の秘密」』学研新書 松井
―前期で取り組んだ野毛の町興しの参考にと購入した本。CSRとCSをかけての紹介です。
町興しに興味ある人にオススメです。
安齋 津田大介『Twitter社会論―新たなリアルタイム・ウェブの潮流』新書y 近藤
―「21時で本の交換会なう」今年の流行語を用いての紹介はさすがでした。この本を読んで
Twitterの社会的影響力を知り、つぶやいていこう!
[B]
竹田 加藤乙彦『悪魔のささやき』集英社新書 市川
―実は“悪魔”という言葉は最近できたもの。“魔が差す”という言葉があったとはいえ、
自分ではない者の意思のような力、つまり“悪魔のささやき”とは如何なるものなのか。
悪魔のささやきの正体を突き止め、防ぐ方法を講ずる一冊。
清野 青井汎『宮崎アニメの暗号』新潮新書 大野
―もののけ姫を重点的に解説している本作では、宮崎駿がキャラ一つに対してどれだけ
考えられているのかが分かります。エンターテイメントを生みだす難しさが学べる一冊。
▼△▼本日の先生のお話:天才とは何か▼△▼
市川くんが紹介した苫米地英人の『テレビは見てはいけない』PHP新書で「“天才”と聞いて
誰を思い浮かべますか。…僕は三戸先生だと思います」の一文から話は始まります。
先生からは「自分は天才ではない。そして秀才でもない」との返答がなされました。
天才:有能であるが学習はしない
秀才:有能であり学習をする
凡才:無能であるが学習をする
○才:無能であり学習はしない
との分類がされ、天才の必要条件は「学習能力がない」だから自分は天才ではないと、
そして秀才は「努力が少なく済む人」「小まめに対応ができる人」のことを表すので
あてはまらないとされました。
▼△▼本日のエピソード▼△▼
事件はそう、私、清野の青井汎『宮崎アニメの暗号』新潮新書を紹介した時に起こりました。
本の内容がもののけ姫の話を重点的に解説しているところから序盤で“もののけ姫”という
キーワードを引き出そうと考えたのです。
そこでクイズ形式を用いて誰もがもののけ姫という答えに辿りつけるよう、ヒントも用意して
取り図ったのです。
「さて、大野さん問題です。宮崎駿といえばジブリシリーズですが、20世紀の日本映画歴代
興行収入第1位になった映画は何でしょうか?ヒントは主題歌を米良美一が歌っています」
米良美一といえば「はりつめた弓の〜ふるえる弦よ〜」でお馴染みのもののけ姫ですよね!?
米良だなんて珍しい名字とあの時代では時の人として取り上げられていたのですから
皆さんご存じのはずです!
で・す・が…!
大野さん「え、分からないなー」
と、まさかの解答が大野さんから返ってきてしまいました…!内心「なんだとぉおおお!」
と思いながら大野さんをよく見るとものすごく意地悪そうなニヤニヤ顔をしているでは
ありませんか…!
この時にピーンときました。「あ、これは大野さんに試されているんだな」と。
前回のスピーチで長濱さんが私のまさかの解答に予想外の展開を受けて臨機応変な対応が
取れてないことを思い出しました。
「実は想定通りのもののけ姫という解答を出すこともできたのに、わざと知らない振りを
して私がどんな対応をするのか試しているんですね…!」
と、解釈した私はすぐに市川くんに振るということでクリアしようとしました。
な・の・に…!
市川「…すみません、分かりません」
と、またもや予想外の展開に…!何故、もののけ姫という答えに辿りつかないんだ…!
もうどうしようと思ったところで先生から「じゃあ応えが分かった奴はどれくらいいるんだ。
手を挙げてもらおう」と提案され、「では皆さん、分かった方は挙手お願いします」
とお願いしたところ、これまた驚きの結果に。もののけ姫と分かった人が3人しかいない!!!!
…なんてことでしょうか。米良美一はそんなに有名人ということではなかったということ
なのだろうか。こ、これは衝撃の結果です。
皆さん、三戸ゼミに入る前とはいえ、一応は時の人であった米良美一を認知するくらいは
アンテナ張り巡らせておきましょうよ。
<オマケ>
「では、中村さん。もののけ姫といったら何のキャラクターが印象的ですか?もののけ姫
といったらこのキャラだろ、というものをお願いします」
ちなみに私は本の紹介文の都合上、「もののけ姫といったらシシ神様ですよね!」と答えを
用意していました。そしてシシ神様以外なら「違いますよ」、シシ神様なら「その通りです」の
二択を返答として考えていました。
もののけ姫では主役級のキャラクターが多いのでサンやアシタカ、エボシなどが挙げられる
確立が多いので、勿論、対応は考えておきました!
し・か・し…!
私はここで致命的なミスを犯していたのです。相手が中村さんだということを忘れていた…!!!!
何かとファインプレーを生みだす中村さんがここでミラクルを起こす可能性は十分に
あったのに、それを考慮することを忘れてしまっていたのです。
そして案の定、予想外のミラクル解答をしていただきました。
中村さん「…えーと、乙事主(おっことぬし)」
清野「何言ってんですか」
予想外すぎるキャラクターすぎて、用意していた「違います」でなく本音のツッコミを
してしまいましたよ。しかも瞬殺の速さで。
臨機応変な対応というものは難しいですね。次回の本の交換会は12/14(火)で「学校」です。