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報告の前に・・・


@まずは、報告の「型」を確認しよう!
(該当ナンバーをクリックすれば、詳細が確認できます)
1.文献の表記の仕方
2.構造を意識してまとめる
3.記録と評価・感想を分けてまとめる
4.エピソードに語らせる
5.タイトルを工夫する


A投稿時の注意点
投稿する際は、初めに「削除キー」を設定してください(設定キーは自由)。
「削除キー」を設定すれば、投稿後、加筆、修正、削除が可能となります。

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[150] 題名:2010年度前期第三回本の交換会報告 テーマ「古典」〜読むべき「古典」読んでほしい「古典」〜 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2010年06月07日 (月) 22時37分

 6月3日(木)に行われた第3回の本の交換会報告を行います。テーマは「古典」です。
なかなか難しいテーマですね。一体どんな本が紹介されたのでしょうか。

●○●紹介本リスト●○●

出品者 著者名『本のタイトル』 出版社 購入者

三戸先生

安能務 『三国演技』単行本 A+ 
吉川英治 『三国志』講談社文庫 B+ 竹田(セット)
-定番の吉川英治『三国志』と新たな解釈を加えた安能務の『三国演技』がセットでご紹介されました。

山手樹一朗 『夢介千両みやげ』  渡辺さん
-理屈抜きで絶対におもしろいチャンバラ劇!

ロバート・L・スティーブンソン 『宝島』福音館文庫 A+
ジュール・ヴェルヌ 『十五少年漂流記』新潮文庫 A+ 中村(セット)
-子どもの時に読んだであろうこの二つの作品を、今もう一度読み返すとまた新たな感動が得られます。

小松左京『日本沈没』光文社文庫 A+ 安齋
-SFの「古典」といったらこれ。当時社会現象となったほどのベストセラー。


渡辺さん
島津忠夫訳注 『新訳 百人一首』角川ソフィア文庫 A○ 坂倉
-生まれながらに「古典」であり、三戸ゼミで絶対に使う「古典」。

[A○]
中村 新渡戸稲造 岬龍一郎訳『武士道』PHP文庫 
-日本の道徳観念がどこから来るのかを改めて考えることのできる一冊。

近藤 ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟』光文社古典新訳文庫 
-ロシアの文豪ドストエフスキーの世界的影響力をもつ小説。

[A+]
坂倉 ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟』新潮文庫 近藤
-この「古典」という幅広いテーマでまさかのドかぶり。翻訳の違いを楽しむために近藤君が購入しました。

[A]
竹田 守屋洋 『リーダーのための中国古典』日経ビジネス人文庫 渡辺さん
-中国古典の名言名語を収録。自分に響く一語を探そう。

[A−]
清野 シェイクスピア 『リア王』光文社古典新訳文庫 坂倉
-シェイクスピアの四大悲劇のうちの一つ。他の三つが分からない人は必読か!?

[B+]
安齊 堂目卓生 『アダム・スミス』中公新書 清野
-渡辺さんも高評価。古典派経済学の祖、アダム・スミスの考え方を再考する一冊。



≪本日の人気本≫



今回、一番手が上がった人気本は…

三戸先生ご紹介の

ロバート・L・スティーブンソン 『宝島』福音館文庫 A+
ジュール・ヴェルヌ 『十五少年漂流記』新潮文庫 A+


でした。4名「欲しい!」と手を挙げました。


 よく子どもの頃に読んだやさしい本やマンガやなどを読み返すと、懐かしさを味わうと共に、
子どもの頃には気づかなかったことに気づき、自分の変化を感じることがあります。
この二冊が売れたのは、そのような感動を得たいという欲求に上手く結びついたからでしょう。
僕も『十五少年漂流記』は子どもの頃に読んだことが今でも残っていて、「もう一度読み返したい」
と思わず手を挙げてしまいました。
 この「本日の人気本」の記録はこれからも続けていこうと思います。より多くの人が手をあげるような
「本の選び方」「紹介の仕方」を目指していきましょう。

■□■感想■□■
 今回のテーマは「古典」。「古典」と呼ばれる本は世の中にたくさんあり、
中には「現代人が読んでもそれほど得られるものがない」古典もある、ということで、
事前に「これは絶対に読むべきだ」「これは是非読んでほしい」という理由を考えて本を選んでくる
ことになっていました。ここでもう一度「どんな本の選び方をすれば良かったのか」を振り返りと思います。
また自分が印象に残った今回の「本の紹介の仕方」について書きたいと思います。

・本の選び方
三戸先生は、「「古典」の中でも今もう一度読んで確実におもしろい本」ということで、小説を6作品紹介されました。
渡辺さんは、「役に立つ「古典」」ということで、三戸ゼミ生には絶対に役に立つ『百人一首』を紹介されました。

 「古典」のように難しいテーマの時はよりいっそう、先生や渡辺さんのように説明を聞いて「なるほど!」と
なるような本の選び方ができるようになりたいと思いました。


・本の紹介の仕方
 清野さん、中村さんの紹介の仕方に共通して見られたのが、「〜さん!どうですか?」と直接名指しで呼びかける手法でした。

 実際に呼びかけられた方の人間としては、「なかなか効果があるな」と思いました。
「誰に向けて本を紹介するのか」ということを意識することは良いことだと思います。
その意識が低いとその本を買ってもらえる可能性が低くなりそうです。また、それに加えて
「なぜその人に紹介したいのか」という理由があるともっと良いと思いました。最終的には名指しをしなくても
自分が買ってほしい相手に本を買ってもらえるような「紹介の仕方」ができるようになりたいです。


 「古典」というテーマで他にどんな本があるのでしょうか。OBの方にも、是非本を紹介して頂きたいです!
次回の本の交換会のテーマは「スポーツor国際」です。


[149] 題名:オープンゼミ反省 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2010年05月31日 (月) 15時21分

遅くなりましたが、オープンゼミの反省をします。

オープンゼミ当日に行ったことと全体の反省は近藤君の書き込みの所に挙げられており、
全体の反省については、僕もそれに概ね賛成です。ここでは、割と個人的な観点から自分が
感じたことを挙げたいと思います。


○「二年生が求めていること」「二年生が置かれている状況」

 これに対する意識が今回のオープンゼミで一番欠けていたことだと思います。「時間が長すぎた」
「日程を第一週目にすれば良かった」などが考えられますが、それ以外にも以下のことが考えられます。

・説明会のやり方を失敗

やはり説明会の時の二年生の表情やアンケートから判断すると、説明会では「二年生が求めていること」
とズレたことをしてしまったように思います。活動内容や企画内容についてそのまま伝えようという意識が強く、
長く叙述的な説明でした。説明会の選択自体は置いといて、説明の仕方をもっと魅力的に見せよう
とすることが必要だっただろうと思います。自分がもしオープンゼミを見に行く立場だとすると、
一番見るのは「ゼミの雰囲気」、特に「ゼミにいる人間」だと思います。
実際にゼミの活動風景やゼミの先輩の姿を見られる機会というのは、オープンゼミだけです。
活動内容は資料やHPで確認できます。説明会をやるにしても、注目されるのは、
「行事や企画の内容自体」ではなく、「どんなゼミ生が説明しているか」「どんな魅力的な説明をするか」
といったことだと思います。ありのままの三戸ゼミを知ってもらおうとする気持ちが強すぎました。

・本の交換会をしたのは成功(?)

 アンケートの結果から「本の交換会」は楽しそうだったというのがいくつかあったので、
「本の交換会」を選択したこと自体は良かったのではないか、と思います。
(最後まで残った人がいなかったので定かではないですが)
それは、「本の交換会」のゼミ生が順番に本の紹介をしていく雰囲気が二年生に楽しそうに移ったからでしょう。
「本の交換会」は「二年生が求めていること」にある程度合致したものだったと言えます。

・参加型は疑わしい

 参加型の本の交換会で、本を用意してきたのは0/6人でした。告知がうまくいっていなかったことも原因ですが、
ここでも「二年生側の意識」とは乖離があると思います。
二年生はオープンゼミを回る時点では、おそらくどこのゼミについても情報をほとんど持っていなく、
オープンゼミの前に自分の入るゼミを決めている人はごく少数だと思います。ある程度ゼミを
絞っていて二者択一のような条件でないと、いきなりゼミの先輩と一緒に活動に参加しようとは
思わないのではないでしょうか。(そもそも参加型は少数派を狙ったものですが)


○全体的な視点からのオープンゼミの位置付け

 このことは新歓についての議論の時からずっとあったことですが、「オープンゼミ」にしても
「ガイダンス」にしても、結局はっきりさせられないままでした。具体的には、以下のことが考えられます。

・資料・HPとの兼ね合い

 上の「説明会」の反省において、ありのまま三戸ゼミを知ってもらおうとする気持ちが強すぎた、
と書きましたがこれにも理由があるように思います。「二年生がゼミに入ってからすぐに辞めていく近年の悪い傾向を防ぐ」
という狙いがあったからだと思います。
「三戸ゼミについてある程度知ってもらってから、三戸ゼミを志望してもらおう」⇒「説明会をやろう」
となり、説明会の内容についても全体説明や企画説明といった形で叙述的な説明に終始してしまった
のではないかと思います。三戸ゼミの活動について知ってもらうことは、確かに重要なように思いますが、
それをオープンゼミで「説明会」という形で実行してしまったのは失敗だったように思います。
なぜなら、上に述べたように「オープンゼミ」という場に対して、「二年生が求めていること」がある程度あるからです。
つまり、オープンゼミという場は「三戸ゼミの活動内容を知ってもらう」というコンセプトにあまり適していなかったのだと思います。
オープンゼミで三戸ゼミに好印象を持てば、自ら資料やHPなどで三戸ゼミの活動について知ろうとするので、
オープンゼミではHPや資料を詳しく見るための動機づけさえすれば良かったと思いました。


・告知の仕方

 参加人数が6人、本を用意した人が0人だったいうことは、それまでのプロセスに問題があったのだと考えられますが、
まず告知の仕方に問題があったと思います。本の交換会について言うと、HPだけの告知だけじゃやはり弱かったです。
もうひとつ考えられるのは、HPの告知文で「オープンゼミに参加する二年生は本を一冊持ってきてください」とだけあり
「本を持ってこなくてもオープンゼミに参加してください」という文章がなかったため、二年生が
オープンゼミに来るのを敬遠してしまったのではないか、ということです。実際この補足の文章を
書くかどうか迷ったのですが、結局書きませんでした。
現役生でオープンゼミに参加し三戸ゼミにはいったのは進一さんだけで、その時に参加形式でとても良かったという感想から、
参加型の本の交換会をやろうという流れがあったと思います。そればかりにとらわれ、
自分の頭の中で、オープンゼミのターゲットは「参加意欲のあるような意識の高い二年生」だと考えていました。
だから補足の文章はむしろない方が良いと判断しました。
しかし実際にオープンゼミで行った内容を全体的に考えると、「説明会」などはある程度
たくさんの人数を見越したものだったと言えます。(「説明会」に6人という人数は少なすぎます)
やはり部分ばかりにとらわれオープンゼミ全体、新勧活動の全体の視点が欠けていたように感じます。
実際このような小さなことが全体に大きく影響することも十分ありえるので、告知文などを書く際にも
全体を考え十分に注意する必要があると感じました。

・参加型に参加させるには

 参加型は疑わしいと書きましたが、参加型そのものがダメだということではないと思います。
ただ参加型(特に用意の要るもの)にするなら、その前の段階で「二年生に三戸ゼミの活動に参加したい
と思わせるようなプロセスを踏ませる」必要があったのではないかということです。参加型にするなら、
オープンゼミの数日前の例えば昼休みの時間に15分程度の説明会と質問会を開くなどをして、
二年生の候補群の中での三戸ゼミの位置を上位に挙げるようなプロセスを踏む必要があったのではないでしょうか。

☆感想

 一年前に自分がオープンゼミを見る側の立場であったにも関わらず、オープンゼミを見る側の
求めていることや状況などを十分に考えることができていなかったように思います。それらを
十分に理解した上で戦略を立てることができなかったから、おそらく上手くいかなかったのだと思います。
今回のオープンゼミでそこが結構はっきりしたと思うので、来年度は十分に意識して戦略を立てたいです。
オープンゼミは終わりましたが、新歓活動はまだ終わってなく、これからは新入生を三戸ゼミに
定着してもらうことを意識して取り組んでいきたいです。


[148] 題名:第6回ゼミ報告〜勉強時間の質の向上を目指して〜 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2010年05月30日 (日) 17時53分

5月25日に行われた第6回ゼミの報告をします。前回オープンゼミが終わり、新歓活動も一段落着いたという感じです。
今回のゼミでは今年度まだあまり進んでいない印象を受ける勉強に多くの時間を使いました。
今回、三戸先生が体調不良のためお休みになられました。出席人数も極端に少なく、いつもより寂しい雰囲気のゼミとなりました。
予定されていた本の交換会テーマ「古典」は次回に延期されました。では、報告を始めます。


T.基本情報



[目次]

T.基本情報
U.勉強〜「役割責任」「結果責任」概念〜(17:00〜22:00)
V.野毛活動報告(16:00〜17:00)
W.討論会について(15:00〜16:00)
X.感想

[日時]5月25日(火)14:20~22:00
【場所】経営学部B棟334号室
【出席状況】※カッコ内は欠席者 、敬称略
院生:渡辺さん、川副さん
近藤チーム:近藤、竹田(小泉、長M、安齋、勝又、清野)
坂倉チーム:坂倉、中村、小林(渡辺(進)、守内、高松、宮原)
[出席率]36%(5/14)
今年度最低の出席率を記録してしまいました。次回は声を掛け合い巻き返しましょう。


U.勉強

〜「役割責任」「結果責任」概念〜


 今回の勉強は津久井CSR論の「役割責任」「結果責任」概念の再定義を中心に議論しました。
二つの班が用意した再定義案をもとに「どちらの定義が良いのか?」と議論しましたが、
なかなか「〜の理由で自分達の定義の方が良いのだ!」と主張することができず、議論が停滞しました。
議論が途切れる度に、渡辺さんにフォローしていただく形で勉強が進みました。


1.前回までの議論


 前回の勉強で、津久井CSR論を終えるには、「企業の社会的責任」とは何かと言えるようにすることが必要で
、以下のことを明らかにすべし、ということを確認しました。
@ 定義・概念
A 何故(背景、意義、重要性)
B 具体的内容
以上のことを考慮にいれ、社会的責任論の背景や具体的内容の検討を踏まえて、
津久井CSR論の「役割責任」「結果責任」概念の再定義をすることが課題となりました。


2.今回の議論



(1)「結果責任」概念の再定義

 前回までの勉強で論点となっていたのは、下に示した津久井論文における定義で、
「負の随伴的結果、目的的結果の未達成」を使うほうが良いのか、「負の社会的衝撃」を使う方が良いのか、
ということです。

「負の随伴的結果、目的的結果の未達成」
…三戸公の「目的的結果」「随伴的結果」概念。三戸ゼミがメインで検討している津久井論文で使われている。

「負の社会的衝撃」
…ドラッカーの「社会的衝撃」概念。三戸ゼミがサブで検討している津久井論文で使われている。

○津久井論文における定義
「結果責任は、役割責任を遂行する上での、負の随伴的結果や、目的的結果の未達成に対して
責めを受けることである。」


○坂倉班の再定義
「結果責任は、役割責任を遂行する上での、負の随伴的結果や、目的的結果の未達成に対して
償う責任である。」


(理由)
・社会的責任論の背景・ダイナミズムを把握する上で、「目的的結果・随伴的結果」の概念は有効的である。
・「結果責任」の「目的的結果」「随伴的結果」への分類が可能になることで、今後の分析の可能性が増す。
・「償う責任である」ということで、「責任を果たす」という行為の実行を含めた定義にすべき。

○近藤班の再定義
「結果責任は、負の社会的衝撃に対して償いを行う責任である。」


(理由)
・「目的的結果の未達成や負の随伴的結果」がすなわち社会に影響を与えることとならない。(Ex .企業の利益目標の未達成)

[議論の結果]

確かに「目的的結果」「随伴的結果」の概念の有効性は高いが十分に詰められていない所が多いので、
定義としては無難な「負の社会的衝撃」という概念をとりあえず使う方向性で進める。

[渡辺さんのお話]

○企業の主体性をどう考えるか
「目的的結果」「随伴的結果」という概念は
動機−目的−行為―結果 というフレームワークでとらえられる。
企業が役割責任を認識する。
⇔企業の社会的器官論(坂倉班は「役割責任」を企業の社会的器官論から把握)
社会から企業に役割が与えられる。

(2)「役割責任」概念の再定義

役割責任については、前回までにまだ論点が定まっていなかったので、両班が再定義したものから論点を見つけて議論しました。


○津久井論文における定義
「役割責任は、市場内部・市場外部社会における企業活動の方向や範囲を決定する意思決定である。」


○坂倉班の定義
「役割責任は、社会から期待された役割を果たす責任である。」


(理由)
・責任=responsibilityであり、他者に与えられたものに対して応えることだとすると
「役割責任」=「意思決定」とはならない。
・現代の大企業は社会的器官であり、社会から期待されたものを役割として担い行動する。


○近藤班の定義
「役割責任は、与えられた責務を果たしつつ、意思決定段階において、以後起こりうる諸問題への
配慮・対策を施す責任を負う。」


(理由)
・前者が不祥事への対応や法規制等の企業として必ず守らなければならない義務、
後者は道徳的・倫理的な問題に対して積極的に関与していく役割という形で2パターンに分けられる。

[議論の結果]

坂倉班の「社会から期待された役割を果たす」ということと、近藤班の「2パターン」は同じことを述べているのか、
ということが問題になった。
近藤班の定義の後者「道徳的・倫理的な問題に対して積極的に関与していく」ということは
「社会的な諸問題に対して取り組む」と「意思決定時に倫理的考慮をする」のどちらを指しているのか
ということが問題となった。

[渡辺さんのお話]

○どこまでを企業の社会的責任とするか
「役割責任」を定義する上で重要なのは、どの段階までを「企業の社会的責任」「役割責任」として認めるか、
ということである。学者によって主張は異なる。

(Cf.CSRのピラミッド(キャロル))
第1層…経済的
第2層…法的
第3層…倫理的
第4層…フィランソロピー的

企業の社会的責任否定論者は「企業は経済的、法的責任さえ果たしさえすれば良い」と主張しているともとれる。
また企業のフィランソロピー的(社会貢献的)な活動を何でも支持するとなれば、企業の権力が無制限に大きくなってしまう
という考えもある。自分がどの考えをするかによって定義も変わってくる。

○良い定義、悪い定義
「役割責任は、社会から期待された役割を果たす責任である。」
「責任」という言葉を定義に含めると、
「責任」とは何か、という説明が必要になるので定義として良くない。


3.次回の課題


今回の勉強を踏まえ、次回までに以下のようなことを検討してくることとなった。

○「役割責任」「結果責任」を企業の「責任」として考えるか、企業の「社会的責任」として考えるか。
○「結果責任」は「目的的結果の未達成」を含むか。
○どこまでを「役割責任」とするか。(上を参照)
○「責務」「義務」で考えるか、「期待」で考えるか。(近藤班と坂倉班の把握の違い)
○津久井論文の「役割責任」「結果責任」のダイナミズムについての理解。(津久井CSR論を検討する上で重要である)


V.野毛活動報告


 国大生向けのアンケートの修正版が出され、それについてまた改善点を出しました。

・改善点

○「野毛」を訪れた回数を聞くより、訪れる頻度を聞くほうが良い(週1回など)
○全く訪れないと答えた人には、「どこをよく訪れるか」を聞く流れを作ると良い。
○学生に「一番よく行く居酒屋の種類」を聞くことから、何が見えてくるのかはっきりしたほうが良い。


W.討論会について


 討論会について、「テーマは何にするのか」「何のためにやるのか」ということを確認しつつ、
「どこと討論会を行うのか」ということを話し合いました。

・決定事項

○まずは小山ゼミに討論会を行えないかお願いする。テーマを一致させることが可能かということも確認する。
○討論会で同じテーマで行うために、三戸ゼミが「CSR」⇒「ガバナンス」へテーマを移すことも考慮に入れる。(CSR論の根幹には企業観がある)


X.感想


 今回で今年度6回目のゼミ終わり、CSRの勉強だとこれで5回勉強したことになります。
改めて勉強の時間を振り返ってみると、なかなか勉強の時間の質が良くなっていないように感じられます。自分も勉強レジュメを用意してきたりするのですが、
いざ勉強の時間となると自分の意見を上手く主張することができません。そこが勉強の時間を有効に使えない原因の一つだと思います。
「自分の意見を主張するにはどうしたらよいのか」ということに関して、今回のゼミで感じることが二点ほどありました。

 一点目は、「自分の感性をもっと大事にする」ということです。今回の勉強でも、「役割責任」の定義をする上で、
企業の社会的貢献活動を企業の「役割責任」として考えるのか、ということが問題となりました。
こういった問題に答える時には、自分の「立ち位置」を決める必要があると教えていただき、今回はそれを実行しようとしたのですが、
自分の「立ち位置」を決める際に自分の「感性」に基づいた決め方をしていなかったように思います。
自分は、意見を言う時にどうしてもひとつの「正解」を探してしまっているような気がします。そのような場合は
自分が心から意見を言っていないというか、自分の感性以外の所から言葉を持ってきてしまっている場合が
多いような気がします。これを言ったら「間違い」じゃないか、と気にして意見を言うのを渋ってしまったり、
「自分はこう考えるんだ!」と強く主張できなかったりします。「世の中の問題にひとつの「正解」なんて
存在しないわけですから、もっと自分の「感性」を大事にして自分の意見を言えるようになりたいと思います。

 二点目は、「自分が感じたことを明確な言葉にする」ということです。自分の意見を主張することができないのは、
普段から自分が感じたことを他人が納得するような形で言葉にしていないからだと思います。
自分が感じたことをその場で直に言葉にしてしまっても相手に理解してもらうことはなかなか難しいです。
「どうしたら皆が納得するのか」ということを頭のなかでシミュレーションしながら、論理を構築したり言葉を選ぶことが重要だと感じました。
また「他の人はどう考えているのか」ということを調べて考えて、自分の感性に基づいた意見が良くないものだと判断したら、
自分の「感性」ももっと洗練されたものに変わっていくだろうと思います。

 普段の生活の中で自分が感じたことを大切にし、他人が納得するような形にする習慣をつけて、
「自分の意見を主張できる」ようにしたいです。そして、これからのゼミで勉強の時間の質の向上を目指してやっていきたいと思います。


[147] 題名:2010年度オープンゼミについて 名前:20期生 中村貴治 投稿日:2010年05月27日 (木) 14時38分

近藤君がオープンゼミ報告、反省をしてくれました。

報告に対する評価(コメント)と、上級生の立場から昨年度様子と照らしつつ、
オープンゼミの反省をしたいと思います。


1.No:144 「オープンゼミ報告 ‐反省と改善点‐」について 〜分類の意義と以後への期待〜


近藤君のオープンゼミ反省報告、なるほどです。

「3.来年度に向けて」として改善点を端的に列挙している点、
そして何よりも、「2.うまくいかなかった点と改善点」として、
起こった一連の事象を分類した上で、それぞれについてある程度の文量を語っている点に
特に好感が持てます。

一つのことを繁雑に語るのではなく、複数の視点から分類して一つずつ
筋道だてて考えることは、“複眼的な思考”の始まりです。
そこには「物事を多角的に見る」という言葉だけでは、語りつくせない魅力があります。

ゼミ幹である近藤君に沿って言えば、自分の価値観・視点だけでなく、
複数の価値観を認められる受容度の高いリーダーになる一助になるでしょう。
(その上で自分はこれをとるんだ!という姿勢が重要になってくると思いますが)
議論でいえば自分の主張だけでなく、相手の視点に立てばどうなるか、
司会を務めるにあたって一つ上に立った見方が身についてくるのではないでしょうか。

と、大変に偉そうなことを言っていますが、
とにかく今回の報告は「レベルが高いな」と感じました。
去年もゼミ内でこんなことが言われていたような気がしますが、
今になって先輩の心境が少しわかるような気がします。
「この報告の更に手本になる書き込みを心掛けよ」といわれると、少したじろぎます。

これからもゼミの蓄積を生かして様々なことを身につけ、共に成長していきましょう!
(個人的には「これを通して自分は何を学んでいるんだ(=コンセプト)」を、
とりあえずでも意識しながら取り組むと学びに主体性が生まれ、効果倍増だと思います)


2.2010年度オープンゼミ反省 ―準備と場―

(1) 反省 〜昨年度オープンゼミに照らして〜


詳細な反省は幹事として近藤君がやってくれているので省きますが、
上級生として感じたことを簡潔に書きたいと思います。

漠然とした言い方になりますが、“臨機応変さ”が無かったと感じます。

去年度のオープンゼミの際、突然「草食系診断シート」を配られ、
漫然と眺めるだけだった2年生たちに、
「それが今三戸ゼミが取り組んでいる勉強なので、是非一度自分で解いて見てください」と
対応した大野さんの姿が思い出されます。
(記憶によればですが、確かその後の診断結果もその場で積極的に2年生から
フィードバックしようとしていたように思います)

今回であれば参加していた2年生は6人。6人!です。
30人、40人と数十人単位で参加している場合は途中退出もやむをえませんが、
6人ともなると、これらのお客さんは
「絶対に返してはいけない、伝えたいことは確実に伝いたいお客さん」なわけです。

ですので、現状をみた時点で対応を切り替え、
「途中退室の予定のある方はいらっしゃいますか」などと聞くことで、
現場で柔軟に対応する姿勢をとることが必要だった、
いやな言い方をすると、企画側としては“予め口約束をつくっておく”ことで
途中退出しにくい工夫をしておくべきだったなと思います。

そういった対応をその場で自分ができなかったこと、
もしくはそのようにアドバイスできなかったことに、
臨機応変さのない自分の未熟さを強く感じました。


(2) 臨機応変な対応とは〜“準備”と“場”の対立〜


「臨機応変さが無かった」――― しかし、オープンゼミでは、その臨機応変な対応を
躊躇させる要因があったことも確かです。それは、今回のオープンゼミが
“今までにない程、準備に力を入れてきたオープンゼミであった”
ということに由来します。

今年度の採用過程は、ゼミガイダンスの時点から長時間の話し合いを重ね、
オープンゼミ本番に際しては、各企画の説明のために、企画ごとにA4一枚にびっしりと
記入された資料を用意し、更に全体説明のために
(三戸ゼミとしては画期的な)パワーポイントまで作成して臨みました。
多くの新しい試みと、多大な時間をかけたオープンゼミだったのです。

そういった前提があったからこそ、「準備してきたことを出し切りたい」、
もしくは「出し切ってもらいたい」という思いが生まれました。
その結果、“臨機応変な対応”をとることで下手をすれば準備してきたことを
出し切れなくなることを嫌い、準備に縛られることになったのではないか、
言うなれば、“準備”と“場”の対立があったのではないかと感じました。


ここで想い出されるのは、先生が面接の就活報告の際におっしゃった、

「言いたいこと、経験してきたことは様々あり、自分という人間を一義的に定めることは
できない。重要なのは、それを相手に合わせてどのように表せば相応しいのか(好ましく
思われるか)を考えることだ」

ということです。

準備してきたことは様々あるでしょうが、それを最大限生かすにはどうすればいいか。
そのまま出すのでは有効ではない、しかし、全て取りやめるのでは芸が無い。
“準備”と“場”の統合は確実にできる。
その場にふさわしい準備の生かし方”がきっとあるはずです。

自分の準備してきたことに自信をもち、且つ、それを現場で生かすにはどうしたらいいのか。
臨機応変な対応ということをより深く考え、
現場で学ぶことができる機会を大切にし、より多くのことを学んでいきたいと思います。


[146] 題名:第五回ゼミ報告〜全体を見通した進行を〜 名前:小林裕生(22期生) 投稿日:2010年05月27日 (木) 13時59分

5月18日のオープンゼミの報告をします!遅くなりまして申し訳ありませんでした。


【目次】
T.基本情報
U.オープンゼミ
W.勉強
Y.刮目
Z.感想


T.基本情報
【日時】5月18日(火)16:10~23:00
【場所】経営学部B棟334号室
【出席状況】(括弧内は欠席者)
院生:渡辺さん、
近藤チーム:近藤、清野、小泉、竹田、長濱、勝又
(安齋)
坂倉チーム:坂倉、小林、中村、渡辺
(守内)(宮原)(高松)

出席:(10/14)
オープンゼミということだけあって、やや高めの出席率でした。
これぐらいの人数なら活動もしやすいと思われます。


U.オープンゼミ
16時10分開始にも関わらず、開始時に集まっていたのは二、三人というところでした。
三戸先生が二年生にゼミについてのお話を少しされた後、20分ほどからオープンゼミを開始しました。
来てくれた二年生には「創」「本の交換会」「スピーチ大会」などの活動紹介の補助となるプリントを配布しました。
オープンゼミの進行は以下のように進めることになっていました。

@ゼミ幹事からの挨拶
A先生からのお言葉
B年間のゼミ活動紹介
C各幹事からの活動紹介
D本の交換会
E質疑応答

ゼミ幹事の挨拶は早々に済み、
三戸先生がゼミや大学についてお話をされている途中、二年生が二人加わり、五人になりました。
三戸先生が三戸ゼミのHPについてお話しになられ、
二年生にHPを見た人はいるか?と投げかけられると、残念ながら、誰も見ていないとの反応でした。

Bの活動紹介に移り、幹事の近藤君が説明を担当しました。
また、説明にはプロジェクターを用い、その操作は清野さんが担当しました。
スクリーンに映された紹介に沿って説明を進めていきました。
私が言うのも何ですが、取りこぼしのない良くできた説明だったように思われます。
その間に二年生が一人増えて六人になりました。

Cの各幹事からの活動紹介に移り、私からスピーチ大会とベッティングの説明に入りました。

そこで、二年生の様子を見たのですが・・・
あまり楽しそうには見えない。どうもかなり疲れているというか、あるいは退屈という雰囲気がありました。
特に最初から来ていた男子三人の内二人は話を聞くのをやめているようにも見えました。

もし、彼らが「無駄に拘束された」と感じれば、三戸ゼミのマイナスイメージとなり、三戸ゼミに入りたいという気持ちは薄れてしまうと思いました。
ということで、おおまかに分かる程度の短い説明をしました。

しかし、ベッティングの意図を説明するには不十分であり、三戸先生に補足説明をしていただきました。
三戸先生は、ベッティングで勘がどれぐらい正確に働くかを試す場だと仰られました。
それによって、自分の勘や他人の勘にどの程度頼れるか判断できるかも知れません。

各幹事の説明が終わり、D二年生を含めた本の交換会を行おうとしました。
本を持ってきた二年生はいなかったので、ゼミ生が本の紹介をしていきました。
半分ほど進んだところで、一人の女子が「六限の授業があるので、退席します」という旨を私たちに伝えました。
すると、それを皮切りに全員が一気に退室していきました。
二年生がいない状態で本の交換をすることとなりました。

さらに、Eの質疑応答ができなくなり、二年生と交流を図ることができませんでした。



V.勉強
勉強は今までの勉強の確認と今後の勉強の進め方について話し合いました。

津久井論文はどこまで検討すべきか?
今回、新しく提示されたのは現状の進め方に対する見直しでした。
役割責任や結果責任の定義をしようとしているが、どこまで津久井論文を検討すべきなのか?という問いかけが坂倉班から発せられました。

そうして社会的責任とは何か?という結論を出すまで続けるべきだという話になりました。
また、何か?ということが分かるには何が必要なのか、三戸先生から教えていただきました。
社会的責任の定義、その定義や存在の意義、その具体的な内容。
それらがわかっていて、初めて何か?ということが分かったといえるのでした。

それらが完了するまでは津久井論文を検討します。



Y.刮目
☆長濱さん
 内々定を二社から得ることができた。どんなに苦しくとも、逆境に負けずポジティブな考えを持ち続けることが大切。三年生はそのことを忘れずに、就職活動をしてください!
と話されていました。

☆それに対する先生のお言葉
 「弱々しい態度では良い判断をしてもらいづらい、内定を出した会社は本当によくみて、良さを見抜き選んだ。」と仰られました。
 「しかし、仕事の場では、深い判断を下してくれる場ばかりでないことを心に留めて取り組んでいかなくてはならない。」
と、長濱さんやゼミ生に仰られました。

☆渡辺進一さん
二年生と話しているときに三戸ゼミHPを知っている人もいたようだったのに、先生が問いかけたときは誰も知らないという反応だった。

☆それに対する先生のお言葉
先生から聞かれたら口をつぐむのもまあ普通のことだ、と笑ってお話しになられました。



X.感想
オープンゼミが空振りしてしまった感覚があり、すこし脱力感が残ったゼミだったように思います。
勉強で今後の展望を見据えて進めていこうという話がでたのは良かったと思います。
これからも全体を通した視点を大事にしていくべきだと思いました。


[145] 題名:2010年度前期第二回本の交換会報告 テーマ「経営者」〜本の交換会inオープンゼミ〜 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2010年05月25日 (火) 14時10分

5月18日のゼミで第2回の本の交換会を行いました。今回はオープンゼミに本の交換会を用いて、
2年生参加形式で行うこととなっていました。
しかし、ゼミ生が本を紹介している最中に、時間の都合で2年生が全員帰ってしまうという事態に…。
2年生に渡す本を用意していたゼミ生も多かっただけに、最後まで残ってもらうことができずにとても残念でした。
オープンゼミの反省はまた別に報告したいと思います。
今回のテーマは『経営者』です。2年生用に本がたくさん用意されていたので出品数が21冊(前回11冊)と倍近くの本が紹介されました。


●○●紹介本リスト●○●

出品者 著者名『本のタイトル』 出版社 購入者

三戸先生

井上太郎 『大原總一朗』 中公文庫 A 中村
-理想を掲げ信念を貫いた経営者、大原總一朗を描いた一冊。

星新一 『人民は弱し 官吏は強し』新潮文庫 A 近藤
-製薬会社を営み、官僚からの圧力と必死に戦った父、星一を描いた作品。

井深大 『わが友 本田宗一郎』文春文庫 B+ 渡辺(進)
-ソニーを創業した井深大から見た本田総一郎が描かれている作品。

田宮俊作『田宮模型の仕事』文春文庫B+ 清野
-懐かしのミニ四駆でもお馴染みの田宮模型の仕事。こんな生き方うらやましい。

城山三郎『もう、きみには頼まない』文春文庫B+
清水一行『小説 財界』徳間文庫B 渡辺さん(セット)
-昭和を代表する財界人、石坂泰三を描いた作品と小説で描く財界を二冊セットでご紹介。

渡辺さん
城山三郎『粗にして野だが卑ではない』文春文庫 A- 小林
-タイトルは石田礼助が国鉄総裁に就任した時の自己紹介の言葉。こんな自己紹介したくありませんか。

[A+]
長浜 C.I.バーナード『新訳経営者の役割』単行本 坂倉
-一昨年のゼミのテキスト。経営者が書いた経営学の名著

[A]
竹田 小倉昌男 『小倉昌男 経営学』単行本
-三戸先生も講義でご紹介されるヤマト運輸の小倉昌男を描いた一冊。

[A-]
竹田 新原浩朗 『日本の優秀企業研究』単行本 近藤
-日本の優秀企業に共通してみられる特徴を導きだした一冊。

小泉 柳井正 『一勝九敗』新潮文庫
-ユニクロは社名じゃありません。ファーストリテイリング柳井正の経営哲学書。

近藤 小倉昌男『小倉昌男 経営学』単行本 渡辺さん
-本日二冊目の紹介。評価はわかれました。

近藤 松下幸之助 『社長になる人に知っておいてほしいこと』 単行本
-松下幸之助から次代のリーダーに向けた言葉。

中村 国分康孝 『リーダーシップの心理学』講談社現代新書 清野
-心理学者が書いたリーダーシップ論。個人を生かし組織を活性化するリーダーのあり方を探る。

清野 テレビ東京報道局 編『ガイアの夜明け 不屈の100人』
             『ガイアの夜明け 戦う100人』日経ビジネス人文庫 中村
-これまた三戸先生が講義で紹介されるガイアの夜明けシリーズの紹介。自分が共感する1人を見つけよう。

[B+]
渡辺(進)松田公太 『仕事は5年でやめなさい。』単行本 小林
-タリーズコーヒー経営者の仕事術。5年区切りでの目標達成を説く。

竹田 鈴木修 『俺は、中小企業のおやじ』単行本
-スズキ会長兼社長、鈴木修が語る経営哲学。

坂倉 有森隆『創業家物語』講談社+α文庫 勝又
-日本の有名企業41社のルーツを探り、社長の世襲問題を取材。

[B]
勝又 片山修 『人を動かすリーダーの言葉』PHP新書
日本の経営者113人の言葉を収録。あなたに響く一言を見つけよう。

[B-]
小林 中野明 『ポケット図解 ピーター・ドラッカーの自己実現がわかる本』単行本 渡辺(進)
-ドラッカーの自己実現を図解でわかりやすく書いた一冊。

■□■感想■□■
今回の本の交換会のテーマは「経営者」でした。オープンゼミで二年生が見ていることを考えると、「経営者」というテーマは分かりやすく、
また三戸先生が講義で紹介されている「小倉昌男」や「ガイアの夜明けシリーズ」が紹介されることで二年生にとっては
本の交換会に対して良いイメージが沸いたのではないでしょうか。実際に「経営者」というテーマをこの時期に持ってきたのは二年生を意識してのことです。
ただ「経営者」というテーマはかなり絞られたテーマで、その中でなかなか「良い本」を選んでくるのは難しく、「何を紹介したらいいのか」と
多くのゼミ生が悩んだだろうと思います。僕は本を探していて経営者の自伝や言葉や啓発といった類の本は本屋でたくさん見かけましたが、
その中で自分が本当に共感したり感動したりする一冊に巡り合うのはなかなか難しい印象を受けました。
三戸先生や渡辺さんが紹介される本の経営者は、恥ずかしながら僕は全く聞いたことのないような昔の人物が多く、「こんな経営者がいるのか」と初めて知りました。
ゼミ生が「経営者」の「良い本」を選ぶのに苦労したのは、よく名前を知っているような現代の「経営者」で
その考え方を本当に尊敬できるような「経営者」が少なくなっているからではないかという考え方もできると思います。
以上で前期第二回本の交換会報告を終わります。次回のテーマは「古典」です。


[144] 題名:オープンゼミ報告 ‐反省と改善点‐ 名前:近藤祐太朗(22期生) 投稿日:2010年05月24日 (月) 06時49分

5月18日に三戸ゼミのオープンゼミを開催しました。
当日の場では、うまくいかなかった点や、もっとこうすればという点が多くありましたので、
自分自身として反省し、来年度以降に残していく意味でも、ここに書き記したいと思います。


1.行ったこと

(1)当日の流れ
【日時】
5月18日16時15分(5限)〜
【内容】
T.幹事挨拶
U.先生のお話
V.全体説明(三戸ゼミの1年間の主なイベントを、パワーポイントを用いて説明)
W.各企画説明(本の交換会、スピーチ大会、ベッティング、創を各幹事から説明)
X.本の交換会「経営者」
Y.質疑応答 ※行えず
(その後、夕食をとってから、普段の勉強)

(2)準備
(@)当日配布資料・アンケートやスライドの作成
本の交換会、スピーチ大会、ベッティング、創の説明をする際、その魅力をさらに
知ってもらうため、それぞれA4 1枚ほどの資料を作成しました。
また、三戸ゼミの年間スケジュール、その中の主なイベントについて説明するための
スライドをパワーポイントで作成しました。

(A)三戸ゼミHPの宣伝
ガイダンスで配布されるチラシや手引きでは、三戸ゼミHPのURLを載せ、2年生に
三戸ゼミHPを見てもらえるようにしました。HPでは、2年生のための三戸ゼミ紹介
ページを新たに設け、ネット上でのアピールもしました。


2.うまくいかなかった点と改善点

○2年生の参加が極端に少なかったこと
 当日の2年生の参加者数は6名でした。例年から比べると、極端に少ない数字です。
 経営学部2年生が多く履修しているであろう授業が火曜5限にありましたが、
 それを考慮してもあまりに寂しい結果でした。

 大学指定のオープンゼミの期間が5月10日(月)〜21日(金)となっており、
 多くのゼミがその前半の週に行う中、今回はあえて後半の18日に行いました。
 他のゼミとかぶらないようにして、参加しやすくしたつもりだったのですが、
 ガイダンス(7日)の直後のほうがオープンゼミへの2年生の関心は高く、
 なるべく早くにオープンゼミを開くのが望ましいとわかりました。

○時間管理ができていなかったこと
 最初に想定していたよりあまりにも2年生が少なかったため、開始する時間が
 10分ほど押してしまいました。さらに、本の交換会の最中に、残っていた2年生が
 次の授業のためと帰ってしまい、意図していた2年生に本を持って帰ってもらうことや
 個別に行う予定であった質疑応答の時間もとることができませんでした。

 少々時間が押しても残ってくれる2年生はいると過信していましたが、当日は
 より綿密な時間管理、確実にそれに沿っていくことが必要だと思いました。

○「参加型」本の交換会ができなかったこと
 今回は2年生にも参加してもらって、本の交換会を行う予定でした。
 ゼミ生はテーマ「経営者」で用意し、2年生にも「人に薦めたい本」を用意して
 もらい、持ってこられない2年生にも欲しいと思った本を持って帰ってもらうことで、
 本の交換会を体験してもらうことを狙いとしていました。
 しかし実際は、交換会が終わるまで残った2年生はおらず、その目的は達成できません
 でした。

 これは、当日の時間管理ができていなかったことが大きく関連していますが、
 その宣伝がしっかりできていなかったことも挙げられます。HP上では、三戸ゼミ
 紹介ページの冒頭で伝えたのですが、そもそもHPを見た2年生が少ないという
 問題点もありました。ガイダンス、チラシ等でも大きく宣伝する必要がありました。
 さらに、三戸ゼミ紹介ページにおいて、本を持ってきてほしいという文章を強く
 打ち出してしまったがために、2年生が参加しにくくしてしまったことも考えられます。
 本がなくてもどんどん参加してほしいということをわかりやくすく伝える必要があったと
 思います。

○当日の説明の評価が低かったこと
 三戸ゼミの年間スケジュールに沿った主なイベントの説明や、各企画の説明をし、
 ゼミでの取り組みについて知ってもらうことを目的としていました。
 アンケートでは、2年生から「ゼミの内容を知れてよかった」「他のゼミにはない活動を
 していることがわかった」等の意見もあったのですが、「説明が普通すぎる」「説明が長い」
 といった意見も出ました。

 説明を行ったこと自体はよかったと思うのですが、その中身にはより工夫が必要で、
 具体的な内容の説明とアピールポイントをしっかり分けられていなかったことが
 否定的な意見が出た要因だと思います。オープンゼミ後に先生もおっしゃっていたことで、
 「説明は資料で、話ではアピールを」ということを意識することで、
 長々とした説明を避け、要点を押さえたアピールができると思います。

○ガイダンスとのつながりが見られなかったこと
 ガイダンスでは、三戸ゼミに入って自分が変わったことについてスピーチを
 しました。(担当:小林)他のほとんどのゼミはスライドを使って行ったので、
 ある意味目立つ結果になりました。ガイダンスで、多くの2年生の興味を引いて、
 オープンゼミで具体的な内容の紹介といった形にしようとしていたのですが、
 2年生の動員数から見ても、うまくいったとはいえない結果になりました。

 ガイダンスで、今回のオープンゼミでしたようなスライドを用いた紹介を、絞った内容で
 行い、「続きはオープンゼミで」とすると、2年生は気になるのではないかと
 今では思います。(あくまで1つの意見ですが)
 ガイダンスとオープンゼミをうまく連動させて行うということも考えていかなければ
 ならないと思います。


3.来年度に向けて

上記の反省点を踏まえて、来年度のオープンゼミに向けての注意点を挙げたいと思います。

○オープンゼミは、ガイダンス直後に行う
○「説明は資料で、話ではアピールを」という意識をもつ
 (具体的内容の紹介は2年生も求めているので、そのための資料を作成する)
○オープンゼミ当日の時間管理を綿密に行う
○予想していなかった事態にもしっかり対応する
 (今回でいえば、人数が少なくても時間通り始めなければならなかったし、
  少ないからこそ個別の質問等を受けておきたかった。)
○参加型の企画は、ガイダンスやチラシで宣伝する
 (が、用意の要る参加への過度の期待は禁物。いろんなケースを想定しておかなければならない)
○HPの特設ページは、来年度も作る


4.感想

予想していた人数とあまりに掛け離れていて、例年の実績から見てもあまりに少ない
ということがまず残念でした。自分が良かれと思ってした詳しい説明が、2年生に
とってはそこまで必要であったかどうかも疑問に思います。昨年度は自分がその立場
だったにも関わらず、2年生の求めていることを考えるのが難しく思いました。
(昨年度の自分がいかに意識せずにオープンゼミを回っていたかよくわかります。)
来年度のオープンゼミは、4年生として3年生にアドバイスする立場になりますが、
今回の反省をしっかりと次に生かせるようにしていきたいと思います。


[143] 題名:2010年度前期第4回ゼミ報告〜活発な会議をしよう〜 名前:近藤祐太朗(22期生) 投稿日:2010年05月18日 (火) 01時07分

5月11日に行われた第4回ゼミの報告をします。

【目次】
T.基本情報
U.勉強
V.野毛の町興し 報告
W.オープンゼミに向けて
X.今年度の討論会について
Y.刮目
Z.感想



T.基本情報


【日時】5月11日(火)14:20〜24:30
【場所】経営学部B棟334号室
【出席状況】※カッコ内は欠席者 、敬称略
院生:渡辺さん、川副さん
近藤チーム:近藤、勝又、竹田、長M、清野(小泉、安齋)
坂倉チーム:坂倉、渡辺、中村、小林(守内)
(高松、宮原)
出席率:64%(9/14)


U.勉強


前回のゼミでは、津久井稲緒論文の「結果責任」「役割責任」の概念に関して、疑問点や
納得できていない点を挙げた。今回は、それらを整理し、新たに自分たちの概念規定を提示する
ことを課題としていた。

(1)各チームが考案した責任概念
津久井論文「企業の社会的責任における責任概念」では、「結果責任」「役割責任」について
次のように定義されている。

「結果責任は、役割責任を遂行する上での負の随伴的結果や、目的的結果の未達成に対して、
責めを負うことである。」
「役割責任は、市場内部・外部社会における企業活動の方向や範囲を決定する意思決定である。」


これらに対する疑問点を考慮し、各チームで考えてきた責任概念は以下の通りである。

(@)近藤チームの責任概念
「結果責任は、目的的結果の未達成と負の随伴的結果に対する責任である。」

津久井論文における結果責任と同じものが適当であるという考えである。

「役割責任は、与えられた任務を果たしつつ、意思決定段階において、以後起こり得る
諸問題への配慮・対策を施す責任である。」

「役割責任は意思決定である」という部分に疑問に感じ、
「意思決定段階における諸問題への配慮・対策」という表現にした。
「方向や範囲」を自由に決定できるのであれば、具体的な責任の内容を述べたことに
ならないという理由からである。

 (A)坂倉チームの責任概念
結果責任・役割責任を「発生段階」や「発生経路」で捉えること、
役割責任を分類することを重要視し、表を作成した。
表からそれらを抜粋すると、以下のようになる。

         役割責任              結果責任
発生段階     行為前                行為後
        (意思決定段階)           (結果段階)
発生経路  社会的課題→役割責任        社会的衝撃→結果責任
       社会的衝撃→結果責任→役割責任

役割責任の分類に関しては、
○社会的課題を市場内で解決するような意思決定
○コンプライアンス型・誠実型というアプローチに沿った意思決定
の2パターンに分けられるとした。

(2)議論の流れ
今回の検討は、両チームの出した概念の共通点と相違点を列挙することで、現段階で
一致しているところと、より検討が必要とされるところを整理することを目的とした。

(@)共通点
○2つの責任概念を「段階的に」捉えること
 未来・過去という時間軸で捉えるのではなく、「意思決定・行為・結果」といった
 段階で責任が発生すると捉えた。

○役割責任について、コンプライアンス型・誠実型という分類ができること
 坂倉チームでは「コンプライアンス型・誠実型」という表現をそのまま出しており、
 近藤チームは一見分類していないように思える。
 しかしながら、「役割責任は、与えられた任務を果たしつつ」の部分までがコンプライアンス型、
 意思決定段階において、以後起こり得る諸問題への配慮・対策を施す責任である。」という部分が
 誠実型という解釈ができることから、役割責任の分類が可能であるという点で一致している。

(A)相違点
○社会的課題・社会的衝撃という概念で捉えるか
 坂倉チームでは、発生段階の説明として、社会的課題・社会的衝撃という概念を出しているが、
 近藤チームでは出していない。
 (企業が与える社会的衝撃とは、目的的結果の未達成と負の随伴的結果とほぼ同義ではないか
 という議論に発展した。)

○責任発生の「条件」への着目
 坂倉チームは、「役割責任」「結果責任」発生の条件をそれぞれ、「権力性・規範性」「因果性」と
 引用してまとめたが、近藤チームは今回そこに着目していない。
(意見が割れたわけではなく、レジュメに載っていたかどうかの違いである。)

(3)先生のご講評
各チームのレジュメに関して、
「近藤チームについて、どうして津久井の役割責任を直す必要があるのかという部分が弱い。
坂倉チームについて、社会的課題・社会的衝撃という他の津久井論文で扱われている概念を
出したのは、可能性は感じさせるが、今回の目的である新たな定義を提示することまでは
できていない。」
今回の議論について、
「津久井論文に納得できるのかという観点ではなく、各チームの捉え方の違いのみに着目して
しまったため、本来の目的をぼかしてしまっていた」
といったご指摘をいただいた。
さらに、
「人に聞かせるのは、答えである。
自分たちの問題・結論と、材料をしっかり集めなさい」
というアドバイスをいただいた。


V.野毛の町興し 報告


今回は、学内で行う予定のアンケートの試作版をゼミ生で試し、改善点を挙げた。
挙げられた改善点は、以下の通りである。

○「野毛」と聞いて思い浮かぶものの選択肢を「複数回答不可」としていたが、「複数回答可」
 としたほうが良い。
 (「野毛」と聞いて【一番に】思い浮かぶものという表現にすることで、複数回答不可に
することも可能である。)

○野毛を訪れた目的を尋ねる問題で、「居酒屋」という選択肢があったが、「その他飲食店」
 という選択肢も必要である。

○訪れたいと思う街を尋ねる問題で、選択肢が「渋谷・浅草・恵比寿・新橋・六本木」と
 されていたが、イメージしにくく、もっと国大生にとって身近な選択肢が望ましい。

○好きな居酒屋や訪れたい居酒屋の雰囲気を尋ねる問題で、そもそも野毛にどう生かされるのか
 という疑問が挙げられる。


W.オープンゼミに向けて


次週にオープンゼミを控えているため、その具体的な内容を確認し、さらに改善できる点の
話し合いをした。

(1)オープンゼミ内容の追加‐本の交換会の開催‐
 これまで考えていた、三戸ゼミで行う企画の説明や、個別の質問時間に加え、
 参加型の企画を行うのはどうかという提案を三戸先生からしていただいた。
 ゼミ生は賛同し、今回予定であった「本の交換会」を行うことになった。
 テーマは「経営者」。経営学部の2年生にとっても、関心を持ちやすいテーマである。
 2年生には「人に薦めたい本」を持ってきてもらうように、HP・Twitterを通して呼びかける。
 
 今回正式に決定したオープンゼミの内容は、以下の通りである。
-----------------------------------------------------------
1.幹事挨拶
2.先生のお話
3.全体説明
4.各企画説明
5.本の交換会「経営者」
6.質疑応答(個別に話しながら質問を受ける時間)
-----------------------------------------------------------

(2)活発な会議を
今回のオープンゼミの話し合いは相当の時間がかかってしまった。
時間を有効に使えておらず、沈黙になる時間が多かった。
そもそも誰かが何かを発言したら、すぐにレスポンスすることを心がけなければならない。
大きな声ですぐに反応する。
このようなことは基本中の基本であり、次回以降必ず改善していきたい。


X.今年度の討論会について


現段階で考えられる選択肢として、
○インターゼミナールに参加
○小山ゼミナールと討論会
が挙げられたが、個々の希望をとるには、やりたいことや情報が不足しているように
思われる。

インターゼミナールは申込期限が5月20日(木)であり、早めに話し合わなければ
ならないが、他のゼミの状況も確認しなければわからないこともあるので、
再度確認しようということでまとまった。


Y.刮目


ゼミ生からいろいろな話題が話されたが、今回は中村さんの刮目に注目しました。

〔中村さんの刮目〕
「就職活動をしていて、良い印象を持っている企業があったが、インターネットで調べたところ、
その企業に対する悪口があり、それを消そうとすることに躍起になっていた。」という
エピソードから、「人格を大切にする企業」に就職したいと思っている中村さんの、その企業に
対する考えが大きく変わったというお話だった。

〔それに対する先生のお話〕
「企業は、そういった情報をネット上に載せないことばかり考えており、そもそも
そう思わせないように行動を考えることをしないのが不思議だ。」とご指摘された。
さらにある新人研修で、「新入社員の80歳までの人生プランを書かせる」という行為を紹介され、
「会社は定年後の人生まで面倒をみることはないはずであるのに、そのような行為は
ふさわしくない。どこかでその人の人生まで牛耳ろうとしている証拠だ。」といったご指摘をされた。
「会社を見るには、研修を見るのが良い」というお話だった。


Z.感想


津久井さんの論文の理解・検討を始めて、3週たちましたが、ここがはっきりして、
まだここがわからないといったこともまだあまり区別できていないように思います。
 次回以降は、その点を自分としても意識していこうと思います。

次回はオープンゼミです。
2年生に「三戸ゼミ楽しそう。やってみたい。」と思わせるようなオープンゼミにしましょう。


[142] 題名:2010年度前期第一回本の交換会報告 テーマ「何度も読み返したくなる本」〜何度も読み返したくなる本とは〜 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2010年05月03日 (月) 03時26分

4月27日のゼミでようやく今年度第一回の本の交換会が行われました。
本好きのゼミ生はこの日が待ち遠しかったことでしょう。
前期第一回目のテーマは「何度も読み返したくなる本」です。

●○●紹介本リスト●○●

出品者 著者名『本のタイトル』 出版社 購入者


三戸先生

吉村 昭 『漂流』  新潮文庫 A+ 中村
吉村 昭 『高熱隧道』 新潮文庫 A+ 中村
吉村 昭 『零式戦闘機』 新潮文庫 A+ 中村(三冊セット)
―「人」を超えた凄まじさがつまった本。ひたすら圧倒される。人と自然・社会・歴史の関係性という視点で見てもまたおもしろい。
三戸ゼミ生必読の吉村昭作品が三冊まとめてご紹介されました。

宮城谷昌光 『晏子』 単行本 A+ 小泉
―春秋時代の斉の名宰相の晏嬰とその父親晏弱を描いた歴史小説。人に信頼されるとはどういうことが分かる本。

渡辺さん

司馬 遼太郎『世に棲む日日』文春文庫 A- 坂倉
―吉田松蔭が中心に描かれる前半だけでも、高杉晋作が中心に描かれる後半だけでも、全体通してもまた違う読み方ができる。
日本人論としても読める。三戸ゼミ生は必読の本。

[A+] 
坂倉  D・カーネギー『人を動かす』創元社 小林
―「自己啓発の本を何冊も買うより、これを何度も読み返すべきだ。」世界的ベストセラー。

小林  水野 敬也、小林 昌平、山本 周嗣『ウケる技術』単行本
―「笑い」が体系化されたこれまでありそうでなかった本。何度も読み返し「笑い」を分析しよう。

[A]
竹田 宮城谷昌光『中国古典の言行録』文春文庫 中村
―宮城谷昌光が中国の様々な古典の中にある名言名句を選び抜いた。人生の指針となる本。

[A-]
清野 松下幸之助『人生心得帖』PHP文庫 近藤
―あの日本屈指の経営者、松下幸之助の偉大さや人生観に触れることができる本。

中村 羽生善治『決断力』角川oneテーマ21 竹田
―「スルメって好きですか!?」「噛めば噛むほど味が出る!読めば読むほど新たに分かることが増える!」
と紹介されたこの本。中村さんから二度目の紹介です。

近藤 東野圭吾 『手紙』 文春文庫 清野
―獄中の兄から月に一度弟に送られる手紙。厳しい現実と人の絆を描いた作品。近藤一推しの東野圭吾から。

■□■感想■□■
今回のテーマは「何度も読み返したくなる本」でした。一般的な本のジャンルとしてあるわけではないので、
テーマの把握で迷った人も多かったのではないかと思います。そんな中、先生と渡辺さんの紹介で共通して
聞かれたのは「何度も読み返したくなる本っていった小説だろう。」の一言です。
「前に読んだ時には何も特に感じなかったシーンが今こんなに自分に迫るものがあるのか」と感じることで
新しい自分に気づける本。描かれている人の生きざまに感動し、その「なつかしさ」を何度も読み返したいと思えるような本。
そのような本が「何度も読み返したくなる本」であると先生にお話しを頂きました。
僕も含めてゼミ生のほとんどは、そのような詳細なところまでテーマのコンセプトを考えて本を選んでくることは
できていなかっただろうと思います。改めてテーマ把握の大切さ・難しさについて学びました。
また、今回は全ての本がA-以上でした。それだけ全員が良い本を選ぼうとしたテーマだったと考えることができます。
以上の点を踏まえると今回のテーマ「何度も読み返したくなる本」は第一回目のテーマとして良かったと言えるのではないでしょうか。

以上で前期第一回目の本の交換会報告を終わります。
次回のテーマは「経営者」です。


[141] 題名:2010年度前期第3回ゼミ報告〜ゼミを「明るい」雰囲気に〜 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2010年05月03日 (月) 02時40分

4月27日に行われた前期第3回目のゼミ報告をします!

[目次]

T.基本情報
U.オープンゼミ内容検討(15:00~16:00)
V.野毛報告(16:15~17:45)
W.勉強(18:45~21:30)
X.本の交換会(21:30~22:15)
Y.刮目(22:15~23:00)


T.基本情報


【日時】4月27日(火)15:00~23:00
【場所】経営学部B棟334号室
【出席状況】(括弧内は欠席者)
院生:渡辺さん、
近藤チーム:近藤、清野、小泉、竹田、(長濱)(安齋)(勝又)
坂倉チーム:坂倉、小林、中村、(渡辺)(守内)
(宮原)(高松)

出席:50%(7/14)
出席率が前回に比べて低くなりました。
班で声を掛け合って次回のゼミの出席率をなんとか盛り返しましょう!


U.オープンゼミ内容検討



5/18に行う三戸ゼミのオープンゼミの内容検討を行いました。
ゼミ幹の近藤が事前にオープンゼミのコンセプトと当日の具体案を
考えてきたので、それについて意見を皆で挙げていきました。
そしてその後で改めて新歓全体の方向性の確認を行いました。

(1)オープンゼミコンセプト検討

<コンセプト>
「三戸ゼミの雰囲気を知ってもらい、ゼミに入りたいと思う人が、
三戸ゼミに来られるようにする」


ゼミ生がこのコンセプトについてあまり検討をせずにいた所、
先生から「コンセプトを考えるのなら詰めなければ意味がない。」
とのご指摘を受けました。具体的にこのコンセプトの曖昧さについて
以下のようなご指摘を頂きました。

<コンセプトについての先生のご指摘>

・このコンセプトは3要素からなっている(@三戸ゼミの雰囲気を知ってもらう
Aゼミに入りたいと思う人B三戸ゼミに来られるようにする)ので
はっきりと絞らなければいけない。

・「B三戸ゼミに来られるようにする」は「ゼミ面接に来られるようにする」であり、
オープンゼミのコンセプトには必要ない。

・「Aゼミに入りたいと思う人」というのは「どんな2年生を求めているのか」
と同時に考えなければならない。

・「Aゼミに入りたいと思う人」「どんな2年生を求めているか」
を考えて初めて三戸ゼミの「B三戸ゼミの雰囲気を知ってもらう
(どんな雰囲気を知ってもらうか)」を考えることができる。

さらに、オープンゼミのコンセプトを考えるなら、
新入生の「オープンゼミ前の三戸ゼミに対する印象・興味」から
「三戸ゼミへの定着」までの新歓の一連の流れの中におけるオープンゼミの位置づけ

を考える必要があるとのご指摘を頂きました。
それによりオープンゼミのコンセプトが以下のように明確化されてきます。

@.「オープンゼミ前の印象・興味○」→「オープンゼミに参加○」→「面接に参加×」
A.「オープンゼミ前の印象・興味×」→「オープンゼミに参加○」→「面接に参加○」→「三戸ゼミに定着×」

例えば、新入生が以上のようなコースを歩むことは防がなければなりません。
@はオープンゼミが魅力的でなかったこと、
Aはオープンゼミで錯覚を起こさせてしまったことを意味しています。

(2)オープンゼミ具体案検討


<具体案>
1.あいさつ(ゼミ幹事近藤より)
2.先生のお話
3.企画(A案)         3.普段の勉強(B案)
4.質疑応答


A案は普段ゼミではおこなっていないオープンゼミ用の企画を作るという案
B案は普段のゼミの勉強(CSR、野毛報告)を見せるという案


<決定事項>

・普段やらないような企画を見せて三戸ゼミに対する錯覚を起こさせるのを防ぐためにB案を採用する。

・ただありのままを見せるのではなく、「2年生が何を求めているのか」
を意識しながら、普段の勉強を工夫して見せる。

・質疑応答は全体で行ってもなかなか手を挙げづらく、また三戸ゼミに興味を持つ2年生と
しっかりとコミュニケーションをとるためにも質問は個別方式で行う。
・昨年までのアンケートの蓄積をもとに、アンケートを作成する。

・配布物を充実させる(今年は配布物に力をいれる)

(3)新歓全体について


新歓全体についても、全体的な方向性を改めて確認しました。
今年度の新歓について以下の2つのキーワードが挙げられると思います。

@反省可能性
Aメディアコンプレックス


まず一つ目が新歓に対して意識的に取り組むことで、
終わった後に反省のできる新歓にしようというものです。
そして2つ目が、新入生に三戸ゼミについてより深く
知ってもらってから三戸ゼミを志望してもらうために
様々なメディアを利用していくというものです。
具体的には以下のようなメディアを利用する案があります。


@.紙媒体(当日配る資料)

「創」「本の交換会報告」「スピーチ大会報告」などを引用

A.三戸ゼミHPに新入生用のページを設置

新入生に向けてのメッセージを書いたり、新入生の質問に答えられるようにする

B.ツイッターを利用

今話題のツイッターのつぶやきを利用して、人を呼び込む

これらのどのメディアを見て2年生が動かされ、三戸ゼミに何人入ったのか
を確認することでそれぞれについて新歓終了後に反省できるようにします。

(4)次回への課題

本日行った検討を踏まえ、次回への課題としては以下のようなことが挙げられます。

○オープンゼミのコンセプトを改めて詰めてくる
○新たに考えたコンセプトを踏まえ具体的なオープンゼミ案も改めて考えてくる
○メディアの取り組みについてのそれぞれのコンセプトを詰めてくる


U.野毛活動報告



野毛プロジェクト幹事より、野毛活動の方向性の変化についての報告と
野毛についての国大生向けアンケートの提案が行われ、それについて先生から
「ゼミ生にとってどのような勉強になるか」という解説を頂きました。

(1)野毛活動の新たな方向性


「横浜市」−「コンサルティング会社」−「大学」の三角関係で
プロジェクトを進める。大学(三戸ゼミ)に求められているのは、
意識調査・人口調査・交通調査などの調査である。
40人ほどの人数が必要となる。三戸ゼミから10人程、他は他ゼミ生などを集める。交通調査には給与がでる。

<先生の解説>

・コンサルティング会社の仕事に関わることで、プロの調査が一体どんなものかを間近で見ることができる。
・町おこしをマネジメントの観点から分析することができる。

(2)国大生向けアンケート

アンケートで聞きたいのは、野毛に対する認知度、若者の興味の対象、
また野毛の特色である飲み屋(三戸ゼミの把握)に関する大学生の意識に
ついてのアンケート案があげられた。

<先生の解説>

・コンサルの仕事に関わる前の段階で、三戸ゼミの観点から分析することで、
コンサルと一緒に仕事をする時にも三戸ゼミの観点から発言できる。


V.勉強



前回のゼミでは論文の全体の流れを把握しようとしました。
しかし本当の意味で把握するには、「納得できるか」という観点から
論文を読まなければならないということで、今回はその観点から
論文を検討してくることが課題でした。
近藤チーム、坂倉チーム共に「役割責任」「結果責任」についてのレジュメを用意してきましたが、
両チームともその定義についての検討が詳細に詰められていませんでした。
しかしまず、何よりも「役割責任」「結果責任」の定義から疑って
検討する必要があるということで、
論文上にある「役割責任」「結果責任」概念の定義から検討しました。
それらの検討が終わった後、小泉さんが個人的に
作成してきたレジュメを皆で検討することとなりました。
そのレジュメの意義をゼミ生は理解できず上手く反応できませんでしたが、
先生は「着眼点がすばらしい」と10点の評価をされました。
最後に次回の課題を確認し終了しました。


(1)「役割責任」「結果責任」概念の定義について


まず、最初に検討した「役割責任」「結果責任」概念の定義についての検討を
[問題となった定義]
[・疑問点]
という形で示していきたい。

@
「役割責任は、市場内部・市場外部社会における企業活動の方向や
範囲を決定する意思決定である。」


・「役割責任」=「意思決定」なのか。責任とは「responsibity」であり、
「役割責任」とは他者から与えられるものなのではないか。「意思決定」だと
自分で全て決めるということになる。

A
「結果責任は役割責任を遂行する上での負の随伴的結果や、
目的的結果の未達成に対して、責めを受けることである。」


・全ての企業の行動が役割責任から生じるものではないのではないか。
全ての企業の意思決定が役割責任というわけではないのではないか。

B
結果責任について「責任の条件は因果性にある」


・因果性があっても結果責任が問われないことはあるのではないか。
例えば、提携していた企業との提携をある日急に切ったことで、
相手企業がつぶれた場合などは、別に結果責任を問われないのではないか。

(2)小泉さんのレジュメ検討

坂倉の把握で小泉さんのレジュメで重要であると思われる所をまとめて[概要]として示したいと思います。

[概要]
前回のゼミでは、図1(社会的責任の内容)を中心に検討を行ったが、論文の結論
(「企業の社会的責任論では、役割責任の拡大でなく再考が求められている。」)から考えると、
さほど重要な位置を占めていない。この論文を読むのであれば「役割責任」「結果責任」について
他概念(「目的的結果」「随伴的結果」)との関係性や歴史的背景を踏まえて考えるべきである。

(3)次回への課題

今週の内容を踏まえ、以下の課題が出された。

○自分達の考える「役割責任」「結果責任」概念を打ち出す。
○文章レベルではなく、「この論文が何に立って、何を説明しようとしているか」
を考えた上で「役割責任」「結果責任」を詰める。


W.本の交換会

〜「何度も読み返したい本」〜

前回、時間の都合上開かれなかった2010年度最初の本の交換会が行われました。
詳しい報告は「本の交換会報告」でどうぞ。


X.刮目



[中村さんの刮目]
今日の勉強の議論を振り返ると、ミニ討論会の反省を生かしきれなかった。
@ どういう議論の性格なのか
A 納得のできる理由を考える
B 納得させる話し方をする
特に中でもB「納得させる話し方をする」ができなかった。
意識的に変えられることができる所なので、それを意識的に変えていきたい。

[中村さんの刮目に対する先生のお言葉]
無意識でやっていることを意識的に変えることはなかなか難しい。
変えるには制度化・ルール化・客観化することが必要である。
次回のゼミで司会をやると良い。

[感想]
中村さんが「納得させる話し方」ができていなかったと刮目されましたが、
それは、自分にも大きくあてはまることだと感じました。
どうしても発言の内容に自信がなく「ボソボソ」と話してしまうことが多いです。
そして、それはゼミ生全体に言えることでゼミの雰囲気につながっています。
勉強においては「分かっていない」から自信を持って発言できないのですが、
それを取り除いても、ゼミ中に沈黙、シーンとなる瞬間が多いような気がします。

そういえば、休憩中にも「ゼミの雰囲気が暗い」
「ゼミ生の中で明るいと言える奴は一体誰だ」という話題がでました。
オープンゼミに来る2年生のゼミ選びの観点を考えると、
「ゼミの雰囲気」はとても大きな要素だと思います。
自分も2年生の立場だったら(2年生の立場でなくても)
「暗いゼミ」よりは「明るいゼミ」の方がいいです。
しっかりと自分の意見を言うことはできなくとも、
仲間の発言に対してレスポンスすることや議論中に沈黙をつくらないことを
意識して「明るい」ゼミにしていきたいです!




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