since 2009.06.19
[170] 題名:中村さん、有難うございます 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2010年09月13日 (月) 03時13分
中村さん、ご指摘有難うございます。
とても考えさせられました。
中村さんのご指摘をもとに
なぜ自分が“改善策”として「全ての本について網羅的に書」くのではなく、
「4、5冊の紹介について集中的に書く」としたのかを改めて考え直しました。
前の書き込みでは「全ての本の紹介を覚えているのは難しい」
という「できない」理由を書きました。
でもそれは、中村さんの言う通りで、
きちんと準備をしていれば(例えば、全員分の整理された書きこみ用紙を作って臨めば、
記録を他のゼミ生に割り振れば)
決して「できない」ことではないと思います。
自分の消極的な‘’改善策‘’の書き込みを反省します。
それに加えて、新たに気付いたのは、
今まで「全ての本について網羅的に書い」ていながらも、
「なぜそうしているのか」ということを考えられていなかったということです。
ただ去年の報告の形だけをそのまま踏襲しただけでした。
「すべき」理由を考えていなかったとも言えると思います。
なぜ、「全ての本について網羅的に書」くことを「すべき」なのでしょうか。
そして、それは本当に「すべき」ことなのでしょうか。
「すべき」かどうかを判断するには、
まずこの報告自体が「何のためなのか」を考える必要があると思いました。
@OBの方に「この本を読んでみたい」と思ってもらう。
A次回以降の本の交換会をより良いものにする。
以上の2つが考えられました。
@の観点からは、
中村さんの言う通り、
「全ての本について網羅的に書く」ことをした上で、「良い紹介」であった「4、5冊の紹介について集中的に書」く
方がより「読み手に『この本を読んでみたい』と思ってもらえる」
ということが言えるのかもしれません。
Aの観点からは、
自分の本の紹介の言葉が、掲示板にきれいに整理された状態でのっていれば
参加者に自分の本の紹介の言葉を見直すきっかけを与え、
「もっと良い本の紹介をしよう!」という誘因を与えることができる
と思います。
その理由からは明らかに4,5人の「良い紹介」だけではなく、全員分あるべきです。
その観点から、前期行った報告を見ると、明らかに量、質ともに不十分です。
よって次回の報告からは前期の「一言コメント」の欄を充実させて、
もっと実際の紹介者の紹介に忠実に、詳細に書きたいと思います。
自分の報告によって
OBの方から「この本を買った」という報告を聞けたら
本の交換会の場が‘’紹介の「勝負」‘’という雰囲気になったら
とてもうれしいです。
自分の消極的な姿勢に気が付きました。
これからの報告に対して「やる気」が湧いてきました。
有難うございます。
[追記]
自分の書き込みに対して、すぐにレスポンス、さらなるアドバイスが
返ってきて本当に嬉しかったです。
先輩の姿勢を見習いたいと思います。
[169] 題名:レスポンス読みました 名前:20期生 中村貴治 投稿日:2010年09月11日 (土) 01時22分
坂倉君のレスポンス、読ませてもらいました。全体が
“問題点の確認”→“何故その問題が起きたのか”→“改善策”と
非常に分かりやすい構造になっており、その点はとても良いと思います。
ですが一方で、少し気になったことがありますので、
簡単にですが書かせてもらいます。
1.姿勢について 〜もっと自由に工夫を〜
今回の坂倉君が考えた“何故その問題が起きたのか”は、「どうしても全ての紹介を覚えているのは難しく」
ということでした。そして“改善策”として「全ての本について網羅的に書く」のではなく、「良い紹介」とされた
「4、5冊の紹介について集中的に書」くことで、より「読み手に『この本を読んでみたい』と思ってもらえる」
ようにしたいということだったと思います。
何故、「全ての本について網羅的に書く」ことをした上で、「良い紹介」であった「4、5冊の紹介について集中的に書」く
のでは駄目なのでしょうか。
より「読み手に『この本を読んでみたい』と思ってもらえる」ようにするという観点なら、こちらの方が
より良いのではないかと思います。
本当に「どうしても全ての紹介を覚えているのは難しい」のでしょうか。もっと何か工夫する余地はないのでしょうか。
一般的に考えたら無理を言っているように聞こえるかもしれませんが、
学生ならばもっと自由に工夫して取り組むことが「でき」ますし、そう「すべき」ではないかと思います。
「すべき」「したい」「できる」を借りれば、「できる」以上に「すべき」を考えてみてもいいと思います。
そしてそこに「自分に何ができるか」。全力で当たった時、得られるものも見えてくるでしょう。
2.改善策の構造的な問題について
最後に、構造的な問題(疑問?)を一点。
今回の改善案を出した理由は「どうしても全ての紹介を覚えているのは難し」かったからということでした。
しかし一方で、坂倉君が出した@ABの「紹介の選び方」はやはり本の紹介後の事後的な判断だと思います。
仮に@ABの方法のいずれかで報告する本の紹介が決まったとしても、今回の改善案を出した理由を
思い返すと、結局報告することに決まった本の紹介の記憶も不確かなままになるのではないでしょうか?
決まった後に紹介者に再度確認するという手もあるかもしれませんが、手間がかかりますし、
紹介時のライブ感、その時の聞き手の反応など重要な要素が失われてしまう恐れがあると思います。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
恐らく「2.」の理由から改善策にはならないのではないかと思いますが、
より意識して欲しいのは最初の「1.」の方です。
何が「すべき」なのか。そしてそこに自分はどう関われるのか。
まず力をかけてみて下さい。更に自分ひとりで駄目だったら周りの人を動かしてみましょう。
そこで得られるものは確実にあります。
頑張れ!!坂倉君!
[168] 題名:竹田さん、有難うございます 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2010年09月10日 (金) 11時44分
竹田さん、本の交換会報告についてのアドバイス有難うございます。
またせっかくアドバイスして頂いたにもかかわらず
レスポンスが遅くなり、申し訳ありません。
改めて自分の前期やった本の交換会報告を見返してみると、
竹田さんの言う通りで確かにこの「一言コメント」の部分が、
表現が拙くあまりおもしろみのないものとなっています。
さらに、この「一言コメント」が、
その日の本の紹介者の紹介に沿って書かれているのか、
自分(坂倉自身)で考えたコメントなのか
がはっきりと書かれておらず、
この「一言コメント」の意味が読み手には非常に分かりづらいものとなっています。
前期の報告では、この「一言コメント」に関して
「紹介者の紹介に沿って書く」のを原則としていながらも、
どうしても全ての紹介を覚えているのは難しく、
場合によっては「紹介者の紹介に沿っていない」ものもあります。
その場合、自分が中身を一度も見たことのない本について、
紹介者の紹介ではなく、自分で考えたコメントを書いています。
(それでは、本の著者、本の紹介者、この掲示板の読み手に失礼であるような気がします。)
以上のことを踏まえて、後期からの報告では
その日の交換会で「良い紹介」「印象に残った紹介」をした人の紹介を選び、その内容を短くまとめて載せる
ということにしたいと思っています。
また、全ての本について網羅的に書くよりも、
4、5冊の紹介について集中的に書いた方が、
読み手に「この本を読んでみたい」と思ってもらえるのではないかとも思います。
紹介の選び方については、
まだ検討中で、今のところ以下のような案を考えています。
@手の多く挙がった本の紹介の内容(これは今もやっています。)
A交換会の時間に「良い紹介」を選ぶ
B自分(報告担当者)が「良い紹介」を選ぶ
後期では、もっと良い報告ができるように心がけていきたいと思います。
[167] 題名:本の交換会の報告について 名前:竹田俊亮(21期) 投稿日:2010年08月10日 (火) 12時32分
坂倉君、前期の報告ありがとう。
OB・OGの方々にとっても本の交換会でどんな本が紹介されているのかは
大変興味のあるところだと思いますので、ひとまず完了したところに感謝です。
私も昨年度報告を書いているときは気づかなかったのですが、
今年後輩が書いているのを読んで気になったことがあるので、
一つ注文したいと思います。
本の交換会の報告では、誰が何の本を紹介したのかが掲載され、
さらに一行か二行くらいでその本の紹介がされています。
しかし、その紹介は、ゼミで紹介者が紹介した内容とは異なっている場合がかなり見受けられます。
せっかく、テーマに合わせて紹介された本がAmazonなどの紹介欄と同じようなものでは、
報告を読んでいて面白みに欠けるでしょう。
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例えば、7月28日(水)の「ゼミ紹介・自己紹介」で三戸先生が紹介された
〇トルストイ『人はなぜ生きるのか?』単行本 A+ 小泉
‐人がもつ矛盾や悲しみが描かれた文豪トルストイの作品。
という本の紹介で私が一番印象に残っているのは、
「人類が生存し続ける限り、この本は発行され続けるだろう」
とご紹介されていたのを記憶しています。
〇ロバート・A・ハインライン『宇宙の戦士』ハヤカワ文庫 A 竹田
‐軍隊の生活を描いたSF。男をむき出しにした作品。
また、この本では、草食系男子とは正反対という言葉も先生がご紹介された時には
入っていたように思います。一言添えるだけで、強調される書き方(伝え方!)もあります。
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もちろん、ゼミで話している内容を全て書込むのは厳しいとは思いますが、
今話している内容を『2行でまとめる』という意識で人の紹介を聞いて(例えばですが)、
坂倉君なりにまとめて、面白い報告をしてほしいと思います。
また、それによって、人の話を要約する力もつくと思いますので、
後期は是非取り組んでいってほしいです。
[166] 題名:2010年度前期第7回本の交換会報告テーマ「ゼミ紹介・自己紹介」〜本でゼミ・自分を紹介〜 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2010年08月08日 (日) 14時16分
7月28日(水)前期第7回の本の交換会報告を行います。
テーマは「ゼミ紹介・自己紹介」です。2年生は自己紹介をし、3年以上はゼミの紹介をする企画です。
●○●紹介本リスト●○●
出品者 著者名『本のタイトル』 出版社 購入者
三戸先生
北壮夫 『どくとるマンボウ青春期』新潮文庫
司馬遼太郎『世に棲む日々』文春文庫
‐三戸ゼミの目指しているところ、三戸ゼミの性格を表している本として以上の二冊が紹介されました。まだ読んでいない三戸ゼミ生は読みましょう。
司馬遼太郎『この国のかたち』文春文庫 A 中村
‐司馬遼太郎の日本社会に対する見方がかかれた一冊。
小松左京『復活の日』ハルキ文庫 A○
小松左京『SF魂』新潮新書 A
小松左京『ショートショート全集2』ハルキ文庫 A− 松井(セット)
‐小松左京のSFの3冊セット。SFでシミュレーションの力をつけて、社会科学に対する認識を深めよう。
井上靖『孔子』新潮文庫 A 清野
‐孔子いう人間がどのように生きたのかが描かれた一冊。
ロバート・A・ハインライン『宇宙の戦士』ハヤカワ文庫 A 竹田
‐軍隊の生活を描いたSF。男をむき出しにした作品。
ジャック・ビギンズ『非情の日』ハヤカワ文庫 A 坂倉
‐「強さ」が前面に出た作品。主人公が金塊の奪還や暗殺を命じられる。
トルストイ『人はなぜ生きるのか?』単行本 A+ 小泉
‐人がもつ矛盾や悲しみが描かれた文豪トルストイの作品。
齊藤孝『質問力』ちくま文庫 B+ 衛藤
‐先生は齊藤孝の「着目点のセンス」を評価。まだ良い質問ができない人は必読か。
渡辺さん 沢木耕太郎『一瞬の夏 上・下』新潮文庫 A− 近藤
‐かつて三戸ゼミOBの高橋さんから薦められた沢木耕太郎。日本のスポーツノンフィクションの中でも最高傑作に入るとご紹介。
大野さん 竹田青嗣『自分を知るための哲学入門』ちくま学芸文庫 中村
‐三戸ゼミとの親和性が高く、三戸ゼミのベースを再確認できる本とご紹介。
[A]
清野 本川達雄 『ゾウの時間 ネズミの時間』中公新書 大塚
‐三戸ゼミに入り名著を知った。中公新書の名著といえばこれ!
長濱 本川達雄 『ゾウの時間 ネズミの時間』中公新書
Jamais Jamais 『O型 自分の説明書』文芸社 B 衛藤
‐昨年先輩の大平さんからもらって読みこんだ。2年生にもその感動を感じてほしいと紹介。
[A−]
中村 刈谷剛彦『知的複眼思考法』講談社+α文庫 長濱
‐中村さんの知る本で自分に役立つ本の3つには入ると紹介。
竹田 鈴木孝夫『ことばと文化』岩波新書 松井
−論文などでことばの概念を使えるようになるための一冊。
[B+]
小泉 内井惣七 『空間の謎・時間の謎』中公新書 渡辺さん
‐誰もが一度は感じたことのある空間・時間に関する疑問について書かれた一冊。
坂倉 齊藤孝 『質問力』ちくま文庫
『コメント力』ちくま文庫 松井(セット)
‐三戸ゼミに入りまず求められる「質問力」をつけよう!
近藤 平本相武 『五感で磨くコミュニケーション』日経文庫
‐三戸ゼミでは就活にも必要だとよく言われるコミュニケーション能力も磨くことができる!
松井 デイビット・コープランド ロン・ルイス『モテる話術』ソフトバンク文庫 小泉
‐モテたい人は松井君からモテる話術を教わろう!
[B]
小林 飯田英明 『つまらないと言われない説明の技術』日経ビジネス人文庫
‐三戸ゼミでは説明する力もつけることができる!
衛藤 樋口裕一『自慢がうまい人ほど成功する』PHP新書 坂倉
‐自慢も自己紹介のひとつ。うまい自慢で自己紹介をしよう。
≪本日の人気本≫
今回最も手が挙がった人気本は…
大野さんご紹介
竹田青嗣『自分を知るための哲学入門』ちくま学芸文庫 A
5人が手をあげました!前期の最高人数です。今年度初の交換会参加にしてさすがです。
大野さんがいつか紹介しようと時を伺っていた本らしいです。OBの方も是非読んでみてください!
大野さんからもご指摘がありましたが、前期はトップだったのは三戸先生、渡辺さん、大野さんの3人。
後期はもっと本の紹介に工夫をして、自分も含めて現役生の名前がここに乗るような本の交換会にしたいです!
■□■感想■□■
前期最後の本の交換会が終わりました。テーマは「ゼミ紹介・自己紹介」。
本を通じて、ゼミを紹介したり自己紹介をしたりできるなんておもしろく、とても良い企画であると改めて実感しました。
今年の2年生は自己紹介でどんな本を紹介するのだろうと興味津々でした。
ところが、あまり企画の趣旨が伝わっていなかったことが実際の紹介などで明らかになりました。
自分がこの本の交換会についての伝達が十分にできていないことが原因であると気付き、幹事としての責任を感じました。
もう一度幹事としての役割について再考したいと思います。
まだ本の交換会についてよく分からない2年生は、去年の報告がこの掲示板にありますし、
三戸ゼミpediaには本の評価の基準も乗っているので確認してください!
夏休みには本を読む時間がたくさんあります!この本の交換会報告が本の購入の際の参考になるようもう一度前期の本の交換会報告をまとめなおしたいと思います。
これで前期第7回の本の交換会報告を終わります。
後期第1回目のテーマは「中公新書」です。
[165] 題名:第13回ゼミ報告〜新入生総ぞろい、前期の勉強の共有〜 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2010年07月28日 (水) 03時22分
7月13日(火)の第13回ゼミ報告を行います。今年の新入生は5人です。その5人全員が出そろいました。
なかなかの個性あふれる面々でこれからのゼミが楽しみです。一緒に頑張っていきましょう!
【目次】
T.基本情報
U.勉強1〜CSR論まとめ、二年生への説明〜
V.勉強2〜CSR論、テーマ案検討〜
W.本の交換会〜テーマ「歴史・幕末・時代」
X.先生のお話
Y.刮目
T.基本情報
【日時】7月6日(火)16:10〜23:30
【場所】経営学部B棟334ゼミ室、332ゼミ室
【出席状況】※カッコ内は欠席者
OB:渡辺さん
近藤チーム:近藤、竹田、安齋、勝又、清野(小泉、長M)
坂倉チーム:坂倉、中村、(高松、渡辺、守内、宮原、小林)
2年生:伊藤、市川、衛藤、大塚、松井
出席率:63%(12/19)
U.勉強1〜CSR論まとめ、二年生への説明〜
前期の初めから行ってきたCSRの津久井論文の検討を振り返り、竹田さんと中村さんがまとめたレジュメを用いて
二年生に対して説明を行った。
しかしなかなか順調に進まず、二年生にも上手く伝わっていないようであった。途中で先生に何度か助言を頂き、
それをもとに三年生以上で話合い、説明の仕方などを変えながら進めた。
1.何をやろうとしたか
@前期やった勉強を二年生に伝える
A今までやった勉強を振り返り確認する
2.何をやったか、その結果
@竹田さんの説明
まず竹田さん作のレジュメを用いて、前期行った勉強を始めから順に追っていった。
勉強を進めてきた三年以上には伝わる内容であったが、CSRの議論を初めて目にする二年生には伝わっていないようであった。
渡辺さんからは、「自分達でも人に伝えられるほどよく理解していないから十分に伝えることができない」と評された。
A先生の助言@
自分達が行ってきたCSRの勉強を始めから二年生に伝えようとしたゼミ生に対して、
「全てを伝えるのではなく、次の勉強に進む上でこれだけは最低限分かっておいて欲しいことだけ伝えた方が良い」という助言を頂いた。
先生の助言を頂き、三年以上で二年生に何を伝えるべきか一時間ほど話合いを行った。
話合いに参加しない者は、その間に二年生に分からなかったことを聞き、個々に説明を行った。
B最低限伝えるべきこと
話合いを終えた後、以下のように説明を行った。
@.企業の「社会的器官」化
‐企業に社会的責任が問われるようになった背景として、企業観の変化を説明した。
A.津久井CSR論
(結果責任)(役割責任)
‐津久井論文では「役割責任」「結果責任」という独自の責任概念を用いていること、それを中心にゼミで検討を行ったことを説明した。
B.ゼミでの責任概念再定義
‐津久井論文で用いられた「役割責任」「結果責任」の概念や定義を検討し再定義を行ったことを説明した。
C先生の助言A
以上の説明を聞いた先生から次のような助言を頂いた。
「分からせる」には次の3つの方法がある
@.キーワードを言えるようにする。
‐例:最低でも「役割責任」「結果責任」という言葉だけは言えるようにさせる。
A.ロジック、位置付けを教える
‐例:なぜ津久井論文を扱ったのかの説明をする。
B.問題を理解させる
‐例:CSR論、企業観の変化を説明し理解させる。
3.次回に向けての課題
先生に以上のような助言を頂いたが、時間的制約から二年生にはレジュメを用意したり、
サブゼミなどを開き改めて説明を行うこととなった。
V.勉強2〜CSR論、テーマ案検討〜
津久井CSR論に続く勉強テーマ案について、近藤と坂倉がレジュメを用意し簡単に検討を行った。
それぞれについて先生からの評価・助言を頂いた。
1.CSRレポート(近藤)
CSRレポートに対して、「不祥事の前後で企業のCSRレポートに変化が起きているか、その業界に属す他の企業はどうか」
確認するといった具体的な方法提案するレジュメを用意した。
先生の評価・助言
‐プレゼンする時は実際に皆がイメージがわくようにCSRレポートの現物をもってこなければいけないと評された。
2.SR(坂倉)
SR(企業以外も含めた組織の社会的責任)について、「SRとは何か」といったことや学校、病院を例にSRに関する問いを
列挙したレジュメを用意した。
先生の評価・助言
‐このレジュメには決定的に欠けているものがある。「なぜSRを勉強しなければいけないか」ということである。
病院・学校で今実際に何が問題になっているのかといったことをもとに説明を行い共有しないと、そのテーマに賛同は得られない。
「何をするか」を伝えるときには、同時に「なぜしなければいけないのか」を伝えなければいけない。
以上のように評された。
W.本の交換会〜テーマ「歴史・幕末・時代」〜
新しく入った二年生が続々とデビューしました。詳しくは本の交換会報告でどうぞ。
X.先生のお話
先生の大学時代のお話をされた。先生はある授業に出ていて、その授業では「出席必須」で代返も出来なかった。
(「自分は警視庁に友人がいるから筆跡をみたら分かる」という脅しをする教師であった。)
先生はその授業を完全に理解していた為友人とトランプをしていた。
すると、その教師は少し板書を書きいた後すぐに消し、「今書いてあったことを説明しろ」と先生に詰め寄った。
(皆の前で間違えさせ、見せしめにするつもりであった。)
しかし、先生は完璧に答えることができた。しかし、先生は周りの何も行動しなかった友人の行為に不満を持った。
その時、周りの友人が大学生の仲間としてとるべき行動とは…。
それは「拍手」である。「自由」を得るには「権力」と戦わなければいけない。
今日本は人類史上最も「平等」な社会を獲得した。豊かさ安全性はトップクラス。しかし、今「格差」が必要ということで
「所得税」⇒「消費税」の流れがある。
そうなるとおそらく「中流」は解体し、一般サラリーマンは「下層」になる。
勝手な権力に対しては「反」でなければならない。革命はする必要はないが、自分のやれることはやらなければいけない。
Y.刮目
○二年生の大塚晃之君が自己紹介
三戸ゼミに新たな仲間が加わった。大塚晃之君。「音楽を聴くのが大好きで、オススメの音楽があったら教えてください!
話しかけてください!」と自己紹介を行った。
近藤のアドバイス
それに対して近藤が自己紹介のアドバイス(三原則)を教えた。(@名前を覚えてもらう。A興味・関心を持ってもらう。
(「音楽」をネタにしたのは良い)B好意を持ってもらう。(難しいが)
先生のアドバイス
三戸先生にそれに加えてさらにアドバイスを頂いた。
「なぜその三原則なのか」「三原則に沿って具体的にどのようにすれば良かったのか」ということである。
・ゼミという場で一員となり溶け込むには、まず名前を覚えてもらわなければいけない。
・興味・関心を持ってもらうには、「オススメの音楽を教えてください」よりは、「自分は例えばこんな音楽が好きです。」と
自分から情報を開示していく方が良い。
・好意をもってもらうのは難しい。何故なら、その場によって「良し」とされるものが違うからである。
(例.ウケをとろうとしても、真面目で堅い所ではウケない)
[感想]
二年生が続々と入ってきてうれしく思います。去年、自分が先輩からしていただいたようなアドバイスを
自分も後輩にしていきたいと思います。
二年生の大塚君の自己紹介に率先してアドバイスをした近藤君は偉いと思うと同時に
「自分も率先してやらなければ」と気が引き締まりました
先生のアドバイスを聞き、「なぜか?」といった理由の説明や具体的なことの説明をするというのが
良いアドバイスの一つポイントであると気付きました。
相手がより納得し、「やってみたい」と思うようなアドバイスを自分も出来るようになるよう精進していきたいです。
[164] 題名:第12回ゼミ報告〜働くとは何か〜 名前:清野彩奈(22期生) 投稿日:2010年07月28日 (水) 02時32分
7月6日のゼミには2年生が4人参加し、大野さんも来て下さったのでいつもよりゼミ室が
賑わっていました!
ゼミ生が増えるのはとても嬉しいことですね。これから共に学んでいきましょう!
【目次】
T.基本情報
U.勉強(ビデオ・ディスカッション)
V.刮目
W.感想T.基本情報
【日時】7月6日(火)14:40~22:50
【場所】経営学部B棟334号室
【出席状況】(括弧内は欠席者)
OB:渡辺さん、大野さん
院生:川副さん
近藤チーム:近藤、清野、竹田、安齋(小泉、勝又、長濱)
坂倉チーム:坂倉、小林、中村、高松(渡辺、守内、宮原)
二年生:市川、伊藤、衛藤、松井
出席:67%(12/18)U.勉強(ビデオ・ディスカッション)
今回は経済ドキュメンタリードラマ「ルビコンの決断」で放送されたダストレスチョークをはじめとする
文房具、事務用品の商品メーカー「日本理化学工業」のDVDを観賞しました。
【あらすじ】
日本理化学工業は知的障害者の雇用に力を入れており、社員の約7割が知的障害者です。ビデオの内容は
知的障害者を雇っていくきっかけとなった二人の少女が現れるところから始まります。
教師を目指していたが親の工場(日本理化学工業)を継いだ専務の大山さんはある日、養護学校の教師に
生徒を雇ってくれないかと訪ねられました。当時は売上が下位の方に位置していた工場でしたので
雇う余裕もあまりなく、知的障害者の人たちが周囲に馴染めないのではないかと考えた大山さんは
そういったことを無責任に引き受けることは出来ないと断ります。しかし、後日、養護教師が大山さんの下を
再び訪ね、「知的障害者の人間にも働く喜びを感じさせてあげたい」という熱心な説得から大山さんは
二週間だけの体験実習を行うことを決めました。
約束通り、工場に二人の知的障害者の女子生徒が訪れます。与えられた仕事は出荷されるチョークが
詰まった箱にラベルを貼る仕事ですが、初期の頃はラベルが斜めに貼られていたりと上手くは出来て
いませんでした。しかし、黙々と仕事に集中して取り組み、終了の時刻になっても仕事を続ける姿からは
働くことへの意欲が高いことが窺えました。そんな彼女たちの姿に心打たれた周囲の従業員は、
体験学習の最終日に「自分達が面倒を見るから雇ってあげて下さい」と大山さんに声を掛けました。
その後、学校から受け入れる人数も十人と増やしましたが、誰一人として仕事を辞めようとはしません。
そんな彼らの姿を見ていると大山さんは彼らに働くことの喜びを与えられたのではないかと喜びます。
しかし、その一方で大山さんの下へ同じ職場で働く従業員達からだんだんと苦情が届くようになりました。
どんなに丁寧に仕事を教えたとしても途中で集中力が切れ、持ち場を離れて外へふらりと出て行って
しまったり、数を数えるのが苦手な人はチョークの箱詰め作業が出来なかったりと知的障害者故の不満が
上がりました。また、知的障害者に付きっきりで対応しているので十人以上は面倒が見きれない、と
作業効率の低下と負担への不満も上がりました。実際のところ作業効率の低下から生産の低下を招いている
ことは事実であり、大山さんはこのままの状態を維持していくのかどうかを悩むことになります。
そんな時、大山さんは用事でお寺へ行く機会がありました。そこで大山さんは「施設にいた方が何かと
幸せなのに、なぜ彼らは毎日仕事をしに来るのだろう」とお坊さんに尋ねたところ、そのお坊さんは
4つの幸せについて話されました。
「人間の究極の幸せは、愛されること、褒められること、役に立つこと、人に必要とされることの4つで、
愛されること以外は働いてこそ得られます」
その言葉をきっかけに、大山さんは人間の幸せを叶えられるのが会社なら、知的障害者を一人でも多く
雇用しようと考えるようになります。実現するためには周囲の協力がなくては成立しないため、大山さんは
知的障害者の社員との両立を理想に従業員に協力を仰ぎました。反発は受けながらも次第に従業員の方から
働きやすい環境作りへの意見が出されるようになり、人のために考えたことが為になっている職場へと
変化していきました。
社員が一丸となって取り組んだおかげで作業効率も上がり、今や生産ラインだけでなく商品開発
場面にも知的障害者の社員が参加するようになりました。人を工程に合わせるのではなく、工程を人に
合わせるという考え方が改良、改善に繋がったのだと大山さんは言います。
人をいかす会社として日本理化学工業はこれからも活動を続けていきます。
【ディスカッション】
今回は内容というよりも、主にタイトルの表現が曖昧で適切ではないとの声が上がった。
最後には自分が良いと思ったタイトルに手を上げ、今回の優良タイトルを決定した。
○安齋
会社の覚悟(会社の理念・モットー)=社長の覚悟 9点
○大野さん
すべき(工夫)・したい・できる(専務が考えるだけでない) 7点
会社全体で問題点を共有(三者で経営を成立)
身障者だけでなく「できない」に考える
○市川
人の喜び=働くこと 6点
両者(従業員と知的障害者)の給料が同じ
○川副さん
働く意味を提供した(動機づけ・満足) 6点
雇用の創造
○近藤
トップとしてあるべきふるまい
○竹田
積極採用の度胸・意思決定
○清野
決断(二週間の実習と身障者の採用)
○松井
(人を活かせた)環境に変えた
発想の転換
○衛藤
決断・理念の一貫性
○伊藤
社員をよく見ていた
効率を重視せず、責任感を重視した
活かす職場環境に変えた
○中村
決断を受け入れた社員・一体感
言葉の表現で言えば近藤のトップとしてあるべきという表現と安齋、市川の表現で指摘があった。
あるべきだと色々な意味が含まれてしまうのではっきりと定義されておらず、内容の解釈にムラが
出てしまう。安齋のタイトルは定義されている順が違うので違和感を覚えた。社長の覚悟から会社の覚悟になり、
改良と反映がなされて会社の理念とモットーがつくられたので、定義の順番が反対になっている。市川は
両者の給料が同じというタイトルで、当時同等の給料が払われていたことに対して従業員側から捉えた評価
なのか、企業側から捉えた評価なのかで解釈に差が出た。
また、度々ディスカッション中に話に参加出来ていない人が多かったため、「誰かが意見を言ったら
それに対して賛成か否定かを考え、どちらかにのって話すと議論に入っていける」と先生から話の入り方について
ご指摘をいただいた。
【先生の解釈】
今回の話は大山社長、養護学校の先生、二人の女学生の三者がいてこそ成立した話であった。ゼミ生の
タイトルを見ていると大山社長にものすごく経営者としての能力がある人物のように捉えられているが、
従業員に生産性の指摘をされている辺り、彼は経営者としてなってはいなかった。元々教師の道を
目指していた中で工場を継ぐこととなり、経営に対してやる気はなかったのではないか。
それが知的障害者に触発されて次第に経営に取り組んでいくようになったのである。
日本理化学工業は誰がやっても大丈夫なようにシステム化(自動化)に努めた。それは「慣れる」から
「工夫する」に発展したことを表しており、それが日本理化学工業の成功要因である。最後にこの会社は
知的障害者の社員の親にとってどれほど嬉しいだろうか、もし自分の子供が知的障害者だったら施設で
一生を過ごして欲しいと思うのか、親がどれだけ大山社長に感謝しているのか、企業の持っている
価値、喜び、誇りを指摘された。
【課題】
○4つの幸せの話で愛以外は働くことによって与えられるとあったが、大山社長はこの会社では
愛も与えられると定義されていた。誰がどのような愛を受けたのか、その解釈は?
○日本理化学工業は身障者にとっては優しいかもしれないが、健常者にとって入社したい企業か?
また、実際に入社している健常者は何を求めてそこに就職したのだろうか?V.感想
今回2年生が4人も参加してくれたので、自己紹介をしてもらいました。
○市川宗近くん
→既に何回もゼミに参加している市川くんは自己紹介の3カ条を把握していたので堂々とした自己紹介が
されていました。日常であった出来毎を三戸ゼミで学んだことと照らし合わせて考えたりする実力派です!
○松井敬祐くん
→英語が好きで英会話を習っている努力家です。今日から参加したので初めてのゼミに緊張して不安を
感じたそうですが、これから共に頑張っていきましょう!ちなみに松井くんの気持ちはすごくよく分かります。
何故なら去年私が言ったこととまるっきり同じことを言っていたので!
○衛藤雄介くん
→サークルで企画を経験してから企画物が好きで「企画は任せてください」と今後三戸ゼミで発揮してくれる
だろうその実力を楽しみにしています!
話す速度はやや速めですが、すらすら話す姿は司会などが似合いそうな雰囲気を漂わせていました。
○伊藤拓くん
→「将来はパン屋になりたいです」彼はその一言につきます。「「「え、パン屋?」」」と意外なところを
ついてきた伊藤くんは話題性ばっちりなネタでゼミ内に印象付けされました。
興味関心を惹く自己紹介をどうもありがとう!
2年生が揃ってきたところで、きちんとしなければならないなと新たに気を引き締める思いがしました。
これから共に学んでいく中でお互いに成長していけることを期待します!
今回のゼミでは高松さんの黒板の書き方に感動しました。タイトルの前に「人」、「理念」、「戦略」など、
分類されるだろう属性を書き込んでいて、ぱっと黒板を見ても何が書かれているかが直ぐに分かって
とても見やすかったです。そういった一工夫が出来る高松さんの気配りを学べてとても嬉しく思いました。
[163] 題名:2010年度前期第6回本の交換会報告テーマ「歴史・幕末・時代」〜二年生続々デビュー〜 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2010年07月27日 (火) 23時01分
7月13日(火)に行われた前期第6回の本の交換会報告をします。テーマは「歴史・幕末・時代」というテーマでした。テーマ決定時に勝又さんのごり押しによって組み込まれた「幕末・時代」。一体どのような本が紹介されたのでしょうか。
●○●紹介本リスト●○●
三戸先生
吉村昭『漂流』新潮文庫 A+
山本周五郎『日本婦道記』新潮文庫 A+ 市川(セット)
‐この二冊は先生が今期もっとも多く紹介している本の内の二冊。どちらも江戸時代の生活がよく描かれている。
神坂次郎『元禄御畳奉行の日記』中公新書 A 渡辺さん
‐江戸時代の御畳奉行が書いた日記。その生活や考え方現代のサラリーマンのようでおもしろい。
井沢元彦『逆説の日本史FG』小学館文庫 A−坂倉
‐教科書に書かれていない歴史について書かれた一冊。これでますます歴史が好きになる。
駒田信二 他『新十八史略』単行本
陳舜臣『小説十八史略』講談社学術文庫 中村(セット)
‐中国史の始まりである史記〜宋代まで扱った歴史書とその小説をセットでご紹介。
デイビッド ハルバースタム『覇者の驕り』単行本 近藤
‐日米自動車戦争にまつわる車好き達の人間ドラマを描いた一冊。
渡辺さん
岡崎勝世『世界史とヨーロッパ』講談社学術新書 松井
‐歴史に対する認識が変わる。西欧的な世界観を考える一冊。
[A+]
市川 新渡戸稲造(著) 岬龍一郎(訳)『武士道』PHP文庫 大塚
‐旧五千円札に描かれている新渡戸稲造とはどんな人物なのかも分かる一冊。
[A]
衛藤 繁沢敦子『原爆と検閲』中公新書 中村
‐初紹介。アメリカの原爆報道を論じた一冊。
[Aー]
中村 司馬遼太郎 『燃えよ剣』新潮文庫 安齋
‐司馬遼太郎の幕末もの。新撰組副長の土方歳三を描いた一冊。
坂倉 北方謙三『水滸伝』集英社文庫 勝又
‐十二世紀北宋政府を倒そうとした男たちの物語。北方版水滸伝。
近藤 堺屋太一『日本の盛衰』PHP新書 松井
‐大阪万博、上海万博「日本産業館」のプロデューサーを務めた著者が見た日本。
松井 高橋哲哉『靖国問題』ちくま新書 近藤
‐初紹介。現代において未だ問題となる「靖国神社」の問題。そもそも靖国とは何か。
[B+]
伊藤 八幡和郎『歴代総理の通信簿』PHP新書 清野
‐初紹介。次々と首相が変わる日本。参議院選挙の終わった今読むべき一冊。
安齋 吉村昭『間宮林蔵』講談社文庫 市川
‐著者は三戸先生もお勧めの吉村昭。樺太を探検し「間宮海峡」を発見した人物を描いた一冊。
竹田 A.ゴルボフスキー『失われた文明−一万二千年前の世界ー』講談社現代新書 衛藤
‐一万二千年前に地球上に存在し、世界的大異変によって失われたとされる文明を暴きだす。
[B]
清野 小日向えり『イケメン幕末史』PHP新書 三戸先生
‐著者は横浜国大出身者。女性目線から見た幕末のイケメン達を紹介。
勝又
中場利一『バラガキ』講談社文庫
早乙女貢 『竜馬を斬った男』集英社文庫 竹田(セット)
‐『バラガキ』は土方歳三、『竜馬を斬った男』は佐々木只三郎を描いた本。幕末大好き勝又さんの紹介。
≪本日の人気本≫
今回最も多く手が挙がった本は
渡辺さんご紹介の
岡崎勝世『世界史とヨーロッパ』講談社学術新書でした。
4人が手を挙げました。
「歴史観」「歴史認識」を取り扱った本というのはタイトルも少し堅くてなかなか自分から手にとって読むことは少ないと思います。自分も「歴史」というテーマに対してこのような本は思いつきませんでした。自分が今までに読んだことのないような少し高度な本を知って「読みたい」と思えることが、この本の交換会の魅力の一つですね。
惜しくも二位。3人手が挙がった本は3冊ありました。二年生二人が健闘しました。
三戸先生ご紹介
神坂次郎『元禄御畳奉行の日記』中公新書
二年生の伊藤君紹介
八幡和郎『歴代総理の通信簿』PHP新書
二年生の市川君紹介
新渡戸稲造(著) 岬龍一郎(訳)『武士道』PHP文庫
■□■感想■□■
新しく三戸ゼミに入った二年生が本の交換会に参加することで、以前よりもたくさんの本が紹介されるようになりました。
最初の方に紹介する本というのは、結構その人の興味や関心がよく表れたりしています。本を交換することによってその人についてよく知れるのでおもしろいです。
またこれまでよりも多く手が上がることから、自分が本の紹介を上手く出来たかどうかがよりはっきり分かるようになりました。
これからも本の紹介技術をより一層磨いていきましょう。
今回のテーマは「歴史・幕末・時代」。
先生がおっしゃっていたのは、「歴史」=「鏡」で現代生きる人たちの「手本」となるものであるということです。
ただ単に過去を知るというだけでなく、現代に生きる自分と比較したり重ね合わせたり、歴史から学ぶという意識を高くもって本を読める良いと思いました。
これで前期第6回の本の交換会を終わります。
次回のテーマは「ゼミ紹介・自己紹介」です。
[162] 題名:2010年度前期第5回本の交換会報告テーマ「日本」〜頻出テーマ〜 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2010年07月27日 (火) 22時59分
以前投稿したものの表記に誤りがあったためもう一度投稿します。(パスワードを入力し忘れたため編集できませんでした。)
6月22日(火)に行われた前期第5回の本の交換会報告を行います。テーマは「日本」です。
●○●紹介本リスト●○●
出品者 著者名『本のタイトル』 出版社 購入者
三戸先生
山本周五郎 『小説 日本婦道記』新潮文庫 A+
山本博文『武士と世間』中公新書 B+ (セット)近藤
‐武家の時代の女性の生き方が美しく描かれている小説と、武士の考え方の評論をセットで。
吉村昭 『零式戦闘機』新潮文庫 A 衛藤
‐先生がゼミ生に是非ファンになってほしいと薦める吉村昭作品。戦時中の日本が分かる。
川勝平太 『「美の文明」を作る』ちくま新書 A− 坂倉
-川勝平太の入門書。日本の政治家に読んでほしい一冊。
小松左京『ゴエモンのニッポン日記』ハルキ文庫 A− 竹田
-エイリアンから見た日本の姿。小松左京のSFを読んでシミュレーション能力をつけよう。
司馬遼太郎 山崎正和『日本人の内と外』中公文庫 B+ 中村
-両氏の対談をもとに書かれた一冊。視点がおもしろい。
渡辺さん
山本七平『日本はなぜ敗れるのか』角川oneテーマ21 A+ 竹田
‐戦時中捕虜になった経験のある著者が日本の敗因を分析する。良い意味で裏切られる一冊。
[A]
坂倉 内田樹『日本辺境論』新潮新書 市川
-三戸先生もゼミや講義でご紹介。去年よく売れ話題にもなった内田樹の日本論。
[A−]
中村 堺屋太一『日本を創った12人 前篇』PHP新書 近藤
-堺屋太一押し。堺屋太一が選んだという所がポイント。
[B+]
市川 齊藤孝『読書力』岩波新書 渡辺さん
-本の交換会デビューの2年生の市川君。三戸ゼミでも人気の齊藤孝の紹介。
高松 会田雄次『日本人の意識構造』講談社現代新書
‐子どもを危険から守る時必ず前から抱きかかえるのは何故か。ほんのちょっとした動作から日本人の意識構造を読み解く。
竹田 鴻上尚文『「空気」と「世間」』講談社現代新書 衛藤
−「お前、空気読めよ」の「空気」とは何か。去年の「若者論」の勉強でも扱った本。
近藤 四万田犬彦『「七人の侍」と現代』岩波新書 坂倉
-世界の「クロサワ」の映画「七人の侍」を取り扱った本。黒沢ファンは必読か。
[B]
長濱 株式会社レッカ社編著『「日本三大」なるほど雑学事典』PHP文庫 竹田
‐日本の三大珍味はなに?話のタネになること間違いなし。
二回続けておこなってきた≪本日の人気本≫企画ですが、記録をし損ねてしまいました。
申し訳ありません。確か記憶では、最大で2人手を挙がった本が何冊かあったように思います。
基本中の基本である記録を忘れるとはとても情けないです。次回以降はきっちり正確な記録をとり
良い報告につなげます。
■□■感想■□■
テーマ「日本」は過去にも何度かやったことのある頻出のテーマです。
昨年も同じような時期にテーマ「日本」で本の交換会を行っています。
2009年度第6回本の交換会〜日本〜
見返してみると「そういえばこんな本が紹介されていたなぁ」と懐かしく昨年のことを思い出します。
また今年と昨年を比較してもおもしろいです。昨年の方がランクの高い本が紹介されているようです。
ランクだけで良い本だということは決められませんが、紹介する本の質が落ちたと言われないように、
これからも良い本を紹介していきましょう!
[161] 題名:2010年度前期第11回ゼミ報告 〜強い企業の取り組みとは〜 名前:近藤祐太朗(22期) 投稿日:2010年07月27日 (火) 21時01分
6月29日はサッカーW杯決勝トーナメント1回戦「日本対パラグアイ」があり、
ゼミでもその話題で盛り上がりました。
そんな、第11回ゼミの報告をします。
【目次】
T.基本情報
U.新たな視点と意味付けの勉強 〜ビデオ観賞から〜
V.先生のお話
W.刮目T.基本情報
【日時】6月29日(火)14:40〜22:30
【場所】経営学部B棟334ゼミ室、332ゼミ室
【出席状況】※カッコ内は欠席者
院生:渡辺さん
近藤チーム:近藤、竹田、長M(小泉、安齊、勝又、清野)
坂倉チーム:坂倉、中村、高松(渡辺、守内、宮原、小林)
2年生:市川、衛藤
出席率:50%(8/16)U.新たな視点と意味付けの勉強 〜ビデオ観賞から〜
前回に続き、「カンブリア宮殿」のビデオから、食品トレー会社エフピコの取り組みに
関して、注目すべき点をゼミ生で挙げた。その中から最も良い視点で捉えているものを
選ぶことで評価をした。
(1)ゼミ生から出た意見
ゼミ生から特に評価が高かったものと、先生から高い評価をいただいたものを
いくつか紹介する。
○商品開発力の源は分析力〜年間新商品1000種、実験のアナログさ〜(中村さん)
白が常識であった肉のトレーを、肉を取った後の見栄えまで考慮し、
模様入りのトレーを開発。中身がずれないように、凹凸のあるトレーを開発。
手を切らないように端がギザギザになっているトレーを開発。汁がこぼれない
トレーを1年かけて開発。
これらは、高い機能性、デザインを目指し、実際に自分たちで実験を繰り返した
開発の賜物だった。
○メーカーの神髄〜三現主義(現場・現物・現実)〜(竹田さん)
社長は毎朝タクシーの中では、全国の責任者に電話し、「変わったことはないか」と
聞き、社長自ら現場を回る。何度も見ていれば、自社のみならずライバル会社の
良い点・悪い点に自然と気付き、またその変化がわかる。
「現場を見れば全てがわかる」とは社長の言葉である。
○消費者ではなく、スーパーを感動させている(坂倉)
「スーパーの成功なくして、エフピコの繁栄はない」
エフピコはトレーメーカーであり、それを実際に利用するのはスーパーである。
そのスーパーが成功していなければ、エフピコの商品も成功していないことになる。
スーパーの顧客の購買意欲を高めるイベント(紹介されたのは、エビカニ合戦と
称して、エビやカニをトレーに詰めて買う企画であった)を提案し、スーパーの
マーケティングにまで大きく貢献していた。
(2)先生の視点
ゼミ生の意見に対し、先生から評価していただき、さらに先生の着眼点をご紹介して
いただいたので、それらを順に挙げる。
○エフピコのコンセプトは、スーパーのコンセプト
エフピコは、スーパーでどれだけ買ってもらえるかというコンセプトを持っている。
第一に顧客に不満を持たれないこと、第二に見栄え。これらは本来、スーパーが
考えることであったが、エフピコはスーパーの目線に立ってでも有効な商品開発を
しているのである。
○上げ底トレー、日本のモノづくりの強み
エフピコでは、刺身のパック等で利用される装飾の野菜を少なく済ませるために、
その部分の底を高くしたトレーを開発した。普通メーカーの工場では、そのような
工夫をするとは思えない。そのような商品開発へのこだわりこそ、日本のモノづくりの
強さ・凄さである。V.先生のお話
総理大臣か、大企業社長か
〜トップの立ち位置の変化から政治・経済の変化を読み解く〜
(1)総理大臣、大企業の社長、どちらになりたいか
「なれるとしたら、総理大臣、大企業の社長、どちらになりたい?」
こう先生がゼミ生に質問を投げかけられた。やはり日本のトップたる総理大臣だ、
とするゼミ生。いや、今の時代大企業の社長の方が活躍しやすい、とするゼミ生。
両方の意見が出る中、先生はさらに言葉を加える。
(2)総理大臣、大企業の社長、どちらの方がなりやすいか
「では、総理大臣と大企業の社長、どちらの方がなりやすいと思う?」
両者ともなれる可能性は相当に低いことは言うまでもない。ゼミ生としては、
この質問に対してはすぐに答えは出なかった。
先生は、どちらがなりやすいかとなれば、それは総理大臣だ、と述べられた。
大企業には、学歴や採用形態等による階統制が存在し、社長までのし上がるには
能力では埋められない部分が大きい。それに比べたら、総理大臣は能力次第で
なれる可能性はあるのだという理由であった。
(企業の社長になるには、@入社して出世、A新企業立ち上げ、B社長令嬢と
結婚して婿入り、の3つの方法があるというお話もあった。)
(3)総理大臣、大企業の社長、どちらが偉いか
さらに先生は、やりがい、権限、権力、責任・役割という観点から、どちらが
勝っているかという比較をされた。権限、責任・役割は総理大臣の方が大きいが、
やりがい、権力は大企業の社長の方がもはや大きくなっている、というご指摘
であった。ここから、本来総理大臣の方が「偉い」はずであったところが、
大企業の社長の方が「偉く」なってしまっていると加えられた。
(4)政治・経済の立ち位置の変化
総理大臣は政治のトップ、大企業の社長は経済のトップ、ということができる
だろう。それぞれのトップの「偉さ」(=権威、と言い換えることができるかも
しれない)が逆転してしまっているのだから、すなわち、現在の社会にとっての
重要性の観点から見れば、経済が政治を上回っているとも解釈できる。国民の
政治に対する不信、そして経済が直接生活に与える影響から考えれば、確かに
国民にとっての政治の占める割合が小さくなり、逆に経済のそれは大きくなって
いるだろう。W.刮目
(1)新ゼミ生・衛藤雄介君が自己紹介
今回から参加する新ゼミ生、衛藤君が自己紹介をした。イベントを企画するのが
得意で、サークルでもよく企画を担当しているという話があった。
三戸ゼミでは、新歓、合宿、新年会等々、企画を行う機会に恵まれている。
その分衛藤君の活躍の絶好の場は揃っているといえる。
また、先生からも「夏合宿で企画を1つ担当したらどうだ?」と、大いに期待を
受けていた。これからの活躍に期待が高まった。
(2)○○グアイの意味
サッカーW杯では南米勢が躍進し、中でもウルグアイ、パラグアイが予想以上の
活躍を見せていた。しかもこの日は決勝トーナメント1回戦「日本対パラグアイ」が
行われる日であった。そこで先生から、「○○グアイというのには、どんな意味が
あるのだろうか」という疑問が挙げられた。
そんな状況の中、刮目に立ちあがった長Mさん。刮目でその意味を説明するのだった。
長Mさん「グアイというのは、“川”という意味です。」
先生「なるほど。では、ウルやパラは何を差すのか。」
長Mさん「ウルとパラは地方の名前を差します。ウルグアイはウルの川のある場所、
パラグアイはパラの川のある場所ということになります。」
その場にいた皆が納得し、また新たな知識を獲得した瞬間であった。
ちなみに、同じような音の似た国名で、アルジェリアとナイジェリアも挙げられるが、
こちらの意味を後日調べてみた。
国名を作る接尾語(ia)の前に、Alger・Nigerという異なる単語が組み合わされて、
偶然ジェリアの音が重なったもののようである。Algerはアラビア語で「島々」を差す
言葉がもとでそこから転じたもの、Nigerはラテン語で「黒」を表すことがわかった。
以上で、ゼミ報告を終わります。