since 2009.06.19
[266] 題名:中村君へ 名前:君のより面白い報告を楽しみにしている者 投稿日:2011年05月09日 (月) 13時52分
中村君、コメントに対するレスポンス、読ませてもらった。
これだけ分析する姿勢と力を持つ者は少なかろう。
@「御宿」の件に、きちんと答えている。
Aだが、3年担当の報告との関係に触れられていないのは、不満。
B今回の[265] もそうなんだが、
骨だけで、理屈ぽく感じ、
読んでいて、面白い、引き込まれる、ようになっていない。
前回も書いた。
「記録の側面に縛られると「面白くなくなる」と。
今回のものは、考えたことをまとめたものだ。
ひとに読ませるためのものでなく、「メモ」だ。
「記録」と「メモ」は、内容を読み手が自分から読みにいくものだ。
書き手が、読むものを、引き込もうという意識はない。
「読ませる」ものではないのだ。
何がいいたいか?
君は、何のために「ゼミ報告」を書くのか?
A.自分が学んだことの「報告(メモ)」なのか?
B.OB達を中心に、「ゼミの様子を伝える」ためか?
Aの側面が強すぎるのだ。
自分の「メモ」なら、ここはふさわしいのか?
どうすればいいか、わからなくなったかもしれない。
答えは複数あるだろうが、
「私が読みたい」ものは、
ネタは一つか、二つ。
学んだことはいくつ挙げてもいい。
だが、読んでもらうものは、絞って「面白く」書いてほしい。
待っている。
[265] 題名:「今週のゼミで学んだこと」の評価 名前:中村貴治(20期) 投稿日:2011年05月09日 (月) 09時12分
先生、一連の報告に対する評価を頂き有難うございます。
今後の報告をよりよいものにするため、
頂いた評価を元に、三者を比較しながら分析を行いたいと思います。
・「今週のゼミで学んだこと(第1回)」、
・「今週のゼミで学んだこと(第2回) ―「心」そこにあらざれば― 」
・「今週のゼミで学んだこと(第3回) ―言葉とどのように向き合うか―」
■報告への評価
○「第1回>第2回>第3回の順によかったのではないか」
○「第1回が一番面白かったのではないか」
■各報告の内容と差異
≪第1回〜第3回までの内容≫
第1回:「1.意味は差異に生じる」、「2.日本人の<陰徳>」
第2回:「本を読んだら知識を総動員せよ(視点の重要性)」
第3回:「1.相手に何を与えるのか」、「2.言葉の力を意識せよ」
≪第1回 > 第2回 > 第3回となっていること≫
○具体的、社会的事象から意味づけを行っている
第1回は「若者のファッション → 意味は差異に生じる」、「震災後の寄付 → 日本人の<陰徳>」と、
社会的、具体的事象から意味付けを行っています。それに対し、第2回は文庫本のテキストから意味づけを行っており,
具体性はあるかもしれませんが社会性は低くなっています。また、第3回においては具体的な例示を行っていません。
≪第1回と第2回、第3回との差異≫
○自分個人に対する「心がけ」となっているか
内容を列挙してみると、第1回に対して2、3回は「――せよ」という文言が多くなり、
私自身に対する「心がけ」という色合いが濃くなっていることがよくわかります。
■上記各項目のメリット・デメリットについて
≪「社会的(具体的)事象から意味づけを行う」ことのメリット≫
@読み手とテーマ(イメージ)が共有できる
具体的、社会的事象を踏まえることで、読み手が自分に身近な「イメージ」を浮かべながら読み進めることができます。
これにより文章の内容が通りやすくなり、 「そういうことか!」という”面白味”を読み手が強く実感できると思います。
A読み手の姿勢をかたちづくれる
初めに事例を明らかにすることで、「何故問うのか」が自然と明らかになります。
また、「○○といった事象があり、それに対して意味づけを行わねばならぬ」ということは、学ぶ者として当然の姿勢です。
「○○」という具体的な事象を踏まえることによって、「読まねばならぬ」という読み手の学ぶ姿勢をかたちづくれると思います。
(「何故問うのか」の重要性は論文などにも通じるかと思います。)
≪自分個人に対する「心がけ」とすることによるデメリット≫
一連の報告は三戸先生、OB・OGの方々、現役生(、そして自分)が見るものとして行っています。
ここでの「心がけ」は自分にとっての学びですが、それがどれ程自身にとって大切なものであっても、
読み手にとって「既に自明のこと」「語るまでもないこと」であれば、文章の魅力は大きく損なわれると思います。
もし書くのであれば、その重要性をまず具体的に明らかにする段階を踏むことで、
皆に共有できる、説得的な文章にするなどの配慮が必要ではないかと思います。
【後記】
この報告は「今週のゼミで学んだこと」であり、私自身そこには「”自分が”学んだこと」という意味を込めてきました。
しかし、今回の分析を行うことによって「自分―ゼミ―読み手」という3者の関係をより意識することになり、
この報告をすることによって”自分が”学ぶだけでなく、”読み手が”学ぶことつながるのだということを考えさせられました。
自分が「自分―ゼミ―読み手」という3者をよりよく繋ぐことができたら、そしてそのような学びの場として、
この掲示板という場をかたち作ることができたら、これほど素晴らしいことはないと強く感じます。
今後報告を洗練させていくことにより、そういったことを実現していきたいと思います。
そしてそれこそが、周り巡って自分の学びともなって返ってくるのだと思います。
◎第2回における「GWは御宿ニュー日の丸で!?」の表記について
「GWに御宿に行くかもしれない」ということを記したにも関わらず、事後報告を怠ってしまい、
申し訳ありませんでした。結論から申し上げますと、今回御宿には行きませんでした。
提案があったにも関わらず、充分に話し合いが行われなかったということが事実であると思います。
先輩として充分な働きかけができなかったことを恥ずかしく思います。
また、報告者としても記したことのなりゆきはお伝えすることをは、「責任」であったと思います。
公の場に言葉を記す者の重みとして、反省したいと思います。
ご期待くださった皆様、申し訳ありませんでした。
[264] 題名:確認したい 名前:三戸 投稿日:2011年05月05日 (木) 22時19分
中村君、君の報告を興味深く、楽しく読ませてもらっているよ。
それは、OB達も同じだろう。
(太田君の「ゼミ活動報告掲示板のキリ番get!」報告は、
OBも見ているぜ、のメッセージだ。)
以下は中村君も含めた皆に。
@今年は、3年生による「活動報告」はするのだろうか、しないのだろうか?
中村君の報告が、その代わりになるのだろうか?
Aもし、ことしも行うのなら、それが行われていないことを
まず、問題にするべきじゃないだろうか?
(以下、ことしも「活動報告」を行う、と君たちは思っている、
として、話を進める。)
B去年、(一応すべきとされている)すべてのゼミ活動はなされたのだろうか?
(そのこと自体を攻める気持ちは毛頭ないよ。)
もしなされていないなら、なぜそうなったのだろうか?
各人の「責任」に任せていてもいいのだろうか?
この問いかけなしに、あれこれ言っても仕方がないのでは…。
Cできないなら、各人の「勉強」の側面はあきらめ、
ゼミ・レベルで最小限の情報(決めて)だけ載せる。
カットしたものについては、
中村君なり4年生なりでカバーするなら、する、
というのが、現実に立った考え方ではないだろうか?
D中村君、第1回が1番良かったように感じるんだが…。
なにか、ちょっとずつ「面白くなくなっている」感じがする。
君の「報告」を私は楽しみにしていただけに、期待値が大きいかもしれない。
みんなは、どうだ?
記録の側面に縛られると「面白くなくなる」。
君が、読者を「面白がらせたい」と思うものが、「面白い」ものとなる。
(スピーチを思い出すといい。)
3本読み比べてみると、
「読みたい」と思わせるもの近づけるのでは…?
E竹田君は、「ゼミ報告の「記録」と「勉強」の2側面」と分けているが、
「記録」は二つに分けられないか?
A.純粋の記録(後でデータとして使う)
B.読み物、特にOBに「ゼミの雰囲気」と「先生から教わったこと」を伝えること
いろいろ、まだ指摘してもいいが、
これ位で、あとは君たちに任せた方がいいだろう。
大切なことは、やるなら、きちんとやることだろう。
それが、ここに訪れる人に対する礼儀じゃないか、と私は思う?
【蛇足】中村君の報告第2回で、
「◇今週のゼミトピック◇
○ GWは御宿ニュー日の丸で!?」
と、あった。
「どうなったのだろうか?」
読んだものは、そう思うのじゃないだろうか?
[263] 題名:ご提案ありがとうございます 名前:近藤祐太朗(22期) 投稿日:2011年05月05日 (木) 15時02分
竹田さん、ご提案ありがとうございます。
ご指摘の通り、現在4年生は報告を一から作成するというより、
3年生の報告の添削(ゼミ時)や、掲示板への投稿のチェック・アドバイス
といった形での関わりになっています。
「「理解力」「書き方」「伝え方」などまだまだ報告で学ぶべき点がある」
というご指摘もその通りだと思っていて、まだまだ添削も十分ではないのではないかと
思います。
中村さんのシリーズから「ゼミ室の光景」を分離して担当するのはどうかという
ご提案について、私はぜひやりたいと思っています。
3年生の文章を見て直すということを担当し(まだ量は多くないですが)、
どのように書けばよいかということについて、自分の中で発見や確認が
できてきていると感じます。
中村さんとご相談して、実際に自分が書くことにも積極的に関わっていきますので、
ぜひそちらもよろしくお願いします。
[262] 題名:Re:提案有難うございます 名前:中村貴治(20期) 投稿日:2011年05月04日 (水) 18時41分
竹田君、提案有難うございます。
内容としてはゼミ全体に対して問うものだと思いますが、ひとまず私に問われたことに
関して回答します。
私に向けられたのは
@(報告内容が多岐にわたっているが)「◇今週のゼミトピック◇」などは四年生に明け渡してはどうか、
そちらの方が四年生の役割が明確になるだろう。
A先生のお話をもう少し自分の考えを加え、掘り下げるかたちでしたらどうか、そちらの方が自分の勉強になるだろう。
ということであったと思います。竹田君の指摘はもっともかと思います。
@に関しては私もそのように思いますので、四年生と話し合い、後日また報告したいと思います。
Aに関しては私としても考えていたことであり、そう方向付けたいと思います。
第1回は先生のお話を書き、第2回はそれに<自分が学んだこと>を付け加え、試してみました。
まだ1〜3回ですが、感想としてはご指摘の通り、<自分が学んだこと>を人に「読ませる」文章にする
のは大変であるということです。
このシリーズは基本的に「空間的にコンパクトに、内容は簡潔に」を目指しています。
(そちらの方が読みやすいかと思いますし、そういった配慮、制約がある方が自分にとっても
学びとなるであろうと思うからです)
しかし、<自分の学んだこと>を「読ませる」ように書くことは、大変であるが故にそのぶん
学ぶものがあると考えていますので、バランスを見ながら書いていくことを今後も
積極的に行っていきたいと思います。
アドバイス重ねて有難うございます。
四年生に関しては今少し不明確になっている感のある「今後ゼミ報告とその評価に関してどう行っていくか」
と併せて、改めて確認の投稿をしてくれると思いますので、そちらでお応えしたいと思います。
[261] 題名:ゼミ報告に関する提案 名前:竹田俊亮(21期) 投稿日:2011年05月04日 (水) 12時07分
中村さん、第3回目の報告有難うございます。
私は今年度から立場が変わり、ゼミに出ないで報告を読むということが初めてです。
そのため大変楽しみにしている反面、少し不安も感じていたのですが、
中村さんのシリーズでその不安も拭いとられたように思います。
ですが、今年度の報告全体に関する位置付けといったものについては、
どのような形式で進めようとしているのかまだ把握できておりません。
ですので、(中村さんは試行錯誤しながらと話していましたが、3回無事に終了しましたので)
せっかくやるのであるならば、もう少し課題の意義や役割といったものについても
固めていった方が良いのではないかと思いました。
そこで、報告とはそもそもどのような意味があるのかということを
改めて皆さんに問い直してもらうと同時に、私の方から少し提案をさせて頂きます。
ゼミ報告には、大きく「記録」と「勉強」の2側面があります。
(これについては具体的に説明しませんので、各自確認してください)
これまでの報告を見て、思ったことをあげますと
@3年生の報告はまだ「型」が身についていない。読み返してない感がある。
A4年生は今年一年間報告に関してどう関わるのか。全く分からない。評価はやるのかなぁ
B中村さんの報告内容がかなり多岐に渡っており、書ききれない感がある。
それぞれの学年に対し、このような印象を持っています。
@はゼミで評価をやっているようなので、これからに期待できますが、ABは少し不安があります。
わかりやすいBについてですが、ゼミ報告の「記録」と「勉強」の2側面から見ますと、
そのコンセプトは、中村さん自身の「勉強」に重視を置いているように思っています。
それに対し現状の報告はかなり内容が豊富ですので「記録」という側面もかなり意識しているように思えます。
しかし、中村さんはこれまで報告についてかなりの時間と労力をかけて学んできており、
◇今週のトピック◇などはすでに「できる」ことだと思っていますので、「記録」的側面は4年生に回してもよいのかなと思います。
ですので、中村さんはもう少し内容を絞って、先生のお話に基づいた自分の考えを「読ませる」ように書いてはどうでしょうか?
毎回の先生のお話を1つ取り上げるだけで十分「読み物」として成立しますし、
さらに自分の考えを書くとなると相当な勉強になると思います。まして「読ませる」となると…
少し偉そうなことを申し上げましたが、それでこそ、先生の意図にも適っていると思いますし、中村さん自身の力にもなると思います。
また、あまりに中村さんが課題をそつなくこなしてしまうと、4年生の立ち位置が不明確なまま半年が終わってしまうと思いました。
いまの4年生は、「理解力」「書き方」「伝え方」などまだまだ報告で学ぶべき点があると思っています。
ですので、◇今週のトピック◇など「ゼミ室の光景」のような報告をさせるのが良いかと思います。
現役生の皆さん、月に1回か2回は、必ず自分が何かを報告しないといけないという
役割を認識した方が取り組む姿勢も前向きになるのかなと思いましたが、いかがでしょうか。
[260] 題名:今週のゼミで学んだこと(第3回) ―言葉とどのように向き合うか― 名前:中村貴治(20期) 投稿日:2011年05月03日 (火) 21時06分
4月26日の「ゼミで学んだこと」を投稿します。
今回、私は事情により生協休憩後から参加したのですが、それでも普段のゼミ以上に「濃い
内容だった」と感じるゼミでした。この報告は「コンパクトに、簡潔にまとめること」、
「他の投稿とトピックがかぶらないこと」に配慮していきたいと思っていますが、今回は
その濃さ故に、どちらも破ってしまうかもしれません。次回からは通常版に戻りたいと思います。
また、これは今回に限りませんが、読んでいただく際に、もしかしたら論理的につながらない、
不満をもつようなことがあるかもしれません。そのときはぜひ、この掲示板上でお声がけ下さい。
この中村が嬉々としてレスポンスをすることをお約束致します!
■今週のゼミで学んだこと■(先生のお話より)
1.「学ぶ」場、関係性において、コメントは「相手を成長させる言葉」でなくてはならない。
<私>に立つことで、<公>を忘れてはならない。
2.言葉は人を動かす。私達は言葉を使うとき、常に「相手をよい影響をもたらす」ことを
意識しなくてはならない。
1.相手に何を与えるのか
(1) 適切なコメントとは何か
コメントを言う際には、「誰に言うのか」、相手を想定して話さなくてはならない。そして、
「学ぶ」空間において肝心なことは「何が悪いのか、何が問題となっているのか」を伝える
ことである。相手の悲しみ、苦しみを救わなくてはならないだけなら「優しい、励ましのコメント」を
言えばいいだろう。しかし、優しい言葉とは得てして当然のことであり、相手が既にわかって
いることである。そこが学ぶ場である、共に学びたい、そのような関係をつくりたいと思うなら、
「聞いた人間の成長につながる」コメントを言わねばならない。「何が大切なのか」を適切に伝え、
聞く人間が「そういうことだったのか」と、心に残り成長するようなコメントを言わねばならない。
(2) <公>―<私>
上記のことは、<公>と<私>の枠組みでみることもできる。言いたいことを伝えるには、
相手の心情に立たなければならない。そうでなくては相手は聞いてくれず、その意味では
<私>に立たなくてはならない。しかし、それによって<公>を忘れ、「何が大切か」を
忘れてはならない。
2.言葉の力を意識せよ ―言葉にどのように向き合うのか―
言葉は人を動かす。言葉を使うとき、我々は「どのようにすれば相手をよい影響を与えられる
ようになるのか(豊かにする、励ます、奮い立たす、等)」を、常に問わねばならない。そのように
問い、工夫していく人間は、相手を傷つける表現に気付き、使わない。ときに、「短期的には
相手を傷つけてしまうかもしれない、しかし相手のためになる言葉」をかけることがある。
どこまでをどのように言うのかを考える。しかし、相手が傷つかないように前置きや言いわけで
塗り固めたれた言葉は、そうすればするほど相手に届かなくなる。重要となるのは自分の言葉が
相手を良くするのだという「信頼」、「期待」である。
また、予期しないことによって相手を傷つけてしまうことがある。だから、「読みなおし」が
必須となるのである。
言葉は人を動かす。だから我々は言葉に対して、相手に対して真摯に向き合わねばならない。
◆今週のゼミトピックス◆
○ もういくつ寝るとオープンゼミ!昨年のリベンジ成るか!?
5月10日はオープンゼミです。(早いですね…。今の3年生は先輩となるのがすぐそこに
迫っているのですね。楽しみですね。)昨年度は三戸ゼミでは今までなかった「パワーポイント」、
「Twitter」といった”文明の利器”を導入しましたが、実際にオープンゼミに来たのは6人と
なかなか寂しい結果に…。その分、今の4年生も「今年こそは」と意気を高めているようです。
昨年度の悔しさを胸に、今年も「オープンゼミ」に先だって「ゼミ説明会」を開くなど、昨年度とは
また違った工夫がなされます。さぁ、結果は如何に!?ご期待下さい!
◇今週の一冊◇
○『AERA (5月2―9日 合併増大号)』(朝日新聞出版)
(週刊誌であるのにもかかわらず、私の紹介が遅くれてしまったために入手することが難しく
なってしまいました。誠に申し訳ありません。合併号ということで、もしかしたら書店や
コンビニにまだ陳列されているかもしれませんが、通販であれば「 AERA-net.jp」でもお求め
いただけるようです。よろしければご利用ください。)
最近のゼミ中では、先生はよく週刊誌を取り上げていらっしゃいます。気になる記事が
あれば買われるようですが、この日の『AERA』で注目されていたのは「【全調査】被災した
「鉄道と駅」」です。昨年度CSRを勉強していたときに先生は「利益を上げているわけではない、
しかし潰してはならない企業がある」という例として、地方の鉄道関係の企業を挙げていらっ
しゃったのをよく覚えています。実際に赤字続きでありながらも何とか経営していた「三陸鉄道」
などは、今回の被災で壊滅的な被害を受けたようです。その地で人が暮らすのに欠かせない
社会インフラとしての鉄道が現状どうなっており、今後どうなっていくのか、注目していかねばなりません。
今週は「濃かった」と申し上げましたが、まだ、書きたいこと、書かねばならないことが
ありますので、改めて投稿したいと思います。
[259] 題名:今週のゼミで学んだこと(第2回) ―「心」そこにあらざれば― 名前:中村貴治(20期) 投稿日:2011年04月23日 (土) 02時51分
4月19日の「ゼミで学んだこと」を投稿します。
このシリーズも2回目となりました。まずは「連載」のかたちが整ったことを祝いたいと思います。
今週はゼミで数年ぶりに集中的に"テキストの読み方"を学びました!
■今週のゼミで学んだこと■
“テキストの読み方”より ―内田樹『街場のアメリカ論』(文春文庫)を題材として―
(1) 本を読んだら関連する知識を総動員せよ<先生のお話より>
内田樹は「日本近代史百五十年余というのは…(中略)…一貫して「対米関係」を基軸に推移してきた」
(上掲書p.9)と捉えている。今までの近代日本論では、世界における日本の位置づけを、ペリー(開国)来航
以降は「脱亜入欧」、「和魂漢才→和魂洋才」とアメリカをヨーロッパに次ぐものとしてあつかっており、
マッカーサー(敗戦)以降にしてようやくアメリカとの関係を中心として考えてきた。内田の主張はペリー来航
以降の日本は「全て”アメリカ”であった」とするものであり、既存の近代日本論を覆すものである。
これが内田樹『街場のアメリカ論』の独自性であり、知識を関連させることでそれが見えてくるのである。
(2) 「視点」の重要性<自分が学んだこと>
休憩の間、先生を追って生協を回らして頂きました。先生は、生協の棚を見て“以前の棚に比べて
…である”“○○系の製品と○○系の製品に分けてみれば…である”といったことをよくおっしゃいます。
私は上記の『街場のアメリカ論』を読んだ時も、「脱亜入欧」「和魂洋才」といった言葉は全く浮かんで
こず(流石に言葉は知っていましたが)、漫然と文章を追っていました。
「目の前にある対象から自分がどれ程の意味を引き出せるか」は自分がそのものに対してどれ程の
「目」を既に持っているかが決定的に重要であり、その意味において究極的に言えば自分が得られる
情報の質はその対象に触れるよりも前に、半ば決定されているといってもいいかもしれません。
だからこそ、そういった「視点」を自分の中につくることが「学ぶ」ということであり、私達は
一生を通して学び続けていかねばならないのだと強く感じました。
◇今週のゼミトピック◇
○ GWは御宿ニュー日の丸で!?
今週のゼミでは、先生から「GWに御宿ニュー日の丸に一泊二日でいってはどうか」と
ご提案頂きました。震災の影響によって昨年度の追い出し合宿が中止となり、長く続いていた
御宿ニュー日の丸とのお付き合いも、一時的ではありますが空白があいてしまいました。
また、現在海辺の観光施設は全国的に避けられる傾向にあることも事実です。御宿のご主人には
「今年は来られなかったから」と、わざわざゼミに“ゼミの木”のみかんを送って頂き、
温かい心遣いを頂きました。予定などの調整は済んでおらずまだ具体的には全く決まって
いませんが、なんとかお訪ねして「お礼」と「応援」をしてきたいと思います。
◆今週の一冊◆
○ 『仕事学のすすめ』(NHK出版)
今週の一冊は、先生からオススメ『仕事学のすすめ』です。「超有名」ではないんだけど、
ユニークな形式をとっていたり、注目される企業の経営者を扱っていて企業を見る目が
養われるとのことです。先生も本屋ではこういったNHKのテキストは必ずチェックするよう
にしているとのことでした。恐らく先生が今回購入されていたのは2011年4月号で似鳥昭雄を
扱っているようです。(私も早速ゲットしました!)
次回は「“テキストの読み方"第二弾」です!(楽しみだなぁ…)
[258] 題名:第一回本の交換会≪この本を読め≫ 名前:市川 宗近(23期) 投稿日:2011年04月22日 (金) 16時24分
第一回本の交換会
先生
『トルストイ童話 レーニン/偉大なる王 他』 小学館 A 坂倉
ダグラス・リーマン著 大森洋子訳 『殊勲の駆逐艦』 A− 近藤
ダニエル・キイス 小尾英佐訳『アルジャーノンに花束を』早川書房 ○A 清野
コンラート・ローレンツ 日高敏隆訳『〈動物行動学入門〉 ソロモンの指環』早川書房 ○A 中村
市川 若松義人『一行でわかるトヨタ流』 B 松井
坂倉 司馬遼太郎『最後の将軍』文春文庫 A− 衛藤
近藤 北杜夫『どくとる マンボウ青春期』新潮文庫 A− 衛藤
中村 内田樹『下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち』講談社文庫 A− 松井
清野 南不二男『敬語』岩波新書 A− 市川
松井 Peter.F.Drueker『知の巨人 ドラッカー自伝』日経ビジネス人文庫 B+ 衛藤
衛藤 斎藤由多加『「ハンバーガーを待つ3分間」の値段』 B+ 坂倉
坂倉さんが、前回示して下さっていた通り、本の交換会について、
どれほどのまとめをするのか?ということに関しては、少し考えさせて
いただきます。とりあえず、現在最低限の情報を載せておいて、編集を重ねていく
ようにします。
[257] 題名:2011年度本の交換会テーマ 名前:市川 宗近(23期) 投稿日:2011年04月22日 (金) 16時19分
本の交換会幹事になった市川です。
坂倉さんから、引き継がせていただきます。
第一回ゼミでは、交換会のテーマについて、決めました。
以下、決定した日程とテーマを記します。
≪本の交換会テーマ≫
4月19日 この本を読め
5月10日 小説
5月24日 スポーツ・勝負
6月 7日 中国
6月21日 アメリカ
7月5日 自己紹介
7月19日 日本人・ 日本語
10月11日 戦争
10月25日 中公新書
11月8日 岩波新書
11月22日 講談社現代新書
12月6日 その他新書
12月20日 経営者
1月17日 この著者から一冊
1月31日 この人に贈る
良いテーマについて
@いい本がたくさん出品されるテーマ
Aテーマについての見方や解釈から新たな知見が得られるもの
というものの他に、
Bテーマを聞いた時に、よい啓蒙書が思いつくもの、あるいは、どうしても紹介したい本がすぐに思いつくもの
ということが、先生から示されました。
また、先生から、今年度の交換会から、持ってくる必要はないが、一冊だけでなく、
どの本と比べて、その本にしたのか、最低2冊は紹介するようにしよう
という、ご提案をいただきました。